JPH0748268A - アミラーゼ阻害物質の調製方法 - Google Patents

アミラーゼ阻害物質の調製方法

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JPH0748268A
JPH0748268A JP5213499A JP21349993A JPH0748268A JP H0748268 A JPH0748268 A JP H0748268A JP 5213499 A JP5213499 A JP 5213499A JP 21349993 A JP21349993 A JP 21349993A JP H0748268 A JPH0748268 A JP H0748268A
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隆二 村山
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 小麦等を水、希酸、希アルカリ又は含水アル
コールで抽出して得た液或いは澱粉廃液に多糖類を加え
て液中に含まれるアミラーゼ阻害物質と多糖類との不溶
性複合体を生成させ、該複合体から多糖類を再度分離除
去してアミラーゼ阻害物質含有液を分取し、該液中の蛋
白質の40〜70%の蛋白質を沈殿させて分取した後水に溶
解させ、生成水溶液にCaイオンとリン酸イオンを加え
てアミラーゼ阻害物質を含む不溶性複合体を生成させ、
この不溶性複合体中のアミラーゼ阻害物質を水に溶解さ
せてアミラーゼ阻害物質含有液を得てアミラーゼ阻害物
質を含む生成物を得る方法。 【効果】 処理量が多くなってもロスの発生を抑制して
操作性良くアミラーゼ阻害物質を高収率で安価に大量に
調製することができ、その結果得られるアミラーゼ阻害
物質は高アミラーゼ阻害活性を有する一方でトリプシン
阻害活性をもたず、高血糖症、糖尿病、高脂血症、動脈
硬化、肥満等の予防や治療に有効に使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小麦、小麦粉、小麦グ
ルテンまたは澱粉廃液からアミラーゼ阻害物質を取得す
る方法、該方法により得られたアミラーゼ阻害物質、該
アミラーゼ阻害物質を添加した食品、およびアミラーゼ
阻害物質を含有する血糖値上昇抑制剤およびインシュリ
ン分泌調節剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年我が国では食生活が豊かになり、糖
尿病をはじめとする代謝性疾患が急増している。過剰の
栄養摂取はインシュリンの大量分泌を誘導することによ
って間接的に代謝バランス崩壊の原因となり、耐糖機能
の低下(高血糖)、糖尿病、高脂血症、動脈硬化等につ
ながる。特に、糖尿病患者ではインシュリン作用が不足
し耐糖能が低下しているので、食後の血糖値の上昇が著
しく、毛細血管の損傷や動脈硬化などの合併症の原因と
なっている。
【0003】上記したような疾患の予防および治療に
は、必要な栄養を摂取しても血糖値が上昇しにくかった
り、インシュリンの大量分泌を抑制できる食品や物質の
摂取が有効であるとされている。そのため摂取した澱粉
が糖に分解するのを抑制または阻害し得る物質およびイ
ンシュリンの分泌を節約し得る物質が求められてきた。
【0004】上記の点から、澱粉を糖に分解するアミラ
ーゼの活性を阻害する作用を有するいわゆるアミラーゼ
阻害物質に対する研究が色々行われるようになってお
り、小麦中にもアミラーゼ阻害物質が含まれていること
が報告されて以来、小麦由来のアミラーゼ阻害物質に関
する研究や開発が種々なされるようになった。そのよう
な従来技術としては、小麦から水、酸または含水アルコ
ールで抽出したアミラーゼ阻害物質を糖尿病や肥満など
の治療に用いるものがある(例えば特開昭46−183
3号公報、特開昭61−171431号公報)。
【0005】しかしながら、上記した従来の小麦由来の
アミラーゼ阻害物質は、人間に経口で投与した場合に期
待どおりの効果が見られず、特に米飯のような加熱調理
した澱粉の消化に対しては糖への分解抑制作用が低く、
しかも高価であるなどの欠点を有しており、加熱調理し
た澱粉の消化に対しても、経口投与により有効なアミラ
ーゼ阻害物質を経済的に得る方法が求められていた。
【0006】
【発明の内容】本出願人は小麦から有用成分を得ること
について長年研究を行っているが、そのような研究の一
環として、小麦からのアミラーゼ阻害物質の取得につい
