JPH0747614B2 - 光硬化可能な組成物 - Google Patents

光硬化可能な組成物

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JPH0747614B2
JPH0747614B2 JP18041489A JP18041489A JPH0747614B2 JP H0747614 B2 JPH0747614 B2 JP H0747614B2 JP 18041489 A JP18041489 A JP 18041489A JP 18041489 A JP18041489 A JP 18041489A JP H0747614 B2 JPH0747614 B2 JP H0747614B2
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methacrylate
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栄一郎 滝山
淳 長谷川
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、2−アセトアセチルアルキル(メタ)アクリ
レートを利用した、塗料、インキ、接着剤の各分野に有
用な、新規な光硬化可能な組成物に関するものである。
〔従来の技術および課題〕
ポリエステル−アクリレートを光硬化に利用することは
よく知られており、それ自身ならびに他の光硬化性樹脂
に添加して光硬化利用技術の一つの中心をなしている。
しかし、未解決の問題も幾つか指摘されており、これら
の欠点の解消は用途の一層の拡大に有用である。
その主なものは、光硬化が余りにも速やかであることか
ら、硬化の際の応力緩和がなされず、結果として基材と
の密着性が甚だしく損なわれることである。
特に、二官能性以上のモノマーを希釈剤に用いた時に著
しいものとなる。
しかし一官能性のアクリレート型モノマーについては、
臭気、空気中における硬化性が十分でない、塗膜物性が
低下するといった問題点が指摘されている。特に臭気、
ならびに硬化塗膜の物性低下は致命的ともいえる欠点で
あって、一官能性アクリレートを用いることからくる密
着性の改善効果を、全くといってよい程打消しているの
が現状である。
本発明は、従来の一官能性モノマーのもつ欠点を改良
し、一官能性アクリレートでありながら殆ど臭気がな
く、その上光硬化性にも優れ、硬化塗膜の物性も従来の
一官能性モノマーに比較して、著しく改善されたもので
ある、光硬化可能な組成物を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち本発明は、 (a)1分子中に(メタ)アクリロイル基とアセト酢酸
エステル基とを共有する、アセトアセチル基含有(メ
タ)アクリレート、および (b)1分子中に1個よりも多い(メタ)アクリロイル
基とエステル結合とを有するポリエステル−アクリレー
ト、 を併用することよりなる、光硬化可能な組成物を提供す
るものである。
本発明の組成物の(a)成分として使用できる化合物
は、例えば、次式(I)で表される2−アセトアセチル
アルキル(メタ)アクリレート等がある。
〔ただし、Rは水素またはメチル基を表す〕 この2−アセトアセチルアルキル(メタ)アクリレート
は、(メタ)アクリロイル基を有する不飽和アルコール
をジケテンでアセチルアセトネート化することにより合
成することができる。
(メタアクリロイル基とアセト酢酸エステル基とを共有
するモノマー) アセト酢酸エステルの2つのカルボニル間のメチレン結
合は活性であり、容易に水素引抜き反応を生ずる。それ
に、よく知られているようにアセト酢酸エステルは典型
的なケト−エノール互変異性を示し、 光硬化に関係することも考えられる。理由は明らかでは
ないが、アセト酢酸エステル基を側鎖に有するポリマー
は加熱により溶媒に不溶なものとなる。
本発明の光硬化可能な組成物の(a)成分である、1分
子中に(メタ)アクリロイル基とアセト酢酸エステル基
を共有するアセトアセチル基含有(メタ)アクリレート
の合成のための原料不飽和アルコールとしては、一般式 〔ただし、Rは水素またはメチル基を表し、Aは2価の
エーテルまたはエステル結合を有するかまたは有しない
炭化水素基を表す〕 で表されるが、実用的にはAは炭素数2の位置にヒドロ
キシル基を有する不飽和アルコールが好適である。その
代表例としては、例えば次の種類があげられる。
2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプ
ロピルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−ヒ
ドロキシフェニルメタクリレートが好適であり、さらに
は多価アルコールに(メタ)アクリル酸を反応させた
(メタ)アクリロイル基とヒドロキシル基とを共有する
不飽和アルコールにアルキレンオキシドまたはカプロラ
クトンを1〜20個、好ましくは1〜5個付加させた末端
ヒドロキシル基を有するモノマー類も使用可能である。
末端ヒドロキシル基は一級の方が容易にアセチルアセト
ネート化されるが、二級タイプも条件を選ぶことにより
アセチルアセトネート化される。
本発明の光硬化可能な組成物の一方の(b)成分である
ポリエステル−アクリレートは、通常、次の方法により
合成される。
(イ)(メタ)アクリル酸と多価アルコール、多塩基酸
またはその酸無水物とを、酸触媒下、副生する水を溶媒
で共沸除去をしながらエステル化される。
(ロ)グリシジルメタクリレートを一成分とし、アルキ
レンモノエポキシド、多塩基酸無水物とを開環付加反応
させる。
この時、不飽和モノアルコール、多価アルコール、また
はメタアクリル酸或は多塩基酸等の開始剤が必要であ
る。
(ハ)エステル交換法 (メタ)アクリル酸の低級エステル、多価アルコールお
よび多塩基酸の低級アルコールエステルを、ナトリウム
メチラートのようなエステル交換触媒を用いてエステル
交換し、低級アルコールを除去する。
ただし、この場合(メタ)アクリロイル源としてアクリ
ル酸メチルを用いると、副生メタノールと共沸し分離が
出来ずコスト高となる。
これらポリエステル−アクリレートを合成する原料を特
に制限する必要はなく、例えば次の種類があげられる。
エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、ブタンジオー
ル1,3、ブタンジオール1,4、ネオペンチルグリコール、
水素化ビスフェノールA、ビスフェノールAエチレンオ
キシド付加物、ビスフェノールAプロピレンオキシド付
加物、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレ
ンオキシド、スチレンオキシド、フェニルグリシジルエ
ーテル、エピクロロヒドリン、グリセリン、トリメチロ
ールプロパン、ペンタエリスリット、ジペンタエリスリ
ット、無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、メチ
ルテトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル
酸、エンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸、ヘット
酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、無水トリメリト酸といった高融点多
塩基酸は予め多価アルコールと高温エステル化を行い、
多価アルコールエステルとして利用することが便利であ
る。
(b)ポリエステル−アクリレートと(a)アセトアセ
チル基含有(メタ)アクリレートモノマーとの使用割合
は用途によっても相違し、特に制限を加える必要はない
が、一般的にいって(b)ポリエステル−アクリレート
90〜10重量%(以下重量を省略)、(a)アセトアセチ
ル基含有(メタ)アクリレート10〜90%であるが、好適
な範囲は(b)ポリエステル−アクリレート80〜20%、
(a)アセトアセチル基含有(メタ)アクリレート20〜
80%である。
例えば変性にポリマー類を併用する時などは、アセトア
セチル基含有(メタ)アクリレートの含有率は高くても
十分に実用的なものとなる。
また、一般に使用されているモノマー類を、必要に応じ
併用することもできる。
本発明による組成物を光硬化させる際には、光エネルギ
ーを吸収してラジカルを発生させる開始剤の併用が必要
である。
開始剤は一般に利用されている各種のタイプ、例えば、
ベンジルケタール類、アセトフェノン誘導体、ベンゾイ
ンエーテル類、チオキサントン類とアミンとの併用系な
ど各種のものが使用可能である。
電子線照射であれば開始剤は必要ではない。本発明によ
る組成物は、必要に応じて充填剤、補強材、着色剤、離
型剤、消泡剤、溶解可能なポリマー類などを併有できる
ことは勿論である。
以下、参考例および実施例により本発明をさらに詳細に
説明する。
参考例 1 2−アセトアセチルエチルメタクリレートの合成 オートクレーブに、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト650g(5モル)、ジブチル錫ジラウレート5gおよびパ
ラベンゾキノン0.5gを仕込んだ後、N2置換を3.0→0.2kg
/cm2で3回行った。
次いで攪拌しながら滴下ロートにジケテン462g(5.5モ
ル)を仕込み、N2で約5kg/cm2の圧力を加えてオートク
レーブに滴下した。
滴下しながら発熱により昇温させ、反応温度約60℃で3
時間、滴下、反応させた。
滴下終了後、0.7kg/cm2に減圧しながら、60分間、60℃
に保ち、反応を完結させた。
生成した2−アセトアセチルエチルメタクリレートは、
純度約95%、淡黄褐色液状であった。
このものの赤外線吸収スペクトルを第1図に示す。
参考例 2 2−アセトアセチルプロピルアクリレートの合成 オートクレーブに、2−ヒドロキシプロピルメタクリレ
ート720g(5モル)、ジブチル錫ジラウレート5gおよび
