JPH0747884A - 乗り物用シート構造 - Google Patents

乗り物用シート構造

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JPH0747884A
JPH0747884A JP19213493A JP19213493A JPH0747884A JP H0747884 A JPH0747884 A JP H0747884A JP 19213493 A JP19213493 A JP 19213493A JP 19213493 A JP19213493 A JP 19213493A JP H0747884 A JPH0747884 A JP H0747884A
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cushion
seat
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Masahiro Suzuki
昌宏 鈴木
Taku Iguchi
卓 井口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、クッションフレームのパイプ端面
を収納容器のフランジ部で覆うことができる乗り物用シ
ート構造を提供することにある。 【構成】 本発明は、クッションフレーム4とクッショ
ン本体5からなるシートクッション2と、このシートク
ッション2の後端部に装着されたシートバック3で構成
され、上記シートクッション2のクッション本体5を前
端部を中心に前方に向けて回動可能に上記クッションフ
レーム4に装着し、該クッション本体5の下部側空間部
に、収納容器27を脱着可能に取付けた乗り物用シート
構造において、上記収納容器27の少なくとも両側部の
上端に、上記クッションフレーム4の両側部上端パイプ
部7aに係合するフランジ部28を設け、該フランジ部
28の端部に上記パイプ部の端面を覆うカバーフランジ
28aを設けたことにある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クッション本体の下部
側空間部に収納容器を設けた乗り物用シート構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の乗り物では、室内空間が限ら
れていることから、荷物の収納には自ずから限りがあ
る。そこで、たとえば、自動車ではシート下部空間を利
用するようにしたものがある。
【0003】図15はシート下部空間を利用して収納部
を設けるようにしたシート構造で、このシート構造はシ
ートクッション100の下部空間に、前後方向に互いに
対向するレール101を設け、このレール101に沿っ
てスライド可能なアンダートレイ102を設けたもので
ある。この従来技術によると、アンダートレイ102の
取り外しを簡単に行うことができないばかりでなく、後
部座席からの取り出しは不可能であった。
【0004】そこで、自動車の助手席側のシートのクッ
ション本体を前方に立ち上がるように回動させて、クッ
ション本体の下部空間を利用するようにした従来技術
(実開平2ー61746号公報)が知られている。この
従来技術は、図16に示すように、クッション本体10
3の前端をフレーム104に回動可能に装着し、このフ
レーム104の内側に箱状体105を配置したものであ
る。
【0005】この従来技術は箱状体105の内部を物入
れに利用するもので、クッション本体103を前方に引
き起こして、箱状体105の上面を開口するようにした
ものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術によると、箱状体105の取り出しが困難で、箱
状体105を篭代わりに持ち運ぶことはできなかった。
また、箱状体105がフレーム104内でガタ付く虞が
ある。また、クッション本体103の隙間に手を入れて
クッション本体103を引き起こすのが困難であった。
さらに、クッション本体103のフレーム104にパイ
プを使用したものでは、パイプ端面が露出することか
ら、図17に示すように、パイプ106端面にキャップ
107を圧入している。しかし、このキャップ107も
走行時の振動によって脱落する虞がある。
【0007】本発明は上記課題を解決し、クッションフ
レームのパイプ端面を収納容器のフランジ部で覆うこと
ができる乗り物用シート構造を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、クッションフレームとクッション本体からな
るシートクッションと、このシートクッションの後端部
に装着されたシートバックで構成され、上記シートクッ
ションのクッション本体を前端部を中心に前方に向けて
回動可能に上記クッションフレームに装着し、該クッシ
ョン本体の下部側空間部に、収納容器を脱着可能に取付
けた乗り物用シート構造において、上記収納容器の少な
くとも両側部の上端に、上記クッションフレームの両側
部上端パイプ部に係合するフランジ部を設け、該フラン
ジ部の端部に上記パイプ部の端面を覆うカバーフランジ
を設けたことにある。
【0009】
【作用】収納容器を使用するときは、クッション本体の
バンドを引くと、ラッチ本体が引かれてストライカとの
係合が解除される。そして、バンドを更に引いてクッシ
ョン本体を引き起こす。こうして、クッション本体はヒ
ンジを中心に回動して前方に引き起こされる。クッショ
ン本体が引き起こされると、収納容器の上面が開口し
て、買い物等をした荷物を収納容器内に収納することが
できる。収納容器は取っ手を留め部から外して、引き上
げることにより、サイドフレームの上端フレーム部から
外して持ち歩くことができる。収納容器は少なくとも両
側部の上端に、上記クッションフレームの両側部上端パ
イプ部に係合するフランジ部を設け、該フランジ部の先
端に上記パイプ部の端面を覆う前側フランジ部を設けた
ので、パイプ部端面をフランジ部で覆うことができると
ともに、収納容器の後方への動きを係止することができ
る。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の一実施
例を詳細に説明する。図1ないし図4において、1は自
動車の助手席に適用されたシートである。このシート1
はシートクッション2と、シートクッション2の後端部
にリクライニング機構(図示せず)を介して設けられた
シートバック3とで構成されている。シートクッション
2はクッションフレーム4とクッション本体5とで構成
されており、クッション本体5はクッションフレーム4
との間に設けられたヒンジ機構6を介して前端部を中心
にして前方に向けて回動可能に設けられている。
【0011】上記クッションフレーム4は、図5ないし
図7に示すように、パイプフレームを四辺形に構成した
一対のサイドフレーム7、7と、これらサイドフレーム
7、7の前端上部相互間および後端上部相互間に掛け渡
された前部パイプ8および後部パイプ9とで構成されて
いる。このクッションフレーム4の片側のサイドフレー
ム7にはシートベルト用バックル10が装着されてい
る。
【0012】クッションフレーム4の下部にはブラケッ
ト11が溶着されており、このブラケット11をスライ
ドレール12に取り付けている。このスライドレール1
2は上記ブラケット11にボルト13およびナット14
を介して固定されるアッパーレール15と、このアッパ
ーレール15をスライド可能に支持すると共にフロア1
6に設けられたブラケット17等に前後のブラケット1
8を介して固定されるロアレール19とで構成されてい
る。このブラケット18はロアレール19の前部に設け
られたブラケット18aと、ロアレール19の後部に設
けられたブラケット18bの他にロアレール19の後部
室内側のブラケット18bに一体成形され、かつフロア
16中央のフロアトンネル(図示せず)に固定されるブ
ラケット18cで構成されている。このスライドレール
12のアッパーレール15とロアレール19は横断面コ
字型のレール部15a、19aを互いに対向させて構成
され、アッパーレール15の上部側フランジ部15bを
ロアレール19の上部側フランジ部15bの下部側に位
置するように横断面U字状に形成し、ロアレール19の
下部側フランジ部15cをアッパーレール15の下部側
フランジ部15cの上部側に位置するように横断面逆U
字状に形成している。
【0013】上記クッションフレーム4の外側面にはカ
バー20が設けられており、このカバー20の外側にリ
クライニング装置のレバー21が設けられている。上記
クッション本体5の後端部にはクッション本体5を引き
起こすバンド22が設けられており、このバンド22は
クッション本体5に設けられたラッチ機構23を解除す
るためのものである。ラッチ機構23は図8に示すよう
に、ラッチケース24内に内蔵されたバネ(図示せず)
によってラッチ本体25が付勢されており、このラッチ
本体25に係合するストライカ26がクッションフレー
ム4の後部パイプ9に装着されている。ラッチ機構23
は上記バンド22を引くことでラッチ本体25をバネに
抗して作動し、ラッチ本体25とストライカ26の係合
を解除するものである。
【0014】27は上記クッション本体5の下部側空間
部に、脱着可能に配設された収納容器であり、この収納
容器27は、図9ないし図13に示すように構成されて
いる。この収納容器27は少なくとも上端両側部に外側
に向けて横断面半円状のフランジ部28を設け、該フラ
ンジ部28を上記クッションフレーム4の上端両側部、
すなわち、クッションフレーム4のサイドフレーム7、
7の上端パイプフレーム部7aに引っかけて収納容器2
7を吊り下げたものである。このフランジ部28の先端
には上記サイドフレーム7、7の上端パイプフレーム部
7aの前部開口端面を覆うカバーフランジ28aが設け
られ、収納容器27の後方への動きを係止している。こ
の収納容器27には、両側上端部に、ワイヤー製の取っ
手29の両端が回動可能に装着されており、この取っ手
29は収納容器27の前端部上面に一体成形で設けられ
た留め部30に係止されている。この留め部30は取っ
手29の回動位置に取っ手29を留めるスリット31を
形成するように、収納容器27の一部を観音開きに切り
起こしたものである。
【0015】上記収納容器27は、図14に示すよう
に、クッション本体5の少なくとも両側下面に装着され
たストッパーゴム32によってフランジ部28の上面が
上端パイプ部7aとの間で押さえられている。
【0016】上記構成による乗り物用シート構造による
と、収納容器27を使用するときは、クッション本体5
のバンド22を引くと、ラッチ本体25が引かれてスト
ライカ26との係合が解除される。そして、バンド22
を更に引いてクッション本体5を引き起こす。こうし
て、クッション本体5はヒンジ6を中心に回動して前方
に引き起こされる。
【0017】クッション本体5が引き起こされると、収
納容器27の上面が開口して、買い物等をした荷物を収
納容器27内に収納することができる。収納容器27は
取っ手29を留め部30から外して、引き上げることに
より、サイドフレーム7、7の上端パイプ部7aから外
して持ち歩くことができる。
【0018】収納容器27をサイドフレーム7、7の上
端パイプ部7aにフランジ部28をを介して取付け、ク
ッション本体5を後ろに倒すとラッチ本体25がストラ
イカ26に係合してクッション本体5がロックされる。
このとき、サイドフレーム7、7の上端パイプフレーム
部7aの端面に収納容器27のカバーフランジ28aが
係止されるので収納容器27の位置決めを図ることがで
きる。収納容器27はクッション本体5の両側下面に装
着されたストッパーゴム32によって押さえられている
ので、走行中にガタ付く虞がない。
【0019】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
たとえば、乗り物用シート構造は自動車に限らずモータ
ーボート等のシートにも適用することができるとともに
助手席シートに限らず、運転席シートに適用することも
できる。また、ワンボックスカー等の後部シートにも適
用することができる。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による乗り物
用シート構造によれば次のような効果を奏することがで
きる。請求項1において、クッションフレームとクッシ
ョン本体からなるシートクッションと、このシートクッ
ションの後端部に装着されたシートバックで構成され、
上記シートクッションのクッション本体を前端部を中心
に前方に向けて回動可能に上記クッションフレームに装
着し、該クッション本体の下部側空間部に、収納容器を
脱着可能に取付けた乗り物用シート構造において、上記
収納容器の少なくとも両側部の上端に、上記クッション
フレームの両側部上端パイプ部に係合するフランジ部を
設け、該フランジ部の端部に上記パイプ部の端面を覆う
カバーフランジを設けたので、クッションフレームの両
側部上端パイプ部の端面を覆うことができる。よって、
外観の向上を図ることができる。請求項2において、ク
ッションフレームとクッション本体からなるシートクッ
ションと、このシートクッションの後端部に装着された
シートバックで構成され、上記シートクッションのクッ
ション本体を前端部を中心に前方に向けて回動可能に上
記クッションフレームに装着し、該クッション本体の下
部側空間部に、収納容器を脱着可能に取付けた乗り物用
シート構造において、上記収納容器の少なくとも両側部
の上端に、外方に向けて、上記クッションフレームの両
側部上端パイプ部に係合する横断面半円状のフランジ部
を設け、該フランジ部の先端に上記パイプ部の開口端面
を覆うカバーフランジを設けたので、クッションフレー
ムの両側部上端パイプ部の前部開口端面を覆うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による乗り物用シート構造の一実施例を
示す斜視図である。
【図2】図1のクッション本体を引き起こした状態を示
す斜視図である。
【図3】図2の収納容器を引きだした状態を示す斜視図
である。
【図4】図1のシートクッションを示す右側面図であ
る。
【図5】本発明による乗り物用シート構造のクッション
フレームを示す斜視図である。
【図6】クッション本体を外した状態のクッションフレ
ームを示す斜視図である。
【図7】図5のスライドレールレールを示す正面図であ
る。
【図8】ラッチ機構を示す斜視図である。
【図9】収納容器を示す斜視図である。
【図10】収納容器を示す正面図である。
【図11】収納容器を示す平面図である。
【図12】収納容器を示す側面図である。
【図13】収納容器とクッションフレームを示す部分断
面斜視図である。
【図14】図13のA−A線断面図である。
【図15】従来の自動車用シート構造を示す斜視図であ
る。
【図16】従来の自動車用シート構造を示す斜視図であ
る。
【図17】パイプ製のクッションフレームを示す部分斜
視図である。
【符号の説明】
1 シート 2 シートクッション 3 シートバック 4 クッションフレーム 5 クッション本体 6 ヒンジ機構 7 サイドフレーム 8 前部パイプ 9 後部パイプ 10 シートベルト用バックル 11 ブラケット 12 スライドレール 15 アッパーレール 16 フロア 19 ロアレール 22 バンド 23 ラッチ機構 26 ストライカ 27 収納容器 28 フランジ部 29 取っ手 30 留め部 31 スリット 28a カバーフランジ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クッションフレームとクッション本体か
    らなるシートクッションと、このシートクッションの後
    端部に装着されたシートバックで構成され、上記シート
    クッションのクッション本体を前端部を中心に前方に向
    けて回動可能に上記クッションフレームに装着し、該ク
    ッション本体の下部側空間部に、収納容器を脱着可能に
    取付けた乗り物用シート構造において、上記収納容器の
    少なくとも両側部の上端に、上記クッションフレームの
    両側部上端パイプ部に係合するフランジ部を設け、該フ
    ランジ部の端部に上記パイプ部の端面を覆うカバーフラ
    ンジを設けたことを特徴とする乗り物用シート構造。
  2. 【請求項2】 クッションフレームとクッション本体か
    らなるシートクッションと、このシートクッションの後
    端部に装着されたシートバックで構成され、上記シート
    クッションのクッション本体を前端部を中心に前方に向
    けて回動可能に上記クッションフレームに装着し、該ク
    ッション本体の下部側空間部に、収納容器を脱着可能に
    取付けた乗り物用シート構造において、上記収納容器の
    少なくとも両側部の上端に、外方に向けて、上記クッシ
    ョンフレームの両側部上端パイプ部に係合する横断面半
    円状のフランジ部を設け、該フランジ部の先端に上記パ
    イプ部の開口端面を覆うカバーフランジを設けたことを
    特徴とする乗り物用シート構造。
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