JPH0747407Y2 - ウエブ巻取装置 - Google Patents

ウエブ巻取装置

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JPH0747407Y2
JPH0747407Y2 JP1988099917U JP9991788U JPH0747407Y2 JP H0747407 Y2 JPH0747407 Y2 JP H0747407Y2 JP 1988099917 U JP1988099917 U JP 1988099917U JP 9991788 U JP9991788 U JP 9991788U JP H0747407 Y2 JPH0747407 Y2 JP H0747407Y2
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roller
web
pressing roller
winding
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正明 東本
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Komori Corp
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  • Advancing Webs (AREA)
  • Controlling Rewinding, Feeding, Winding, Or Abnormalities Of Webs (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は印刷機において緊急時にウエブを巻取る巻取装
置に関する。
〈従来の技術〉 ウエブ輪転印刷機において、ウエブに傷がある場合や瞬
間的又は部分的なウエブ張力変動が発生すると、印刷ユ
ニットにて印刷中にウエブが切断してしまうことがあ
る。この場合、後続する切断されたウエブを放っておく
と、シリンダに巻付いてしまう虞れがあるため、これを
巻取る巻取装置が設けられている。
この巻取装置は、回転する巻取ローラとこの巻取ローラ
に係合あるいは離間できるようにされた押えローラとを
有し、平常運転時には押えローラを巻取ローラから離間
させて両ローラーの間を通してウエブを走行させる一
方、紙切れが発生したときに押えローラを係合させて両
ローラでウエブを挾み、これらのローラの駆動によって
ウエブを巻取るものである。ここで、押えローラが巻取
ローラから離れた状態から巻取ローラに接近して両ロー
ラでウエブを挾む時にはウエブは高速で走行しており、
押えローラが回転していない状態でウエブに接触する
と、押えローラが回転し始めるまで最大摩擦力がウエブ
に加わり、一時的に無理な力が加わるためにウエブが破
れてしまう。
そこで、従来は押えローラにプーリーを連結し、このプ
ーリーに巻掛けたタイミングベルトを介して押えローラ
を巻取ローラと同じ速度で常時回転駆動するようにして
いる。
〈考案が解決しようとする課題〉 上述したように、従来のウエブ巻取装置における押えロ
ーラは、巻取ローラ側に設けられた駆動源にプーリー、
タイミングベルト等の回転力伝達機構を介して連結され
て回転駆動されるようになっており、しかも押えローラ
は巻取ローラに対して移動可能に支持されているので、
その伝達機構の構造が複雑とならざるを得なかった。そ
のため、部品点数が多く、製造コストが高いという問題
点があった。
一方、回転させるベルト又はチェーンには寿命があるた
め定期的に交換が必要であり、ベルトやチェーンを用い
ずにギヤ駆動とした場合にはギヤ部全体への給油が必要
となる。さらに、押えローラを常時回転させているた
め、押えローラの軸受部に定期的な給油が必要となる
等、従来の装置ではメンテナンスのための工数及びコス
トが非常にかかるという問題点もあった。
本考案は、このような従来のウエブ巻取装置における問
題点を解決するものであり、簡単な構造にて押えローラ
を必要に応じて回転させることのできるウエブ巻取装置
を提供することを目的としている。
〈課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するための本考案のウェブ巻取装置は、
回転する巻取ローラと、この巻取ローラから離れた待機
位置からウェブを挾んで該巻取ローラに係合する位置ま
で移動可能な押えローラとを有するウェブ巻取装置にお
いて、前記押えローラを前記待機位置では回転不能とす
ると共に、該押えローラが前記巻取ローラとの係合位置
へ移動の際に、前記押えローラ自体の移動動作に起因し
て前記ウェブ接触前に該押えローラを回転させる回転力
付与手段が設けられたことを特徴とするものである。
〈作用〉 押えローラが巻取ローラから離れた待機位置では回転し
ておらず、この押えローラが待機位置から巻取ローラに
向かって移動する過程で、押えローラは回転力付与手段
によってそれ自体の移動動作に起因してウェブ接触前に
回転させられ、その後、押えローラは回転した状態でウ
ェブを介して巻取ローラと係合する。
〈実施例〉 以下、本考案の一実施例を図面により詳細に説明する。
第1図は本考案の一実施例のギヤ部を表わす要部正面
図、第2図はそのローラ部を表わす要部正面図、第3図
はそのリンクの連結状態を展開して表わす一部破断平面
図、第4図はその駆動部の断面図、第5図は装置の配置
を表わす説明図である。
本ウエブ巻取装置11は、第5図に示すように、印刷最終
ユニット12とドライヤ13の中間に配設され、ウエブ14は
ウエブ巻取装置11の巻取ローラ15と押えローラ16の間を
通って走行するようになされる。
第2図及び第3図に示すように、ウエブ巻取装置11の巻
取ローラ15はフレーム17にベアリング18を介して軸支さ
れる。巻取ローラ15はその支軸に固定された図示しない
プーリに巻掛けられたタイミングベルト19(第5図参
照)を介して印刷機の駆動装置から常時回転力が伝達さ
れるようになっており、ウエブ14がその上側周面上を走
行する。一方、押えローラ16は巻取ローラ15の上方に位
置し、巻取ローラ15から離れた位置からウエブ14を挾ん
で巻取ローラ15に係合する位置まで移動できるようにフ
レーム17に支持されている。すなわち、フレーム17に回
動自在に支持された回動軸20に揺動アーム21が固定され
ると共に、この揺動アーム21の先端部に押えローラ16の
支軸22がベアリング23を介して軸支されている。従っ
て、回動軸20を中心として揺動アーム21が揺動すると、
押えローラ16は旋回して巻取ローラ15に対して接近離反
する。
この揺動アーム21にはその揺動運動を規制するリンク機
構が連結されている。すなわち、揺動アーム21には偏心
ピン24がその回転角度位置を調整されて止めねじ25によ
り固定されると共に、この偏心ピン24に第1リンク26の
一端が枢着される。この偏心ピン24の回転角度位置を変
化させることにより、第1リンク26の揺動アーム21に対
する支点位置が変化し、押えローラ16が巻取ローラ15に
接触した際の押し付け力が調整されるものである。ま
た、第1リンク26の他端にはピン27を介して第2リンク
28の一端が枢着されると共に、この第2リンク28の他端
はフレーム17に回動自在に支持された操作軸29に固定さ
れている。従って、第2図で想像線で示すように、第1
リンク26と第2リンク28がピン27の所で屈曲した状態に
あると、操作軸29と偏心ピン24との距離が縮まり、揺動
アーム21が回動軸20を中心として第2図で時計方向に揺
動して押えローラ16が巻取ローラ15から離れた離間位置
となる。一方、第2図で実線で示すように、両リンク2
6,28が直線状になると揺動アーム21が反時計方向に揺動
して押えローラ16が巻取ローラ15と係合位置となる。
この第1リンク26と第2リンク28とを連結するピン27に
はフレーム17に植設されたばね止めピン30との間に引張
ばね31が掛止され、このばね31によってピン27は第2図
で下方へ付勢されている。また、フレーム17には突出量
を調節可能とされたストッパねじ32が取付けられてい
て、引張ばね31によって付勢された両リンク26,28が略
直線状となった所でこのストッパねじ32が第2リンク28
に当接して両リンク26,28の移動を規制している。さら
に、第2リンク28が固定された操作軸29にはハンドル33
が着脱自在に取付けられ、このハンドル33を操作して操
作軸29を回動させることで、両リンク26,28を引張ばね3
1に抗して屈曲状態とすることができるようになってい
る。
一方、両リンク26,28が屈曲状態にあるときにおいてこ
の第2リンク28の下部に位置するように、作動ピン34が
フレーム17にその表裏を貫通して軸方向に摺動自在に支
持されている。第4図に示すように、この作動ピン34は
フレーム17に固定されたブラケット35に取付けられてい
る一対のリニヤブッシュ61によって支持されると共に、
作動ピン34によって固定されたばね受け62とリニヤブッ
シュ61との間に設けられた圧縮ばね36によって表側、つ
まり第4図で左方へ付勢されている。この作動ピン34の
一端はフレーム17の裏面にブラケット37を介して固定さ
れたソレノイド38が連結されている。而して、ソレノイ
ド38の非作動時にあっては、作動ピン34は圧縮ばね36の
ばね力によってフレーム17の表側に突出し、屈曲状態に
ある両リンク26,28の第2リンク28の下部に入って両リ
ンク26,28の移動を規制して押えローラ16の離間位置を
維持する一方、ソレノイド38を作動させると作動ピン34
はフレーム17の表側から退避し、第2リンク28との係合
が解除される。
次に、押えローラ16が巻取ローラ15に係合する時に押え
ローラ16を予め回転させる回転力付与手段としてのフラ
イングスタート機構について説明する。
第1図及び第3図に示すように、押えローラ16の支軸22
には従動ギヤ39が固定される一方、揺動アーム21の揺動
過程においてこの従動ギヤ39と噛み合う半円形の固定ギ
ヤ40がこれに隣接して設けられている。この固定ギヤ40
は支持リンク41に固定されており、支持リンク41の一端
はフレーム17に植設された支柱42に回動自在に支持され
ている。支持リンク41の他端にはピン43を介して連結リ
ンク44の一端が枢着され、さらにこの連結リンク44の他
端にはピン45を介して傾動リンク46の一端が枢着されて
いる。この傾動リンク46の他端はフレーム17に回動自在
に支持された支持軸47に固定されていて、この支持軸47
にはレバー48が固定されている。レバー48の先端には位
置決めプランジャ49が取付けられる一方、フレーム17に
はその位置決めプランジャ49と対向する位置にそのプラ
ンジャ49先端が嵌入する2個所の位置決め穴50を有する
位置決めブロック51が固定されている。
従って、第1図で実線で示すように、右側の位置決め穴
50に位置決めプランジャ49を嵌入した状態にあっては、
レバー48を介して支持軸47を反時計方向に回動させ、さ
らに傾動リンク46、連結リンク44を介して支持リンク41
を支柱42を中心として反時計方向に回動させた状態とな
る。この状態で固定ギヤ40は支持リンク41を介してフレ
ーム17に固定された状態となり、前記離間位置にある押
えローラ16の従動ギヤ39と噛み合うようになっている。
ここで、固定ギヤ40のピッチ円径は揺動アーム21の揺動
に伴う従動ギヤ39の旋回径よりも小さく設定されてお
り、この噛み合い状態から押えローラ16が前記係合位置
に行く過程で噛み合いが解除される。一方、第1図で想
像線で示すように、左側の位置決め穴50に位置決めプラ
ンジャ49を嵌入した状態では、回動軸47が時計方向に回
動し、支持リンク41を時計方向に回して固定ギヤ40を従
動ギヤ39との噛み合い位置から退避させることが可能で
ある。
次に、このように構成されたウエブ巻取装置11の作用に
ついて説明する。
先ず、固定ギヤ40を退避させた状態で、ハンドル33によ
り第1リンク26と第2リンク28を引張ばね31に抗して屈
曲させ、第2リンク28の下面に作動ピン34を嵌入して押
えローラ16を巻取ローラ15に対して離れた状態に維持す
る。その後、ハンドル33を取外す。次に、位置決めプラ
ンジャ49を操作し、支持リンク41を回動させて固定ギヤ
40を押えローラ16の従動ギヤ39と噛み合わせる。以上で
セットが完了し、印刷機の運転中はウエブ14は、離間し
た巻取ローラ15と押えローラ16の間を通って、常時回転
する巻取ローラ15上を走行する。
印刷中、紙切れが発生すると、それを例えば紙切れ検知
装置が検知してソレノイド38を作動させる。すると、作
動ピン34が退避することで、引張ばね31のばね力及び自
重により両リンク26,28が直線状となり、揺動アーム21
が揺動して押えローラ16が巻取ローラ15と係合し、両ロ
ーラ15,16間にウエブ14を挾む。ここで、揺動アーム21
の揺動によって押えローラ16が巻取ローラ15へ向って移
動する過程で、その移動によって従動ギヤ39が固定ギヤ
40との噛み合いで回転し、押えローラ16を回転させる。
従って、押えローラ16は回転しながらウエブ14に押し当
てられることとなり、走行するウエブ14との間での最大
摩擦力に起因する紙切れは発生しない。その後、巻取ロ
ーラ15の駆動回転により押えローラ16は従動回転し、ウ
エブ14の巻取りが行われる。ここで、両ロール15,16に
よってウエブ14を巻取るときのニップ圧の調整は、ウエ
ブ14の紙厚の変化に応じて、ストッパねじ32の突出量の
調整や偏心ピン24の回転角度位置の調整によって行われ
る。
尚、上述の実施例では揺動アーム21の揺動によって押え
ローラ16を巻取ローラ15に対して移動させるようにした
ものについて説明したが、本考案はこれに限定されるも
のではなく、この他例えば直線的に押えローラ16を移動
させるようにしてもよく、この場合固定ギヤ40としてラ
ックも利用することができる。また、上述の説明では印
刷ユニットにおけるウエブ巻取装置について述べたが、
この他例えばクーリングユニット、ドラッグユニット等
において走行するウエブに対して押えローラを後から係
合させる巻取装置にも適用できることは勿論である。
〈考案の効果〉 以上、一実施例を挙げて詳細に説明したように本考案に
よれば、押えローラを待機位置では回転不能とすると共
に、この押えローラが巻取ローラと係合位置へ移動の際
に、押えローラ自体の移動動作に起因してウェブ接触前
に押えローラを回転させる回転力付与手段を設けたの
で、押えローラを回転させるための特別な駆動装置が不
要であり、構造を極めて簡素化して製造コストを低減す
ることが可能である。また、常時押えローラを回転させ
ておく必要がないので、そのメンテナンスも簡単とな
る。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案の一実施例のギヤ部を表わす要部正面
図、第2図はそのローラ部を表わす要部正面図、第3図
はそのリンクの連結状態を展開して表わす一部破断平面
図、第4図はその駆動部の断面図、第5図は装置の配置
を表わす説明図である。 図面中、 11はウエブ巻取装置、14はウエブ、15は巻取ローラ、16
は押えローラ、21は揺動アーム、39は従動ギヤ、40は固
定ギヤである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転する巻取ローラと、この巻取ローラか
    ら離れた待機位置からウェブを挟んで該巻取ローラに係
    合する位置まで移動可能な押えローラとを有するウェブ
    巻取装置において、前記押えローラを前記待機位置では
    回転不能とすると共に、該押えローラが前記巻取ローラ
    との係合位置へ移動の際に、前記押えローラ自体の移動
    動作に起因して前記ウェブ接触前に該押えローラを回転
    させる回転力付与手段が設けられたことを特徴とするウ
    ェブ巻取装置。
JP1988099917U 1988-07-29 1988-07-29 ウエブ巻取装置 Expired - Lifetime JPH0747407Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988099917U JPH0747407Y2 (ja) 1988-07-29 1988-07-29 ウエブ巻取装置

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JP1988099917U JPH0747407Y2 (ja) 1988-07-29 1988-07-29 ウエブ巻取装置

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JPH0222954U JPH0222954U (ja) 1990-02-15
JPH0747407Y2 true JPH0747407Y2 (ja) 1995-11-01

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ID=31327518

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988099917U Expired - Lifetime JPH0747407Y2 (ja) 1988-07-29 1988-07-29 ウエブ巻取装置

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Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4512396B2 (ja) * 2004-03-31 2010-07-28 株式会社サトー ラベル貼付装置

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JPS52123706A (en) * 1976-03-24 1977-10-18 Tokyo Kikai Seisakushiyo Kk Emergency paper delivery apparatus for former section of rotary printing press
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JPS6033737B2 (ja) * 1980-11-13 1985-08-05 株式会社 不二鉄工所 多軸タレツト形巻取機

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Publication number Publication date
JPH0222954U (ja) 1990-02-15

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