JPH0748855A - ブルドーザの整地制御装置 - Google Patents

ブルドーザの整地制御装置

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JPH0748855A
JPH0748855A JP9240794A JP9240794A JPH0748855A JP H0748855 A JPH0748855 A JP H0748855A JP 9240794 A JP9240794 A JP 9240794A JP 9240794 A JP9240794 A JP 9240794A JP H0748855 A JPH0748855 A JP H0748855A
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JP
Japan
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blade
ground
edge position
straight frame
bulldozer
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JP9240794A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Nakagami
博司 中上
Shigenori Matsushita
重則 松下
Shigeru Yamamoto
山本  茂
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドージング作業における整地が多大の疲労を
伴うことなく、しかも簡単な操作で行なうことができる
ブルドーザの整地制御装置を目的とする。 【構成】 ブレードの対地刃先位置を検知する対地刃先
位置検知手段および、この対地刃先位置検知手段により
検知されるブレードの対地刃先位置を設定される目標対
地刃先位置に維持するようにブレードの上昇若しくは下
降を制御するブレード制御手段を具える構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブルドーザの整地制御
装置に関し、より詳しくはブルドーザによるドージング
作業におけるブレードの対地刃先位置を維持することに
よる整地制御に関する技術である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のブルドーザによるドージ
ング作業はブルドーザを運転操作するオペレータの手動
操作によりブレードを上昇若しくは下降させ、掘削押
土、更にはブレードの対地刃先位置を維持して整地を行
なうことでもって成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述さ
れたような手動操作によりブレードを上昇若しくは下降
させて、対地刃先位置を維持して整地を行なうことは、
例え熟練のオペレータでもブレードの上昇若しくは下降
の操作頻度が多くて多大の疲労を伴うという問題点があ
る。また、前述のような作業を行なう操作が複雑なため
に、未熟なオペレータにおいては多大の疲労を伴うこと
はさておいて、操作自体が困難であるという問題点があ
る。
【0004】本発明は、このような問題点を解消するこ
とを目的としてドージング作業における整地が多大の疲
労を伴うことなく、しかも簡単な操作で行なうことがで
きるブルドーザの整地制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によるブルドーザ
の整地制御装置は、前述された目的を達成するために、
(a)ブレードの対地刃先位置を検知する対地刃先位置
検知手段および(b)この対地刃先位置検知手段により
検知されるブレードの対地刃先位置を設定される目標対
地刃先位置に維持するようにブレードの上昇若しくは下
降を制御するブレード制御手段を具えることである。
【0006】
【作用】例えば目標対地刃先位置にブレードの対地刃先
位置を維持させる自動運転モードにおいて対地刃先位置
検知手段により検知されるブレードの対地刃先位置にも
とづいて設定されるその目標対地刃先位置に、またはダ
イヤルスイッチにより設定されるその目標対地刃先位置
に、前記対地刃先位置検知手段により検知されるブレー
ドの対地刃先位置を維持させるようにブレード制御手段
においてブレードを上昇若しくは下降させる。
【0007】前記対地刃先位置検知手段により検知され
るブレードの対地刃先位置および設定される目標対地刃
先位置は、ストレートフレームに対して対地に対するス
トレートフレーム絶対角度であることが好ましい。
【0008】特に、前記対地刃先位置検知手段により検
知されるブレードの対置刃先位置としてのストレートフ
レーム絶対角度は移動平均であることが好ましく、この
移動平均ストレートフレーム絶対角度は前記対地刃先位
置検知手段においてブレードリフトシリンダのストロー
ク位置データにもとづきストレートフレームに対して車
体に対するストレートフレーム相対角度を得、次にスト
レートフレーム相対角度と車体の前後方向の傾斜角度と
によってストレートフレームに対して対地に対するスト
レートフレーム絶対角度を得、このようにして得られる
時間順次のストレートフレーム絶対角度を移動平均する
ことにより得られ得る。
【0009】ところで、前記ブレード制御手段によるブ
レードのドージング作業の自動運転制御は、自動運転モ
ード時における前進1速または前進の中間速度段であっ
てブレードの手動操作時を除いて行なわれるようにすれ
ば、自動運転モードでも前進1速または前進の中間速度
段のように整地に適したときにのみ自動運転が可能とな
る。また、ブレードを手動操作しているときには手動操
作が優先されて、自動運転中に任意に手動操作を介入さ
せることができる。
【0010】
【実施例】次に、本発明によるブルドーザの整地制御装
置の具体的実施例につき、図面を参照しつつ説明する。
図1に外観が示されているブルドーザ1において、この
ブルドーザ1の車体2上には、図示されないエンジンを
収納しているボンネット3、およびブルドーザ1を運転
操作するオペレータのオペレータ席4が配設されてい
る。また、車体2の両側部、言い換えれば車体2の前進
方向における左右の各側部には、車体2を前進、後進お
よび旋回に走行させる履帯5(右側部の履帯は図示され
てはいない。)が設けられている。これら両履帯5は、
エンジンから伝達される駆動力によって対応するスプロ
ケット6により各履帯5毎に独立して駆動される。
【0011】また、車体2の左右の側部には、ブレード
7を先端側で支持する左および右のストレートフレーム
8、9の基端部がトラニオン10(右側部のトラニオン
は図示されてはいない。)によってブレード7が上昇・
下降可能なように枢支されている。さらに、ブレード7
には、このブレード7を上昇・下降させる左右一対のブ
レードリフトシリンダ11が車体2との間に、またブレ
ード7を左右に傾斜させるブレース12およびブレード
チルトシリンダ13がそのブレース12を左ストレート
フレーム8との間に、更にそのブレードチルトシリンダ
13を右ストレートフレーム9との間に配することによ
り設けられている。
【0012】ところで、オペレータ席4の車体2の前進
方向における左側にはステアリングレバー15、変速レ
バー16および燃料コントロールレバー17が設けられ
ているとともに、右側にはブレード7を上昇、下降、左
傾斜および右傾斜させるブレードコントロールレバー1
8、ブレード7に加わる堀削押土の負荷量の設定用およ
びその設定負荷量に対する増減修正用の第1および第2
のダイヤルスイッチ19A,19B、ドージング作業の
自動運転オン・オフを切換える自動運転モード押圧切換
スイッチ20、トルクコンバータのロックアップオン・
オフを切換えるロックアップ切換スイッチ21、および
表示装置22が設けられている。なお、オペレータ席4
の前方には図示されてはいないがデクセルペダルが設け
られている。
【0013】次に、動力伝達系統が示されている図2に
おいて、エンジン30からの回転駆動力は、ダンパー3
1および作業機油圧ポンプを含む各種油圧ポンプを駆動
するPTO32を介して、ロックアップ機構33aおよ
びポンプ33bを有するロックアップ付トルクコンバー
タ33に伝達される。次に、このロックアップ付トルク
コンバータ33の出力軸から、回転駆動力はその出力軸
に入力軸が連結されている例えば遊星歯車湿式多板式ク
ラッチ変速機であるトランスミッション34に伝達され
る。このトランスミッション34は、前進、後進クラッ
チ34a、34bおよび1速乃至3速クラッチ34c〜
34eを有してトランスミッション34の出力軸は前後
進3段階の速度で回転されるようになっている。続い
