JPH0748136A - 火炎検出装置とそれを用いた多孔質ガラス母材製造装置および方法 - Google Patents

火炎検出装置とそれを用いた多孔質ガラス母材製造装置および方法

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JPH0748136A
JPH0748136A JP19705393A JP19705393A JPH0748136A JP H0748136 A JPH0748136 A JP H0748136A JP 19705393 A JP19705393 A JP 19705393A JP 19705393 A JP19705393 A JP 19705393A JP H0748136 A JPH0748136 A JP H0748136A
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electric field
burner
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Sadanori Ishida
禎則 石田
Tetsuya Kumada
哲哉 熊田
Yukio Komura
幸夫 香村
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多孔質ガラス母材を合成する火炎の位置を長
期間安定に検出する。さらに検出した火炎位置を多孔質
ガラス母材の合成に制御に用いる。 【構成】 直流電源38から電極管36に電圧を印加し
コア用バーナ34を通過する微粒子を荷電して帯電した
コア用火炎50をコア用バーナ34から噴射させる。コ
ア用火炎50の帯電状態を電界検出プローブ60、6
2、64、66で検出し、火炎位置検出装置86でコア
用火炎50の位置を検出する。この位置検出結果を用い
て、バーナ位置制御装置84、三次元バーナ駆動装置8
2および三次元バーナ駆動機構80を介して、コア用バ
ーナ34の位置を制御し、多孔質ガラス母材32に対し
て安定にコア用火炎50を吹き付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバ、光導波路
などの形成に使用する多孔質ガラス母材の合成方法およ
びその装置に関するものであり、より特定的には、多孔
質ガラス母材を合成する際に使用する火炎の位置を正確
かつ安定に検出する方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバを形成する母材となる光ファ
イバ用母材を製造するには、たとえば、VAD法によっ
て光ファイバのコアとなる部分およびクラッドになる部
分の一部を多孔質ガラス母材として製造し、この多孔質
ガラス母材をガラス化させ、その後さらに外付け法によ
って残りのクラッドになる部分を合成している。これら
いずれのプロセスにおいても、一般的に、酸水素バーナ
を用いて、原料ガス、例えば、Sicl4 、GeCl4
の気体を酸水素火炎中で加水分解して、SiO2 、Ge
2 の微粒子を形成し、火炎として回転するターゲット
へ吹きつけて微粒子を付着(堆積)させている。また、
石英系の光導波路においても同様に火炎を用いて基板上
に均一な微粒子を堆積させている。
【0003】ターゲットに付着する微粒子の量や分布
は、バーナから噴き出される火炎の形状や光ファイバ用
母材表面の温度など様々な要因で変化する。特に火炎の
揺らぎや、火炎位置の微妙な変化によって、光ファイバ
については最終的に製造される光ファイバの屈折率分布
が変化したり、光導波路については膜厚が変化し、製造
された光ファイバまたは光導波路の品質が低下するとい
う問題に遭遇している。
【0004】このため、バーナから放射する火炎を測定
することが行われている。この火炎測定方法の1例とし
ては、光ファイバを形成する母材としての多孔質ガラス
母材を合成するためのVAD法について述べる。図13
に示すように、ベルジャ2内に光ファイバ用母材1が収
容されており、この光ファイバ用母材1の先端にバーナ
3からガラス微粒子を含む火炎4が吹きつけられ、前記
光ファイバ用母材1の先端部に堆積される。この堆積の
進行とともに、光ファイバ用母材1は上の方向に引き上
げられる。このようなVAD法においては、ベルジャ2
の側壁に測定用窓を設け、光ファイバ用母材1の形状を
その窓を通してテレビカメラ5によって画像として撮影
し、モニタ装置6に表示させ、さらに画像処理装置7に
おいて画像処理を行うことによって光ファイバ用母材1
の形状を測定している。測定結果は、必要に応じて、例
