JPH0747165B2 - 鋼板の温間圧延方法 - Google Patents

鋼板の温間圧延方法

Info

Publication number
JPH0747165B2
JPH0747165B2 JP26494186A JP26494186A JPH0747165B2 JP H0747165 B2 JPH0747165 B2 JP H0747165B2 JP 26494186 A JP26494186 A JP 26494186A JP 26494186 A JP26494186 A JP 26494186A JP H0747165 B2 JPH0747165 B2 JP H0747165B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolling
steel sheet
pickling
scale
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP26494186A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63119907A (ja
Inventor
才二 松岡
佐藤  進
隆史 小原
浩三 角山
Original Assignee
川崎製鉄株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 川崎製鉄株式会社 filed Critical 川崎製鉄株式会社
Priority to JP26494186A priority Critical patent/JPH0747165B2/ja
Publication of JPS63119907A publication Critical patent/JPS63119907A/ja
Publication of JPH0747165B2 publication Critical patent/JPH0747165B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Metal Rolling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は鋼板の温間圧延方法に係り、特にヒートストリ
ークの発生を防止し冷間圧延を省略できる温間圧延方法
に関し、低炭素薄鋼板の製造の分野で利用される。
〔従来の技術〕
薄鋼板の冷間圧延時にはヒートストリークと呼ばれるロ
ールと圧延材料との焼付現象による表面損傷が発生する
ことがある。その結果、表面品質の悪化、歩留の低下、
圧延能率の低下、圧延油やロール原単位の増加等の多く
の悪影響を及ぼしている。
このヒートストリーク発生の主原因は現在のところロー
ル研削時に生じた研削スクラツチであると考えられてい
る。これが高圧下率、高圧延速度、ロールクーラント流
量が少ないなどの圧延条件の場合に、ロール接触弧内の
潤滑状態が苛酷になり、研削スクラツチを起点として発
生するものである。
このヒートストリーク発生防止を目的とした冷間圧延方
法はいくつか開示されている。例えば、特開昭58−2029
05号ではあらかじめストリツプ表面に目付量0.6〜1g/m2
の鉄系りん酸塩皮膜または亜鉛系りん酸塩皮膜を形成さ
せることにより、従来の牛脂系エマルジョン潤滑油を用
いたものに比して優れた耐ヒートストリーク性を示して
いる。
ところで近年、省エネルギー、省工程の観点から、鉄鋼
材料の製造工程は著しく変化し、絞り用薄鋼板の場合も
例外ではない。すなわち、従来は焼鈍後の絞り性確保の
ために冷間圧延工程が必須であつた。この冷間圧延工程
は単に減厚を意図するのみならず冷間圧延によつて導入
される塑性ひずみを利用することにより、最終焼鈍工程
において、絞り性に有利な(111)方位の結晶粒の成長
を促進させるのに役立つ。
しかしながら、特開昭47−30809号、特開昭49−86214
号、特開昭59−93835号、特開昭59−133325号、特開昭5
9−185729号、特開昭59−226149号等においては、200〜
800℃の比較的低温域いわゆる温間域における圧延後再
結晶焼鈍することを特徴とする冷間圧延工程が省略可能
な革新的技術を示している。
しかし、このような温間域の圧延では、上記の如きヒー
トストリーク発生が問題となつてくる。また、特開昭59
−226149号では500〜900℃で潤滑油を施しつつ76%の圧
延を行つているが、ヒートストリーク発生防止には何ら
示唆を与えるものではない。更に特開昭56−77013号で
は黒皮スケールが付着したままの熱延鋼板を冷間圧延す
る方法を示しているが、スケール厚を制御して耐ヒート
ストリーク性を向上させることについては何ら言及して
いない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決し、ヒー
トストリークの発生を防止し、冷間圧延工程を省略でき
る鋼板の温間圧延方法を提供するにある。
〔問題点を解決するための手段および作用〕
本発明の要旨とするところは次の如くである。すなわ
ち、低炭素薄鋼板の所定板厚への熱間仕上圧延工程にお
いて、最終パスを含む少くとも1パスを圧延温度が200
〜700℃の範囲で、かつスケール厚みが0.1〜3μmの範
囲で圧延することを特徴とする鋼板の温間圧延方法であ
る。
本発明の基礎となつた研究結果を説明する。
第1表に化学成分を示した低炭素アルミキルド鋼の熱延
板を酸洗後、加熱炉で600℃に加熱一均熱後1パス50%
の圧下率の圧延を行い、その後酸洗を行つた。なお、加
熱では雰囲気ガスを制御して、圧延前のスケール厚みを
種々に調整した。
スケール厚みの異なる圧延板のヒートストリーク発生率
と圧延板の酸洗時間を調整し、その結果を第1図に示し
た。ヒートストリークの発生は目視法により決定し、そ
れぞれのスケール厚みについて20枚ずつ圧延してヒート
ストリーク発生率を求めた。また酸洗時間は濃度10%の
塩酸溶液中に圧延板を浸し、目視判定で鋼板のスケール
が99%除去される時間を測定し酸洗時間とした。また同
時に電位差測定法によっても酸洗時間を確認したが、目
視法と大差がなかつた。
第1図からスケール厚みが0.1〜3μmの範囲で優れた
耐ヒートストリーク性と酸洗性を示すことがわかる。
本発明者らは、この基礎的データに基づき研究を重ねた
結果、下記のように圧延条件を規制することにより、耐
ヒートストリーク性に優れた圧延方法が可能であること
を見い出した すなわち、圧延温度は、最終パスを含む少くとも1パス
を200〜700℃の温度範囲で圧延する。圧延温度が700℃
を越えると焼鈍後の絞り性が良好でなく、一方200℃未
満では圧延荷重の著しい増加によりエネルギー損失が増
大するので、圧延温度は200〜700℃の範囲に限定した。
また、スケール厚みは0.1μm未満では優れた耐ヒート
ストリーク性が得られず、0.1μm以上10μmまでは優
れた耐ヒートストリーク性を示すものの、一方、3μm
を越すと3μm未満の場合に比し酸洗に3倍以上の時間
を要し酸洗効率が低下するのみならず、ロール摩耗およ
びロール肌荒れが激しいので、スケール厚みは0.1〜3
μmの範囲に限定した。なお、スケール厚みの制御は圧
延前の加熱炉条件の調整もしくはデスケーリングによつ
て実施する。
次に圧延速度および圧下率は、最終パスを含む少くとも
1パスを200〜700℃の温度範囲で、かつスケール厚みを
0.1〜3μmの範囲で圧延すれば任意でよい。
上記の条件が満たされれば、圧延スタンド数、圧下配
分、ロール径、張力の有無、潤滑の有無、圧延機の構造
等は本質的な影響を与えないことが判明した。
本発明にて製造された鋼板は、スケールが3μm以下と
薄いために、脱スケールは通常酸によるもののほかに、
機械的除去あるいはさらに溶融亜鉛めつきライン内に設
置されている酸洗槽で軽酸洗を行うことも可能となる。
なお、本発明における耐ヒートストリーク性におよぼす
スケールの効果は、従来の冷間圧延における潤滑油と同
様の効果を有しているものと考えられる。
[実施例] 第2表に組成を示した鋼材を第3表に示す如く転炉−連
続鋳造−粗圧延法あるいは転炉一シートバーキヤスター
法にて30mm厚のシートバーにした後、7列より成る仕上
圧延機にて圧延した。この時仕上圧延機入側およびスタ
ンド間にてデスケーリングを行うことにより最終スタン
ド圧延直前のスケール厚みを制御した。なお、最終スタ
ンド圧延直前のスケール厚みは最終スタンド圧延直後の
スケール厚みで評価し第3表に示した。
また、圧延後のスケール生成を防止するため最終スタン
ド直後で冷却した。これらの圧延鋼板のヒートストリー
ク発生率および酸洗時間を調査し、結果を同じく第3表
に示した。ヒートストリーク発生率は各圧延条件につい
て20コイルの結果をまとめたものである。
第3表においてスケール厚みが0.1〜3μmの範囲であ
る本発明例はいずれも優れた耐ヒートストリーク性と酸
洗性を示すことが明らかである。
[発明の効果] 本発明は上記実施例からも明らかな如く、仕上圧延にお
いて最終パスを含む少くとも1パスを200〜700℃の圧延
温度で、かつスケール厚みが0.1〜3μmの範囲で圧延
することにより、ヒートストリークの発生を防止し酸洗
を容易にし次の効果をあげることができた。
(イ)加工用薄鋼板の冷延工程の省略 (ロ)ロール摩耗、ロール肌荒れの防止および圧延トラ
ブルの低減 (ハ)酸洗コストの低減 (ニ)製品の表面品質の向上
【図面の簡単な説明】
第1図は圧延板のスケール厚みとヒートストリーク発生
率および酸洗時間との関係を示す線図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角山 浩三 千葉県千葉市川崎町1番地 川崎製鉄株式 会社技術研究本部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】低炭素薄鋼板の所定板厚への熱間仕上圧延
    工程において、最終パスを含む少くとも1パスを圧延温
    度が200〜700℃の範囲で、かつスケール厚みが0.1〜3
    μmの範囲で圧延することを特徴とする鋼板の温間圧延
    方法。
JP26494186A 1986-11-07 1986-11-07 鋼板の温間圧延方法 Expired - Fee Related JPH0747165B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26494186A JPH0747165B2 (ja) 1986-11-07 1986-11-07 鋼板の温間圧延方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26494186A JPH0747165B2 (ja) 1986-11-07 1986-11-07 鋼板の温間圧延方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63119907A JPS63119907A (ja) 1988-05-24
JPH0747165B2 true JPH0747165B2 (ja) 1995-05-24

Family

ID=17410310

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26494186A Expired - Fee Related JPH0747165B2 (ja) 1986-11-07 1986-11-07 鋼板の温間圧延方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0747165B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112813347B (zh) * 2020-12-30 2022-03-01 广西柳钢华创科技研发有限公司 一种高r值低碳铝镇静钢铁素体轧制生产方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63119907A (ja) 1988-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0730404B2 (ja) 表面特性と材質のすぐれたオ−ステナイト系ステンレス鋼薄板の新製造法
JPH02240219A (ja) オーステナイト系ステンレス鋼薄板の製造方法
JPH0747165B2 (ja) 鋼板の温間圧延方法
JPH09201654A (ja) 薄板連続鋳造方法
JP3222057B2 (ja) 表面品質と加工性の優れたCr−Ni系ステンレス熱延鋼板および冷延鋼板の製造方法
CN114574685B (zh) 一种短流程连铸连轧普碳钢热轧带钢表面及力学性能调控方法
JP3562084B2 (ja) 熱延鋼板の製造方法
JPH0257128B2 (ja)
JPH08176676A (ja) 表面品質の優れたCr−Ni系ステンレス鋼薄板の製造方法
JPH0156126B2 (ja)
JPH0238648B2 (ja)
JP3415924B2 (ja) 高光沢ステンレス鋼板の製造方法
JPH0257131B2 (ja)
JP3138487B2 (ja) オーステナイト系ステンレス薄鋼板の製造方法
JPH1071404A (ja) 光沢の良好なばね用ステンレス鋼帯の製造方法
JPH0259848B2 (ja)
JPH0790246B2 (ja) 鋳片の直接圧延方法
CN114669596A (zh) 半无头轧制制备中高碳带钢的方法及中高碳带钢
SU1577891A1 (ru) Способ гор чей прокатки
SU1764731A1 (ru) Способ смазки полосы при холодной прокатке
JPH0227416B2 (ja) Tairijinguseitotaijikoseinisugurerukakoyoazuroorudosukohannoseizohoho
JPS61204331A (ja) 耐リジング性とめつき密着性に優れる加工用電気金属めつき薄鋼板の製造方法
JPH0333768B2 (ja)
JPH0559452A (ja) 表面性状の優れた薄物熱延鋼板の製造方法
JPH0617515B2 (ja) オ−ステナイト系ステンレス鋼の冷延鋼板または鋼帯の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees