JPH0746213B2 - 写真用支持体の製造方法 - Google Patents
写真用支持体の製造方法Info
- Publication number
- JPH0746213B2 JPH0746213B2 JP3306973A JP30697391A JPH0746213B2 JP H0746213 B2 JPH0746213 B2 JP H0746213B2 JP 3306973 A JP3306973 A JP 3306973A JP 30697391 A JP30697391 A JP 30697391A JP H0746213 B2 JPH0746213 B2 JP H0746213B2
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- JP
- Japan
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- resin
- photographic support
- ozone
- temperature
- paper
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- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は紙の片面もしくは両面に
ポリオレフィン樹脂を被覆してなる写真用支持体の製造
において、クーリングロールとのブロッキングやクーリ
ングロールの汚れを防止し、かつ紙とポリオレフィン樹
脂の接着力低下を生じさせない写真用支持体の製造方法
に関するものである。更には塗工速度を増してもこれら
の問題を生じさせない製造方法に関するものである。
ポリオレフィン樹脂を被覆してなる写真用支持体の製造
において、クーリングロールとのブロッキングやクーリ
ングロールの汚れを防止し、かつ紙とポリオレフィン樹
脂の接着力低下を生じさせない写真用支持体の製造方法
に関するものである。更には塗工速度を増してもこれら
の問題を生じさせない製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在の写真用支持体は印画紙の現像処理
を迅速化することに伴い、紙の片面又は両面にポリオレ
フィン樹脂を被覆して耐水化されたものが一般的であ
る。紙をポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフ
ィン樹脂で被覆する方法としては押出機のTダイより溶
融したポリオレフィン樹脂をフィルム状に押し出し走行
している紙に流下させクーリングロールとプレスロール
により両者を貼り合わせるいわゆる押出コーティング法
が用いられている。
を迅速化することに伴い、紙の片面又は両面にポリオレ
フィン樹脂を被覆して耐水化されたものが一般的であ
る。紙をポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフ
ィン樹脂で被覆する方法としては押出機のTダイより溶
融したポリオレフィン樹脂をフィルム状に押し出し走行
している紙に流下させクーリングロールとプレスロール
により両者を貼り合わせるいわゆる押出コーティング法
が用いられている。
【0003】写真用支持体は性能上ポリオレフィン樹脂
に顔料や分散剤等が配合されており押出コーティングに
おける樹脂とクーリングロールとの剥離不良によるブロ
ッキング問題やクーリングロール汚れによる製品汚染の
問題が発生する。特に写真用支持体としては、品質上重
大な問題となる。又、生産性を上げてコストを下げるた
めに塗工速度を増すことは重要であるが、塗工速度を増
すことによりブロッキングやクーリングロール汚れによ
る製品汚染が著しく増大し又ポリオレフィン樹脂と紙基
体の接着力低下の問題も発生する。
に顔料や分散剤等が配合されており押出コーティングに
おける樹脂とクーリングロールとの剥離不良によるブロ
ッキング問題やクーリングロール汚れによる製品汚染の
問題が発生する。特に写真用支持体としては、品質上重
大な問題となる。又、生産性を上げてコストを下げるた
めに塗工速度を増すことは重要であるが、塗工速度を増
すことによりブロッキングやクーリングロール汚れによ
る製品汚染が著しく増大し又ポリオレフィン樹脂と紙基