ても研究を続けてきた。その結果、小麦、小麦粉または
小麦グルテンを水、希酸、希アルカリまたは含水アルコ
ールで抽出して得た抽出液或いは小麦粉等から澱粉を取
得した後の澱粉廃液にアルギン酸ナトリウムなどの多糖
類を加えて不溶性の複合体を形成させて分取し、次いで
この複合体中の多糖類を分離除去した後に、更に陽イオ
ン交換体で処理する工程を施し、その陽イオン交換体通
過画分からアミラーゼ阻害物質を回収すると、得られた
アミラーゼ阻害物質は極めて高いアミラーゼ阻害活性を
有する一方でトリプシン阻害活性を示さないこと、そし
てこの方法により得られたアミラーゼ阻害物質が、膵液
中に含まれるアミラーゼに対して高い阻害活性を有して
いて、インシュリンの分泌節約に極めて有効であること
を見出して先に出願した(特願平4−127970
号)。
【0007】そして、本発明者らの開発した上記の方法
について更に検討を重ねたところ、上記の方法におい
て、アミラーゼ阻害物質と多糖類との不溶性の複合体か
ら多糖類を分離除去した後のアミラーゼ阻害物質を含む
液を陽イオン交換体で処理する代わりに、その液からア
ミラーゼ阻害物質を含有する液中の蛋白質の40〜70
%の蛋白質を沈殿させる工程、沈殿した蛋白質を水に溶
解させてアミラーゼ阻害物質を含有する液を再度得る工
程、その液にカルシウムイオンとリン酸イオンを加えて
アミラーゼ阻害物質を含む不溶性複合体を生成させ、そ
の不溶性複合体を分別する工程;およびそこで分別した
不溶性複合体からアミラーゼ阻害物質を水に可溶化させ
てアミラーゼ阻害物質を含有する液を得る工程を順次行
うと、処理量が多くなってもロスの発生を抑制しなが
ら、良好な操作性で目的とするアミラーゼ阻害物質を大
量に取得できること、しかもその結果得られる最終生成
物はアミラーゼ阻害物質の含有率が高く、より強いアミ
ラーゼ阻害活性を有していることを見出して本発明を完
成した。
【0008】すなわち、本発明は、アミラーゼ阻害物質
の調製方法であって、 (a)小麦、小麦粉または小麦グルテンを水、希酸、希
アルカリまたは含水アルコールで抽出して得られたアミ
ラーゼ阻害物質を含有する液、或いは小麦粉から澱粉お
よび/またはグルテンを採取する際に排出されるアミラ
ーゼ阻害物質を含有する水洗廃液に、アミラーゼ阻害物
質と不溶性の複合体を形成する多糖類を加えて、アミラ
ーゼ阻害物質と多糖類との不溶性の複合体を生成させ、
その複合体を液から分別する工程; (b)上記工程(a)で分別した複合体から多糖類を分
離除去してアミラーゼ阻害物質を含有する液を分取する
工程; (c)上記工程(b)で得たアミラーゼ阻害物質を含有
する液中の蛋白質の40〜70%の蛋白質を沈殿させ、
沈殿した蛋白質を分取した後それを水に溶解させてアミ
ラーゼ阻害物質を含有する液を得る工程; (d)上記工程(c)で得た液にカルシウムイオンとリ
ン酸イオンを加えてアミラーゼ阻害物質を含む不溶性複
合体を生成させ、その不溶性複合体を分別する工程;お
よび (e)上記工程(d)で分別した不溶性複合体からアミ
ラーゼ阻害物質を水に可溶化させてアミラーゼ阻害物質
を含有する液を得る工程;を包含し、且つ上記工程
(c)の終了までの任意の段階で不純蛋白質およびその
他の不純物を除去する処理工程を有することを特徴とす
るアミラーゼ阻害物質の調製方法である。
【0009】更に、本発明は、上記の方法により調製さ
れたアミラーゼ阻害物質、それを添加した食品および該
アミラーゼ阻害物質を含有する血糖値上昇抑制剤および
インシュリン分泌調節剤を包含する。
【0010】本発明のアミラーゼ阻害物質調製方法につ
いて説明する。まず、(ア)小麦、小麦粉または小麦グル
テンを水、希酸、希アルカリまたは含水アルコールで抽
出して得られたアミラーゼ阻害物質を含有する液、或い
は(イ)小麦粉から澱粉やグルテンを採取する際に排出さ
れるドウまたはバッターのアミラーゼ阻害物質を含有す
る水洗廃液を用いて、該(ア)または(イ)の液にアミラー
ゼ阻害物質と不溶性の複合体を形成する多糖類を加え
て、アミラーゼ阻害物質と多糖類との不溶性の複合体を
生成させ、その複合体を液から分別する[工程(a)]。
【0011】上記の工程(a)において、抽出処理によ
り得られたアミラーゼ阻害物質を含有する液(ア)を用
いる場合は、抽出用の液としては水が一番好ましいが、
水の代わりに希酸、希アルカリまたは含水アルコールを
使用してもよい。希酸を使用する場合は、塩酸、リン酸
