JPH0747968A - 車輌用操舵制御装置 - Google Patents

車輌用操舵制御装置

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JPH0747968A
JPH0747968A JP21093493A JP21093493A JPH0747968A JP H0747968 A JPH0747968 A JP H0747968A JP 21093493 A JP21093493 A JP 21093493A JP 21093493 A JP21093493 A JP 21093493A JP H0747968 A JPH0747968 A JP H0747968A
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JP
Japan
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wind
wind direction
vehicle
wind speed
relative
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Application number
JP21093493A
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English (en)
Inventor
Seiji Kawakami
清治 河上
Ikuo Kushiro
育生 久代
Yoji Yamauchi
洋司 山内
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH0747968A publication Critical patent/JPH0747968A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2400/00Indexing codes relating to detected, measured or calculated conditions or factors
    • B60G2400/80Exterior conditions
    • B60G2400/84Atmospheric conditions
    • B60G2400/841Wind

Landscapes

  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 横風の実際の相対風速及び相対風向に基づき
正確に補助操舵し、車輌の横風に対する走行安定性を更
に一層向上させる。 【構成】 横風の相対風速及び相対風向に基づき横風に
より車輌の重心に作用する横力若しくは重心周りのヨー
イングモーメントを推定装置M1により推定し、推定さ
れた横力若しくはヨーイングモーメントに基づき制御指
令値演算装置M2により制御指令値を演算し、アクティ
ブ操舵装置M3により制御指令値に応じて前輪若しくは
後輪を補助操舵する。風速検出装置M4及び風向検出装
置M5により車体表面に於ける風速及び風向を検出し、
予め求められた関係に基づきそれぞれ風速演算装置M6
及び風向演算装置M7により車体表面に於ける風速及び
風向より横風の相対風速及び相対風向を演算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車輌の操舵
制御装置に係り、更に詳細には横風に対する車輌の安定
性を向上させる操舵制御装置に係る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車輌の横風に対する安定性を
向上させる操舵制御装置の一つとして、例えば実開昭6
3−98870号公報に記載されている如く、横風の風
速及び風向に基づき横風により車輌の重心に作用する横
力及び重心の周りのヨーイングモーメントを推定し、推
定された横力若しくはヨーイングモーメントに基づき運
動変数を求めて操舵角を制御するよう構成された車輌の
操舵制御装置が従来より知られている。
【0003】かかる操舵制御装置によれば、車輌が走行
中に横風を受けると車輌が横風より受ける外乱が除去さ
れるよう操舵角が制御されるので、操舵制御装置が設け
られておらず横風に応じて操舵角が制御されない車輌の
場合に比して、特に車輌が高速走行時に比較的強い横風
を受ける場合等に於ける車輌の走行安定性を向上させる
ことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし如何に空力特性
に優れた車輌であっても、車輌に横風が当ると空気は車
輌の表面に沿って流れざるを得ないため、車輌の表面に
於て空気が流れる速度及び方向は横風の相対風速及び相
対風向(車速の影響を考慮した場合の車体に対する横風
の風速及び風向)とは一致しなくなる。また横風の風速
及び風向を検出する横風センサを車輌の表面より遠く離
