JP2755068B2 - 車体重心スリップ角計測装置 - Google Patents

車体重心スリップ角計測装置

Info

Publication number
JP2755068B2
JP2755068B2 JP29018192A JP29018192A JP2755068B2 JP 2755068 B2 JP2755068 B2 JP 2755068B2 JP 29018192 A JP29018192 A JP 29018192A JP 29018192 A JP29018192 A JP 29018192A JP 2755068 B2 JP2755068 B2 JP 2755068B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slip angle
detecting means
center
vehicle
calculated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29018192A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06135347A (ja
Inventor
加藤  学
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP29018192A priority Critical patent/JP2755068B2/ja
Publication of JPH06135347A publication Critical patent/JPH06135347A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2755068B2 publication Critical patent/JP2755068B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステアリングホイール
操作に応じて作動する前輪操舵系とアクチュエータによ
って動作する後輪操舵系とをそなえた前後輪操舵式車両
(4WS車両)の後輪操舵制御装置に用いて好適な車体
重心スリップ角計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、リヤサスペンション部に後輪
を操舵させるステアリング機構を設け、ケーブルによる
フロントサスペンション機構と機械的に連動した操舵
と、パルスモータによる電子制御操舵とを組み合わせ
て、従来の2輪操舵機構の車両に比べて、旋回性能およ
び操縦安定性能を共に向上させるようにしたもの(4輪
操舵車両)が提案されている。
【0003】しかしながら、このような従来の4輪操舵
車両では、駆動系やサスペンション制御によるヨー方向
の車両の運動への影響や、路面の摩擦係数μ(以下、路
面μということがある)の変化に伴う制御は実施するこ
とができなかった。なぜなら、上記のような予測を行な
うためには、制御干渉や車両の各種非線形特性を十分に
盛り込んだモデルを解析して、最適な制御則を導出する
ことが必要であるが、このような手法が未開発であるか
らである。
【0004】そこで、学習済のニューラルネットワーク
を使用することによって、ヨー方向の車両の運動への影
響や路面μの変化に伴う車両挙動の変化に応じた制御を
行なえるようにすることが考えられる。しかし、この場
合、車両挙動の変化の判断として車体重心スリップ角を
計測する必要がある。この計測を行なうものとして、光
学式の非接触対地速度計により計測した、前後速度,横
速度からの車体の重心スリップ角を算出する測定システ
ムがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の車体重心スリップ角計測システムでは、信頼
性,価格,サイズの点で、車両への搭載が難しいという
課題がある。本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、前後輪操舵式車両の後輪操舵制御装置におい
て、車体重心スリップ角を、学習済のニューラルネット
ワークを使用することによって求めることが出来るよう
にして車両への搭載を可能ならしめ、ひいてはヨー方向
の車両の運動への影響や路面μの変化に伴う車両挙動の
変化に応じた後輪操舵制御を行なえるようにした、車体
重心スリップ角計測装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の車体
重心スリップ角計測装置は、車速を検出する車速検出手
段と、ヨー角加速度を検出するヨー角加速度検出手段
と、路面の摩擦係数を検出する路面摩擦係数検出手段
と、車両の前後加速度を検出する前後加速度検出手段
と、該ヨー角加速度検出手段で検出されたヨー角加速
度,該路面摩擦係数検出手段で計算された路面の摩擦係
数,該前後加速度検出手段で検出された車両の前後加速
度および該車速検出手段で検出された車速の各情報から
計算重心スリップ角を求める計算重心スリップ角演算手
段と、該車速検出手段,該ヨー角加速度検出手段,該路
面摩擦係数検出手段,該前後加速度検出手段および該計
算重心スリップ角演算手段からの出力に基づいて、車体
重心スリップ角を計測する車体重心スリップ角計測手段
をそなえ、該車体重心スリップ角計測手段が、該車速検
出手段,該路面摩擦係数検出手段および計算重心スリッ
プ角演算手段からの出力を入力値とし、対応するコーナ
リングパワーを教師データとして、学習を行なうことに
