JP2547219Y2 - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JP2547219Y2
JP2547219Y2 JP1990032367U JP3236790U JP2547219Y2 JP 2547219 Y2 JP2547219 Y2 JP 2547219Y2 JP 1990032367 U JP1990032367 U JP 1990032367U JP 3236790 U JP3236790 U JP 3236790U JP 2547219 Y2 JP2547219 Y2 JP 2547219Y2
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広仲 佐々木
寛彦 渡辺
宣昭 郷
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昭和アルミニウム株式会社
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、例えばカークーラーの凝縮器等に用いら
れるいわゆるヘッダータイプの熱交換器に関する。
従来の技術 例えばカーエアコン用凝縮器に用いられる熱交換器に
あっては、ハーモニカチューブと称されるような多孔偏
平押出チューブを蛇行状に曲げ、その平行状部間にフィ
ンを配置してコアを構成した、いわゆるサーペンタイン
型と称されるものに代えて、複数本の偏平チューブとコ
ルゲートフィンとを交互配置に積層すると共に、各チュ
ーブの両端を筒状中空ヘッダーに連結したいわゆるマル
チフロータイプのものが提供され、脚光を浴びている。
かかる熱交換器と熱交換媒体出入口パイプとの接続に
際しては、従来、ユニオン継手が広く採用されている。
ユニオン継手は基端部外周にスパナ等の工具係合部が
形成される一方、先端部外周にネジ部が形成されたもの
であり、その先端部に配管パイプの先端フレア部を当接
した状態で該パイプに嵌め合わされたユニオンナットを
前記ネジ部に螺合することによってユニオン継手と出入
口パイプとを締結固定するようにして使用される。
考案が解決しようとする課題 しかし、その締結固定に際して、ユニオン継手がヘッ
ダーに対して捩じれないように継手の工具係合部にスパ
ナ等の工具を係合固定した状態でユニオンナットを螺合
せしめるいわゆるダブルスパナ掛け作業が必要であり、
その締結固定作業が些か面倒であった。
特に車体フロントのラジエータ前方に取付けるような
場合にはその取付スペースが狭いことより尚更である。
また、この種のユニオン継手は、その構造上、軸線方
向の長さが一般的に言って長く、そのため、熱交換器本
体から上下方向や左右方向に大きく突出してしまいやす
く、突出方向等に出入口パイプ取付けのための広い取付
スペースを要するという難があった。
この考案は、上述のような問題点に鑑み、一対の筒状
中空ヘッダーが備えられ、各中空ヘッダーの周側部にそ
の長手方向に間隔的にそれぞれ複数本の偏平チューブが
連通状態に接続されると共に、該中空ヘッダーに熱交換
媒体出口用継手および熱交換媒体入口用継手が接続され
た構造のいわゆるマルチフロータイプの熱交換器におい
て、前記継手への熱交換媒体出入口パイプの取り付けを
面倒なく容易に行うことができるのみならず、熱交換器
本体からの上下方向や左右方向への継手の突出量を嵩張
らないように小さくし得て出入口パイプの取付スペース
を広く確保することができる構造の熱交換器を提供する
ことを目的とするものである。
課題を解決するための手段 而して、この考案は、一対の筒状中空ヘッダー(3)
(4)が備えられ、各中空ヘッダー(3)(4)の周側
部にその長手方向に間隔的にそれぞれ複数本の偏平チュ
ーブ(1)…が連通状態に接続されると共に、該中空ヘ
ッダー(4)に熱交換媒体出口用継手(B2)および熱交
換媒体入口用継手(B1)が接続された熱交換器におい
て、 前記継手(B2)(B1)は、ブロック状継手本体(10)
の一側面側に熱交換媒体出入口パイプ接続用孔部(10
a)と同パイプ固定用ネジ孔(10b)が形成される一方、
該ブロック状継手本体(10)の他側面側に前記パイプ接
続用孔部に連通するヘッダー接続用短筒(11)が一体的
