JPH074821Y2 - 安全器における制動開放装置 - Google Patents

安全器における制動開放装置

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JPH074821Y2
JPH074821Y2 JP9306688U JP9306688U JPH074821Y2 JP H074821 Y2 JPH074821 Y2 JP H074821Y2 JP 9306688 U JP9306688 U JP 9306688U JP 9306688 U JP9306688 U JP 9306688U JP H074821 Y2 JPH074821 Y2 JP H074821Y2
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JP
Japan
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safety device
connecting plate
rail
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brake
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JP9306688U
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JPH0215168U (ja
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義男 佐々木
吉彦 吉田
寛 小林
公平 宮原
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堀内 司
三和鋼器株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、鉄塔、鉄柱等の高層建造物に対する昇降に
際して使用される墜落防止用安全器に関するものであ
り、特に、そのような安全器における制動開放のための
装置に関するものである。
(従来の技術) 高層建造物、例えば送電線鉄塔において安全に作業する
ために、送電線鉄塔の昇降位置に剛性のレールを縦横に
敷設し、作業者の腰部に巻付けられたバンドに取り付け
られたライフロープを支持する安全器がレールに沿って
移動可能に設けられる。
この安全器の具体的な構成は、第4図に示すように、レ
ール1の一面に沿って摺動するローラ2,2を備え、且つ
レール1の他面側には、ローラ2,2を設けた基板3にレ
ール1の他面に接離自在の係止部4aを有するブレーキ部
材4が配置され、ブレーキ部材4の軸4bには、作業者の
腰に巻付けられるバンドに取り付けられたライフロープ
を挿通する環状孔部7aを備え、この環状孔部7aに加わる
下方への力によってブレーキ部材4を変位させるための
細長ガイド孔7b(この細長ガイド孔7bは二又腕部6の軸
部6aに係合している)を設けてなる連結板7が支持され
ている。5はブレーキ部材4を時計方向に付勢するため
の引張ばねである。
このような構成では、作業者は腰に巻付けたバンドに取
り付けられたライフロープを連結板7の環状孔部7aに支
持した状態で、鉄塔を昇降する際には、連結板7は第4
図の実線位置に引き上げられ、ブレーキ部材4も実線位
置に回動して係止部4aはレール1の前面板部1dより離開
し、安全器は円滑にレール1に沿って移動する。また、
作業者の昇降の停止により、ライフロープが緩められる
と、引張ばね5の作用により、ブレーキ部材4の係止部
4aはレール1の前面板部1dに迅速に圧接し、安全器の移
動を停止する。更に、何らかの原因で作業者が墜落状態
を生じると、連結板7を介してブレーキ部材4を下方に
回動し、安全器の滑動を阻止し、作業者の墜落を防止し
うるものである。
(考案が解決しようとする課題) 以上のような安全器として、本出願前種々の型式のもの
が提案されている。
しかしながら、送電線鉄塔における作業時に、上昇時に
付けた安全器を高所において外し、他の安全器を付けて
回線を遮断した送電線を利用して他の鉄塔の位置まで移
動するような場合がしばしば生じる。このような場合、
高所において外された安全器を複数台回収して他の鉄塔
の位置まで回送することとなり、この回収作業に際して
安全器におけるブレーキ部材の係止部がレールに接触し
ないように維持するための手段が必要となる。
本考案は、このような安全器において、ブレーキ部材の
作動を一時的に不能にするための制動開放部材を提供す
ることを目的とし、ブレーキ部材の制動開放を行う手段
として、安全器における連結板の環状孔部及び細長ガイ
ド孔をうまく利用して取り付けることができ、簡単な構
成により着脱容易な制動開放部材を提供する。
(課題を解決するための手段) 本考案は、前記目的を達成するために、レールの走行面
に摺接するローラと、レールに接離可能なブレーキ部材
と、該ブレーキ部材に一端を枢着し、固定腕部に対して
変位しうる手段を設け、中間部にライフロープ連結用の
環状孔部を形成した連結板とからなる安全器において、
該安全器に着脱しうる制動開放部材として、前記環状孔
部に係合固定しうる取付部と、前記変位しうる手段と係
合してブレーキ部材とレールとの当接を阻止するよう連
結板を固定する阻止ピンと、連結板との重なりを生じな