より、該車速検出手段,該路面摩擦係数検出手段および
該計算重心スリップ角演算手段からのデータを入力する
と、対応するコーナリングパワーが出力されるように構
成された、学習済のニューラルネットワークをそなえる
とともに、該学習済のニューラルネットワーク,該車速
検出手段,該ヨー角加速度検出手段,該路面摩擦係数検
出手段,該前後加速度検出手段および該計算重心スリッ
プ角演算手段からの出力を受けて、車体重心スリップ角
を求める車体重心スリップ角演算手段をそなえているこ
とを特徴としている。
【0007】
【作用】上述の本発明の車体重心スリップ角計測装置で
は、車体重心スリップ角演算手段が、コーナリングパワ
ーを出力する該学習済ニューラルネットワーク,車速を
検出する該車速検出手段,ヨー角加速度を検出する該ヨ
ー角加速度検出手段,路面摩擦係数を検出する該路面摩
擦係数検出手段,前後加速度を検出する該前後加速度検
出手段および計算重心スリップ角を出力する該計算重心
スリップ角演算手段からの出力を受けて、車体重心スリ
ップ角を求める。
【0008】
【実施例】以下、図面により、本発明の実施例について
説明する。 (a)第1実施例の説明 まず、本発明の第1実施例について説明する。図1は本
装置を組み込んだ前後輪操舵式車両の後輪操舵制御装置
の制御系の全体構成を示すブロック図であり、図2は前
後輪操舵式車両の後輪操舵制御装置の操舵系の構成を示
す模式図であり、図3は本装置のための学習用データの
収集要領を説明するためのブロック図であり、図4は本
装置のためのニューラルネットワークの学習要領を説明
するためのブロック図であり、図5は本装置の動作を説
明するためのフローチャートであり、図6は本装置の動
作を説明するためのタイムチャートである。
【0009】さて、本装置を装備する前後輪操舵式車両
(4WS車両)は、図2に示すごとく、ステアリングホ
イール(ハンドル)1の操作に応じて作動する前輪操舵
系2と、油圧シリンダ等のアクチュエータ3によって動
作する後輪操舵系4とをそなえている。すなわち、前輪
5L,5Rを連結するように配設された前輪操舵用タイ
ロッドには、ラック・アンド・ピニオン等の図示しない
機械式駆動機構のほかに、パワーステアリング用の油圧
シリンダ6が付設されている。これにより、ハンドル1
を操舵すると、ハンドル1の操舵状態に応じて油圧シリ
ンダ6がパワーアシストすることにより、前輪5L,5
Rを操舵できるようになっている。
【0010】また、後輪7L,7Rを連結するように配
設された後輪操舵用タイロッドには、後輪操舵用のアク
チュエータ(油圧シリンダ)3が付設され、このアクチ
ュエータ3には、後輪操舵用電磁式バルブ8が設けられ
ている。これにより、この後輪操舵用バルブ8に電気制
御信号を与えてバルブ開度を制御すると、このバルブ開
度に応じて後輪7L,7Rを操舵できるようになってい
る。
【0011】ところで、図1,2に示すように、この4
WS車両の後輪操舵系4を制御するために、コントロー
ラ9−1が設けられているが、このコントローラ9−1
へは、各種のセンサからの検出信号が入力されている。
すなわち、このコントローラ9−1へは、4つの車輪速
度センサ10FL,10FR,10RL,10RR,ヨ
ー角加速度センサ(ヨー角加速度検出手段)11,前後
加速度センサ(前後加速度検出手段)12及びパワステ
圧センサ13からの検出信号が入力されるようになって
いる。
【0012】ここで、車輪速度センサ10FLは、左前
輪5Lの車輪速度を検出するもので、車輪速度センサ1
0FRは、右前輪5Rの車輪速度を検出するもので、車
輪速度センサ10RLは、左後輪7Lの車輪速度を検出
するもので、車輪速度センサ10RRは、右後輪7Rの
車輪速度を検出するものである。また、ヨー角加速度セ
ンサ11はヨー角加速度を検出するもので、前後加速度
センサ12は車両の前後加速度を検出するもので、パワ
ステ圧センサ13はパワーステアリング用の油圧シリン
ダ6の油圧を検出するものである。
【0013】さらに、コントローラ9−1は、車速検出
手段15,路面μ検出手段16,目標重心スリップ角決
定手段18,フィードバックコントローラ20,推定計
算スリップ角演算手段26及びニューラルネットワーク
27とをそなえて構成されている。ここで、車速検出手
段15は、前輪5L,5R用の車輪速度センサ10F
L,10FRから得られた前輪車輪速度の平均をとる前
輪車輪速度平均値算出手段15Aと、後輪7L,7R用
の車輪速度センサ10RL,10RRから得られた後輪
車輪速度の平均をとる後輪車輪速度平均値算出手段15
Bと、これらの平均値算出手段15A,15Bで得られ
た平均値のうちの最小のものを選択してこれを車速とし
て検出する最小値選択手段15Cとをそなえて構成され
ることにより、車速を検出するものである。
【0014】また、路面μ検出手段16は、パワステ圧
センサ13で検出されたパワステ油圧等から路面の摩擦
係数μを推定するものである。また、計算重心スリップ
角演算手段17は、路面μ検出手段16で得られた路面
μ情報,ヨー角加速度センサ11で得られたヨー角加速
度情報および前後加速度センサ12で得られた前後加速
度情報に基づいて、計算重心スリップ角βを演算するも
のである。但し、ここでは条件として、コーナリングパ
ワーは一定として計算している。なお、計算重心スリッ
プ角βを求めるための演算式は、次の(1)式のように
なる。
【0015】 β=B0 ψ(t)′+W(t) ・・(1) ここで、W(t)=K0 (ψ(t)′−(Σ ψ
(i)′/n))である。なお、上式において、ψ
