JPH0748584A - 石炭ガス化プラント用硫黄回収方法及びその設備 - Google Patents

石炭ガス化プラント用硫黄回収方法及びその設備

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JPH0748584A
JPH0748584A JP5192309A JP19230993A JPH0748584A JP H0748584 A JPH0748584 A JP H0748584A JP 5192309 A JP5192309 A JP 5192309A JP 19230993 A JP19230993 A JP 19230993A JP H0748584 A JPH0748584 A JP H0748584A
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Japan
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sulfur
exhaust gas
gas containing
coal gasification
tower
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JP5192309A
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Takahiro Nishida
隆弘 西田
Eiji Kida
栄次 木田
Toshiyuki Ueda
俊之 上田
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Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Gas Separation By Absorption (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 石炭ガス化プラントの硫黄回収設備を簡単
で、安価で、効率のよいものとする 【構成】 硫黄化合物を取り除く脱硫塔4で、石炭をガ
ス化した粗生成ガス21中の硫黄化合物を吸収液で吸収
し、該吸収液を再生塔5で加熱し、再生された硫黄化合
物を含んだ再生塔オフガス23をガス燃焼炉6で空気と
ともに燃焼し二酸化硫黄を含む排ガスに転換し、該二酸
化硫黄を含む排ガスを転換器8の中で触媒を用いて三酸
化硫黄を含む排ガスに酸化し、該三酸化硫黄を含む排ガ
スを吸収塔10の中で硫酸に吸収させる。該硫酸に炭酸
カルシウムを添加し反応器11で石膏を取り出す。 【効果】 簡単で、安価で、効率のよい硫黄回収設備と
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸素もしくは空気をガ
ス化剤とし、石炭をガス化するプラントにおいて、該プ
ラントから生成された粗生成ガス中の硫黄化合物を回収
する石炭ガス化プラント用硫黄回収方法、及び設備に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の石炭ガス化プラントの一例とし
て、石炭ガス化複合発電プラントのフローを図3に示
す。石炭19は、酸素もしくは空気20をガス化剤とし
て、石炭ガス化炉1にてガス化され、一酸化炭素及び水
素を主成分とする粗生成ガス21となる。該粗生成ガス
21は、熱回収ボイラ2により冷却され、脱塵装置3を
経た後、硫黄化合物を吸収する吸収液を有する脱硫塔4
に送られる。
【0003】該脱硫塔4では、粗生成ガス21中の硫化
水素(以下、H2Sという)、硫化カルボニル(以下、
COSという)等の硫黄化合物(脱硫塔入口の濃度が約
5,000ppm以下のもの)が、ガスタービン14に使用で
きる許容濃度以下になるまで前記吸収液により除去され
る。該吸収液は、この他にも粗成ガス21の中の二酸化
炭素、一酸化炭素、水素なども吸収するが、二酸化炭素
が吸収される量は、硫黄化合物が吸収される量よりも多
く、一酸化炭素、水素は若干量である。硫黄化合物及び
二酸化炭素を吸収した吸収液は再生塔5に導かれ、蒸気
24により加熱され、吸収成分が脱離され、硫黄化合物
を含んだ排ガスである再生塔オフガス23が塔頂より排
出される。
【0004】硫黄化合物が除去された精製ガス22はガ
スタービン14に送られ燃焼させられることにより、ガ
スタービン14を回転させ、その後の燃焼排ガスは、排
熱回収ボイラ17にて冷却された後、煙突18より大気
中に放出される。
【0005】再生塔5で再生された再生塔オフガス23
中の硫黄化合物(主としてH2S、COS)の濃度は約
5〜30%となる。該再生塔オフガス23は、次に硫黄
回収設備に送られる。まず、再生塔オフガス23は、ク
ラウス炉30に送られ、該炉出口のH2Sと二酸化硫黄
(以下、SO2という)の比が2:1になるよう空気2
9にて部分酸化される。クラウス炉30の出口排ガス
は、廃熱回収ボイラ7にて冷却された後、クラウス反応
器31に送られ、次のような反応が行われ、水と単体硫
黄(以下、Sという)に分解される。 2H2S+SO2
→2H2O+3Sクラウス反応器31からの排ガスは、
凝縮器32に送られ、前記反応により生成したS37が
凝縮分離され、回収される。
【0006】凝縮器32でS37を分離した後の排ガス
(以下、テイルガスという)には、若干硫黄化合物が残
存するため、環境規制値上、そのまま大気中に放出でき
ない。そこで、前記テイルガス38はさらに以下に述べ
るテイルガス処理装置に送られる。テイルガス38中の
硫黄化合物はH2S、COS、SO2、二硫化炭素(以
下、CS2という)など様々な化合物として存在するた
め、還元塔34に供給され、精製ガス22の一部を用い
てH2S及びCOSに還元される。還元反応に必要な熱
量は熱反応器33により供給される。
【0007】還元塔34からのテイルガス38は脱硫塔
35にて、硫黄化合物が環境規制値以下になる迄、吸収
液により脱硫され、その後煙突18より大気中に放出さ
れる。硫黄化合物を吸収した吸収液は、再生塔36に送
られ、蒸気24により加熱され、硫黄化合物を含んだ排
ガスを脱離する。該脱離された排ガスは、酸性ガスブロ
ワ39にてクラウス炉30の入り口に送り返される。
【0008】図3は粗生成ガス22の脱硫塔として、湿
式脱硫塔を用いた例を示しているが、乾式脱硫塔を用い
た場合は、吸収液の代わりに脱硫剤が使用されている。
この場合、再生塔オフガス23中の硫黄化合物はSO2
として存在するため、粗生成ガス21、または乾式脱硫
塔で精製された精製ガスのうちの一部を用いて再生塔オ
フガス23を部分還元し、H2SとSO2との比を2:1
として、クラウス反応器31に送り、これより下流の工
程は、湿式脱硫塔を用いた場合と同様である。
【0009】他の従来の硫黄回収方式として、回収硫黄
の市場性から、石灰石−石膏法を用いて、石膏として回
収する方法も提案されている。これを図4に示す。再生
塔5からの硫黄化合物を含有する再生塔オフガス23
(硫黄化合物濃度約5〜30%)は、ガス燃焼炉6で空
気29とともに燃焼され、再生塔オフガス23中の硫黄
化合物はSO2に転換される。この燃焼された排ガス
は、廃熱回収ボイラ7により冷却される。冷却後のSO
2を含む排ガスは、石灰石−石膏法硫黄回収設備の吸収
塔40入り口のSO2許容濃度である約0.5%以下ま
でに希釈される必要がある。この場合、一般的には、希
釈気体として空気29が用いられ、脱硫後の排ガス量の
約10〜60倍(燃焼用空気を含む)の空気を希釈空気
ブロワ42で送りこみ希釈され、排ガス中のSO2の濃
度は0.5%以下となる。希釈後、排ガスは石灰石−石
膏法硫黄回収設備の吸収塔40に送られて、排ガス中の
SO2が石灰石43と反応することによって、脱硫が行
われると同時に亜硫酸カルシュウムを生成する。吸収塔
40の塔頂から排出された排ガスは煙突18より大気中
に放出される。生成された亜硫酸カルシュウムを含む吸
収液は酸化塔41にて空気29により酸化されて石膏2
