JPH0746697Y2 - 自動ドア閉止装置 - Google Patents

自動ドア閉止装置

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JPH0746697Y2
JPH0746697Y2 JP5808789U JP5808789U JPH0746697Y2 JP H0746697 Y2 JPH0746697 Y2 JP H0746697Y2 JP 5808789 U JP5808789 U JP 5808789U JP 5808789 U JP5808789 U JP 5808789U JP H0746697 Y2 JPH0746697 Y2 JP H0746697Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、車両等のドアを、運転席等に設けた操作スイ
ッチの操作により、自動的に閉じるようにした自動ドア
閉止装置に関する。
〔従来の技術〕
例えば特開昭58-178778号公報には、車体に設けられ、
かつドアを、閉じる方向及び開く方向に強制的に移動さ
せるドア移動装置と、ドアに設けられ、かつドアが予め
定めたハーフラッチ位置まで閉じたとき、ドアロックの
ラッチを強制的に回動させることにより、ドアを全閉位
置まで閉じさせるクロージャと、ドアを開く際に、ドア
移動装置の作動に先立って、ドアロックをロック解除さ
せるロック解除装置とを備える自動ドア開閉装置が開示
されている。
このように、ドア移動装置の他に、クロージャをさらに
設けてあるのは、ドアを閉じる際に、ドアがいわゆる半
ドア状態であるハーフラッチ位置から全閉位置に至るま
での間は、ドアシール等による大きな抵抗力がドアに作
用し、ドア移動装置のみでは、ドアを完全に閉めきるこ
とが難しいからである。
そのため、ドアがハーフラッチ位置まで閉じたときは、
ドア移動装置とクロージャとをともに作動させて、ドア
を、強力な力で全閉位置まで閉じるようにしている。
〔考案が解決しようとする課題〕
上述のような従来の装置においては、クロージャはモー
タの回転力を著しく減速してドアロックのラッチに伝達
しているので、強力なドア閉止力を得ることはできる
が、その反面、ドアを閉じる速度は、ドア移動装置によ
るドアの閉止速度に比して著しく遅い。
そのため、ドアをハーフラッチ位置から全閉位置まで閉
じる間に、ドア移動装置に過負荷が掛かり、ドア移動装
置側のモータその他の部材の耐久性上好ましくない。
また、クロージャは、上述ように回転力を著しく減速し
てラッチに伝達し、強力なドア閉止力を得ることができ
るので、このクロージャの作動だけでドアをハーフラッ
チ位置から全閉位置まで十分に閉じることができ、この
ときドア移動装置をともに作動させることは、電流を無
駄に消費するだけで好ましくない。
本考案は、従来の技術が有するこのような問題点に鑑
み、クロージャが作動したとき、ドア移動装置の作動を
停止させるようにした自動ドア閉止装置を提供すること
を目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本考案の自動ドア閉止装置
は、車体に設けられ、かつスライドドアを、少なくとも
閉じる方向に強制的に移動させるドア移動装置と、スラ
イドドアと車体との対向部分に設けられ、スライドドア
が予め定めた位置まで閉じたとき、対向する接触子同士
が接触して、車体側からスライドドア側への給電を可能
にする給電コネクタと、スライドドアに設けられ、かつ
スライドドアが予め定めたハーフラッチ位置まで閉じた
とき、前記給電コネクタより給電されて、ドアロックの
ラッチを強制的に回動させることにより、スライドドア
を全閉位置まで閉じさせるクロージャとを備える自動ド
ア閉止装置において、 車体側において電源と前記給電コネクタとの間に設けら
れ、かつ給電コネクタへ予め定めた値以上の電流が流れ