(t)′はヨー角加速度であり、B0 は車速の関数であ
り、K0 は路面μ情報と前後加速度情報とを加味して求
められるようになっている。また、Σ ψ(i)′はi
=t−1からtまでの総和をとったものである。
【0016】したがって、上記の車輪速度センサ10F
L,10FR,10RL,10RR,ヨー角加速度セン
サ11,前後加速度センサ12,パワステ圧センサ1
3,車速検出手段15,路面μ検出手段16,計算重心
スリップ角演算手段17等で、計算重心スリップ角を含
む後輪操舵系制御用車両運動特性データを検出する車両
運動特性データ検出手段21aを構成する。
【0017】また、目標重心スリップ角決定手段18
は、目標重心スリップ角を決定してこれを目標値とし
て、フィードバックコントローラ20に供給するもので
ある。ニューラルネットワーク27は、車速検出手段1
5,路面μ検出手段16からの検出データ及び計算重心
スリップ角演算手段17の演算結果を入力すると、対応
するコーナリングパワーが出力されるようになってい
る。
【0018】そして、推定計算スリップ角演算手段26
は、上記ニューラルネットワーク27から出力されるコ
ーナリングパワー,車速検出手段15から出力される車
速,路面μ検出手段16から出力される路面μ,ヨー角
加速度センサ11から出力されるヨー角加速度及び前後
加速度センサ12から出力される前後加速度を受けて、
車体重心スリップ角(重心スリップ角)を求めて出力す
るようになっている。
【0019】この推定計算スリップ角演算手段26で求
める車体重心スリップ角は、計算スリップ角演算手段1
7にて求める車体重心スリップ角と異なり、コーナリン
グフォースの要素を考慮に入れたものである。したがっ
て、上記の推定計算スリップ角演算手段26とニューラ
ルネットワーク27とで、車速センサ15,ヨー角加速
センサ11,路面μ検出手段16,前後加速度センサ1
2および計算重心スリップ角演算手段17からの出力に
基づいて、車体重心スリップ角を計測する車体重心スリ
ップ角計測手段28を構成する。
【0020】フィードバックコントローラ20では、ニ
ューラルネットワーク27からの重心スリップ角の算出
値情報と、目標重心スリップ角決定手段18からの目標
重心スリップ角とを入力し、双方の重心スリップ角の偏
差が所要の値(例えば0)となるような操作量をアクチ
ュエータ3に出力するようになっている。つぎに、この
ニューラルネットワーク27の学習要領について説明す
る。
【0021】学習するに際しては、まず制御対象の車両
運動特性データ(ヨー角加速度,前後加速度,車速,路
面摩擦係数μ)と、従来から存在する重心スリップ角測
定装置24からの重心スリップ角を、図3に示すように
して、データ記憶装置23Aに収集する。この際、いず
れの車両運動特性データも現在のデータが入力値として
収集されている。
【0022】このようにして制御対象の車両運動特性デ
ータ(ヨー角加速度,前後加速度,車速,路面摩擦係数
μ)と重心スリップ角の測定値をデータ記憶装置23A
に収集したあとは、この収集データに基づいて、図4に
示すようにして、ニューラルネットワーク27に学習さ
せる。すなわち、データ記憶装置23Aに格納された、
車両の各種運転状態に対応する車両運動特性データ(ヨ
ー角加速度,前後加速度,車速,路面摩擦係数μ)及び
重心スリップ角測定装置24からの測定値を計算重心ス
リップ角及び計算コーナリングパワー演算部17′に入
力させ、この計算重心スリップ角及び計算コーナリング
パワー演算部17′の第1の出力である計算重心スリッ
プ角を入力値とし、また、第2の出力である計算コーナ
リングパワーを教師データとして、ニューラルネットワ
ーク27の出力と上記の車両の各種運転状態に対応する
コーナリングパワーとの差(誤差)が0となるように、
学習を行なう。なお、学習の仕方としては、例えばバッ
クプロパゲーション学習法によるアルゴリズムが使用さ
れる。
【0023】なお、計算重心スリップ角及び計算コーナ
リングパワー演算部17′における出力である計算重心
スリップ角と、計算コーナリングパワーの演算は、それ
ぞれ式(2),式(3)に示す式により行なう。 計算重心スリップ角= C1 ・(ヨー加速度/車速)−C2 ×[(車速×ヨー角速度)/{(1+C3 ×前後加速度)・路面μ}] ×(1/コーナリングパワー〔定数〕) (2) 計算コーナリングパワー= (C2 ×車速×ヨー加速度) /[{C1 ・(ヨー角速度/車速)−重心スリップ角〔計測値〕} ・(1+C3 ・前後加速度)・路面μ] (3) ここで、C1 ,C2 ,C3 は定数である。
【0024】このような構成より、本前後輪操舵式車両
では、ハンドル1の操作に応じて前輪操舵系2が作動
し、アクチュエータ3によって後輪操舵系4が動作する
が、この後輪操舵系4の制御は次のようにして行なわれ
る。すなわち、コントローラ9−1へ、車輪速度センサ
10FL,10FR,10RL,10RR,ヨー角加速
度センサ11,前後加速度センサ12,パワステ圧セン
サ13等からの検出信号が入力されると、このコントロ
ーラ9−1では、車速検出手段15で車速が検出され、
路面μ検出手段16で路面μが検出され、計算重心スリ
ップ角演算手段17で計算重心スリップ角が算出され、
これらの検出データ及び算出値は学習済のニューラルネ
ットワーク27に入力される。
【0025】この学習済のニューラルネットワーク27
からは推定コーナリングパワーが出力され、推定計算ス
リップ角演算手段26に入力される。ところで、この推
定計算スリップ角演算手段26では、ニューラルネット
ワーク27からの推定コーナリングパワーのほかに、路
面μ検出手段16からの路面μ,ヨー角加速度センサ1
1からのヨー角加速度及び前後加速度センサ12からの
前後加速度が入力され、これらの入力値をもとにして重
心スリップ角を算出している。
【0026】この推定計算スリップ角演算手段26から
の車体重心スリップ角は、目標重心スリップ角決定手段
18からの出力とともに、フィードバックコントローラ
20へ入力され、このフィードバックコントローラ20
で、算出された重心スリップ角が目標重心スリップ角と
なるような目標後輪操作量Aをアクチュエータ3に出力
して、後輪操舵系4を制御することが行なわれる。
【0027】次に、本車体重心スリップ角計測装置によ
る計測要領を、図5のフローチャートを用いて説明す
る。まず、ステップA1で、コントローラ9−1に対
し、入力データとして、車輪速度センサ10FL,10
FR,10RL,10RR,ヨー角加速度センサ11,
前後加速度センサ12,パワステ圧センサ13等からの
検出信号が入力される。
【0028】すると、ステップA2で、コントローラ9
−1における車速検出手段15により、車輪速センサ1
0FL,10FR,10RL,10RRからのデータを
用いて車速を計算する。そして、ステップA3で、路面
μ検出手段16で得られた路面μ情報,ヨー角加速度セ
ンサ11で得られたヨー角加速度情報および前後加速度
センサ12で得られた前後加速度情報に基づいて、計算
重心スリップ角演算手段17により計算重心スリップ角
βを演算する。但し、条件としてコーナリングパワーを
一定として計算している。
【0029】次にステップA4で、ニューラルネットワ
ーク27により、車速検出手段15,路面μ検出手段1
6からの検出データ及び計算重心スリップ角演算手段1
7の演算結果を入力すると、対応するコーナリングパワ
ーを出力する。その後、ステップA5で、推定計算スリ
ップ角演算手段26により、上記ニューラルネットワー
ク27から出力されるコーナリングパワー,車速検出手
段15から出力される車速,路面μ検出手段16から出
力される路面μ,ヨー角加速度センサ11から出力され
るヨー角加速度及び前後加速度センサ12から出力され
る前後加速度を受けて、車体重心スリップ角(重心スリ
ップ角)を求め、ステップA6で、この算出値をフィー
ドバックコントローラ20に出力する。
【0030】ここで求める車体重心スリップ角は、コー
ナリングパワーをも考慮に入れて計算している。また、
ステップA6で重心スリップ角がフィードバックコント
ローラ20に入力すると、アクチュエータ3により後輪
操舵系4を制御しているのである。そして、ステップA
7で、処理終了かどうかをステップA7で判定し、まだ
終了していなければ、ステップA7でNOルートを通っ
て、上記の処理(ステップA1〜A6処理)を繰り返し
行なう。そして、もうこれで処理が終了である場合は、
ステップA7のYESルートを通って、処理を終了す
る。
【0031】例えば、ハンドル角が図6(a)に示すよ
うに変化すると、本車体重心スリップ角計測装置の重心
スリップ角演算手段26から出力される重心スリップ角
は、同図(b)の実線で描かれたようになり、従来装置
により実測された値が、同図(b)における点線で描か
れた特性となることを考えると、本車体重心スリップ角
計測装置を使用することにより、車体重心スリップ角を
高い精度で算出できることがわかる。
【0032】(b)第2実施例の説明 また、以下に本発明の第2実施例を説明すると、図7は
本装置を組み込んだ前後輪操舵式車両の後輪操舵制御装
置の制御系の全体構成を示すブロック図であり、図8は
前後輪操舵式車両の後輪操舵制御装置の操舵系の構成を
示す模式図であり、図9は本装置を組み込んだ前後輪操
舵式車両の後輪操舵制御装置に使用される、ニューラル
ネットワークのための学習用データの収集要領を説明す
るためのブロック図であり、図10は本装置を組み込ん
だ前後輪操舵式車両の後輪操舵制御装置に使用されるニ
ューラルネットワークの学習要領を説明するためのブロ
ック図であり、図11は本装置を組み込んだ前後輪操舵
車両の後輪操舵制御装置の動作を説明するためのフロー
チャートであり、図7〜図11中、図1〜6と同じ符号
はほぼ同様のものを示している。
【0033】さて、本装置を装備する前後輪操舵式車両
(4WS車両)は、図8に示すような、第1実施例の場
合と同様のステアリングホイール(ハンドル)1の操作
に応じて作動する前輪操舵系2と、油圧シリンダ等のア
クチュエータ3によって動作する後輪操舵系4とをそな
えている。ところで、図7,8に示すように、この4W
S車両の後輪操舵系4を制御するために、コントローラ
9−2が設けられているが、このコントローラ9−2へ
も、各種のセンサからの検出信号が入力されている。す
なわち、このコントローラ9−2へは、前述の第1実施
例と同様に、4つの車輪速度センサ10FL,10F
R,10RL,10RR,ヨー角加速度センサ11,前
後加速度センサ12,パワステ圧センサ13からの検出
信号が入力される。
【0034】これらコントローラ9−2に入力する各種
センサは、全て第1実施例と同様であるため、説明は省
略する。さらに、コントローラ9−2は、車速検出手段
15,路面μ検出手段16,計算重心スリップ角演算手
段17,目標重心スリップ角決定手段18,フィードフ
ォワードコントローラ19,フィードバックコントロー
ラ20,加算手段22,推定計算スリップ演算手段26
及びニューラルネットワーク27をそなえて構成されて
いる。
【0035】ここで、車速検出手段15,路面μ検出手
段16,計算重心スリップ角演算手段17,目標重心ス
リップ角決定手段18,推定計算スリップ演算手段26
及びニューラルネットワーク27については、既述の第
1実施例におけるものと同様であるため、説明は省略す
る。したがって、前記の第1実施例の場合と同様に、車
輪速度センサ10FL,10FR,10RL,10R
R,ヨー角加速度センサ11,前後加速度センサ12,
パワステ圧センサ13,車速検出手段15,路面μ検出
手段16,計算重心スリップ角演算手段17等で、計算
重心スリップ角を含む後輪操舵系制御用車両運動特性デ
ータを検出する車両運動特性データ検出手段21を構成
する。
【0036】また、フィードフォワードコントローラ1
9は、ヨー角加速度センサ11,前後加速度センサ1
2,車速検出手段15,路面μ検出手段16,計算重心
スリップ角演算手段17等を含む車両運動特性データ検
出手段21および目標重心スリップ角決定手段18から
の出力を受けて、重心スリップ角が目標重心スリップ角
となるような目標後輪操作量Aをアクチュエータ3に出
力するもので、フィードバックコントローラ20は、推
定計算スリップ角演算手段26からの、重心スリップ角
の算出値である出力と、目標重心スリップ角決定手段1
8からの、目標となる重心スリップ角である出力を受け
て、双方の重心スリップ角の偏差が所要の値となるよう
な目標後輪操作量Bをアクチュエータ3に出力するもの
である。
【0037】すなわち、フィードフォワードコントロー
ラ19による操作量Aとフィードバックコントローラ2
0による操作量Bとが加算手段22にて加算され、所望
の操作量A+Bとして、アクチュエータ3に出力される
ようになっているのである。ここで、フィードフォワー
ドコントローラ19は、車両の各種運転状態に対応する
車両運動特性データ及び重心スリップ角情報、即ちヨー
角加速度,前後加速度,車速,路面μ,計算重心スリッ
プ角,重心スリップ角(以下、車両運動特性データ及び
重心スリップ角情報のことを、単に車両運動特性データ
ということがある)を入力値とし、車両の各種運転状態
に対応する後輪操舵量を教師データとして、学習を行な
うことにより、所要の車両運動特性データ及び目標重心
スリップ角の情報を入力すると、そのときの重心スリッ
プ角を目標重心スリップ角と一致する為に必要な後輪操
舵量が目標後輪操舵量として出力されるように構成され
た、学習済のニューラルネットワーク(例えば3層以上
の階層型ニューラルネットワーク)19Aをそなえて構
成されている。
【0038】次に、このニューラルネットワーク19A
の学習要領について説明する。学習するに際しては、ま
ず制御対象の車両運動特性データ(ヨー角加速度,前後
加速度,車速,路面μ,計算重心スリップ角,重心スリ
ップ角)を、図9に示すようにして、データ記憶装置2
3に収集する。なお、この車両運動特性データの収集に
際して、重心スリップ角情報は、推定計算スリップ角演
算手段26で得られるものが使用される。
【0039】このようにして制御対象の車両運動特性デ
ータ(ヨー角加速度,前後加速度,車速,路面μ,計算
重心スリップ角,重心スリップ角)をデータ記憶装置2
3に収集したあとは、この収集データに基づいて、図1
0に示すようにして、ニューラルネットワーク19Aに
学習させる。すなわち、車両の各種運転状態に対応する
車両運動特性データ(ヨー角加速度,前後加速度,車
速,路面μ,計算重心スリップ角,重心スリップ角)を
入力値とし、車両の各種運転状態に対応する後輪操舵量
を教師データとして、ニューラルネットワーク19Aの
出力と上記の車両の各種運転状態に対応する後輪操舵量
との差(誤差)が0となるように、学習を行なう。な
お、学習の仕方としては、例えばバックプロパゲーショ
ン学習法よるアルゴリズムが使用される。
【0040】なお、十分多い入力データに対して、ニュ
ーラルネットワーク19Aの出力と車両の各種運転状態
に対応する後輪操舵量との差(誤差)が0になるという
ことは、車両の逆モデルが学習できたことと等価とみな
すことができる。このようにして収集したデータをニュ
ーラルネットワーク19Aに学習させると、ニューラル
ネットワーク19Aの高い学習能力によって、理想的な
フィードフォワードコントローラ19を構築することが
できるのである。
【0041】なお、ニューラルネットワーク27におけ
る学習法は前記第1実施例における図4と同様の方法を
用いるため、説明は省略する。このような構成より、本
前後輪操舵式車両では、ハンドル1の操作に応じて前輪
操舵系2が作動し、アクチュエータ3によって後輪操舵
系4が動作するが、この後輪操舵系4の制御は次のよう
にして行なわれる。
【0042】すなわち、学習済のニューラルネットワー
ク19Aを有するフィードフォワードコントローラ19
によって、車輪速度センサ10FL,10FR,10R
L,10RR,ヨー角加速度センサ11,前後加速度セ
ンサ12,パワステ圧センサ13,車速検出手段15,
路面μ検出手段16,計算重心スリップ角演算手段17
等の車両運動特性データ検出手段21および目標重心ス
リップ角決定手段18からの出力を受けて、重心スリッ
プ角が目標重心スリップ角となるような目標後輪操作量
Aをアクチュエータ3に出力して、後輪操舵系4を制御
することが行なわれるとともに、更にフィードバックコ
ントローラ20が、推定計算スリップ角演算手段26お
よび目標重心スリップ角決定手段18からの出力を受け
て、フィードフォワードコントローラ19によるアクチ
ュエータ制御と協調して、重心スリップ角が目標重心ス
リップ角となるような目標後輪操作量Bをアクチュエー
タ3に出力して、後輪操舵系4を制御するのである。
【0043】次に、本発明の車体重心スリップ角計測装
置を含む後輪操舵系4の制御要領について、図11のフ
ローチャートを用いて更に詳細に説明すると、まずフィ
ードフォワードコントローラ19による制御とフィード
バックコントローラ20による制御とが並行して行なわ
れる。すなわち、フィードフォワードコントローラ19
による制御は、ステップB1で、センサデータを入力
し、ステップB2,B3で、これらのセンサデータに基
づいて車速および計算重心スリップ角をそれぞれ計算
し、ステップB4で、上記の入力データ(車速,計算重
心スリップ角を含む)からニューラルネットアルゴリズ
ムで後輪操作量Aを計算するのである。
【0044】また、フィードバックコントローラ20に
よる制御は、まず、ステップB′1で、コントローラ9
−2に対し、入力データとして、車輪速度センサ10F
L,10FR,10RL,10RR,ヨー角加速度セン
サ11,前後加速度センサ12,パワステ圧センサ13
等からの検出信号が入力される。すると、ステップB′
2で、コントローラ9−2における車速検出手段15に
より、車輪速センサ10FL,10FR,10RL,1
0RRからのデータを用いて車速を計算する。
【0045】そして、ステップB′3で、路面μ検出手
段16で得られた路面μ情報,ヨー角加速度センサ11
で得られたヨー角加速度情報および前後加速度センサ1
2で得られた前後加速度情報に基づいて、計算重心スリ
ップ角演算手段17により計算重心スリップ角βを演算
する。但し、条件としてコーナリングパワーを一定とし
て計算している。
【0046】次にステップB′4で、ニューラルネット
ワーク27により、車速検出手段15,路面μ検出手段
16からの検出データ及び計算重心スリップ角演算手段
17の演算結果を入力すると、対応するコーナリングパ
ワーを出力する。その後、ステップB′5で、推定計算
スリップ角演算手段26により、上記ニューラルネット
ワーク27から出力されるコーナリングパワー,車速検
出手段15から出力される車速,路面μ検出手段16か
ら出力される路面μ,ヨー角加速度センサ11から出力
されるヨー角加速度及び前後加速度センサ12から出力
される前後加速度を受けて、車体重心スリップ角(重心
スリップ角)を求め、ステップB′6で、この算出値を
フィードバックコントローラ20に出力する。
【0047】ここで求める車体重心スリップ角は、コー
ナリングパワーをも考慮に入れて計算している。また、
ステップB′6で重心スリップ角がフィードバックコン
トローラ20に入力すると、アクチュエータ3により後
輪操舵系4を制御しているのである。その後は、ステッ
プB7で、後輪操作量Aと後輪操作量Bとの和を後輪操
作量として、この後輪操作量(A+B)をアクチュエー
タ3側へ出力し(ステップB8)、更に処理終了かどう
かをステップB9で判定し、まだ終了していなければ、
ステップB9でNOルートを通って、上記の処理(ステ
ップB1〜B4,B′1〜B′6処理)を繰り返し行な
う。そして、もうこれで処理が終了である場合は、ステ
ップB9のYESルートを通って、処理を終了する。
【0048】このように本実施例によれば、車体重心ス
リップ角計測装置を学習済のニューラルネットワークを
そなえて構成することにより、車載可能なサイズ,価
格,信頼性を有するものが実現できる利点がある。ま
た、フィードフォワードコントローラ19とフィードバ
ックコントローラ20とで協調制御を行なっているの
で、大きな外乱に対する補償を確実に行なうことができ
るほか、ニューラルネットによる制御安定性に対するフ
エイルセーフ機能も発揮できる。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の車体重心
スリップ角計測装置によれば、車速を検出する車速検出
手段と、ヨー角加速度を検出するヨー角加速度検出手段
と、路面の摩擦係数を検出する路面摩擦係数検出手段
と、車両の前後加速度を検出する前後加速度検出手段
と、該ヨー角加速度検出手段で検出されたヨー角加速
度,該路面摩擦係数検出手段で計算された路面の摩擦係
数,該前後加速度検出手段で検出された車両の前後加速
度および該車速検出手段で検出された車速の各情報から
計算重心スリップ角を求める計算重心スリップ角演算手
段と、該車速検出手段,該ヨー角加速度検出手段,該路
面摩擦係数検出手段,該前後加速度検出手段および該計
算重心スリップ角演算手段からの出力に基づいて、車体
重心スリップ角を計測する車体重心スリップ角計測手段
をそなえ、該車体重心スリップ角計測手段が、該車速検
出手段,該路面摩擦係数検出手段および該計算重心スリ
ップ角演算手段からの出力を入力値とし、対応するコー
ナリングパワーを教師データとして、学習を行なうこと
により、該車速検出手段,該路面摩擦係数検出手段およ
び該計算重心スリップ角演算手段からのデータを入力す
ると、対応するコーナリングパワーが出力されるように
構成された、学習済のニューラルネットワークをそなえ
るとともに、該学習済のニューラルネットワーク,該車
速検出手段,該ヨー角加速度検出手段,該路面摩擦係数
検出手段,該前後加速度検出手段および該計算重心スリ
ップ角演算手段からの出力を受けて、車体重心スリップ
角を求める車体重心スリップ角演算手段をそなえている
ことにより、車載可能なサイズ,価格,信頼性を有する
ものが実現できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例としての車体重心スリップ
角計測装置を組み込んだ前後輪操舵式車両の後輪操舵制
御装置の制御系の全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施例としての車体重心スリップ
角計測装置を組み込んだ前後輪操舵式車両の後輪操舵制
御装置の操舵系の構成を示す模式図である。
【図3】本発明の第1実施例としての車体重心スリップ
角計測装置を組み込んだ前後輪操舵式車両の後輪操舵制
御装置において、車体重心スリップ角計測装置に使用さ
れるニューラルネットワークのための学習用データの収
集要領を説明するためのブロック図である。
【図4】本発明の第1実施例としての車体重心スリップ
角計測装置を組み込んだ前後輪操舵式車両の後輪操舵制
御装置において、車体重心スリップ角計測装置に使用さ
れるニューラルネットワークの学習要領を説明するため
のブロック図である。
【図5】本発明の車体重心スリップ角計測装置の動作を
説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の車体重心スリップ角計測装置の動作を
説明するためのタイムチャートである。
【図7】本発明の第2実施例としての車体重心スリップ
角計測装置を組み込んだ前後輪操舵式車両の後輪操舵制
御装置の制御系の全体構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第2実施例としての車体重心スリップ
角計測装置を組み込んだ前後輪操舵式車両の後輪操舵制
御装置の操舵系の構成を示す模式図である。
【図9】本発明の第2実施例としての車体重心スリップ
角計測装置を組み込んだ前後輪操舵式車両の後輪操舵制
御装置において使用されるニューラルネットワークのた
めの学習用データの収集要領を説明するためのブロック
図である。
【図10】本発明の第2実施例としての車体重心スリッ
プ角計測装置を組み込んだ前後輪操舵式車両の後輪操舵
制御装置に使用される、ニューラルネットワークの学習
要領を説明するためのブロック図である。
【図11】本発明の第2実施例の動作を説明するための
フローチャートである。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール(ハンドル) 2 前輪操舵系 3 アクチュエータ 4 後輪操舵系 5L,5R 前輪 6 パワーステアリング用油圧シリンダ 7L,7R 後輪 8 後輪操舵用電磁式バルブ 9 コントローラ 10FL,10FR,10RL,10RR 車輪速度セ
ンサ 11 ヨー角加速度センサ(ヨー角加速度検出手段) 12 前後加速度センサ(前後加速度検出手段) 13 パワステ圧センサ 15 車速検出手段 15A 前輪車輪速度平均値算出手段 15B 後輪車輪速度平均値算出手段 15C 最小値選択手段 16 路面μ検出手段(路面摩擦係数検出手段) 17 計算重心スリップ角演算手段 17′計算重心スリップ角及び計算コーナリングパワー
演算部 18 目標重心スリップ角決定手段(目標重心スリップ
角設定手段) 19 フィードフォワードコントローラ 19A ニューラルネットワーク 20 フィードバックコントローラ 21,21a 車両運動特性データ検出手段 22 加算手段 23,23A データ記憶装置 24 重心スリップ角測定装置 26 推定重心スリップ角演算手段 27 ニューラルネットワーク 28 車体重心スリップ角計測手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−137275(JP,A) 特開 昭63−112278(JP,A) 特開 平4−108077(JP,A) 特開 平3−258660(JP,A) 特開 平4−189631(JP,A) 特開 平4−204349(JP,A) 特開 平3−57771(JP,A) 実開 昭62−23773(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 6/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車速を検出する車速検出手段と、 ヨー角加速度を検出するヨー角加速度検出手段と、 路面の摩擦係数を検出する路面摩擦係数検出手段と、 車両の前後加速度を検出する前後加速度検出手段と、 該ヨー角加速度検出手段で検出されたヨー角加速度,該
    路面摩擦係数検出手段で計算された路面の摩擦係数,該
    前後加速度検出手段で検出された車両の前後加速度およ
    び該車速検出手段で検出された車速の各情報から計算重
    心スリップ角を求める計算重心スリップ角演算手段と、 該車速検出手段,該ヨー角加速度検出手段,該路面摩擦
    係数検出手段,該前後加速度検出手段および該計算重心
    スリップ角演算手段からの出力に基づいて、車体重心ス
    リップ角を計測する車体重心スリップ角計測手段をそな
    え、 該車体重心スリップ角計測手段が、 該車速検出手段,該路面摩擦係数検出手段および計算重
    心スリップ角演算手段からの出力を入力値とし、対応す
    るコーナリングパワーを教師データとして、学習を行な
    うことにより、該車速検出手段,該路面摩擦係数検出手
    段および該計算重心スリップ角演算手段からのデータを
    入力すると、対応するコーナリングパワーが出力される
