JPH11171426A - 昇降装置におけるケージ落下防止装置 - Google Patents
昇降装置におけるケージ落下防止装置Info
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- JPH11171426A JPH11171426A JP36291797A JP36291797A JPH11171426A JP H11171426 A JPH11171426 A JP H11171426A JP 36291797 A JP36291797 A JP 36291797A JP 36291797 A JP36291797 A JP 36291797A JP H11171426 A JPH11171426 A JP H11171426A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 昇降装置(エレベータ)において、簡単な機
構でケージの落下を確実に防止できるようにした、ケー
ジ落下防止装置を提供する。 【解決手段】 昇降用ワイヤーロープ4a,4bの下方
部を捲き掛けたアイドラーシーブ16a, 16bがワイヤー
ロープの切断時に下方に揺動し、これによりロックレバ
ー13を介してロックピン14をカム軸から離脱させてカム
軸12をねじりバネ19の復元力で回転させることにより、
カム15が昇降レール9に喰い込み、ケージ1の下降を確
実に防止する。
構でケージの落下を確実に防止できるようにした、ケー
ジ落下防止装置を提供する。 【解決手段】 昇降用ワイヤーロープ4a,4bの下方
部を捲き掛けたアイドラーシーブ16a, 16bがワイヤー
ロープの切断時に下方に揺動し、これによりロックレバ
ー13を介してロックピン14をカム軸から離脱させてカム
軸12をねじりバネ19の復元力で回転させることにより、
カム15が昇降レール9に喰い込み、ケージ1の下降を確
実に防止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、昇降装置(エレベ
ータ)におけるケージの落下防止装置に関し、特に作業
船の高所作業用昇降装置において昇降用ワイヤーロープ
の切断時等にケージが落下するのを防止するのに好適
な、昇降装置におけるケージ落下防止装置に関する。
ータ)におけるケージの落下防止装置に関し、特に作業
船の高所作業用昇降装置において昇降用ワイヤーロープ
の切断時等にケージが落下するのを防止するのに好適
な、昇降装置におけるケージ落下防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、作業船には昇降装置は設けられて
おらず、高所作業には、作業船のタワーステーに傾斜梯
子や直立梯子を仮設し、保守要員がこれらの梯子を昇っ
て、点検や修理などを行なっていた。
おらず、高所作業には、作業船のタワーステーに傾斜梯
子や直立梯子を仮設し、保守要員がこれらの梯子を昇っ
て、点検や修理などを行なっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】高所作業への昇降に対
する労力の負担を軽減する一手段として、昇降装置(エ
レベータ)の設置が挙げられるが、この場合、昇降装置
の昇降用ワイヤーロープの切断等の事故時にケージが落
下するのを防止するケージ落下防止装置を設けて、安全
性を確保することが必要となる。本発明は、簡単な機構
で確実にケージの落下を防止できるようにした、昇降装
置におけるケージ落下防止装置を提供しようとするもの
である。
する労力の負担を軽減する一手段として、昇降装置(エ
レベータ)の設置が挙げられるが、この場合、昇降装置
の昇降用ワイヤーロープの切断等の事故時にケージが落
下するのを防止するケージ落下防止装置を設けて、安全
性を確保することが必要となる。本発明は、簡単な機構
で確実にケージの落下を防止できるようにした、昇降装
置におけるケージ落下防止装置を提供しようとするもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、昇降レールに
沿って昇降可能なケージをそなえた昇降装置において、
上記ケージの昇降路に沿って配設された左右一対の昇降
用ワイヤーロープをそなえ、同各ワイヤーロープの下端
部付近をそれぞれ捲き掛けられた左右一対のアイドラー
シーブを揺動可能に上記ケージに設け、上記ワイヤーロ
ープの切断に伴う上記アイドラーシーブの揺動で上記昇
降レールに喰い込んで上記ケージの落下を防止するカム
を設けて課題解決の手段としている。
沿って昇降可能なケージをそなえた昇降装置において、
上記ケージの昇降路に沿って配設された左右一対の昇降
用ワイヤーロープをそなえ、同各ワイヤーロープの下端
部付近をそれぞれ捲き掛けられた左右一対のアイドラー
シーブを揺動可能に上記ケージに設け、上記ワイヤーロ
ープの切断に伴う上記アイドラーシーブの揺動で上記昇
降レールに喰い込んで上記ケージの落下を防止するカム
を設けて課題解決の手段としている。
【0005】また、上記カムを、上記ケージに回転可能
に支持されたカム軸に偏芯して取り付け、同カム軸に、
上記左右一対のアイドラーシーブを揺動可能に支持する
シーブレバーに連動するロックピンと係合可能な受け金
具を設けるとともに上記カムを上記昇降レールに当接す
る方向に付勢するねじりばねを設け、上記カムの周面に
多数の尖端部を形成して課題解決の手段としている。
に支持されたカム軸に偏芯して取り付け、同カム軸に、
上記左右一対のアイドラーシーブを揺動可能に支持する
シーブレバーに連動するロックピンと係合可能な受け金
具を設けるとともに上記カムを上記昇降レールに当接す
る方向に付勢するねじりばねを設け、上記カムの周面に
多数の尖端部を形成して課題解決の手段としている。
【0006】本発明では、左右一対の昇降用ワイヤーロ
ープのうちの1本が切断すると、当該ワイヤーロープを
捲き掛けられた側のアイドラーシーブが揺動し、これに
よるカムの昇降レールに対する喰い込み作用でケージの
落下を防止できる。
ープのうちの1本が切断すると、当該ワイヤーロープを
捲き掛けられた側のアイドラーシーブが揺動し、これに
よるカムの昇降レールに対する喰い込み作用でケージの
落下を防止できる。
【0007】カムはカム軸に偏芯して取り付けられてお
り、しかもカム軸はねじりばねで常にカムを昇降レール
に当接する方向に回転するように付勢されるとともに、
アイドラーシーブを揺動可能に支持するシーブレバーに
連動するロックピンで通常時ロックされているため、通
常時と昇降用ワイヤーロープの切断時との2つの場合分
けが可能となる。
り、しかもカム軸はねじりばねで常にカムを昇降レール
に当接する方向に回転するように付勢されるとともに、
アイドラーシーブを揺動可能に支持するシーブレバーに
連動するロックピンで通常時ロックされているため、通
常時と昇降用ワイヤーロープの切断時との2つの場合分
けが可能となる。
【0008】カムの周面に多数の尖端部が形成されてい
るため、カムの昇降レールへの喰い込み時に、大きなケ
ージ落下防止力が得られる。
るため、カムの昇降レールへの喰い込み時に、大きなケ
ージ落下防止力が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の一実施
形態としての昇降装置におけるケージ落下防止装置につ
いて説明すると、図1はその一部を切断して示す正面
図、図2はその作動状態を示す要部正面図、図3はその
アイドラーシーブの作動要領を示す側面図、図4はその
カムの通常時の状態を示す側面図、図5はそのカムの落
下防止作動時の状態を示す側面図、図6はその昇降装置
を作業船と共に示す側面図、図7は同ケージ配置状態を
示す側面図、図8は同正面図、図9は同上面図、図10
はその昇降駆動機構を模式的に示す斜視図である。
形態としての昇降装置におけるケージ落下防止装置につ
いて説明すると、図1はその一部を切断して示す正面
図、図2はその作動状態を示す要部正面図、図3はその
アイドラーシーブの作動要領を示す側面図、図4はその
カムの通常時の状態を示す側面図、図5はそのカムの落
下防止作動時の状態を示す側面図、図6はその昇降装置
を作業船と共に示す側面図、図7は同ケージ配置状態を
示す側面図、図8は同正面図、図9は同上面図、図10
はその昇降駆動機構を模式的に示す斜視図である。
【0010】図6〜9に示すように、作業船10の甲板10
aに、タワーステー(バックステー)11が立設されてい
る。タワーステー11はほぼ鉛直状の柱体11aと傾斜状に
立設された円筒体製の柱体11bとで側面視ほぼ三角形状
の構造体に形成されており、柱体11bに沿って昇降装置
のケージ1の昇降レール9がレールサポート8を介して
取り付けられている。
aに、タワーステー(バックステー)11が立設されてい
る。タワーステー11はほぼ鉛直状の柱体11aと傾斜状に
立設された円筒体製の柱体11bとで側面視ほぼ三角形状