たことを検知して、前記クロージャが作動したことを検
知する電流検知器と、該電流検知器が、クロージャが作
動したことを検知したとき、前記ドア移動装置の作動を
停止させる停止制御手段とを含むことを特徴としてい
る。
〔作用〕
スライドドアが開いている状態で、ドア移動装置を作動
させると、スライドドアは閉じる方向に移動させられ
る。
スライドドアがハーフラッチ位置に達すると、クロージ
ャが作動させられ、クロージャが作動したことを電流検
知器が検知すると、停止制御手段により、ドア移動装置
は作動を停止させられる。
その後は、クロージャの作動のみにより、スライドドア
は全閉位置まで確実に閉じられる。
〔実施例〕
以下、本考案を、自動車のスライドドアの自動開閉装置
に適用した一実施例を、添付図面に基づいて説明する。
なお、本考案は、ドアを自動的に閉じる装置に関するも
のであるが、この実施例においては、ドアを自動的に開
かせる機能をも持たせてある。
第1図において、(11)は自動車の車体、(12)は、適
宜の案内手段(図示略)により、車体(11)の側面より
外側方に若干平行移動した後、車体(11)の側面と平行
に後方に開き、かつその逆方向に閉じるようにしたスラ
イドドア(以下単にドアという)である。
車体(11)のフロア部下面には、ドア(12)を全閉位置
から全開位置まで、及びその逆方向に強制的に開閉移動
させるドア移動装置(A)が設けられている。
このドア移動装置(A)は、実開昭59-121406号公報に
開示されている公知のものと同一であり、その主要な構
成について簡単に説明すると、ドア(12)の前下部内面
に固着されたブラケット(13)に中間部が止着され、か
つ一部がドア(12)の移動軌跡と平行に往復回走するよ
うにしたワイヤ(14)の両端末を、巻取りドラム(15)
に巻着し、この巻取りドラム(15)を、モータ(16)に
より、減速装置(17)を介して正逆回転させることによ
り、ワイヤ(14)を往復回走させて、ドア(12)を上述
のように開閉させることができるようになっている。
ドア移動装置(A)は、車体(11)に設けられ、かつド
ア(12)が全閉位置まで閉じたとき、ドア(12)の前端
面に当接して開くようにした常閉の全閉スイッチ(18)
と、車体(11)に設けられ、かつドア(12)が全開位置
まで開いたとき、ドア(12)のブラケット(13)の後端
に当接して閉じるようにした常開の全開のスイッチ(1
9)とを備えている。
車体(11)には、ドア(12)が、後述するハーフラッチ
位置よりわずかに開いた位置で、かつドア(12)の前端
と車体の間に手を挿入できない程度の予め定めた給電開
始位置を閉じる方向に通過するときだけ、ブラケット
(13)に当接して瞬間的に閉じるようにした給電開始ス
イッチ(20)が設けられている。
(B)は、車体(11)の運転席近傍もしくはドア(12)
により開閉される出入口近傍又はその両方に設けられた
操作装置で、シーソー式の押しボタン(21)を、中立位
置から開扉側及び閉扉側に押すことにより、第2図に示
すように、可動接点を共通とした開扉操作スイッチ(2
2)と閉扉操作スイッチ(23)とを選択的に閉じること
ができるようになっている。
(24)は、電源としてのバッテリである。
(C)は、ドア(12)の前端面と対向する車体(11)の
対向面と、ドア(12)の前端面とに出没自在に設けられ
たそれぞれ1対ずつのコネクタ素子である接触子(25
a)(25b)(26a)(26b)を備え、ドア(12)が上記給
電開始位置とほぼ同一位置から全閉位置までの間にある
とき、互いに対向する接触子(25a)と(26a)、(25
b)と(26b)同士が接触して、車体(11)からドア(1
2)への給電を可能にする給電コネクタである。
この給電コネクタ(C)における車体(11)側の接触子
(25a)(25b)、及び上述した車体(11)側のその他の
電気素子、例えばドア移動装置(A)におけるモータ
(16)、全閉スイッチ(18)、全開スイッチ(19)、操
作装置(B)、給電開始スイッチ(20)、バッテリ(2
4)は、適宜の配線コード(39)(一部図示略)を介し
て、車体側制御装置(40)に接続されている。
ドア(12)内には、ドア(12)が、ドアロック(27)内
におけるラッチ(図示略)と車体(11)側に固着された
ストライカ(図示略)とが辛うじて係合する、いわゆる
半ドア状態であるハーフラッチ位置まで閉じたとき、上
記ラッチを強制的に回動させることにより、ドア(12)
を全閉位置まで閉じさせるようにしたクロージャ(D)
と、ドアロック(27)におけるオープンレバー(28)に
連係され、このオープンレバーを解除方向に回動させる
ことにより、ラッチの拘束を解いて、ドア(12)を開く
ことができるようにするソレノイド駆動−ばね復帰型の
公知のアクチュエータ(E)とが設けられている。
クロージャ(D)は、特願昭63-219632号特許出願の願
書に添付した明細書及び図面に開示されているものと同
一のものであり、その主要な構成について簡単に説明す
ると、このクロージャ(D)は、モータ(29)を正転さ
せることにより、減速器(30)及びその出力軸に固嵌さ
れたピニオン(31)を介して、該ピニオン(31)に噛合
するセクターギヤ(32)を、第1図における反時計方向
に回動させ、このセクターギヤ(32)の回動により、ケ
ーブル(33)をもってセクターギヤ(32)と連係された
クローズレバー(34)を所要方向に回動させ、かつこの
クローズレバー(34)の回動により、ドアロック(27)
におけるラッチより上方に延出する腕部(35)を回動さ
せて、ラッチをストライカと完全に噛合するフルラッチ
位置まで回動させ、もって、ドア(12)をハーフラッチ
位置から全閉位置まで強制的に閉じることができるよう
になっている。
モータ(29)を逆転させると、セクターギヤ(32)及び
クローズレバー(34)は原位置に復帰回動させられ、ク
ローズレバー(34)は、ラッチの腕部(35)の回動が妨
げとならない位置で停止する。
(36)は、ドアロック(27)に設けられたハーフラッチ
検知スイッチで、ドア(12)がハーフラッチ位置に達し
たときのラッチへのストライカの衝突により、オープン
レバー(28)が解除方向に若干回動させられ、そのとき
のオープンレバー(28)の回動により閉じられるように
なっている。
(37)は、フルラッチ検知スイッチで、クローズレバー
(34)がラッチをフルラッチ位置まで回動させたとき、
クローズレバー(34)に当接して閉じられるようになっ
ている。
(38)は、セクターギヤ(32)が原位置に復帰したこと
を検知する復帰確認スイッチで、セクターギヤ(32)が
原位置に停止しているときは、セクターギヤ(32)に当
接して開いており、セクターギヤ(32)が原位置から離
れることにより、セクターギヤ(32)から離れて閉じる
ようになっている。
クロージャ(D)におけるモータ(29)、ハーフラッチ
検知スイッチ(36)、フルラッチ検知スイッチ(37)、
復帰確認スイッチ(38)、アクチュエータ(E)及び給
電コネクタ(C)におけるドア(12)側の接触子(26
a)(26b)は、適宜の配線コード(39)を介して、ドア
側制御装置(41)に接続されている。
第2図は、自動ドア開閉装置用の給電制御装置の電気回
路を示す。
この給電制御装置(42)は、給電コネクタ(C)を境と
する図面上の下半部の車体側制御装置(40)と、同じく
上半部のドア側制御装置(41)とからなっている。
車体側制御装置(40)には、ドア移動装置(A)を制御
するドア移動制御装置(A1)と、操作装置(B)におけ
る開扉操作スイッチ(22)を閉じたときと、閉扉操作ス
イッチ(23)を閉じたときとで、給電コネクタ(C)の
車体側の接触子(25a)(25b)に給電する極性を互いに
反転させる極性反転装置(F)と、ドア(12)の閉止作
