JPH074637Y2 - 放射線遮蔽用マット構造物 - Google Patents
放射線遮蔽用マット構造物Info
- Publication number
- JPH074637Y2 JPH074637Y2 JP5058689U JP5058689U JPH074637Y2 JP H074637 Y2 JPH074637 Y2 JP H074637Y2 JP 5058689 U JP5058689 U JP 5058689U JP 5058689 U JP5058689 U JP 5058689U JP H074637 Y2 JPH074637 Y2 JP H074637Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- radiation shielding
- outer bag
- mat structure
- shielding mat
- core material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は鉛繊維不織布積層体を用いた放射線遮蔽用マッ
ト構造物の改良に関するものであり、さらに詳しくは柔
軟で、しかも表面平坦性および形態保持性にすぐれ、清
掃作業が容易な放射線遮蔽用マット構造物に関するもの
である。
ト構造物の改良に関するものであり、さらに詳しくは柔
軟で、しかも表面平坦性および形態保持性にすぐれ、清
掃作業が容易な放射線遮蔽用マット構造物に関するもの
である。
(従来の技術) 原子力発電所、原子力工業および病院などの放射線を取
り扱う分野においては、γ線やX線などの放射線から作
業者を保護するために、各種の放射線遮蔽用材料が使用
されている。
り扱う分野においては、γ線やX線などの放射線から作
業者を保護するために、各種の放射線遮蔽用材料が使用
されている。
従来、このような放射線遮蔽用材料としては、放射線遮
蔽効果のすぐれた鉛板が主として使用されてきたが、鉛
板は硬く屈曲性がないことから取り扱いが困難であるた
め、最近では柔軟な鉛繊維を不織布状に形成した積層体
が使用されている。
蔽効果のすぐれた鉛板が主として使用されてきたが、鉛
板は硬く屈曲性がないことから取り扱いが困難であるた
め、最近では柔軟な鉛繊維を不織布状に形成した積層体
が使用されている。
しかし、鉛繊維不織布積層体は、かさばって取り扱いに
くいため、通常は特開昭53-25798号公報および実開昭54
-111299号公報などで提案されているように、鉛繊維不
織布積層体を袋状物に収納して、柔軟性を改良した形態
のマット構造物状物として使用されている。
くいため、通常は特開昭53-25798号公報および実開昭54
-111299号公報などで提案されているように、鉛繊維不
織布積層体を袋状物に収納して、柔軟性を改良した形態
のマット構造物状物として使用されている。
すなわち、第2図(a)は従来の放射線遮蔽用マット構
造物の斜視図であり、第2図(b)は同端部の断面図で
ある。
造物の斜視図であり、第2図(b)は同端部の断面図で
ある。
第2図(a)において、従来の放射線遮蔽用マット構造
物1は、鉛繊維不織布積層体および内袋を収納する筒状
の外袋5の外面から縫合糸で縫合された縫合部7が形成
されており、外袋5の両端部6、6′も同様に端部縫合
部8により開口が封鎖され、さらには接続用のハトメ9
が設けられている。
物1は、鉛繊維不織布積層体および内袋を収納する筒状
の外袋5の外面から縫合糸で縫合された縫合部7が形成
されており、外袋5の両端部6、6′も同様に端部縫合
部8により開口が封鎖され、さらには接続用のハトメ9
が設けられている。
そして、その端部断面は、第2図(b)に示したとおり
であり、まず鉛繊維不織布積層体2が内袋3に収納され
て、内袋縫合部4で内袋3とキルティング状に縫合固定
されると共に、さらに内袋3は筒状の外袋5内に収納さ
れ、内袋3と外袋5の両端部は夫々端部折り返し部6と
して多層に折り返され、外袋縫合部7で縫合されてい
る。
であり、まず鉛繊維不織布積層体2が内袋3に収納され
て、内袋縫合部4で内袋3とキルティング状に縫合固定
されると共に、さらに内袋3は筒状の外袋5内に収納さ
れ、内袋3と外袋5の両端部は夫々端部折り返し部6と
して多層に折り返され、外袋縫合部7で縫合されてい
る。
さらに、内袋3と外袋5の両端折り返し部6は、端部縫
合部8で縫合されると共に連結用のハトメ9が固定され
ている。
合部8で縫合されると共に連結用のハトメ9が固定され
ている。
また、各縫合部7および8の表面には、気密性を付与す
るため合成樹脂が塗布されて目止め部10が形成されてい
る。
るため合成樹脂が塗布されて目止め部10が形成されてい
る。
このように構成することにより、従来の放射線遮蔽用マ
ット構造物は柔軟性が付与され、ハトメ9を介して数枚
の放射線遮蔽用マット構造物同志を連結可能であること
とも併せて、取り扱いが容易にできるようになっている
のである。
ット構造物は柔軟性が付与され、ハトメ9を介して数枚
の放射線遮蔽用マット構造物同志を連結可能であること
とも併せて、取り扱いが容易にできるようになっている
のである。
さらには、上述した従来の放射線遮蔽用マット構造物を
補強して、その形態保持性を一層改良するために、鉛繊
維不織布積層体の内部に鉛板あるいは鉛板の表面にポリ
エチレンフィルムをラミネート積層したものを挿入せし
めた構造物(特開昭59-216096号公報)も提案されてい
る。
補強して、その形態保持性を一層改良するために、鉛繊
維不織布積層体の内部に鉛板あるいは鉛板の表面にポリ
エチレンフィルムをラミネート積層したものを挿入せし
めた構造物(特開昭59-216096号公報)も提案されてい
る。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上述の第2図に示した従来の放射線遮蔽
用マット構造物は、その表面に多くの縫合部7および8
を有しており、この縫合部7、8およびそれに塗布され
た樹脂目止め部10の存在により、放射線遮蔽用マット構
造物自体の表面平坦性がきわめて劣るばかりか、気密性
付与のために上記目止め部10を設ける作業が面倒で、コ
ストアップになるという問題があった。
用マット構造物は、その表面に多くの縫合部7および8
を有しており、この縫合部7、8およびそれに塗布され
た樹脂目止め部10の存在により、放射線遮蔽用マット構
造物自体の表面平坦性がきわめて劣るばかりか、気密性
付与のために上記目止め部10を設ける作業が面倒で、コ
ストアップになるという問題があった。
しかも、使用中に鉛繊維不織布積層体2の重量によって
縫合部4および7に負担がかかるため、表面に多くの皺
が発生することになり、表面平坦性がますます失われる
ことになる。
縫合部4および7に負担がかかるため、表面に多くの皺
が発生することになり、表面平坦性がますます失われる
ことになる。
さらに、ハトメ9を有する端部折り返し部6もまたかな
りの凹凸状となっていることから、取り扱いにくいとい
う不具合があった。
りの凹凸状となっていることから、取り扱いにくいとい
う不具合があった。
一般に、放射線遮蔽用マット構造物はその表面に付着し
た残留放射線物質を除去するために、ウェスなどで拭く
ことからなる清掃作業にたびたび供されるが、上記のご
とく表面が凹凸状で、しかも皺が発生していると、凹部
や皺の内部の清掃が困難で、長時間を要するという問題
があった。
た残留放射線物質を除去するために、ウェスなどで拭く
ことからなる清掃作業にたびたび供されるが、上記のご
とく表面が凹凸状で、しかも皺が発生していると、凹部
や皺の内部の清掃が困難で、長時間を要するという問題
があった。
また、鉛繊維不織布積層体の内部に鉛板などを挿入して
なる従来の補強構造の放射線遮蔽用マット構造物は、形
態保持性こそ改良されるものの、鉛板が屈曲回復性に劣
るため、柔軟性がかえって阻害されるばかりか、折り曲
げによって一層皺を生じやすいという問題があった。
なる従来の補強構造の放射線遮蔽用マット構造物は、形
態保持性こそ改良されるものの、鉛板が屈曲回復性に劣
るため、柔軟性がかえって阻害されるばかりか、折り曲
げによって一層皺を生じやすいという問題があった。
一方、形態保持性を改良するために、鉛繊維不織布積層
体の内部に鉛板を挿入せしめた従来の構造物は、鉛板が
屈曲後回復しないため、折れ曲った部分の凹凸がそのま
まの状態となり、皺になりやすいばかりか、柔軟性にも
欠けるという問題があった。
体の内部に鉛板を挿入せしめた従来の構造物は、鉛板が
屈曲後回復しないため、折れ曲った部分の凹凸がそのま
まの状態となり、皺になりやすいばかりか、柔軟性にも
欠けるという問題があった。
さらに、鉛板鉛板の表面にポリエチレンフィルムをラミ
ネート積層したものを挿入せしめた従来の構造物は、寸
法の安定性は良いが、屈曲させ難く、フレキシブル性に
劣るという問題があった。
ネート積層したものを挿入せしめた従来の構造物は、寸
法の安定性は良いが、屈曲させ難く、フレキシブル性に
劣るという問題があった。
そこで、本考案の課題は、上述した従来の放射線遮蔽用
マット構造物が有する問題点を解決することにある。
マット構造物が有する問題点を解決することにある。
したがって本考案の目的は、柔軟で、しかも表面平坦性
および形態保持性にすぐれ、清掃作業が容易な放射線遮
蔽用マット構造物を提供することにある。
および形態保持性にすぐれ、清掃作業が容易な放射線遮
蔽用マット構造物を提供することにある。
(課題を解決するための手段) すなわち本考案は、鉛板の少なくとも片面にガラス繊維
布帛を貼合せてなる芯材の片面または両面に、鉛繊維不
織布を積層した構造体を、前記芯材を両端から突出させ
た状態で内袋により包み縫合固定したものに、樹脂コー
ティングした筒状の外袋を被せ、前記外袋の両端を前記
芯材を介して縫合固定すると共に、前記外袋の両端部に
その縫合部を覆うようにカバー布を被せて、樹脂接着剤
により接着固定してなることを特徴とする放射線遮蔽用
マット構造物を提供するものである。
布帛を貼合せてなる芯材の片面または両面に、鉛繊維不
織布を積層した構造体を、前記芯材を両端から突出させ
た状態で内袋により包み縫合固定したものに、樹脂コー
ティングした筒状の外袋を被せ、前記外袋の両端を前記
芯材を介して縫合固定すると共に、前記外袋の両端部に
その縫合部を覆うようにカバー布を被せて、樹脂接着剤
により接着固定してなることを特徴とする放射線遮蔽用
マット構造物を提供するものである。
(作用) 本考案の放射線遮蔽用マット構造物は、鉛繊維不織布積
層体に対する補強用芯材として、鉛板の少なくとも片面
にガラス繊維布帛を貼合せてなる柔軟性および屈曲回復
性が良好な芯材を用いたため、鉛板のみを芯材として用
いる場合に比較して、その柔軟性および形態保持性がす
ぐれ、しかも皺ができにくいという特徴を有している。
層体に対する補強用芯材として、鉛板の少なくとも片面
にガラス繊維布帛を貼合せてなる柔軟性および屈曲回復
性が良好な芯材を用いたため、鉛板のみを芯材として用
いる場合に比較して、その柔軟性および形態保持性がす
ぐれ、しかも皺ができにくいという特徴を有している。
さらに、本考案の放射線遮蔽用マット構造物は、筒状の
外袋の両端を、前記芯材を介して縫合固定すると共に、
前記外袋の両端部にその縫合部を覆うようにカバー布を
被せて、樹脂接着剤により接着固定したため、外袋本体
表面の平坦性を阻害していた縫合部が解消して、その表
面平坦性が良好であり、清掃作業を容易に行うことがで
きるばかりか、使用中においても清掃作業の障害となる
皺を発生しない。
外袋の両端を、前記芯材を介して縫合固定すると共に、
前記外袋の両端部にその縫合部を覆うようにカバー布を
被せて、樹脂接着剤により接着固定したため、外袋本体
表面の平坦性を阻害していた縫合部が解消して、その表
面平坦性が良好であり、清掃作業を容易に行うことがで
きるばかりか、使用中においても清掃作業の障害となる
皺を発生しない。
また、本考案の放射線遮蔽用マット構造物は、外袋の両
端部がカバー布によって保護されるため、この部分がば
らけたり、取り扱いの障害になったりする不具合がない
という利点を有している。
端部がカバー布によって保護されるため、この部分がば
らけたり、取り扱いの障害になったりする不具合がない
という利点を有している。
したがって、本考案の放射線遮蔽用マット構造物は、柔
軟で、しかも表面平坦性および形態保持性にすぐれ、使
用中にも皺を発生することがほとんどないため、清掃作
業をきわめて容易に行うことができる。
軟で、しかも表面平坦性および形態保持性にすぐれ、使
用中にも皺を発生することがほとんどないため、清掃作
業をきわめて容易に行うことができる。
しかも、本考案の放射線遮蔽用マット構造物は、筒状外
袋の両端部のみを縫合し、この部分にカバー布を被せて
樹脂接着剤により接着固定することにより組立てられる
ため、面倒な外袋本体の縫製作業が省略でき、作業およ
び製造コストを低減することができる。
袋の両端部のみを縫合し、この部分にカバー布を被せて
樹脂接着剤により接着固定することにより組立てられる
ため、面倒な外袋本体の縫製作業が省略でき、作業およ
び製造コストを低減することができる。
(実施例の説明) 以下、図面を参照しつつ、本考案の放射線遮蔽用マット
構造物の実施例について説明する。
構造物の実施例について説明する。
第1図(a)は本考案の放射線遮蔽用マット構造物の斜
視図であり、第1図(b)は同端部の断面図である。
視図であり、第1図(b)は同端部の断面図である。
第1図(a)に示したように、本考案の放射線遮蔽用マ
ット構造物11は、鉛繊維不織布積層構造体および内袋を
収納する筒状の外袋19の両端に端部接合部21が設けられ
ており、この端部接合部21は必要に応じてハトメ24によ
り締付固定されている。
ット構造物11は、鉛繊維不織布積層構造体および内袋を
収納する筒状の外袋19の両端に端部接合部21が設けられ
ており、この端部接合部21は必要に応じてハトメ24によ
り締付固定されている。
なお、外袋19はラミネート状または図示したように側面
に接合部20を有する筒状であり、接合部20は内側に折り
込み、内部で縫合し、さらに樹脂接着されて目止め構造
とされていることが、平坦性保持の面から望ましい。
に接合部20を有する筒状であり、接合部20は内側に折り
込み、内部で縫合し、さらに樹脂接着されて目止め構造
とされていることが、平坦性保持の面から望ましい。
そして、本考案の放射線遮蔽用マット構造物11の端部断
面は、第1図(b)に示したとおりであり、まず鉛繊維
不織布構造体12が、芯材14を両端に突出させた状態で内
袋17に収納されて、内袋縫合部18および18′で縫合固定
されている。
面は、第1図(b)に示したとおりであり、まず鉛繊維
不織布構造体12が、芯材14を両端に突出させた状態で内
袋17に収納されて、内袋縫合部18および18′で縫合固定
されている。
鉛繊維不織布構造体12は、図面では芯材14の両面に鉛繊
維不織布積層体13を積層してなっているが、場合によっ
ては芯材14の片面のみに鉛繊維不織布積層体13を積層し
たものであっても良い。
維不織布積層体13を積層してなっているが、場合によっ
ては芯材14の片面のみに鉛繊維不織布積層体13を積層し
たものであっても良い。
ここで、芯材14は鉛板15の両面にガラス繊維布帛16を貼
合せたものであり、この芯材14も鉛板15の片面のみにガ
ラス繊維布帛16を貼合わせたものであってもよい。
合せたものであり、この芯材14も鉛板15の片面のみにガ
ラス繊維布帛16を貼合わせたものであってもよい。
芯材14に用いる鉛板15の厚さは、通常0.2〜0.5mmの範囲
が好適であり、あまり厚すぎると柔軟性が低下し、薄す
ぎても形態保持性が十分改良されないため好ましくな
い。
が好適であり、あまり厚すぎると柔軟性が低下し、薄す
ぎても形態保持性が十分改良されないため好ましくな
い。
さらに、内袋17は筒状の外袋19内に収納され、内袋17と
外袋19の両端部は夫々端部接合部21で接合されている。
外袋19の両端部は夫々端部接合部21で接合されている。
すなわち、外袋19の両端は前記芯材14を介して外袋縫合
部23により縫合固定されており、さらにはその縫合部23
を覆うようにカバー布22が被せられ、樹脂接着剤25によ
り接着固定されることによって端部接合部21が形成され
ているのである。
部23により縫合固定されており、さらにはその縫合部23
を覆うようにカバー布22が被せられ、樹脂接着剤25によ
り接着固定されることによって端部接合部21が形成され
ているのである。
また、端部接合部21には、連結用のハトメ24が固定され
ている。
ている。
さらに、カバー布22の端部における外袋19との段差部分
26は、樹脂接着剤25によって平坦化されている。
26は、樹脂接着剤25によって平坦化されている。
なお、本考案の放射線遮蔽用マット構造物で用いる鉛繊
維不織布積層体13とは、通常直径0.1〜0.2mm程度の鉛繊
維を分散、積層し、不織布状にした後軽くプレスしたも
のであり、これを用いて鉛板にガラス繊維布帛を貼合せ
た芯材をサンドイッチ状に挟むか、またはその片面に芯
材を貼合せることにより、内袋17へ挿入するための構造
体12を得ることができる。
維不織布積層体13とは、通常直径0.1〜0.2mm程度の鉛繊
維を分散、積層し、不織布状にした後軽くプレスしたも
のであり、これを用いて鉛板にガラス繊維布帛を貼合せ
た芯材をサンドイッチ状に挟むか、またはその片面に芯
材を貼合せることにより、内袋17へ挿入するための構造
体12を得ることができる。
また、本考案の放射線遮蔽用マット構造物で用いる内袋
17および外袋19としては、ガラス繊維基布の表面に防
水、防塵のために合成樹脂コーティングしたものが好適
である。
17および外袋19としては、ガラス繊維基布の表面に防
水、防塵のために合成樹脂コーティングしたものが好適
である。
ここで、端部接合部21に被せるカバー布22は、外袋19と
同じ材料を用いることが望ましい。
同じ材料を用いることが望ましい。
さらに、端部接合部21で用いる合成樹脂接着剤25として
は、シリコーン樹脂系接着剤およびアクリル樹脂系接着
剤などが挙げられる。
は、シリコーン樹脂系接着剤およびアクリル樹脂系接着
剤などが挙げられる。
このように構成してなる本考案の放射線遮蔽用マット構
造物は柔軟性が付与されて皺を生じにくく、なおかつ表
面に縫合部(縫い目)をほとんど有さず、表面平坦性お
よび形態保持性にすぐれたものであり、ハトメを介して
数枚の放射線遮蔽用マット構造物同志を連結可能である
こととも併せて、取り扱いおよび清掃作業が容易にでき
るようになっているのである。
造物は柔軟性が付与されて皺を生じにくく、なおかつ表
面に縫合部(縫い目)をほとんど有さず、表面平坦性お
よび形態保持性にすぐれたものであり、ハトメを介して
数枚の放射線遮蔽用マット構造物同志を連結可能である
こととも併せて、取り扱いおよび清掃作業が容易にでき
るようになっているのである。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案の放射線遮蔽用マット構造
物は、鉛繊維不織布積層体に対する補強用芯材として、
鉛板の少なくとも片面にガラス繊維布帛を貼合せてなる
柔軟性および屈曲回復性が良好な芯材を用いたため、鉛
板のみを芯材として用いる場合に比較して、その柔軟性
および形態保持性がすぐれ、しかも皺ができにくいとい
う特徴を有している。
物は、鉛繊維不織布積層体に対する補強用芯材として、
鉛板の少なくとも片面にガラス繊維布帛を貼合せてなる
柔軟性および屈曲回復性が良好な芯材を用いたため、鉛
板のみを芯材として用いる場合に比較して、その柔軟性
および形態保持性がすぐれ、しかも皺ができにくいとい
う特徴を有している。
さらに、本考案の放射線遮蔽用マット構造物は、筒状の
外袋の両端を、前記芯材を介して縫合固定すると共に、
前記外袋の両端部にその縫合部を覆うようにカバー布を
被せて、樹脂接着剤により接着固定したため、外袋本体
表面の平坦性を阻害していた縫合部が解消して、その表
面平坦性が良好であり、清掃作業を容易に行うことがで
きるばかりか、使用中においても清掃作業の障害となる
皺を発生しない。
外袋の両端を、前記芯材を介して縫合固定すると共に、
前記外袋の両端部にその縫合部を覆うようにカバー布を
被せて、樹脂接着剤により接着固定したため、外袋本体
表面の平坦性を阻害していた縫合部が解消して、その表
面平坦性が良好であり、清掃作業を容易に行うことがで
きるばかりか、使用中においても清掃作業の障害となる
皺を発生しない。
また、本考案の放射線遮蔽用マット構造物は、外袋の両
端部がカバー布によって保護されるため、この部分がば
らけたり、取り扱いの障害になったりする不具合がない
という利点を有している。
端部がカバー布によって保護されるため、この部分がば
らけたり、取り扱いの障害になったりする不具合がない
という利点を有している。
したがって、本考案の放射線遮蔽用マット構造物は、柔
軟で、しかも表面平坦性および形態保持性にすぐれ、使
用中にも皺を発生することがほとんどないため、清掃作
業をきわめて容易に行うことができる。
軟で、しかも表面平坦性および形態保持性にすぐれ、使
用中にも皺を発生することがほとんどないため、清掃作
業をきわめて容易に行うことができる。
しかも、本考案の放射線遮蔽用マット構造物は、筒状外
袋の両端部のみを縫合し、この部分にカバー布を被せて
樹脂接着剤により接着固定することにより組立てられる
ため、面倒な外袋本体の縫製作業が省略でき、作業およ
び製造コストを低減することができる。
袋の両端部のみを縫合し、この部分にカバー布を被せて
樹脂接着剤により接着固定することにより組立てられる
ため、面倒な外袋本体の縫製作業が省略でき、作業およ
び製造コストを低減することができる。
第1図(a)は本考案の放射線遮蔽用マット構造物の斜
視図、第1図(b)は同端部の断面図、第2図(a)は
従来の放射線遮蔽用マット構造物の斜視図、第2図
(b)は同端部の断面図である。 11……放射線遮蔽用マット構造物 12……鉛繊維不織布構造体 13……鉛繊維不織布積層体 14……芯材 15……鉛板 16……ガラス繊維布帛 17……内袋 18……内袋縫合部 19……外袋 20……外袋接合部 21……端部接合部 22……布カバー 23……外袋縫合部 24……ハトメ 25……樹脂接着剤 26……段差部分
視図、第1図(b)は同端部の断面図、第2図(a)は
従来の放射線遮蔽用マット構造物の斜視図、第2図
(b)は同端部の断面図である。 11……放射線遮蔽用マット構造物 12……鉛繊維不織布構造体 13……鉛繊維不織布積層体 14……芯材 15……鉛板 16……ガラス繊維布帛 17……内袋 18……内袋縫合部 19……外袋 20……外袋接合部 21……端部接合部 22……布カバー 23……外袋縫合部 24……ハトメ 25……樹脂接着剤 26……段差部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−280698(JP,A) 実開 昭62−3098(JP,U) 実開 平2−95894(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】鉛板の少なくとも片面にガラス繊維布帛を
貼合せてなる芯材の片面または両面に、鉛繊維不織布を
積層した構造体を、前記芯材を両端から突出させた状態
で内袋により包み縫合固定したものに、樹脂コーティン
グした筒状の外袋を被せ、前記外袋の両端を前記芯材を
介して縫合固定すると共に、前記外袋の両端部にその縫
合部を覆うようにカバー布を被せて、樹脂接着剤により
接着固定してなることを特徴とする放射線遮蔽用マット
構造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5058689U JPH074637Y2 (ja) | 1989-04-28 | 1989-04-28 | 放射線遮蔽用マット構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5058689U JPH074637Y2 (ja) | 1989-04-28 | 1989-04-28 | 放射線遮蔽用マット構造物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02141900U JPH02141900U (ja) | 1990-11-29 |
JPH074637Y2 true JPH074637Y2 (ja) | 1995-02-01 |
Family
ID=31569258
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5058689U Expired - Lifetime JPH074637Y2 (ja) | 1989-04-28 | 1989-04-28 | 放射線遮蔽用マット構造物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH074637Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4800361B2 (ja) * | 2008-09-05 | 2011-10-26 | アキレス株式会社 | 水密・気密性3次元構造布の製造方法 |
-
1989
- 1989-04-28 JP JP5058689U patent/JPH074637Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02141900U (ja) | 1990-11-29 |
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