パラベンゾキノン0.5gを仕込み、参考例1と同様にN2
換し、同一量のジケテンを滴下、反応させた。
ただし、反応温度は約75℃として、反応促進をはかっ
た。
滴下終了後、同温度に90分保ち、熟成を行った。
得られた2−アセトアセチルプロピルメタアクリレート
は、純度約92%、淡黄色液状であった。このものの赤外
線吸収スペクトルを第2図に示す。
参考例 3 2−アセトアセチルエチルアクリレートの合成 オートクレーブに2−ヒドロキシエチルアクリレート58
0g(5モル)、ジブチル錫ジラウレート5gおよびパラベ
ンゾキノン0.5gを仕込み、参考例1と同様にN2置換し、
同一量のジケテンを滴下、反応させた。
反応条件は、参考例1と同様であった。生成した2−ア
セトアセチルエチルアクリレートは、淡黄褐色液状、純
度約96%であった。
参考例 4 ポリエステル−アクリレート(A)の合成 攪拌機、分溜コンデンサー(Dean−Stark型)、温度計
を付した1セパラブルフラスコに、エチレングリコー
ル140g、無水フタル酸148g、メタクリル酸172g、硫酸5
g、ベンゼン240g、ハイドロキノンモノメチルエーテル
0.5gを仕込み、ベンゼンの沸点で、ベンゼン−水の共沸
混合物から水を冷却分離しつつエステル化を行った。反
応水の分離、溜出が認められなくなった時点で温度を40
℃以下に下げ、炭酸ソーダの3%溶液で2回洗浄した
後、さらに蒸留水で2回洗浄し、ポリエステル−アクリ
レート(A)を得た。
実施例 1 上記の参考例4で得られたポリエステルアクリレート
(A)に、参考例1で調製した2−アセトアセチルエチ
ルメタクリレート200gを加え、250〜300Torrの減圧下、
昇温させて、ベンゼン量がガスクロマトグラフ分析の結
果で0.3%以下となるまで溜去する。酸価13.7、ハーゼ
ン色数350、粘度3.8ポイズの光硬化性の組成物が得られ
た。
この組成物の100gに、光開始剤としてメルク社の“ダロ
キュア#1173"を2部加え、ボンデライト鋼板上に50μ
厚になるように塗装した後、出力2KWの紫外線照射装置
の下10cmを2m/分で通過させた。硬化は一通過で完了し
た。
得られた塗膜は、硬度2H、ゴバン目密着テスト100/10
0、研摩可能であった。
比較例 前出した参考例4の2−アセトアセチルエチルメタクリ
レートの代わりに、n−ブチルメタクリレートの同一量
を用いて、同一条件での硬化テストを行った。
硬化は3回繰返し通過後に、一定硬度Fに達したのみ
で、密着テストも84/100と劣ったものであり、研摩はペ
ーパーに塗膜がからみついて頗る困難であった。
実施例 2 攪拌機、還流コンデンサー、温度計を付した1セパラ
ブルフラスコに、アクリル酸36g、グリシジルメタクリ
レート70g、フェニルグリシジルエーテル150g、無水フ
タル酸148g、トリメチルベンジルアンモニウムクロライ
ド1.2g、ハイドロキノン0.2gを仕込み、120〜125℃空気
気流中で4時間反応させた。酸価9.1のポリエステル−
アクリレート(B)が得られた。
これに、参考例2で調製した2−アセトアセチルプロピ
ルアクリレート200gを加え、光硬化性の組成物がガード
ナー色数3、粘度3.4ポイズで得られた。
この組成物の100g、タルク40g、ダロキュア#1173を3
g、エロジル2gをロール混練した後、ボンデライト鋼板
上に50μ厚になるように塗装、実施例4と同一の装置
で、2m/分の速度で硬化させた。
フィラーが混入されているにも拘わらず、硬化は一通過
で終了した。
硬化塗膜の硬度は2H、ゴバン目密着テストは100/100で
良好であった。
〔発明の効果〕
本発明により、2−アセトアセチルアルキル(メタ)ア
クリレートを一成分とする光硬化可能な樹脂組成物を提
供することにより、硬化速度が早く、硬度も高く、かつ
内部歪みも少ない硬化樹脂を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、参考例1で調製した2−アセトアセチルエチ
ルメタクリレートの赤外線吸収スペクトルである。 第2図は、参考例2で調製した2−アセトアセチルプロ
ピルメタクリレートの赤外線吸収スペクトルである。 第3図は、参考例3で調製したアセトアセチルアクリレ
ートの赤外線吸収スペクトルである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)1分子中に(メタ)アクリロイル基
    とアセト酢酸エステル基とを共有する、 アセトアセチル基含有(メタ)アクリレート、および (b)1分子中に1個よりも多い(メタ)アクリロイル
    基とエステル結合とを有するポリエステル−アクリレー
    ト、 を併用することよりなる、光硬化可能な組成物。
JP18041489A 1989-07-14 1989-07-14 光硬化可能な組成物 Expired - Lifetime JPH0747614B2 (ja)

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