等の無機酸、酢酸等の有機酸でpH約2〜6に調整した
酸性水溶液を使用するのがよい。希アルカリを使用する
場合は、アンモニア、水酸化ナトリウム等でpH8〜1
0に調整したアルカリ性水溶液を使用するのがよい。ま
た、含水アルコールを使用する場合は、アルコール濃度
約1〜50%のアルコール水溶液がよく、その際のアル
コールとしては、メタノール、エタノール、イソプロピ
ルアルコール等を挙げることができる。 抽出処理に当たっては、小麦、小麦粉または小麦グルテ
ンに充分量(通常約3〜50倍)の水、希酸、希アルカ
リ性または含水アルコールを加えて、通常、約10〜4
0℃の温度で撹拌処理しながら抽出処理を行った後、遠
心分離、濾過、静置等の任意の方法で固形分を除去し
て、アミラーゼ阻害物質を含有する抽出液を得るのがよ
い。
【0012】また、上記の工程(a)において、水洗廃
液(イ)を用いる場合は、小麦粉から澱粉やグルテンを
採取する際に排出されるドウまたはバッターの水洗廃液
をアミラーゼ阻害物質含有液としてそのまま使用するこ
とができる。特にこの水洗廃液(イ)を用いる場合は、
マーチン法またはバッター法による澱粉およびグルテン
の製造に際して排出される水洗廃液の有効利用をも兼ね
ることになり極めて有効である。小麦粉に水を加えて混
練してドウ(生地)またはバッターをつくり、これをね
かせてグルテンを充分に水和させた後、加水しながら生
地の洗浄を繰り返し、グルテンと澱粉乳(グルテン洗
液)とに分離し、この澱粉乳から機械的分離等により澱
粉が回収されるが、その際発生する水洗廃液中にはアミ
ラーゼ阻害物質が含まれているので、この水洗廃液を本
発明におけるアミラーゼ阻害物質含有水洗廃液(イ)と
して使用する。
【0013】そして、上記したアミラーゼ阻害物質を含
有する抽出液(ア)または水洗廃液(イ)に、アミラー
ゼ阻害物質と不溶性の複合体を形成し得る多糖類を加え
て不溶性の複合体を形成させる。抽出液(ア)または水
洗廃液(イ)の温度やpHを調節することによって、不
溶性の複合体を形成し得る多糖類の種類は広範に選択、
変更することが可能であるが、具体例としては、アルギ
ン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、κ−カ
ラギーナン、ν−カラギーナン、λ−カラギーナンなど
のカチオン交換機能を有する多糖類、ペクチン、キサン
タンガム、ジェランガム等を挙げることができる。その
うちでもアルギン酸ナトリウムが収率の点から好まし
い。
【0014】多糖類は、通常、アミラーゼ阻害物質含有
抽出液(ア)または水洗廃液(イ)に、50〜600p
pmの量になるようにして添加するのがよい。また該不
溶性の複合体の形成は、液のpHを約1〜6の範囲にし
て行うとよい。アミラーゼ阻害物質と多糖類との不溶性
の複合体の形成は、加温下でも行いうるが、室温または
冷却下で行うのが好ましい。一般に、アミラーゼ阻害物
質含有抽出液(ア)または水洗廃液(イ)に多糖類を加
えた後、液にpHの2〜5に調節して、室温または冷却
下(通常約1〜30℃)に数十分〜数時間撹拌を続ける
と、不溶性の複合体が形成される。そして、生成した不
溶性の複合体を濾過、遠心分離、その他適当な方法で液
から分別する。
【0015】ところで、水洗廃液(イ)にアルギン酸ナ
トリウムなどの陰イオン性高分子電解質と塩化カルシウ
ムなどの多価陽イオン性無機塩を加えて廃液中に含まれ
る水溶性高分子物質を沈殿回収することが従来知られて
いるが、本発明の方法では多糖類との不溶性複合体の形
成時に塩化カルシウム等の多価陽イオン性無機塩を加え
ていない点でそのような従来技術と相違しており、多価
陽イオン性無機塩を加えていないことによって目的とす
るアミラーゼ阻害物質の回収率を向上させることができ
る。
【0016】次に、上記の工程(a)で分別して得たアミ
ラーゼ阻害物質と多糖類との不溶性の複合体を解離液に
入れると、複合体を形成していたアミラーゼ阻害物質と
多糖類とは、互いに解離して水可溶性または膨潤した状
態になるので、この水溶液から多糖類を分離除去してア
ミラーゼ阻害物質を含有する液を分取する[工程
(b)]。その場合の解離液としては、単に水でもよく、
アンモニア、炭酸水素アンモニウム等の弱アルカリ性の
水溶液またはカルシウム、カリウムを含まない塩類の水
溶液を使用してもよい。アミラーゼ阻害物質と多糖類と
の解離は、室温下でも起こり得るが、通常約30〜70
℃の加温下に行うと、解離がより促進され好ましい。
