JPH0746924B2

JPH0746924B2 - トラクタ−の作業機装着装置

Info

Publication number: JPH0746924B2
Application number: JP62137077A
Authority: JP
Inventors: 征夫仁尾; 弘泰雪野
Original assignee: ヤンマーディーゼル株式会社
Priority date: 1987-05-29
Filing date: 1987-05-29
Publication date: 1995-05-24
Anticipated expiration: 2010-05-24
Also published as: JPS63301707A

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本発明は、トラクター後部に容易に作業機を装着可能に
したクイックヒッチにおいて、メーカーやグレード、作
業機の種類により幅や高さ等が異なる作業機のヒッチ部
にも連結可能としたクイックヒッチ装置に関するもので
ある。

（ロ）従来技術従来から、トラクターの作業機装着装置に作業機をワン
タッチにて装着できるクイックヒッチ装置は知られてい
るが、これらクイックヒッチ装置は逆Ｕ字状に曲げたフ
レームの上部中央と、両側下方に嵌合部及び枢結部が設
けられ、これら嵌合部及び枢結部の位置は固定され、調
節することはできなかったのである。

例えば、特開昭62−65602号公報に記載の技術の如くで
ある。

また、クイックヒッチ機構内に調節機構を設けた技術と
しては、実開昭60−111607号公報の如き技術が公知とさ
れている。

また、作業機装着装置の中心を一致させるためにロアリ
ンクの幅を調節する技術は実公昭54−13131号公報にて
公知になっているのである。

（ハ）発明が解決しようとする問題点このようにロアリンクの幅を調節する技術は存在しても
クイックヒッチ装置の枢結部の位置を調節する技術はな
く、該クイックヒッチ装置の枢支部が固定されている構
成であると、そのクイックヒッチ装置に適合するメーカ
ーの同一グレードの同一機種でないと、作業機を装着す
ることはできなかったのである。

つまり、ロータリー耕耘装置等の作業機は或る大きさの
範囲内で統一されているのであるが、作業機、例えばプ
ラウや施肥機等においては、角度や高さが違うと、作業
が均一にできなかったり、上昇させたときに施肥機が倒
れるという不具合があったのである。よって、クイック
ヒッチ装置に装着する場合には、その作業機に適合する
ようにクイックヒッチ装置を改造するか、または新たに
作る必要があったのである。

（ニ）問題を解決するための手段本発明はこのような問題点を解消するために次の如く構
成したものである。

トラクターの３点リンク式作業機装着装置の後部にクイ
ックヒッチ装置Ｑを付設し、該クイックヒッチ装置Ｑ
を、下部中央に配置したセンターブラケット17と、該セ
ンターブラケット17の左右に延設したサイドブラケット
16・16と、該サイドブラケット16・16から上方へ延設し
た連結フレーム18・18と、該連結フレーム18・18の間を
連結し、前記センターブラケット17の上部に配置したト
ップブラケット15により、枠組状に構成し、該トップブ
ラケット15に設けた係合体15cに、作業機側のトップピ
ンを上方から嵌挿し、サイドブラケット16・16に設けた
係合プレート16d・16dとロックアーム25・25により、作
業機側の左右のロアピンを係止する構成において、前記
トップブラケット15を連結フレーム18・18に対して、前
後に回動可能とし、該トップブラケット15に設けた係合
体15cを前後に角度調節可能としたものである。

また、連結フレーム18,18を、サイドブラケット16,16に
対して上下に摺動可能とし、係合体15cの高さを調節可
能としたものである。

また、サイドブラケット16,16を、トップブラケット1
5、センターブラケット17に対して横方向に摺動可能と
し、係合プレート16d・16dとロックアーム25・25の幅を
調節可能としたものである。

（ホ）実施例本発明の目的は以上の如くであり、添付の図面に示した
実施例の構成に基づいて、本発明の構成を説明する。

第１図はトラクターの作業機装着装置に、本発明のクイ
ックヒッチ装置を介して駆動ディスクプラウを装着した
側面図、第２図は本発明のクイックヒッチ装置側面図、
第３図は同じく後面図、第４図は同じく組立斜視図、第
５図はトラクターの作業機装着に本発明のクイックヒッ
チ装置を介してロータリー耕耘装置を装着した側面図で
ある。

第１図において、作業機は駆動ディスクプラウを示し、
数枚のディスク5,5・・・を強制的に駆動させて、土壌
を切断し反転させるものであり、該ディスク5,5・・・
の駆動は、トラクターのPTO軸１よりユニバーサルジョ
イント12、クイックヒッチ装置Ｑの中央部のドッグクラ
ッチ、ユニバーサルジョイント13を介してギヤボックス
２に伝え、該ギヤボックス２より左右のチェーンケース
３に伝えてディスク5,5・・・を駆動しているのであ
る。４はデプスホイールである。

前記ギヤボックス２の上部にはトップリンクマスト６が
突設され、該ギヤボックス２の下部より前方ロアリンク
ブラケット９が突出され、該ロアリンクブラケット９の
先端を調節フレーム10両側に突出したピン10aに嵌合し
ている。11はロックレバーである。前記調節フレーム10
上端にはステー10bが固設され、該ステー10bと前記トッ
プリンクマスト６の上端にはターンバックル７が介装さ
れ、該ターンバックル７を回動することにより、駆動デ
ィスクプラウの傾斜を変更できるようにしている。

前記調節フレーム10のステー10bの固設したトップピン1
0dと、中途部前方に突出したステー10cより突出したロ
アピン10eに、本発明のクイックヒッチ装置Ｑが装着さ
れ、該クイックヒッチ装置Ｑは前方は、トラクターの３
点リンク式作業機装着装置のトップリンク20・ロアリン
ク31に装着されるのである。

また、クイックヒッチ装置Ｑは、上記のような特殊な場
合であっても、第５図に示すように既成のロータリー耕
耘装着Ｒであっても装着でき、トップマスト30上端の、
トップピン30a及びギヤボックス29側部に設けた支持プ
レートの前端に突出したロアピン32に、クイックヒッチ
装置Ｑをワンタッチにて係合できるのである。

該クイックヒッチ装置Ｑの構成は、第２図，第３図，第
４図に示すように、トップブラケット15、サイドブラケ
ット16L,16R、センターブラケット17、連結フレーム18
L,18Rから構成され、トップブラケット15は、パイプ15a
にステー15b,15bを前方に突出し、ピン19を嵌挿し、ト
ラクターの作業機装着装置のトップリンク20を嵌合可能
としている。

そして該ステー15b,15b後方に、Ｕ字状に切欠を設けた
係合体15cを突出し、作業機のトップピンを係合可能と
している。21,21はロックナットを螺装したボルトであ
る。

連結フレーム18L,18RはＬ字状に形成され一端は、トッ
プブラケット15に挿入し、他方はサイドブラケット16L,
16Rに嵌挿される。

該サイドブラケット16L,16Rは、前記連結フレーム18L,1
8Rを挿入するためのパイプ部16a,16aをサイドプレート1
6b,16bに固着し、パイプ部16a,16a上端部には、連結フ
レーム18L,18Rを固定するためのボルト22,22を挿入する
ネジ孔16c,16cを穿設し、サイドプレート16b,16bには、
平行に係合プレート16d,16、直角に挿入杆16e,16eを固
着している。

該係合プレート16d,16dの後端は「く」の字形に曲げら
れ、後端に切欠16f,16fが設けられ、側面にＬ字形に曲
げたプレート16g,16gを固設して、ロアリンクピン16h,1
6hにロックレバー24,24を固設したロックアーム25,25を
枢支している。

該ロックアーム25,25の後端部には切欠25a,25aが設けら
れ、前記係合プレート16d,16dの切欠16f,16fと、切欠25
a,25aにより作業機のロアピンを係合し、ロックできる
ようにしている。そして、前記ロックレバー24,24は、
スプリング26,26にて、ピン係合方向に付勢されてい
る。

センターブラケット17はコ字形に形成されたケース17a
の内奥部に角パイプ17bが固着され、前記挿入杆16e,16e
を挿入可能とし、ケース17a両側にネジ孔17d,17dを開口
してロックナット付ボルト23,23にて挿入杆16e,16eを固
定できるようにしてある。ケース17a中央にはドッグク
ラッチ17cが設けられ、他方、作業機の入力軸にもドッ
グクラッチを設けて容易に嵌合して動力を伝達できるよ
うにし、トラクターのユニバーサルジョイント12から作
業機へ動力が伝えられるのである。

尚、パイプ15aと係合体15c、連結フレーム18,18とパイ
プ部16a,16a、挿入杆16e,16eと角パイプ17間にそれぞれ
油圧シリンダーを配置して、強度をアップすると共に油
圧にて角度や幅や高さを変更するようにもできるもので
ある。

（ヘ）発明の作用このような構成において、ボルト21,21を弛めれば、ト
ップブラケット15は矢印Ａ方向に回動可能となり、作業
機のトップピンに対して嵌合方向を調節することができ
るのである。更に、ボルト23,23を弛めれば、サイドブ
ラケット16L,16Rを矢印Ｂ方向に摺動可能となり、作業
機に対して幅調整できるのである。また、ボルト22,22
を弛めれば、矢印Ｃ方向にトップブラケット15を摺動で
き、作業機に対して高さ調節ができる。

そして、角度、高さを変更することによりＤ寸法を変更
することができ、例えば、ロータリー耕耘装置やハロー
等においては、最上げ時に地上高を高くすることがで
き、肥料・薬剤散布機や集草機等においては平行に近い
状態で上げられるようにできるのである。

（ト）発明の効果以上のような構成・作用により、本発明は次のような効
果が得られるのである。

第１に、クイックヒッチ装置Ｑを、センターブラケット
17とサイドブラケット16・16と連結フレーム18・18とト
ップブラケット15により枠組に構成したことにより、各
部の調整部分を簡単に構成できるようになったのであ
る。また、係合体15cの角度を前後に調整可能としたの
で、メーカーや機種、グレードによって、トップピンの
位置が、異なった位置に配置されているロータリー耕耘
装着又はその他の作業機であっても、本発明のクイック
ヒッチ装置Ｑに装着することができるようになったので
ある。

第２に、サイドブラケット16・16に対して、連結フレー
ム18・18を調整することにより、トップブラケット15の
高さを調整することが可能となったので、作業機の側の
トップピンの高さが相違する場合においても、クイック
ヒッチ装置Ｑを交換することなく、該トップブラケット
15の高さの調整で、装着が可能となるのである。

第３に、係合プレート16d・16dとロックアーム25・25の
部分の幅を、センターブラケット17に対してサイドブラ
ケット16・16をスライドすることにより調整可能とした
ので、作業機のロアピンの位置が相違する場合でも、同
じクイックヒッチ装置Ｑで装着が可能となったのであ
る。

これにより、クイックヒッチ装置Ｑに作業機を装着する
ために、作業機側の連結部の改造またはクイックヒッチ
側の連結部の改造を必要とせず、既成の作業機をそのま
ま装着できるようになったのである。よって、さまざま
な作業機に合ったクイックヒッチ装置を作る必要がなく
なったのである。

【図面の簡単な説明】

第１図はトラクターの作業機装着装置に本発明のクイッ
クヒッチ装置を介して駆動ディスクプラウを装着した側
面図、第２図は本発明のクイックヒッチ装置側面図、第
３図は同じく後面図、第４図は同じく組立斜視図、第５
図はトラクターの作業機装着に本発明のクイックヒッチ
装置を介してロータリー耕耘装着を装着した側面図であ
る。 15……トップブラケット 15c……係合体 16……サイドブラケット 17……センターブラケット 18……連結フレーム

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】トラクターの３点リンク式作業機装着装置
の後部にクイックヒッチ装置Ｑを付設し、該クイックヒ
ッチ装置Ｑを、下部中央に配置したセンターブラケット
17と、該センターブラケット17の左右に延設したサイド
ブラケット16・16と、該サイドブラケット16・16から上
方へ延設した連結フレーム18・18と、該連結フレーム18
・18の間を連結し、前記センターブラケット17の上部に
配置したトップブラケット15により、枠組状に構成し、
該トップブラケット15に設けた係合体15cに、作業機側
のトップピンを上方から嵌挿し、サイドブラケット16・
16に設けた係合プレート16d・16dとロックアーム25・25
により、作業機側の左右のロアピンを係止する構成にお
いて、前記トップブラケット15を連結フレーム18・18に
対して、前後に回動可能とし、該トップブラケット15に
設けた係合体15cを前後に角度調節可能としたことを特
徴とする特許請求の範囲第１項記載のトラクターの作業
機装着装置。
【請求項２】特許請求の範囲第１項記載の連結フレーム
18,18を、サイドブラケット16,16に対して上下に摺動可
能とし、係合体15cの高さを調節可能としたことを特徴
とする特許請求の範囲第１項記載のトラクターの作業機
装着装置。
【請求項３】特許請求の範囲第１項記載のサイドブラケ
ット16,16を、トップブラケット15、センターブラケッ
ト17に対して横方向に摺動可能とし、係合プレート16d
・16dとロックアーム25・25の幅を調節可能としたこと
を特徴とするトラクターの作業機装着装置。