に突設されたブロック継手からなり、 該ブロック継手(B2)(B1)の接続用短筒(11)は、
その外周面側に、長手方向中間部に位置して、短筒先端
側に面した挿入量規制用の係止段部(11c)を有し、 上記接続用短筒(11)が、挿入量規制用の係止段部
(11c)をヘッダー(4)の前面側の外周面に係止させ
た状態にヘッダー(4)内に挿入され、かつろう付けさ
れることにより前記継手(B2)(B1)が熱交換器本体の
前面側において前記ヘッダー(4)の外周面に一体的に
取付けられ、 前記ブロック継手(B2)(B1)の、出入口パイプ接続
用孔部(10a)と同パイプ固定用ネジ孔(10b)が形成さ
れている前面側の面に、熱交換媒体出入口パイプ(P)
の先端部に設けられた板状のコネクタ(C)が重ね合わ
されかつ前記ネジ孔(10b)を利用して締結部材(D)
にて締結固定されることによって、熱交換媒体出入口パ
イプ(P)とブロック継手(B2)(B1)の出入口パイプ
接続用孔部(10a)とが連通接続されるものとなされて
いることを特徴とする熱交換器を要旨とするものであ
る。
作用 上記熱交換器では、継手(B2)(B1)は、ブロック状
継手本体(10)の一側面側に熱交換媒体出入口パイプ接
続用孔部(10a)と同パイプ固定用ネジ孔(10b)が形成
されたブロック継手からなるものであり、該ブロック継
手(B2)(B1)の、出入口パイプ接続用孔部(10a)と
同パイプ固定用ネジ孔(10b)が形成されている側の面
において、熱交換媒体出入口パイプ(P)の先端部に設
けられたコネクタ(C)が、前記ネジ孔(10b)を利用
して締結部材(D)にて締結固定されることによって、
熱交換媒体出入口パイプ(P)とブロック継手(B2)
(B1)とが接続されるものとなされていることにより、
この接続作業は、工具を使って締結部材(D)をネジ孔
(10b)に締結していくだけでよく、継手への熱交換媒
体出入口パイプ(P)の取付が面倒なく容易に行える。
しかも、第1に、この継手(B2)(B1)は、ブロック
状本体(10)の一側面側に出入り口パイプ側のコネクタ
を締結するためのネジ孔(10b)が形成され、このネジ
孔(10b)を利用して、熱交換媒体出入口パイプ(P)
側のコネクタ(C)が、締結部材(D)にて締結固定さ
れるものとなされている構造であることから、継手(B
2)(B1)それ自体を非常にコンパクトに構成すること
ができること、第2に、ブロック継手(B2)(B1)が熱
交換器のコアの前面側においてヘッダー(4)にろう付
け一体化された構成であること、即ち、継手(B2)(B
1)がヘッダー(4)の前面側に対し直接に接合されて
いるものであることにより、熱交換器本体からの継手の
外側方への突出量を嵩張らないように小さくし得て、出
入口パイプの取付スペースが広く確保される。
のみならず、ブロック継手(B2)(B1)は、そのブロ
ック状継手本体(10)にヘッダー接続用短筒(11)が突
設され、この接続用短筒(11)がヘッダー(4)内に挿
入されて継手(B2)(B1)とヘッダー(4)とがろう付
一体化された構成であることにより、このようなブロッ
クタイプの継手(B2)(B1)が、マルチフロータイプの
熱交換器における複数本の偏平チューブ(1)…を連通
状態に接続する筒状の中空ヘッダー(4)に対し、所定
の取付位置に構造的に非常に安定性良く組付けられ、ひ
いては、ブロックタイプの継手(B2)(B1)がこのよう
な筒状の中空ヘッダー(4)に対し品質面で非常に良好
にろう付けされる。
特に、ブロック継手(B2)(B1)の接続用短筒(11)
は、その外周面側に、長手方向中間部に位置して、短筒
先端側に面した挿入量規制用の係止段部(11c)を有
し、上記接続用短筒(11)が、挿入量規制用の係止段部
(11c)をヘッダー(4)の外周面に係止させた状態
に、ヘッダー(4)内に挿入され、その状態で前記継手
(B2)(B1)とヘッダー(4)とがろう付一体化された
ものであることにより、ヘッダー(4)への継手(B2)
(B1)の組付けに際して、ヘッダー(4)内への接続用
短筒(11)の挿入量が適正かつ非常に容易に設定され、
ブロックタイプの継手(B2)(B1)が筒状の中空ヘッダ
ー(4)に、より一層品質良好にろう付けされる。
更に、継手(B2)(B1)は、そのブロック状継手本体
(10)にヘッダー接続用短筒(11)が一体的に突設され
た構成であることにより、例えばブロック状継手本体
(10)と接続用筒(11)とを別体にし、接続用筒(11)
をブロック状継手本体(10)に溶接等により接合した構
成によるものであるような場合に比べて、接続用筒(1
1)の長さを非常に短いものに設計、製作することがで
き、このことによって、ブロック継手(B2)(B1)のブ
ロック状継手本体(10)をより一層ヘッダー(4)の外
周面に近接配置させることができ、熱交換器本体からの
継手の突出量が嵩張らないように小さくされる。しか
も、接続用短筒(11)が一体的に突設された構成である
ことにより、接合箇所が減少されることによって、生産
性が向上されるのみならず製品としての品質信頼性も向
上される。
そして更に、上記のように、ブロック状継手本体(1
0)にヘッダー接続用短筒(11)が一体的に突設された
構成によって接続用筒(11)の長さを非常に短いものに
設計、製作することができることから、熱交換器本体か
らの継手の突出量を嵩張らないように小さくしながら
も、該筒状中空ヘッダー(4)への接続用短筒(11)の
挿入量、即ち、筒状中空ヘッダー(4)への接続用短筒
(11)の突出量を非常に小さいものにすることができ
る。従って、マルチフロータイプの熱交換器において、
複数本の偏平チューブ(1)…が連通状態に接続された
筒状中空ヘッダー(4)の内部空間部への接続用短筒
(11)による構造的影響を小さくし得て、マルチフロー
タイプの熱交換器のヘッダー(4)に対する継手(B2)
(B1)の取付位置の設計の自由度を大きくでき、それに
より、継手(B2)(B1)をヘッダー(4)に対して熱交
換器本体の前面側に設定して取り付けることができ、熱
交換器に対する出入口パイプの取付作業をより一層容易
に行うことができるものとなしうる。
実施例 以下、この考案を、カーエアコン用凝縮器に適用した
実施例に基づいて説明する。
なお、この明細書において、アルミニウムの語はアル
ミニウム合金を含む意味において使用する。
第1図ないし第3図において、(A)は熱交換器本
体、(B1)(B2)はブロック継手である。
熱交換器本体(A)は、水平状態で上下方向に配置さ
れた複数のチューブ(1)、その隣接するチューブ
(1)(1)間に介在されたコルゲートフィン(2)お
よびチューブ(1)の両端に連通接続されたヘッダー
(3)(4)とで構成されている。
前記チューブ(1)は多孔偏平アルミニウム押出型材
からなるものである。もっとも、内部にインナーフィン
を挿入固定した偏平状の電縫管を用いても良い。いずれ
にしても孔部内の上下両内壁面を連結した補強仕切壁な
いしは補強仕切桟等を有する耐圧力の向上されたものを
用いることが望ましい。
前記コルゲートフィン(2)はチューブ(1)と略同
じ幅を有するアルミニウム製のもので、ろう付によりチ
ューブ(1)に接合されている。コルゲートフィン
(2)は、望ましくはルーバーを切り起こしたものを用
いるのが良い。
前記ヘッダー(3)(4)は断面円形のアルミニウム
製中空パイプからなり、前記各チューブ(1)の両端が
連通接続されている。このヘッダー(3)(4)として
は、チューブ(1)およびブロック継手(B)とのろう
付を容易にする目的で芯材の片面または両面にろう材層
が被覆形成されたブレージングシートを筒状に成形して
その衝き合わせ縁部どおしをろう付あるいは溶接により
接合した中空成形パイプを用いることが望ましい。もっ
とも、押出中空パイプを用いても良い。
上記ヘッダー(3)(4)の上下両端は、蓋体(5)
によりそれぞれ閉塞されている。
また、左ヘッダー(3)の上下方向の上から3分の1
程度の位置には該ヘッダー(3)を上下2室に分割する
仕切板(6)が設けられる一方、右ヘッダー(4)の上
下方向の上部および中間部よりやや下方位置にそれぞれ
仕切板(6)(6)が設けられている。そして右ヘッダ
ー(4)の下部に熱交換媒体入口用継手(B1)、同上部
に同出口用継手(B1)がそれぞれ取付けられている。而
して熱交換媒体入口継手(B1)から右ヘッダー(4)下
部に流入した冷媒は、第6図に示すように、チューブ群
によって構成される全冷媒流通路をめぐって蛇行状に流
通して上部の出口用継手(B2)に至り、該継手(B2)か
ら器外へと流出する。この間にチューブ(1)間に形成
されたコルゲートフィン(2)を含む空気流通間隙を流
通する空気と熱交換を行い凝縮するものとなされてい
る。なお、最外側のコルゲートフィン(2)の外側には
サイドプレート(7)が配置されている。
上記継手は、第4図および第5図に示すように、ブロ
ック状継手本体(10)の一側面の一端部寄りに熱交換媒
体出入口パイプ接続用孔部(10a)が形成されると共
に、同他端部寄りに同パイプ固定用ネジ孔(10b)が形
成される一方、他側面に上記接続用孔部(10a)に連通
した接続用短筒(11)が一体的に突設されたものであ
り、アルミニウム合金からなる一体成形品である。
前記接続用孔部(10a)はその入口部分が内方に向か
って縮径状となされた錐面に形成されている。また接続
用短筒(11)はその先端部(11a)が薄肉状となされ、
基端部(11b)との境にヘッダー(4)への挿入量規制
用の係止段部(11c)を有するものとなされている。
一方、最下段のチューブ群が連通接続された右ヘッダ
ー下部の前面側および最上段のチューブ群が連通接続さ
れた右ヘッダー上部の前面側には、それぞれ隣接チュー
ブ端部間の中間位置に前記継手(B1)(B2)の接続用短
筒(11)の薄肉先端部(11a)に対応する大きさおよび
形状の挿入用孔部が穿設され、該孔部に継手(B1)(B
2)の接続用短筒(11)の薄肉先端部(11a)が差し込ま
れ、かつ挿入量規制用段部(11c)がヘッダー(4)外
周面に係止された状態で、継手(B1)(B2)とヘッダー
(4)とがろう付固定されている。このように継手(B
1)(B2)の接続用短筒(11)を隣接チューブ端部の中
間位置に臨ませた状態でヘッダー(4)内に挿入固定さ
せたのは、もしチューブ端部に臨ませた状態で挿入固定
すると該チューブにのみ集中的に熱交換媒体が流通され
易くなり、各チューブ(1)に均等に流通されなくなる
からである。
また、上述のように継手(B1)(B2)をヘッダー
(4)の前面側に取り付けることによって、パイプ接続
用孔部(10a)および同パイプ固定用ネジ孔(10b)が取
付状態において熱交換器本体の前面側に位置するものと
なされるので、該熱交換器(A)を車体フロントのラジ
エータ前部等に取付けるような場合であってもフロント
の前方側から熱交換媒体出入口用パイプ(P)を容易か
つ確実に取付けることができるという利点がある。しか
も、出入口用継手をヘッダーの前面側に取付けることに
よって、該継手が熱交換器本体に対して前方突出状とな
るので、熱交換器本体に対して上下方向あるいは左右方
向に突出状に取付けられた従来品と較べて嵩張らないも
のとなり、設置スペースの小さい場所での取付けを可能
にしうるという利点もある。
ヘッダー(4)と継手(B1)(B2)とのろう付を確実
にすると共に、継手(B1)(B2)をヘッダー(4)の挿
入用孔部に容易に差し込めるようにする目的で、該挿入
孔部をテーパ面に形成することが望ましい。
上記継手(B1)(B2)に出入口用パイプ(P)を接続
するには、例えば該パイプ(P)の先端部に前記継手
(B1)(B2)に対応する板状のコネクタ(C)を固着
し、該コネクタ(C)を要すればシール部材を介在させ
た状態で前記継手(B1)(B2)に重ね合わせ、コネクタ
(C)に挿通したボルト(D)を継手(B1)(B2)のネ
ジ孔(10b)に螺合させて締結固定することによって継
手(B1)(B2)に出入口用パイプ(P)を接続して使用
される。
考案の効果 この考案にかかる熱交換器は、上述のとおり、継手
(B2)(B1)は、ブロック状継手本体(10)の一側面側
に熱交換媒体出入口パイプ接続用孔部(10a)と同パイ
プ固定用ネジ孔(10b)が形成されたブロック継手から
なるものであり、該ブロック継手(B2)(B1)の、出入
口パイプ接続用孔部(10a)と同パイプ固定用ネジ孔(1
0b)が形成されている側の面において、熱交換媒体出入
口パイプ(P)の先端部に設けられたコネクタ(C)
が、前記ネジ孔(10b)を利用して締結部材(D)にて
締結固定されることによって、熱交換媒体出入口パイプ
(P)とブロック継手(B2)(B1)とが接続されるもの
となされているから、この接続作業は、工具を使って締
結部材(D)をネジ孔(10b)に締結していくだけでよ
く、継手への熱交換媒体出入口パイプ(P)の取付を面
倒なく非常に容易に行うことができる。
また、上述のように継手(B1)(B2)をヘッダー
(4)の前面側、すなわち熱交換器本体(A)の前面側
においてヘッダー(4)の外周面に取り付けたものとな
されていることによって、パイプ接続用孔部(10a)お
よび同パイプ固定用ネジ孔(10b)が取付状態において
熱交換器本体の前面側に位置するものとなされているの
で、該熱交換器(A)を車体フロントのラジエータ前部
等に取付けるような場合であってもフロントの前方側か
ら熱交換媒体出入口用パイプ(P)を容易かつ確実に取
付けることができるという利点がある。しかも、出入口
継手をヘッダーの前側面に取付けることによって、該継
手が熱交換器本体に対して前方突出状となるので、熱交
換器本体に対して上下方向あるいは左右方向に突出状に
取付けられた従来品と較べて嵩張らないものとなり、設
置スペースの小さい場所でも熱交換器の取付けが可能に
なるという利点がある。
しかも、第1に、この継手(B2)(B1)は、ブロック
状本体(10)の一側面側に出入り口パイプ側のコネクタ
を締結するためのネジ孔(10b)が形成され、このネジ
孔(10b)を利用して、熱交換媒体出入口パイプ(P)
側のコネクタ(C)が、締結部材(D)にて締結固定さ
れるものとなされている構造であることから、継手(B
2)(B1)それ自体を非常にコンパクトに構成すること
ができること、第2に、ブロック継手(B2)(B1)とヘ
ッダー(4)とがろう付一体化された構成であること、
即ち、継手(B2)(B1)がヘッダー(4)に対し直接に
接合されているものであることの2つの構成から、熱交
換器本体からの継手の外方突出量を嵩張らないように小
さくし得て、出入口パイプの取付スペースを広く確保す
ることができる。
のみならず、ブロック継手(B2)(B1)は、そのブロ
ック状継手本体(10)にヘッダー接続用短筒(11)が突
設され、この接続用短筒(11)がヘッダー(4)内に挿
入されて継手(B2)(B1)とヘッダー(4)とがろう付
一体化された構成であるから、このようなブロックタイ
プの継手(B2)(B1)を、マルチフロータイプの熱交換
器における複数本の偏平チューブ(1)…を連通状態に
接続する筒状の中空ヘッダー(4)に対し、所定の取付
位置に構造的に非常に安定性良く組付けることができ、
ひいては、ブロックタイプの継手(B2)(B1)をこのよ
うな筒状の中空ヘッダー(4)に対し品質面で非常に良
好にろう付けすることができる。
特に、ブロック継手(B2)(B1)の接続用短筒(11)
は、その外周面側に、長手方向中間部に位置して、短筒
先端側に面した挿入量規制用の係止段部(11c)を有
し、上記接続用短筒(11)が、挿入量規制用の係止段部
(11c)をヘッダー(4)の外周面に係止させた状態
に、ヘッダー(4)内に挿入され、その状態で前記継手
(B2)(B1)とヘッダー(4)とがろう付一体化された
ものであるから、ヘッダー(4)への継手(B2)(B1)
の組付けに際して、ヘッダー(4)内への接続用短筒
(11)の挿入量を適正かつ非常に容易に設定することが
でき、ブロックタイプの継手(B2)(B1)を筒状の中空
ヘッダー(4)に、より一層品質良好にろう付けするこ
とができる。
更に、継手(B2)(B1)は、そのブロック状継手本体
(10)にヘッダー接続用短筒(11)が一体的に突設され
た構成であるから、例えばブロック状継手本体(10)と
接続用筒(11)とを別体にし、接続用筒(11)をブロッ
ク状継手本体(10)に溶接等により接合した構成による
ものであるような場合に比べて、接続用短筒(11)の長
さを非常に短いものに設計、製作することができ、この
ことによって、ブロック継手(B2)(B1)のブロック状
継手本体(10)をより一層ヘッダー(4)の外周面に近
接配置させることができ、熱交換器本体からの継手の突
出量を嵩張らないように小さくすることができる。しか
も、接続用短筒(11)が一体的に突設されたものである
から、接合箇所が減少されることによって、生産性が向
上されるのみならず製品としての品質信頼性も向上され
る。
そして更に、上記のように、ブロック状継手本体(1
0)にヘッダー接続用短筒(11)が一体的に突設された
構成によって接続用筒(11)の長さを非常に短いものに
設計、製作することができることから、熱交換器本体か
らの継手の突出量を嵩張らないように小さくしながら
も、該筒状中空ヘッダー(4)への接続用短筒(11)の
挿入量、即ち、筒状中空ヘッダー(4)への接続用短筒
(11)の突出量を非常に小さいものにすることができ
る。従って、マルチフロータイプの熱交換器において、
複数本の偏平チューブ(1)…が連通状態に接続された
筒状中空ヘッダー(4)の内部空間部への接続用短筒
(11)による構造的影響を小さくし得て、マルチフロー
タイプの熱交換器のヘッダー(4)に対する継手(B2)
(B1)の取付位置の設計の自由度を大きくでき、それに
より、継手(B2)(B1)をヘッダー(4)の前面側で、
チューブ(1)と直交する方向に取付けるにもかわら
ず、ヘッダー(4)を介して行われる各チューブ(1)
への熱交換媒体の均等な分配導入及び各ヘッダーからの
均等な集合排出を抵抗少なく円滑に行うことができ、ひ
いては熱交換性能を阻害することなく前記のように熱交
換器に対する出入口パイプの取付作業を容易に行うこと
ができるものとなしうる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示すもので、第1図は熱交
換器の全体正面図、第2図は同左側面図、第3図は同平
面図、第4図は継手の平面図、第5図は第4図V−V線
の断面図、第6図は熱交換媒体の流れを示す回路図であ
る。 (1)……チューブ、(2)……フィン、(3)(4)
……ヘッダー、(B1)……熱交換媒体入口用継手、(B
2)……熱交換媒体出口用継手、(10)……ブロック状
継手本体、(10a)……熱交換媒体出入口パイプ接続用
孔部、(10b)……熱交換媒体出入口パイプ固定用ネジ
孔、(11)……接続用短筒、(P)……熱交換媒体出入
口パイプ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の筒状中空ヘッダー(3)(4)が備
    えられ、各中空ヘッダー(3)(4)の周側部にその長
    手方向に間隔的にそれぞれ複数本の偏平チューブ(1)
    …が連通状態に接続されると共に、該中空ヘッダー
    (4)に熱交換媒体出口用継手(B2)および熱交換媒体
    入口用継手(B1)が接続された熱交換器において、 前記継手(B2)(B1)は、ブロック状継手本体(10)の
    一側面側に熱交換媒体出入口パイプ接続用孔部(10a)
    と同パイプ固定用ネジ孔(10b)が形成される一方、該
    ブロック状継手本体(10)の他側面側に前記パイプ接続
    用孔部に連通するヘッダー接続用短筒(11)が一体的に
    突設されたブロック継手からなり、 該ブロック継手(B2)(B1)の接続用短筒(11)は、そ
    の外周面側に、長手方向中間部に位置して、短筒先端側
    に面した挿入量規制用の係止段部(11c)を有し、 上記接続用短筒(11)が、挿入量規制用の係止段部(11
    c)をヘッダー(4)の前面側の外周面に係止させた状
    態にヘッダー(4)内に挿入され、かつろう付けされる
    ことにより前記継手(B2)(B1)が熱交換器本体の前面
    側において前記ヘッダー(4)の外周面に一体的に取付
    けられ、 前記ブロック継手(B2)(B1)の、出入口パイプ接続用
    孔部(10a)と同パイプ固定用ネジ孔(10b)が形成され
    ている前面側の面に、熱交換媒体出入口パイプ(P)の
    先端部に設けられた板状のコネクタ(C)が重ね合わさ
    れかつ前記ネジ孔(10b)を利用して締結部材(D)に
    て締結固定されることによって、熱交換媒体出入口パイ
    プ(P)とブロック継手(B2)(B1)の出入口パイプ接
    続用孔部(10a)とが連通接続されるものとなされてい
    ることを特徴とする熱交換器。
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