JPH0747254A - 連結型加熱式撹拌混合機及びこれを用いた有機産業廃棄物等の処理システム - Google Patents
連結型加熱式撹拌混合機及びこれを用いた有機産業廃棄物等の処理システムInfo
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Abstract
混合機により、応用性の高い有機産業廃棄物の処理シス
テムを構築する。 【構成】 半球又は円錐台の上部及び下部、そして加熱
可能な回転羽根を取付けてなる回転軸とから構成される
単一又は異なる種類の単位ユニットがロータリバルブを
介して連結してなる連結型加熱式撹拌混合機を組合せ
て、有機産業廃棄物等の処理システムを構築する。単位
ユニットは、回転軸13に加熱可能なリボンスクリュウ状
の回転羽根14を巻き付けたり、回転軸23に加熱可能な同
心円形の回転羽根24を取付けてなるものなどがある。
Description
のほか、クッカとしての使用も可能な加熱式撹拌混合機
の改良及びこれによる連続運転が可能な有機産業廃棄物
等の処理システムに関する。
などの有機産業廃棄物の再生処理は、従来、横型の混合
機、クッカなどの個別の設置を連結して行っている。し
かし、これらの装置は連続処理に不向きなため、増加す
る需要に対して十分に応えることができず、広い設置ス
ペースが必要であったり、保守が面倒で運用コストがか
さむといった問題があった。
号において、撹拌、混合などの処理のほかクッカとして
も使用可能な縦型加熱式撹拌混合機を提案した。この装
置は、上下に分割できる単位ユニットを縦に連結した構
造で、前述の機能に加え、省スペース、メンテナンスが
容易といった利点を有する。
を行える複数の単位ユニットを連結することで、装置と
しての応用範囲を広げることができる。そこで、この利
点を更に活かし、各単位ユニットごとの処理用途を明確
にすると共に連結の自由度を高め、装置としてより高い
処理能力と汎用性を持つ加熱式撹拌混合機、そしてこの
混合機を組合せてできる応用性の高い有機産業廃棄物の
処理システムを目指すこととした。
台の上部及び下部、そして加熱可能な回転羽根を取付け
てなる回転軸とから構成される単一又は異なる種類の単
位ユニットがロータリバルブを介して連結してなる連結
型加熱式撹拌混合機を発明した。単位ユニットの分割単
位である上部と下部は半球状のものが最もよいが、円錐
台又は角錐台などでもよく、その円錐台又は角錐台の側
面が曲面のものでもよく、それぞれ上部と下部が異なる
形状のものを組合せてもよい。
能なリボンスクリュウ状の回転羽根14を巻き付けてなる
ものや、回転軸23に加熱可能な同心円形の回転羽根24を
取付けてなるものなどがある。このように、単位ユニッ
トごとの回転羽根の形状、パターンや枚数などを違える
とよい。そして、半球又は円錐台の上部及び下部、そし
て加熱可能な回転羽根を取付けてなる回転軸とから構成
される単一又は異なる種類の単位ユニットの同種又は異
種の単位ユニットをロータリバルブを介して複数組合せ
た連結型加熱式撹拌混合機により処理することを特徴と
する有機産業廃棄物等の処理システムにより、合理的な
処理体系を構築できる。
ットを構成する上部及び下部を半球状若しくは円錐台な
どにして高圧下での処理を可能にし、更に各ユニットを
ロータリバルブで連結してそれぞれ個別に密閉したこと
により、各ユニットごとの処理を完全に独立した状態で
行えるようになっている。
ブを介して行うため、例えば二股のロータリバルブを使
用すれば1体の単位ユニットに2体の単位ユニットを連
結できるなど、装置構成上の融通性が大幅に向上する。
そのほか、分割可能な単位ユニットはメンテナンスを容
易にする。回転羽根は、加熱可能なので脱油、脱水とい
った加熱処理を可能にし、形状を自由に選択できること
から裁断、撹拌や混練といった様々な処理をも可能にす
る。
合機の同種又は異種の単位ユニットを複数組合せること
で、微妙に異なる処理体系をコンパクトにかつ連続的な
ラインとして構築することができる。それぞれの単位ユ
ニットの処理は、ロータリバルブで各個に異なる処理時
間を調節しそれぞれの単位ユニットの運転が同期するよ
うにし、処理システム全体としてみれば連続的な処理が
可能となる。
式撹拌混合機についての実施例を説明する。図1は、回
転軸にリボンスクリュウ状の回転羽根を設けた単位ユニ
ットの投入口にロータリバルブを取付けたものを上段と
し、回転軸に同心円盤の回転羽根を設けた単位ユニット
の排出口にロータリバルブを取付けたものを下段とし、
更に上段の排出口と下段の投入口とをロータリバルブで
連結した第1実施例の縦二段連結型加熱式撹拌混合機の
一部破断正面図であり、図2〜図4はそれぞれ図1に示
した上段又は下段の単位ユニットの組合せのバリエーシ
ョンを示した第2〜4実施例の正面図、図5は脱水処理
を行なうユニットを二段にして脱水処理能力を高めた第
5実施例の縦三段連結型加熱式撹拌混合機の正面図であ
り、図6は異種、複数の単位ユニットで処理システムを
構築した第6実施例の正面図である。
錐台上部11及び下部12でリボンスクリュウ状の回転羽根
14を取付けた回転軸13を挾んでなる裁断用ユニット1
と、半球上部21及び下部22で同心円盤の回転羽根24を取
付けた回転軸23を挾んでなる脱油・脱水用ユニット2と
から構成される縦二段連結型加熱式撹拌混合機である。
ランジ16,31をボルト連結し、ロータリバルブ3の開放
端を装置全体の投入口8とし、脱油・脱水用ユニット2
とロータリバルブ5のフランジ29,51をボルト連結して
装置全体の排出口9とする。投入口8及び排出口9は、
それぞれホッパや他の装置に接続して、処理ラインを形
成する。また、裁断用ユニット1とロータリバルブ4の
フランジ19,41及び脱油・脱水用ユニット2とロータリ
バルブ4のフランジ26,42をそれぞれ接続し、裁断用ユ
ニット1と脱油・脱水用ユニット2とがそれぞれに気密
性を保ったまま連結できるようにしている。
うに、裁断用ユニット1の回転羽根14は、断面が菱形で
ある中空のリボンスクリュウを大径2本、小径1本配し
たもので、連通する円筒状の回転軸13端に設けたスチー
ム口15から高温の蒸気を注入して加熱することができ
る。断面が鋭角を持つため、主に裁断処理に適している
ほか、撹拌、混合処理にも向いている。これに対し、脱
油・脱水用ユニット2の回転羽根24は、放熱面積の広い
同心円盤を配したもので、前記同様スチーム口25からの
蒸気で加熱可能で、特に大熱量を要する脱油、脱水処理
に適しているが、回転羽根14の各円盤の間隔や円盤と半
球上部21及び下部22内面との間隔を狭めることで搾油処
理の能力をも持たせることができる。
1実施例に用いた裁断用ユニット1を上下に連結し、裁
断処理や撹拌、混合処理を強化したものである。逆に、
第3実施例は、図3に示すように、第1実施例で下段に
配した脱油・脱水用ユニット2を上下に連結し、クッカ
として専用的な使用を前提とした構成である。
に配した裁断用ユニット1と脱油・脱水用ユニット2と
下段の脱油・脱水用ユニット2とが、ロータリバルブ
7,7を取付けた二股連結パイプ6で連結している。上
段の各ユニットは、二股連結パイプ7に連結しやすいよ
うに回転軸を傾斜させた変形半球上部21a、変形円錐台
下部12aから構成され、下段は排出時に圧力を懸けやす
いように半球上部21と円錐台下部12とを組合せた構造と
なっている。この第4実施例は、例えば、改めて裁断、
撹拌や混合処理をしなくてもよいものは、図4中の左側
の脱油・脱水用ユニット2にまず投入して予備乾燥し、
次いで下段で本乾燥すればよいし、始めに裁断、撹拌や
混合処理をしなければいけないものは図4中右側の裁断
用ユニット1に投入してから下段で本乾燥を行なうよう
にして使いわけすることができる。
テムの構築例を図5に示す。この例は裁断用ユニット1
を最上段とし、その下に二段の脱油・脱水用ユニット2
a,2bを積重ねて連結したもので、例えば裁断用ユニット
の処理時間が全体の40%、下二段の脱油・脱水用ユニッ
ト2a,2bはそれぞれ30%とすれば、ロータリバルブで処
理時間の同期を取りながら脱油・脱水用ユニット2a,2b
を並列的に使用して処理システム全体の処理時間を70%
に短縮することもできるし、直列的にしようしてそれぞ
れ予備乾燥、本乾燥として使用することもできる。この
ように、構築された処理システムはバッチ処理的な使用
もオンライン処理的な使用も可能で、極めてフレキシブ
ルな処理体系を構築することができる。
トを組合せた処理システムの構築例を、第6実施例とし
て図6に示す。このシステムは、入出力が2系統ずつあ
り、4系統の処理ラインを有している。最上段には粗裁
断用ユニット1aと微裁断用ユニット1bとを並列に備え、
これらを2入力1出力とした裁断及び撹拌用ユニット1c
で受け、含有油分を調整する場合には図6中左側の搾油
用ユニット1d、事前乾燥ユニット2cそして本乾燥ユニッ
ト2dの出力ラインで処理し、乾燥させて微粉化する場合
には図6中右側の粗乾燥ユニット2e、本乾燥及び微粉化
ユニット2fを通して処理する。これらの各ユニットの処
理時間は当然異なるが、ロータリバルブで調整すること
により、処理システム自体は連続運転が可能となるので
ある。
有領域が小さい単位ユニットが持つ個別の処理能力を様
々に組合せて体系的にまとまった処理システムを構築で
きるうえに、この処理システムは工場立地後にも柔軟に
装置構成を変更でき、また用途に応じたきめ細かい処理
を行なわせることが可能である。
いることで、各単位ユニットが独立して、高圧下での処
理が可能となり、またこのロータリバルブを一種の開閉
弁のように使用すれば、処理時間の異なるユニット同士
でも連結できるようになるので、時間的なギャップのな
い滑らかな処理体系を構築することができる。
回転軸と分割可能なため、メンテナンスも行ないやす
い。この特徴を、単位ユニットの構成について当てはめ
れば、様々な処理能力、柔軟な連結性が得られ、高度な
処理システム構築を容易に達成することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 半球又は円錐台の上部及び下部、そして
加熱可能な回転羽根を取付けてなる回転軸とから構成さ
れる単一又は異なる種類の単位ユニットがロータリバル
ブを介して連結してなる連結型加熱式撹拌混合機。 - 【請求項2】 請求項1記載の単位ユニットを構成する
回転軸13が、加熱可能なリボンスクリュウ状の回転羽根
14を巻き付けてなることを特徴とする連結型加熱式撹拌
混合機。 - 【請求項3】 請求項1記載の単位ユニットを構成する
回転軸23が、加熱可能な同心円形の回転羽根24を取付け
てなることを特徴とする連結型加熱式撹拌混合機。 - 【請求項4】 半球又は円錐台の上部及び下部、そして
加熱可能な回転羽根を取付けてなる回転軸とから構成さ
れる単一又は異なる種類の単位ユニットの同種又は異種
の単位ユニットをロータリバルブを介して複数組合せた
連結型加熱式撹拌混合機により処理することを特徴とす
る有機産業廃棄物等の処理システム。
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1993
- 1993-08-05 JP JP19438293A patent/JP3585942B2/ja not_active Expired - Fee Related
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