7となり、シックナー12から石膏27は回収される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した硫黄回収方式
にクラウス炉を使用した場合、クラウス炉から下流の硫
黄回収設備が非常に複雑となり、設備費も高くなり、ま
た運転制御も複雑となり、さらに加熱器33及びテイル
ガス処理装置の再生塔36用に、蒸気など多量の熱源を
必要とし、酸性ガスブロワ39の動力も必要となり、ま
た、クラウス炉入り口(乾式脱硫塔の場合のみ)及びテ
イルガスの還元用に多量の精製ガスを使用するため、プ
ラントとしての効率も低下する、などの問題点がある。
【0011】また、別の硫黄回収方式に石灰石−石膏法
を用いた場合、排ガスに含まれる除去可能な硫黄化合物
(SO2)濃度は、0.5%以下と制限があるため、ガ
ス燃焼炉6からの排ガス(硫黄化合物濃度約5〜30
%)を排ガスの約10〜60倍の空気などで希釈しなけ
ればならず、この大量の空気などを必要圧力まで昇圧す
るのに多大な電力を消費したり、硫黄回収設備としての
処理ガス量が膨大となるため、SO2吸収塔40及びそ
の周辺機器が非常に大きくなり設備費が高くなる。
【0012】本発明の目的は、石炭ガス化プラントの硫
黄回収設備を簡単で、安価で、効率のよいものとするこ
とである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題は、石炭ガス化
炉において酸素もしくは空気をガス化剤として石炭をガ
ス化して取り出した粗生成ガスを、熱回収ボイラに送り
冷却した後、前記粗生成ガス中の硫黄化合物を吸収する
吸収液を有し粗生成ガスを精製ガスとする脱硫塔に送
り、前記硫黄化合物を吸収した吸収液を再生塔で熱を加
えて硫黄化合物を含んだ排ガスに再生し、該再生された
排ガスから硫黄を回収する石炭ガス化プラント用硫黄回
収方法において、前記硫黄回収方法が、再生された排ガ
スから硫黄を回収する際に、前記再生された硫黄化合物
を含んだ排ガスを空気とともに燃焼させて、二酸化硫黄
を含む排ガスに転換させ、該二酸化硫黄を含む排ガスを
触媒を用いて三酸化硫黄を含む排ガスに酸化し、該三酸
化硫黄を含む排ガスを硫酸に吸収させる手段を含むこと
で達成される。
【0014】上記課題は、さらに、酸素もしくは空気を
ガス化剤として石炭をガス化して粗生成ガスを得る石炭
ガス化炉と、該石炭ガス化炉の下流に接続され前記粗生
成ガスの熱を回収する熱回収ボイラと、該熱回収ボイラ
の下流に接続され前記粗生成ガスの中の硫黄化合物を吸
収する吸収液を有し粗生成ガスを精製ガスとする脱硫塔
と、前記脱硫塔の下流に接続され前記硫黄化合物を吸収
した吸収液を加熱し硫黄化合物を含んだ排ガスに再生す
る再生塔と、該再生塔の下流に接続され前記再生した排
ガスの中の硫黄化合物から硫黄を回収する硫黄回収設備
とを含んでなる石炭ガス化プラント用硫黄回収設備にお
いて、前記硫黄回収設備が、前記再生塔の下流に接続さ
れ前記再生された硫黄化合物を含んだ排ガスを空気とと
もに燃焼させ二酸化硫黄を含む排ガスに転換させるガス
燃焼炉と、該ガス燃焼炉の下流に接続され前記二酸化硫
黄を含む排ガスを触媒を用いて三酸化硫黄を含む排ガス
に酸化する転換器と、該転換器の下流に接続され前記三
酸化硫黄を含む排ガスを硫酸に吸収させる吸収塔と、を
含んで構成されていることで達成される。
【0015】
【作用】石炭ガス化炉で石炭をガス化した粗生成ガスか
ら硫黄化合物を吸収した吸収液を加熱すれば、硫黄化合
物を含んだ排ガスに再生され、該排ガスを空気とともに
燃焼させて二酸化硫黄を含んだ排ガスに転換させる。該
二酸化硫黄を含んだ排ガスを転換器で触媒により三酸化
硫黄を含んだ排ガスに酸化する。該三酸化硫黄を含んだ
排ガスは、硫酸を内蔵した吸収塔に送られ、該排ガス中
の三酸化硫黄は硫酸に吸収される。三酸化硫黄を含んだ
排ガスは、硫酸によく吸収されるため、ガス化プラント
から排出される排ガス中の三酸化硫黄濃度ならば、希釈
