JPH0746881A - ブラシレスモータの制御方法およびその装置 - Google Patents

ブラシレスモータの制御方法およびその装置

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JPH0746881A
JPH0746881A JP5207196A JP20719693A JPH0746881A JP H0746881 A JPH0746881 A JP H0746881A JP 5207196 A JP5207196 A JP 5207196A JP 20719693 A JP20719693 A JP 20719693A JP H0746881 A JPH0746881 A JP H0746881A
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signal
position detection
synchronous operation
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JP5207196A
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Yoshiyuki Ohara
義之 尾原
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Fujitsu General Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブラシレスモータの起動をスムーズとし、か
つ同起動時の同期運転から位置検出運転へのモード移行
をスムーズに行なう。 【構成】 ブラシレスモータ1を同期運転し、しかる後
同ブラシレスモータ1の回転子1bを検出して位置検出
運転に移行可能とするブラシレスモータの制御装置にお
いて、ブラシレスモータ1の同期運転時に同ブラシレス
モータ1を回転制御するための信号を出力する起動回路
8と、回転子位置検出回路6からの位置検出信号と起動
回路8からの信号とを切り替える切替部9と、起動回路
8および切替部9を制御し、同切替部9を介して入力し
た信号によりブラシレスモータ1を回転制御する制御部
10とを備えており、起動回路8からの信号はブラシレ
スモータの起動時における回転速度の変化をなめらかと
し、同期運転から位置検出運転へのモード移行直前にお
ける回転速度の変化をなめらかとし、それ以外の同期運
転時における回転速度の変化を急峻とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は空気調和機の圧縮機等
のモータに用いるセンサレスDCブラシレスモータの制
御技術に係り、特に詳しくは起動時の運転(回転制御)
をスムーズとし、かつ同期運転から位置検出運転への移
行制御をスムーズとするブラシレスモータの制御方法お
よびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】このセンサレスDCブラシレスモータ
(以下ブラシレスモータと記す)を例えば空気調和機の
圧縮機に用いる場合、図6に示すような制御装置が必要
である。
【0003】図6において、この制御装置は、ブラシレ
スモータ1を駆動するため、商用の交流電源2を直流に
変換する交流/直流変換部3と、この変換した直流電源
を交流に変換してブラシレスモータ1の電機子巻線1a
に供給するインバータ回路4と、ブラシレスモータ1の
電機子巻線1bに発生する誘導起電力を抵抗分圧して回
転子1bの位置を検出する位置検出回路5と、ブラシレ
スモータ1を回転制御するための駆動信号(PWM信
号)を出力し、かつその検出した回転子1bの位置(位
置検出信号)により電機子巻線1aに供給する電圧を切
り替える駆動信号(PWM信号)を出力する制御部(マ
イクロコンピュータ)6とを備え、この制御部6からの
駆動信号によりインバータ回路4のトランジスタをオ
ン、オフし、ブラシレスモータ1の電機子巻線1aに電
圧を印加する。
【0004】上記構成の制御装置にあっては、まず制御