の構造体に形成されており、柱体11bに沿って昇降装置
のケージ1の昇降レール9がレールサポート8を介して
取り付けられている。
【0011】昇降レール9はH形鋼で形成されている。
符号1bはケージ1に設けられた昇降駆動機構を示して
おり、この昇降駆動機構1bのモーター30でケージ1に
回転可能に支持された一対の駆動用シーブ3A,3Bを
回転して左右一対のワイヤーロープ4a,4bをそれぞ
れ捲き取ることにより、ケージ1を昇降レール9のフラ
ンジ面9aに沿って昇降できるようになっている(図1
0参照)。
符号1bはケージ1に設けられた昇降駆動機構を示して
おり、この昇降駆動機構1bのモーター30でケージ1に
回転可能に支持された一対の駆動用シーブ3A,3Bを
回転して左右一対のワイヤーロープ4a,4bをそれぞ
れ捲き取ることにより、ケージ1を昇降レール9のフラ
ンジ面9aに沿って昇降できるようになっている(図1
0参照)。
【0012】符号1cはケージ1の昇降レール9に対す
るスライド部を示している。また符号2はレール9と並
行に柱体11bに取り付けられた梯子を、符号2aは手摺
りをそれぞれ示している。
るスライド部を示している。また符号2はレール9と並
行に柱体11bに取り付けられた梯子を、符号2aは手摺
りをそれぞれ示している。
【0013】レールサポート8の左端部には、ケージ1
の給電および制御信号用ケーブル27の案内ローラー5が
ローラーサポート6を介して取り付けられている。符号
7はケーブル27の巻取りリールを示している。また符号
24はケージ固着用手動ハンドル,符号26は操作盤をそれ
ぞれ示している。
の給電および制御信号用ケーブル27の案内ローラー5が
ローラーサポート6を介して取り付けられている。符号
7はケーブル27の巻取りリールを示している。また符号
24はケージ固着用手動ハンドル,符号26は操作盤をそれ
ぞれ示している。
【0014】昇降駆動機構1bは、図10に示すよう
に、ケージ1に取り付けられたモーター(電動機)30を
そなえている。モーター30の軸30aに歯車30bが取り付
けられるとともに、歯車30bとの間にチェーン30cを介
して連結される歯車30dをそなえた中間軸31がケージ1
に回転可能に軸支されている。
に、ケージ1に取り付けられたモーター(電動機)30を
そなえている。モーター30の軸30aに歯車30bが取り付
けられるとともに、歯車30bとの間にチェーン30cを介
して連結される歯車30dをそなえた中間軸31がケージ1
に回転可能に軸支されている。
【0015】中間軸31に、上下1組のシーブ32a, 34a
および32b, 34bよりなる左右一対の駆動用シーブ3
A,3Bの各上方シーブ32a, 32bが取り付けられ、各
駆動用シーブ3A,3Bには、左右一対の駆動用ワイヤ
ーロープ4a,4bが捲き掛けられている。
および32b, 34bよりなる左右一対の駆動用シーブ3
A,3Bの各上方シーブ32a, 32bが取り付けられ、各
駆動用シーブ3A,3Bには、左右一対の駆動用ワイヤ
ーロープ4a,4bが捲き掛けられている。
【0016】ケージ1の昇降路に沿って左右一対のワイ
ヤーロープ4a,4bが配設されている。ワイヤーロー
プ4a,4bはシーブ34a, 34bにそれぞれ捲き掛けら
れた後下方に延下され、各下端部にワイヤーロープ4
a,4bの各カウンターウエイト36a, 36bが懸吊され
ている。
ヤーロープ4a,4bが配設されている。ワイヤーロー
プ4a,4bはシーブ34a, 34bにそれぞれ捲き掛けら
れた後下方に延下され、各下端部にワイヤーロープ4
a,4bの各カウンターウエイト36a, 36bが懸吊され
ている。
【0017】符号37a, 37bはカウンターウエイト36
a, 36bの各案内用スライドプレートを、また符号38
a, 38bはカウンターウエイト用シーブを示している。
また、符号39はワイヤーロープ33a, 33bの各上端部の
固定部材を示している。
a, 36bの各案内用スライドプレートを、また符号38
a, 38bはカウンターウエイト用シーブを示している。
また、符号39はワイヤーロープ33a, 33bの各上端部の
固定部材を示している。
【0018】各スライドプレート37a, 37bは、作業船
10の甲板10aに鉛垂状に立設されていて、ワイヤーロー
プ4a,4bと駆動用シーブ3A, 3Bの摩擦力を一定
に保つよう常にカウンターウエイト36a, 36bがスライ