体の接着力低下の問題も発生する。
【0004】クーリングロールとのブロッキング問題は
製品の表面に縞状や線状の光沢むらが発生したりブリス
ターと称する小さな凸状のフクレとなり写真用の画像形
成上から使用不能となる。さらにブロッキングが強度に
発生するクーリングロールから剥離する部分で塗工紙が
切断し加工不能となる。写真用支持体には表面型付状態
により鏡面支持体、粗面(マット)支持体、絹目支持
体、微粒面支持体等がある鏡面支持体において特に問題
となる。
製品の表面に縞状や線状の光沢むらが発生したりブリス
ターと称する小さな凸状のフクレとなり写真用の画像形
成上から使用不能となる。さらにブロッキングが強度に
発生するクーリングロールから剥離する部分で塗工紙が
切断し加工不能となる。写真用支持体には表面型付状態
により鏡面支持体、粗面(マット)支持体、絹目支持
体、微粒面支持体等がある鏡面支持体において特に問題
となる。
【0005】又、クーリングロール汚れによる製品汚染
の問題はポリオレフィン樹脂中の低分子量物や安定剤や
分散剤等がクーリングロールに付着し、これが製品に転
写し表面のギラツキや光沢ムラ等になり製品化できなく
なり、押出加工を中止してクーリングロールを掃除しな
ければならず著しく加工性を阻害する。塗工速度を増す
とブロッキングやクーリングロール汚れが増大すること
は一般の包装紙や印刷紙等のラミネート紙と同様であ
る。
の問題はポリオレフィン樹脂中の低分子量物や安定剤や
分散剤等がクーリングロールに付着し、これが製品に転
写し表面のギラツキや光沢ムラ等になり製品化できなく
なり、押出加工を中止してクーリングロールを掃除しな
ければならず著しく加工性を阻害する。塗工速度を増す
とブロッキングやクーリングロール汚れが増大すること
は一般の包装紙や印刷紙等のラミネート紙と同様であ
る。
【0006】又、樹脂と紙基体の接着力低下についても
同様であるが写真用支持体としての紙基体は静電気によ
る放電カブリ対策として原紙中の水分を多くしているこ
とや、導電剤等の添加や強サイズ、高平滑性が必要であ
ること、又樹脂には顔料や分散剤等が配合されているこ
とも、樹脂と紙基体の接着力低下の要因であり塗工速度
を増すと著しく低下する。
同様であるが写真用支持体としての紙基体は静電気によ
る放電カブリ対策として原紙中の水分を多くしているこ
とや、導電剤等の添加や強サイズ、高平滑性が必要であ
ること、又樹脂には顔料や分散剤等が配合されているこ
とも、樹脂と紙基体の接着力低下の要因であり塗工速度
を増すと著しく低下する。
【0007】接着力の低い印画紙は外観をそこない特に
現像処理工程において端の切口部より処理液が侵み込み
変色を起こしたり、画像が歪んだり等の不都合が発生す
る。又、印画紙を所定の大きさに切断する際に接着が不
充分であると切口にひげ状のポリオレフィン延伸物が発
生し切断不良や外観不良となる。
現像処理工程において端の切口部より処理液が侵み込み
変色を起こしたり、画像が歪んだり等の不都合が発生す
る。又、印画紙を所定の大きさに切断する際に接着が不
充分であると切口にひげ状のポリオレフィン延伸物が発
生し切断不良や外観不良となる。
【0008】従来からブロッキングやクーリング汚れに
対し樹脂温を下げると良化することは公知であるが樹脂
温をさげると接着が悪化する。クーリングロールの温度
を低下させることも良化方向であるが限度がある。例え
ば温度を下げ過ぎると空気中の水分が結露し別の問題が
発生する。又剥離剤を添加する方法もあるが写真用支持
体用としては、十分な適性のあるものがない。押出機の
Tダイにより、フィルムの両面に温度差をつける方法が
あるが押出機Tダイ内の溶融樹脂の流動性に乱れが生じ
安定したフィルムが得られ難く温度差に限界があるため
十分な効果が出ない。接着については、原紙面のコロナ
処理、火炎処理、加温処理、溶融フイルムのオゾン処理
等が公知であるが、いずれの方法を用いてもブロッキン
グやクーリングロール汚れが生じないレベル迄樹脂温を
下げてかつ所望の接着を得るのは困難であった。
対し樹脂温を下げると良化することは公知であるが樹脂
温をさげると接着が悪化する。クーリングロールの温度
を低下させることも良化方向であるが限度がある。例え
ば温度を下げ過ぎると空気中の水分が結露し別の問題が