【0017】互いに解離したアミラーゼ阻害物質と多糖
類を含む上記の液に、カリウムイオン、カルシウムイオ
ン、マグネシウムイオンなどの金属イオンを添加する
と、多糖類はゲル化して固形の不溶物となり、一方アミ
ラーゼ阻害物質はそのまま液中に溶存して残留するの
で、ゲル化した多糖類を液から適当な方法で分離除去す
ることによって、アミラーゼ阻害物質を含有する液を回
収することができる。
【0018】上記した多糖類のうちでも、特にアルギン
酸ナトリウム、κ−カラギーナン、ν−カラギーナン、
λ−カラギーナンなどはカリウムイオン、カルシウムイ
オン、マグネシウムイオンなどの金属イオンの添加によ
り容易に不溶性のゲル化物を生成する。例えば、解離し
たアルギン酸ナトリウムを含む液に塩化カルシウムを添
加すると、アルギン酸カルシウムのゲル化物が容易に形
成される。
【0019】上記の工程(b)で得られたアミラーゼ阻
害物質含有液は、そのまま次の工程に用いてよいが、次
の工程をより簡単にするためには、濃縮してアミラーゼ
阻害物質含有液の処理量を少なくしておくのが望まし
い。その場合の濃縮方法としては、膜濃縮法、減圧濃縮
法などを使用することができるが、特に膜濃縮法を使用
する場合は分画分子量が2万以下の膜を用いるのが好ま
しい。
【0020】次いで、上記工程(b)で得られたアミラー
ゼ阻害物質含有液またはそれを濃縮した液中に含まれる
蛋白質の40〜70%の蛋白質を沈殿させ、沈殿した蛋
白質を分取した後それを水に溶解させてアミラーゼ阻害
物質を含有する液を得る[工程(c)]。その際に、ア
ミラーゼ阻害物質含有液またはその濃縮液中に含まれる
蛋白質を沈殿させる方法としては、(i)塩を添加する
方法、(ii)有機溶媒を添加する方法または(iii)水
溶性高分子を添加する方法などを挙げることができる。
【0021】上記(i)の方法で用いられる塩の種類
は、一般的に塩析に用いられている塩であればいずれで
もよく、例えば硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウムなど
を挙げることができる。また(ii)の方法で用いられる
有機溶媒の種類としては、例えばメタノール、エタノー
ル、アセトンなどを挙げることができ、この(ii)の方法
による場合は低温(通常8℃以下)で沈殿処理を行うの
が好ましい。更に(iii)の方法で用いる水溶液高分子の
種類としては、例えばポリエチレングリコール、デキス
トラン、メチルセルロースなどを挙げることができる。
上記(i)〜(iii)の方法において、蛋白質を沈殿させる
のに必要な塩、有機溶媒または水溶性高分子の添加量は
液中に含まれる蛋白質濃度に影響されるが、いずれの方
法による場合も、液中に含まれる蛋白質の40〜70%
を沈殿させる量で添加するのが望ましい。沈殿させる蛋
白質が40%未満の場合は目的とするアミラーゼ阻害物
質の収量が半分以下となり、一方70%を超える場合は
他の不順蛋白質や、可溶性多糖類、可溶性色素などの夾
雑物の混入が多くなり純度の低下を招く。
【0022】上記により沈殿した蛋白質中には多量のア
ミラーゼ阻害物質が含まれており、その沈殿物を濾過、
遠心分画などの方法で分取して回収した後水に溶解させ
て、アミラーゼ阻害物質含有液を得る。この時の水温は
30〜85℃がよく、特に40〜60℃が好ましい。ま
た、この時の水の使用量は、水溶液(アミラーゼ阻害物
質含有液)中の蛋白質濃度が1〜10mg/ml、特に
2〜5mg/mlになるような割合で使用するのが好ま
しい。
【0023】上記の工程(c)で得られたアミラーゼ阻
害物質含有液に対して次いで下記の工程(d)以降の処
理を施すが、上記した工程により得られる液中には目的
とするアミラーゼ阻害物質以外にもα−アミラーゼ、β
−アミラーゼ等の酵素蛋白質や不安定な状態で存在して
いる一部のアルブミン、グロブリン等の他の可溶性不純
蛋白質類、可溶性糖類、可溶性無機塩類、可溶性色素な
どの不純物が含まれていることが多いので、本発明で
は、次の工程(d)の処理を行う前に、上記工程(c)
の終了までの任意の段階で、α−アミラーゼやβ−アミ
ラーゼ等の不純蛋白質、可溶性糖類、無機塩類、可溶性
色素などの不純物、特に不純蛋白質の除去工程を設けて
おくようにする。具体的には、不純蛋白質等の不純物の
除去は、工程(a)においてアミラーゼ阻害物質含有抽
出液(ア)または水洗廃液(イ)に多糖類を加える前の
段階、工程(b)で得られたアミラーゼ阻害物質含有液
を工程(c)に供する前の段階、または工程(c)で得
られたアミラーゼ阻害物質含有液を工程(d)に供する
前の段階のいずれかの段階で行うことができる。
【0024】不純物の除去方法としては、上記したいず
れの段階で行う場合も、アミラーゼ阻害物質含有液を7
0〜90℃、好ましくは85〜90℃に加熱する方法、
アミラーゼ阻害物質含有液のpHを2以上4未満にする
方法、またはその両者を組み合わせた方法により行うこ
とができる。このような処理を行うことによって液中に
溶解していた不純蛋白質等の可溶性不純物は変性されて
不溶性となるので、生成した不溶物を適当な方法で液か
ら分離して除去することができる。また、このようにし
て不純物を除去した液を必要に応じて更に精密濾過膜等
を通過させて除菌してもよい。この除菌処理は例えば
0.2μmの孔を有する多孔質高分子膜、セラミックフ
イルターなどの精密濾過膜を通過させることにより行う
ことができる。
【0025】次いで、上記工程(c)で得たアミラーゼ
阻害物質含有液にカルシウムイオンとリン酸イオンを加
えてアミラーゼ阻害物質を吸着したリン酸カルシウムゲ
ルからなる不溶性の複合体を生成させ、その不溶性複合
体を分別する[工程(d)]。その場合のカルシウム化合
物としては水酸化カルシウム、例えば塩化カルシウム、
硝酸カルシウム等の水溶性無機カルシウム塩類、酢酸カ
ルシウム、乳酸カルシウム等の水溶性有機カルシウム塩
類を挙げることができる。一方、リン酸イオンを提供す
る化合物としては、リン酸、例えばリン酸ナトリウム、
リン酸カリウム、リン酸アンモニウム等の各種水溶性リ
ン酸塩類等を挙げることができる。
【0026】この工程(d)において、アミラーゼ阻害
物質含有液に添加されるカルシウムイオンおよびリン酸
イオンの量は、液中に含まれる蛋白質濃度に応じて調節
することが必要であり、液中の蛋白質の70%以上、好
ましくは80〜90%が生成する不溶性複合体(リン酸
カルシウムゲル)に吸着されるような量でカルシウムイ
オンとリン酸イオンを加えるのがよい。そのようにする
には、一般に、液中のカルシウムイオン濃度が液中に含
まれる蛋白質濃度の50〜300%、好ましくは80〜
200%になり、そしてリン酸イオンがカルシウムイオ
ンの30〜100%、好ましくは50〜100%となる
ようにカルシウム化合物およびリン酸イオンを提供する
化合物をそれぞれ液に添加するとよい。
【0027】そして、この工程(d)は、アミラーゼ阻
害物質含有液のpHを5〜8、好ましくは6〜7にし、
温度を30〜80℃、好ましくは40〜60℃にして行
うのが好ましい。その結果、アミラーゼ阻害物質を吸着
した不溶性の複合体が形成されるので、それを濾過、遠
心分離などの任意の方法で分離して回収する。
【0028】次いで、上記の工程(d)で分別した不溶
性複合体からアミラーゼ阻害物質を水に可溶化させてア
ミラーゼ阻害物質を含有する液を得る[工程(e)]。
この工程(e)において、不溶性複合体からアミラーゼ
阻害物質を可溶化させる方法としては、(i)酸を添加
する方法、(ii)水溶性塩類を添加する方法、(iii)
加熱する方法などを挙げることができる。
【0029】上記(i)の方法による場合は、酸として
例えば塩酸、硫酸等の無機酸、酢酸、乳酸等の有機酸を
使用することができ、そのときのpHを4以下、特に1
〜3に調整しておくのが望ましい。また、上記(ii)の
方法による場合は、水溶性塩類としてカルシウムイオン
との結合力の強いものを使用するのがよく、例えば硫酸
のナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、リン酸
のナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等を挙げ
ることができ、水溶性塩類の使用量は不溶性複合体を分
散させた液の1〜10重量%程度とするのがよい。ま
た、上記(iii)の方法による場合は、不溶性複合体を
十分な量の水に分散させて50〜90℃、好ましくは7
0〜85℃に加熱して行うのがよい。
【0030】そして、工程(e)で得られた可溶化した
アミラーゼ阻害物質を含有する水溶液を、必要に応じて
遠心分離、濾過等を行って水不溶性の不純物を除去した
り、更に必要に応じて除菌処理や殺菌処理(例えば加熱
殺菌、アルコール殺菌、除菌濾過等)、陽イオン交換樹
脂処理(トリプシンインヒビターの更なる除去)、脱塩
処理、濃縮処理などを施した後、乾燥すると目的とする
アミラーゼ阻害物質を粉末などの固形状で得ることがで
きる。その際の乾燥処理は、例えば凍結乾燥、減圧乾
燥、噴霧乾燥、ボール乾燥などの適当な方法で行うこと
ができる。
【0031】上記の方法によって、処理量が多くなって
もロスの発生を抑制しながら、良好な操作性で、トリプ
シン阻害活性がないかまたは極めて低く、しかもアミラ
ーゼ阻害活性の極めて高いアミラーゼ阻害物質を高収率
で大量に取得できる。このアミラーゼ阻害物質は、膵液
中に含まれるアミラーゼに対する阻害活性が高く、その
ためインシュリンの分泌抑制に有効であり、米飯のよう
に加熱調理された澱粉の消化抑制、すなわち糖への分解
抑制に対して高い効果がある。そして、本発明者らが、
上記本発明の方法により得られたアミラーゼ阻害物質に
ついて、Davisらの方法(Annals New York Academy of
Science,121,p404,1985)によるポリアクリルアミド
電気泳動にかけたところ、移動度が約0.19の分子量
約24000の蛋白質が上記した特願平4−12797
0号の方法よりも一層多量に含まれていることが判明し
た。
【0032】また場合によっては、上記の工程(e)を
経ることなく、上記の工程(d)で回収した不溶性複合
体を直接乾燥してそのままアミラーゼ阻害物質含有品と
して製品化してもよい。
【0033】上記の方法により得られた本発明のアミラ
ーゼ阻害物質は、そのままで、または公知の担体や助剤
等を使用して液剤、顆粒剤、錠剤等の形態にして血糖値
上昇抑制剤および/またはインシュリン分泌調節剤とし
て用いることができる。更に、食品、特に澱粉質を多く
含むパン、クッキー等の炭水化物系食品に添加して使用
したり、お茶類、スープ類、ふりかけやバター、ジャム
等のスプレッド類に添加して使用することができる。該
アミラーゼ阻害物質の投与量や食品への添加量は、投与
される対象の状態、症状、食品の種類やその摂取量等に
応じて適宜調節することができ、例えば食品に添加して
摂取する場合は、一回の食事当たりの該アミラーゼ阻害
物質の摂取量を約0.1〜20g、好ましくは約0.4
〜8gの範囲にするのがよい。
【0034】
【実施例】以下に実施例などにより本発明を具体的に説
明するが、本発明はそれらの例により限定されない。以
下の例において、得られる生成物中に含まれる上記した
Davisらの方法によるポリアクリルアミド電気泳動にか
けたときの泳動度が約0.19の蛋白質(以後「0.1
9AI」という)の含量および人膵臓アミラーゼに対す
る阻害活性量は、下記の方法により測定した。
【0035】0.19AI含量の測定:試料(生成物)
を0.1%トリフルオロ酢酸水溶液に溶解し、下記表1
に示す条件の高速液体クロマトグラフィーに供して、ク
ロマトグラム中の0.19AIのピーク面積を測定し
た。一方、0.19AI標品(純度100%)を同じ条
件下に高速液体クロマトグラフィーに供してクロマトグ
ラム中の0.19AIのピーク面積を測定し、下記の数
式1により試料(生成物)中の0.19AI含量(%)を算
出した。
【0036】
【数1】 試料中の0.19AI含量(%)=(Sa/St)×10
0 式中、Sa=試料の0.19AIのピーク面積 St=標品の0.19AIのピーク面積
【0037】
【表1】 高速クロマトグラフィー条件 試 料:1%溶液 カラム注入量:10μl カラム: 充填材:CAPCELL PAK C18 SG120A(粒径5μm)(資生堂社製) サイズ:4.6mmφ×250mm 温 度:50℃ 流 速:0.5ml/分 検 出:280nmにおける吸光度 移動相(溶離液): A液:0.1%トリフルオロ酢酸水溶液 B液:80%アセトニトリルと0.1%トリフルオロ酢酸の水溶液 よりなる下記の時間/濃度勾配を有する高圧グラジエンド溶出 時間(分) A液(%) B液(%) 0 100 0 5 62 38 25 62 38 35 57 43 40 0 100 45 0 100 46 100 0
【0038】アミラーゼ阻害活性の測定:人膵臓アミラ
ーゼと試料液を、50mM NaCl、5mM CaCl2
よび0.04%卵白アルブミンを含む20mM PIP
ES緩衝液(pH6.9)中で、37℃で30分間放置
した後、1.5%可溶性澱粉溶液(pH6.9)0.5
mlを混合した。この液を37℃で10分間反応させた
後、2.5mlの停止液(0.08M HCl、0.4M
酢酸)を加えた。反応液より0.2mlを採取し、2.
5mlのヨウ素液(0.05%KI、0.005%ヨウ
素)を加えて、660nmでの吸光度を測定した。な
お、測定には試料液を含まないときに吸光度を80%減
少させる酵素量を用い、この時の酵素活性を50%阻害
するインヒビター量を1unitとして表した。
【0039】《実施例 1》 (1) 小麦粉800kgに水410リットルを加え、
混練して生地を形成させた。この生地を7600リット
ルの水を用いて洗浄して、グルテン410kgおよび小
麦澱粉505kgを回収した。その際に、6200リッ
トルの水洗廃液が発生したので、この水洗廃液に塩酸を
加えてpH3に調整し、30分放置した後、アンモニア
でpHを6.5に調整すると不溶物が沈殿した。沈殿を
除去して上澄み液5200リットルを回収した。
【0040】(2) 上記(1)で回収した上澄み液に
アルギン酸ナトリウム300ppmを加えた後、pHを
4.2に調整して30分間撹拌した。その結果、水不溶
物を生成したので、この水不溶物をドラバル型遠心分離
機を使用して回収した。この回収物をその10倍量の水
に分散させた後、塩化カルシウム4.7kgを加えてよ
く撹拌し、アンモニアでpHを8.5に調整して1時間
静置した。次いでドラバル型遠心分離機を使用して固形
物を分離除去して上澄み液600リットルを回収した。
【0041】(3) 上記(2)で回収した上澄み液を
塩酸で中和し、中和液を80℃に30分間加熱した後、
生成した不溶性部質をドラバル型遠心分離機で分離して
上澄み液を回収し、この上澄み液を限外濾過膜[日東電
工(株)製;NTU−3250CIR(MW:2万)]を
用いて濃縮し、55リットルの濃縮液を得た。この濃縮
液における蛋白質濃度は25mg/mlであった。
【0042】(4) 上記(3)で得られた濃度液に、
濃縮液の上澄みの蛋白質濃度が10mg/mlになるよ
うに硫酸アンモニウムを添加し(濃縮液1ml当たり硫
酸アンモニウム100mg添加)、約1時間撹拌した
後、生じた沈殿をドラバル型遠心分離機を用いて遠心分
離して回収し、次いでこの沈殿に水を加えて50℃まで
加熱して、沈殿物を完全に溶解させた後、蛋白質濃度が
3mg/mlになるように水約250リットルを加えて
調整した。
【0043】(5) 上記(4)で得られた水溶液の水
温を50℃に保ったまま、カルシウムイオン濃度が30
00ppm(液中の蛋白質濃度の約100%)となるよ
うに塩化カルシウム約2kgを添加し、次にリン酸イオ
ン濃度が2000ppmとなるようにリン酸ナトリウム
750gを添加し、pHを6.5に調整した。充分に撹
拌して放置しておくと、アミラーゼ阻害物質を含有する
不溶性複合体の沈殿物が生成した。
【0044】(6) 上記(5)で生成した不溶性複合
体をドラバル型遠心分離機を用いて回収した後、250
リットルの水に入れて80℃に加熱し、可溶化されたア
ミラーゼ阻害物質含有液をドラバル型遠心分離機で処理
して不溶性の不純物を除去して、アミラーゼ阻害物質含
有液を得た。
【0045】(7) 上記(6)で得られたアミラーゼ
阻害物質含有液を限外濾過膜を用いて濃縮、脱塩した後
凍結乾燥して、アミラーゼ阻害物質を含有する乾燥粉末
1.4kgを得た。得られた生成物の原料小麦粉1kg
当たりの回収量は下記の表2に示すように1.75gで
あった。また、生成物における0.19AI含量および
生成物のアミラーゼ阻害活性を上記した方法により測定
したところ、下記の表2に示すとおりであった。
【0046】《参考例 1》 [特願平4−127970号の方法によるアミラーゼ阻
害物質の調製] (1) 実施例1の(1)〜(3)と同じ工程を逐次行
い、得られた液に対して同時に余剰のカルシウム塩の脱
塩を行って濃縮液を得た。 (2) 上記(1)で得た濃縮液140リットルをアン
モニアでpH7.5に調整し、陽イオン交換樹脂[ダイ
ヤイオンHPK−55;三菱化成(株)製]28リット
ルを充填したカラム(長さ900mm、内径200m
m)に1リットル/分の流速で通液し、陽イオン交換樹
脂に吸着せずに溶出した画分を採取した。 上記の溶出画分をセラミックフィルターを使用して除菌
濾過した後、凍結乾燥してアミラーゼ阻害物質を含有す
る乾燥粉末1.4kgを得た。得られた生成物の原料小
麦粉1kg当たりの回収量は下記の表2に示すように
1.75gであった。また、生成物における0.19A
I含量および生成物のアミラーゼ阻害活性を上記した方