て、このトランスミッション34の出力軸からその回転
駆動力は、ピニオン35aおよびベベルギア35b、更
には左右一対の操向クラッチ35cおよび操向ブレーキ
35dが配されている横軸35eを有するステアリング
機構35を介して左右一対の各終減速機構36に伝達さ
れて履帯5を走行させる各スプロケット6が駆動される
ようになっている。なお、符号37はエンジン30の回
転数を検出するエンジン回転センサであるとともに、符
号38はロックアップ付トルクコンバータ33の出力軸
の回転数を検出するトルクコンバータ出力軸回転センサ
である。
【0014】一方、本発明によるブルドーザの整地制御
装置の全体が概略的に示されている図3において、第1
および第2のダイヤルスイッチ19A,19Bからのブ
レード7に加わる掘削押土の設定される負荷量およびそ
の設定負荷量に対する増減修正の各ダイヤル値データ、
自動運転モード押圧切換スイッチ20からのドージング
作業の自動運転オン・オフの切換による自動・手動運転
モード選択指示、ロックアップ切換スイッチ21からの
トルクコンバータ33のロックアップオン・オフの切換
えによるロックアップ(L/U)・トルコン(T/C)
選択指示、エンジン回転センサ37からのエンジン30
の回転数データおよびトルクコンバータ出力軸回転セン
サ38からのトルクコンバータ33の出力軸の回転数デ
ータは、バス40を介してマイコン41に供給される。
さらに、このマイコン41には、ブレード7を上昇・下
降させる左右一対のブレードリフトシリンダ11の左右
の各ストローク位置を検出するブレードリフトシリンダ
ストロークセンサ42からの各ストローク位置データ、
車体2の時々刻々の前後方向の傾斜角度を検出する傾斜
角センサ43からの傾斜角データ、変速レバー16の操
作により速度段が切換えられてトランスミッション34
が前後進3段階のいずれの速度段状態にあるかを検出す
るトランスミッション速度段センサ44からの速度段状
態、およびブレードコントロールレバー18の操作によ
りブレード7が手動運転操作中であるか否かを検出する
ブレード操作センサ45からの手動運転操作状況がバス
40を介して供給される。
【0015】マイコン41は、所定プログラムを実行す
る中央処理装置(CPU)41Aと、このプログラムお
よびエンジン特性曲線マップ、トルクコンバータ特性曲
線マップ等の各種マップを記憶する読出し専用メモリ
(ROM)41Bと、このプログラムを実行するに必要
なワーキングメモリとして、また各種レジスタとしての
書込み可能メモリ(RAM)41Cと、このプログラム
中の時間を計測するタイマ41Dとより構成されてい
る。そして、前述されたブレード7に加わる掘削押土の
設定される負荷量およびその設定負荷量に対する増減修
正の各ダイヤル値データ、ドージング作業の自動・手動
運転モード選択指示、トルクコンバータ33のL/U・
T/C選択指示、エンジン30の回転数データ、トルク
コンバータ33の出力軸の回転数データ、左右のブレー
ドリフトシリンダ11の各ストローク位置データ、車体
2の前後方向の傾斜角データ、トランスミッション34
の速度段状態およびブレード7の手動運転操作状況にも
とづき、前記プログラムを実行することによりブレード
7を上昇若しくは下降させるリフト操作量がブレードリ
フトシリンダコントローラ46に供給され、リフト弁ア
クチュエータ47およびリフトシリンダ操作弁48を介
して左右一対のブレードリフトシリンダ11がそのリフ
ト操作量にもとづき駆動制御されることによって、ブレ
ード7を上昇または下降させている。なお、表示装置2
2においては、現在においてブルドーザ1がドージング
作業の自動運転モードにあるか手動運転モードにあるか
等が表示される。
【0016】次に、前述のように構成されるブルドーザ
の整地制御装置の動作について、図4のフローチャート
図にもとづき詳述する。 S1〜S3 電源の投入により所定プログラムの実行を
開始してマイコン41におけるRAM41Cに設定され
ている各種レジスタ等の内容をクリヤする等の初期化を
行なう。次に、初期化後のt1 秒後間に亘って傾斜角セ
ンサ43から傾斜角データを初期値として順次に読込
む。この傾斜角データを初期値として順次に読込むの
は、これら傾斜角データの移動平均による周波数分離に
より車体2の傾斜角度を得ているためである。
【0017】S4〜S6 まず、第1および第2のダイ
ヤルスイッチ19A,19Bからブレード7に加わる掘
削押土の設定される負荷量およびその設定負荷量に対す
る増減修正の各ダイヤル値データ、自動運転モード押圧
切換スイッチ20からドージング作業の自動・手動運転
モード選択指示、ロックアップ切換スイッチ21からト
ルクコンバータ33のL/U・T/C選択指示、エンジ
ン回転センサ37からエンジン30の回転数データ、ト
ルクコンバータ出力軸回転センサ38からトルクコンバ
ータ33の出力軸の回転数データ、ブレードリフトシリ
ンダストロークセンサ42から左右のブレードリフトシ
リンダ11の各ストローク位置データ、傾斜角センサ4
3から車体2の前後方向の傾斜角データ、トランスミッ
ション速度段センサ44からトランスミッション34の
速度段状態およびブレード操作センサ45からブレード
7の手動運転操作状況を読込む。次に、電源電圧が所定
電圧以上の正常で電子回路等が正常駆動状態にある場合
には、次のデータ処理を行なう。 1 順次に読込まれた傾斜角データから移動平均法によ
る周波数分離により低周波成分を抽出して車体2の傾斜
角度を得る。 2 次に、この低周波成分を前述の順次に読込まれた傾
斜角データから差引く周波数分離により加速度成分を抽
出して車体2の加速度を得る。 3 また、左右のブレードリフトシリンダ11の各スト
ローク位置データを平均した平均ストローク位置データ
にもとづき左右のストレートフレーム8,9に対して平
均化された車体2に対するストレートフレーム相対角度
ψ1 を得る。 4 また、このストレートフレーム相対角度ψ1 を前項
のようにして得られる車体2の傾斜角度とによって左右
のストレートフレーム8,9に対して平均化された対地
に対するストレートフレーム絶対角度を得る。次に、こ
のようにして得られる時間順次のストレートフレーム絶
対角度の5秒間の移動平均により移動平均ストレートフ
レーム絶対角度ψ2 を得る。
【0018】S7〜S11 トランスミッション34の
速度段状態が前進1速(F1)または前進2速(F2)
である場合には、トルクコンバータ33のL/U・T/
C選択指示がロックアップかトルコンかにより、次のよ
うに実牽引力FR を計算する。 1 ロックアップ時 エンジン30の回転数Neから図5に示されているよう
なエンジン特性曲線マップからエンジントルクTeを得
る。次に、このエンジントルクTeにトランスミッショ
ン34、ステアリング機構35および終減速機構36、
言い換えればトルクコンバータ33の出力軸からスプロ
ケット6までの減速比kse、更にはスプロケット6の径
rを乗算して牽引力Fe(=Te・kse・r)を得る。
さらに、この牽引力Feからブレード7のリフト操作量
によって図6 に示されているようなポンプ補正特性マッ
プから得られるPTO32におけるブレードリフトシリ
ンダ11に対する作業機油圧ポンプ等のポンプ消費量に
対応する牽引力補正分Fcを差引いて実牽引力FR (=
Fe−Fc)を得る。 2 トルコン時 エンジン30の回転数Neとトルクコンバータ33の出
力軸の回転数Ntとの比である速度比e(=Nt/N
e)により図7に示されているようなトルクコンバータ
特性曲線マップからトルク係数tp およびトルク比tを
得てトルクコンバータ出力トルクTc〔=tp ・(Ne
/1000)2 ・t〕を得る。次に、このトルクコンバ
ータ出力トルクTcに前項と同様にトルクコンバータ3
3の出力軸からスプロケット6までの減速比kSe、更に
はスプロケット6の径rを乗算することにより実牽引力
R (=Tc・kSe・r)を計算によって得る。
【0019】次に、このようにして得られた実牽引力F
R から、図8に示されているような傾斜角度−負荷補正
分特性マップから得られる車体2の傾斜角度に対応する
負荷補正分を差引いて補正後実牽引力Fを得る。 S12〜S16 自動運転モード押圧切換スイッチ20
の自動・手動運転モード選択指示がドージング作業の自
動運転モード選択指示である場合には、次の処理を行な
う。 1.自動運転モード押圧切換スイッチ20の押圧切換操
作の押圧持続時間がt2秒以上である場合には、補正後
実牽引力Fを目標牽引力Foとして設定する。 2.自動運転モード押圧切換スイッチ20の押圧切換操
作の押圧持続時間がt2秒未満である場合には、第1の
ダイヤルスイッチ19Aで設定されるブレード7に加わ
る掘削押土の負荷量のダイヤル値を目標牽引力Foとし