発生する。又剥離剤を添加する方法もあるが写真用支持
体用としては、十分な適性のあるものがない。押出機の
Tダイにより、フィルムの両面に温度差をつける方法が
あるが押出機Tダイ内の溶融樹脂の流動性に乱れが生じ
安定したフィルムが得られ難く温度差に限界があるため
十分な効果が出ない。接着については、原紙面のコロナ
処理、火炎処理、加温処理、溶融フイルムのオゾン処理
等が公知であるが、いずれの方法を用いてもブロッキン
グやクーリングロール汚れが生じないレベル迄樹脂温を
下げてかつ所望の接着を得るのは困難であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の解決しようと
する課題はこれら対策を種々検討し、塗工速度を上げて
も樹脂と紙基体の接着を損うことなくクーリングロール
とのブロッキングやクーリング汚れを解決する方法を見
い出すことである。
する課題はこれら対策を種々検討し、塗工速度を上げて
も樹脂と紙基体の接着を損うことなくクーリングロール
とのブロッキングやクーリング汚れを解決する方法を見
い出すことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、予め紙基体の樹脂
と接する面を活性化処理し、押出機のTダイより押出し
た溶融ポリオレフィン樹脂フィルムのクーリングロール
側の面に冷風を吹きつけて溶融フィルム表面を冷却し、
紙基体と接着する側の溶融ポリオレフィン樹脂フィルム
面にオゾン含有ガスを吹き付け溶融ポリオレフィン樹脂
フィルムの接着性を上げた後、紙基体に該溶融ポリオレ
フィン樹脂を被覆することを特徴とする写真支持体の製
造方法である。
と接する面を活性化処理し、押出機のTダイより押出し
た溶融ポリオレフィン樹脂フィルムのクーリングロール
側の面に冷風を吹きつけて溶融フィルム表面を冷却し、
紙基体と接着する側の溶融ポリオレフィン樹脂フィルム
面にオゾン含有ガスを吹き付け溶融ポリオレフィン樹脂
フィルムの接着性を上げた後、紙基体に該溶融ポリオレ
フィン樹脂を被覆することを特徴とする写真支持体の製
造方法である。
【0011】更に詳しくは、予め紙基体の樹脂と接する
面をコロナ処理により活性化処理し、押出機のTダイよ
り押出した溶融ポリオレフィン樹脂フィルムのクーリン
グロール側の面に温度が15℃〜30℃の冷風をスリッ
ト型のバーや円筒に所定の孔を開けたバーより吹きつけ
て溶融フィルム表面を冷却する手段と、さらに押出機の
Tダイより押出した溶融ポリオレフィン樹脂フィルムの
紙基体に接する側の溶融フイルム面に温度20℃〜70
℃のオゾン含有ガスを、スリット型のバーや、円筒型の
バーに所定の孔を開けたものから吹きつける手段とを組
み合わせることにより押出機のTダイ出口の樹脂温を2
50℃〜300℃にしても接着力低下を生じさせないで
クーリングロールとのブロッキングやクーリングロール
汚れを防止することができ、更に塗工速度を増してもこ
れらの問題を生じさせることのない写真用支持体の製造
方法を見出した。
面をコロナ処理により活性化処理し、押出機のTダイよ
り押出した溶融ポリオレフィン樹脂フィルムのクーリン
グロール側の面に温度が15℃〜30℃の冷風をスリッ
ト型のバーや円筒に所定の孔を開けたバーより吹きつけ
て溶融フィルム表面を冷却する手段と、さらに押出機の
Tダイより押出した溶融ポリオレフィン樹脂フィルムの
紙基体に接する側の溶融フイルム面に温度20℃〜70
℃のオゾン含有ガスを、スリット型のバーや、円筒型の
バーに所定の孔を開けたものから吹きつける手段とを組
み合わせることにより押出機のTダイ出口の樹脂温を2
50℃〜300℃にしても接着力低下を生じさせないで
クーリングロールとのブロッキングやクーリングロール
汚れを防止することができ、更に塗工速度を増してもこ
れらの問題を生じさせることのない写真用支持体の製造
方法を見出した。
【0012】冷風吹きつけの冷風の温度は15〜30℃
が効果的であり、30℃を超えると効果が少なく、15
℃未満の冷風はコスト増加となる。冷風の速度は6m/
sec〜14m/sec が好ましいが、溶融フィルム表面を
冷却することができれば風の力でフィルム面にシワが入
ったり、樹脂被覆後表面が不均質にならない限りどんな
速度でもよい。溶融フィルムの紙基体に接する側に吹き