えば光ファイバ用母材1の引上げ速度や、バーナ3への
酸素(O2 )、水素(H2 )、Sicl4 等の供給量を
制御する各種製造条件として使用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した光フ
ァイバ用母材の形状を測定する方法においては、光ファ
イバ用母材の形状が変化してからの制御である。すなわ
ち時間的な遅れがあり、光ファイバ用母材の形状を安定
化するための根本的な解決にはなり得ない。また、光フ
ァイバ用母材の形状は変動していなくとも、母材内の屈
折率分布が乱れていることもあり得る。このような母材
内の屈折率分布の乱れも、光ファイバ用母材の形状を測
定する従来の方法では、検出もできないし、それ故これ
を防止する手段もない。そこで本発明者は、光ファイバ
用母材の形状及びその内部の屈折率分布を安定化させ
る、すなわち堆積条件を安定化させるためにはバーナの
火炎の位置や形状を安定化させることである点に想い到
った。
【0006】本発明は上述した問題を解決し、バーナの
火炎を安定化すべく、その第1段階として長時間、正確
に火炎の位置および形状またはいずれか一方を測定可能
な方法と装置を提供することを目的とする。また本発明
は、低価格で、上記の長時間、正確に火炎を測定可能な
装置を実現することを目的とする。さらに本発明は、簡
単な方法で、上記の長時間、正確に火炎を測定可能な方
法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本件出願の発明者は、光
ファイバ母材を合成する際、バーナから噴射するガラス
微粒子を含む火炎に電圧を印加することによって、その
周囲に火炎の形状を反映した電界が発生することを見い
だし、その電界の変化を非接触で電気的に測定し、その
測定結果を分析することによって火炎の位置を立体的に
検出できることを発明し、検証した。この方法は電気的
に火炎の電界変化を測定するから、高価格のテレビカメ
ラおよびモニタ装置、および複雑な信号処理を行う画像
処理装置を必要とせず、またテレビカメラで撮像するた
めの窓をベルジャに設ける必要がないという利点を有す
る。またこの方法は長期的に正確な火炎測定を可能にす
る。さらにこの方法は、従来の、たとえば、3次元的に
画像処理を行うという複雑な信号処理に比較して、信号
処理が容易である。また、この方法によれば、光ファイ
バ用の多孔質ガラス母材の形成という、既にできあがっ
たものを測定し、この値で製造条件を制御するものでは
なく、前記母材を形成するためのバーナの火炎の位置や
形状を測定し、この値を製造条件へとフィードバックす
るものなので、制御に時間遅れが少なくなって、より品
質の高い光ファイバ用の多孔質ガラス母材を得ることが
できる。本願出願の発明者は、この火炎位置検出方法を
多孔質ガラス母材製造装置および光導波路の製造装置な
どに適用した。
【0008】したがって、本発明によれば、バーナから
噴射される火炎に電圧を印加し、該火炎の近傍において
該火炎に印加された電圧に基づく電界を検出し、該検出
信号に基づいて前記火炎の位置および形状またはいずれ
か一方を検出する火炎検出方法が提供される。
【0009】また本発明によれば、上記火炎位置検出方
法を実施する装置、つまり、バーナから噴射される火炎
に電圧を印加する手段と、該火炎の近傍において該火炎
に印加された電圧に基づく電界を検出する手段と、該電
界検出手段からの検出信号に基づいて前記火炎の位置お
よび形状またはいずれか一方を検出する手段とを有する
火炎検出装置が提供される。
【0010】特定的には、前記電界検出手段は、前記火
炎の側面を検出するように前記火炎の近傍に配設され、
前記火炎検出手段は、前記電界検出手段と前記火炎との
距離および形状またはいずれか一方を算出する。
【0011】また特定的には、前記電界検出手段は複数
の検出手段を有し、該複数の検出手段が前記火炎の軸方
向にほぼ直交する面において前記火炎の周囲に所定の間
隔を隔てて配設され、前記火炎検出手段は、前記複数の
検出手段の位置およびこれらの検出手段の検出電位か
ら、前記火炎の二次元位置および形状またはいずれか一
方を算出する。好適には、前記電界検出手段は、前記火
炎の軸方向に沿って、該軸方向にほぼ直交する複数の面
のそれぞれにおいて前記火炎の周囲に所定の間隔を隔て
て配設された複数の検出手段を有し、前記火炎位置検出
手段は、前記それぞれの面における複数の検出手段の位
置およびこれらの検出手段の検出電位から、前記火炎の
三次元位置および形状またはいずれか一方を算出する。
【0012】さらに本発明によれば、上述した火炎位置
検出方法および火炎検出装置を多孔質ガラス母材製造装
置に適用できる。つまり、本発明によれば、前記の火炎
検出装置において検出された火炎位置および形状または
いずれか一方を用いて多孔質ガラス母材を製造する火炎
の位置を制御する多孔質ガラス母材製造装置が提供でき
る。
【0013】特定的には、前記電界検出手段を、前記火
炎の電位を検出するように配設し、前記火炎検出手段に
おける検出データを用いて、前記火炎の形状を変化させ
るガス流量を制御する手段を設けた多孔質ガラス母材製
造装置が提供される。
【0014】また特定的には、前記電界検出手段を、前
記火炎の電位を検出するように配設し、前記火炎検出手
段における検出データを用いて、前記火炎を噴射させる
バーナの位置を制御する手段を設けた多孔質ガラス母材
製造装置が提供される。
【0015】
【作用】たとえば、光ファイバを形成するための多孔質
ガラス母材を合成する場合、バーナ内に電極線または電
極管を挿入し、この電極管に電圧を印加し、バーナから
噴射されるガラス微粒子を含む火炎を帯電させる。電界
検出プローブなどの電位検出手段を用いて、火炎に印加
された電圧に基づく電界を検出し、その検出信号に基づ
いて火炎の位置および形状またはいずれか一方を検出す
る。
【0016】多孔質ガラス母材製造装置において、上記
検出した結果を用いて、たとえば、火炎を変動させる要
因の1つとしてのガス流を制御する。あるいは、火炎を
噴射させるバーナの位置を制御する。
【0017】
【実施例】本発明の多孔質ガラス母材形成用火炎検出装
置の実施例として、光ファイバ用母材形成火炎位置検出
装置を例示する。図1は第1実施例としての光ファイバ
用母材形成火炎位置検出装置(以下、火炎位置検出装置
と略す)を示す図であり、(A)は概略構成図、(B)
はバーナの断面図である。図1に図解した火炎位置検出
装置は、主として、ガラス微粒子を含む火炎に電圧を印
加し火炎の電界を検出し、この電界変化から火炎の位置
を検出する測定原理を説明することに使用するものであ
り、光ファイバ用多孔質ガラス母材およびベルジャを図
解していない。この火炎位置検出装置は、火炎を帯電さ
せる電極線12が挿入されているバーナ10、電極線1
2に電圧を印加する直流電源14、バーナ10から噴射
する帯電された火炎16の電界を測定する電界検出プロ
ーブ18、および、コントローラ(電界計)20を有す
る。ここで用いたバーナ10は、簡単な4重管バーナで
あり、内部から外部に向かって、第1層10AにSic
4 ガス、第2層10Bに水素ガス、第3層10Cに不
活性ガス、たとえば、アルゴンガス、第4層10Dに酸
素ガスを流す。電極線12はステンレススチールで製造
されており、第1層10Aの中央を通り、バーナ10の
出口から1mmだけ内部に入った部分まで挿入されてい
る。電界検出プローブ18は、検出電極と接地(大地)
との間の電界電位を検出する方式のものである。電界検
出プローブ18としては、この方式に限らず、たとえ
ば、ポッケルス効果等の電気光学効果を利用した測定器
等を用いることができる。コントローラ20には演算処
理を行うためのマイクロコンピュータが収容されてお
り、このコントローラ20は、電界検出プローブ18で
検出した電界を演算して火炎の形状、位置などを算出す
る。
【0018】図1に示した火炎位置検出装置において、
火炎16を生じさせる場合、下記に述べる条件で測定を
行った。 表1 実験条件 バーナ内第1層に流すガス=Sicl4 :200SCCM バーナ内第2層に流すガス=水素 : 5SLM バーナ内第3層に流すガス=Ar : 2SLM バーナ内第4層に流すガス=酸素 : 5SLM 電極線12への印加電圧=+3kV また火炎16を発生させない場合も、直流電源14から
電極線12に上記同様、+3kVを印加した。いずれの
場合も、バーナ10は垂直方向に立てた。
【0019】上記条件で、バーナ10から火炎16を噴
射させた状態、または、火炎16を発生させない状態に
おいて、電界検出プローブ18の開口部(検出部)を火
炎16の方向に向けて火炎16に対する位置を種々代え
て電界検出プローブ18で電界を測定した。バーナ10
の軸方向をzとして、z軸と直交する方向、つまり、水
平方向をrとした。火炎16を発生させた場合も、火炎
16を発生させない場合も、電極線12には直流電源1
4から同じ電圧が印加されているから、電極線12の先
端の電位を電界検出プローブ18で測定できる。しかし
ながら、火炎16が存在する場合は火炎16が帯電され
ており、電界検出プローブ18は電極線12の電位よ
り、帯電された火炎16の電位を大きく検出できること
が判った。
【0020】図2(A)はr方向の電界電位分布を示す
