JP3537182B2 - ブルドーザの負荷制御装置 - Google Patents
ブルドーザの負荷制御装置Info
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Description
ジング作業におけるブレードに加わる掘削・運土による
負荷量を制御する装置に関するものである。
ング作業は、全てブルドーザを運転操作するオペレータ
の手動操作によりブレードを上昇若しくは下降させ、ブ
レードに加わる掘削・運土による負荷量をほぼ一定に保
って作業することでもってなされている。
れたように手動操作によりブレードを上昇もしくは下降
させ、負荷量をほぼ一定に保って効率良く作業すること
は、たとえ熟練のオペレータであってもブレードの上昇
もしくは下降の操作頻度が多くて多大の疲労を伴うとい
う問題点がある。また、前述のような作業を行う操作が
複雑なために、未熟なオペレータにおいては多大の疲労
を伴うことはさておき、操作自体が困難であるという問
題点がある。
の実牽引力を検知するとともに、この検知される実牽引
力を予め設定される目標牽引力に一致させるように、言
い換えればブレードに加わる負荷が一定になるように制
御するブルドーザの負荷制御装置が考えられている。
うブルドーザの負荷制御装置では、掘削開始時または各
運転モード(自動掘削運転モード,自動運土運転モード
等)の移り変わり時等においてブレードが急激な動作を
行うことがあったり、あるいはトランスミッションの変
速中またはステアリングの操舵中のように実牽引力が正
確に検知できない場合にブレードが誤動作を起こしたり
することがあって、負荷量の制御がスムーズに行えない
といった問題点がある。
とを目的として、ブレードの急激な動作または誤動作を
排除して円滑な負荷量制御を実現させ、これによってド
ージング作業が多大の疲労を伴うことなく簡単な操作で
効率良く、しかもブレードの制御をスムーズに行うこと
ができるブルドーザの負荷制御装置を提供することであ
る。
るために、本発明によるブルドーザの負荷制御装置は、
第1に、 (a)車体の実牽引力を検知する実牽引力検知手段、 (b)ドージング作業時における自動運転モード時の目
標牽引力を設定する目標牽引力設定手段および (c)前記ドージング作業における前記自動運転モード
時の掘削開始に際し、その掘削開始時点で前記実牽引力
検知手段により検知される実牽引力と前記目標牽引力設
定手段により設定される目標牽引力との間の偏差を演算
し、この偏差がある場合にその偏差の大きさに応じて、
前記目標牽引力に実牽引力が徐々に近づくようにブレー
ドの上昇もしくは下降を制御するブレード制御手段を具
えることを特徴とするものである。
装置は、第2に、(a)車体の実牽引力を検知する実牽
引力検知手段、(b)ドージング作業時における自動運
転モード時の目標牽引力を設定する目標牽引力設定手段
(c)この目標牽引力設定手段により設定される目標牽
引力に対して前記実牽引力検知手段により検知される実
牽引力の変動がなく安定した状態にあることを判定する
判定手段および(d)この判定手段により前記実牽引力
が安定した状態にあると判定されるとき、前記ドージン
グ作業における運転モードを掘削に関する自動掘削運転
モードから運土に関する自動運土運転モードへ移行させ
る運転モード移行手段を具えることを特徴とするもので
ある。
御装置は、第3に、 (a)車体の実牽引力を検知する実牽引力検知手段、 (b)この実牽引力検知手段により検知される実牽引力
と設定される目標牽引力との間に差がある場合にその目
標牽引力に実牽引力が一致するようにブレードの上昇も
しくは下降を制御するブレード制御手段、 (c)車体の過渡的運転状態を検知する過渡状態検知手
段および (d)この過渡状態検知手段により過渡的運転状態が検
知されるときおよびその検知後所定時間において前記ブ
レード制御手段によるブレードの制御を一時的に停止さ
せてそのブレードを所定位置に保持するブレード保持制
御手段を具え、 前記過渡状態検知手段は、トルクコンバ
ータの入出力軸間におけるコンバータ駆動と直結駆動と
の相互の切換操作状態を検知するコンバータ切換操作状
態検知手段であり、このコンバータ切換操作状態検知手
段により前記トルクコンバータが切り換え操作中である
か、もしくは切り換え操作後一定時間内にあることが検
知されるとき、前記ブレード保持制御手段はブレードを
所定位置に保持させるように制御することを特徴とする
もの、または、 (a)車体の実牽引力を検知する実牽引力検知手段、 (b)この実牽引力検知手段により検知される実牽引力
と設定される目標牽引力との間に差がある場合にその目
標牽引力に実牽引力が一致するようにブレードの上昇も
しくは下降を制御するブレード制御手段、 (c)車体の過渡的運転状態を検知する過渡状態検知手
段および (d)この過渡状態検知手段により過渡的運転状態が検
知されるときおよびその検知後所定時間において前記ブ
レード制御手段によるブレードの制御を一時的に停止さ
せてそのブレードを所定位置に保持するブレード保持制
御手段を具え、 前記過渡状態検知手段は、トランスミッ
ションの速度段の前進1速と前進2速との間における切
換操作状態を検知する速度段切換操作状態検知手段であ
り、この速度段切換操作状態検知手段により前記トラン
スミッションが切り換え操作中 であるか、もしくは切り
換え操作後一定時間内にあることが検知されるとき、前
記ブレード保持制御手段はブレードを所定位置に保持さ
せるように制御することを特徴とする ものである。
ジング作業における自動運転モード時の掘削開始に際し
て、その掘削開始時点で実牽引力検知手段により検知さ
れる実牽引力と、土質等に合わせて設定される目標牽引
力との間の偏差が演算され、この偏差がある場合にその
偏差の大きさに応じて、ブレード制御手段によって実牽
引力が目標牽引力に徐々に近づくようにブレードが上昇
もしくは下降される。そして、ブレードに加わる掘削・
運土による負荷量が一定に保たれる。
ける運転モードを手動運転モードおよび自動運転モード
のいずれかに切り換え可能な運転モード切換手段を具え
ることが好ましい。この場合、自動運転モードは、少な
くともドージング作業における掘削に関する自動掘削運
転モードと、ドージング作業における運土に関する自動
運土運転モードとを有し得る。また、前記運転モード切
換手段は、押圧操作切換ボタン,グリップ操作切換スイ
ッチ,ツイスト操作切換スイッチまたはロータリ切換ス
イッチより構成され得る。さらに、前記ブレード制御手
段は、掘削開始時の実牽引力が目標牽引力よりも小さい
ときには大きいときに比べてその目標牽引力に前記実牽
引力が一致するまでの時間が長くなるように前記ブレー
ドを制御するものとするのが好ましい。こうすること
で、実牽引力を目標牽引力に一致させる際にブレード、
言い換えれば車体に対して加わる抵抗を極力小さくする
ことができ、ブレードの円滑な制御を実現することがで
きる。
制御装置においては、自動掘削運転モードから自動運土
運転モードへの運転モードの移行を実牽引力の安定した
状態でスムーズに行うことができる。
前記自動掘削運転モード時の目標牽引力に対して所定量
だけ低い値に設定されることが好ましい。このようにす
れば、掘削時には大きな目標牽引力による負荷量でもっ
て掘削を大きくできるとともに、運土時には小さな目標
牽引力による負荷量でもって小さい掘削で大きな運土を
保ちブレードから零れ落ちる運土が少なくなり効率の良
いドージング作業ができる。
引力から前記自動運土運転モード時の目標牽引力への移
行を徐々に行うのが好ましい。こうすることで、実牽引
力を目標牽引力に一致させる際に車体に対して加わる抵
抗を極力小さくすることができ、ブレードの円滑な制御
を実現することができる。
制御装置においては、実牽引力検知手段による実牽引力
の検知が正確に行えない過渡的な運転状態において、ブ
レードの制御が一時的に停止されてそのブレードが所定
位置に保持されるので、ブレードの誤動作を防止するこ
とができる。
トルクコンバータの入出力軸間におけるコンバータ駆動
と直結駆動との相互の切換操作状態を検知するコンバー
タ切換操作状態検知手段、もしくはトランスミッション
の速度段の前進1速と前進2速との間における切換操作
状態を検知する速度段切換操作状態検知手段とすること
ができ、これらコンバータ切換操作状態検知手段もしく
は速度段切換操作状態検知手段によりトルクコンバータ
もしくはトランスミッションが切り換え操作中である
か、もしくは切り換え操作後一定時間内にあることが検
知されるとき、前記ブレード保持制御手段はブレードを
所定位置に保持させるように制御するのが良い。
牽引力の検知は、例えば次のようにして行われる。 1.エンジンの回転数を検出するエンジン回転センサと
トルクコンバータの出力軸回転数を検出するトルクコン
バータ出力軸回転センサとを備えて、まず前記エンジン
回転センサにより検出されるエンジン回転数Neとトル
クコンバータ出力軸回転センサにより検出されるトルク
コンバータ出力軸回転数Ntとの比である速度比e(=
Nt/Ne)を得、この速度比eにより前記トルクコン
バータのトルクコンバータ特性からトルクコンバータ出
力トルクを得、次に基本的にはそのトルクコンバータ出
力トルクに前記トルクコンバータの出力軸から前記車体
を走行させる履帯を駆動させるスプロケットまでの減速
比を乗算することにもとづく算出により車体の実牽引力
を検知する。 2.ロックアップ付トルクコンバータにおけるロックア
ップ時またはダイレクトミッションの場合にはエンジン
の回転数を検出するエンジン回転センサを備えて、この
エンジン回転センサにより検出されるエンジン回転数に
よって前記エンジンのエンジントルク特性からエンジン
トルクを得、次に基本的にはそのエンジントルクに前記
エンジンから前記車体を走行させる履帯を駆動させるス
プロケットまでの減速比を乗算することにもとづく算出
により車体の実牽引力を検知する。
体の前後方向の傾斜角度を検出する傾斜角センサを具え
て、この傾斜角センサにより検出される傾斜角度にもと
づき検知される実牽引力が補正されるようにすれば、車
体の傾斜角度、言い換えれば走行する場所の傾斜角度に
よる走行抵抗にもかかわらずブレードに加わる掘削運土
の負荷量を一定に保つことができる。
ドを上昇もしくは下降させる制御は、自動運転モード時
における前進1速または前進2速の速度段であってブレ
ードの手動操作時を除いて行われるようにすれば、自動
運転モードでも前進1速または前進2速の速度段のよう
にドージング作業に適したときにのみ自動運転が可能と
なる。また、ブレードを手動操作しているときには手動
操作が優先されて、自動運転中に任意に手動操作を介入
させることができる。
置の具体的実施例につき、図面を参照しつつ説明する。
図1に外観が示されているブルドーザ1において、この
ブルドーザ1の車体2上には、図示されないエンジンを
収納しているボンネット3、およびブルドーザ1を運転
操作するオペレータのオペレータ席4が配設されてい
る。また、車体2の両側部、言い換えれば車体2の前進
方向における左右の各側部には、車体2を前進、後進お
よび旋回に走行させる履帯5(右側部の履帯は図示され
てはいない)が設けられている。これら両履帯5は、エ
ンジンから伝達される駆動力によって対応するスプロケ
ット6により各履帯5毎に独立して駆動される。
7を先端側で支持する左および右のストレートフレーム
8、9の基端部がトラニオン10(右側部のトラニオン
は図示されてはいない)によってブレード7が上昇・下
降可能なように枢支されている。さらに、ブレード7に
は、このブレード7を上昇・下降させる左右一対のブレ
ードリフトシリンダ11が車体2との間に、またブレー
ド7を左右に傾斜させるブレース12およびブレードチ
ルトシリンダ13がそのブレース12を左ストレートフ
レーム8との間に、更にそのブレードチルトシリンダ1
3を右ストレートフレーム9との間に配することにより
設けられている。
方向における左側にはステアリングレバー15、変速レ
バー16および燃料コントロールレバー17が設けられ
ているとともに、右側にはブレード7を上昇、下降、左
傾斜および右傾斜させるブレードコントロールレバー1
8、ブレード7に加わる負荷量の設定用およびその設定
負荷量に対する増減修正用の第1および第2のダイヤル
スイッチ19A,19B、トルクコンバータのロックア
ップオン・オフを切換えるロックアップ切換スイッチ2
0、および表示装置21が設けられている。なお、ブレ
ードコントロールレバー18の頂部には、押圧操作回数
によりドージング作業の手動運転モード,自動掘削運転
モードおよび自動運土運転モードに順次に切り換える等
の運転モード切換ボタン22が配設されている。また、
オペレータ席4の前方には図示されてはいないがブレー
キペダルおよびデクセルペダルが設けられている。
おいて、エンジン30からの回転駆動力は、ダンパー3
1および作業機油圧ポンプを含む各種油圧ポンプを駆動
するPTO32を介して、ロックアップ機構33aおよ
びポンプ33bを有するロックアップ付トルクコンバー
タ33に伝達される。次に、このロックアップ付トルク
コンバータ33の出力軸から、回転駆動力はその出力軸
に入力軸が連結されている例えば遊星歯車湿式多板式ク
ラッチ変速機であるトランスミッション34に伝達され
る。このトランスミッション34は、前進、後進クラッ
チ34a、34bおよび1速乃至3速クラッチ34c〜
34eを有してトランスミッション34の出力軸は前後
進3段階の速度で回転されるようになっている。続い
て、このトランスミッション34の出力軸からその回転
駆動力は、ピニオン35aおよびベベルギア35b、更
には左右一対の操向クラッチ35cおよび操向ブレーキ
35dが配されている横軸35eを有するステアリング
機構35を介して左右一対の各終減速機構36に伝達さ
れて履帯5を走行させる各スプロケット6が駆動される
ようになっている。なお、符号37はエンジン30の回
転数を検出するエンジン回転センサであるとともに、符
号38はロックアップ付トルクコンバータ33の出力軸
の回転数を検出するトルクコンバータ出力軸回転センサ
である。
装置の全体が概略的に示されている図3において、第1
および第2のダイヤルスイッチ19A,19Bからのブ
レード7に加わる設定される負荷量およびその設定負荷
量に対する増減修正の各ダイヤル値データ、運転モード
切換ボタン22によるドージング作業の手動運転モー
ド,自動掘削運転モードまたは自動運土運転モードへの
切り換え等に際してのボタン押圧操作状況、エンジン回
転センサ37からのエンジン30の回転数データおよび
トルクコンバータ出力軸回転センサ38からのトルクコ
ンバータ33の出力軸の回転数データは、バス40を介
してマイコン41に供給される。さらに、このマイコン
41には、車体2の時々刻々の前後方向の傾斜角度を検
出する傾斜角センサ42からの傾斜角データ、変速レバ
ー16の操作による速度段の切り換えにもとづくトラン
スミッション34の速度段切換状況を検出するトランス
ミッション速度段切換センサ43からの速度段切換状
況、ブレードコントロールレバー18の操作によりブレ
ード7が手動運転操作中であるか否かを検出するブレー
ド操作センサ44からの手動運転操作状況、ロックアッ
プ切換スイッチ20の切換操作によるロックアップオン
・オフの切り換えにもとづくトルクコンバータ33のロ
ックアップ(L/U)・トルコン(T/C)切換状況を
検出するトルクコンバータL/U・T/C切換センサ4
5からのL/U・T/C切換状況、およびステアリング
が操作中であるか否かを検出するステアリング操作セン
サ46からのステアリング操作状況がバス40を介して
供給される。マイコン41は、所定プログラムを実行す
る中央処理装置(CPU)41Aと、このプログラムお
よびエンジン特性曲線マップ、トルクコンバータ特性曲
線マップ等の各種マップを記憶する読出し専用メモリ
(ROM)41Bと、このプログラムを実行するに必要