つけるオゾン含有ガスの温度は20℃〜70℃が効果的
である。20℃未満では樹脂表面の温度を低下させてし
まい、70℃より高温ではオゾンの分解が起こり効果が
少ない。オゾン吹きつけ量は溶融樹脂1m2 当り1mg〜
300mgが効果的であり樹脂温と塗工速度により接着性
を確認しながら使用することが効果的である。オゾン量
1mg未満では効果が少なく300mgを超えると接着の効
果が横ばいとなり不経済である。
が効果的であり、30℃を超えると効果が少なく、15
℃未満の冷風はコスト増加となる。冷風の速度は6m/
sec〜14m/sec が好ましいが、溶融フィルム表面を
冷却することができれば風の力でフィルム面にシワが入
ったり、樹脂被覆後表面が不均質にならない限りどんな
速度でもよい。溶融フィルムの紙基体に接する側に吹き
つけるオゾン含有ガスの温度は20℃〜70℃が効果的
である。20℃未満では樹脂表面の温度を低下させてし
まい、70℃より高温ではオゾンの分解が起こり効果が
少ない。オゾン吹きつけ量は溶融樹脂1m2 当り1mg〜
300mgが効果的であり樹脂温と塗工速度により接着性
を確認しながら使用することが効果的である。オゾン量
1mg未満では効果が少なく300mgを超えると接着の効
果が横ばいとなり不経済である。
【0013】押出機Tダイ出口の樹脂温は冷風吹きつけ
のみにおいては280℃〜320℃が効果的で280℃
未満では接着力が低下する傾向にあり、樹脂温度を大巾
には下げられないが、オゾン含有ガス吹きつけ方法を組
み合わせて使用する時の樹脂温度は特に250℃〜30
0℃が効果的である。即ち、冷風吹き付け手段とオゾン
含有ガス吹きつけ手段とを併用すると、接着力の向上が
期待でき、ブロッキング、クーリング汚れを顕著に防止
するために樹脂温度を大巾に下げられる。又、その分だ
け樹脂被覆速度を上げても通常の塗工速度で得られる写
真用支持体と同じ品質が維持できる。又、樹脂温度を例
えば300℃以下に下げることにより、樹脂の分解や劣
化を少なくすることが可能となる。
のみにおいては280℃〜320℃が効果的で280℃
未満では接着力が低下する傾向にあり、樹脂温度を大巾
には下げられないが、オゾン含有ガス吹きつけ方法を組
み合わせて使用する時の樹脂温度は特に250℃〜30
0℃が効果的である。即ち、冷風吹き付け手段とオゾン
含有ガス吹きつけ手段とを併用すると、接着力の向上が
期待でき、ブロッキング、クーリング汚れを顕著に防止
するために樹脂温度を大巾に下げられる。又、その分だ
け樹脂被覆速度を上げても通常の塗工速度で得られる写
真用支持体と同じ品質が維持できる。又、樹脂温度を例
えば300℃以下に下げることにより、樹脂の分解や劣
化を少なくすることが可能となる。
【0014】
【実施例】以下実施例を上げて説明する。尚本発明は実
施例に限定されるものではない。
施例に限定されるものではない。
【0015】実施例1〜8及び比較例1〜4 坪量170g /m2 の写真用支持体に用いる紙に密度
0.918g /cm3 の低密度ポリエチレン75重量%と
密度0.962 g/cm3 の高密度ポリエチレン25重量
%の混合樹脂に該混合樹脂に対して10重量%のアナタ
ーゼ型二酸化チタンと0.5重量%のステアリン酸亜鉛
を均一に分散したポリエチレン樹脂組成物を押出しコー
ティングする。又もう一方の面には密度0.918g /
cm3 の低密度ポリエチレン50重量%と密度0.962
g /cm3 の高密度ポリエチレン50重量%とから成るポ
リエチレン組成物を押出しコーティングしてなる写真用
支持体を製造する。このとき、紙基体の走行速度を15
0m/min 、及び180m/min 、押出機出口の樹脂温
度を240℃から340℃に各々条件を設定し、紙基体
の活性化処理はコロナ処理を行ない、溶融樹脂フィルム
のクーリングロール側に吹きつける冷風はコンプレッサ
ーによる圧縮空気を冷却して使用し、紙基体側に吹きつ
けるオゾン含有ガスは日本オゾン(株)製オゾン発生機
を用い、空気を原料としてオゾンの発生量、オゾンの濃
度を加工速度に対し調節しポリオレフィン樹脂1m2 当
り1mg〜300mgの処理量で実施した。冷風及びオゾン
含有ガスの吹きつけ方法は、各々円筒型のバーに直径
1.5mmの穴を5mm間隔に開けたものを用いて吹きつけ
た。その結果は表1のとおりである。
0.918g /cm3 の低密度ポリエチレン75重量%と
密度0.962 g/cm3 の高密度ポリエチレン25重量
%の混合樹脂に該混合樹脂に対して10重量%のアナタ
ーゼ型二酸化チタンと0.5重量%のステアリン酸亜鉛
を均一に分散したポリエチレン樹脂組成物を押出しコー
ティングする。又もう一方の面には密度0.918g /
cm3 の低密度ポリエチレン50重量%と密度0.962
g /cm3 の高密度ポリエチレン50重量%とから成るポ
リエチレン組成物を押出しコーティングしてなる写真用
支持体を製造する。このとき、紙基体の走行速度を15
0m/min 、及び180m/min 、押出機出口の樹脂温
度を240℃から340℃に各々条件を設定し、紙基体
の活性化処理はコロナ処理を行ない、溶融樹脂フィルム
のクーリングロール側に吹きつける冷風はコンプレッサ
ーによる圧縮空気を冷却して使用し、紙基体側に吹きつ
けるオゾン含有ガスは日本オゾン(株)製オゾン発生機
を用い、空気を原料としてオゾンの発生量、オゾンの濃
度を加工速度に対し調節しポリオレフィン樹脂1m2 当
り1mg〜300mgの処理量で実施した。冷風及びオゾン
含有ガスの吹きつけ方法は、各々円筒型のバーに直径
1.5mmの穴を5mm間隔に開けたものを用いて吹きつけ
た。その結果は表1のとおりである。
【0016】
【表1】
【0017】尚表1の効果の評価は ブロッキング性は、クーリングロールから離れる際の
変動と、写真用支持体の表面の状態を観察して1〜10
にクラス分けして評点を行った。 クーリング汚れ性は、クーリングロールの汚れ状況
と、写真用支持体の表面のくもり状態を観察して1〜1
0にクラス分けして評点を行った。 接着性は、写真用支持体を50℃で12時間保存後、
樹脂を原紙面より剥離して、原紙面の毛羽立ちの面積を
測り、1〜10にクラス分けして評点を行った。 写真
用支持体として、上記3つの評価の一つでも4以下の評
点がついたものは製品として不合格である。
変動と、写真用支持体の表面の状態を観察して1〜10
にクラス分けして評点を行った。 クーリング汚れ性は、クーリングロールの汚れ状況
と、写真用支持体の表面のくもり状態を観察して1〜1
0にクラス分けして評点を行った。 接着性は、写真用支持体を50℃で12時間保存後、
樹脂を原紙面より剥離して、原紙面の毛羽立ちの面積を
測り、1〜10にクラス分けして評点を行った。 写真
用支持体として、上記3つの評価の一つでも4以下の評
点がついたものは製品として不合格である。
【0018】
【発明の効果】押出機のTダイより押出された溶融ポリ
オレフィン樹脂フィルムのクーリングロール側の面に1
5℃〜30℃の冷風を吹き付け、紙基体と接着する側の
溶融ポリオレフィン樹脂フィルム面にオゾン含有ガスを
吹きつけることにより、樹脂の塗工速度を上げてもブロ
ッキングやクーリングロール汚れが防止でき、光沢ムラ
やギラツキがなく、かつ紙基体と樹脂層との接着がよい
ので、現像時の現像液のしみ込みや、切断時のポリオレ
フィン延伸物の発生による切断不良のない写真用支持体
ができる。以上のように本発明によればブロッキングや
クーリングロール汚れが格段に改良させ、生産性を向上
させることが可能である。
オレフィン樹脂フィルムのクーリングロール側の面に1
5℃〜30℃の冷風を吹き付け、紙基体と接着する側の
溶融ポリオレフィン樹脂フィルム面にオゾン含有ガスを
吹きつけることにより、樹脂の塗工速度を上げてもブロ
ッキングやクーリングロール汚れが防止でき、光沢ムラ
やギラツキがなく、かつ紙基体と樹脂層との接着がよい
ので、現像時の現像液のしみ込みや、切断時のポリオレ
フィン延伸物の発生による切断不良のない写真用支持体
ができる。以上のように本発明によればブロッキングや
クーリングロール汚れが格段に改良させ、生産性を向上
させることが可能である。
【図1】押出機のTダイより押出された溶融ポリオレフ
ィンフィルムにクーリングロール側より冷風を、紙基体
側よりオゾン含有ガスを吹きつけ、クーリングロールと
加圧ロールで紙基体を該溶融ポリオレフィンフィルムで
被覆する写真用支持体の製造方法の概略図。 1.紙基体 2.溶融ポリオレフィンフィルム 3.オゾン含有ガス吹付バー 4.Tダイ 5.冷風吹付バー 6.加圧ロール 7.クーリングロール 8.引取ロール
ィンフィルムにクーリングロール側より冷風を、紙基体
側よりオゾン含有ガスを吹きつけ、クーリングロールと
加圧ロールで紙基体を該溶融ポリオレフィンフィルムで
被覆する写真用支持体の製造方法の概略図。 1.紙基体 2.溶融ポリオレフィンフィルム 3.オゾン含有ガス吹付バー 4.Tダイ 5.冷風吹付バー 6.加圧ロール 7.クーリングロール 8.引取ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 23:00 B29L 7:00
Claims (4)
- 【請求項1】 紙基体の一面を活性化処理した後、走行
する紙基体の該面上にポリオレフィン樹脂を押出機のT
ダイより押出し被覆する写真用支持体の製造方法におい
て、押出機のTダイより押出された溶融ポリオレフィン
樹脂のフィルムのクーリングロール側の面に15℃〜3
0℃の冷風を吹きつけ、紙基体側の面にオゾン含有ガス
を吹きつけることを特徴とする写真用支持体の製造方
法。 - 【請求項2】 押出機のTダイ出口の溶融樹脂温度が2
50℃〜300℃である請求項1項記載の写真用支持体
の製造方法。 - 【請求項3】 溶融樹脂フィルムに吹きつけるオゾン含
有ガスの温度が20℃〜70℃であり、吹きつけるオゾ
ン量が溶融フイルム1m2 当り1mg〜300mgである請
求項1記載の写真用支持体の製造方法。 - 【請求項4】 紙基体への活性化処理がコロナ放電処理
である請求項1項記載の写真用支持体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3306973A JPH0746213B2 (ja) | 1991-10-25 | 1991-10-25 | 写真用支持体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3306973A JPH0746213B2 (ja) | 1991-10-25 | 1991-10-25 | 写真用支持体の製造方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21864383A Division JPS60111241A (ja) | 1983-11-22 | 1983-11-22 | 写真用支持体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0736148A JPH0736148A (ja) | 1995-02-07 |
JPH0746213B2 true JPH0746213B2 (ja) | 1995-05-17 |
Family
ID=17963497
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3306973A Expired - Lifetime JPH0746213B2 (ja) | 1991-10-25 | 1991-10-25 | 写真用支持体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0746213B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005022411A (ja) * | 2003-06-30 | 2005-01-27 | Dainippon Printing Co Ltd | 積層体および液体用容器の製造方法 |
CN108000863B (zh) * | 2017-12-01 | 2020-01-21 | 常德金德新材料科技股份有限公司 | 一种复合机的贴合辊装置 |
CN109454845B (zh) * | 2018-11-06 | 2020-09-01 | 江门市辉隆塑料机械有限公司 | 一种高剥离强度无胶水复合材料的挤出复合设备及工艺 |
-
1991
- 1991-10-25 JP JP3306973A patent/JPH0746213B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0736148A (ja) | 1995-02-07 |
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