JPH0747051Y2 - 爪切り - Google Patents
爪切りInfo
- Publication number
- JPH0747051Y2 JPH0747051Y2 JP3517593U JP3517593U JPH0747051Y2 JP H0747051 Y2 JPH0747051 Y2 JP H0747051Y2 JP 3517593 U JP3517593 U JP 3517593U JP 3517593 U JP3517593 U JP 3517593U JP H0747051 Y2 JPH0747051 Y2 JP H0747051Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- section
- nail
- contact
- nail clipper
- cutting edge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Scissors And Nippers (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は爪切りに関する。
【0002】
【従来の技術】上下一対の刃先を噛合わせて爪を切る爪
切りは、テコ式もペンチ式も、上下刃先が全幅にわたっ
て爪を噛み切れるようになっている。
切りは、テコ式もペンチ式も、上下刃先が全幅にわたっ
て爪を噛み切れるようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の爪切りで一枚の
爪の途中まで切ると、その切断端から、まだ切っていな
い部分へひゞ割れし易い。脆くなった爪では、爪の縦し
わ沿いにひゞ割れする。これはやむを得ないと考えられ
てきたが、本考案者は爪切り刃先の改良によって、これ
を防ぎ得るのでないかと考え、これを考案の目的として
取上げた。
爪の途中まで切ると、その切断端から、まだ切っていな
い部分へひゞ割れし易い。脆くなった爪では、爪の縦し
わ沿いにひゞ割れする。これはやむを得ないと考えられ
てきたが、本考案者は爪切り刃先の改良によって、これ
を防ぎ得るのでないかと考え、これを考案の目的として
取上げた。
【0004】
【課題を解決するための手段】この考案の爪切りは、上
下一対の刃先を押合わせ接触させた時、その一端部又は
両端部の短い区間は接触せず、その区間の刃先間隙は外
端へ向って漸増していることを特徴とする。その刃先が
接触しない区間は、全幅にわたって噛合い接触する上下
刃先を、上記区間だけ前面から磨り落して、漸増する刃
先間隙を形成したものが勧められる。
下一対の刃先を押合わせ接触させた時、その一端部又は
両端部の短い区間は接触せず、その区間の刃先間隙は外
端へ向って漸増していることを特徴とする。その刃先が
接触しない区間は、全幅にわたって噛合い接触する上下
刃先を、上記区間だけ前面から磨り落して、漸増する刃
先間隙を形成したものが勧められる。
【0005】
【作用】この考案の爪切りは、刃先の端部に噛合わない
区間を設けてあり、その区間の刃先間隙は外端へ向って
漸増している。従って、この爪切りで爪の途中まで切る
と、上記区間が噛み込んだ部分は切り残した厚みが漸増
する。つまり完全に噛み切られた所から、刃先が僅かに
切込んだだけか、全く爪に達しない所が、切込み線の延
長上に出来る。その結果、ひゞ割れは生じても上述の切
り残した部分に生じ、従来のような方向不定なひゞ割れ
や縦割れを生じない。
区間を設けてあり、その区間の刃先間隙は外端へ向って
漸増している。従って、この爪切りで爪の途中まで切る
と、上記区間が噛み込んだ部分は切り残した厚みが漸増
する。つまり完全に噛み切られた所から、刃先が僅かに
切込んだだけか、全く爪に達しない所が、切込み線の延
長上に出来る。その結果、ひゞ割れは生じても上述の切
り残した部分に生じ、従来のような方向不定なひゞ割れ
や縦割れを生じない。
【0006】
【実施例】図1はこの考案一実施例の立面図、図2はそ
の要部平面図、図3は同じく刃先を噛合わせた状態の正
面図で、刃先を1、その両端部の噛合い時接触しない区
間を2としている。区間2の長さは1.5〜3.0m
m、最大間隙は1.0mmにしている。この実施例は両
端部に接触しない区間2を設けたが、一端部だけでもよ
い。たゞし一端部だけの場合、その一端部が爪の途中を
噛むよう爪切りの使い方が制約される。この実施例は当
初、図4のように全幅にわたって噛合い、爪の丸みに合
わせて湾曲していた刃先1の端部を前面から研磨機で直
線状に磨り落すことにより、図3のように区間2の刃先
間隙が外端へ向けて漸増するようにしたものである。な
お上下刃先の一方だけ研磨して、刃先間隙を作ってもよ
い。通常、爪切りの上下刃先1は図1でもそうであるよ
うに、反っ歯のように前方へ出ているので、前面から研
磨すれば容易に、刃先に漸増間隙区間2を作ることが出
来る。
の要部平面図、図3は同じく刃先を噛合わせた状態の正
面図で、刃先を1、その両端部の噛合い時接触しない区
間を2としている。区間2の長さは1.5〜3.0m
m、最大間隙は1.0mmにしている。この実施例は両
端部に接触しない区間2を設けたが、一端部だけでもよ
い。たゞし一端部だけの場合、その一端部が爪の途中を
噛むよう爪切りの使い方が制約される。この実施例は当
初、図4のように全幅にわたって噛合い、爪の丸みに合
わせて湾曲していた刃先1の端部を前面から研磨機で直
線状に磨り落すことにより、図3のように区間2の刃先
間隙が外端へ向けて漸増するようにしたものである。な
お上下刃先の一方だけ研磨して、刃先間隙を作ってもよ
い。通常、爪切りの上下刃先1は図1でもそうであるよ
うに、反っ歯のように前方へ出ているので、前面から研
磨すれば容易に、刃先に漸増間隙区間2を作ることが出
来る。
【0007】この考案は、考案者の着想の試作、実験の
結果生まれたものであるが、一応、原理的にも考察した
ので、これを次につけ加える。図5,6は従来の爪切り
で爪Nを途中まで切ったところで、刃先1´の端に縦方
向にひゞ割れCを生じた状態と、そのひゞ割れCを起こ
した爪内の応力、歪み分布(矢印)を示す。刃先はV形
であるから、爪の成分を押分けて入り込む(図6)。押
分けられる爪の成分は、刃先1´の外端では未だ切られ
ていない隣接部によって拘束される。その隣接部の拘束
を振り切って押分けられるから、剪断破壊を生ずる。ま
た切断部を押開く力で、上記剪断位置に曲げ力も加わ
る。その結果、爪の脆さに応じたひゞ割れCが発生す
る。
結果生まれたものであるが、一応、原理的にも考察した
ので、これを次につけ加える。図5,6は従来の爪切り
で爪Nを途中まで切ったところで、刃先1´の端に縦方
向にひゞ割れCを生じた状態と、そのひゞ割れCを起こ
した爪内の応力、歪み分布(矢印)を示す。刃先はV形
であるから、爪の成分を押分けて入り込む(図6)。押
分けられる爪の成分は、刃先1´の外端では未だ切られ
ていない隣接部によって拘束される。その隣接部の拘束
を振り切って押分けられるから、剪断破壊を生ずる。ま
た切断部を押開く力で、上記剪断位置に曲げ力も加わ
る。その結果、爪の脆さに応じたひゞ割れCが発生す
る。
【0008】図7,8はこの考案の爪切りで、爪Nを切
った場合を示す。刃先1の中央部によって生ずる応力、
歪みは図5,6の従来例と変りない。しかし端部の刃先
間隙が漸減する区間2では、応力、歪みも漸減し、それ
が零になった所で隣接部につながるから剪断破壊は生じ
ない。区間2が緩衝地帯となるからである。以上は後か
ら加えた推察であって、実験で切断部を拡大鏡で調べた
結果、この考案によりひゞ割れがほゞ完全に防がれるこ
とを確かめ得た事実こそ重要である。なお、この考案の
実施態様はその要旨の範囲内で変化、応用し得ること言
うまでもなく、ペンチ形その他の爪切りにも当然、当て
はまる。
った場合を示す。刃先1の中央部によって生ずる応力、
歪みは図5,6の従来例と変りない。しかし端部の刃先
間隙が漸減する区間2では、応力、歪みも漸減し、それ
が零になった所で隣接部につながるから剪断破壊は生じ
ない。区間2が緩衝地帯となるからである。以上は後か
ら加えた推察であって、実験で切断部を拡大鏡で調べた
結果、この考案によりひゞ割れがほゞ完全に防がれるこ
とを確かめ得た事実こそ重要である。なお、この考案の
実施態様はその要旨の範囲内で変化、応用し得ること言
うまでもなく、ペンチ形その他の爪切りにも当然、当て
はまる。
【0009】
【考案の効果】この考案は従来見過ごされていた爪切り
による爪のひゞ割れを、刃先の簡単な改良で解消した。
すなわちこの考案は、爪切りの刃先端部に刃先が接触し
ない区間を設けることにより、爪の切断部と非切断部の
間に緩衝地帯が生じ、両者の境界への応力集中、ひゞ割
れが防止出来ることを実証した。また刃先端部の非接触
区間は、従来通り全幅が噛合う刃先の端部だけ、前面か
ら磨り落して形成したものが好適なことも示した。
による爪のひゞ割れを、刃先の簡単な改良で解消した。
すなわちこの考案は、爪切りの刃先端部に刃先が接触し
ない区間を設けることにより、爪の切断部と非切断部の
間に緩衝地帯が生じ、両者の境界への応力集中、ひゞ割
れが防止出来ることを実証した。また刃先端部の非接触
区間は、従来通り全幅が噛合う刃先の端部だけ、前面か
ら磨り落して形成したものが好適なことも示した。
【図1】この考案の一実施例立面図。
【図2】図1の要部平面図。
【図3】同じく噛合わした状態の前面図。
【図4】全幅が噛合った刃先の前面図。
【図5】従来の爪切り状況説明図。
【図6】図5の要部断面説明図。
【図7】この考案による爪切り状況説明図。
【図8】図7の要部断面説明図。
1 刃先 2 接触しない区間
Claims (2)
- 【請求項1】 上下一対の刃先を押合わせ接触させた
時、その一端部又は両端部の短い区間は接触せず、その
区間の刃先間隙は外端へ向って漸増していることを特徴
とする爪切り。 - 【請求項2】 請求項1に記載の爪切りにおいて、 その刃先が接触しない区間は、全幅にわたって噛合い接
触する上下刃先を、上記区間だけ前面から磨り落とし
て、漸増する刃先間隙を形成したものであることを特徴
とする爪切り。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3517593U JPH0747051Y2 (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | 爪切り |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3517593U JPH0747051Y2 (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | 爪切り |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07206U JPH07206U (ja) | 1995-01-06 |
JPH0747051Y2 true JPH0747051Y2 (ja) | 1995-11-01 |
Family
ID=12434521
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3517593U Expired - Lifetime JPH0747051Y2 (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | 爪切り |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0747051Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013021474A1 (ja) * | 2011-08-10 | 2013-02-14 | 興和商事株式会社 | 爪切り |
JP5110551B1 (ja) * | 2011-08-10 | 2012-12-26 | 興和商事株式会社 | 爪切り |
-
1993
- 1993-06-04 JP JP3517593U patent/JPH0747051Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07206U (ja) | 1995-01-06 |
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