グラフである。横軸に火炎16と電界検出プローブ18
との水平方向の距離を示し、縦軸に電位Eを示す。曲線
(実線)CV1は火炎16が存在する場合の電位を示
し、曲線(破線)CV2は火炎が存在しない場合の電位
を示す。火炎16が存在する場合も存在しない場合も、
火炎16と電界検出プローブ18との距離、または、電
極線12の先端と電界検出プローブ18との距離が大き
くなるにしたがって、電界検出プローブ18で検出した
電位は小さくなるが、火炎16がある場合は、火炎16
が無い場合に比べて非常に高い電位として検出されるこ
とが判る。図2(B)は、z方向の電位分布を示すグラ
フである。横軸に火炎16と電界検出プローブ18との
垂直(軸)方向の距離を示し、縦軸に電位Eを示す。曲
線(実線)CV3は火炎16が存在する場合の電位を示
し、曲線(破線)CV4は火炎が存在しない場合の電位
を示す。火炎が無い場合は、電極線12の先端から離れ
るにしたがって電位は低く検出されるが、火炎16があ
る場合は、火炎16の大きさ、つまり、火炎面から電界
検出プローブ18までの距離が最も小さくなる位置で、
つまり火炎の直径が最も太くなる部分16Aで、電位が
大きな値として検出されることが判る。以上の結果か
ら、バーナ10で電極線12を介して電圧を印加した火
炎16の形状または位置を、帯電されている火炎16の
電位を測定することにより、電界検出プローブ18を用
いて非接触で検出できることが判る。
【0021】次に、火炎の揺らぎ等の変動も、上記同様
の電界測定によって検出することが出来ることが判っ
た。以下、図3および図4を参照して述べる。図3に示
した火炎位置検出装置の構成は図1に示した光ファイバ
用母材形成火炎位置検出装置と同様であるが、火炎16
を水平方向H−Hに振動させる手段(図示せず)を用い
た。この振動手段は、火炎16の揺らぎを模擬するた
め、バーナ10の直流電源14側を回動自在に接続した
状態において、、火炎16が噴射するバーナ10の先端
部を所定周期で水平方向に振動(揺動)させ、火炎16
全体を水平方向H−Hに揺動させるものである。図4は
その結果を示すグラフである。横軸は時間経過を示し、
縦軸は電位変動を示す。火炎16の振動によって電界強
度が振動し、電界検出プローブ18で測定される電位変
動も火炎16の先端の振動周期に応じて変化することが
判る。電界検出プローブ18を用いて火炎16の状態を
検出するこの方法は、従来技術として述べたテレビカメ
ラを用いて火炎16を撮像し画像処理して火炎16をモ
ニタするよりも高速に現象を捕らえることが出来る。
【0022】上述した基本的な検証を行った後、実際の
光ファイバ用母材形成装置に適用した例を述べる。図5
は、上述した火炎検出装置を適用した、実際にVAD法
によるシングルモード光ファイバの製造に用いる多孔質
ガラス母材を合成する光ファイバ用母材合成(製造)装
置の構成図である。この光ファイバ用母材合成装置は、
上部筒30A、排気口30B、開口部30Cを有し、多
孔質ガラス母材(スート)32が収容されている石英製
ベルジャ30、コア用バーナ34、クラッド用バーナ4
0、電界検出プローブ42、および、演算制御用マイク
ロコンピュータを内蔵したコントローラ44を有する。
コア用バーナ34は、バーナ10と同様の4重管バーナ
である。コア用バーナ34に導入されるガスは、図1
(A)、(B)を図解して述べたガスとSicl 4 ガス
にGecl4 を添加した以外は、同じである。本実施例
においては、コア用バーナ34のアルゴンガスが導入さ
れる第3層にリング状の電極管36を挿入しており、こ
の電極管36に直流電源38から+1KVの電圧を印加
している。電極管36は直接高温の火炎中に挿入しても
良いが、不純物の混入をさけるためには、コア用火炎5
0の直前、つまり、コア用バーナ34の出口が好まし
い。電界検出プローブ42によってコア用火炎50の電
位を測定するため、コア用火炎50と多孔質ガラス母材
32とが接触する近傍の石英製ベルジャ30の側面に開
口部30Cを設けた。コア用火炎50と電界検出プロー
ブ42との距離は約120mmであった。
【0023】図6は電界検出プローブ42で測定した帯
電されたコア用火炎50の電位の測定結果を示すグラフ
である。横軸は時間経過を示し、縦軸は電界検出プロー
ブ42で測定した電位を示す。コア用火炎50の揺らぎ
に対応して、電界検出プローブ42の出力値、つまり、
コア用火炎50の電位の変動が観測されている。特に、
多孔質ガラス母材(スート)32が成長し、上部筒30
Aに引き上げられるとき、その上部が石英製ベルジャ3
0の上部筒30Aの円筒部に進入する前後で電位の変
動、つまり、コア用火炎50の揺らぎが大きくなってい
ることが判る。これは、多孔質ガラス母材32の上部が
上部筒30Aに入り始めると、上部筒30Aから排気口
30Bに向かって流れるガス流の流路の大きさ、形状が
変化してガス流が変化し、コア用火炎50がこのガス流
の変化によって大きく揺らぐためと解釈される。多孔質
ガラス母材32がある程度上部筒30Aに挿入すると、
上部筒30Aから排気口30Bに向かうガス流も安定
し、コア用火炎50の揺らぎも少なくなる。
【0024】品質の良い多孔質ガラス母材32を形成
(合成)するためには、コア用火炎50の揺らぎが少な
いことが望ましい。そこで、コア用火炎50を安定化さ
せるために、多孔質ガラス母材32の上昇に係わらず上
部筒30Aから排気口30Bに流れるガス流を安定する
対策を、図7に示すように講じた。図7はその光ファイ
バ用母材合成装置の構成図である。この光ファイバ用母
材合成装置は、図5に示した光ファイバ用母材形成火炎
位置検出装置に対して、制御装置(コントローラ)4
6、および、ガス流量制御器48を付加している。なお
図7においては、図5において、図解を省略したガス導
入口30D、多孔質ガラス母材32を上方向に引き上げ
る支持棒54も図解した。ガス導入口30Dから空気、
窒素などのガスが石英製ベルジャ30内に導入され、排
気口30Bから排出される。本実施例においては、電界
検出プローブ42で帯電されたコア用火炎50の電位を
測定して、コントローラ(電界計)44において電位変
動を検出し、この電位変動に応じて、制御装置46がコ
ア用火炎50の揺らぎが小さくなるような制御演算を行
い、その結果をガス流量制御器48に指令する。ガス流
量制御器48はガス導入口30Dから導入される空気、
窒素の量を印加された指令に応じて制御する。その結
果、コア用火炎50の揺らぎが小さくなり、電界検出プ
ローブ42で検出される電位変動も小さくなった。ガス
導入口30Dから導入するガス流量制御は、具体的に
は、帯電しているコア用火炎50の揺らぎ、つまり、電
界検出プローブ42で検出した電位の変動の大きさが変
化した場合、電界計としてのコントローラ44の出力が
一定になるようにガス導入口30Dに導入するガスの流
を増減させるように制御する。
【0025】図8(A)は上述したガス流量制御を行わ
なかった場合の電界検出プローブ42で測定した電位変
化、つまり、コア用火炎50の揺らぎの変動を示すグラ
フであり、図8(B)は上述したガス流量制御を行った
場合の電界検出プローブ42で測定した電位変化、つま
り、コア用火炎50の揺らぎの変動を示すグラフであ
る。図8(B)に示したグラフから明らかなように、多
孔質ガラス母材32の上部が上部筒30Aに進入した前
後においてもコア用火炎50には変動がないことが判
る。このような電位変動監視、および、それに基づくガ
ス流量制御を行って製造した多孔質ガラス母材32は安
定した屈折率分布になっており、その多孔質ガラス母材
32から製造した光ファイバは品質が安定した。
【0026】以上は1つの電界検出プローブ42を用い
て、帯電しているコア用火炎50の一次元的な電位測定
を行った場合を示したが、VAD方式による多孔質ガラ
ス母材(スート)の製造においては、多孔質ガラス母材
の成長にともなって上部筒側に上昇されていくため、ベ
ルジャー内のガスの流れが変化するほか多孔質ガラス3
2に対する火炎50、52の位置がわずかながら移動す
る。特に、上昇していく多孔質ガラス32に対するコア
用火炎50の移動にともなって、コア部分の屈折率分布
も時間と共に変化することが判った。そのため、正確に
はコア用火炎50の二次元的な形状をさらに制御できる
ことが望ましい。そこで、本願発明者はさらに2次元的
な火炎の形状測定を試みた。図9にその構成を示す。図
9(A)はコア用バーナ34から噴射される帯電してい
るコア用火炎50の周囲に4個の電界検出プローブ6
0、62、64、66を配設した構成を示す。図9
(B)は図9(A)の切断面A−Aにおけるコア用火炎
50とその周囲の電界検出プローブ60、62、64、
66の平面を示す図である。電界検出プローブ60と電
界検出プローブ62とコア用火炎50を挟んで対向さ
せ、電界検出プローブ64と電界検出プローブ66とが
コア用火炎50を挟んで対向させている。そして、電界
検出プローブ60と電界検出プローブ62を結ぶ線と電
界検出プローブ64と電界検出プローブ66とを結ぶ線
とがコア用火炎50のほぼ中央を通り、これらの線は直
交している。コア用火炎50の中心から、電界検出プロ
ーブ60、62、64、66までの距離はほぼ100m
mである。ただし、これらの電界検出プローブ60、6
2、64、66がコア用火炎50の影響を受けないよう
に、電界検出プローブ60、62、64、66のそれぞ
れは、耐腐食性、耐熱性を有する絶縁体の容器の中に収
容した。このように電界検出プローブ60、62、6
4、66を配設すると、コア用火炎50の軸方向に直交
する面におけるコア用火炎50の二次元的な動き(揺ら
ぎ)を測定できる。図10は、これら電界検出プローブ
60、62、64、66の測定結果をオシロスコープ等
のXY平面上で観察した、コア用火炎50のほぼ中心の
動きの軌跡を示すグラフである。上述したように、ガス
流量制御をしても、コア用火炎50の二次元的な変動が
存在していることが判った。
【0027】そこで、図9を図解して述べたコア用火炎
50の二次元的な変動の測定を用いて、コア用火炎50
の二次元的な変動をも制御する方法を試みた。図11に
その光ファイバ用母材合成装置の構成図を示す。図11
に示した光ファイバ用母材合成装置は、図5に示した電
界検出プローブ42に代えて、図9に示した電界検出プ
ローブ60、62、64、66を石英製ベルジャ30内
に挿入している。これら電界検出プローブ60、62、
64、66は固定されており、これら相互の距離は判っ
ている。電界検出プローブ60、62、64、66は上
述したように絶縁体で保護されているから、直接、石英
製ベルジャ30の内部に挿入することができる。これら
電界検出プローブ60、62、64、66は、火炎位置
検出装置86に接続され、火炎位置検出装置86は電界
検出プローブ60、62、64、66で検出したコア用
火炎50の電位、および、事前に設定された電界検出プ
ローブ60、62、64、66の相互距離を用いて、コ
ア用火炎50のほぼ中心位置を検出する。火炎位置検出
装置86の測定結果は演算制御用のマイクロコンピュー
タを内蔵したバーナ位置制御装置(コントローラ)84
に出力され、バーナ位置制御装置84は、多孔質ガラス
母材32の所定の位置に向かってコア用バーナ34から
コア用火炎50が噴射されるように、モータを内蔵した
三次元バーナ駆動装置82および3次元バーナ駆動機構
80を介してコア用バーナ34の位置を制御する。コア
用バーナ34は、三次元バーナ駆動装置82および三次
元バーナ駆動機構80を介して、石英製ベルジャ30の
壁に沿って二次元的に移動可能なように、石英製ベルジ
ャ30の側面を貫通して、石英製ベルジャ30の内部ま
で挿入されている。このような火炎の位置制御はコア用
火炎50だけでなく、クラッド用火炎52についても行
うことが望ましく、クラッド用火炎52についてもクラ
ッド用バーナ40を二次元位置制御し、コア用火炎50
の位置制御と同様に行うことができる。しかしながら、
この実施例では図解の関係で、コア用火炎50のみを位
置制御する場合を例示する。
【0028】図12(A)に示すように、コア用火炎5
0の中心位置をコア用バーナ34の中心軸からの変位r
として、合成中の多孔質ガラス母材32の位置を記録し
た。図12(B)にその位置変化を示す。図12(B)
は、横軸は時間経過を示し、縦軸はコア用火炎50の中
心位置の変化を示すグラフである。図12(B)におい
て、前半部分は上述したコア用火炎50の二次元位置制
御を行わなかった場合の多孔質ガラス母材32の所定位
置に対するコア用火炎50の位置変化を示し、後半部分
は、コア用火炎50の二次元位置制御を行った場合の多
孔質ガラス母材32の所定位置に対するコア用火炎50
の位置変化を示す。二次元位置制御を行わなかった場合
は、合成されて成長した多孔質ガラス母材32が上昇す
るにつれて、多孔質ガラス母材32の所定位置に対して
コア用火炎50の位置が除々に変化していることが判
る。これに対してコア用火炎50の二次元位置調整を行
った場合は、多孔質ガラス母材32の所定位置に対して
所定の距離を保っていることが判る。つまり、上述した
コア用火炎50の二次元位置調整を行うと、成長につれ
て上昇して多孔質ガラス母材32の位置が変化しても、
多孔質ガラス母材32の所定位置に対して、一定に、コ
ア用火炎50を指向させることができる。以上、コア用
バーナ34の位置制御を述べたが、実際には、クラッド
用バーナ40についても上記同様の位置制御を行った。
したがって、クラッド用バーナ40にも、電極管36と
同様の電極が挿入され、その電極が直流電源38から給
電される。このようにして位置制御した状態で合成され
た多孔質ガラス母材32の品質は安定したものであり、
その多孔質ガラス母材32を用いて製造した光ファイバ
も品質、特に、コア部分の屈折率が均一になった。
【0029】以上述べた実施例においては、図1および
図3に示した電極線12、および、図5、図7、図9お
よび図11に示した電極管36に、直流電源14および
直流電源38を用いて例を示したが、電極線12または
電極管36に印加する電圧としては、直流に限らず、交
流でも上記同様に火炎を帯電させ、火炎の位置を検出で
きることが判った。したがって、電極線12または電極
管36に印加する電気は直流でも交流でもよい。
【0030】さらに、上記実施例は、バーナ、つまり、
火炎の二次元的な位置の検出方法であったが、火炎の軸
方向に複数段のプローブを設けることにより、火炎の軸
方向をも含めた、三次元的な位置の検出も可能である。
この場合、図11に図解したコア用バーナ34は上述し
たように、石英製ベルジャ30の壁に沿って二次元的に
移動可能な他、その軸方向に沿って石英製ベルジャ30
内に挿脱可能なように、石英製ベルジャ30に取り付け
られる。コア用バーナ34の三次元位置調整は、バーナ
位置制御装置84、三次元バーナ駆動装置82、およ
び、三次元バーナ駆動機構80によって行われる。クラ
ッド用バーナ40についても同様である。このように、
コア用バーナ34およびクラッド用バーナ40を多孔質
ガラス母材32の所定位置から望ましい位置に維持させ
ることにより、成長に伴って多孔質ガラス母材32が上
昇していても、多孔質ガラス母材32の所定位置にコア
用火炎50およびクラッド用火炎52を適切に吹き付け
ることができる。その結果、一層品質の良好な多孔質ガ
ラス母材32が合成でき、ひいては、高い品質の光ファ
イバを形成することができる。
【0031】本発明の実施に際しては、図7に示したガ
ス流量制御を行う光ファイバ用母材形成火炎検出装置、
図11に示した二次元位置制御または三次元位置制御を
行う光ファイバ用母材形成火炎検出装置をそれぞれ独立
して実施することができる他、これらを組み合わせるこ
ともできる。たとえば、図7を参照して述べたガス流量
制御に加えて、図11に示したバーナの二次元または三
次元位置制御を行うことができる。
【0032】図7に示した光ファイバ用母材形成火炎検
出装置において、電界検出プローブ42を石英製ベルジ
ャ30の外部に設け、開口部30Cから火炎16を監視
する例を述べたが、図11を参照して述べたように、耐
熱性および耐腐食性の絶縁体を用いて電界検出プローブ
42を構成し、石英製ベルジャ30に開口部30Cを設
けず、そのような電界検出プローブ42を直接石英製ベ
ルジャ30内に挿入することができる。
【0033】以上、多孔質ガラス母材を合成するVAD
について例示したが、本発明は、VAD方式の多孔質ガ
ラス母材(スート)の合成に限らず、バーナから火炎を
噴射させて多孔質ガラス母材を製造するその他の多孔質
ガラス母材合成方法とその装置、バーナ火炎を用いる光
導波路の形成方法とその装置など、火炎を利用したその
他種々の製造技術に対しても、本発明が利用できること
は言うまでもない。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、火
炎に電圧を印加してその周囲に火炎の形状を反映した電
界を発生させ、その電界の変化を測定することによって
電界検出プローブといった小型、安価な装置を用いて、
非接触で火炎の位置を正確に検出することができる。
【0035】本発明においてはさらに、この火炎検出方
法を多孔質ガラス母材の形成の火炎位置制御に適用し
て、高い品質の多孔質ガラス母材を製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の光ファイバ用母材形成火炎検出
の第1の火炎検出方法を図解する図であり、図1(A)
はその構成図、図1(B)はバーナの断面図である。
【図2】図2は図1に示した方法によって得られたデー
タを図解するグラフであり、図2(A)はバーナの水平
方向の電位検出値を示すグラフであり、図2(B)はバ
ーナの軸方向の電位検出値を示すグラフである。
【図3】図3は、図1に示した光ファイバ用母材形成火
炎検出において、火炎を振動させる場合としての第2の
火炎位置検出方法を図解する図である。
【図4】図4は図3に示した方法によって得られたデー
タを図解するグラフである。
【図5】図5は、図1および図3に示した火炎検出を光
ファイバ用母材形成に適用した光ファイバ用母材合成装
置の構成図である。
【図6】図6は図5に示した方法によって得られたデー
タを図解するグラフである。
【図7】図7は、図3に示した光ファイバ用母材合成装
置に、火炎検出した結果をガス流量制御に適用した光フ
ァイバ用母材合成装置の構成図である。
【図8】図8は図7に示した方法によって得られたデー
タを図解するグラフであり、図8(A)はガス流量制御
を適用しなかった場合の電位検出値を示すグラフであ
り、図8(B)はガス流量制御を適用した場合の電位検
出値を示すグラフである。
【図9】図9は火炎の二次元位置を検出する方法を図解
する図であり、図9(A)はコア用バーナおよびコア用
火炎の側面図であり、図9(B)はコア用火炎とそれを
検出する電界検出プローブの配置を示す平面図である。
【図10】図10は図9に示した方法によって得られた
火炎位置を図解するグラフである。
【図11】図11は、図9に示した火炎検出方法を適用
した光ファイバ用母材合成装置の構成図である。
【図12】図12は図11に示した方法によって得られ
たデータを図解するグラフであり、図12(A)は火炎
の位置変化を示す図であり、図12(B)は火炎の位置
制御結果を示すグラフである。
【図13】従来の火炎位置検出を行う光ファイバ用母材
合成装置の構成図である。
【符号の説明】
10・・バーナ 12・・電極線 14・・直流電源 16・・火炎 18・・電界検出プローブ 20・・コントローラ 30・・石英製ベルジャ 30A・・上部筒 30B・・排気口 30C・・開口部 30D・・ガス導入口 32・・多孔質ガラス母材 34・・コア用バーナ 36・・電極管 38・・直流電源 40・・クラッド用バーナ 42・・電界検出プローブ 44・・コントローラ 50・・コア用火炎 52・・クラッド用火炎 54・・支持棒 60、62、64、66・・電界検出プローブ 80・・三次元バーナ駆動機構 82・・三次元バーナ駆動装置 84・・バーナ位置制御装置 86・・火炎位置検出装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バーナから噴射される火炎に電圧を印加す
    る手段と、 該火炎の近傍において該火炎に印加された電圧に基づく
    電界を検出する手段と、 該電界検出手段からの検出信号に基づいて前記火炎の位
    置および形状またはいずれか一方を検出する手段とを有
    する火炎検出装置。
  2. 【請求項2】前記電界検出手段は、前記火炎の側面を検
    出するように前記火炎の近傍に配設され、 前記火炎位置検出手段は、前記電界検出手段と前記火炎
    との距離および火炎の形状またはいずれか一方を算出す
    る請求項1記載の火炎検出装置。
  3. 【請求項3】前記電界検出手段は複数の検出手段を有
    し、該複数の検出手段が前記火炎の軸方向にほぼ直交す
    る面において前記火炎の周囲に所定の間隔を隔てて配設
    され、 前記火炎位置検出手段は、前記複数の検出手段の位置お
    よびこれらの検出手段の検出電位から前記火炎の二次元
    位置および火炎の形状またはいずれか一方を算出する請
    求項1または2記載の火炎検出装置。
  4. 【請求項4】前記電界検出手段は、前記火炎の軸方向に
    沿って、該軸方向にほぼ直交する複数の面のそれぞれに
    おいて前記火炎の周囲に所定の間隔を隔てて配設された
    複数の検出手段を有し、 前記火炎位置検出手段は、前記それぞれの面における複
    数の検出手段の位置およびこれらの検出手段の検出電位
    から、前記火炎の三次元位置および火炎の形状またはい
    ずれか一方を算出する請求項3記載の火炎検出装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4いずれか記載の火炎検出装置
    において検出されたデータを用いて多孔質ガラス母材を
    合成する火炎の位置を制御する多孔質ガラス母材製造装
    置。
  6. 【請求項6】請求項2記載の前記電界検出手段を、前記
    火炎の電位を検出するように配設し、 請求項2記載の前記火炎検出手段における検出データを
    用いて、前記火炎の形状を変化させるガス流量を制御す
    る手段を設けた多孔質ガラス母材製造装置。
  7. 【請求項7】請求項3または4記載の前記電界検出手段
    を、前記火炎の電位を検出するように配設し、 請求項3または4記載の前記火炎検出手段における検出
    データを用いて、前記火炎を噴射させるバーナの位置を
    制御する手段を設けた多孔質ガラス母材製造装置。
  8. 【請求項8】バーナから噴射される火炎に電圧を印加
    し、 該火炎の近傍において該火炎に印加された電圧に基づく
    電界を検出し、 該検出信号に基づいて前記火炎の位置および形状または
    いずれか一方を検出する火炎検出方法。
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