法により測定したところ、下記の表2に示すとおりであ
った。
【0047】
【表2】 回収量 0.19AI含量 アミラーゼ阻害活性 (g/kg小麦粉) (%) (unit/mg) 実施例1 1.75 55 12000 参考例1 1.75 35 8000
【0048】上記表2の結果から、実施例1(本発明の
方法)による場合は、参考例1の場合に比べて最終生成
物中における0.19AIの含量が約1.5倍となって
おり、その結果最終生成物のアミラーゼ阻害活性も約
1.5倍になっていることがわかる。
【0049】
【発明の効果】本発明の方法による場合は、従来大量処
理が困難であった点が解消されて、処理量が多くなって
もロスの発生を抑制しながら、操作性良く、目的とする
アミラーゼ阻害物質を高率で含有する生成物を安価に大
量に調製することができる。そして、本発明の方法によ
って得られるアミラーゼ阻害物質は、高いアミラーゼ阻
害活性を有する一方でトリプシン阻害活性をもたず、特
に膵液中に含まれるアミラーゼに対して高い阻害活性を
有しているため、インシュリンの分泌を効果的に抑制す
ることができ、高血糖症、糖尿病、高脂血症、動脈硬
化、肥満などの予防および治療に有効である。更に、本
発明の方法で得られるアミラーゼ阻害物質は、摂取した
場合に下痢や吐き気等の副作用がなく、口当たりが良好
で摂取し易い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森本 聡尚 埼玉県入間郡大井町鶴ケ岡5丁目3番1号 日清製粉株式会社研究総括部食品研究所 内 (72)発明者 村山 隆二 兵庫県宍粟郡山崎町三谷40番地1

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミラーゼ阻害物質の調製方法であっ
    て、 (a)小麦、小麦粉または小麦グルテンを水、希酸、希
    アルカリまたは含水アルコールで抽出して得られたアミ
    ラーゼ阻害物質を含有する液、或いは小麦粉から澱粉お
    よび/またはグルテンを採取する際に排出されるアミラ
    ーゼ阻害物質を含有する水洗廃液に、アミラーゼ阻害物
    質と不溶性の複合体を形成する多糖類を加えて、アミラ
    ーゼ阻害物質と多糖類との不溶性の複合体を生成させ、
    その複合体を液から分別する工程; (b)上記工程(a)で分別した複合体から多糖類を分
    離除去してアミラーゼ阻害物質を含有する液を分取する
    工程; (c)上記工程(b)で得たアミラーゼ阻害物質を含有
    する液中の蛋白質の40〜70%の蛋白質を沈殿させ、
    沈殿した蛋白質を分取した後それを水に溶解させてアミ
    ラーゼ阻害物質を含有する液を得る工程; (d)上記工程(c)で得た液にカルシウムイオンとリ
    ン酸イオンを加えてアミラーゼ阻害物質を含む不溶性複
    合体を生成させ、その不溶性複合体を分別する工程;お
    よび (e)上記工程(d)で分別した不溶性複合体からアミ
    ラーゼ阻害物質を水に可溶化させてアミラーゼ阻害物質
    を含有する液を得る工程;を包含し、且つ上記工程
    (c)の終了までの任意の段階で不純蛋白質およびその
    他の不純物を除去する処理工程を有することを特徴とす
    るアミラーゼ阻害物質の調製方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の方法により得られたアミラー
    ゼ阻害物質。
  3. 【請求項3】 主成分が電気泳動の移動度が0.19の
    蛋白質である請求項2のアミラーゼ阻害物質。
  4. 【請求項4】 請求項1の方法により調製したアミラー
    ゼ阻害物質を添加した食品。
  5. 【請求項5】 請求項1の方法により調製したアミラー
    ゼ阻害物質を含有する血糖値上昇抑制剤および/または
    インシュリン分泌調節剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0784978A2 (en) 1996-01-18 1997-07-23 Nisshin Flour Milling Co., Ltd. Agents for inhibiting accumulation of visceral fat
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