JPH074783A - 受液器付き凝縮器 - Google Patents

受液器付き凝縮器

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JPH074783A
JPH074783A JP14183593A JP14183593A JPH074783A JP H074783 A JPH074783 A JP H074783A JP 14183593 A JP14183593 A JP 14183593A JP 14183593 A JP14183593 A JP 14183593A JP H074783 A JPH074783 A JP H074783A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 アルミニウム製ヘッダー8にアルミニウム押
出材製のブラケット3が一括ろう付けにより接合一体化
され、このブラケット3に中間ブラケット4を介して、
受液器2が保持されている。 【効果】 凝縮器1への受液器2の取付けを手間をかけ
ることなく能率的に行うことができ、受液器付き凝縮器
を生産性良く製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カークーラー用など
として用いられるアルミニウム等の金属製の凝縮器であ
って、受液器をこれに一体的に備えた受液器付き凝縮器
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばカークーラーなどの空気調和装置
等では、圧縮機と凝縮器、及び圧縮機と蒸発器とがそれ
ぞれ冷媒ガス管にて接続されると共に、凝縮器と膨張
弁、及び膨張弁と蒸発器とがそれぞれ冷媒液管にて接続
された冷媒回路構成を有する。そして、凝縮器を出たガ
ス混入液冷媒のうち、ガス冷媒を除去して液冷媒のみが
膨張弁に送られるように、凝縮器と膨張弁とをつなぐ冷
媒液管には受液器が介在されている。そこで、近時、こ
の受液器を凝縮器に一体的に備えた受液器付き凝縮器が
提案されるようになっている。
【0003】このような受液器付き凝縮器は、従来、チ
ューブを蛇行状に曲成して凝縮器コアを形成したいわゆ
るサーペンタインタイプの凝縮器において、該凝縮器コ
アの側縁部に鉄製のチャンネル材をリベット、ボルト等
により、後付にて、取り付け、その後、該チャンネル材
に、レシーバードライヤー取付けのためのブラケットを
スポット溶接、ボルト等により取り付け、そして、該ブ
ラケットに受液器を取り付けた構造となされていた。
【0004】一方、凝縮器として、近時、複数本のチュ
ーブの端部を中空ヘッダーに連通状態に接続した構成、
具体的には、例えば、複数本のチューブが所定間隔おき
に並列状態に配置され、一対の中空状のヘッダーが該チ
ューブの両端部に連通状態に接続され、チューブ間にフ
ィン、例えばコルゲートフィンが介在配置された構造
の、マルチフローないしはパラレルフローと称される凝
縮器が提供されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、凝縮器
に受液器を取り付けるのに、上記のように、チャンネル
材を用い、これを凝縮器コアにボルト等で後付けにて取
り付け、このチャンネル材にブラケットを介して受液器
を取り付けるとする構成によったのでは、特にチャンネ
ル材の後付け作業の負担に起因して、受液器の取付けに
多くの手間を要し、受液器付き凝縮器を生産性良く製造
することができないという問題があった。
【0006】また、上記のような取付け構成は、ヘッダ
ーを備えたマルチフロータイプの凝縮器には、必ずしも
適していないという問題もあった。
【0007】この発明は、上記のような従来の問題点に
鑑み、ヘッダーを備えたマルチフロータイプの凝縮器構
造において、受液器の取付けに要する手間を少なくする
ことができ、受液器付き凝縮器を生産性良く製造するこ
とができるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的において、この
発明は、複数本のチューブの端部が中空ヘッダーに連通
状態に接続された一括ろう付け仕様の凝縮器において、
受液器取付けのためのブラケットが、前記ヘッダーに、
チューブ、ヘッダー等の一括ろう付けの際に併せて一括
ろう付けにより接合一体化されており、該ブラケット
に、直接に、又は中間ブラケットを介して間接に、受液
器が取り付けられてなることを特徴とする受液器付き凝
縮器を要旨とする。
【0009】なお、上記凝縮器としては、ヘッダー等を