することなくそのまま処理することができる。また、生
成した硫酸は炭酸カルシュウムを添加することで、簡単
に石膏として回収できる。また、そのまま濃縮して濃硫
酸としても回収できる。
【0016】
【実施例】本発明の第一の実施例である硫黄回収設備を
石炭ガス化複合発電プラントに適用したフローを図1に
示す。該石炭ガス化複合発電プラントは、石炭19をガ
ス化剤である酸素もしくは空気20で、一酸化炭素と水
素を主成分とする粗生成ガス21にガス化する石炭ガス
化炉1と、該石炭ガス化炉1の下流に接続され前記粗生
成ガス21を冷却する熱回収ボイラ2と、該熱回収ボイ
ラ2の下流に接続され前記粗生成ガス21に含まれてい
る塵をとる脱塵装置3と、該脱塵装置3の下流に接続さ
れ粗生成ガス21の硫黄化合物を吸収する吸収液を有し
粗生成ガス21を精製ガス22とする湿式の脱硫塔4
と、該脱硫塔4の下流に接続され前記脱硫塔4からの吸
収液を加熱して硫黄化合物を含んだ排ガスである再生塔
オフガス23を再生する再生塔5と、前記脱硫塔4の下
流に接続され脱硫塔4で精製された精製ガス22を燃焼
させて回転するガスタービン14と、該ガスタービン1
4と同軸で連結されているスチームタービン15及び発
電機16と、前記ガスタービン14の下流に接続されガ
スタービン14を回転させた後の排気ガスを冷却する排
熱回収ボイラ17と、該排熱回収ボイラ17の下流に接
続され前記冷却された排気ガスを大気中に放出する煙突
18を含んで構成されている。
【0017】石炭ガス化複合発電プラントに適用する硫
黄回収設備は、前記再生塔5の下流に接続され再生され
た硫黄化合物を含んだ再生塔オフガス23を空気29と
ともに燃焼しSO2を含んだ排ガスとするガス燃焼炉6
と、該ガス燃焼炉6の下流に接続され前記SO2を含ん
だ排ガスを冷却する廃熱回収ボイラ7と、該廃熱回収ボ
イラ7の下流に接続され前記SO2を含んだ排ガスを触
媒を用いて三酸化硫黄(以下、SO3という)を含んだ
排ガスに酸化する転換器8と、該転換器8の下流に接続
されSO3を含んだ排ガスを冷却する冷却器9と、該冷
却器9の下流に接続され前記冷却されたSO3を含んだ
排ガスを硫酸25で吸収する吸収塔10と、該吸収塔1
0の下流に接続され前記硫酸25の一部に炭酸カルシウ
ムを添加して反応させ石膏とする反応器11と、該反応
器11の下流に接続され石膏を回収するシックナ12
と、前記吸収塔10の下流に接続され前記硫酸の一部を
濃硫酸として回収する濃縮器13と、を含んで構成され
ている。
【0018】石炭19は、酸素もしくは空気20をガス
化剤として石炭ガス化炉1でガス化され一酸化炭素及び
水素を含んだ粗生成ガス21となる。該粗生成ガス21
は熱回収ボイラ2で冷却された後、脱塵装置3を経て、
湿式の脱硫塔4に送られる。該脱硫塔4では、粗生成ガ
ス21が、該ガス21に含まれる硫黄化合物の濃度がガ
スタービン14の許容濃度以下になる迄、吸収液により
脱硫(精製)が行われ精製ガス22となる。該精製ガス
22は、ガスタービン14に送られ燃焼させられてガス
タービン14を回転し、発電が行われ、ガスタービン1
4の排ガスは、排熱回収ボイラ17にて冷却された後、
煙突18より大気中に放出される。熱回収ボイラ2、排
熱回収ボイラ17などで発生した蒸気は、前記ガスター
ビン14と同軸をなすスチームタービン15に送られ、
該スチームタービン15が前記蒸気で回転させられ発電
が行われる。
【0019】前記脱硫塔4において主として硫黄化合物
及び二酸化炭素を吸収した吸収液は、再生塔5に導か
れ、蒸気で加熱することにより、吸収成分が脱離され、
硫黄化合物を含む排ガスである再生塔オフガス23が塔
頂より排出される。再生塔5から排出された再生塔オフ
ガス23は、ガス燃焼炉6で空気29とともに燃焼さ
れ、SO2を含む排ガスに転換され、廃熱回収ボイラ7
により冷却される。該SO2を含む排ガスは、次に転換
器8に送られ、触媒によりSO3を含む排ガスに酸化さ
れる。該SO3を含む排ガスは、冷却器9で冷却された
後、吸収塔10に導かれ、硫酸25により吸収される。
SO3を硫酸25により吸収された後の排ガスは吸収塔
10の塔頂より排出され前記煙突18より大気中に放出
される。SO3を吸収した硫酸は一部抜き出され反応器
11に送られた後、炭酸カルシウム26が添加され、石
膏27として回収される。また、必要に応じて前記硫酸
25の一部を濃縮器13に送り、濃硫酸28としても回
収できる。
【0020】本発明の第2の実施例を図2に示す。本実
施例は、第1の実施例の脱硫塔が湿式であるのに対し
て、乾式の脱硫塔を採用したものである。前記脱硫塔4
及びガス燃焼炉6以外の構成は第1の実施例と同じであ
る。乾式脱硫塔では、粗生成ガス21の硫黄化合物を吸
着する脱硫剤を有し、この場合、再生塔で再生した再生
排ガス中の硫黄化合物はSO2であり、湿式脱硫塔を用
いた場合に必要となる排ガス燃焼炉6は不要となり、S
2を含んだ排ガスは、そのまま転換器8に送られるこ
とによって目的が達成される。
【0021】従来の石炭ガス化プラントにおける硫黄回
収方式であるクラウス炉を用いた硫黄回収設備とテイル
ガス処理装置の組合せに比べ、本実施例では、設備が簡
単となり、多量の蒸気などの熱源も不要で、精製ガスの
ロスもない。
【0022】また、石灰石−石膏方による硫黄回収方式
に比べ、本実施例では、排ガスを希釈する必要がなく、
希釈空気昇圧用の電力も不要となり、設備自体もコンパ
クトにできる。さらに、市場の需要に応じて濃硫酸また
は石膏として個別に回収が可能である。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、簡単で、安価で、効率
の良い硫黄回収設備とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を用いた石炭ガス化プラ
ント用硫黄回収設備のフロー図である。
【図2】本発明の第2の実施例を用いた石炭ガス化プラ
ント用硫黄回収設備のフロー図である。
【図3】従来のクラウス炉、テイルガス処理装置を用い
た石炭ガス化プラント用硫黄回収設備のフロー図であ
る。
【図4】従来の石灰石−石膏法処理設備を用いた石炭ガ
ス化プラント用硫黄回収設備のフロー図である。
【符号の説明】
1 石炭ガス化炉 2 熱回収ボイラ 3 脱塵装置 4 脱硫塔(湿
式) 5 再生塔 6 ガス燃焼炉 7 廃熱回収ボイラ 8 転換器 9 冷却器 10 吸収塔(硫
酸用) 11 反応器 12 シックナー 13 濃縮器 14 ガスタービ
ン 15 スチームタービン 16 発電機 17 排熱回収ボイラ 18 煙突 19 石炭 20 酸素または
空気 21 粗生成ガス 22 精製ガス 23 再生塔オフガス 24 蒸気 25 硫酸 26 炭酸カルシ
ウム 27 石膏 28 濃硫酸 29 空気 30 クラウス炉 31 クラウス反応器 32 凝縮器 33 加熱器 34 還元塔 35 テイルガス脱硫塔 36 テイルガス
再生塔 37 単体イオウ 38 テイルガス 39 酸性ガスブロワ 40 吸収塔(石
灰石用) 41 酸化塔 42 希釈空気ブ
ロワ 43 石灰石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 53/14 103 53/50 53/77 53/86 ZAB

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石炭ガス化炉において酸素もしくは空気
    をガス化剤として石炭をガス化して取り出した粗生成ガ
    スを、熱回収ボイラに送り冷却した後、前記粗生成ガス
    中の硫黄化合物を吸収する吸収液を有し粗生成ガスを精
    製ガスとする脱硫塔に送り、前記硫黄化合物を吸収した
    吸収液を再生塔で熱を加えて硫黄化合物を含んだ排ガス
    に再生し、該排ガスから硫黄を回収する石炭ガス化プラ
    ント用硫黄回収方法において、前記硫黄回収方法が、再
    生された排ガスから硫黄を回収する際に、前記再生され
    た硫黄化合物を含んだ排ガスを空気とともに燃焼させ
    て、二酸化硫黄を含む排ガスに転換させ、該二酸化硫黄
    を含む排ガスを触媒を用いて三酸化硫黄を含む排ガスに
    酸化し、該三酸化硫黄を含む排ガスを硫酸に吸収させる
    手順を含むことを特徴とする石炭ガス化プラント用硫黄
    回収方法。
  2. 【請求項2】 前記粗生成ガスの中の硫黄化合物を取り
    除く脱硫塔で、硫黄化合物を吸収液に吸収させる代わり
    に脱硫剤に吸着させ、前記硫黄化合物を含んだ排ガスを
    二酸化硫黄を含む排ガスに再生することを特徴とする請
    求項1に記載の石炭ガス化プラント用硫黄回収方法。
  3. 【請求項3】 前記三酸化硫黄を含む排ガスを吸収した
    硫酸に炭酸カルシウムを添加することにより硫黄を石膏
    として回収し、前記硫酸を濃縮器で濃縮することにより
    濃硫酸を得ることを特徴とする請求項1または2のう
    ち、いずれか1項に記載の石炭ガス化プラント用硫黄回
    収方法。
  4. 【請求項4】 酸素もしくは空気をガス化剤として石炭
    をガス化して粗生成ガスを得る石炭ガス化炉と、該石炭
    ガス化炉の下流に接続され前記粗生成ガスの熱を回収す
    る熱回収ボイラと、該熱回収ボイラの下流に接続され前
    記粗生成ガスの中の硫黄化合物を吸収する吸収液を有し
    粗生成ガスを精製ガスとする脱硫塔と、前記脱硫塔の下
    流に接続され前記硫黄化合物を吸収した吸収液を加熱し
    硫黄化合物を含んだ排ガスに再生する再生塔と、該再生
    塔の下流に接続され前記再生した排ガスの中の硫黄化合
    物から硫黄を回収する硫黄回収設備とを含んでなる石炭
    ガス化プラント用硫黄回収設備において、前記硫黄回収
    設備が、前記再生塔の下流に接続され前記再生された硫
    黄化合物を含んだ排ガスを空気とともに燃焼させ二酸化
    硫黄を含む排ガスに転換させるガス燃焼炉と、該ガス燃
    焼炉の下流に接続され前記二酸化硫黄を含む排ガスを触
    媒を用いて三酸化硫黄を含む排ガスに酸化する転換器
    と、該転換器の下流に接続され前記三酸化硫黄を含む排
    ガスを硫酸に吸収させる吸収塔と、を含んで構成されて
    いることを特徴とする石炭ガス化プラント用硫黄回収設
    備。
  5. 【請求項5】 前記粗生成ガスの中の硫黄化合物を取り
    除く脱硫塔で、前記吸収液の代わりに前記硫黄化合物を
    吸着する脱硫剤を用い、前記転換器を前記再生塔に接続
    したことを特徴とする請求項4に記載の石炭ガス化プラ
    ント用硫黄回収設備。
  6. 【請求項6】 前記吸収塔の下流に接続され前記三酸化
    硫黄を含む排ガスを吸収した硫酸に炭酸カルシウムを添
    加し石膏とする反応器と、該反応器の下流に接続され前
    記石膏を取り出すシックナーと、前記吸収塔の下流に接
    続され前記硫酸を濃縮して濃硫酸とする濃縮器とを含ん
    でなることを特徴とする請求項4または5のうち、いず
    れか1項に記載の石炭ガス化プラント用硫黄回収設備。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003334423A (ja) * 2002-05-15 2003-11-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 排煙処理装置
US7335340B2 (en) 2001-10-17 2008-02-26 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Flue gas desulfurization apparatus and flue gas desulfurization system

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