JPH0365472B2 - - Google Patents

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JPH0365472B2
JPH0365472B2 JP59246173A JP24617384A JPH0365472B2 JP H0365472 B2 JPH0365472 B2 JP H0365472B2 JP 59246173 A JP59246173 A JP 59246173A JP 24617384 A JP24617384 A JP 24617384A JP H0365472 B2 JPH0365472 B2 JP H0365472B2
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pulse
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Description

【発明の詳細な説明】 (本発明の利用分野) 本発明は、自動車の窓、扉等の開閉体自動開閉
制御装置における電子制御式安全装置に関する。
(従来の技術) 従来の自動車における開閉体の自動開閉制御装
置は、動力源として直流モータを、また、位置検
出手段としてマイクロスイツチを開閉体の動作範
囲に直接配置した直接的なリミツト制御、又は、
開閉体の動作範囲をカムの動きに変換して、その
カムにマイクロスイツチを連係したカム利用のリ
ミツト制御等による電気式制御装置が主として用
いられている。
直接的なリミツト制御は、開閉体の機構内の、
開検出点、閉検出点、並びに開閉途中の要部検出
点等に、直接マイクロスイツチが配置されるた
め、電気配線が長くなつて、作業性が悪く、保守
並びに点検が困難となるとともに、電気系統の水
密処理に問題がある。
また、カム利用のリミツト制御は、被制御開閉
体の作動範囲の全ストロークを、カムの作動範囲
の寸法上縮小するため、個々の被制御開閉体の取
り付け現状に合せた現場調整を必要とするととも
に、その調整にも、実作動寸法を縮小した分リミ
ツト作動点の分解能が低下して、カムの作動寸法
上高精度の調整が要求される。
さらに、カム利用の制御におけるカム部分をデ
イジタル計測の位置検出エンコーダとすることに
より、電子式制御装置となるが、この位置検出エ
ンコーダは、ロータリー又はリニアのいずれであ
つても、エンコーダは高価であるとともに、形状
が大きくなつて、収納スペースに問題がある。
一方、最近の自動車には、第3図、第4図に示
すような、スライドルーフと称される開閉体が利
用され、このスライドルーフは、通常の開閉体等
とは異なる開閉様式が用いられている。
例えば、第4図bに示す全閉状態からaに示す
スライド全開状態に至るスライド開閉様式と、同
じく、bの全閉状態からcに示すチルト全開状態
に至るチルト開閉様式とがある。
なお、第3図、第4図中、Aは自動車の屋根、
Bは開閉機構の枠体、Cはスライドルーフ、Dは
駆動モータ、Eはギヤードワイヤ、F駆動ギヤ、
Gは減速器、Hは制御カム装置、Iは枠体Bの案
内レールに摺動自在の摺動駒、Jはスライドルー
フCと摺動駒Iとを連結するチルト用レバーであ
る。
このスライドルーフの開閉機構は、スライドル
ーフCを開閉するための摺動駒Iの全ストローク
の途中にスライドルーフCの全閉状態がある。
この全閉状態にある位置は、スライドルーフC
の防水性等からも、非常に余裕が少なく、正確な
停止位置の制御が所要され、しかも、スライド開
から閉じる場合と、チルト開から閉じる場合とで
はスライドルーフCの閉じる方向が異なるため、
履歴による停止位置の差が生じ易く、しかも安全
性を向上するために、全閉位置の若干手前に、安
全を確認するための仮りの停止点を設ける必要が
ある。
第4図dは、従来のカムの制御状態図を示し、
点線図示の制御点(K)(L)は、矢印方向に移動すると
きのみ作動する仮りの停止点で、いずれも矢印逆
方向の開制御のときは、停止しないようにするた
め、カム構造が複雑になり、特に全閉の停止点(M)
の附近に、3個のマイクロスイツチが接近して設
けられることになり、マイクロスイツチの収納ス
ペースに問題を生じ、それを解決するために補助
リレーを用いた、ソレノイドを用いて、移動方向
に応じた選択制御を行つている。
しかし、このような仮の停止点を設けても、直
流モータによつて駆動される開閉体の安全性は確
実に確保されたとはいえない。
即ち、前記スライドルーフのような開閉体の場
合、第4図のaからbに至るスライド閉時の仮の
停止点は、体等を挟んで絞めつけないようにする
ため、全閉手前約150mmの処に設けられ、そのた
め、全閉直前では特に細い指等を挟む危険性があ
り、また、チルト開から全閉に至るときにも、同
様のことがいえる。
特に、モータ駆動の場合は、そのモータから負
荷に至る間に、減速比の大きな伝動機構を用いる
ため、一旦絞めつけられると戻らないので危険で
ある。
(本発明が解決しようとする問題点) 本発明は、駆動モータから開閉体の駆動機構に
連結する部分を、カムやエンコーダ等を用いるこ
となく、駆動モータを含めたその周辺の伝達機構
をコンパクトで簡単な構造にして、取付スペース
を小さくし、かつ、開閉体の位置を正確に制御す
るとともに、個々の自動車における開閉体の取り
付け状態に応じた現場調整を、容易に行えるよう
にするとともに、開閉体の自動開閉制御を安全
に、かつ、電子的に行うことにある。
(問題点を解決するための技術手段) 本発明は、自動車における開閉体を開閉駆動す
る直流モータと、開閉体の移動方向を定めるため
に直流モータの回転方向を切替える引加電圧反転
手段と、直流モータの駆動電流から該直流モータ
の回転数に応じたパルス信号を抽出するパルス抽
出手段と、そのパルス抽出手段から得られるパル
スを開閉体の所要移動方向に応じて加減計数する
パルス計数手段と、そのパルス計数手段のパルス
計数時間間隔を計り、そのパルス計数時間間隔を
予め定めたパルス時間間隔と比較するパルス時間
間隔比較手段と、そのパルス時間間隔比較手段
が、予め定めたパルス時間間隔よりパルス計数時
間間隔を長い時間と判定した信号を出力したと
き、その信号に応じて直流モータの回転を停止さ
せる信号を出力する直流モータ制御指令手段と、
その直流モータ制御指令手段の出力信号に応じて
直流モータへの電圧印加を制御する直流モータ駆
動制御手段とを備えてなるものである。
(実施例の構成) 第1図は本発明の1実施例を示すもので、1
は、1チツプ型のマイクロプロセツサ(以下
CPUと略称する)で、ROM(読み出し等用メモ
リ)1aと、RAM(ランダムアクセス読み書き
メモリ)1bとを内蔵したものである。
ROM1aには、第2A図乃至第2D図に示す
フローチヤートを実行するためのプログラムが記
憶されている。
RAM1bは、ROM1aのプログラムを実行
するために必要なスタツク領域、データ領域、並
びに、カウンタメモリ等に使用され、バツクアツ
プ電池2をもつて、その内容は、自動車不使用時
にも保持されている。
なお、バツクアツプ電池2は自動車のバツテリ
で代用されてもよい。
CPU1はRAM1bの内容を表示手段3へ送り
出す、適数ビツトの出力ポート(PO1)と、駆動
モータ4の駆動・停止を指令する1ビツトのモー
タ駆動信号(MD)を出力する出力ポート
(PO2)、並びに、異常負荷を生じたとき、駆動モ
ータ4を強制的に正逆転させる各1ビツトの強制
逆転信号(MR)及び強制正転信号(MF)を出
力する出力ポート(PO3)(PO4)を備えている。
また、CPU1は、駆動モータ4の回転方向と
駆動を指示する手段の操作スイツチ5の作動位置
を検出する。各1ビツトで、2個の入力ポート
(PI1)(PI2)と、駆動モータ4の回転数を計数す
るためのパルス検出器6の出力パルスを入力す
る、1ビツトの入力ポート(T0)、並びに、所要
時にイニシヤライズを指令するための1ビツトの
入力ポート(T1)を備えている。
またCPU1はクロツク発振器7により、適当
な周波数のクロツクパルスが与えられている。
表示器3は、上位2桁に開閉様式のいずれかを
表わす英字2文字を例えば、第4図a,b間の開
閉を行なうスライド開閉時には「SD」を、又、
同b,c間の開閉を行なうチルト開閉時には
「TL」を表示し、その下3桁は、各開閉様式にお
けるスライドルーフの開度の百分率を表わす10進
3桁の数字を表示する。
入力ポート(PI1)(PI2)は、操作スイツチ5
の固定接点5a,5bにそれぞれ接続され、その
固定接点5a,5bは、それぞれプルアツプ抵抗
(R1)(R2)を介して正電源8へ、可動接点5c
は、接地(負電源)されている。
操作スイツチ5は、中性位置をもち、その中性
位置は、手動操作によるいずれかの接続位置から
解放すると、自動的に中性位置に復帰し、かつ、
このスイツチ5は、運転席の操作パネル適所に設
けられている。駆動モータ4の両端は、PNP型
とNPN型のトランジスタを相補的に直列接続し
たもの2組からなるトランジスタブリツヂ9のコ
レクタ共通接続点間に接続され、このトランジス
タブリツヂ9のPNP型トランジスタ9a,9b
のエミツタ共通接続点は正電源8へ、また、同じ
くNPN型トランジスタ9c,9dのエミツタ共
通接続点は負電源である設置へ、負荷電流検出用
の極く抵抗値の低い抵抗(R3)を介して接続さ
れている。
抵抗器(R3)とトランジスタブリツヂ6の接
続点は、コンデンサ(C1)を介してパルス検出
器6に接続され、その抵抗(R3)の両端電圧は、
コンデンサ(C1)を介して、その交流分のみを、
可変抵抗器(VR)で直流レベルが調節された交
流増幅器6aで増幅されるとともに、コンパレー
タ6bでパルス状の部分を波形成形して、その出
力パルスをCPU1の入力ポート(T0)へ送る。
CPU1の入力ポート(T1)は、正電源8へ継
るプルアツプ抵抗(R4)と、接地された押ボタ
ンスイツチ10の接続点に接続されている。
トランジスタブリツヂ9は、駆動モータ4の回
転方向を電子的に切り換える印加電圧反転回路
で、ブリツヂの対角辺にある一対のPNPとNPN
のトランジスタ9a,9d又は9b,9cを同時
にON−OFFして、その中間に直列する駆動モー
タ4の回転方向とそれの駆動を制御する。
対のトランジスタ9a,9d又は9b,9c
は、それぞれのベースに設けられた非反転ドライ
バ11a,11bと反転ドライバ11c,11d
の、対になるもの同士の入力を共通接続して、そ
の入力にそれぞれ接続する。NORゲート12a,
12bの出力で制御される。
一方のNORゲート12aの入力は、前記出力
ポート(PO4)とNANDゲート13aの出力と
に接続され、他方のNORゲート12bの入力は、
前記出力ポート(PO3)とNANDゲート13b
の出力とに接続されている。
NANDゲート13a,13bの一つの入力は、
共通接続されて出力ポート(PO2)へ、NAND
ゲート13aのもう一つの入力は、操作スイツチ
5の固定接点5bへ、NANDゲート13bもう
一つの入力は、操作スイツチ5の固定接点5aへ
接続されている。
(実施例の作用) 駆動モータ4は、第3、第4図に示すスライド
ルーフの開閉駆動モータDに相当し、そのモータ
4の正転時は、チルト全開cから全閉b及び、全
閉bからスライド全開aの方向へスライドルーフ
Cを駆動し、また、モータ4の逆転時は、正転時
の逆方向、a→b→cの方向へ駆動するものとす
る。
なお、チルトとスライドとの開閉様式は、モー
タ4の回転方向に関して、全閉時bを境に開方向
と閉方向が反対となるため、スライド開閉を主た
る開閉とし、正転時を開又は開方向、逆転時を閉
又は閉方向として、以下説明する。
操作スイツチ5の中性位置から開(正転)又は
閉(逆転)のいずれかの方に可動接点5cが操作
されているとき、出力ポート(PO2)のモータ駆
動信号(MD)が「L」レベル(接地レベル)に
なると、操作されて閉じている方の固定接点5
a,5bに継がるNANDゲート13a又は13
bのいずれかが、「L」レベルの信号を出力し、
その信号がNORゲート12a又は、12bを介
してドライバ11b,11c又は、11a,11
dに入力し、それにより対のトランジスタ9a,
9d又は9b,9cをONにして、駆動モータ4
は、操作スイツチ5の操作方向に応じて正転又
は、逆転する。
また、CPU1は、異状負荷を検出して駆動モ
ータ4を停止させた後に、出力ポート(PO3)か
らは正転制御信号(MF)を、出力ポート(PO4
からは逆転強制信号(MR)を、いずれか一方、
選択的に「L」レベルで出力し、その信号
(MF)(MR)は、操作スイツチ5の操作に係り
なくNORゲート12a,12bを介して、駆動
モータ4を正転、又は、逆転させる。
駆動モータ4は、直流モータであるため、コン
ミテータの切替時に生じるロータの回転に応じた
パルス波形を、その駆動電流波形に含み、駆動電
流検出用の抵抗(R3)に得られるそのパルス波
形は、パルス検出器6により検出されてCPU1
に送られ、CPU1は、モータ4の回転時の出力
パルス数を数える。
CPU1は、チルト全開時(第4図のc)にあ
るときの、前記パルスを数えるカウンタメモリの
内容が零にイニシヤルプリセツトされている。例
えば、駆動モータ4を閉方向に移動するように逆
転させて、スライドルーフCをチルト全開状態に
至らしめ、そのとき、RAM1bのカウンタメモ
リの内容が零以外の不特定な値の場合には、押ボ
タンスイツチ10を作動させて、そのメモリの内
容を強制的に零にイニシヤライズする。
このイニシヤライズの後は、モータ4の出力す
るパルス数はスライドルーフの移動量に対応す
る。なお、パルス計数は、正転時を加算、逆転時
を減算で行なう。
この計数値Iを記憶したカウンタメモリの内容
は、その現在の計数値Iら全閉位置(第4図b)
の計数値(Is)が減算(I−Is)され、その減算
の符号が負であるとき、CPU1は、表示器3の
上位2桁へ文字「TL」の表示モータを、また、
正であるとき、同じく「SD」の表示データを、
送り出す。
その減算演算の絶対値(|I−Is|)は、符号
が負のとき全閉時の値(Is)に対する百分率(|
I−Is|*100/Is)をもつて、また符号が正の
とき、全開時の値(Io)と全閉時の値(Is)の差
(Io−Is)に対する百分率(|I−Is|*100/Io
−Is)をもつて、表示器3の下位3桁へ、その百
分率を表す10進数字の表示データにCPU1が演
算して送り出す。
なお、百分率の演算は、適宜の演算ブログラム
によつて行い、かつ、表示器3における表示は百
分率表示でなく、計数値そのままの10進表現であ
つてもよく、さらには、計数値をグラフ表示又
は、スライドルーフの開度と開閉様式を図式化し
たシンボリツクパターンで表示してもよい。
一方、駆動モータ4の出力パルスを計数するカ
ウンタメモリの内容は、予め定めた、スライドル
ーフCの停止ポイントの値と比較され、計数値
が、停止ポイントなるとき、CPU1は、出力ポ
ート(PO2)から、モータ駆動信号(MD)のレ
ベルをトジスタ9がOFFするレベル、例えば、
接地レベルに近いレベル(以下「O」又は「L」
とする)を出力して、トランスタ9をOFFして
モータ4の駆動を停止する。
第2A図乃至第2D図は、第1図回路によるス
ライドルーフCの開閉制御のフローチヤートの1
例を示すもので、第2A図は、メインルーチン、
第2B図は、開作動ルーチン、第2C図は閉作動
ルーチン、第2D図は、異状負荷作動ルーチンで
ある。
第2A図のメインルーチンは、ステツプ(S2)
(S3)によつて、イニシヤライズが正しく行なわ
れているかをチエツクする。
ステツプ(S4)〜(S7)は、最初のステツプ
(S4)において、開閉作動中にモータに加わる異
状負荷があつたかどうかを、それの異状負荷フラ
グ(Fy)でチエツクし、その後、ステツプ(S5)
(S6)で、操作スイツチ5が操作されたかどうか
をチエツクし、それが中性位置にあるときは、ス
テツプ(S4)〜(S7)をループする。
ステツプ(S6)で操作スイツチ5が開方向に
操作されていれば、入力ポート(PI2)の信号に
より、そのレベルをチエツクして、それが操作さ
れて「L」レベルであれば、ステツプ(S9)の
第2B図に示す開作動ルーチンへ制御を渡す。
ステツプ(S6)では、同じくスイツチ5が閉
方向に操作されているかどうかを入力ポート
(PI1)の信号により、そのレベルをチエツクし、
それが操作されて「L」レベルであれば、ステツ
プ(S10)の第2C図に示す閉作動ルーチンへ制
御を渡す。
ステツプ(S4)では、ステツプ(S5)(S6)の
開又は、閉の作動ルーチンで、駆動モータ4の作
動中に異状負荷を検出したとき立てられる論理
「1」の異状負荷フラグ(Fy=1)を判別して、
そのフラグが立つているとき、ステツプ(S8)
の異状負荷ルーチンへ制御を渡す。
第2B図の開作動ルーチンは、ステツプ
(S11)(S12)によつて、各停止ポイントがチエ
ツクされ、停止ポイント上にあるときは、その停
止ポイントに所要される以降のルーチンへ制御を
渡す。
いずれの停止ポイントでないときにはステツプ
(S13)へ進み、そこで、前回の当ルーチン実行
時と同一の方向へ、モータ4を回転するかどうか
がチエツクされ、前回が逆方向であれば、ステツ
プ(S25)で所要遅延時間(t)秒後にステツプ
(S14)へ進み、そこで、トランジスタブリツジ
9を正転にONする。このステツプ(S13)はモ
ータ4の急速逆転時の過負荷を防止する。
ステツプ(S15)乃至(S23)は、モータ4の
出力パルスを計数して、表示するし、かつ、パル
ス時間間隔を計るルーチンで、ステツプ(S17)
は、定規負荷時のモータ4の出力するパルス間隔
より、プログラムの実行速度が速いための多重計
数を防止するとともに、異状負荷を検出するため
の、ステツプ(S18)乃至(S22)の異状負荷検
出ルーチンへ、新たなパルス入力があつたとき制
御を渡す。
ステツプ(S18)は、このステツプを通る毎に
パルス計数カウンタメモリをインクリメントす
る。
ステツプ(S19)は、このステツプを通過する
時間間隔を、CPU1の内蔵されたタイマにより
計り、結果的にモータ4の出力パルスの時間間隔
を計る。
ステツプ(S20)は、ステツプ(S19)で計ら
れたパルス時間間隔のデータを、パルスN個、例
えばモータ4の極数分、又は、その適宜整数倍の
加算平均値(tx)を計算する。
モータ4の出力するパルスは、モータ4の構造
上の各種の不均一、又は、電気的特性の不均一か
ら、1個1個のパルス時間間隔は、モータ4が定
規負荷で回転中であつても、バラツキが生じる。
しかし、モータ4の極数分、例えば8極の直流モ
ータであれば8個分のパルス時間間隔を加算平均
すれば、モータ4の回転速度に非常によく一致が
得られる。
なお、加算平均値(tx)でなく、モータ4の1
回転の加算値そのままでも、モータ4の回転時間
を計ることになり、その加算値は、モータ4の回
転速度に応じていることは云うまでもない。
ステツプ(S21)は、加算平均値(tx)と予め
定められた値(ty)と比較し、その加算平均値
(tx)がより長いと判定されたとき、ステツプ
(S22)へ進み、そのステツプ(S22)では、異状
負荷検出フラグ(Fy)をセツト(Fy=1)し、
かつ、モータ駆動制御信号(MD)をモータ停止
にセツト(MD=1)して、モータ4を停止し、
ステツプ(S23)へ進む。
異状負荷を検出しないときは、ステツプ
(S21)からステツプ(S23)へそのまま進み、ス
テツプ(S18)で得られた新たな計数値Iを表示
してから、メインルーチへ戻り、操作スイツチ5
が解放されるまで開作動ルーチンをループする。
ステツプ(S11)において、全閉位置の停止ポ
イント(I=Is)にあるとは、ステツプ(S26)
へ進み、この停止ポイントではモータ4を1度停
止させたことを表わすグラフ(Fs)をチエツク
し、そのグラフ(Fs)が「1」にセツトされて
いるときは、その停止ポイントは停止済みである
ため、ステツプ(S27)へ進んで、そのフラグ
(Fs)を解除(Fs=0)し、モータ4を駆動させ
るルーチンのステツプ(S13)へ進む。
ステツプ(S26)で、フラグ(Fs)がセツトさ
れていなく、始めての停止ポイントであるとき
は、ステツプ(S28)へ進み、モータ駆動信号
(MD)をモータ停止にセツト(MD=1)して、
トランジスタブリツジ9をOFFしてモータ4を
停止させ、かつ、ステツプ(S29)において、フ
ラグ(Fs)に「1」を立て、さらにステツプ
(S30)で、開接点がONの状態が終るまでそのル
ーチンをループさせる。
ステツプ(S12)でチエツクされる全開ポイン
ト(Io)は、スライドルーフの開状態の終端であ
るため、この全開位置であるときは、ステツプ
(S24)において、直接モータ駆動信号(MD)を
「1」にセツトし、トランジスタブリツジ9を
OFFして、モータ4を停止する。
第2C図の閉作動ルーチンは、前述の開作動ル
ーチンのアルゴリズムと同じであるため詳述は省
略する。
ただし、ステツプ(S31)には、第4図のカム
点線図示停止点(k)に相当する。停止ポイント
(In)のチエツクが設けられ、スライド開閉様式
からスライドルーフCが全閉する手前数mmのとこ
ろで、仮り停止させ、安全を確認してから再起動
させて全閉するようになつている。なお、第2B
図の開作動ルーチンへ、チルト開から全閉に至る
チルト開閉様式において、第4図の停止点(L)を同
様な停止ポイントを設けて、仮り停止させてもよ
い。
また、ステツプ(S39)においては、パルスを
減計数するのに対して開作動のルーチンのステツ
プ(S18)は増計数している点が異なつている。
開又はの閉の作動ルーチンにおけるステツプ
(S22)又は(S43)で異状負荷検出フラグ(Fy)
に1がセツトされると、メイルーチンから第2D
図に示す異状負荷ルーチンへ制御が渡たされる。
異状負荷ルーチンは、その最初のステツプ
(S53)において、開接点5aの状態がチエツク
されて、開作動ルーチンから制御が渡されたか、
いなかが判別され、それが真であればステツプ
(S54)乃至(S59)を、又、偽であれば、ステツ
プ(S61)の(S66)へ進む。
ステツプ(S54)は、モータ4を強制的に急速
反転させるため、若干の遅延時間(t′)を設ける
もので、t′時間後にステツプ(S55)において、
強制逆転信号(MR)をモータ駆動にセツト
(MR=0)して、操作スイツチ5の開閉状態の
いずれにもかかわらず、モータ4を逆転方向(閉
方向)へ駆動する。
このステツプ(S54)乃至(S59)のルーチン
は、主にチルト開から全閉に至る、チルトを閉じ
るとき作動する。
ステツプ(S56)と(S57)は、予め定めた距
離だけ、扉を反転駆動するもので、その戻し距離
に相当するパルス数(IR)に達するもでモータ
4を逆転方向へ駆動するループであり、そのルー
プを抜けると、ステツプ(S58)で強制逆転信号
(MR)を停止にセツト(MR=1)して、モー
タ4を停止する。
ステツプ(S59)は、その戻された距離に相当
するパルス数(IR)を、そのルーチンに入る直
前の計数値Iから減算して、計数値Iを正しい位
置の値に修正し、その後、ステツプ(S60)で異
状フラグ(Fy)を下して、メインルーチンへ戻
る。
ステツプ(S61)乃至(S66)もほぼ同様であ
るが、このルーチンでは、ステツプ(S62)で、
強制正転信号(MF)をモータ駆動にセツト
(MF=0)し、それにより、ステツプ(S66)に
おいては、計数値Iに強制的に戻された距離に相
当するパルス数(IF)が加算される。
また、戻し距離は、開閉様式に応じ、かつスラ
イドルーフの位置等によつて任意に設定され、前
記ステツプ(S21)並びに(S42)の異状負荷検
出の設定値(ty)(ty′)も、スライドルーフの状
態、位置、挟まれることが予測される物品等に応
じて、任意に、かつ、複数個設定されてもよい。
(発明の効果) 以上の如く、本発明は、直流駆動モータ4によ
つて自動開閉制御される開閉体の開閉動作に、何
等かの異状を生じてモータ負荷に変動を生じた場
合は、速やかに、それを検出して、安全を確保す
るための制御を行ない、かつ、その安全制御のた
めに、何ら異状検出用センサ等を必要とすること
なく、そのため、部品数の増加による取付スペー
ス等の問題を考慮しなくて済む経済性の高い、安
全制御装置を提供する。
また、本発明においては、駆動モータ4から開
閉体を移動する開閉機構との結合部周囲に、開閉
体の開閉位置を検出するエンコーダ、又はカム等
を用いることなく、狭いスペースに駆動モータを
取付けることを容易とし、かつ開閉体の制御位置
の精度が、高く、しかも、停止位置は開閉機構に
関係なくソフトウエアのプログラムによつて、任
意に定めることができる。
さらに、本発明は、被制御開閉体の開閉様式に
かかわりなく、停止点、制御点並びに安全制御の
ための限界値等を自由に多数設定することができ
るとともに、開閉体の種類によつても、ハードウ
エアの変更を必要とすることなく、ソフトウエア
の極く一部の変更で済むため、異る車種間の交換
性がありもつて経済性が高く、しかも、部品数も
少ないことから、低価格のものが提供できる。
【図面の簡単な説明】
図は、本発明の一実施例を示すもので、第1図
は、本発明装置の電気回路図、第2A図乃至第2
C図は、第1図回路の制御に係るフローチヤート
で、第2A図は、メインルーチンを、第2B図
は、開作動ルーチンを、第2C図は、閉作動ルー
チンを、第2D図は、異状負荷ルーチンをそれぞ
れ示し、第3図は、本発明によつて制御される開
閉体の1例を示す平面図、第4図は、第3図の
−線で断面した開閉体の開閉作動図である。 1……CPU、2……バツクアツプ電池、3…
表示器、4……駆動モータ、5……操作スイツ
チ、6……パルス検出器、7……クロツク発振
器、8……正電源、9……トランジスタブリツ
ジ、10……押ボタンスイツチ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 自動車における開閉体を開閉駆動する直流モ
    ータと、開閉体の移動方向を定めるために直流モ
    ータの回転方向を切替える引加電圧反転手段と、
    直流モータの駆動電流から該直流モータの回転数
    に応じたパルス信号を抽出するパルス抽出手段
    と、そのパルス抽出手段から得られるパルスを開
    閉体の所要移動方向に応じて加減計数するパルス
    計数手段と、そのパルス系数手段のパルス計数時
    間間隔を計り、そのパルス計数時間間隔を予め定
    めたパルス時間間隔と比較するパルス時間間隔比
    較手段と、そのパルス時間間隔比較手段が、予め
    定めたパルス時間間隔よりパルス計数時間間隔を
    長い時間と判定した信号を出力したとき、その信
    号に応じて直流モータの回転を停止させる信号を
    出力する直流モータ制御指令手段と、その直流モ
    ータ制御指令手段の出力信号に応じて直流モータ
    への電圧印加を制御する直流モータ駆動制御手段
    とを備えてなることを特徴とする自動車における
    開閉体の安全制御装置。
JP59246173A 1984-11-22 1984-11-22 自動車における開閉体の安全制御装置 Granted JPS61126281A (ja)

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JP3029432B2 (ja) * 1989-06-14 2000-04-04 株式会社ホンダロック 電動可倒式バックミラーの駆動制御装置
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