て設定する。 次に、この設定された目標牽引力Foを第1のダイヤル
スイッチ19Aで設定される負荷量に対する増減修正で
ある第2のダイヤルスイッチ19Bのダイヤル値で増減
修正して目標牽引力Foとする。
【0020】S17〜S19 自動運転モード押圧切換
スイッチ20の自動・手動運転モード選択指示がドージ
ング作業の自動運転モード選択指示になり、この自動運
転モード選択指示によって自動運転モードになってから
3 秒以上の場合には、ブレード7の目標対地刃先位置
ψ0 として移動平均ストレートフレーム絶対角度ψ2
設定する。また、t3 秒未満の場合にはブレード7の目
標対地刃先位置としてストレートフレーム相対角度ψ1
を設定する。
【0021】S20〜S22 ブレードコントロールレ
バー18によりブレード7が手動運転されていない手動
運転操作状況にない場合には、目標牽引力Foと補正後
実牽引力Fとの牽引力差△F、また目標対地刃先位置ψ
oと移動平均ストレートフレーム絶対角度ψ2 との対地
刃先位置差△ψを得るとともに、表示装置22にドージ
ング作業の自動運転モードにあることを表示する。
【0022】S23〜S25 まず、傾斜角データから
周波数分離に抽出される加速度成分から得られる車体2
の加速度の移動平均による移動平均加速度、更には補正
後実牽引力Fにもとづき、次の条件を基準にしてシュー
スリップ、言い換えれば車体2の走行滑りを走行滑りと
して検知する。 1.走行滑りとされる条件(1°≒0.0174G,W:ブル
ドーザ1の全重量) 移動平均加速度α<−4° または 移動平均加速度α<−2°且つ補正後実牽引力F>
0.6W 2.走行滑り後において走行滑りがなくなったとされる
条件 移動平均加速度α>0.1° または 補正後実牽引力F>走行滑りの開始時点における補正
後実牽引力F−0.1W
【0023】次に、前述の条件を基準として走行滑りで
あると検知される場合と、走行滑りでなく無検知とされ
る場合とにおいて、次のように処理を行なう。 1.走行滑りであると検知される場合には、ブレード7
に加わる掘削押土の負荷量を軽減して走行滑りを回避す
るために、図示されないスリップ制御特性マップにより
ブレード7を上昇させるリフト操作量Qsを得る。 2.走行滑りでなく無検知とされる場合には、まず次の
各リフト操作量Q1 , Q 2 を得る。 目標牽引力Foと補正後牽引力Fとの牽引力差△Fに
より、図9に示されている負荷制御特性マップから補正
後牽引力Fが目標牽引力Foに一致するようにブレード
7を上昇若しくは下降させるリフト操作量Q1 を得る。 次に、目標対地刃先位置ψ0 と移動平均ストレートフ
レーム絶対角度ψ2 との対地刃先位置差△ψにより図1
0に示されているような整地制御特性マップから移動平
均ストレートフレーム絶対角度ψ2 を目標対地刃先位置
ψ0 に一致するようにブレード7を上昇若しくは下降さ
せるリフト操作量Q2 を得る。 続いて、これらリフト操作量Q1 , Q2 を牽引力差△
Fにより図11に示されているような負荷−整地制御重
み付特性マップにしたがって重み付けにより加算したリ
フト操作量QT を得る。この重み付マップによれば牽引
力差△Fが±0.1W以内である場合には負荷制御が優
先されるようになっている。
【0024】なお、電源電圧が所定電圧以下の正常でな
く電子回路等が正常駆動状態でないとされる場合、トラ
ンスミッション34の速度段状態が前進1速(F1)ま
たは前進2速(F2)以外である場合、自動運転モード
押圧切換スイッチ20の自動・手動運転モード選択指示
がドージング作業の手動運転モード選択指示の場合、更
にブレードコントロールレバー18によりブレード7が
手動運転されている手動運転状況にある場合には、ブレ
ードコントロールレバー18の操作量にしたがって図示
されないマニュアル制御特性マップによりステップS2
6においてブレード7を上昇若しくは下降させるリフト
操作量QN が得られる。
【0025】以上の各リフト操作量QS , QT , Q
N は、ブレードリフトシリンダコントローラ46に供給
され、各リフト操作量QS , QT , QN にもとづきリフ
ト弁アクチュエータ47およびリフトシリンダ操作弁4
8を介してブレードリフトシンリダ11を駆動制御し、
ブレード7を上昇若しくは下降させる所望の制御が行な
われる。
【0026】本実施例においては、実牽引力を検知する
に際して計算によって実牽引力を得たが、スプロケット
6の駆動トルクを検出する駆動トルクセンサを設けて、
この駆動トルクセンサにより検出される駆動トルク量に
もとづき実牽引力を得て検知するようにしても良い。ま
た、トラニオン10におけるブレード7を支持するスト
レートフレーム8,9による曲げ応力量を検出する曲げ
応力センサを設けて、この曲げ応力センサにより検出さ
れる曲げ応力量にもとづき実牽引力を得て検知するよう
にしても良い。
【0027】本実施例においては、動力伝達系統にロッ
クアップ付トルクコンバータ33が配設される場合を説
明したが、ロックアップ機構を有さないトルクコンバー
タの場合でも、またトルクコンバータを有さないダイレ
クトミッションの場合でも本発明が適用できることは言
うまでもない。このダイレクトミッションの場合におけ
る実牽引力の算出は前述のロックアップ時の場合と同様
である。
【0028】本実施例においては、車体2の走行滑りを
傾斜角センサ43からの出力である傾斜角データから周
波数分離により加速度成分を抽出することにより検知し
たが、別途に加速度センサを設けてその加速度センサか
らの車体2の加速度状態を示す出力から検知するように
しても良い。また、ドップラー車速計を設け、このドッ
プラー車速計により得られる車体2の実車速とその車体
2を走行させる履帯5の走行速度とを比較して検知して
も良い。
【0029】本実施例においては、目標対地刃先位置の
設定を算出等により設定したが、目標牽引力の設定と同
様にダイヤルスイッチで設定するのも良い。
【0030】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれば
ブレードの対地刃先位置が目標対地刃先位置に維持され
るようにブレードが自動的に上昇若しくは下降されるた
めに、ドージング作業における整地が多大の疲労を伴う
ことなく、しかも簡単な操作で行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるブルドーザの整地制御装置の具体
的実施例を説明するためのブルドーザの外観図である。
【図2】本発明によるブルドーザの整地制御装置の具体
的実施例を説明するための動力伝達系統のスケルトン図
である。
【図3】本発明によるブルドーザの整地制御装置の具体
的実施例を説明するための全体概略ブロック図である。
【図4】図3によって説明したドージングプログラムの
フローチャート図である。
【図5】図4において説明したエンジン特性曲線マップ
のグラフ図である。
【図6】図4において説明したポンプ補正特性マップの
グラフ図である。
【図7】図4において説明したトルクコンバータ特性曲
線マップのグラフ図である。
【図8】図4において説明した傾斜角度−負荷補正分特
性マップのグラフ図である。
【図9】図4において説明した負荷制御特性マップのグ
ラフ図である。
【図10】図4において説明した整地制御特性マップの
グラフ図である。
【図11】図4において説明した負荷−整地制御重み付
特性マップのグラフ図である。
【符号の説明】
1 ブルドーザ 2 車体 3 ボンネット 4 オペレータ席 5 履帯 6 スプロケット 7 ブレード 8,9 ストレートフレーム 10 トラニオン 11 ブレードリフトシリンダ 12 ブレース 13 ブレードチルトシリンダ 15 ステアリングレバー 16 変速レバー 17 燃料コントロールレバー 18 ブレードコントロールレバー 19A,19B ダイヤルスイッチ 20 自動運転モード押圧切換スイッチ 21 ロックアップ切換スイッチ 22 表示装置 30 エンジン 31 ダンパー 32 PTO 33 ロックアップ付トルクコンバータ 34 トランスミッション 35 ステアリング機構 36 終減速機構 37 エンジン回転センサ 38 トルクコンバータ出力軸回転センサ 40 バス 41 マイコン 42 ブレードリフトシリンダストロークセンサ 43 傾斜角センサ 44 トランスミッション速度段センサ 45 ブレード操作センサ 46 ブレードリフトシリンダコントローラ 47 リフト弁アクチュエータ 48 リフトシリンダ操作弁

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ブレードの対地刃先位置を検知す
    る対地刃先位置検知手段および(b)この対地刃先位置
    検知手段により検知されるブレードの対地刃先位置を設
    定される目標対地刃先位置に維持するようにブレードの
    上昇若しくは下降を制御するブレード制御手段を具える
    ことを特徴とするブルドーザの整地制御装置。
  2. 【請求項2】 前記設定される目標対地刃先位置は、こ
    の目標対地刃先位置にブレードの対地刃先位置を維持さ
    せる自動運転モードにおいて前記対地刃先位置検知手段
    により検知されるブレードの対地刃先位置にもとづき自
    動的に設定されることを特徴とする請求項1に記載のブ
    ルドーザの整地制御装置。
  3. 【請求項3】 前記対地刃先位置検知手段により検知さ
    れるブレードの対地刃先位置および設定される目標対地
    刃先位置は、ストレートフレームに対して対地に対する
    ストレートフレーム絶対角度であることを特徴とする請
    求項1または2に記載のブルドーザの整地制御装置。
  4. 【請求項4】 前記ストレートフレーム絶対角度は移動
    平均であって、この移動平均ストレートフレーム絶対角
    度は前記対地刃先位置検知手段においてブレードリフト
    シリンダのストローク位置データにもとづきストレート
    フレームに対して車体に対するストレートフレーム相対
    角度を得、次にそのストレートフレーム相対角度と車体
    の前後方向の傾斜角度とによってストレートフレームに
    対して対地に対するストレートフレーム絶対角度を得、
    このようにして得られる時間順次のストレートフレーム
    絶対角度を移動平均することにより得られて前記ブレー
    ドの対地刃先位置として検知されることを特徴とする請
    求項3に記載のブルドーザの整地制御装置。
  5. 【請求項5】 前記対地刃先位置検知手段において、ブ
    レードリフトシリンダのストローク位置データにもとづ
    きストレートフレームに対して車体に対するストレート
    フレーム相対角度を得、次にそのストレートフレーム相
    対角度と車体の前後方向の傾斜角度とによってストレー
    トフレームに対して対地に対するストレートフレーム絶
    対角度を得、このようにして得られる時間順次のストレ
    ートフレーム絶対角度を移動平均した移動平均ストレー
    トフレーム絶対角度を少なくとも前記ブレードの対地刃
    先位置として検知されるまでは前記ストレートフレーム
    相対角度が前記目標対地刃先位置として自動的に設定さ
    れることを特徴とする請求項2に記載のブルドーザの整
    地制御装置。
  6. 【請求項6】 前記設定される目標対地刃先位置は、ダ
    イヤルスイッチにより設定されることを特徴とする請求
    項1に記載のブルドーザの整地制御装置。
  7. 【請求項7】 前記対地刃先位置検知手段により検知さ
    れるブレードの対地刃先位置および設定される目標対地
    刃先位置は、ストレートフレームに対して対地に対する
    ストレートフレーム絶対角度であることを特徴とする請
    求項6に記載のブルドーザの整地制御装置。
  8. 【請求項8】 前記対地刃先位置検知手段により検知さ
    れるブレードの対地刃先位置としてのストレートフレー
    ム絶対角度は移動平均であって、この移動平均ストレー
    トフレーム絶対角度は前記対地刃先位置検知手段におい
    てブレードリフトシリンダのストローク位置データにも
    とづきストレートフレームに対して車体に対するストレ
    ートフレーム相対角度を得、次にそのストレートフレー
    ム相対角度と車体の前後方向の傾斜角度とによってスト
    レートフレームに対して対地に対するストレートフレー
    ム絶対角度を得、このようにして得られる時間順次のス
    トレートフレーム絶対角度を移動平均することにより得
    られることを特徴とする請求項7に記載のブルドーザの
    整地制御装置。
  9. 【請求項9】 前記ブレード制御手段によるブレードを
    上昇若しくは下降させる制御は、自動運転モード時にお
    ける前進1速または前進の中間速度段であってブレード
    の手動操作時を除いて行なわれることを特徴とする請求
    項1乃至8のうちのいずれかに記載のブルドーザの整地
    制御装置。
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