い位置に設けた透孔とを備えたことを特徴とするもので
ある。
(作用) 本考案の構成において、作業者から取り外された安全器
に本考案に係わる制御開放部材を装着し、且つ夫々制動
開放部材を装着した複数の安全器は各制動開放部材の透
孔を介して紐で連結することにより、安全器はブレーキ
部材をレールと当接することなく、レールに沿って所定
位置に円滑に回送することができる作用をもたらすもの
である。
(実施例) まず、本考案の安全器における制動開放装置が適用され
る安全器本体について説明する。
安全器本体は、従来技術の項でも説明したように公知で
あり、第4図,第5図に示されるレール1の背面部1aが
例えば鉄塔に固着され、開口部1bを有する左右の内側ガ
イド部1cが形成され、該左右の内側ガイド部1cには、安
全器Aのローラ2,2が摺接するように構成されている。
安全器Aは、基板部3に貫通して形成される軸部3aには
前記レール1の左右の内側ガイド部1cに摺接するローラ
2,2が設けられている。上方に設けられたローラ2,2と対
向する位置における基板部3に設けた軸部3bには、二枚
のブレーキ部材4が軸支されており、ブレーキ部材4に
は、軸支される軸部3bの下方に位置するレール1の前面
板部1dと対向する部分に係止部4aを形成している。この
ブレーキ部材4は常時、係止部4aをレール1の前面板部
1dに当接させる方向に付勢させるために、引張ばね5が
ブレーキ部材4の間に横装された横杆4cと基板部3に設
けた係止杆3cとの間に張設されている。
下方に設けられたローラ2,2と対向する基板部3には二
又状腕部6が設けられ、二又状腕部6の端部には軸部6a
が設けられている。
安全器Aには、ブレーキ部材の動きを許容し、作業者と
安全器とをライフロープで連結するために連結板7が設
けられ、該連結板7にはライフロープを挿通する環状孔
部7aを形成し、連結板7の上部をブレーキ部材4の端部
に設けた軸部4dに回動可能に取り付けると共に、連結板
7を固定腕部である二又腕部6に対して移動範囲の規制
を行うための変位しうる手段として、連結板7の下部に
は細長ガイド孔7bを形成し、該細長ガイド孔7bは二又状
腕部6の軸部6aに嵌挿されている。連結板7に形成され
た細長ガイド孔7bは、引張ばね5の作用のもとにブレー
キ部材4を時計方向に回動させ、安全器Aに制動作用を
及ぼす連結板7の下降位置(第4図の一点鎖線位置で二
又状腕部6の軸部6aが細長ガイド孔7bの上端部と係合す
る位置)と、引張ばね5に抗する力がライフロープを介
して連結板7に作用し、ブレーキ部材4を反時計方向に
回動させ、安全器Aに制動作用を及ぼすことのない連結
板7の上昇位置(第4図の実線位置で二又状腕部6の軸
部6aが細長ガイド孔7bの下端部と係合する位置)との間
の連結板7の変位を規制する。
ブレーキ部材4が軸部3bを中心に時計方向に付勢する手
段として、引張ばね5を横杆4cと掛止杆3cとの間に張設
する代わりに、前記軸部3bに巻回したばね端の付勢力を
横杆4cに与え、ブレーキ部材4を常時時計方向に付勢す
ることも可能である。
本考案では、以上の型式の安全器において、ブレーキ部
材4の制動作用を阻止する手段として、第1図に示され
る如き制動開放部材Bが用いられ、第2図には、安全器
Aに該制動開放部材Bが取り付けられた状態を示してい
る。
制御開放部材Bは基板8上に連結板7の環状孔部7aに係
合固定しうる取付部9と、連結板7の細長ガイド孔7bの
上端部と係合し、連結板7の下降を阻止する阻止ピン10
と、連結板7よりも外方に突出する位置に設けられた透
孔11とを備えている。
連結板7の環状孔部7aに係合固定しうる取付部9として
は、連結板7に対して着脱を容易とし、確実な固定を保
証するため、基板8上には連結板7の厚みとほぼ等しい
高さを有し且つ環状孔部7aに係合しうる嵌合部9aと、嵌
合部9aの大きさと等しく、嵌合部9a上の偏心位置に設け
た枢支ピン9cに支持された係止部9bとを設けている。
叙上の構成において、作業者の腰バンドに結合したライ
フロープを安全器Aの連結板7の環状孔部7aに挿通し、
作業者に安全器を取り付けた状態に於いて、鉄塔等の設
けられたレール1に安全器のローラ2を嵌合させ、作業
者は鉄塔等に設けられた梯子、ステップボルト等を介し
て昇降する。この際作業者の上昇により連結板7は引張
ばね5に抗して引き上げ方向に移動し、ブレーキ部材4
は軸部3bを中心に反時計方向に回動し、その係止部4aは
レール1の前面板部1dより離開し、安全器Aはローラ2
を介して上方に滑動するものである。
この場合、鉄塔等の上端において、所定の作業を終了し
た作業者が安全器を外し、他の鉄塔位置まで送電線を利
用し、且つ送電線に設けられた安全器により移動する場
合、鉄塔等の上端に残された安全器を回収する必要があ
る。この場合、作業者が複雑である場合、複数の安全器
を回収することになる。
この回収作業にあたり、安全器Aの夫々に本考案の制動
開放部材Bを取り付けることにより、安全器のブレーキ
部材4の作動を開放位置にセットすることができる。
すなわち、本考案の制動開放部材Bの基板8上の嵌合部
9aと阻止ピン10とを夫々、安全器における連結板7の環
状孔部7aと細長ガイド孔7bの上端部に係合される。この
場合、連結板7の環状孔部7aには作業者の腰に連結され
るライフロープが取り付けられていないことを確認して
安全器に制動開放部材Bが装着される。連結板7の環状
孔部7aに嵌入した嵌合部9aはその上面に重合して配置さ
れている係止部9bを枢支ピン9cを中心に回動することに
より、嵌合部9aに偏心して取り付けられた係止部9bは、
第3図に示されるように、嵌合部9aを環状孔部7aに位置
させた状態で基板8との間で連結板7を挟持し、制動開
放部材Bが連結板7に固定される。そして、連結板7の
細長ガイド孔7bの上端部に係合した阻止ピン10はその突
出端を二又状腕部6の端部と係合し、連結板7の下方向
への移動を阻止し、この結果、ブレーキ部材4は引張ば
ね5に抗する方向(反時計方向)に回動した位置に錠止
され、ブレーキ部材4の係止部4aはレール1の前面板部
1dに接触することはない。
このようにして、本考案の制動開放部材Bを装着し、ブ
レーキ部材の制動を不作動にした複数の安全器は、制動
開放部材の透孔11を紐により互いに連結し、所定位置に
レールを介して回送することができる。
回送されて作業者のところに運ばれた安全器は制動開放
部材を取り外し、通常のように使用することができる。
連結板の移動範囲を規制するため、本考案の実施例で
は、二又状腕部に設けた軸部を連結板の細長ガイド孔に
嵌挿しているが、これに限定されることなく、ブレーキ
部材の制動作用位置と制動不作用位置との間に変位しう
る他の手段を用いることも可能である。
(効果) 本考案の構成において、安全器の回収等に際して安全器
の制動を不制動状態にするため、簡単な制動開放部材を
安全器に装着することにより可能とし、しかも装着に際
して安全器の連結板に設けられている環状孔部、細長ガ
イド孔を利用し、きわめて着脱を確実になしうる利点を
有し、安全器の回収等の作業を効率よく行いうる効果を
達成する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の安全器に取り付けられる制動開放部材
の斜視図、 第2図は本考案の制動開放部材を安全器に取り付けた側
面図、 第3図は第2図における制御開放部材と連結部材との関
連を示す平面図、 第4図は本考案の制動開放部材が取り付けられる安全器
の側面図、 第5図は第4図の同上平面図。 1……レール、2……ローラ、4……ブレーキ部材、7
……連結板、7a……環状孔部、8……基板、9……取付
部、10……阻止ピン、11……透孔、A……安全器、B…
…制動開放部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 宮原 公平 東京都港区浜松町1丁目12番3号 三和鋼 器株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】レールの走行面に摺接するローラと、レー
    ルに接離可能なブレーキ部材と、該ブレーキ部材に一端
    を枢着し、固定腕部に対して変位しうる手段を設け、中
    間部にライフロープ連結用の環状孔部を形成した連結板
    とからなる安全器において、該安全器に着脱しうる制動
    開放部材として、前記環状孔部に係合固定しうる取付部
    と、前記変位しうる手段と係合してブレーキ部材とレー
    ルとの当接を阻止するよう連結板を固定する阻止ピン
    と、連結板との重なりを生じない位置に設けた透孔とを
    備えたことを特徴とする安全器における制動開放装置。
JP9306688U 1988-07-15 1988-07-15 安全器における制動開放装置 Expired - Lifetime JPH074821Y2 (ja)

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JP9306688U JPH074821Y2 (ja) 1988-07-15 1988-07-15 安全器における制動開放装置

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JP9306688U JPH074821Y2 (ja) 1988-07-15 1988-07-15 安全器における制動開放装置

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Publication Number Publication Date
JPH0215168U JPH0215168U (ja) 1990-01-30
JPH074821Y2 true JPH074821Y2 (ja) 1995-02-08

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012245217A (ja) * 2011-05-30 2012-12-13 Sanwa Koki Kk 墜落防止装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012245217A (ja) * 2011-05-30 2012-12-13 Sanwa Koki Kk 墜落防止装置

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JPH0215168U (ja) 1990-01-30

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