動時における給電時間をタイマー(T)により制御する
タイマー制御装置(G)とが設けられている。
ドア側制御装置(41)には、クロージャ(D)を制御す
るクロージャ制御装置(D1)と、アクチュエータ(E)
を制御するアクチュエータ制御装置(E1)とが設けられ
ている。
第2図において、第1図におけるのと同一の符号は、上
述したのと同一の部材を電気的に表示したものである。
(R0)(R1)…(R7)はリレー、(R0-1)(R1-1)…
(R7-2)はそれらの接点、(T1)は、タイマー(T)の
時限接点、(43)は、接点(R0-1)と接点(R4-2)との
直列回路に予め定めたモータ(29)の作動電流程度の電
流が流れたことを検知し、タイマー(T)をリセットす
る電流検知器で、これがクロージャ(D)の作動を検知
する検知手段となっている。
その他の記号は、アンドゲート、オアゲート、インバー
タ等を論理記号で、またダイオードを電気記号で表わし
たものである。
各電気素子の結線関係は、第2図示のとおりであり、そ
れについての詳細な説明は省略する。
第2図に示す回路構成においては、リレー(R6)に接続
されたアンドゲートと、このアンドゲートの一方の入力
端子と電流検知器(43)との間に接続されたインバータ
とにより、電流検知器(43)がモータ(29)の通電電流
を検知したとき、すなわちクロージャ(D)が作動した
ことを検知したとき、リレー(R6)を消勢して、ドア移
動装置(A)におけるモータ(16)への逆転方向への通
電を停止させる停止制御手段(44)が形成されている。
次に、第2図に基づいて、実施例の作用について説明す
る。
ドア(12)が全閉位置まで閉じており、かつ操作装置
(B)が中立位置に停止しているときは、全閉スイッチ
(18)は開き、フルラッチ検知スイッチ(37)のみが閉
じ、その他の各スイッチ及び接点は、図示のように、そ
れぞれ常開のものは開き、常閉のものは閉じ、リレーは
すべて消勢されている。
この状態で、操作装置(B)における開扉操作スイッチ
(22)を閉じると、リレー(R4)(R5)が同時に付勢さ
れ、その常開接点(R4-2)(R5-1)が閉じ、常閉接点
(R4-1)(R5-2)が開き、給電コネクタ(C)には、車
体側の接触子(25a)がマイナス、同じく接触子(25b)
がプラスとなるように給電される。
このとき、接触子(25a)と(26a)、及び(25b)と(2
6b)はそれぞれ接触しているので、ドア(12)側に給電
され、接触子(25b)−リレー(R1)−ダイオード−接
触子(25a)の回路に通電されて、リレー(R1)が付勢
される。
すると、その接点(R1-1)が閉じて、アクチュエータ
(E)が作動させられるとともに、接点(R1-2)が開い
て、クロージャ制御装置(D1)への給電が遮断される。
アクチュエータ(E)が作動させられると、ドアロック
(27)のオープンレバー(28)が解除方向に回動させら
れて、ロック解除され、ドア(12)は、ドアシールの反
発力等によりわずかだけ開かれる。
すると、全閉スイッチ(18)が閉じ、リレー(R7)が付
勢される。
リレー(R7)が付勢されると、その接点(R7-1)が閉
じ、接点(R7-2)が開き、接点(R7-1)−モータ(16)
−接点(R6-2)の回路が閉じ、モータ(16)は正転させ
られる。
モータ(16)が正転させられると、ドア(12)は、ドア
移動装置(A)により、開く方向に移動させられる。
ドア(12)が給電開始位置を通過するとき、給電コネク
タ(C)における接触子(25a)と(26a)、及び(25
b)と(26b)は互いに離れ、ドア(12)側への給電は遮
断され、リレー(R1)は消勢されるとともに、アクチュ
エータ(E)の作動は停止し、オープンレバー(28)は
原位置に復帰させられる。
その後、ドア(12)は、ドア移動装置(A)の作動によ
り引き続き開かれ、ドア(12)が全開位置まで開くと、
全開スイッチ(19)が閉じる。
すると、リレー(R7)(R4)(R5)はすべて同時に消勢
され、それらの各接点はもとの状態に復帰し、モータ
(16)への通電は停止されるとともに、給電コネクタ
(C)への給電も停止させられる。
ドア(12)が、全開位置か又は適宜の中間位置で停止し
ている状態から、操作装置(B)における閉扉操作スイ
ッチ(23)を閉じると、リレー(R6)が付勢される(こ
のとき電流検知器(43)は電流を検知しておらず、不作
動となっているので、停止制御手段(44)におけるアン
ドゲートの一方の入力端子には、インバータにより反転
された1の信号が入っている)。
すると、接点(R6-1)は閉じ、接点(R6-2)は開き、か
つ接点(R6-1)−モータ(16)−接点(R7-2)の回路は
閉じて、モータ(16)は逆転させられる。
モータ(16)が逆転させられると、ドア(12)は、ドア
移動装置(A)により閉じる方向に移動させられる。
ドア(12)が給電開始位置まで閉じると、給電コネクタ
(C)における接触子(25a)と(26a)、及び(25b)
と(26b)が互いに接触するとともに、給電開始スイッ
チ(20)が瞬間的に閉じる。
すると、リレー(R0)が付勢されるとともに、タイマー
(T)に通電され、リレー(R0)回路及びタイマー
(T)回路はそれぞれ自己保持される。
リレー(R0)の付勢により、その接点(R0-1)が閉じる
と、給電コネクタ(C)における車体側の接触子(25
a)は、接点(R0-1)と接点(R4-1)を介して、プラス
電源に、また同じく接触子(25b)は、接点(R5-2)を
介して、マイナス電源にそれぞれ接続され、ドア(12)
に、上述の開扉時の場合と極性が反転した状態で給電さ
れる。
タイマー(T)は、通電されてから一定時間、例えば10
秒の設定時間が経過すると、タイマー接点(T1)を閉じ
る。
例えば、ドア(12)と車体(11)との間に異物が挾ま
れ、ドア(12)が給電開始位置とハーフラッチ位置との
中間で停止し、設定時間が経過したような場合には、タ
イマー接点(T1)が閉じることにより、リレー(R0)が
消勢され、給電コネクタ(C)への給電が停止させられ
るとともに、タイマー(T)への通電が停止させられ、
ドア(12)側への無駄な給電が防止される。
タイマー(T)の設定時間内において、クロージャ
(D)のモータ(29)が後述するようにして作動し、接
点(R0-1)と(R4-1)との間に電流が流れたときは、そ
のことを電流検知器(43)が検知して、タイマー(T)
はリセットされ、その時点から、改めて設定時間を計時
し始める。
したがって、最初の設定時間が経過する直前に、モータ
(29)が作動し始めても、即座にリレー(R0)が消勢さ
れてモータ(29)への給電が停止させられるということ
はなく、リセット時から、モータ(29)の通常の作動に
十分な時間だけ、ドア(12)側への給電が継続される。
モータ(29)が作動し始めてから、例えばドア(12)と
車体(11)との間の異物の挟み込み等の原因により、モ
ータ(29)が作動し続けた場合、タイマー(T)のリセ
ット後の設定時間経過後にタイマー接点(T1)が閉じる
ことにより、リレー(R0)が消勢され、モータ(29)へ
の通電が停止させられる。したがって安全である。
ドア(12)への給電が開始された後、ドア(12)がドア
移動装置(A)の作動により、ハーフラッチ位置まで閉
じられると、クロージャ制御回路(D1)におけるハーフ
ラッチ検知スイッチ(36)が瞬間的に閉じられ、リレー
(R3)は付勢されると同時に自己保持される。
すると、接点(R3-1)が閉じ、接点(R3-2)が開き、接
点(R3-1)−モータ(29)−接点(R2-2)の回路が閉
じ、モータ(29)は正転させられる。
このときのモータ(29)への通電電流を電流検知器(4
3)が検知すると、上述したようにタイマー(T)はリ
セットされ、同時に停止制御手段(44)におけるアンド
ゲートにインバータにより反転させられた0の信号が供
給され、リレー(R6)は消勢され、モータ(16)の逆転
は停止させられる。したがって、クロージャ(D)の作
動と同時に、ドア移動装置(A)の閉扉作動は停止させ
られる。
モータ(29)が正転させられると、クロージャ(D)に
おけるセクターギヤ(32)が第1図における反時計方向
に回動させられ、ケーブル(33)が引かれて、クローズ
レバー(34)の回動により、ラッチはフルラッチ位置に
向かって強制的に回動させられ、ドア(12)は、クロー
ジャ(D)による強力な力をもって、全閉位置に向かっ
て確実に移動させられる。
クロージャ(D)におけるセクターギヤ(32)が、原位
置からわずかに反時計方向に回動させられたとき、それ
まで開いていた復帰確認スイッチ(38)が閉じるが、こ
の時点では、リレー等に何ら影響はない。
その後、ラッチがフルラッチ位置まで回動させられる
と、フルラッチ検知スイッチ(37)が閉じ、リレー(R
3)が消勢されるとともに、リレー(R2)が付勢され
る。
すると、接点(R3-1)(R2-2)が開き、かつ接点(R2-
1)(R3-2)が閉じることにより、接点(R2-1)−モー
タ(29)−接点(R3-2)の回路が閉じ、モータ(29)は
逆転させられる。
モータ(29)の逆転により、クロージャ(D)における
セクターギヤ(32)は原位置に復帰させられるととも
に、他の部材も元の状態に復帰させられる。
セクターギヤ(32)が原位置に達すると、復帰確認スイ
ッチ(38)が閉じ、リレー(R2)は消勢させられ、これ
により接点(R2-1)が開き、かつ接点(R3-2)が閉じ、
モータ(29)への通電が停止させられて、モータ(29)
の逆転は停止する。
その後、タイマー(T)の設定時間が経過することによ
り、上述したようにリレー(R0)が消勢され、その接点
(R0-1)を開いて、給電コネクタ(C)への給電が停止
させられる。
上述のラッチがフルラッチ位置に達するのとほぼ同時
に、ドア(12)は全閉位置まで閉じられる。すると、全
閉スイッチ(18)が開くので、モータ(29)の作動停止
後に、誤ってリレー(R6)が付勢され、ドア(12)が閉
じているにも拘らず、ドア移動装置(A)が閉扉作動す
るというようなことはなくなる。
その後、すべては、最初に説明したドア(12)の全閉時
の状態に復帰する。
〔変形例〕
本考案は、上記実施例のみに限定されるものではなく、
幾他の変化変形が可能である。
例えば、上記実施例におけるアクチュエータ(E)を省
略するとともに、ドア移動装置(A)をドア(12)を閉
じる方向に移動させるだけのものとし、ドア(12)を開
けるときは手動で行ない、ドアを閉じるときだけ自動的
に行なうことができるようにした自動ドア閉止装置とす
ることができる。
また、本考案を、上記した特開昭58-178778号公報に開
示されているもののように、自動車のスウィング式のド
アの自動開閉装置に適用することもできる。
さらに、検知手段を、上記のような電流検知器に代え
て、例えばクロージャ(D)のセクターギヤ(32)又は
クローズレバー(34)が原位置から回動させられたとき
に、それに当接して作動させられ、ドア移動装置(A)
の作動を停止させるようにしたリミットスイッチ等とす
ることもできる。
〔考案の効果〕
(a)本考案によると、スライドドアの閉止作動時に、
ドア移動装置の作動により、スライドドアがハーフラッ
チ位置まで閉じると、クロージャが作動し、それと同時
にドア移動装置の作動が停止して、クロージャのみでス
ライドドアをハーフラッチ位置から全閉位置まで閉じる
ようにしたので、従来のように、クロージャの作動スト
ロークとドア移動装置の作動ストロークとの相違によ
り、ドア移動装置に過負荷が掛って、耐久性を悪化する
等のおそれをなくすことができるとともに、消費電流を
少なくすることができる。
(b)例えば特開昭58-189473号公報に記載されている
ようなスイング式のドアの場合は、ドアのヒンジ部分に
可撓性の電線ケーブルを配設し、それによって、車体側
からドア側への給電、及びドア側から車体側への信号の
伝達等を簡単に行なうことができるが、スライドドアの
場合は、このような可撓性の電線ケーブによって車体と
ドアとを連結することが難しく、そのため、スライドド
アをある程度まで閉じたときに、車体側の接触子とスラ
イドドア側の接触子とが互いに接触して、車体側からス
ライドドア側への給電を可能にするようにした上述のよ
うな給電コネクタを設けることがある。
このような給電コネクタを設けたスライドドアにおいて
は、スライドドア側に設けたハーフラッチ検知手段によ
りクロージャを作動させるのと同時に、ドア移動手段の
作動を停止させるには、このハーフラッチ検知手段の信
号を、上記の給電コネクタと同様の信号伝達用のコネク
タを、給電コネクタと別に、又は一体化して設けなけれ
ばならず、接触子の数を増やさなければならないという
問題点がある。
本考案のように、車体側に設けた電流検知器により、車
体側の電源から給電コネクタへ流れた電流を検知して、
クロージャが作動したことを検知し、それによって、ド
ア移動装置の作動を停止させるようにすると、上述のよ
うな信号伝達用のコネクタを、給電コネクタの他に設け
る必要がなく、また接触子の数を増やす必要もないの
で、構造を簡素化できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案を適用した自動ドア開閉装置を備える
自動車の要部の概略斜視図、 第2図は、同じく電気回路図である。 (A)ドア移動装置、(A1)ドア移動制御装置 (B)操作装置、(C)給電コネクタ (D)クロージャ、(D1)クロージャ制御装置 (E)アクチュエータ、(E1)アクチュエータ制御装置 (F)極性反転装置、(G)タイマー制御装置 (11)車体、(12)スライドドア (16)(29)モータ、(22)開扉操作スイッチ (23)閉扉操作スイッチ、(24)バッテリ (40)車体側制御装置、(41)ドア側制御装置 (42)制御装置、(43)電流検知器(検知手段) (44)停止制御手段

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体に設けられ、かつスライドドアを、少
    なくとも閉じる方向に強制的に移動させるドア移動装置
    と、スライドドアと車体との対向部分に設けられ、スラ
    イドドアが予め定めた位置まで閉じたとき、対向する接
    触子同士が接触して、車体側からスライドドア側への給
    電を可能にする給電コネクタと、スライドドアに設けら
    れ、かつスライドドアが予め定めたハーフラッチ位置ま
    で閉じたとき、前記給電コネクタより給電されて、ドア
    ロックのラッチを強制的に回動させることにより、スラ
    イドドアを全閉位置まで閉じさせるクロージャとを備え
    る自動ドア閉止装置において、 車体側において電源と前記給電コネクタとの間に設けら
    れ、かつ給電コネクタへ予め定めた値以上の電流が流れ
    たことを検知して、前記クロージャが作動したことを検
    知する電流検知器と、該電流検知器が、クロージャが作
    動したことを検知したとき、前記ドア移動装置の作動を
    停止させる停止制御手段とを含むことを特徴とする自動
    ドア閉止装置。
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JPS58189473A (ja) * 1982-04-28 1983-11-05 日産自動車株式会社 オ−トドアの制御装置

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