アルミニウム製としたアルミニウム製凝縮器において、
該ヘッダーにアルミニウム製のブラケットがろう付けさ
れたものであるのが好ましい。また、中間ブラケットが
用いられる場合には、この中間ブラケットもアルミニウ
ム製とするのが好ましい。
【0010】また、ヘッダーにろう付けされるブラケッ
トは、ヘッダーの外周面に沿うヘッダー抱囲部を有する
アルミニウム押出材からなるブラケットによるものと
し、該ヘッダー抱囲部にてヘッダーの外周面が抱囲され
た状態で該抱囲部がヘッダーに一括ろう付けにより接合
一体化されているのが好ましい。
【0011】
【作用】上記構成では、一括ろう付け仕様の凝縮器にお
いて、受液器取り付けのためのブラケットが、ヘッダー
に、チューブ、ヘッダー等の一括ろう付けの際に併せて
一括ろう付けにより接合一体化されたものであることに
より、受液器の取付けに際しては、このブラケットに直
接又は間接に受液器を取り付けるだけでよく、この受液
器の取付けによる手間が減少され、受液器付き凝縮器が
生産性よく製造される。
【0012】
【選択図】
【0013】
【実施例】次に、この発明の受液器付き凝縮器をカーク
ーラー用凝縮器に適用した場合の実施例について、図面
を参照しつつ説明する。
【0014】なお、本発明は、受液器を必要とするよう
な、その他の空調装置ないしは冷凍装置の凝縮器にも広
く適用されうるものであることはいうまでもない。
【0015】図1ないし図3に示されるカークーラー用
の受液器付き凝縮器において、(1)は凝縮器、(2)
は受液器、(3)はブラケット、(4)は中間ブラケッ
トである。
【0016】凝縮器(1)において、(6)…は熱交換
用のチューブ、(7)…はフィン、(8)(8)はヘッ
ダー、(9)(10)は仕切部材、(11)は冷媒入口管、
(12)は同出口管、(13)…は冷媒流れ制限部材であ
る。
【0017】チューブ(6)は、アルミニウム製の偏平
中空押出材によるもので、内部が複数の室に仕切られた
いわゆるハーモニカチューブによる。
【0018】フィン(7)は、チューブ(6)と略同じ
幅を有するアルミニウムブレージングシートをコルゲー
ト状に曲成したもので、詳細に図示はしないがルーバー
が切起こし形成されている。
【0019】ヘッダー(8)(8)は、アルミニウムブ
レージングシートをその両側縁部を突き合わせ状に円筒
状に曲成し形成したヘッダーパイプ(15)と、該パイプ
(15)の両端部開口を外嵌め状態に塞ぐアルミニウム製
の蓋材(16)(16)とによって構成されたものである。
【0020】図3に示されるように、両ヘッダーパイプ
(15)(15)の周壁には、その一側、即ち互いに対向さ
れる側において、周方向スリット状のチューブ挿入孔
(15a)…が列設されている。また、ヘッダーパイプ(1
5)の他側周壁には、所定高さ位置において、周方向ス
リット状の仕切部材挿入孔(15b )…が形成されてい
る。更に、左側に配置されるヘッダーパイプ(15)の下
端部周壁には、出口管(12)の基端部を挿入する円形の
出口管挿入孔(15c )が形成されている。また、図6に
示されるように、右側に配置されるヘッダーパイプ(1
5)の上端部を塞ぐ蓋体(16)には、入口管(11)をヘ
ッダーパイプ(15)と同心状に接続するための入口管接
続孔(16a )が設けられている。そして更に、右側ヘッ
ダーパイプ(15)には、その上端部から、上側の仕切部
材挿入孔(15b )との間の長さ範囲において、複数の流
れ制限部材挿入孔(15e )…が設けられている。この流
れ制限部材挿入孔(15e )…は、ヘッダーパイプ(15)
の長さ方向に沿って、周方向における位相を交互に18
0°異にする態様において、設けられている。
【0021】入口管(11)、出口管(12)は、円形のア
ルミニウム管ないしはアルミニウムブレージングシート
による電縫管等によるもので、図2、図3、図6等に示
されるように、その先端部に接続用の継手部材(11a )
(12a )が備えられている。このうち、出口管(12)
は、図1に示されるように、これを受液器(2)に接続
するため、その先端継手部材(12a )を受液器(2)の
接続部近傍に位置せしめるべく、左側ヘッダー(8)の
下端部から該ヘッダー(8)に沿って上方に延ばされる
よう、その中間部長さが比較的長いものに設計されてい
る。
【0022】仕切り部材(9)(9)(10)(10)は、
ヘッダー(8)(8)の内部を、上下方向に複数の室に
仕切り、冷媒がチューブ(6)…群を蛇行状に流通する
ようにするもので、アルミニウム製ないしはアルミニウ