ドプレート37a, 37b上を動くようになっている。ま
た、各ワイヤーロープ4a,4bの各下端部は、バネ
(図示せず)を介して各重錘36a, 36bに接続されてい
る。
10の甲板10aに鉛垂状に立設されていて、ワイヤーロー
プ4a,4bと駆動用シーブ3A, 3Bの摩擦力を一定
に保つよう常にカウンターウエイト36a, 36bがスライ
ドプレート37a, 37b上を動くようになっている。ま
た、各ワイヤーロープ4a,4bの各下端部は、バネ
(図示せず)を介して各重錘36a, 36bに接続されてい
る。
【0019】上述の構成において、シーブ32a, 32bを
駆動して左右一対のワイヤーロープ4a,4bを捲き取
ったり捲き戻したりすることにより、ケージ1の昇降が
行なわれる。
駆動して左右一対のワイヤーロープ4a,4bを捲き取
ったり捲き戻したりすることにより、ケージ1の昇降が
行なわれる。
【0020】このとき、各カウンターウエイト36a, 36
bが各スライドプレート37a, 37bを動いて、つまりカ
ウンターウエイト36a, 36bがテンション装置として作
動して、ワイヤーロープ4a,4bと各駆動用シーブ3
A,3Bの摩擦力を一定に保つようになっている。
bが各スライドプレート37a, 37bを動いて、つまりカ
ウンターウエイト36a, 36bがテンション装置として作
動して、ワイヤーロープ4a,4bと各駆動用シーブ3
A,3Bの摩擦力を一定に保つようになっている。
【0021】上述のテンション装置は、ケージ1の始動
・停止時によるワイヤーロープ4a,4bの伸縮または
ショック等による伸縮を吸収する作用も行なう。また、
ケージ1の使用頻度によるワイヤーロープ4a,4bの
伸びおよび経年変化による伸びも、上記のテンション装
置で吸収される。
・停止時によるワイヤーロープ4a,4bの伸縮または
ショック等による伸縮を吸収する作用も行なう。また、
ケージ1の使用頻度によるワイヤーロープ4a,4bの
伸びおよび経年変化による伸びも、上記のテンション装
置で吸収される。
【0022】この実施形態では、昇降装置が上述のよう
に構成されており、さらにケージ1に、次のような構成
のケージ落下防止装置が設けられている。すなわち、図
1,2において、符号20はケージ1に取り付けられた枠
体を示しており、この枠体20にカム軸12が横方向(水平
方向)に回転可能に支持されている。
に構成されており、さらにケージ1に、次のような構成
のケージ落下防止装置が設けられている。すなわち、図
1,2において、符号20はケージ1に取り付けられた枠
体を示しており、この枠体20にカム軸12が横方向(水平
方向)に回転可能に支持されている。
【0023】カム軸12の右端部と枠体20との間にコイル
バネ19が介設されていて、カム軸12はこのねじりバネ19
により図4,5において反時計方向回転に付勢されるよ
うになっている。カム軸12に一対の円形のカム15が偏芯
して取り付けられている。カム15の周面に、図2,4,
5に示すように多数の尖端部15aが連続して形成されて
いる。
バネ19が介設されていて、カム軸12はこのねじりバネ19
により図4,5において反時計方向回転に付勢されるよ
うになっている。カム軸12に一対の円形のカム15が偏芯
して取り付けられている。カム15の周面に、図2,4,
5に示すように多数の尖端部15aが連続して形成されて
いる。
【0024】枠体20の上面に、左右一対の腕部材21が突
設され、各腕部材21の先端部に左右一対のロックレバー
13がそれぞれ軸22により回転可能に支持されている。各
ロックレバー13の各内端部は、断面ロ字状の支持部材28
の内部で支持部材28の内面に摺動可能に当接するように
なっている。
設され、各腕部材21の先端部に左右一対のロックレバー
13がそれぞれ軸22により回転可能に支持されている。各
ロックレバー13の各内端部は、断面ロ字状の支持部材28
の内部で支持部材28の内面に摺動可能に当接するように
なっている。
【0025】支持部材28に垂直状に下方に延在するロッ
クピン14が取り付けられ、ロックピン14の下端は、カム
軸12のほぼ中央部に取り付けられた受け金具15bに挿入
可能となっている。
クピン14が取り付けられ、ロックピン14の下端は、カム
軸12のほぼ中央部に取り付けられた受け金具15bに挿入
可能となっている。
【0026】各ロックレバー13の各外端部寄りの位置と
ケージ1との間に、各ロックレバー13の各外端部を上方
に向けて付勢する引張りバネ18がそれぞれ介装されてお
り、各引張りバネ18により各ロックレバー13の各内端部
は下方に押動され、これによりロックピン14は下方すな
わち受け金具15aに押し付けられてカム軸12をロックす
る作用を行なうようになっている。
ケージ1との間に、各ロックレバー13の各外端部を上方
に向けて付勢する引張りバネ18がそれぞれ介装されてお
り、各引張りバネ18により各ロックレバー13の各内端部
は下方に押動され、これによりロックピン14は下方すな
わち受け金具15aに押し付けられてカム軸12をロックす
る作用を行なうようになっている。
【0027】符号16a,16bはアイドラーシーブを示し
ている。アイドラーシーブ16a, 16bは、ケージ1の左
右に対称状に配設されており、各アイドラーシーブ16
a, 16bは、図3に示すようにケージ1の両側部にそれ
ぞれ軸17aで枢支されたシーブレバー17の先端部にそれ
ぞれ回転可能に支持されている。
ている。アイドラーシーブ16a, 16bは、ケージ1の左
右に対称状に配設されており、各アイドラーシーブ16
a, 16bは、図3に示すようにケージ1の両側部にそれ
ぞれ軸17aで枢支されたシーブレバー17の先端部にそれ
ぞれ回転可能に支持されている。
【0028】各アイドラーシーブ16a, 16bをシーブレ
バー17を介して常に下方へ押動する押しバネ25がそれぞ
れ設けられている。各アイドラーシーブ16a, 16bに
は、ワイヤーロープ4a,4bの下方部分、すなわちシ
ーブ38a, 38b(図10参照)よりも下方の部分がそれ
ぞれ捲き掛けられている。
バー17を介して常に下方へ押動する押しバネ25がそれぞ
れ設けられている。各アイドラーシーブ16a, 16bに
は、ワイヤーロープ4a,4bの下方部分、すなわちシ
ーブ38a, 38b(図10参照)よりも下方の部分がそれ
ぞれ捲き掛けられている。
【0029】各ロックレバー13の各外端部に調節ねじ23
が取り付けられており、各調節ねじ23の先端部(上端
部)は各シーブレバー17の基端部に下方から当接するよ
うになっている。調節ねじ23はロックレバー13とシーブ
レバー17の基端部との相互間隔を調節するもので、この
調節によりシーブレバー17の揺動変位とロックレバー13
の揺動量との関連を調節することができる。
が取り付けられており、各調節ねじ23の先端部(上端
部)は各シーブレバー17の基端部に下方から当接するよ
うになっている。調節ねじ23はロックレバー13とシーブ
レバー17の基端部との相互間隔を調節するもので、この
調節によりシーブレバー17の揺動変位とロックレバー13
の揺動量との関連を調節することができる。
【0030】昇降装置の昇降駆動機構が正常な場合、す
なわち通常時、各アイドラーシーブ16a, 16bはワイヤ
ーロープ4a,4bに作用している張力より引き上げら
れて図3の実線で示す位置にある。このとき押しバネ25
は圧縮されかつシーブレバー17も図3の実線状態にあ
る。
なわち通常時、各アイドラーシーブ16a, 16bはワイヤ
ーロープ4a,4bに作用している張力より引き上げら
れて図3の実線で示す位置にある。このとき押しバネ25
は圧縮されかつシーブレバー17も図3の実線状態にあ
る。
【0031】一方、各ロックレバー13は、各引張りバネ
18のバネ力で各外端部を引き上げられ、各調節ねじ23の
上端面が各シーブレバー17の下面にそれぞれ当接する状
態にある。なお、押しバネ25のバネ力は、昇降駆動機構
が正常な場合に上記状態となるように設定されている。
18のバネ力で各外端部を引き上げられ、各調節ねじ23の
上端面が各シーブレバー17の下面にそれぞれ当接する状
態にある。なお、押しバネ25のバネ力は、昇降駆動機構
が正常な場合に上記状態となるように設定されている。
【0032】したがって、ロックピン14は下方に押し下
げられ、下端部が受け金具15bに押入されて、カム15は
図4の状態、すなわちカム面がレール9から離れた状態
に保持され、この状態にロックされている。
げられ、下端部が受け金具15bに押入されて、カム15は
図4の状態、すなわちカム面がレール9から離れた状態
に保持され、この状態にロックされている。
【0033】上述の構成において、ワイヤーロープ4a
が切断された場合、ワイヤーロープ4aに張力が作用し
なくなるため、アイドラーシーブ16aは押しバネ25の復
元力で下方に押動され、これに伴ってシーブレバー17も
軸17aを中心に図3における時計方向(矢印方向)に回
動する(図3の点線図示の状態となる)。
が切断された場合、ワイヤーロープ4aに張力が作用し
なくなるため、アイドラーシーブ16aは押しバネ25の復
元力で下方に押動され、これに伴ってシーブレバー17も
軸17aを中心に図3における時計方向(矢印方向)に回
動する(図3の点線図示の状態となる)。
【0034】これにより、シーブレバー17の基端部が引
張りバネ18のバネ力で上方に移動し、この結果左側のロ
ックレバー13が図1,2において反時計方向に回動す
る。その結果、左側のロックレバー13の内端部が支持部
材28とともに上方に移動し、これによりロックピン14が
上方に移動し受け金具15bから離脱する。このとき右側
のロックレバー13も伴動して時計方向に回動する。
張りバネ18のバネ力で上方に移動し、この結果左側のロ
ックレバー13が図1,2において反時計方向に回動す
る。その結果、左側のロックレバー13の内端部が支持部
材28とともに上方に移動し、これによりロックピン14が
上方に移動し受け金具15bから離脱する。このとき右側
のロックレバー13も伴動して時計方向に回動する。
【0035】ロックピン14が受け金具15bから離脱し、
カム軸12に対するロックが解除されると、ねじりバネ19
の復元力でカム軸12が、カム15のカム面(周面)がレー
ル9に接する方向に回転する。
カム軸12に対するロックが解除されると、ねじりバネ19
の復元力でカム軸12が、カム15のカム面(周面)がレー
ル9に接する方向に回転する。
【0036】カム15の周面が昇降レール9(の表面)に
接触すると、カム15の周面に形成された多数の尖端部15
aの作用でカム15は昇降レール9の表面を滑ることな
く、図5において反時計方向に回転しながら、ケージ1
の下降につれて昇降レール9に喰い込んでいく。
接触すると、カム15の周面に形成された多数の尖端部15
aの作用でカム15は昇降レール9の表面を滑ることな
く、図5において反時計方向に回転しながら、ケージ1
の下降につれて昇降レール9に喰い込んでいく。
【0037】カム15の周面には多数の尖端部15aが形成
されているため、カム15の昇降レール9に対する喰い込
み力は強力で、しかもカム15はカム軸12に対して偏芯し
て取り付けられているので、ケージ1の下降に伴って尖
端部15aの喰い込み量は増大する。カム15のこの作用に
よりケージ1の下降を確実に停止することができる。
されているため、カム15の昇降レール9に対する喰い込
み力は強力で、しかもカム15はカム軸12に対して偏芯し
て取り付けられているので、ケージ1の下降に伴って尖
端部15aの喰い込み量は増大する。カム15のこの作用に
よりケージ1の下降を確実に停止することができる。
【0038】ワイヤーロープ4bが切断されたときは、
右側のロックレバー13が同様に作動し、ケージ1の下降
停止が行なわれることは言うまでもない。なお、シーブ
38a, 38b(図10参照)にアイドラーシーブ16a, 16
bを兼用させることも可能である。
右側のロックレバー13が同様に作動し、ケージ1の下降
停止が行なわれることは言うまでもない。なお、シーブ
38a, 38b(図10参照)にアイドラーシーブ16a, 16
bを兼用させることも可能である。
【0039】このように、この実施形態のものでは、昇
降用ワイヤーロープのうち、1本が切断する等の事故時
に、切断されたワイヤーロープを捲き掛けられた側のア
イドラーシーブを支持するロックレバー13が押しバネ25
の復元力でロックピン14を引き揚げてカム軸12のロック
を解除すると、カム軸12がねじりバネ19の復元力でカム
15を昇降レール9に接触する方向に移動させ、カム15の
周面の尖端部15aを昇降レール9に喰い込ませてケージ
1の下降を停止させるように構成されているため、簡単
な構成にもかかわらず、強力なケージ停止力を得ること
ができ、昇降用ワイヤーロープの切断時に確実にケージ
1の落下を防止することができる。
降用ワイヤーロープのうち、1本が切断する等の事故時
に、切断されたワイヤーロープを捲き掛けられた側のア
イドラーシーブを支持するロックレバー13が押しバネ25
の復元力でロックピン14を引き揚げてカム軸12のロック
を解除すると、カム軸12がねじりバネ19の復元力でカム
15を昇降レール9に接触する方向に移動させ、カム15の
周面の尖端部15aを昇降レール9に喰い込ませてケージ
1の下降を停止させるように構成されているため、簡単
な構成にもかかわらず、強力なケージ停止力を得ること
ができ、昇降用ワイヤーロープの切断時に確実にケージ
1の落下を防止することができる。
【0040】また、通常時、カム軸12はロックピン14の
尖端部がカム軸12の受け金具15bに嵌入してカム軸12を
ロック状態に保持しているため、不用意にカム軸12が回
転してカム15が昇降レール9に接触するおそれはない。
尖端部がカム軸12の受け金具15bに嵌入してカム軸12を
ロック状態に保持しているため、不用意にカム軸12が回
転してカム15が昇降レール9に接触するおそれはない。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の昇降装置
におけるケージ落下防止装置によれば次のような効果が
得られる。 (1) 左右一対の昇降用ワイヤーロープのうちの1本が切
断すると、当該ワイヤーロープを捲き掛けられた側のア
イドラーシーブが揺動し、これによるカムの昇降レール
に対する喰い込み作用でケージの落下を防止できる。 (2) カムはカム軸に偏芯して取り付けられており、しか
もカム軸はねじりばねで常にカムを昇降レールに当接す
る方向に回転するように付勢されるとともに、アイドラ
ーシーブを揺動可能に支持するシーブレバーに連動する
ロックピンで通常時ロックされているため、通常時と昇
降用ワイヤーロープの切断時との2つの場合分が可能と
なる。 (3) カムの周面に多数の尖端部が形成されているため、
カムの昇降レールへの喰い込み時に、大きなケージ落下
防止力が得られる。
におけるケージ落下防止装置によれば次のような効果が
得られる。 (1) 左右一対の昇降用ワイヤーロープのうちの1本が切
断すると、当該ワイヤーロープを捲き掛けられた側のア
イドラーシーブが揺動し、これによるカムの昇降レール
に対する喰い込み作用でケージの落下を防止できる。 (2) カムはカム軸に偏芯して取り付けられており、しか
もカム軸はねじりばねで常にカムを昇降レールに当接す
る方向に回転するように付勢されるとともに、アイドラ
ーシーブを揺動可能に支持するシーブレバーに連動する
ロックピンで通常時ロックされているため、通常時と昇
降用ワイヤーロープの切断時との2つの場合分が可能と
なる。 (3) カムの周面に多数の尖端部が形成されているため、
カムの昇降レールへの喰い込み時に、大きなケージ落下
防止力が得られる。
【図1】本発明の一実施形態としての昇降装置における
ケージ落下防止装置を一部切断して示す正面図。
ケージ落下防止装置を一部切断して示す正面図。
【図2】同作動状態を模式的に示す要部正面図。
【図3】同アイドラーシーブの作動要領を示す側面図。
【図4】同カムの通常時の状態を示す側面図。
【図5】同カムの落下防止作動時の状態を示す側面図。
【図6】同昇降装置を作業船と共に示す側面図。
【図7】同ケージの配置状態を示す側面図。
【図8】同ケージの配置状態を示す正面図。
【図9】同ケージの配置状態を示す上面図。
【図10】同昇降駆動機構を示す模式構成図。
1 ケージ 1b 昇降駆動機構 2 梯子 2a 手摺り 3A,3B 駆動用シーブ 4a,4b ワイヤーロープ 5 ローラー 6 ローラーサポート 7 ケーブル捲取りリール 8 レールサポート 9 昇降レール 9a フランジ面 10 作業船 10a 甲板 11 タワーステー(バックステー) 11a 鉛直状の柱体 11b 傾斜状の柱体 12 カム軸 13 ロックレバー 14 ロックピン 15 カム 15a 尖端部 15b 受け金具 16 アイドラーシーブ 17 シーブレバー 18 引張りバネ 19 ねじりバネ 20 枠体 21 腕部材 22 軸 23 調節ねじ 25 押しバネ 27 ケーブル 28 支持部材
Claims (2)
- 【請求項1】 昇降レールに沿って昇降可能なケージを
そなえた昇降装置において、上記ケージの昇降路に沿っ
て配設された左右一対の昇降用ワイヤーロープをそな
え、同各ワイヤーロープの下端部付近をそれぞれ捲き掛
けられた左右一対のアイドラーシーブが揺動可能に上記
ケージに設けられ、上記ワイヤーロープの切断に伴う上
記アイドラーシーブの揺動で上記昇降レールに喰い込ん
で上記ケージの落下を防止するカムが設けられているこ
とを特徴とする、昇降装置におけるケージ落下防止装
置。 - 【請求項2】 上記カムが、上記ケージに回転可能に支
持されたカム軸に偏芯して取り付けられ、同カム軸に、
上記左右一対のアイドラーシーブを揺動可能に支持する
シーブレバーに連動するロックピンと係合可能な受け金
具が設けられるとともに上記カムを上記昇降レールに当
接する方向に付勢するねじりばねが設けられ、上記カム
の周面に多数の尖端部が形成されていることを特徴とす
る、請求項1に記載の昇降装置におけるケージ落下防止
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36291797A JPH11171426A (ja) | 1997-12-12 | 1997-12-12 | 昇降装置におけるケージ落下防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36291797A JPH11171426A (ja) | 1997-12-12 | 1997-12-12 | 昇降装置におけるケージ落下防止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11171426A true JPH11171426A (ja) | 1999-06-29 |
Family
ID=18478054
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36291797A Withdrawn JPH11171426A (ja) | 1997-12-12 | 1997-12-12 | 昇降装置におけるケージ落下防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11171426A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102807146A (zh) * | 2012-08-07 | 2012-12-05 | 蒋振州 | 一种可防止吊笼坠落的节能高效施工升降机 |
CN105174005A (zh) * | 2015-09-22 | 2015-12-23 | 徐州大恒测控技术有限公司 | 一种带称重及防坠保护结构的单绳箕斗装置 |
CN108216513A (zh) * | 2018-02-26 | 2018-06-29 | 黄诚 | 海上工程化平台 |
CN115853271A (zh) * | 2022-12-30 | 2023-03-28 | 河北省建筑科学研究院有限公司 | 一种采用自锁式托换结构装置隔震加固的安装施工方法 |
CN115853271B (zh) * | 2022-12-30 | 2024-10-29 | 河北省建筑科学研究院有限公司 | 一种采用自锁式托换结构装置隔震加固的安装施工方法 |
-
1997
- 1997-12-12 JP JP36291797A patent/JPH11171426A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102807146A (zh) * | 2012-08-07 | 2012-12-05 | 蒋振州 | 一种可防止吊笼坠落的节能高效施工升降机 |
CN105174005A (zh) * | 2015-09-22 | 2015-12-23 | 徐州大恒测控技术有限公司 | 一种带称重及防坠保护结构的单绳箕斗装置 |
CN105174005B (zh) * | 2015-09-22 | 2017-03-29 | 徐州大恒测控技术有限公司 | 一种带称重及防坠保护结构的单绳箕斗装置 |
CN108216513A (zh) * | 2018-02-26 | 2018-06-29 | 黄诚 | 海上工程化平台 |
CN108216513B (zh) * | 2018-02-26 | 2023-11-14 | 黄诚 | 海上工程化平台 |
CN115853271A (zh) * | 2022-12-30 | 2023-03-28 | 河北省建筑科学研究院有限公司 | 一种采用自锁式托换结构装置隔震加固的安装施工方法 |
CN115853271B (zh) * | 2022-12-30 | 2024-10-29 | 河北省建筑科学研究院有限公司 | 一种采用自锁式托换结构装置隔震加固的安装施工方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20040623 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |