JPH074757Y2 - ガス絶縁開閉器用操作装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） 本考案はロック機構を有するガス絶縁開閉器用操作装置
に関する。

（従来の技術） 一般に断路器，接地装置等のガス絶縁開閉器は機械的イ
ンターロックを設け、誤動作を防止している。

しかも従来のロック機構は手動操作されており、省力化
が要求されている。

また、従来のロック機構は複雑でかつ構成部品が多い等
改良すべき点があった。

（考案が解決しようとする問題点） このように、従来のガス絶縁開閉器用操作装置のロック
機構は手動操作が主でかつ複雑な構成であり、信頼性が
低かった。

本考案は上記問題点を除去するために成されたもので、
安全でかつ信頼性の高いロック機構を有するガス絶縁開
閉器用操作装置を提供することを目的とする。

〔考案の構成〕

（問題点を解決するための手段） 上記目的を達成するために本考案においては、主軸のロ
ックをロック装置にて行ない、このロック装置をロック
解除装置に接続している。

（作用） このように構成することにより、ロック装置はロック解
除装置の解除動作が成されたときのみロックが解除さ
れ、誤動作が防止される。

（実施例） 以下本考案の一実施例を第１図及び第２図を参照して説
明する。図示しないガス絶縁開閉器の可動部に接続され
主軸１には歯車２が固着されている。この歯車２はモー
ター３に固着された歯車４と手動操作軸５に固着された
歯車６に夫々噛合っている。また、主軸１には、主軸１
の回転にともない順次係合して回転する複数のカムから
なる連結カム群７を接続する。この連結カム群７の最初
段にはロック棒挿入孔8aを有するロック軸８を接続す
る。このロック軸８には動作完了位置でキャッチ９と係
合し回転を停止させる係合部8bを有している。即ち、主
軸１が複数回転したとき、この回転が連結カム群７を介
して回転表示器10に伝達される。

また、ロック軸８近傍には、ロック装置11及びロック解
除装置12を並べて配置する。

そして、ロック装置11は次のような構成である。即ち、
ロック電磁コイル11aの励磁によりロック棒11bが移動し
ロック軸のロック棒挿入孔8aに挿入及び引外し可能とな
っている。つまり、ロック棒11bはロック電磁コイル11a
の励磁により吸引されロック棒挿入孔8aに挿入される。
これにより、ロック軸８が固着された主軸１がロックさ
れる。また、ロック棒11bには復帰バネ11cに係合した手
動操作レバー11dが接続されている。さらに、ロック軸1
1bにはロック金具11eを固着している。

他方、ロック解除装置12はロック解除電磁コイル12aの
励磁により移動するプランジャ12bを有している。そし
て、このプランジャ12bには手動操作レバー12cが固着さ
れている。

さらに、ロック棒11bとプランジャ12bとはリンク13介し
て接続する。このリンク13はその中央部を軸14周りに回
動自在に取付ける。そして、リンク13の一端はピン15を
介してプランジャ12bに接続する。また、リンク13の他
端には、ロック金具11eに係合するローラ16を取付け
る。さらに、ローラ16は復帰バネ17に係合している。
尚、ロック金具11e、リンク13、ローラ16にてトグル機
構が形成される。

次に、本実施例の構成における作用を説明する。初め
に、主軸１のロック動作について説明する。ロック指令
がロック装置11に入力されることにより、ロック電磁コ
イル11aが励磁される。これにより、ロック棒11bが吸引
され、ロック軸８のロック棒挿入孔8aに挿入され、ロッ
ク軸８はロックされる。つまり、ロック軸８に接続され
た主軸１がロックされたことになる。この状態が第２図
に示されている。この後、ロック電磁コイル11aは励磁
を解かれるけれども、ロック棒11bに固着されたロック
金具11eがリンク13に取付けられたローラ16に当接して
いるので、ロック棒11bはロック状態が確実に保持され
る。

また、ロック解除動作は次のように行なわれる。ロック
解除指令がロック解除装置12に入力されると、ロック解
除電磁コイル12aが励磁される。これによりプランジャ1
2bが第２図中左方へ移動する。このプランジャ12bの移
動によりリンク13が軸14回りに矢印で示す如く回動す
る。そして、ローラ16がロック金具11eの反ロック軸８
側との係合が外れる。これにより、ロック棒11bは復帰
バネ11cにより第２図中左方へ移動し、ロック軸のロッ
ク棒挿入孔8aから外れる。この動作によりロック解除動
作が完了する。

尚、現地手動操作の場合には、手動操作レバー11d,12c
にて同様に行なうことができる。

本実施例においては、ロック装置11にリンク13を介して
ロック解除装置12を接続している。このため、何等かの
原因でロック装置11が動作するのを防止することができ
る。しかも、ロック装置11及びロック解除装置12にロッ
ク電磁コイル11a、ロック解除電磁コイル12aを設けたの
で、遠隔操作が可能である。

〔考案の効果〕

以上説明したように、本考案においては主軸のロックを
ロック装置にて行ないこのロック装置にロック解除装置
を接続し両装置を電磁コイルにて操作させているので、
遠隔操作が可能でかつ誤動作のないガス絶縁開閉器用操
作装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示すガス絶縁開閉器用操作
装置の斜視図、第２図は第１図に示すロック装置及びロ
ック解除装置の動作説明図である。 １……主軸、２……歯車 ３……モーター、４……歯車 ５……手動操作軸、６……歯車 ７……連結カム群、８……ロック軸 8a……ロック棒挿入孔、8b……係合部 ９……キャッチ、10……回転表示器 11……ロック装置、11a……ロック電磁コイル 11b……ロック棒、11c……復帰バネ 11d……手動操作レバー、11e……ロック金具 12……ロック解除装置 12a……ロック解除電磁コイル 12b……プランジャ、12c……手動操作レバー 13……リンク、14……軸 15……ピン、16……ローラ 17……復帰バネ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】主軸にロック機構を設けたものにおいて、
   前記主軸に接続されロック棒挿入孔を有するロック軸
   と、このロック軸近傍に配置されたロック装置及びロッ
   ク解除装置とを備え、前記ロック装置はロック指令によ
   り励磁されるロック電磁コイルと、このロック電磁コイ
   ルの励磁により前記ロック棒挿入孔に挿入されるロック
   棒と、このロック棒を反ロック軸側に引く復帰バネと、
   前記ロック棒に固着されたロック金具とを有し、前記ロ
   ック解除装置はロック解除指令により励磁されるロック
   解除電磁コイルと、このロック解除電磁コイルの励磁に
   より移動するプランジャとを有し、このプランジャにこ
   のプランジャの移動により前記ロック金具との係合を解
   き前記ロック棒のロックを解除するリンクを接続してな
   るガス絶縁開閉器用操作装置。