ムブレージングシート製の板状材によるものである。
【0023】そして、出口管(12)の接続される側のヘ
ッダー(8)内を仕切る仕切部材(9)(9)は、図2
及び図4に示されるように、ヘッダー(8)の中空部横
断面形状に即した円形の仕切板部(9a)と、該仕切板部
(9a)の周縁部に略半周わたって連接され仕切板挿入孔
(15b )内に配置される突出周端縁部(9b)と、そし
て、該突出周端縁部(9b)の外周側に連接されてヘッダ
ー(8)の外方に突出される突出板部(9c)とを一体に
有するものとなされている。そして、この突出板部(9
c)には、出口管(12)を挿通せしめる出口管保持孔(9
d)が設けられている。即ち、この突出板部(9c)は、
出口管(12)の長さ方向中間部を保持するブラケット等
の役割を果たすものである。
【0024】なお、入口管(11)の接続される側のヘッ
ダー(8)内を仕切る仕切部材(10)(10)は、図6
(イ)に示されるように、ヘッダー(8)の中空部横断
面形状に即した仕切板部(10a )と、仕切板挿入孔(15
b )内に配置される突出周端縁部(10b )のみを有する
通常の仕切部材による。
【0025】流れ制限部材(13)は、入口管(11)から
ヘッダー蓋体(16)を通じてヘッダー(8)内をその軸
線方向に向けて流入された冷媒の流れを乱すもので、図
6に示されるように、ヘッダー(8)の横断面外周形状
に即した半円状のアルミニウム製板状材によるものとな
されている。
【0026】そして、ブラケット(3)は、受液器
(2)の取付けに用いられるもので、所定長さに切断さ
れたアルミニウム製押出材に一定の加工を施して製作さ
れた一体成形品である。このブラケット(3)は、図1
及び図2に示されるように、ヘッダー(8)の外周部を
半周ないしはそれを若干越える態様において適合状態に
抱囲する抱囲部(3a)と、該抱囲部(3a)から突出され
た取付け部(3b)と、抱囲部(3a)の側縁部から延設さ
れてチューブ(6)の側縁部に当接される上下一対の当
接部(3c)(3c)と、同じく抱囲部(3a)の側縁部にお
いて当接部(3c)(3c)間に位置して延設され内方に屈
曲され、隣り合うチューブ(6)(6)間の間隙内に適
合状態に嵌合されるようになされた嵌合部(3d)とを一
体に備えている。取付け部(3b)にはねじ締結用の孔
(3e)(3e)が設けられている。
【0027】中間ブラケット(4)は、アルミニウム板
によるプレス成形部材(4a)に、受液器保持用のアルミ
ニウム製のリング(4b)を溶接等により接合一体化した
ものである。リング(4b)は、ねじ(4c)の締付けによ
って、その内部に、受液器(2)をしっかりと保持しう
るようになされている。また、プレス成形部材(4a)に
は、ねじ締結用のウェルドナット(4d)(4d)が設けら
れている。
【0028】受液器付き凝縮器の製造は、次のようにし
て行う。
【0029】まず、上記各凝縮器構成部材同士を仮組状
態に組立てる。
【0030】即ち、並列状態に配列したチューブ(6)
…の両端部にヘッダー(8)(8)を、そのチューブ挿
入孔(15a )…にチューブ(6)…の端部を挿入嵌合
し、それによって、チューブ(6)…とヘッダー(8)
(8)とからなる凝縮器スケルトンを製作し、チューブ
(6)…間にコルゲートフィン(7)…を挿入配置す
る。
【0031】そして、出口管(12)の組付けは、次のよ
うに行う。即ち、図2に示されるように、出口管(12)
の長さ方向中間部外周面に仕切部材(9)(9)を孔
(9d)を通じて貫通配置した状態において、該出口管
(12)の基端部をヘッダー(8)の出口管挿入孔(15c
)に挿入嵌合する。同時に、同仕切部材(9)(9)
を同ヘッダー(8)内に挿入嵌合する。これにより、出
口管(12)は、その中間部が仕切部材(9)(9)の突
出板部(9c)に支持され、安定した状態に組付けられ
る。即ち、これら仕切部材(9)(9)は、出口管(1
2)の長さ方向中間部を支持する治具としての機能をも
果たす。
【0032】更に、他方のヘッダー(8)に対し、その
上側蓋体(16)の孔(16a )に入口管(11)の基端部を
挿入嵌合すると共に、他方の仕切部材(10)(10)及び
流れ制限部材(13)(13)を同ヘッダー(8)に組付け
るなどする。
【0033】そして、受液器取付けのためのブラケット
(3)の組付けは、次のように行う。即ち、図1に示さ
れるように、その抱囲部(3a)を左側ヘッダー(8)の
所定高さ位置において、その外周部に嵌合すると共に、
嵌合部(3d)をチューブ(6)(6)間の間隙内に嵌合
し、かつ、上下の当接部(3c)(3c)をチューブ(6)
の側縁部に当接せしめた状態にする。これにより、同ブ
ラケット(3)は、嵌合部(3d)にてヘッダー軸線方向
への変位動を規制され、当接部(3c)(3c)にてヘッダ
ー軸線回りでの回転変位を規制され、抱囲部(3a)にて
側方への脱落を規制されるなどして、セルフジグ作用で
ヘッダー(8)に位置決め状態に適正に、しかも、手間
をかけずに非常に容易に、組付けられる。
【0034】このようにして組み立てた凝縮器組立て体
に対し、次いで、常法により一括ろう付けを施す。これ
により、必要箇所を含む全体が接合一体化されて凝縮器
が得られる。
【0035】出口管(12)は、図4に示されるように、
これにろう付けされた仕切部材(9)(9)がヘッダー
(8)にもろう付けされていることにより、その長さ方
向中間部が安定よく保持される。即ち、この仕切部材
(9)(9)は、孔(9d)の開いた突出部(9c)を有す
る構成となされていることにより、ヘッダー(8)内を
仕切る本来の仕切機能を奏すると共に、冷媒管(12)を
ろう付けに際して支持する治具の機能をも奏し、更に、
ろう付け後は冷媒管(12)の中間部を保持するブラケッ
ト機能をも奏して、極めて高い有用性を発揮する。
【0036】こうして得られたこの凝縮器に対し、次い
で、受液器(2)の取付けを行う。即ち、中間ブラケッ
ト(4)をねじ(18)(18)にてブラケット(3)の取
付け部(3b)に締結すると共に、中間ブラケット(4)
のリング部(4b)に受液器(2)を嵌め、ねじ(4c)に
てリング部(4b)を締付けることによって、該リング部
(4b)に受液器(2)を保持せしめる。そして、出口管
(12)の継手部材(12a )を受液器(2)のポート(2
a)に接続すると、受液器付き凝縮器となる。
【0037】この受液器付き凝縮器をカークーラー構成
装置として圧縮機等と共に車体に搭載取付けする場合に
は、図5に示されるような取付け用部品(20)を用いる
ことが推奨される。
【0038】この部品(20)は、一対の合成樹脂製ない
しはアルミニウム等の金属製のブロック状挟持片(21)
(21)を備えている。各挟持片(21)(21)の対向面に
は、その一側において、ヘッダー(8)の外周部に沿う
円弧状のヘッダー嵌合凹部(21a )が設けられると共
に、他側において、ボルト通し孔(21b )が貫通形成さ
れている。また、この挟持片(21)のヘッダー嵌合凹部
(21a )側の側縁部には、チューブ(6)の側縁部を嵌
合せしめるチューブ嵌合凹部(21c )(21c )が複数個
設けられて、挟持片(21)の一部が、チューブ(6)
(6)間の間隙内に突出嵌合しうるようになされてい
る。
【0039】車体への凝縮器の取付けは、この部品(2
0)を用い、ヘッダー嵌合凹部(21a)内をヘッダー
(8)の外周部に嵌合すると共に、チューブ嵌合凹部
(21c )(21c )をチューブ(6)(6)の側縁部に嵌
合するようにして、両挟持片(21)(21)にてヘッダー
(8)を挾んで対向重ね合わせ状態となし、そして、両
挟持片(21)(21)の孔(21b )(21b )にボルト(2
2)を通して、該ボルト(22)を車体側の取付け部(2
3)に締結するというようにして行う。
【0040】従って、このような部品(20)の採用によ
り、取付け側(23)への凝縮器の取付けを、極めて容易
に、しかも簡素な構成において、凝縮器の生産性を向上
しつつ、コスト的に有利に遂行することができる。
【0041】車体に搭載したカークーラーを作動する
と、高圧ガス冷媒は、入口管(11)を通じて、ヘッダー
(8)の端部からヘッダー(8)内に流入し、仕切り部
材(9)(9)(10)(10)の作用によってチューブ
(6)…群を蛇行状に流通していく過程で、熱交換によ
り液化され、出口管(12)を通じて、受液器(2)に送
られる。この熱交換中、図6に矢印にて示されるよう
に、入口管(11)を通じてヘッダー(8)内に流入した
冷媒は、該入口管(11)がヘッダー(8)の蓋体(16)
に接続されているため、同ヘッダー(8)内を、上側仕
切り部材(10)に向けて勢い良く流れようとするが、こ
の仕切り部材(10)に至るまでの過程で、半円状の流れ
制限部材(13)(13)にてその流れを邪魔され、これに
よって、該冷媒が同ヘッダー(8)内をその長さ方向に
偏り少なく流通し、その結果、該冷媒は各チューブ
(6)…内に均等に流入されて、熱交換が効率良く遂行
される。
【0042】以上の説明から明らかなように、上記構成
の受液器付き凝縮器では、受液器(2)を取り付けるた
めのブラケット(3)を予め凝縮器組立て体に組付け、
該凝縮器組立て体の一括ろう付けの際に併せて該ブラケ
ット(3)も一括ろう付けによりヘッダー(8)に接合
一体化し、そして、このブラケット(3)を利用して受
液器(2)の取付けを行う構造となされているから、従
来のように、一括ろう付けされた凝縮器にチャンネル材
をボルト等にて後付けし、このチャンネル材を利用して
受液器を取り付けるようになされた構造による場合に比
べて、受液器の取付けに要する手間を大幅に減少するこ
とができ、受液器付き凝縮器を生産性良く製造すること
ができる。
【0043】しかも、ブラケット(3)は、ヘッダー
(8)の外周形状に即した抱囲部(3a)を有し、該抱囲
部(3a)を通じて、ヘッダー(8)の外周部に一括ろう
付けされるものとなされているから、ブラケット(3)
の取付け強度を非常に高いものにすることができる。
【0044】加えて、ブラケット(3)をアルミニウム
製としているから、従来のように鉄製のチャンネル材を
使用するのに比べ、全体を軽量なものにすることができ
る。
【0045】更に、ブラケット(3)は、押出材に所定
の加工を施して製作されたものとなされているから、三
次元的な複雑な一体構造のブラケット(3)を、容易に
製造することができ、コスト面等においてその優位性を
発揮することができる。
【0046】更に、ヘッダー(8)に一括ろう付けによ
り連通接続された出口管(12)は、受液器(2)のポー
ト(2a)にまで延ばされるものに設計され、該出口管
(12)が、長い中間連結パイプを介することなく、受液
器(2)に接続される構造となされているから、このよ
うな長い中間連結パイプの採用を省略し得て、構造を簡
素なものにすることができる。
【0047】なお、上記受液器付き凝縮器では、ブラケ
ット(3)の他、中間ブラケット(4)を用いて受液器
(2)が取り付けられた構造を示しているが、図7に示
されるように、これら両者を押出によりあるいは他の成
形方法により一体成形した一体成形タイプのブラケット
(25)を用いて受液器(2)の取付けがなされた構造が
採用されてもよい。
【0048】
【発明の効果】上述の次第で、この発明は、一括ろう付
け仕様の凝縮器において、受液器取付けのためのブラケ
ットが、ヘッダーに、チューブ、ヘッダー等の一括ろう
付けの際に併せて一括ろう付けにより接合一体化された
ものであるから、受液器の取付けに際しては、このブラ
ケットに直接又は間接に受液器を取り付けるだけでよ
く、この受液器の取付けのための手間が減少される。も
ちろん、ヘッダーにろう付けされるこのブラケットは、
一括ろう付け前に、該ヘッダーに組付けられるものであ
るが、この組付けに、従来の後付けの場合のような手間
を要することはない。従って、このようなことから、受
液器付き凝縮器を生産性よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】受液器付き凝縮器の受液器取付け側を示す断面
平面図である。
【図2】チューブ、ヘッダー、ブラケット、出口管、受
液器等を分離状態にして示す斜視図である。
【図3】受液器付き凝縮器の全体正面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面矢視図である。
【図5】図(イ)は受液器付き凝縮器と、該凝縮器を車
体側に取り付けるための取付け用部品とを分離状態にし
て示す斜視図、図(ロ)は同部品による取付け状態を示
す断面平面図である。
【図6】図(イ)は右側ヘッダーの上半部の内部構造を
示す断面正面図、図(ロ)は図(イ)のVI−VI線断
面図である。
【図7】他の実施例にかかるもので、受液器付き凝縮器
の受液器取付け側を示す断面平面図である。
【符号の説明】
1…凝縮器 2…受液器 3…ブラケット 4…中間ブラケット 6…チューブ 8…ヘッダー 25…ブラケット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本のチューブの端部が中空ヘッダー
    に連通状態に接続された一括ろう付け仕様の凝縮器にお
    いて、 受液器取付けのためのブラケットが、前記ヘッダーに、
    チューブ、ヘッダー等の一括ろう付けの際に併せて一括
    ろう付けにより接合一体化されており、該ブラケット
    に、直接に、又は中間ブラケットを介して間接に、受液
    器が取り付けられてなることを特徴とする受液器付き凝
    縮器。
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