    ように構成された、学習済のニューラルネットワークを
    そなえるとともに、 該学習済のニューラルネットワーク,該車速検出手段,
    該ヨー角加速度検出手段,該路面摩擦係数検出手段,該
    前後加速度検出手段および該計算重心スリップ角演算手
    段からの出力を受けて、車体重心スリップ角を求める車
    体重心スリップ角演算手段をそなえていることを特徴と
    する、車体重心スリップ角計測装置。
JP29018192A 1992-10-28 1992-10-28 車体重心スリップ角計測装置 Expired - Fee Related JP2755068B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29018192A JP2755068B2 (ja) 1992-10-28 1992-10-28 車体重心スリップ角計測装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29018192A JP2755068B2 (ja) 1992-10-28 1992-10-28 車体重心スリップ角計測装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06135347A JPH06135347A (ja) 1994-05-17
JP2755068B2 true JP2755068B2 (ja) 1998-05-20

Family

ID=17752803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29018192A Expired - Fee Related JP2755068B2 (ja) 1992-10-28 1992-10-28 車体重心スリップ角計測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2755068B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3060863B2 (ja) * 1994-12-14 2000-07-10 トヨタ自動車株式会社 車両の挙動推定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06135347A (ja) 1994-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2882232B2 (ja) 車体重心スリップ角計測装置
Liu et al. Road friction coefficient estimation for vehicle path prediction
US4830127A (en) System and method for controlling a steering reaction force imposed on a steering wheel
US5809434A (en) Method and apparatus for dynamically determically determining an operating state of a motor vehicle
US6909957B2 (en) Method for controlling yaw and transversal dynamics in a road vehicle
EP0460582A2 (en) Steering angle detecting apparatus for motor vehicles
JPH0581472B2 (ja)
US5684699A (en) Travel characteristic control system for automotive vehicle
JPH05131946A (ja) 車両の後輪操舵制御装置
JP2007269251A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4568996B2 (ja) 操舵装置と操舵装置の抗力算出装置
JP2755068B2 (ja) 車体重心スリップ角計測装置
JP4483426B2 (ja) 車両のレーン走行支援装置
JP3067453B2 (ja) 路面摩擦係数推定装置
JP3246042B2 (ja) 後輪操舵制御装置
JPH11115720A (ja) 路面摩擦係数の推定装置
JP4479228B2 (ja) 車輪加速度検出装置
JPH06135346A (ja) 車体重心スリップ角計測装置
FR2813576A1 (fr) Procede de detection des pertes d'adherence d'un vehicule automobile et procede d'aide a la conduite associe
JP2952696B2 (ja) 車両用特性検出装置
JP3039225B2 (ja) 車体横すべり角推定装置
JPS6067267A (ja) 車両用操舵装置
JPH0939821A (ja) 車両の後輪操舵制御装置
JPH06127407A (ja) 前後輪操舵式車両の後輪操舵制御装置
KR0162671B1 (ko) 차체중심슬립각 계측장치 및 차체슬립각 계측방법

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980203

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees