JP2966308B2 - ドアクロージャ - Google Patents

ドアクロージャ

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JP2966308B2
JP2966308B2 JP712395A JP712395A JP2966308B2 JP 2966308 B2 JP2966308 B2 JP 2966308B2 JP 712395 A JP712395 A JP 712395A JP 712395 A JP712395 A JP 712395A JP 2966308 B2 JP2966308 B2 JP 2966308B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドアロック装置に備わ
るドアクロージャに係り、さらに詳しくは、ドアロック
装置のラッチ部材をハーフラッチ位置からフルラッチ位
置まで強制的に移動させるためのドアクロージャに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のドアクロージャとして
は、例えば、特開平1−105886号公報に記載のも
のが知られている。
【0003】かかるドアクロージャは、自動車スライド
ドアのドアロック装置に備わるものであり、その動作タ
イミングを決定するために、機械的な接点部を有する3
つのスイッチを検出手段として備えた構成となってい
る。
【0004】第1の検出手段は、ドアロック装置のラッ
チ部材がハーフラッチ位置(同公報では、「ハーフロッ
ク位置」)になったときに、スライドドアに応動してス
イッチ動作するハーフロック検出手段であり、この検出
手段のスイッチ動作時にドアクロージャの駆動モータが
正転起動し、移動体としての駆動レバーが待機位置から
一方向に回動して、ラッチ部材を強制的にフルラッチ位
置まで移動させる。第2の検出手段は、ラッチ部材がフ
ルラッチ位置(同公報では、「フルロック位置」)まで
移動したときに、そのラッチ部材に応動してスイッチ動
作するフルロック検出手段であり、この検出手段のスイ
ッチ動作時に駆動モータが逆転し、ドアクロージャの駆
動レバーが他方向、つまり元の待機位置の方向へ回動す
る。第3の検出手段は、ドアクロージャの駆動レバーが
待機位置にまで移動したときに、その駆動レバーに応動
してスイッチ動作する初期位置検出手段であり、この検
出手段のスイッチ動作時に駆動モータが停止して、ドア
クロージャの駆動レバーが元の待機位置にて停止する。
【0005】また、ドアクロージャによるドアのクロー
ズ動作中における異物の挟み込みを防止するために、第
1の検出手段がラッチ部材のハーフラッチ位置を検出し
て駆動モータが正転起動したときに、タイマーをセット
し、そのタイマーがタイムアップするまでの所定時間内
に第2の検出手段がラッチ部材のフルラッチ位置を検出
しなかったときに、異物の挟み込みが生じたと判断し、
そのときに駆動モータを逆転させてラッチ部材を待機位
置まで戻すようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ドアクロージャは、タイマーがタイムアップするまでの
間は異物の挟み込みを検出することができなかった。
【0007】本発明の目的は、ドアクロージャによるド
アのクローズ動作中における異物の挟み込みを早期に、
かつ確実に検出することができるドアクロージャを提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のドアクロージャ
は、ドアの閉じ動作によってドアロック装置のラッチ部
材がハーフラッチ位置まで移動したときに、電動モータ
によって駆動される移動体を介して前記ラッチ部材をフ
ルラッチ位置の方向に移動させ、前記ラッチ部材がフル
ラッチ位置を通過して移動限位置まで移動したときに、
前記電動モータによって前記移動体を待機位置まで復帰
させるドアクロージャにおいて、前記ラッチ部材がドア
の閉じ動作によってハーフラッチ位置まで移動したこと
を検出する第1の検出手段と、前記ラッチ部材がハーフ
ラッチ位置からフルラッチ位置まで移動したことを検出
する第2の検出手段と、前記電動モータの負荷を検出す
る負荷検出手段と、前記第1の検出手段による前記ラッ
チ部材のハーフラッチ位置到達検出時点から前記第2の
検出手段による前記ラッチ部材のフルラッチ位置到達検
出時点までの間に、前記負荷検出手段の検出負荷が所定
の第1比較基準負荷を越えたときに過負荷検出信号を出
力する第1の判定手段と、前記第2の検出手段による前
記ラッチ部材のフルラッチ位置到達検出時点から前記移
動体が移動限位置に移動するまでの間に、前記負荷検出
手段の検出負荷が前記第1比較基準負荷よりも大きい第
2比較基準負荷を越えたときに過負荷検出信号を出力す
る第2の判定手段と、前記第1または第2の判定手段が
過負荷検出信号を出力したときに、前記電動モータによ
って前記移動体を待機位置の方向へ復帰させる制御手段
とを備えたことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明のドアクロージャは、ドアロック装置の
ラッチ部材をハーフラッチ位置からフルラッチ方向に移
動させ始めてから、クローズ動作終了後に、そのラッチ
部材を元の待機位置の方向へ復帰させ始めるまでの期間
中、つまりドアクロージャによるドアの全クローズ動作
期間中に、ラッチ部材の駆動用モータの負荷がラッチ部
材の移動位置に応じた比較基準負荷を越えたときに、異
物の挟み込みが生じたと判断し、クローズ動作を中止し
てラッチ部材を待機位置の方向に復帰させる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0011】(第1実施例)本実施例は、自動車用スラ
イドドア1のドアロック装置10に備わるドアクロージ
ャ20としての適用例である。以下、本実施例のドアク
ロージャ20をA.「機械的な構成」、B.「制御系の
構成」、C.「動作」に分けて説明する。
【0012】A.「機械的な構成」 図1から図3は、ドアクロージャ20の機械的な構成を
説明するための図である。
【0013】まず、ドアロック装置10のベース部材1
1には、車体側の図示しないストライカと係合可能なラ
ッチ部材12が軸線O1を中心として回動自在に備えら
れている。そして、スライドドア1が矢印A方向に閉じ
られて、ストライカとラッチ部材12とが完全に係合す
るフルラッチの状態となったときに、図示しないロッキ
ングプレートがラッチ部材12を回動不能にロックす
る。ロッキングプレートは、機械的にラッチ部材12を
ロックする機構上、ラッチ部材12がストライカと完全
に係合するフルラッチ位置を若干越えて回動(以下、
「オーバートラベル」という)した時に、そのラッチ部
材12と機械的に係合してロックすることになる。した
がって、ラッチ部材12がオーバートラベル分だけ余分
に回動することを条件にして、ラッチ部材12がフルラ
ッチ位置にてストライカをロックして、スライドドア1
が閉成状態にロックされることになる。また、ラッチ部
材12のオーバートラベル時にもドア1は矢印A方向に
わずかながら閉動することになる。ロッキングプレート
は、スライドドア1に備わるロック解除レバーの操作に
より、ラッチ部材12のロックを解除する。
【0014】ドアクロージャ20には、軸線O2を中心
として回動可能なクローズレバー21が備えられてい
る。このクローズレバー21が図3における位置を待機
位置として矢印B1方向に回動して、それがラッチ部材
12の突起部12Aと当接することにより、ラッチ部材
12を矢印C1方向に回動させて、それをストライカと
の係合開始のハーフラッチ位置から、ストライカと完全
に係合するフルラッチ位置にまで強制的に回動させ、さ
らにラッチ部材12のロックに必要なオーバートラベル
分だけ余分に回動させることになる。クローズレバー2
1は、ケーブル22、ケーブルジョイント23、扇状の
出力ギア24、およびピニオンギア25を介して、可逆
転のギアドモータ26に接続されている。27はドアク
ロージャ20の取り付けブラケットである。
【0015】そして、モータ26の正転によってピニオ
ンギア25が矢印D1方向に回動することにより、クロ
ーズレバー21がケーブル22に引かれて矢印B1方向
に回動する。その後、モータ26の逆転によってピニオ
ンギア25が矢印D2方向に回動することにより、クロ
ーズレバー21がスプリング28の付勢力によって矢印
B2方向に回動復帰する。
【0016】ラッチ部材12がハーフラッチ位置に移動
したことの検出は、ラッチ部材12に連動するオープン
レバー13がハーフラッチ検出スイッチ29をスイッチ
動作させることにより行う。ハーフラッチ検出スイッチ
29は、機械的な接点部を備えた簡易なリミットスイッ
チである。オープンレバー13は、ラッチ部材12がハ
ーフラッチ位置に移動したときに、ハーフラッチ検出ス
イッチ29の操作部に当接してそれをONとし、そして
ラッチ部材12がハーフラッチ位置からフルラッチ位置
に向かって矢印C1方向に回動して、それが所定の中間
位置まで回動したときに、ハーフラッチ検出スイッチ2
9の操作部から離間してそれをOFFとし、さらにラッ
チ部材12がフルラッチ位置に達したときに、再びハー
フラッチ検出スイッチ29の操作部に当接してそれをO
Nとするようになっている。したがって、ハーフラッチ
検出スイッチ29は、1回目のONによってラッチ部材
12がハーフラッチ位置に移動したことを検出すること
になり、また、その後のOFFによってラッチ部材12
が所定の中間位置まで移動したことを検出することにな
り、さらに、その後の2回目のONによってラッチ部材
12がフルラッチ位置まで移動したことを検出すること
になる。つまり、ハーフラッチ検出スイッチ29は、ラ
ッチ部材12がハーフラッチ位置、中間位置、フルラッ
チ位置のそれぞれに移動したことを検出する第1の検出
手段、中間位置検出手段、第2の検出手段としての機能
を果すことになる。
【0017】また、ラッチ部材12がフルラッチ位置を
通過して前述したオーバートラベル分だけさらに移動し
たときは、そのラッチ部材12の回動が第1の拘束手段
としての図示しない機構、例えばラッチ部材12の回動
範囲の規制部材によって拘束され、そのラッチ部材12
とクローズレバー21を介して間接的にモータ26の正
転が強制的に阻止される。以下においては、このように