部6はブラシレスモータ1を起動する度に同ブラシレス
モータ1の回転子1bの位置の初期化を行い、同ブラシ
レスモータ1の電機子巻線1aのうちの特定相に励磁を
かける。しかる後、ブラシレスモータ1の電機子巻線1
aの特定相に順次励磁をかけるとともに、駆動信号の周
波数および駆動信号のオンデューティ比を増加し、回転
周波数を徐々に上げる。
【0005】ブラシレスモータ1の電機子巻線1aに発
生する誘導起電力が回転子位置検出回路5にとって十分
大きくなったときに、回転子位置検出回路5からの位置
検出信号に基づいてブラシレスモータ1を回転制御す
る。
【0006】このように、ブラシレスモータ1の回転制
御にあっては、起動時に同期運転を行い、しかる後同同
期運転から位置検出運転へのモード移行を行う。これ
は、ブラシレスモータ1の電機子巻線1aに発生する誘
導起電力に基づいて同ブラシレスモータ1の回転子1b
の位置を検出する方式だからである。すなわち、ブラシ
レスモータ1の起動時や回転速度が低い場合、電機子巻
線1aに発生する誘導起電力が極めて低く、回転子位置
検出回路5における回転子1bの位置検出が困難である
ためである。
【0007】上記ブラシレスモータ1として、内部に位
置検出手段のホール素子等を有するものを用いれば、回
転速度が低くとも、回転子の位置を検出することができ
るため、起動時から位置検出運転が可能である。しか
し、空気調和機の圧縮機のモータとしてホール素子内蔵
のブラシレスモータを利用した場合、高温高圧下での使
用となるため、位置検出手段のホール素子の耐久性の面
(寿命の面)が問題となるだけなく、またブラシレスモ
ータを圧縮機に内蔵するため、同ブラシレスモータから
の引き出し線を極力少なくした方が好ましい。
【0008】このようなことから、空気調和機の圧縮機
のモータとしては、位置検出手段を外部に設けるタイプ
のブラシレスモータが適している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記ブラシレスモータ
の制御装置にあっては、一般的に制御部6の内部記憶手
段に記憶されているデータにしたがってブラシレスモー
タ1の回転数を段階的に増加し、同ブラシレスモータ1
の回転速度が所定値に達したときに位置検出運転にモー
ド移行する。
【0010】しかし、この制御方法によれば、ブラシレ
スモータ1の回転数を段階的に増加していることから、
ブラシレスモータ1の回転速度がどうしても比較的線形
に変化してしまい、起動がなめらかでなかったり、ある
いは脱調等が起きたり、また同期運転から位置検出運転
へのモード移行がスムーズとならないことがある。
【0011】この発明は上記課題に鑑みなされたもので
あり、その目的はブラシレスモータの起動をなめらかと
することができ、かつ同期運転から位置検出運転へのモ
ード移行をスムーズとすることができるようにしたブラ
シレスモータの制御方法およびその装置を提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、ブラシレスモータの電機子巻線の特定
相に順次励磁をかけて同ブラシレスモータを同期運転
し、しかる後同ブラシレスモータの回転子を検出して同
ブラシレスモータの電機子巻線の相を切り替え、同ブラ
シレスモータを位置検出運転に移行可能とするブラシレ
スモータの制御装置において、前記ブラシレスモータの
同期運転の起動時および位置検出運転への移行直前にお
ける同ブラシレスモータの回転速度を予め記憶している
データに基づいて緩やかに変化させるようにしたことを
要旨とする。
【0013】
【作用】上記手段としたので、ブラシレスモータを起動
し、同ブラシレスモータを同期運転する場合、予め記憶
しているデータが読み出され、このデータに基づいてブ
ラシレスモータを回転制御するための駆動信号が得られ
る。このようにした得た駆動信号によりブラシレスモー
タの電機子巻線に供給するインバータ回路のトランジス
タが所定にオン、オフされる。
【0014】予め記憶されているデータには起動時にお
いて回転速度を緩やかに変化させるデータがあるため、
同起動の立ち上がりがなめらかになり、つまり起動がス
ムーズに行われる。また、同予め記憶されているデータ
には同期運転から位置検出運転へのモード移行直前にお
いて回転速度を緩やかに変化させるデータがあるため、
同モード移行がスムーズに行われる。したがって、ブラ
シレスモータの脱調等が起こることもない。
【0015】
【実施例】この発明のブラシレスモータの制御方法およ
びその装置は、センサレスDCブラシレスモータ(以下
ブラシレスモータと記す)の同期運転の起動時および位
置検出運転へのモード移行直前には同ブラシレスモータ
の回転速度を緩やか変化させ、それ以外の時にはその回
転速度を急峻に変化させるために、同期運転のデータを
予め記憶手段に記憶しており、この記憶手段のデータに
したがって同期運転を行い、ブラシレスモータの起動時
における回転速度の変化をなめらかとし、同期運転から
位置検出運転へのモード移行直前における回転速度の変
化をなめらかとし、それ以外の同期運転時における回転
速度の変化を急峻とする。
【0016】そのため、このブラシレスモータの制御装
置は図1に示す構成である。なお、図中、図6と同一部
分には同一符号を付して重複説明を省略する。
【0017】図1において、この制御装置は、センサレ
スDCブラシレスモータ(以下ブラシレスモータと記
す)1の同期運転時に同ブラシレスモータ1を回転制御
するための信号を出力する起動回路8と、回転子位置検
出回路6からの位置検出信号と起動回路8からの信号と
を切り替える切替部9と、図6に示す制御部6の機能の
他に、起動回路8および切替部9を制御する制御部(マ
イクロコンピュータ)10とを備えている。
【0018】図2に示すように、起動回路8は、制御部
10からの制御信号(パルス列信号)をカウントし、所
定カウント数に達したときに(カウントアップしたとき
に)、キャリー信号(パルス信号)を同制御部10に出
力するカウンタ部8aと、このカウンタ部8aのカウン
ト値をアドレスとし、ブラシレスモータ1を同期運転す
るためのデータを出力するROM部8bと、このROM
部8bからの出力データによりブラシレスモータ1を所
定に回転制御するために必要な信号に変換する駆動信号
発生部8cとを備えている。
【0019】そのため、ROM部8bにはブラシレスモ
ータ1を所定に回転制御し、かつ回転速度を所定に変化
させるためのデータ(例えば回転数および駆動信号のデ
ューテイ比のデータ)が記憶されている。このデータを
詳しく説明すると、図3に示すように、ブラシレスモー
タ1の起動時は回転速度を緩やかに変化させ、しかる後
同回転速度を急峻に変化させ、この同期運転から位置検
出運転へのモード移行直前は同回転速度を再び緩やかに
変化させるものである。
【0020】次に、上記構成の制御装置に適用されるブ
ラシレスモータの制御方法の作用を詳しく説明すると、
まずブラシレスモータ1の起動に際して、制御部10は
切替部9を起動回路8側に切り替える切替信号を出力す
る。このとき、制御部10が起動回路8のカウンタ部8
aのリセット信号を出力し、同カウンタ部8aをリセッ
トする。なお、ブラシレスモータ1の最初の起動時に際
しては、例えば電源投入より切替信号を出力するととも
に、カウンタ部8aをリセットするリセット信号を出力
する。
【0021】しかる後、制御部10はブラシレスモータ
1を同期運転するためにカウンタ部8aのパルス列信号
を出力する。このパルス列信号はブラシレスモータ1の
回転速度を可変する時間に対応して所定周期である。
【0022】カウンタ部8aは入力パルス列信号をカウ
ントし、カウントアップでキャリー信号を制御部10に
出力する。そして、入力パルス列信号の1パルス毎に、
カウンタ部8aの出力値が変わり、この出力値が順次R
OM部8bの上位アドレスとなる。
【0023】すると、同ROM部8bは所定のデータ
(図3に示すaに対応するデータ)を出力し、この出力
データにより駆動信号発生部8cはブラシレスモータ1
を回転駆動するために必要な信号を順次出力する。この
場合、切替部9が既に起動回路8側に切り替えられてい
ることから、駆動信号発生部8cからの信号は制御部1
0に入力する。制御部10は、図3に示すように回転速
度を可変するため、インバータ回路4のトランジスタを
所定にオン、オフする信号、つまり所定周波数で、かつ
所定オンデューティ比の駆動信号を出力する。
【0024】これにより、ブラシレスモータ1の電機子
巻線1aには所定電圧が印加され、つまりブラシレスモ
ータ1の電機子巻線1aの特定相に順次励磁がかけら
れ、同ブラシレスモータ1が回転制御される。なお、ブ
ラシレスモータ1の同期運転に先だっては、ブラシレス
モータ1の電機子巻線1aの特定相に励磁がかけられ
る。
【0025】図3から明かなように、ブラシレスモータ
1の回転速度が可変される。詳しくは、ブラレスモータ
1の起動の立ち上がりは回転速度が極めてゆっくり変化
しており、この回転速度が緩やかに変化し、同回転速度
がある程度加速されたところで、同回転速度が急峻に変
化する。上述したブラシレスモータ1の同期運転から位
置検出運転へのモード移行直前においては同ブラシレス
モータ1の回転速度が緩やかに変化し、したがって同期
運転の最後(位置検出運転への移行直前)は同回転速度
がきわめてゆっくり変化する。
【0026】したがって、ブラシレスモータ1の起動時
には圧縮機のような負荷が大きいものであっても(つま
りモータのトルクが大きくとも)、同ブラシレスモータ
1が脱調等の現象を起こすこともなく、起動がスムーズ
に行き、かつ同期運転が正常に行われる。しかも、起動
当初は回転速度の変化が小さいが、これ以後は位置検出
運転へのモード移行直前まで同回転速度の変化を極めて
大きくしていることから、結果として同期運転の時間が
短縮される。
【0027】そして、上記カウンタ部8aがカウントア
ップすると、つまり同期運転のための最後のデータがR
OM部8bから読み出されると、同カウント部8aはキ
ャリー信号を出力する。
【0028】すると、ブラシレスモータ1を同期運転か
ら位置検出運転にモード移行させるために、制御部10
は切替部9を回転子位置検出回路5側に切り替える制御
信号を出力し、切替部9は回転子位置検出回路5による
位置検出信号を制御部10に出力する。
【0029】これにより、制御部10は入力位置検出信
号に基づいてインバータ回路4のトランジスタをオン、
オフする駆動信号を出力し、ブラシレスモータ1の電機
子巻線の特定相に順次励磁をかけ、また駆動信号の周波
数およびオンデューティ比を可変してブラシレスモータ
1を所定回転数で回転制御する。
【0030】この場合、同期運転の最後にあっては、つ
まり回転速度の変化が極めて小さくなっていることか
ら、切替部9を介して入力した位置検出信号に基づいて
ブラシレスモータ1を回転制御するための移行がスムー
ズに行われる。
【0031】このように、ブラシレスモータ1の同期運
転において、ブラシレスモータ1の回転速度を図3に示
すパターンで変化させることができるため、起動をスム
ーズとすることができるとともに、同期運転から位置検
出運転へのモード移行をスムーズとすることができ、か
つ脱調等が起こることもなく、また同同期運転の時間を
短縮することができ、ひいては回転効率の向上を図るこ
とができる。
【0032】また、例えば圧縮機の特性に合わせたデー
タ、つまり負荷特性に合わせたデータをROM部8bに
記憶すればよく、つまりROM部8bのデータを書き換
え、あるいはROM部8bを交換するだけよく、ソフト
ウェア自体を変更する必要もない。
【0033】図4および図5はこの発明の他の実施例を
説明する制御装置の概略的ブロック図である。なお、図
中、図1と同一部分には同一符号を付し重複説明を省略
する。
【0034】図4および図5において、この実施例の制
御装置では、図1に示す起動回路8に代えて、ブラシレ
スモータ1の回転数データを記憶している第1のROM
部11bおよびブラシレスモータ1を回転制御する駆動
信号のデューティ比データ(PWMチョッピング用デー
タ)を記憶している第2のROM部11cと、第1のR
OM部11aのデータにより駆動パルス(回転数に対応
するパルス)を発生し、かつ第2のROM部11cのデ
ータにより駆動信号(PWMチョッピング用)のオンデ
ューティ比を可変するデューティ比信号(シリアル信号
あるいはパラレル信号)を発生する駆動信号発生部11
dとを備えた起動回路11を用いている。
【0035】なお、起動回路11は図1に示すカウンタ
部8aと同じ機能を有し、第1および第2のROM部1
1b,11cのデータを同時に読み出すアドレスを出力
するカウンタ部11aを備えている。
【0036】また、起動回路11からの出力駆動パルス
は切替部9に入力しているが、同起動回路11からの出
力デューティ比信号は直接に制御部(マイクロコンピュ
ータ)12に入力している。そのため、制御部12は、
図1に示す制御部10の機能の他に、切替部9を介した
駆動パルスおよび直接に入力したデューティ比信号に基
づいてインバータ回路4のトランジスタを所定にオン、
オフする駆動信号(PWM信号;PWMチョッピング用
信号を含む)を出力する。
【0037】さらに、第1および第2のROM部11
b,11cのデータ(回転数、デューティ比)はブラシ
レスモータ1の回転速度の変化を図3に示すパターンと
するものである。
【0038】次に、上記構成の制御装置の動作を説明す
ると、まずブラシレスモータ1の起動に際して、制御部
12は切替部9を起動回路11側に切り替える。このと
き、制御部12が起動回路11のカウンタ部11aのリ
セット信号を出力し、同カウンタ部11aをリセットし
ているものとする。なお、ブラシレスモータ1の最初の
起動時に際しては、例えば電源投入によってカウンタ部
11aをリセットする。
【0039】しかる後、制御部12はブラシレスモータ
1を同期運転するためにカウンタ部11aのパルス列信
号を出力する。このパルス列信号はブラシレスモータ1
の回転速度を可変する時間に対応する所定周期になって
いる。
【0040】カウンタ部11aは入力パルス列信号をカ
ウントし、カウントアップでキャリー信号を制御部12
に出力する。例えば、入力パルス列信号の1パルス毎
に、カウンタ部11aの出力値が変わり、この出力値が
順次第1および第2のROM部11b,11cの上位ア
ドレスとなる。
【0041】すると、第1および第2のROM部11
b,11cからのデータにより、駆動信号発生部11d
はブラシレスモータ1を回転駆動するための信号を出力
する。この場合、切替部9が既に起動回路11側に切り
替えられていることから、駆動信号発生部11dからの
信号は制御部12に入力する。制御部12は、図3に示
すように回転速度を可変するために、インバータ回路4
のトランジスタをオン、オフする信号、つまり所定周波
数で、かつ所定オンデューティ比の駆動信号を出力す
る。
【0042】これにより、ブラシレスモータ1の電機子
巻線1aには所定電圧が印加され、つまりブラシレスモ
ータ1の電機子巻線1aの特定相に順次励磁がかけら
れ、同ブラシレスモータ1が回転制御される。
【0043】図3から明かなように、ブラシレスモータ
1の回転速度が可変される。詳しくは、ブラレスモータ
1の起動の立ち上がりは回転速度が極めてゆっくり変化
しており、この回転速度が緩やかに変化し、ある程度加
速した後に同回転速度を急峻に変化する。上述したブラ
シレスモータ1の同期運転から位置検出運転へのモード
移行直前において、同ブラシレスモータ1の回転速度が
緩やかに変化し、当該同期運転の最後は同回転速度がき
わめてゆっくり変化する。
【0044】したがって、前実施例と同じく、同ブラシ
レスモータ1が脱調等の現象を起こすこともなく、起動
がスムーズに行き、かつ同期運転が正常に行われる。し
かも、起動当初は回転速度の変化が小さいが、これ以後
は位置検出運転へのモード移行直前まで同回転速度の変
化が極めて大きいことから、結果として同期運転の時間
が短縮される。
【0045】そして、上記カウンタ部11aがカウント
アップすると、つまり同期運転のための最後のデータが
ROM部11b,11cから読み出されると、同カウン
ト部11aはキャリー信号を出力する。
【0046】すると、ブラシレスモータ1を同期運転か
ら位置検出運転にモード移行するために、制御部12は
切替部9を回転子位置検出回路5側に切り替える切替信
号を出力し、この切替信号により切替部9は回転子位置
検出回路5による位置検出信号を制御部12に出力す
る。
【0047】すなわち、前実施例と同じく、ブラシレス
モータ1の電機子巻線の特定相に順次励磁をかけ、また
インバータ回路4のトランジスタを所定にオン、オフす
る信号の周波数およびオンデューティ比を可変し、ブラ
シレスモータ1を所定回転数で回転制御する。したがっ
て、ブラシレスモータ1の同期運転の最後にあっては、
回転速度の変化が緩やかであることから、切替部9を介
して入力した位置検出信号に基づいてブラシレスモータ
1を回転制御するための移行がスムーズとなる。
【0048】このように、前実施例と同じく、ブラシレ
スモータ1の回転速度を図3に示すパターンで変化させ
ることができるため、起動をスムーズとすることができ
るとともに、同期運転から位置検出運転へのモード移行
をスムーズとすることができ、また脱調等が起こること
もなく、さらに同同期運転の時間を短縮することがで
き、ひいては高速でモード移行を行うことができる。
【0049】また、例えば圧縮機の特性に合わせたデー
タ、つまり負荷特性に合わせてブラシレスモータ1を同
期運転するデータを第1および第2のROM部11b,
11cに記憶すればよく、つまり第1および第2のRO
M部11b,11cのデータを書換え、あるいは第1お
よび第2のROM部11b,11cを交換するだけよ
く、ソフトウェア自体を変更する必要もない。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のブラシ
レスモータの制御方法およびその装置によれば、センサ
レスDCブラシレスモータの同期運転の起動時および位
置検出運転へのモード移行直前には同ブラシレスモータ
の回転速度を緩やか変化させ、それ以外の時にはその回
転速度を急峻に変化させるために、同期運転のデータを
予めROMに記憶しており、このROMのデータにした
がって同期運転を行うようにしたので、ブラシレスモー
タの起動をなめらかとすることができる一方、脱調等が
起こることもなく、また同期運転から位置検出運転への
モード移行をスムーズとすることができるという効果が
ある。
【0051】また、この発明によれば、ブラシレスモー
タの負荷、例えば圧縮機の特性に合わせたデータをRO
Mに記憶すればよく、つまりROMの書換え、ROMを
交換すればよく、ソフトウェアの変更を必要としないこ
とから、作業が簡単に済み、ひいてはブラシレスモータ
の利用範囲の拡大に際して安価に済ませられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すブラシレスモータの
制御装置の概略的ブロック線図である。
【図2】図1に示す制御装置の部分回路の概略的ブロッ
ク線図である。
【図3】図1に示す制御装置の動作を説明するためのR
OMの概略的模式図である。
【図4】この発明の他の実施例を示すブラシレスモータ
の制御装置の概略的ブロック線図である。
【図5】図4に示す制御装置の部分回路の概略的ブロッ
ク線図である。
【図6】従来のブラシレスモータの制御装置の概略的ブ
ロック線図である。
【符号の説明】
1 センサレスDCブラシレスモータ(ブラシレスモー
タ) 1a 電機子巻線 1b 回転子 2 交流電源(商用) 3 交流/直流変換部 4 インバータ回路 5 回転子位置検出部 6,10,12 制御部(マイクロコンピュータ) 8,11 起動回路 9 切替部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラシレスモータの電機子巻線の特定相
    に順次励磁をかけて同ブラシレスモータを同期運転し、
    しかる後同ブラシレスモータの回転子を検出して同ブラ
    シレスモータの電機子巻線の相を切り替え、同ブラシレ
    スモータを位置検出運転に移行可能とするブラシレスモ
    ータの制御装置において、 前記ブラシレスモータの同期運転の起動時および位置検
    出運転への移行直前における同ブラシレスモータの回転
    速度を予め記憶しているデータに基づいて緩やかに変化
    させるようにしたことを特徴とするブラシレスモータの
    制御方法。
  2. 【請求項2】 ブラシレスモータの電機子巻線の特定相
    に順次励磁をかけて同ブラシレスモータを同期運転し、
    しかる後同ブラシレスモータの回転子を検出して同ブラ
    シレスモータの電機子巻線の相を切り替え、同ブラシレ
    スモータを位置検出運転に移行可能とするブラシレスモ
    ータの制御装置において、 前記ブラシレスモータの同期運転の起動時および位置検
    出運転へのモード移行直前における回転速度を予め記憶
    しているデータに基づいて緩やかに変化させ、同起動時
    およびモード移行直前以外の時における回転速度を予め
    記憶しているデータに基づいて急峻に変化させるように
    したことを特徴とするブラシレスモータの制御方法。
  3. 【請求項3】 ブラシレスモータの電機子巻線の特定相
    に順次励磁をかけて同ブラシレスモータを同期運転し、
    しかる後同ブラシレスモータの回転子を検出して同ブラ
    シレスモータの電機子巻線の相を切り替え、同ブラシレ
    スモータを位置検出運転に移行可能とするブラシレスモ
    ータの制御装置において、 前記ブラシレスモータの同期運転の起動時および位置検
    出運転への移行直前における回転速度の変化を緩やかと
    するデータを記憶し、かつ同同期運転および移行直前以
    外における回転速度の変化を同同期運転および移行直前
    のときよりも急峻とするデータを記憶している記憶手段
    と、該記憶手段のデータに基づいて前記ブラシレスモー
    タを同期運転するための信号を発生する信号発生手段
    と、該発生した信号と前記回転子の位置を検出した信号
    とを切り替える切替手段と、該切り替えられた信号によ
    り前記ブラシレスモータを同期運転とし、あるいは位置
    検出運転とするための駆動信号を出力し、前記ブラシレ
    スモータの起動するとともに、同ブラシレスモータを同
    期運転し、かつ同同期運転から位置検出運転に移行制御
    する制御手段とを備え、同期運転の起動時および同位置
    検出運転への移行時における運転をスムーズとしたこと
    を特徴とするブラシレスモータの制御装置。
  4. 【請求項4】 ブラシレスモータの電機子巻線の特定相
    に順次励磁をかけて同ブラシレスモータを同期運転し、
    しかる後同ブラシレスモータの回転子を検出して同ブラ
    シレスモータの電機子巻線の相を切り替え、同ブラシレ
    スモータを位置検出運転に移行可能とするブラシレスモ
    ータの制御装置において、 前記ブラシレスモータの同期運転の起動時および位置検
    出運転への移行直前における回転速度の変化を緩やかと
    し、かつ同同期運転および移行直前以外における回転速
    度の変化を同同期運転および移行直前のときよりも急峻
    とするために、回転数データおよびデューティ比データ
    を記憶している第1および第2の記憶手段と、該第1の
    記憶手段の回転数データに基づいて前記ブラシレスモー
    タを同期運転するための信号を発生するとともに、前記
    第2の記憶手段のデューティ比データに基づいて同同期
    運転のための駆動信号のオンデューティ比を可変するデ
    ューティ比信号を発生する信号発生手段と、該発生した
    同期運転するための信号と前記回転子の位置を検出した
    信号とを切り替える切替手段と、ブラシレスモータの同
    期運転のとき前記切り替えられた信号およびデューティ
    比データにより前記ブラシレスモータを同期運転とし、
    あるいは位置検出運転とするための駆動信号を出力し、
    前記ブラシレスモータを起動するとともに、同ブラシレ
    スモータを同期運転し、かつ同同期運転から位置検出運
    転に移行制御する制御手段とを備え、同期運転の起動時
    および同位置検出運転への移行時における運転をスムー
    ズとしたことを特徴とするブラシレスモータの制御装
    置。
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