なワーキングメモリとして、また各種レジスタとしての
書込み可能メモリ(RAM)41Cと、このプログラム
中の時間を計測するタイマ41Dとより構成されてい
る。そして、前述されたブレード7に加わる設定される
負荷量およびその設定負荷量に対する増減修正の各ダイ
ヤル値データ、運転モード切換ボタン22のボタン押圧
操作状況、エンジン30の回転数データ、トルクコンバ
ータ33の出力軸の回転数データ、車体2の前後方向の
傾斜角データ、トランスミッション34の速度段切換状
況、ブレード7の手動運転操作状況、トルクコンバータ
33のL/U・T/C切換状況およびステアリングのス
テアリング操作状況にもとづき、前記プログラムを実行
することによりブレード7を上昇若しくは下降させるリ
フト操作量がブレードリフトシリンダコントローラ47
に供給され、リフト弁アクチュエータ48およびリフト
シリンダ操作弁49を介して左右一対のブレードリフト
シリンダ11がそのリフト操作量にもとづき駆動制御さ
れることによってブレード7を上昇または下降させてい
る。なお、表示装置21においては、現在においてブル
ドーザ1がドージング作業の手動運転モードにあるか自
動掘削運転モードにあるか自動運土運転モードにあるか
等が表示される。
の負荷制御装置の動作について、図4のフローチャート
図にもとづき詳述する。S1〜S3 電源の投入により
所定プログラムの実行を開始してマイコン41における
RAM41Cに設定されている各種レジスタ等の内容を
クリヤする等の初期化を行う。次に、初期化後の本実施
例においては5秒間に亘って傾斜角センサ43から傾斜
角データを初期値として順次に読込む。この傾斜角デー
タを初期値として順次に読込むのは、これら傾斜角デー
タの移動平均による周波数分離により車体2の傾斜角度
を得るためである。
ヤルスイッチ19A,19Bからブレード7に加わる設
定される負荷量およびその設定負荷量に対する増減修正
の各ダイヤル値データ、運転モード切換ボタン22から
ボタン押圧操作状況、エンジン回転センサ37からエン
ジン30の回転数データ、トルクコンバータ出力軸回転
センサ38からトルクコンバータ33の出力軸の回転数
データ、傾斜角センサ42から車体2の前後方向の傾斜
角データ、トランスミッション速度段切換センサ43か
らトランスミッション34の速度段切換状況、ブレード
操作センサ44からブレード7の手動運転操作状況、ト
ルクコンバータL/U・T/C切換センサ45からトル
クコンバータ33のL/U・T/C切換状況およびステ
アリング操作センサ46からステアリング操作状況を読
込む。次に、電源電圧が所定電圧以上の正常で電子回路
等が正常駆動状態にある場合には、次のデータ処理を行
う。 1.順次に読込まれた傾斜角データから移動平均法によ
る周波数分離により低周波成分を抽出して車体2の傾斜
角度を得る。 2.次に、この低周波成分を前述の順次に読込まれた傾
斜角データから差引く周波数分離により加速度成分を抽
出して車体2の加速度を得る。
速度段が前進1速(F1)または前進2速(F2)にあ
る場合には、トルクコンバータ33がロックアップ(L
/U)にあるかトルコン(T/C)にあるかにより、次
のように実牽引力FR を計算する。
なエンジン特性曲線マップからエンジントルクTeを得
る。次に、このエンジントルクTeにトランスミッショ
ン34、ステアリング機構35および終減速機構36、
言い換えればトルクコンバータ33の出力軸からスプロ
ケット6までの減速比kse、更にはスプロケット6の径
rを乗算して牽引力Fe(=Te・kse・r)を得る。
さらに、この牽引力Feからブレード7のリフト操作量
によって図6に示されているようなポンプ補正特性マッ
プから得られるPTO32におけるブレードリフトシリ
ンダ11に対する作業機油圧ポンプ等のポンプ消費量に
対応する牽引力補正分Fcを差引いて実牽引力FR (=
Fe−Fc)を得る。
力軸の回転数Ntとの比である速度比e(=Nt/N
e)により図7に示されているようなトルクコンバータ
特性曲線マップからトルク係数tp およびトルク比tを
得てトルクコンバータ出力トルクTc〔=tp ・(Ne
/1000)2・t〕を得る。次に、このトルクコンバータ出
力トルクTcに前項と同様にトルクコンバータ33の出
力軸からスプロケット6までの減速比kSe、更にはスプ
ロケット6の径rを乗算することにより実牽引力F
R (=Tc・kSe・r)を得る。
R から、図8に示されているような傾斜角度−負荷補正
分特性マップから得られる車体2の傾斜角度に対応する
負荷補正分を差引いて補正後実牽引力Fを得る。なお、
トランスミッション34の速度段が前進1速(F1)ま
たは前進2速(F2)にない場合には、自動掘削運転モ
ードに際して第1のダイヤルスイッチ19Aで設定され
るブレード7に加わる負荷量のダイヤル値に対応する目
標牽引力に実牽引力が徐々に近づくように計算するに用
いる累積値X,V,Zを“0”に設定する。
2の押圧操作回数Yが0または3回の場合には手動運転
モードとして、後述する各カウンタsA ,sB ,sC ,
sD ,各タイマtA ,tB および各単位牽引力成分ΔW
A ,ΔWB ,ΔWD 等の値をリセットする。
作回数Yが1回の場合には自動掘削運転モードとして、
次の処理を行う。自動掘削運転モードにより掘削を開始
した時点の初期補正後実牽引力F’と、第1のダイヤル
スイッチ19Aで設定されるブレード7に加わる負荷量
のダイヤル値との偏差Aを計算し、A>0もしくはA≦
0のいずれであるか、言い換えれば初期補正後実牽引力
F’がダイヤル値を越えるかあるいは初期補正後実牽引
力F’がダイヤル値以下であるかによって、次のように
計算して目標牽引力F0 を順次に得る。なお、プログラ
ムの繰り返し時間は本実施例においては20m秒であ
る。 i)初期補正後実牽引力F’がダイヤル値を超える場合
(図9参照) 偏差Aの大きさに応じて時間tA を設定し(例えば、t
A =A×15)、この時間tA の経過をカウントするた
めのカウンタsA の値を1だけ加算する。そして、カウ
ンタsA が時間tA に達しているか否かによって次の処
理を行う。 カウンタsA が時間tA に達していない場合 カウンタsA の大きさに応じて設定される単位牽引力成
分ΔWA の累積値Xにもとづき、プログラムを繰り返す
毎にダイヤル値に実牽引力が徐々に近づくように、次の
ように暫定の目標牽引力F0 を得る。 暫定の目標牽引力F0 ← 初期補正後実牽引力F’−
累積値X カウンタsA が時間tA に達した場合 目標牽引力F0 をダイヤル値に設定する。
以下である場合(図10参照) 偏差Aの大きさに応じて時間tB を設定し、この時間t
B の経過をカウントするためのカウンタsB の値を1だ
け加算する。そして、カウンタsB が時間tBに達して
いるか否かによって次の処理を行う。なお、ブレード7
に急激な負荷が加わらないようにするために、実牽引力
F’がダイヤル値よりも小さいときには大きいときに比
べてそのダイヤル値に実牽引力F’が一致するまでの時
間を長く設定する(例えば、tB =A×60)。 カウンタsB が時間tB に達していない場合 カウンタsB の大きさに応じて設定される単位牽引力成
分ΔWB の累積値Vにもとづき、プログラムを繰り返す
毎にダイヤル値に実牽引力が徐々に近づくように、次の
ように暫定の目標牽引力F0 を得る。 暫定の目標牽引力F0 ← 初期補正後実牽引力F’+
累積値V カウンタsB が時間tB に達した場合 目標牽引力F0 をダイヤル値に設定する。
る演算によって補正後実牽引力が目標牽引力F0 (ダイ
ヤル値)に達した後においては、自動掘削運転モードか
ら自動掘削運土運転モードへの移行をスムーズに行うた
めに、以下の処理を行う。ここで、自動掘削運土運転モ
ードとは、自動掘削運転モードにおいて実牽引力が目標
牽引力にほぼ一致した状態でブレード7の昇降動作がほ
とんど行われない運転モードであり、安定して掘削およ
び運土がなされる運転モードである。
の偏差Bを計算する。次いで、この偏差Bの絶対値(|
B|)が微小値α、本実施例においては0.05W
(W:ブルドーザ1の全重量)以内に入っている場合に
は、この|B|が微小値α以内に入る回数をカウントす
るカウンタsC の値を加算し、次に前述のカウンタsA
が時間tA に達しているか、もしくはカウンタsB が時
間tB に達しており、かつカウンタsC の値が所定値
β、本実施例においては50に達していることを条件に
自動掘削運土運転モードに移行していると判定する。こ
れに対して、sA ≧t A もしくはsB ≧tB 、かつsC
≧βの条件を満たしていない場合には自動掘削運転モー
ドにあると判定する。
2の押圧操作回数Yが2回の場合には次の処理を行う。 1.現在の運転モードが自動掘削運転モードにある場合 自動掘削運転モードから自動掘削運土運転モードへ移行
するまでステップS29以下の各処理を行う。 2.現在の運転モードが自動掘削運転モードにない場
合、言い換えれば自動掘削運土運転モードに移行してい
る場合(図11参照)
の時間の経過をカウントするカウンタsD の値を加算す
る。そして、このカウンタsD の値が所定値γ、本実施
例では250に達していない場合には、カウンタsD の
大きさに応じて設定される単位牽引力成分ΔWD の累積
値Zに基づき、プログラムを繰り返す毎に自動掘削運土
運転モードでの目標牽引力に実牽引力が徐々に近づくよ
うに、次のように暫定の目標牽引力F0 を得る。 暫定の目標牽引力F0 ← 初期補正後実牽引力F’−
累積値Z 一方、カウンタsD の値が所定値γ(=250)に達し
ている場合には、目標牽引力をダイヤル値から所定値
δ、本実施例においては0.05W差し引いて設定し、
自動掘削運土運転モードから自動運土運転モードに移行
していると判定する。
が操舵操作中にあるとき、トルクコンバータ33がロッ
クアップ(L/U)とトルコン(T/C)との間におけ
るL/U・T/C切換操作中にあるとき、またはトラン
スミッション(T/M)34が前進1速(F1)と前進
2速(F2)との間における速度段切換操作中にあると
きには、実牽引力の正確な値が計算できずブレード7が
誤動作する可能性があるので、(図示されない)T/
M,S/T制御特性マップによりブレード7を保持させ
るリフト操作量QT を得る。同様に、ステアリング(S
/T)の操舵操作後一定時間経過していないとき、ロッ
クアップ(L/U)・トルコン(T/C)切換操作後一
定時間経過していないとき、またはトランスミッション
34の速度段切換操作後一定時間経過していないときに
も、ブレード7を保持させるリフト操作量QT を得る。
本実施例においては、前記一定時間として、ステアリン
グ(S/T)の操舵操作時には2秒、ロックアップ(L
/U)・トルコン(T/C)切換操作時にはL/U→T
/Cの場合に0.5秒,T/C→L/Uの場合に2秒、
トランスミッション34の速度段切換操作時には0.5
秒の各値が設定される。
T),ロックアップ(L/U)・トルコン(T/C)お
よびトランスミッション(T/M)34がいずれも操作
中でなく、また操作後一定時間が経過している場合に
は、目標牽引力と補正後実牽引力との牽引力差ΔFを得
るとともに、表示装置21にドージング作業の手動運転
モード,自動掘削運転モードまたは自動運土運転モード
にあることを表示する。S47〜S49 傾斜角データ
から周波数分離に抽出される加速度成分から得られる車
体2の加速度の移動平均による移動平均加速度、更には
補正後実牽引力Fにもとづき、次の条件を基準にしてシ
ュースリップ、言い換えれば車体2の走行滑りを走行滑
りとして検知する。 1. 走行滑りとされる条件 (1°≒0.0174G) 移動平均加速度ε<−4° または 移動平均加速度ε<−2°且つ補正後実牽引力F>
0.6W 2.走行滑り後において走行滑りがなくなったとされる
条件 平均加速度ε>0.1° または 補正後実牽引力F>走行滑りの開始時点における補正
後実牽引力F−0.1W
あると検知される場合と、走行滑りでなく無検知とされ
る場合とにおいて、次のように処理を行う。 1.走行滑りであると検知される場合には、ブレード7
に加わる負荷量を軽減して走行滑りを回避するために、
図示されないスリップ制御特性マップによりブレード7
を上昇させるリフト操作量QS を得る。 2. 走行滑りでなく無検知とされる場合には、目標牽引
力F0 と補正後牽引力Fとの牽引力差ΔFにより、図1
2に示されている負荷制御特性マップから補正後牽引力
Fが目標牽引力F0 に一致するようにブレード7を上昇
もしくは下降させるリフト操作量QL を得る。
く電子回路等が正常駆動状態でないとされる場合、トラ
ンスミッション34の速度段が前進1速(F1)または
前進2速(F2)以外である場合、手動運転モードにあ
る場合には、ブレードコントロールレバー18の操作量
にしたがって図示されないマニュアル制御特性マップに
よりステップS50においてブレード7を上昇若しくは
下降させるリフト操作量QN を得る。
QN は、ブレードリフトシリンダコントローラ47に供
給され、各リフト操作量QS , QL , QT ,QN にもと
づきリフト弁アクチュエータ48およびリフトシリンダ
操作弁49を介してブレードリフトシンリダ11を駆動
制御し、ブレード7を上昇若しくは下降させる所望の制
御が行われる。
引力のダイヤル値への移行(図9,図10参照)、およ
び自動掘削運土運転モードから自動運土運転モードへの
目標牽引力の移行(図11参照)を直線的に行うものと
したが、目標牽引力を増加させる場合には上に凸の曲線
とし、目標牽引力を減少させる場合には下に凸の曲線と
して移行をよりスムーズに行うようにしても良い。
に際して計算によって実牽引力を得たが、スプロケット
6の駆動トルクを検出する駆動トルクセンサを設けて、
この駆動トルクセンサにより検出される駆動トルク量に
もとづき実牽引力を得て検知するようにしても良い。ま
た、トラニオン10におけるブレード7を支持するスト
レートフレーム8による曲げ応力量を検出する曲げ応力
センサを設けて、この曲げ応力センサにより検出される
曲げ応力量にもとづき実牽引力を得て検知するようにし
ても良い。
クアップ付トルクコンバータ33が配設される場合を説
明したが、ロックアップ機構を有さないトルクコンバー
タの場合でも、またトルクコンバータを有さないダイレ
クトミッションの場合でも本発明が適用できることは言
うまでもない。このダイレクトミッションの場合におけ
る実牽引力の算出は前述のロックアップ時の場合と同様
である。
傾斜角センサ42からの出力である傾斜角データから周
波数分離により加速度成分を抽出することにより検知し
たが、別途に加速度センサを設けてその加速度センサか
らの車体2の加速度状態を示す出力から検知するように
しても良い。また、ドップラー車速計を設け、このドッ
プラー車速計により得られる車体2の実車速とその車体
2を走行させる履帯5の走行速度とを比較して検知して
も良い。
ッチ19A,19Bを設けて直接には自動掘削運転モー
ド時のブレード7に加わる負荷量の設定用およびその設
定負荷量に対する増減修正用とし、自動運土運転モード
時のブレード7に加わる負荷量の設定はその設定される
自動掘削運転モード時の負荷量から所定量δを差し引い
た、更には増減修正された負荷量が自動的に設定される
ようにしたが、自動運土運転モード用として他の一対の
ダイヤルスイッチを設けても良い。また、直接には自動
運土運転モード時のブレード7に加わる負荷量の設定お
よびその設定負荷量に対する増減修正するための一対の
ダイヤルスイッチを設けて、これらダイヤルスイッチで
設定される自動運土運転モード時のブレード7に加わる
負荷量に所定量δを加算した負荷量が自動掘削運転モー
ド時の負荷量として自動的に設定されるようにしても良
い。なお、ダイヤルスイッチ19A,19Bに代えてテ
ンキースイッチを用いても良い。この場合には、テンキ
ースイッチで設定される負荷量を表示装置21に表示さ
せるのが良い。
チ19Aを掘削する土質、例えば砂質土,砂磔土あるい
は軟岩のうちのいずれかを選択する土質モードスイッチ
とし、これら各土質モードに対応してブレード7に加わ
る負荷値を設定するものとすることができる。
わる負荷値は、ブルドーザ1の車体2の走行滑り(シュ
ースリップ)の頻度が最適になるように学習によって増
減させるようにすることも可能である。
ば掘削開始時に実牽引力と目標牽引力との間に差がある
場合に、実牽引力が目標牽引力に向けて徐々にかつ滑ら
かに増加もしくは減少され、掘削の開始を急激な動作が
なくスムーズに行うことができ、これによってドージン
グ作業を多大の疲労を伴うことなく簡単な操作で効率良
く行うことができる。
ドから自動運土運転モードへの運転モードの移行を実牽
引力の安定した状態でスムーズに行うことができる。
による実牽引力の検知が正確に行えない過渡的な運転状
態において、ブレードの制御が一時的に停止されてその
ブレードが所定位置に保持されるので、ブレードの誤動
作を防止することができる。
置の具体的実施例を説明するためのブルドーザの外観図
である。
置の具体的実施例を説明するための動力伝達系統のスケ
ルトン図である。
置の具体的実施例を説明するための全体概略ブロック図
である。
置の具体的実施例を説明するためのドージングプログラ
ムのフローチャート図である。
置の具体的実施例を説明するためのエンジン特性曲線マ
ップのグラフ図である。
置の具体的実施例を説明するためのポンプ補正特性マッ
プのグラフ図である。
置の具体的実施例を説明するためのトルクコンバータ特
性曲線マップのグラフ図である。
置の具体的実施例を説明するための傾斜角度−負荷補正
分特性マップのグラフ図である。
置の具体的実施例を説明するための自動掘削運転モード
時に目標牽引力を除々に変更する過程を説明するグラフ
図である。
御装置の具体的実施例を説明するための自動掘削運転モ
ード時に目標牽引力を除々に変更する過程を説明するグ
ラフ図である。
御装置の具体的実施例を説明するための自動掘削運土運
転モードから自動運土運転モードへの移行時に目標牽引
力を除々に変更する過程を説明するグラフ図である。
御装置の具体的実施例を説明するための負荷制御特性マ
ップのグラフ図である。
Claims (16)
- 【請求項1】 (a)車体の実牽引力を検知する実牽引
力検知手段、 (b)ドージング作業時における自動運転モード時の目
標牽引力を設定する目標牽引力設定手段および (c)前記ドージング作業における前記自動運転モード
時の掘削開始に際し、その掘削開始時点で前記実牽引力
検知手段により検知される実牽引力と前記目標牽引力設
定手段により設定される目標牽引力との間の偏差を演算
し、この偏差がある場合にその偏差の大きさに応じて、
前記目標牽引力に実牽引力が徐々に近づくようにブレー
ドの上昇もしくは下降を制御するブレード制御手段を具
えることを特徴とするブルドーザの負荷制御装置。 - 【請求項2】 さらに、ドージング作業時における運転
モードを手動運転モードおよび自動運転モードのいずれ
かに切り換え可能な運転モード切換手段を具えることを
特徴とする請求項1に記載のブルドーザの負荷制御装
置。 - 【請求項3】 前記自動運転モードは、少なくとも前記
ドージング作業における掘削に関する自動掘削運転モー
ドと、前記ドージング作業における運土に関する自動運
土運転モードとを有することを特徴とする請求項1また
は2に記載のブルドーザの負荷制御装置。 - 【請求項4】 前記運転モード切換手段は、押圧操作切
換ボタン,グリップ操作切換スイッチ,ツイスト操作切
換スイッチまたはロータリ切換スイッチより構成される
ことを特徴とする請求項2に記載のブルドーザの負荷制
御装置。 - 【請求項5】 前記ブレード制御手段は、掘削開始時の
実牽引力が目標牽引力よりも小さいときには大きいとき
に比べてその目標牽引力に前記実牽引力が一致するまで
の時間が長くなるように前記ブレードを制御することを
特徴とする請求項1に記載のブルドーザの負荷制御装
置。 - 【請求項6】 (a)車体の実牽引力を検知する実牽引
力検知手段、 (b)ドージング作業時における自動運転モード時の目
標牽引力を設定する目標牽引力設定手段 (c)この目標牽引力設定手段により設定される目標牽
引力に対して前記実牽引力検知手段により検知される実
牽引力の変動がなく安定した状態にあることを判定する
判定手段および (d)この判定手段により前記実牽引力が安定した状態
にあると判定されるとき、前記ドージング作業における
運転モードを掘削に関する自動掘削運転モードから運土
に関する自動運土運転モードへ移行させる運転モード移
行手段を具えることを特徴とするブルドーザの負荷制御
装置。 - 【請求項7】 前記目標牽引力設定手段は、前記自動運
土運転モード時の目標牽引力を前記自動掘削運転モード
時の目標牽引力に対して所定量だけ低い値に設定するこ
とを特徴とする請求項6に記載のブルドーザの負荷制御
装置。 - 【請求項8】 前記自動掘削運転モード時の目標牽引力
から前記自動運土運転モード時の目標牽引力への移行を
徐々に行うことを特徴とする請求項7に記載のブルドー
ザの負荷制御装置。 - 【請求項9】 (a)車体の実牽引力を検知する実牽引
力検知手段、 (b)この実牽引力検知手段により検知される実牽引力
と設定される目標牽引力との間に差がある場合にその目
標牽引力に実牽引力が一致するようにブレードの上昇も
しくは下降を制御するブレード制御手段、 (c)車体の過渡的運転状態を検知する過渡状態検知手
段および (d)この過渡状態検知手段により過渡的運転状態が検
知されるときおよびその検知後所定時間において前記ブ
レード制御手段によるブレードの制御を一時的に停止さ
せてそのブレードを所定位置に保持するブレード保持制
御手段を具え、 前記過渡状態検知手段は、トルクコンバータの入出力軸
間におけるコンバータ駆動と直結駆動との相互の切換操
作状態を検知するコンバータ切換操作状態検知手段であ
り、このコンバータ切換操作状態検知手段により前記ト
ルクコンバータが切り換え操作中であるか、もしくは切
り換え操作後一定時間内にあることが検知されるとき、
前記ブレード保持制御手段はブレードを所定位置に保持
させるように制御する ことを特徴とするブルドーザの負
荷制御装置。 - 【請求項10】 (a)車体の実牽引力を検知する実牽
引力検知手段、 (b)この実牽引力検知手段により検知される実牽引力
と設定される目標牽引力との間に差がある場合にその目
標牽引力に実牽引力が一致するようにブレードの 上昇も
しくは下降を制御するブレード制御手段、 (c)車体の過渡的運転状態を検知する過渡状態検知手
段および (d)この過渡状態検知手段により過渡的運転状態が検
知されるときおよびその検知後所定時間において前記ブ
レード制御手段によるブレードの制御を一時的に停止さ
せてそのブレードを所定位置に保持するブレード保持制
御手段を具え、 前記過渡状態検知手段は、トランスミッションの速度段
の前進1速と前進2速との間における切換操作状態を検
知する速度段切換操作状態検知手段であり、この速度段
切換操作状態検知手段により前記トランスミッションが
切り換え操作中であるか、もしくは切り換え操作後一定
時間内にあることが検知されるとき、前記ブレード保持
制御手段はブレードを所定位置に保持させるように制御
することを特徴とする ブルドーザの負荷制御装置。 - 【請求項11】 前記実牽引力検知手段は、エンジンの
回転数を検出するエンジン回転センサとトルクコンバー
タの出力軸回転数を検出するトルクコンバータ出力軸回
転センサとを備えて、まず前記エンジン回転センサによ
り検出されるエンジン回転数Neとトルクコンバータ出
力軸回転センサにより検出されるトルクコンバータ出力
軸回転数Ntとの比である速度比e(=Nt/Ne)を
得、この速度比eにより前記トルクコンバータのトルク
コンバータ特性からトルクコンバータ出力トルクを得、
次に基本的にはそのトルクコンバータ出力トルクに前記
トルクコンバータの出力軸から前記車体を走行させる履
帯を駆動させるスプロケットまでの減速比を乗算するこ
とにもとづく算出により車体の実牽引力を検知すること
を特徴とする請求項1,6,9または10に記載のブル
ドーザの負荷制御装置。 - 【請求項12】 前記実牽引力検知手段は、さらに車体
の前後方向の傾斜角度を検出する傾斜角センサを具え
て、この傾斜角センサにより検出される傾斜角度にもと
づき検知される実牽引力が補正されることを特徴とする
請求項11に記載のブルドーザの負荷制御装置。 - 【請求項13】 前記実牽引力検知手段は、ロックアッ
プ付トルクコンバータにおけるロックアップ時またはダ
イレクトミッションの場合にはエンジンの回転数を検出
するエンジン回転センサを備えて、このエンジン回転セ
ンサにより検出されるエンジン回転数によって前記エン
ジンのエンジントルク特性からエンジントルクを得、次
に基本的にはそのエンジントルクに前記エンジンから前
記車体を走行させる履帯を駆動させるスプロケットまで
の減速比を乗算することにもとづく算出により車体の実
牽引力を検知することを特徴とする請求項1,6,9ま
たは10に記載のブルドーザの負荷制御装置。 - 【請求項14】 前記実牽引力検知手段は、さらに車体
の前後方向の傾斜角度を検出する傾斜角センサを具え
て、この傾斜角センサにより検出される傾斜角度にもと
づき検知される実牽引力が補正されることを特徴とする
請求項13に記載のブルドーザの負荷制御装置。 - 【請求項15】 前記目標牽引力設定手段は、ダイヤル
スイッチまたはテンキースイッチより構成されることを
特徴とする請求項1,6または7に記載のブルドーザの
負荷制御装置。 - 【請求項16】 前記ブレード制御手段によるブレード
を上昇もしくは下降させる制御は、自動運転モード時に
おける前進1速または前進2速の速度段であってブレー
ドの手動操作時を除いて行われることを特徴とする請求
項1,5,9または10に記載のブルドーザの負荷制御
装置。
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CN106032673A (zh) * | 2015-03-20 | 2016-10-19 | 徐工集团工程机械股份有限公司 | 一种铲刀负载控制系统、平地机以及方法 |
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1994
- 1994-06-08 JP JP12630994A patent/JP3537182B2/ja not_active Expired - Fee Related
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