れた位置に設けることはできない。そのため上述の従来
の操舵制御装置に於ては、横風の実際の相対風速及び相
対風向とは異なる風速及び風向に基づき操舵角が制御さ
れるので、必ずしも高精度に操舵角を制御することがで
きず、従って横風の影響を過不足なく確実に排除するこ
とができないという問題がある。
【0005】本発明は、従来の操舵制御装置に於ける上
述の如き問題に鑑み、横風の実際の相対風速及び相対風
向に基づき前輪若しくは後輪を正確に補助操舵し、これ
により横風の影響を過不足なく確実に排除して車輌の横
風に対する走行安定性を更に一層向上させることができ
るよう改良された操舵制御装置を提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的は、本発
明によれば、図1に示されている如く、横風の相対風速
及び相対風向に基づき横風により車輌の重心に作用する
横力若しくは前記重心の周りのヨーイングモーメントを
推定する推定手段M1と、推定された横力若しくはヨー
イングモーメントに基づき制御指令値を演算する制御指
令値演算手段M2と、前記制御指令値に応じて前輪若し
くは後輪を補助操舵するアクティブ操舵装置M3とを備
えた車輌の操舵制御装置にして、それぞれ車体表面に於
ける風速及び風向を検出する風速検出手段M4及び風向
検出手段M5と、予め求められた関係に基づきそれぞれ
前記車体表面に於ける風速及び風向より横風の相対風速
及び相対風向を演算する風速演算手段M6及び風向演算
手段M7とを有する操舵制御装置によって達成される。
【0007】
【作用】図2に示されている如く、車輌が車速Vにて走
行している際にその進行方向に対し角度βo の方向より
風速Wの横風を受けると、車輌は停車中にその前方に対
し角度βw の方向より風速Vw の横風を受けた場合と等
価な状態になり、車輌には横力Fw 及びヨーイングモー
メントMw が作用する。これらの横力Fw 及びヨーイン
グモーメントMw は以下の如く表される。尚図2に於
て、Wx 及びWy はそれぞれ風速Wの車輌前後方向及び
車輌横方向の成分を示している。
【0008】
【数1】Fw =ρ・Cs ・A・Vw 2 /2
【数2】Mw =Fw ・ε ここに Cs :空力横力係数 ρ :空気の密度 ε :車輌の重心Pと空力中心ACとの間の距離 A :車輌の代表面積 Vw :相対風速
【0009】空気の密度ρは実質的に一定であり、車輌
の代表面積A(例えば車輌の正面投影面積)は一定であ
る。また空力横力係数Cs は対気横すべり角βw 、即ち
横風の相対風向の関数であり、風洞試験により両者の関
係を求めることができる。従って横風の相対風速Vw 及
び相対風向βw を検出すれば横力Fw を求めることがで
きる。
【0010】また車輌のホイールベースをLとし、車輌
の中心Oと車輌の重心Pとの間の距離をδとし、空力ヨ
ーイングモーメント係数をCy とすると、車輌の重心P
と空力中心ACとの間の距離εは下記の数3にて表され
る。
【数3】ε=Cy ・L/Cs −δ
【0011】ホイールベースL及び距離δは一定であ
り、空力ヨーイングモーメント係数Cy は横風の相対風
向βw の関数であるので、車輌重心と空力中心との間の
距離εも横風の相対風向βw の関数であり、風洞試験に
より両者の関係を求めることができる。従って横風の相
対風速Vw 及び相対風向βw を検出すればヨーイングモ
ーメントMw を求めることができる。
【0012】更に車体表面に於ける横風の風速Vowと横
風の相対風速Vw との間及び車体表面に於ける横風の風
向βowと横風の相対風向βw との間にはそれぞれ一定の
関係があり、風洞試験によりこれらの関係を予め求める
ことができる。従って車体表面に於ける横風の風速Vow
及び風向βowを検出すれば、予め求められた関係に基づ
き横風の相対風速Vw 及び相対風向βw を正確に演算す
ることができ、横力Fw 及びヨーイングモーメントMw
を正確に演算することができる。
【0013】上述の如き構成によれば、それぞれ風速検
出手段M4及び風向検出手段M5により車体表面に於け
る風速及び風向が検出され、予め求められた関係に基き
それぞれ風速演算手段M6及び風向演算手段M7により
車体表面に於ける風速及び風向より横風の相対風速(V
w )及び相対風向(βw )が演算される。そしてかくし
て演算された横風の相対風速及び相対風向に基き推定手
段M1により車輌の重心に作用する横力(Fw )若しく
は重心の周りのヨーイングモーメント(Mw )が推定さ
れ、推定された横力若しくはヨーイングモーメントに基
づき制御指令値演算手段M2により制御指令値が演算さ
れ、アクティブ操舵装置M3により制御指令値に応じて
前輪若しくは後輪が補助操舵される。
【0014】従って車体表面に於ける風速及び風向が検
出され、それらの風速及び風向がそれぞれ横風の相対風
速及び相対風向であるとして横力若しくはヨーイングモ
ーメントが演算される従来の操舵制御装置の場合に比し
て、横力若しくはヨーイングモーメントが正確に演算さ
れ、これにより従来に比して横風の影響が過不足なく確
実に排除される。
【0015】
【実施例】以下に添付の図を参照しつつ、本発明を実施
例について詳細に説明する。
【0016】図3は前輪用及び後輪用アクティブ操舵装
置を備えた車輌に適用された本発明による操舵制御装置
の一つの実施例を示す概略構成図、図4は図3に示され
た電子制御装置を示すブロック線図である。
【0017】図3に於て、10fr、10fl、10rr、1
0rlはそれぞれ右前輪、左前輪、右後輪、左後輪を示し
ている。右前輪10fr及び左前輪10flは車輌の運転者
により操作されるステアリングホイール12、ステアリ
ングシャフト14、ラックアンドピニオン式ステアリン
グ装置16により操舵されると共に、後述の如く前輪用
アクティブ操舵装置18により補助操舵されるようにな
っている。また右後輪10rr及び左後輪10rlは後述の
如く後輪用アクティブ操舵装置22により操舵されるよ
うになっている。
【0018】尚前輪用及び後輪用アクティブ操舵装置の
構造自体は本発明の要旨をなすものではないのでこれら
についての詳細な説明を省略するが、前輪用アクティブ
操舵装置18は例えば特開平1−136873号公報に
記載された前輪補助操舵機構の如く、前輪のラックバー
16Aを車輌横方向に駆動することにより前輪を補助操
舵し得るよう構成されている限り任意の構造のものであ
ってよい。また後輪用アクティブ操舵装置22は従来の
四輪操舵装置の後輪操舵機構の如く、例えば後輪のステ
アリングリンケージ部材22Aを車輌横方向に駆動する
ことにより後輪を操舵し得るよう構成されていてよい。
【0019】図示の実施例に於ては、ステアリングシャ
フト14には前輪の操舵角θf を検出する操舵角センサ
24が設けられており、このセンサの出力は電子制御装
置26へ供給されるようになっている。また電子制御装
置26には車速センサ28により検出された車速Vを示
す信号、それぞれ風速センサ30及び風向センサ32に
より検出された車体の表面に於ける横風の相対風速Vow
及び相対風向βowを示す信号、大気圧センサ34により
検出された大気圧Pa を示す信号も入力されるようにな
っている。
【0020】図4に詳細に示されている如く、電子制御
装置26はマイクロコンピュータ38を含み、マイクロ
コンピュータ38はCPU40と、ROM42と、RA
M44と、入力ポート装置46と、出力ポート装置48
とを有し、これらは双方向性のコモンバス50により互
いに接続されている。入力ポート装置46には操舵角セ
ンサ24により検出された前輪の操舵角θf を示す信号
等が入力されるようになっている。入力ポート装置46
はそれに入力された信号を適宜に処理し、ROM42に
記憶されている制御プログラムに基くCPU40の指示
に従い、CPU及びRAM44へ処理された信号を出力
するようになっている。
【0021】ROM42は図5に示されたシグナルフロ
ーに基づく制御プログラム及び図6乃至図10に示され
たグラフに対応するマップを記憶している。CPU40
はROM42に記憶された制御プログラムに基き後述の
如く種々の演算及び信号の処理を行うようになってい
る。出力ポート装置48はCPU40の指示に従い駆動
回路52を経て前輪用アクティブ操舵装置18へ制御指
令電流If を出力し、また駆動回路54を経て後輪用ア
クティブ操舵装置22へ制御指令電流Ir を出力するよ
うになっている。
【0022】尚図6に示されたグラフは車体の表面に於
ける横風の風向βowと横風の相対風向βw との間の関係
を示しており、図7に示されたグラフは車体の表面に於
ける横風の風向βowと風速補正係数αとの間の関係を示
している。また図8及び図9に示されたグラフはそれぞ
れ横風の相対風向βw と空力横力係数Cs との間の関係
及び横風の相対風向βw と空力ヨーイングモーメント係
数Cy との間の関係を示しており、図10に示されたグ
ラフは大気圧Pa と空気の密度ρとの間の関係を示して
いる。またこれらのグラフに示された関係は風洞試験等
により予め実験的に求められたものであり、特に図6乃
至図9に於ては風向βow及びβw が正の場合についての
み図示されているが、図6、図8、図9のグラフに示さ
れた関係については風向が負の領域は図示の関係に対し
原点の周りに対称であり、図7のグラフに示された関係
については風向が負の領域は縦軸に対し図示の関係とは
対称である。
【0023】次に図5に示されたシグナルフローチャー
トを参照して図示の実施例の作動について説明する。尚
電子制御装置26による制御は図3には示されていない
イグニッションスイッチが閉成されることにより開始さ
れる。
【0024】風向センサ32により検出された車体の表
面に於ける横風の風向βowを示す信号は演算器60及び
62へ供給され、演算器60により図6に示されたグラ
フに対応するマップに基づき横風の相対風向βw が演算
され、演算器62により図7に示されたグラフに対応す
るマップに基づき横風の風速補正係数αが演算される。
相対風向βw を示す信号は演算器64及び66へ供給さ
れ、演算器64により図8に示されたグラフに対応する
マップに基づき空力横力係数Cs が演算され、演算器6
6により図9に示されたグラフに対応するマップに基づ
き空力ヨーイングモーメント係数Cy が演算される。
【0025】空力横力係数Cs を示す信号は係数器68
及び演算器70へ供給され、空力ヨーイングモーメント
係数Cy を示す信号は演算器70へ供給される。係数器
68により空力横力係数Cs と車輌の代表面積(車輌の
正面投影面積)Aとの積Cs・Aが演算され、その積を
示す信号は乗算器72及び74へ供給される。また演算
器70により空力横力係数Cs 及び空力ヨーイングモー
メント係数Cy に基づき下記の数4に従って車輌の重心
と空力中心との間の距離εが演算され、その距離を示す
信号は乗算器74へ供給され、乗算器74の出力は乗算
器76へ供給される。尚数4に於て、Lは車輌のホイー
ルベースであり、δは車輌の中心Oと車輌の重心Pとの
間の距離である。
【数4】ε=Cy ・L/Cs −δ
【0026】演算器62により演算された風速補正係数
αを示す信号及び風速センサ30により検出された車体
の表面に於ける横風の風速Vowを示す信号は乗算器78
へ供給され、乗算器78により風速補正係数αと風速V
owとの積として横風の相対風速Vw が演算され、相対風
速Vw を示す信号は演算器80へ供給される。また大気
圧センサ34により検出された大気圧Pa を示す信号は
演算器82へ供給され、演算器82により図10に示さ
れたグラフに対応するマップに基づき空気の密度ρが演
算される。密度ρを示す信号は演算器80へ供給され、
演算器80により下記の数5に従って横風による動圧Q
が演算され、演算器80の出力は乗算器72及び76へ
供給される。
【数5】Q=ρ・Vw 2 /2
【0027】尚図5には示されていないが、演算器82
による空気の密度ρの演算は、車輌の走行に伴う空気の
密度の変化の影響を受けないよう、車速センサ28によ
り検出される車速Vが0である状況に於て大気圧センサ
34により検出される大気圧Pa に基づいて行われる。
【0028】乗算器72の出力、即ち横風による横力F
w (=Q・A・Cs )及び乗算器76の出力、即ち横風
によるヨーイングモーメントMw (=Fw ・ε)は制御
指令値演算装置84へ供給され、制御指令値演算装置8
4により横力Fw 若しくはヨーイングモーメントMw に
基づき前輪用アクティブ操舵装置18及び後輪用アクテ
ィブ操舵装置22に対する制御指令値が演算されると共
に制御指令値に対応する制御信号If 及びIr がそれぞ
れアクティブ操舵装置18及び22へ出力され、これに
より横風による外乱が相殺されるよう前輪10fr及び1
0fl若しくは後輪10rr及び10rlが操舵される。
【0029】尚横力Fw 若しくはヨーイングモーメント
Mw に基づく制御指令値の演算自体は本発明の要旨をな
すものではないので、これについての詳細な説明を省略
するが、制御指令値の演算は車輌に対する横風の影響が
排除されるよう横力若しくはヨーイングモーメントに基
づき演算される限り任意の態様にて演算されてよく、例
えば横力に基づく前輪のアクティブ操舵装置18及び後
輪のアクティブ操舵装置22に対する制御指令値はそれ
ぞれ本願出願人の出願にかかる特願平4−357450
号の明細書及び図面に記載された第一の実施例及び第二
の実施例に従って演算されてよい。
【0030】かくして図示の実施例に於ては、風速セン
サ30及び風向センサ32よりそれぞれ車体の表面に於
ける横風の風速Vow及び風向βowが検出され、演算器6
0及び62により風向βowに基づきそれぞれ図6及び図
7に示されたグラフに対応するマップより横風の相対風
向βw 及び風速補正係数αが演算され、乗算器78より
風速補正係数αと風速Vowとの積として横風の相対風速
Vw が演算され、横風の相対風速Vw 及び相対風向βw
に基づき横力Fw 及びヨーイングモーメントMw が演算
される。
【0031】従って演算器60、62及び乗算器78に
より車体の表面に於ける風速及風向に基づき横風の相対
風速及び相対風向が演算されず、風速センサ30及び風
向センサ32によりそれぞれ検出された車体表面の風速
Vow及び風向βowがそれぞれ横風の相対風速Vw 及び相
対風向βw であるとして横力及びヨーイングモーメント
が演算される場合に比してこれらの値を実際の横力及び
ヨーイングモーメントに対応する値として正確に演算す
ることができ、これにより従来に比して横風による影響
を有効且適切に排除することができる。
【0032】また図示の実施例によれば、空気の密度ρ
は大気圧センサ34により検出される大気圧Pa に基づ
き図10に示されたグラフに対応するマップより演算器
82により演算されるようになっているので、空気の密
度が一定であると仮定して横力やヨーイングモーメント
が演算される場合に比して、これらの値を実際の値に正
確に対応して演算することができ、これにより天候の変
化や高度が変化しても横風の影響を有効に且適切に排除
することができる。
【0033】尚上述の実施例に於ては、横力Fw 及びヨ
ーイングモーメントMw の両方が演算されるようになっ
ているが、これらの一方のみが演算され、アクティブ操
舵装置18若しくは22に対する制御指令値は横力Fw
又はヨーイングモーメントMw の一方にのみ基づき演算
されてもよく、またアクティブ操舵装置は必ずしも前輪
及び後輪の両者に設けられる必要はなく、前輪又は後輪
の一方にのみ設けられてもよい。
【0034】以上に於ては本発明を特定の実施例につい
て詳細に説明したが、本発明は上述の実施例に限定され
るものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施例
が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【0035】
【発明の効果】以上の説明より明らかである如く、本発
明によれば、車体表面に於ける風速及び風向がそれぞれ
横風の相対風速及び相対風向であるとして横力若しくは
ヨーイングモーメントが演算される従来の操舵制御装置
の場合に比して、横力若しくはヨーイングモーメントを
正確に演算することができ、これにより横風の影響を過
不足なく確実に排除し、従来に比して横風に対する車輌
の走行安定性を更に一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車輌用操舵制御装置の構成を特許
請求の範囲の記載に対応させて示す説明図である。
【図2】車輌が走行中に横風を受けた状態を示す説明図
である。
【図3】本発明による車輌用操舵制御装置の一つの実施
例を示す概略構成図である。
【図4】図3に示された電子制御装置を示すブロック線
図である。
【図5】前輪及び後輪が横風に応じてアクティブ操舵装
置により補助操舵されるよう構成された実施例のシグナ
ルフローを示すフローチャートである。
【図6】車体の表面に於ける横風の風向βowと横風の相
対風向βw との間の関係を示すグラフである。
【図7】車体の表面に於ける横風の風向βowと風速補正
係数αとの間の関係を示すグラフである。
【図8】横風の相対風向βw と空力横力係数Cs との間
の関係を示すグラフである。
【図9】横風の相対風向βw と空力ヨーイングモーメン
ト係数Cy との間の関係を示すグラフである。
【図10】大気圧Pa と空気の密度ρとの間の関係を示
すグラフである。
【符号の説明】
10…車輪 16…ラックアンドピニオン式ステアリング装置 18…前輪用アクティブ操舵装置 22…後輪用アクティブ操舵装置 24…操舵角センサ 26…電子制御装置 28…車速センサ 30…風速センサ 32…風向センサ 34…大気圧センサ 38…マイクロコンピュータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】横風の相対風速及び相対風向に基づき横風
    により車輌の重心に作用する横力若しくは前記重心の周
    りのヨーイングモーメントを推定する推定手段と、推定
    された横力若しくはヨーイングモーメントに基づき制御
    指令値を演算する制御指令値演算手段と、前記制御指令
    値に応じて前輪若しくは後輪を補助操舵するアクティブ
    操舵装置とを備えた車輌の操舵制御装置にして、それぞ
    れ車体表面に於ける風速及び風向を検出する風速検出手
    段及び風向検出手段と、予め求められた関係に基づきそ
    れぞれ前記車体表面に於ける風速及び風向より横風の相
    対風速及び相対風向を演算する風速演算手段及び風向演
    算手段とを有する操舵制御装置。
JP21093493A 1993-08-03 1993-08-03 車輌用操舵制御装置 Pending JPH0747968A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10029729B2 (en) * 2016-03-15 2018-07-24 GM Global Technology Operations LLC Systems and methods for corner based reference command adjustment for chassis and active safety systems
CN111873743A (zh) * 2019-05-02 2020-11-03 现代自动车株式会社 考虑强风行驶情况的车辆高度控制装置及方法
JP2021160607A (ja) * 2020-03-31 2021-10-11 株式会社エクォス・リサーチ 移動装置

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