第1の拘束手段によって拘束されるラッチ部材12の移
動限位置を「ロック位置」という。また、クローズレバ
ー21が待機位置まで回動したときは、第2の拘束手段
を構成する出力ギア24と取り付けブラケット27とが
当接し、クローズレバー21を介してモータ26の逆転
が強制的に阻止される。そして、ラッチ部材12がロッ
ク位置に移動したことの検出、およびクローズレバー2
1が待機位置まで移動したことの検出は、後述するよう
に、コントローラ50内の中央処理部51がモータ26
の負荷の変化に基づいて行う。なお、第1、第2の拘束
手段は、ラッチ部材12がロック位置に移動したとき、
およびクローズレバー21が待機位置に移動したとき
に、モータ26の回転を直接的に止める構成であっても
よい。
【0018】ドアクロージャ20は、コントローラ(駆
動制御手段)50によって駆動制御され、ラッチ部材1
2のハーフラッチ位置までの回動がハーフラッチ検出ス
イッチ29によって検出されたときに、モータ26の正
転によってクローズレバー21が矢印B1方向に回動さ
れて、ラッチ部材12が強制的に矢印C1方向のフルラ
ッチ位置、さらにロック位置まで回動される。以下、こ
のようにラッチ部材12を強制的にロック位置まで回動
させる動作を「クローズ動作」という。その後、後述す
るようにラッチ部材12のロック位置までの回動が検出
されたときに、モータ26が逆転し、クローズレバー2
1がスプリング28の力によって矢印B2方向に戻さ
れ、そして後述するようにクローズレバー21の待機位
置までの復帰が検出されたときに、モータ26が停止し
て一連の動作を終了する。以下、このようにクローズレ
バー21が待機位置まで復帰する動作を「中立復帰動
作」という。
【0019】また、ドアクロージャ20は、スライドド
ア1側と車体2側との対向部に位置する対の給電部(閉
じ位置検出手段)32,33(図1参照)を通して、車
体2側の車載バッテリー3(図4参照)に電気的に接続
される。したがって、これらの給電部32,33を介し
て、コントローラ50の電源回路が形成されることにな
る。給電部32,33は、スライドドア1の開きの度合
いが所定以下に小さくなったときに電気的に接触し、ス
ライドドア1の閉操作によってラッチ部材12がハーフ
ラッチ位置まで回動する以前に、電気的な接触状態が得
られるようになっている。
【0020】また、コントローラ50は、ドアクロージ
ャ20のクローズ動作中にスライドドア1のアウトサイ
ドハンドルが操作されたときに、ドアクロージャ20の
クローズ動作を中断して元の待機状態に戻す。アウトサ
イドハンドルが操作されたことの検出は、そのアウトサ
イドハンドルに連動するハンドルレバー30がハンドル
スイッチ(リミットスイッチ)31をスイッチ動作させ
ることによって行う。
【0021】B.「制御系の構成」 図4は、ドアクロージャ20の制御系を説明するための
ブロック構成図である。
【0022】コントローラ50には、中央処理部51、
車載バッテリー3の電圧を監視する電圧監視部52、定
電圧回路53、車載バッテリー3とモータ26との間の
駆動回路中に備わるリレー制御部54、モータ26の駆
動電流を検出する電流検出部55、その電流検出部55
の検出信号をA/D変換するA/D変換部56が備えら
れている。中央処理部51の第1の判定部(第1の判定
手段)57と第2の判定部(第2の判定手段)58は、
後述するようにクローズ動作中における挟み込みの有無
を検出し、その挟み込みが検出されたときに、後述する
ように制御部(制御手段)59がリレー制御部54を制
御してモータ26を逆転させる。また、第2の判定手段
58は、後述するようにラッチ部材12がロック位置ま
で回動したことを検出する機能をも兼有する。また、待
機位置検出部60は、後述するようにクローズレバー2
1が待機位置まで移動したことを検出する。そして中央
処理部51は、後述するように、リレー制御部54の正
転リレーおよび逆転リレーを制御してモータ26を正転
および逆転させる。なお、ハーフラッチ検出スイッチ2
9とハンドルスイッチ31は、それらが機械的な接点部
を備えたマイクロスイッチであることを考慮し、それら
のON,OFFの状態が所定時間以上継続したことを条
件として正規なスイッチ状態であると確認するように、
回路を構成することが望ましい。
【0023】さらに、中央処理部51にはフルラッチ確
認部(フルラッチ確認手段)と駆動制限部(駆動制限手
段)が構成されており、これらは、後述するように、ラ
ッチ部材12が既にフルラッチ位置にてロックされてい
るか否かを検出し、それが既にフルラッチ位置にロック
されているときにモータ26の駆動を制限するためのも
のである。
【0024】C.「動作」 図10は、コントローラ50の動作手順を説明するため
のメインルーチンである。
【0025】図10のメインルーチンにおいては、ま
ず、初期設定(ステップS1)において、後述する各種
のフラグをリセットすると共に、後述するエラーカウン
トEをクリアする。この初期設定の時期は、給電部3
2,33の接触によりコントローラ50の電源回路が形
成されてコントローラ50の電源が投入されたとき、つ
まりドア1がラッチ部材12をハーフラッチ位置に回動
させる前の所定位置まで、そのドア1が閉じられたとき
である。以下においては、このようにドア1が所定位置
まで閉じられることによる給電部32,33の接続を
「通常時の接続」という。また、この初期設定は、ドア
1が完全に閉じられているときにも実行されることがあ
る。つまり、接触状態にあるべきはずの給電部32,3
3が自動車の走行中の振動などによって一時的に非接触
状態となった場合に、それらが再び接触して、コントロ
ーラ50の電源が再投入されることになるからである。
以下においては、このような不本意な非接触状態後にお
ける給電部32,33の接続を「異常時の接続」とい
う。
【0026】このような初期設定の後は、図16のフル
ラッチ確認動作を実行し(ステップS8)、動作完了フ
ラグがセットされたときは、モータ26を動作させるこ
となくドアクロージャ20の制御を終了する(ステップ
S9)。動作完了フラグがセットされなかったときは、
図11のクローズ開始動作のサブルーチンを実行してか
ら(ステップS2)、クローズ動作フラグがセットされ
たことを条件として、図12のクローズ監視動作のサブ
ルーチンを実行し(ステップS3,S4)、また中立復
帰フラグがセットされたことを条件として、図13の中
立復帰監視動作のサブルーチンを実行する(ステップS
5,S6)。
【0027】フルラッチ確認動作は、図4の中央処理部
51に構成されたフルラッチ確認部と駆動制限部の動作
に相当する。また、中立復帰動作では図14のモータロ
ック判定のサブルーチンが実行され、そのモータロック
判定の動作が図4中の待機位置検出部60の動作に相当
する。そして、動作完了フラグがセットされたことを条
件として、一連のドアクロージャ20の動作を終了する
(ステップS7)。
【0028】以下においては、ドアクロージャ20の動
作をC−1.「フルラッチ確認動作」、C−2.「クロ
ーズ動作」、およびC−3.「中立復帰動作」に分けて
説明する。
【0029】C−1.「フルラッチ確認動作」 フルラッチ確認動作は、まず、給電部32,33の接触
によるコントローラ50の電源投入後の所定の確認時間
内において、ハーフラッチ検出スイッチ29がONとな
っているか否かを判定する(ステップS81,S82,
S83)。本例の場合は、電源投入後、5msecから
15msec経過するまでの間において、ハーフラッチ
検出スイッチ29がONとなっているか否かを判定す
る。そして、その電源投入後の確認時間内において、ハ
ーフラッチ検出スイッチ29がONとなっているとき
は、ラッチ部材12が既にフルラッチ位置にてロックさ
れているものと判定して、動作完了フラグをセットする
(ステップS84) ここで、ハーフラッチ検出スイッチ29は、前述したよ
うに、ドア1の閉じ動作によってラッチ部材12がハー
フラッチ位置まで回動されたときにONとなり、その
後、一旦OFFとなってから、ラッチ部材12がフルラ
ッチ位置にまで回動している間は継続的にONとなって
いる。したがって前述した「通常時の接続」の場合に
は、図15中の左欄のように、その接続による電源の投
入後、ラッチ部材12がハーフラッチ位置に回動するま
での所定時間を待ってからハーフラッチ検出スイッチ2
9がONとなり、一方、前述した「異常時の接続」の場
合には、図15中の右欄のように、その接続による電源
の投入時には既にハーフラッチ検出スイッチ29がON
状態となっている。
【0030】そこで、電源投入後の確認時間は、ドア1
の通常の閉じ動作時における電源投入開始からハーフラ
ッチ検出スイッチ29のONまでの経過時間を考慮して
定める。本例の場合は、ドア1を通常に閉じたときに、
給電部32,33が接触して電源が投入されてからハー
フラッチ検出スイッチ29がONとなるまでに20ms
ec以上かかることから、確認時間を5msecから1
5msecの間に定め、その確認時間内にハーフラッチ
検出スイッチ29のONが認識できたときは、既にラッ
チ部材12がフルラッチ位置にてロックされていると判
定して、動作完了フラグをセットする(ステップS8
4)。なお、ステップS81を省略し、5msecの経
過を待たなくてもよい。このように、動作完了フラグを
セットすることにより、モータ26を駆動させることな
くドアクロージャ20の制御が終了し(ステップS
9)、結果的に、無駄なクローズ動作をなくして、電力
の浪費、および利用者に不快感を与えることを未然に回
避できることになる。
【0031】C−2.「クローズ動作」 図5は、クローズ動作中におけるハーフラッチ検出スイ
ッチ29のスイッチ状態とモータ26の駆動電流の変化
を示し、同図中のt10は検出スイッチ29の1回目の
ONの時点、t12は検出スイッチ29がOFFとなる
時点、t13は検出スイッチ29の2回目のONの時点
である。つまり、t10はハーフラッチ位置の検出時
点、t12は中間位置の検出時点、t13はフルラッチ
位置の検出時点である。また、図5中のT1は、モータ
26の駆動電流が安定するまでの過渡時間である。
【0032】クローズ動作は、まず、図11のクローズ
開始動作のサブルーチンのステップS11において、ハ
ーフラッチ検出スイッチ29の1回目のONを認識する
ことによって開始する。すなわち、その検出スイッチ2
9が1回目のONとなることを待って、リレー制御部5
4(図4参照)の正転リレーがONとされ(ステップS
12)、クローズ動作フラグがセットされる(ステップ
S13)。そして、正転リレーがONとなることによ
り、モータ26の正転駆動回路が形成され、それが正転
を開始し、クローズレバー21が図3中の矢印B1方向
に回動してクローズ動作を開始する。
【0033】その後、クローズ動作フラグがセットされ
たことにより、図12のクローズ監視動作のサブルーチ
ンが実行される。
【0034】まず、ハンドルスイッチ31がONとなっ
ていないこと、および過渡時間T1が経過していること
を条件として(ステップS21,S22)、2度叩きフ
ラグがセットされているか否かを判定する(ステップS
23)。ステップS21において、ハンドルスイッチ3
1のONが認識できたときはスライドドア1が開き操作
されたと判断し、正転リレーのOFF(ステップS2
7)と逆転リレーのON(ステップS28)によって、
モータ26を逆転させると共に、クローズ動作フラグの
リセット(ステップS29)、中立復帰フラグのセット
(ステップS30)、モータロックフラグのリセット
(ステップS32)をする。
【0035】2度叩きフラグは、図10の初期設定(ス
テップS1)にてリセットされ、ハーフラッチ検出スイ
ッチ29がOFFとなった時点t12(図5参照)にて
セットされる(ステップS24,S33)。したがっ
て、その2度叩きフラグがセットされない図5中のt1
1からt12までの期間中は後述する判定値がI1に設
定され(ステップS25)、また2度叩きフラグがセッ
トされた後もハーフラッチ検出スイッチ29が2回目の
ONとなる時点t13までは、判定値が同様にI1に設
定される(ステップS34,S25)。従って、t11
からt13の期間T2中は判定値がI1に設定されるこ
とになり、第1の判定部57(図4参照)は、その判定
値I1と、電流検出部55によって検出されたモータ2
6の駆動電流Iとを比較し(ステップS26)、駆動電
流Iが判定値I1を越えたときにステップS27〜S3
2に進む。
【0036】ここで判定値I1は、期間T2中のクロー
ズ動作における挟み込みの有無を判定するための比較基
準値であり、駆動電流Iが判定値I1を越えたときに、
挟み込みが生じてモータ26に過負荷が掛かったと判断
して、第1の判定部57が過負荷検出信号を出力する。
したがって、判定値I1は、期間T2中におけるモータ
26の過負荷を検出するための比較基準負荷(第1の比
較基準負荷)に相当する。そして、その過負荷が検出さ
れたときにステップS27〜S32に進むことによっ
て、制御部59(図4参照)がクローズ動作を中断して
モータ26を逆転させる。これにより、期間T2中にお
ける異物の強い挟み込みが回避されることになる。
【0037】一方、図5中のt13以降のクローズ動作
の期間T3中は判定値がI2に設定され(ステップS3
4,S35)、第2の判定部58(図4参照)は、その
判定値I2とモータ26の駆動電流Iとを比較し(ステ
ップS26)、駆動電流Iが判定値I2を越えたときに
ステップS27〜S32に進む。
【0038】ここで、判定値I2は、図5中のt13以
降のクローズ動作の期間T3中、つまりラッチ部材12
のオーバートラベル分のクローズ動作域における挟み込
みの有無を判定するための比較基準値であり、駆動電流
Iが判定値I2を越えたときに、挟み込みが生じてモー
タ26に過負荷が掛かったと判断して、第2の判定部5
8が過負荷検出信号を出力する。したがって、判定値I
2は、期間中T3中におけるモータ26の過負荷を検出
するための比較基準負荷(第2の比較基準負荷)に相当
する。そして、その過負荷が検出されたときにステップ
S27〜S32に進むことによって、制御部59(図4
参照)がクローズ動作を中断してモータ26を逆転させ
る。これにより、期間T3中における異物の強い挟み込
みが回避されることになる。
【0039】ところで、判定値I2は、挟み込みが生じ
ていないときにおける期間T3中のモータ26の負荷の
増大を考慮して、I1よりも大きい値に設定されてい
る。結局、クローズ動作中の期間T2,T3におけるモ
ータ26の負荷の程度に応じて、それらの期間T2,T
3毎に最適な判定値I1,I2が設定されることにな
る。
【0040】また、本実施例では判定値I2を用いて、
挟み込みが生じていない正常時のクローズ動作の終了時
点、つまりラッチ部材12がロック位置まで回動して第
1の拘束手段によって拘束された時点をも検出する。し
たがって、挟み込みが生じていないときにおける駆動電
流Iが図5中の実線のように変化した場合、その駆動電
流Iが判定値I2を越えた時点がラッチ部材12のロッ
ク位置到達時点となる。
【0041】また、本実施例では図6に示すように、モ
ータ26の駆動電圧に応じて判定値I1,I2の値を変
化させることにより、電源電圧の変動に応じた最適な判
定値I1,I2を設定する。なお、判定値I1,I2
は、環境温度等の諸条件に応じて変更するようにしても
よい。
【0042】C−3.「中立復帰動作」 前述したようにモータ26が逆転されることにより中立
復帰動作が開始し、また、そのときに中立復帰フラグが
セットされることにより、図10のステップS5からス
テップS6に進み、図13の中立復帰監視動作を実行す
る。
【0043】まず、逆転リレーがONとなってからの経
過時間が所定の異常時間以上経過するまでは、図14の
モータロック判定のサブルーチンを実行する(ステップ
S72)。ステップS71において、逆転リレーがON
となってから所定の異常時間以上経過しているときは異
常が生じたと判断して、動作完了フラグをセットし(ス
テップS74)、また逆転リレーをOFFにして(ステ
ップS75)モータ26の逆転を停止させると共に、モ
ータロックフラグをリセットする(ステップS76)。
【0044】図14のモータロック判定のサブルーチン
においては、まず、逆転リレーがONしてからモータ2
6の駆動電流が安定するまでの電流安定時間t0の経過
を待て(ステップS51)、電流検出部55によって検
出されたモータ26の駆動電流Iを現時点の駆動電流I
(n)として読み込み(ステップS52)、クローズ動
作フラグがリセットされていることを条件として(ステ
ップS53)、駆動電流I(n)と、比較電流{I(n
−1)+△I}とを比較する(ステップS54)。比較
電流{I(n−1)+△I}において、I(n−1)は
前回の読み込んだ駆動電流Iであり、その値I(n−
1)よりも△I以上に駆動電流I(n)が大いくなった
ときに、モータ26が過負荷状態にあると判断して、エ
ラーカウントE1の値を「1」だけカウントアップする
(ステップS60)。そして、そのエラーカウントE1
が所定の値E1maxとなったときに、クローズレバー
21が待機位置に拘束されて図3中矢印B2方向の回動
が阻止されたと判断して(ステップS62)、モータロ
ックフラグをセットし(ステップS63)、エラーカウ
ントE1をクリアする(ステップS64)。
【0045】一方、駆動電流I(n)が比較電流{I
(n−1)+△I}よりも小さいときは、その駆動電流
I(n)を前回の駆動電流I(n−1)として格納し
て、次回の比較電流とする(ステップS55)。また、
ステップS54において駆動電流I(n)と比較電流
{I(n−1)+△I}とを比較する当初においては、
ステップS59にて電流I(n−1)の値を最大値に設
定する。
【0046】そして、ステップS63にてモータロック
フラグがセットされることにより、図13のステップS
73からステップS74〜S76に進み、動作完了フラ
グをセットし、また逆転リレーをOFFにしてモータ2
6の逆転を停止させると共に、モータロックフラグをリ
セットする。
【0047】ここで、モータ26の駆動電流Iについて
説明する。
【0048】駆動電流I(n)は、図7に示すように、
モータ26の回転開始後、所定の安定時間t0が経過す
ることによって安定し、モータ26の回転が拘束された
時点t1から急上昇する。したがって、その駆動電流I
の現時点の検出値I(n)と前回の検出値I(n−1)
との差が所定の値△I以上となったとき、つまり単位時
間当たりにおける駆動電流Iの上昇が△I以上となった
ときに、モータ26が拘束されたと判断できる。本実施
例では、モータ26の負荷か一時的に増大した場合を考
慮し、モータ26が連続して所定時間以上拘束されてエ
ラーカウンタE1がE1maxとなったときに、クロー
ズレバー21が待機位置に達したためにモータ26の回
転が拘束されたと判断して、モータロックフラグをセッ
トする。なお、図8に示すように、モータ26の無負荷
状態における駆動電流I(0)と駆動電流Iとを比較
し、それらの差が△Bよりも小さくなったときをモータ
26の回転が拘束されたときとして検出することもでき
る。また、駆動電流Iの微分値やモータ26の回転速度
の変化から、モータ26が拘束されたことを検出するこ
ともできる。要は、モータ26の負荷の変化が検出でき
ればよい。
【0049】また、本実施例では電源電圧の変動を考慮
し、電源電圧に応じたロック電流IRとモータ26の駆
動電流Iとの比較からもモータ26の回転が拘束された
ことを検出する。
【0050】すなわち、図14のステップS55におい
て、電源電圧監視部29(図4参照)が検出した電源電
圧を読み込み、その電源電圧に対応するロック電流IR
をロック電流テーブルから読み出す(ステップS5
7)。そのテーブルには、図9に示すように電源電圧と
ロック電流IRとが対応付けられている。そして、読み
出したロック電流IR以上に駆動電流I(n)が大きく
なったときに、モータ26が過負荷状態にあると判断し
て(ステップS58)、エラーカウントE2の値を
「1」だけカウントアップする(ステップS65)。そ
して、そのエラーカウントE2が所定の値E2maxと
なったときに、クローズレバー21が待機位置に拘束さ
れたと判断して(ステップS66)、モータロックフラ
グをセットし(ステップS63)、エラーカウントE2
をクリアする(ステップS64)。つまり、モータ26
の負荷か一時的に増大した場合を考慮し、モータ26が
連続して所定時間以上拘束されてエラーカウンタE2が
E2maxとなったときに、クローズレバー21が待機
位置に達したためにモータ26の回転が拘束されたと判
断する。
【0051】ところで、本実施例の場合は、ラッチ部材
12がロック位置に移動したとき、およびクローズレバ
ー21が待機位置に復帰したときに、モータ26の動き
を強制的に止め、そのときのモータ26の負荷の変化か
ら、ラッチ部材12がロック位置に移動したこと、およ
びクローズレバー21が待機位置に移動したことを検出
するため、ドアクロージャ20の動作タイミングを決定
するための検出手段を簡易に構成して、ドアクロジャ2
0自体の構成の簡素化、小型化、低価格化を実現できる
ことになる。
【0052】(第2実施例)図17から図20は、本発
明の第2の実施例を説明するための図である。
【0053】本実施例では、図18に示すように、クロ
ーズ動作中の期間T2を2つに分け、ハーフラッチ検出
スイッチ29がOFFとなる時点t12を境にして、t
11からt12までの前半の期間T2−1における判定
値はI1に設定し、t12からt13までの後半の期間
T2−2における判定値は漸次増大する値I3に設定す
る。そのために、図19のクローズ監視動作のステップ
S36において、判定値I3を算出するための図20の
サブルーチンを実行する。この判定値の算出のサブルー
チンは、2度叩きフラグがセットされ(ステップS2
3)、かつハーフラッチ検出スイッチ29が未だ2回目
のONとなっていないこと(ステップS34)を条件と
して実行され、その実行期間が期間T2−2となる。
【0054】図20の判定値の算出のサブルーチンにお
いては、まず、後述する変化値(ΔI3)が未だ設定さ
れていないことを条件(ステップS91)として、モー
タ26の駆動電圧、つまり電源電圧に対応したT2−2
の予想時間を読み出す(ステップS92)。この予想時
間は、モータ26の回転速度等を考慮して、予め、図1
7に示すようにモータ26の駆動電圧と対応付けられて
おり、その精度が確保されている。その後、その(T2
−2)の予想時間と、電流検出部55(図4参照)によ
るモータ26の駆動電流Iの検出周期とによって、分解
能を求め(ステップS93)、その分解能と判定値I
2,I1の差分(I2−I1)から変化値ΔI3=
{(I2−I1)/分解能}を求める(ステップS9
4)。そして、判定値I3を一旦、判定値I1の値とし
てから(ステップS95)、その判定値I3に変化値Δ
I3を加算した値を判定値I3として更新して設定する
(ステップS96,S97)。その後、駆動電流Iの検
出周期毎に、判定値I3をΔI3ずつ増大させて設定す
る。その判定値I3の上限値は、ステップS98によっ
て、判定値I2までの値に制限されることになる。
【0055】このように、判定値I3は漸次増大する値
に設定され、その判定値I3は逐次、モータ26の駆動
電流Iと比較される(ステップS26)。そして、駆動
電流Iが判定値I3を越えたときに、挟み込みが生じて
モータ26に過負荷が掛かったと判断する。そして、そ
のときにステップS27〜S32に進むことによって、
制御部59(図4参照)がクローズ動作を中断してモー
タを逆転させる。
【0056】ところで、判定値I3の増大は、挟み込み
が生じていないときにおける駆動電流Iの図18中の実
線のような変化、つまり漸次増大する変化を考慮したこ
とによる。
【0057】また、この判定値I3の増大の形態は、駆
動電流Iの変化に応じて適宜設定することができる。ま
た、判定値I3は、判定値I1とI2の間の一定の値と
してもよい。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のドアクロ
ージャは、ドアロック装置のラッチ部材をハーフラッチ
位置からフルラッチ方向に移動させ始めてから、クロー
ズ動作終了後に、そのラッチ部材を元の待機位置の方向
へ復帰させ始めるまでの期間中、つまりドアクロージャ
によるドアの全クローズ動作期間中に、ラッチ部材の駆
動用モータの負荷がラッチ部材の移動位置に応じた比較
基準負荷を越えたときに、クローズ動作を中止してラッ
チ部材を待機位置の方向に復帰させる構成であるから、
ドアの全クローズ動作期間中における異物の挟み込みを
確実に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のドアクロージャを備えた
車両用スライドドアの側面図である。
【図2】図1に示すドアクロージャの斜視図である。
【図3】図2のIII 矢視図である。
【図4】本発明の第1実施例の制御系のブロック構成図
である。
【図5】本発明の第1実施例における挟み込みの検出方
法の説明図である。
【図6】本発明の第1実施例における挟み込み検出用の
判定値と電源電圧との関係の説明図である。
【図7】図1に示すモータの駆動電流の変化に基づくモ
ータロックの判定方法の説明図である。
【図8】図1に示すモータの駆動電流の変化に基づくモ
ータロックの他の判定方法の説明図である。
【図9】図1に示すモータのロック電流と電源電圧との
関係の説明図である。
【図10】本発明の第1実施例のドアクロージャの動作
を説明するためのフローチャートである。
【図11】図10におけるクローズ開始動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図12】図10におけるクローズ監視動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図13】図10における中立復帰監視動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図14】図13におけるモータロック判定の動作を説
明するためのフローチャートである。
【図15】本発明の第1実施例のドアクロージャにおけ
るハーフラッチ検出スイッチの動作タイミングの説明図
である。
【図16】本発明の第1実施例におけるフルラッチ確認
動作を説明するためのフローチャートである。
【図17】本発明の第2実施例における(T2−2)の
予想時間と電源電圧との関係の説明図である。
【図18】本発明の第2実施例における挟み込みの検出
方法の説明図である。
【図19】本発明の第2実施例におけるクローズ監視動
作を説明するためのフローチャートである。
【図20】図19における判定値の算出動作を説明する
ためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 スライドドア 10 ドアロック装置 11 ベース部材 12 ラッチ部材 20 ドアクロージャ 21 クローズレバー 26 モータ 29 ハーフラッチ検出スイッチ(第1,第2の検出手
段、中間位置検出手段) 57 第1の判定部(第1の判定手段) 58 第2の判定部(第2の判定手段) 59 制御部(制御手段)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアの閉じ動作によってドアロック装置
    のラッチ部材がハーフラッチ位置まで移動したときに、
    電動モータによって駆動される移動体を介して前記ラッ
    チ部材をフルラッチ位置の方向に移動させ、前記ラッチ
    部材がフルラッチ位置を通過して移動限位置まで移動し
    たときに、前記電動モータによって前記移動体を待機位
    置まで復帰させるドアクロージャにおいて、 前記ラッチ部材がドアの閉じ動作によってハーフラッチ
    位置まで移動したことを検出する第1の検出手段と、 前記ラッチ部材がハーフラッチ位置からフルラッチ位置
    まで移動したことを検出する第2の検出手段と、 前記電動モータの負荷を検出する負荷検出手段と、 前記第1の検出手段による前記ラッチ部材のハーフラッ
    チ位置到達検出時点から前記第2の検出手段による前記
    ラッチ部材のフルラッチ位置到達検出時点までの間に、
    前記負荷検出手段の検出負荷が所定の第1比較基準負荷
    を越えたときに過負荷検出信号を出力する第1の判定手
    段と、 前記第2の検出手段による前記ラッチ部材のフルラッチ
    位置到達検出時点から前記移動体が移動限位置に移動す
    るまでの間に、前記負荷検出手段の検出負荷が前記第1
    比較基準負荷よりも大きい第2比較基準負荷を越えたと
    きに過負荷検出信号を出力する第2の判定手段と、 前記第1または第2の判定手段が過負荷検出信号を出力
    したときに、前記電動モータによって前記移動体を待機
    位置の方向へ復帰させる制御手段とを備えたことを特徴
    とするドアクロージャ。
  2. 【請求項2】 前記ラッチ部材がハーフラッチ位置から
    フルラッチ位置に至る間の所定の中間位置まで移動した
    ことを検出する中間位置検出手段を備え、 前記第1の判定手段は、前記第1の検出手段による前記
    ラッチ部材のハーフラッチ位置到達検出時点から前記中
    間位置検出手段による前記ラッチ部材の中間位置到達検
    出時点までの間に設定される第1比較基準負荷よりも、
    前記中間位置検出手段による前記ラッチ部材の中間位置
    到達検出時点から前記第2の検出手段による前記ラッチ
    部材のフルラッチ位置検出時点までの間に設定される第
    1比較基準負荷が大きい値と設定されていることを特徴
    とする請求項1に記載のドアクロージャ。
  3. 【請求項3】 前記第1の判定手段は、前記中間位置検
    出手段による前記ラッチ部材の中間位置到達検出時点か
    ら前記第2の検出手段による前記ラッチ部材のフルラッ
    チ位置到達検出時点までの間に設定される第1比較基準
    負荷が漸次増大する値とされていることを特徴とする請
    求項2に記載のドアクロージャ。
  4. 【請求項4】 前記ラッチ部材が移動限位置まで移動し
    たときに前記電動モータの動きを阻止する阻止手段を備
    え、 前記第2の判定手段は、前記阻止手段によって前記電動
    モータの動きが阻止されたときにも過負荷検出信号を出
    力することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記
    載のドアクロージャ。
  5. 【請求項5】 前記負荷検出手段は、前記電動モータの
    駆動電流に基づいて該電動モータの負荷を検出するもの
    であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記
    載のドアクロージャ。
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