JPH074634A - ごみ焼却炉の火格子 - Google Patents
ごみ焼却炉の火格子Info
- Publication number
- JPH074634A JPH074634A JP17237093A JP17237093A JPH074634A JP H074634 A JPH074634 A JP H074634A JP 17237093 A JP17237093 A JP 17237093A JP 17237093 A JP17237093 A JP 17237093A JP H074634 A JPH074634 A JP H074634A
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- grate
- wear
- suspended
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 焼却炉1内に、互いに近接した多数の火格子
3から成る火格子群2を配置し、火格子本体4および火
格子台5を高Cr鋳鋼から構成している。火格子本体4
はごみ搬送用平面部3Aおよびごみ搬送用平面部3Aの
一側端部から垂下した垂下部3Bを有し、火格子台5
は、左右の両側壁6,6を有し、各火格子本体4の垂下
部表面3bおよびごみ搬送用平面部3Aの一側傾斜面3
aに、Co基合金からなる耐摩耗性材料8を肉盛り溶接
し、火格子台5の側壁6に、Co基合金からなる耐摩耗
性材料8を肉盛り溶接している。 【効果】 各火格子本体および火格子台に耐摩耗性材料
を肉盛り溶接したので、従来の火格子に比べて充分な耐
摩耗性と抗折強度が得られ、しかも耐摩耗性材料の接合
が均質であり、耐腐蝕性に優れ長期の使用にも耐えるこ
とができる。
3から成る火格子群2を配置し、火格子本体4および火
格子台5を高Cr鋳鋼から構成している。火格子本体4
はごみ搬送用平面部3Aおよびごみ搬送用平面部3Aの
一側端部から垂下した垂下部3Bを有し、火格子台5
は、左右の両側壁6,6を有し、各火格子本体4の垂下
部表面3bおよびごみ搬送用平面部3Aの一側傾斜面3
aに、Co基合金からなる耐摩耗性材料8を肉盛り溶接
し、火格子台5の側壁6に、Co基合金からなる耐摩耗
性材料8を肉盛り溶接している。 【効果】 各火格子本体および火格子台に耐摩耗性材料
を肉盛り溶接したので、従来の火格子に比べて充分な耐
摩耗性と抗折強度が得られ、しかも耐摩耗性材料の接合
が均質であり、耐腐蝕性に優れ長期の使用にも耐えるこ
とができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はごみ焼却炉の火格子に関
する。
する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばごみ焼却炉等に用いられる
火格子の材料には鋳鉄が使用されていた。ところで、焼
却炉中の燃焼温度雰囲気の激化や高温化に伴い、火格子
の材料の高品質化が要求されるようになってきた。そこ
で、高CrやNi系の特殊耐熱鋳鋼が用いられるように
なり、近年では、耐摩耗性も勘案して炭素含有量の多い
Fe−27Cr−1Ni合金が使用されている。
火格子の材料には鋳鉄が使用されていた。ところで、焼
却炉中の燃焼温度雰囲気の激化や高温化に伴い、火格子
の材料の高品質化が要求されるようになってきた。そこ
で、高CrやNi系の特殊耐熱鋳鋼が用いられるように
なり、近年では、耐摩耗性も勘案して炭素含有量の多い
Fe−27Cr−1Ni合金が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の火格子にお
いて、耐摩耗性を勘案して炭素含有量の多いFe−27
Cr−1Ni合金を使用しているものの、火格子の取付
け位置によっては著しく摩耗が生じ、火格子が破損して
しまうといった課題がある。
いて、耐摩耗性を勘案して炭素含有量の多いFe−27
Cr−1Ni合金を使用しているものの、火格子の取付
け位置によっては著しく摩耗が生じ、火格子が破損して
しまうといった課題がある。
【0004】そこで本発明は、上記課題を解決し得るご
み焼却炉の火格子提供を目的とする。
み焼却炉の火格子提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明における課題を解
決するための手段は、ごみ焼却炉内に配置される火格子
であって、火格子本体が鋳鉄又は高Cr鋳鋼から構成さ
れるとともに、ごみ搬送用平面部およびその一端から垂
下された垂下部とから形成され、前記火格子本体のうち
少なくとも垂下部表面に耐摩耗性材料が肉盛り溶接され
ている。
決するための手段は、ごみ焼却炉内に配置される火格子
であって、火格子本体が鋳鉄又は高Cr鋳鋼から構成さ
れるとともに、ごみ搬送用平面部およびその一端から垂
下された垂下部とから形成され、前記火格子本体のうち
少なくとも垂下部表面に耐摩耗性材料が肉盛り溶接され
ている。
【0006】
【作用】上記構成において、鋳鉄又は高Cr鋳鋼から構
成するとともに、ごみ搬送用平面部およびその一端から
垂下した垂下部から形成した火格子本体の少なくとも垂
下部表面に耐摩耗性材料を肉盛り溶接したたものである
ので、従来の火格子に比べて充分な耐摩耗性と抗折強度
を有し、しかも耐摩耗性材料の接合も均質になって割れ
などの欠陥のない境界部を形成することができ、さらに
耐腐蝕性に優れ長期の使用にも耐えることができる。
成するとともに、ごみ搬送用平面部およびその一端から
垂下した垂下部から形成した火格子本体の少なくとも垂
下部表面に耐摩耗性材料を肉盛り溶接したたものである
ので、従来の火格子に比べて充分な耐摩耗性と抗折強度
を有し、しかも耐摩耗性材料の接合も均質になって割れ
などの欠陥のない境界部を形成することができ、さらに
耐腐蝕性に優れ長期の使用にも耐えることができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明ごみ焼却炉の火格子の実施例を
図面に基づいて説明する。なお図1は火格子本体の側面
図、図2は火格子台の斜視図、図3は焼却炉内の火格子
群の斜視図である。
図面に基づいて説明する。なお図1は火格子本体の側面
図、図2は火格子台の斜視図、図3は焼却炉内の火格子
群の斜視図である。
【0008】図3に示すように、焼却炉1内に互いに縦
横に近接して配置された多数の火格子3から火格子群2
が構成され、該火格子群2の上面がごみ搬送経路Rとさ
れている。
横に近接して配置された多数の火格子3から火格子群2
が構成され、該火格子群2の上面がごみ搬送経路Rとさ
れている。
【0009】また前記各火格子3は、図1に示す火格子
本体4と、図2に示すように火格子本体4を載置するた
めの火格子台5とから成り、前記火格子本体4は、その
ごみ搬送経路一側(下流側)と他側(上流側)とで段部
を形成したごみ搬送用平面部3Aと、該ごみ搬送用平面
部3Aの一側端部から垂下された垂下部3Bとから形成
され、前記火格子台5は、左右の両側壁6,6と、該両
側壁6,6を連結する連結部7,7とから形成され、前
記各火格子本体4および火格子台5は、高Cr鋳鋼によ
り構成されている。
本体4と、図2に示すように火格子本体4を載置するた
めの火格子台5とから成り、前記火格子本体4は、その
ごみ搬送経路一側(下流側)と他側(上流側)とで段部
を形成したごみ搬送用平面部3Aと、該ごみ搬送用平面
部3Aの一側端部から垂下された垂下部3Bとから形成
され、前記火格子台5は、左右の両側壁6,6と、該両
側壁6,6を連結する連結部7,7とから形成され、前
記各火格子本体4および火格子台5は、高Cr鋳鋼によ
り構成されている。
【0010】また、前記各火格子本体4の垂下部表面3
bおよびごみ搬送用平面部3Aの一側傾斜面3aには、
Co基合金からなる耐摩耗性材料8が2mmの厚みで肉
盛り溶接され、前記焼却炉1の壁側の火格子台5の両側
壁6,6の外面4a,4aおよび上面4b,4bに、C
o基合金からなる耐摩耗性材料8が同様に2mmの厚み
で肉盛り溶接されている。
bおよびごみ搬送用平面部3Aの一側傾斜面3aには、
Co基合金からなる耐摩耗性材料8が2mmの厚みで肉
盛り溶接され、前記焼却炉1の壁側の火格子台5の両側
壁6,6の外面4a,4aおよび上面4b,4bに、C
o基合金からなる耐摩耗性材料8が同様に2mmの厚み
で肉盛り溶接されている。
【0011】なお火格子本体4の垂下部表面3bおよび
ごみ搬送用平面部3Aの一側傾斜面3aに耐摩耗性材料
8を肉盛り溶接したのは、隣接する火格子3との間の隙
間に空気が通るために燃焼が促進されて高温になり易
く、このことによって生じる硬度低下(強度低下)を防
止するためである。
ごみ搬送用平面部3Aの一側傾斜面3aに耐摩耗性材料
8を肉盛り溶接したのは、隣接する火格子3との間の隙
間に空気が通るために燃焼が促進されて高温になり易
く、このことによって生じる硬度低下(強度低下)を防
止するためである。
【0012】また前記火格子3のうち、焼却炉1の壁側
に近い位置にある火格子3の火格子台5の各側壁6,6
に耐摩耗性材料8を肉盛り溶接したのは、焼却炉1の壁
側に近いほど火格子台5の摩耗が大きいので、これを防
止するためである。
に近い位置にある火格子3の火格子台5の各側壁6,6
に耐摩耗性材料8を肉盛り溶接したのは、焼却炉1の壁
側に近いほど火格子台5の摩耗が大きいので、これを防
止するためである。
【0013】ここで下記の〔表1〕に、前記耐摩耗性材
料8(試料X,Y,Z)および母材M(従来品に相当す
る)の具体例を示す。なお試料Xは、プラズマ粉体TI
G肉盛溶加材としてNi基の高硬度材、試料YはCo基
合金、試料ZはCr炭化物合金をそれぞれ混合したもの
である。また母材Mは高Cr鋳鋼から構成されている。
料8(試料X,Y,Z)および母材M(従来品に相当す
る)の具体例を示す。なお試料Xは、プラズマ粉体TI
G肉盛溶加材としてNi基の高硬度材、試料YはCo基
合金、試料ZはCr炭化物合金をそれぞれ混合したもの
である。また母材Mは高Cr鋳鋼から構成されている。
【0014】
【表1】 また、母材Mに上記試料Yを肉盛り溶接した火格子3の
金属組織の顕微鏡写真を図4および図5に示す。図4は
マクロ組織を示し、図5はミクロ組織を示す。
金属組織の顕微鏡写真を図4および図5に示す。図4は
マクロ組織を示し、図5はミクロ組織を示す。
【0015】この写真から明らかなように、母材Mと試
料Yの互いの溶け込みがアーク溶接に比べて浅くなって
おり、母材Mの組織変化が少なく、加熱によって試料Y
の肉盛り溶接部と母材Mとの境界部Maが硬質となって
脆くなり割れが生じ易い組織となることを防いでいるこ
とが分かる。すなわち母材Mの表面が高熱量で高温に加
熱されるのが回避されている。
料Yの互いの溶け込みがアーク溶接に比べて浅くなって
おり、母材Mの組織変化が少なく、加熱によって試料Y
の肉盛り溶接部と母材Mとの境界部Maが硬質となって
脆くなり割れが生じ易い組織となることを防いでいるこ
とが分かる。すなわち母材Mの表面が高熱量で高温に加
熱されるのが回避されている。
【0016】またこの火格子3の断面の硬さ分布を調べ
ると図6のようになる。この図から明らかなように、境
界部Ma付近では試料Yから母材M側に向かって硬さが
次第に低下し、境界部Ma付近の硬さのみが異常に高く
なってしまうような状態は見られない。すなわち溶接の
境界部Ma付近では、母材Mに試料Yが薄くほぼ均等に
溶け込み、割れが生ずることなく均質な接合が行われて
いることが分かる。
ると図6のようになる。この図から明らかなように、境
界部Ma付近では試料Yから母材M側に向かって硬さが
次第に低下し、境界部Ma付近の硬さのみが異常に高く
なってしまうような状態は見られない。すなわち溶接の
境界部Ma付近では、母材Mに試料Yが薄くほぼ均等に
溶け込み、割れが生ずることなく均質な接合が行われて
いることが分かる。
【0017】ここで、上記三つの各試料X,Y,Zを母
材Mに肉盛り溶接した試験片X1,Y1,Z1を用いて
行った摩耗試験を図7に示し、同様の試験片X1,Y
1,Z1で行った抗折試験を図8に示す。
材Mに肉盛り溶接した試験片X1,Y1,Z1を用いて
行った摩耗試験を図7に示し、同様の試験片X1,Y
1,Z1で行った抗折試験を図8に示す。
【0018】なお摩耗試験については、試験片X1,Y
1,Z1の肉盛り溶接側から、回転したリング状の砥石
部材10を、Pa(12.6kgf)の力で加圧して比
摩耗量を測定した。また砥石部材10にはFC250を
用い、摺動距離を100mとした。
1,Z1の肉盛り溶接側から、回転したリング状の砥石
部材10を、Pa(12.6kgf)の力で加圧して比
摩耗量を測定した。また砥石部材10にはFC250を
用い、摺動距離を100mとした。
【0019】また抗折試験については、各試験片X1,
Y1,Z1の厚さT=4.0±0.1mm(そのうち試
料X,Y,Zの肉盛り溶接厚さt=2.0mm)、巾W
=5.0±0.1mm、全長Lr=36mm以上とし
た。
Y1,Z1の厚さT=4.0±0.1mm(そのうち試
料X,Y,Zの肉盛り溶接厚さt=2.0mm)、巾W
=5.0±0.1mm、全長Lr=36mm以上とし
た。
【0020】さらにこの抗折試験においては、試験片X
1,Y1,Z1を下側で支持する支点A,Bの間隔をL
=30±0.5mm、とし、前記両支点A,Bから距離
a=10±0.5mm離れた位置で、かつ互いに間隔b
=10±0.5mmだけ内側に離れた二つの荷重点C,
Dに荷重を加えて測定した。また4点曲げ強さσは下記
の計算式により求めた。ここでPは試料が破損したとき
の最大荷重(kgf,N)である。
1,Y1,Z1を下側で支持する支点A,Bの間隔をL
=30±0.5mm、とし、前記両支点A,Bから距離
a=10±0.5mm離れた位置で、かつ互いに間隔b
=10±0.5mmだけ内側に離れた二つの荷重点C,
Dに荷重を加えて測定した。また4点曲げ強さσは下記
の計算式により求めた。ここでPは試料が破損したとき
の最大荷重(kgf,N)である。
【0021】σ(kgf/mm2 ,N/mm2 )=3P
(L−b)/2Wt2 そして、上記の試験によって得られた耐摩耗性および抗
折強度の試験結果を下記の〔表2〕に示す。
(L−b)/2Wt2 そして、上記の試験によって得られた耐摩耗性および抗
折強度の試験結果を下記の〔表2〕に示す。
【0022】
【表2】 この結果から明らかなように、母材Mに試料X,Y,Z
を肉盛り溶接した試験片X1,Y1,Z1は、いづれも
高Cr鋳鋼からなる母材Mだけを用いた場合よりも著し
く耐摩耗性に優れ、抗折強度についても2.2〜2.7
倍の向上が見られた。
を肉盛り溶接した試験片X1,Y1,Z1は、いづれも
高Cr鋳鋼からなる母材Mだけを用いた場合よりも著し
く耐摩耗性に優れ、抗折強度についても2.2〜2.7
倍の向上が見られた。
【0023】このように、高Cr鋳鋼からなる母材M
に、Co基合金からなる耐摩耗性材料8を肉盛り溶接す
ることにより、母材Mと耐摩耗性材料8の接合が均質に
行われ、割れなどの欠陥のない境界部Maを形成するこ
とができ、従来のように母材Mだけを用いた場合に比べ
て充分な耐摩耗性と抗折強度が得られる。
に、Co基合金からなる耐摩耗性材料8を肉盛り溶接す
ることにより、母材Mと耐摩耗性材料8の接合が均質に
行われ、割れなどの欠陥のない境界部Maを形成するこ
とができ、従来のように母材Mだけを用いた場合に比べ
て充分な耐摩耗性と抗折強度が得られる。
【0024】またプラズマ粉体TIG肉盛溶加材とし
て、Co基合金を用いているので耐腐蝕性に優れ、火格
子3が長期の使用に耐えることができる。なお本発明は
上記実施例に限定されるものではなく、例えば図9に示
すように火格子本体4のごみ搬送用平面部3Aおよび垂
下部3Bの表面全部に耐摩耗性材料8を肉盛り溶接する
ようにしてもよく、この場合でも、上記実施例と同様の
作用効果を奏することができる。
て、Co基合金を用いているので耐腐蝕性に優れ、火格
子3が長期の使用に耐えることができる。なお本発明は
上記実施例に限定されるものではなく、例えば図9に示
すように火格子本体4のごみ搬送用平面部3Aおよび垂
下部3Bの表面全部に耐摩耗性材料8を肉盛り溶接する
ようにしてもよく、この場合でも、上記実施例と同様の
作用効果を奏することができる。
【0025】さらに上記実施例では火格子本体4および
火格子台5を、高Cr鋳鋼からなるものとしたがこれに
限定されるものではなく、例えば鋳鉄からなるものであ
ってもよい。また上記実施例ではCo基合金からなる耐
摩耗性材料8を肉盛り溶接したが、Ni基合金やCr炭
化物合金からなる耐摩耗性材料8を肉盛り溶接してもよ
い。
火格子台5を、高Cr鋳鋼からなるものとしたがこれに
限定されるものではなく、例えば鋳鉄からなるものであ
ってもよい。また上記実施例ではCo基合金からなる耐
摩耗性材料8を肉盛り溶接したが、Ni基合金やCr炭
化物合金からなる耐摩耗性材料8を肉盛り溶接してもよ
い。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明
は、鋳鉄又は高Cr鋳鋼から構成するとともに、ごみ搬
送用平面部およびその一端から垂下した垂下部から形成
した火格子本体の、少なくとも垂下部表面に耐摩耗性材
料を肉盛り溶接したものであるので、従来の火格子に比
べて充分な耐摩耗性と抗折強度を有し、しかも耐摩耗性
材料の接合も均質になって割れなどの欠陥のない境界部
を形成することができ、さらに耐腐蝕性に優れ長期の使
用にも耐えることができる。
は、鋳鉄又は高Cr鋳鋼から構成するとともに、ごみ搬
送用平面部およびその一端から垂下した垂下部から形成
した火格子本体の、少なくとも垂下部表面に耐摩耗性材
料を肉盛り溶接したものであるので、従来の火格子に比
べて充分な耐摩耗性と抗折強度を有し、しかも耐摩耗性
材料の接合も均質になって割れなどの欠陥のない境界部
を形成することができ、さらに耐腐蝕性に優れ長期の使
用にも耐えることができる。
【図1】本発明の実施例を示すごみ焼却炉の火格子にお
ける火格子本体の側面図である。
ける火格子本体の側面図である。
【図2】同じく火格子台の斜視図である。
【図3】同じく火格子群の全体斜視図である。
【図4】同じく肉盛り溶接部の金属組織を示す断面顕微
鏡写真図である。
鏡写真図である。
【図5】同じく肉盛り溶接部の金属組織を示す断面顕微
鏡写真図である。
鏡写真図である。
【図6】同じく耐摩耗性材料の断面硬さ分布を表すグラ
フである。
フである。
【図7】同じく摩耗試験図である。
【図8】同じく抗折試験図である。
【図9】他の実施例を示す肉盛り溶接をした火格子本体
の側面図である。
の側面図である。
1 焼却炉 2 火格子群 3 火格子 3a ごみ搬送用平面部の一側傾斜面 3A ごみ搬送用平面部 3B 垂下部 4 火格子本体 5 火格子台 6 火格子台の側壁 6a 側壁の外面 6b 側壁の上面 8 耐摩耗性材料 M 母材 R ごみ搬送経路R
Claims (1)
- 【請求項1】 ごみ焼却炉内に配置される火格子であっ
て、火格子本体が鋳鉄又は高Cr鋳鋼から構成されると
ともに、ごみ搬送用平面部およびその一端から垂下され
た垂下部とから形成され、前記火格子本体のうち少なく
とも垂下部表面に耐摩耗性材料が肉盛り溶接されたこと
を特徴とするごみ焼却炉の火格子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17237093A JPH074634A (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | ごみ焼却炉の火格子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17237093A JPH074634A (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | ごみ焼却炉の火格子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH074634A true JPH074634A (ja) | 1995-01-10 |
Family
ID=15940655
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17237093A Pending JPH074634A (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | ごみ焼却炉の火格子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH074634A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1993
- 1993-06-17 JP JP17237093A patent/JPH074634A/ja active Pending
Cited By (14)
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