JPH0746109B2 - 免疫検査装置および免疫検査方法 - Google Patents
免疫検査装置および免疫検査方法Info
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- JPH0746109B2 JPH0746109B2 JP63048134A JP4813488A JPH0746109B2 JP H0746109 B2 JPH0746109 B2 JP H0746109B2 JP 63048134 A JP63048134 A JP 63048134A JP 4813488 A JP4813488 A JP 4813488A JP H0746109 B2 JPH0746109 B2 JP H0746109B2
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- JP
- Japan
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- light
- optical waveguide
- antibody
- antigen
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明は免疫検査装置および免疫検査方法に関し、さ
らに詳細にいえば、光導波路を用いて抗原、或は抗体の
有無を検出することにより免疫検査を行なう免疫検査装
置および免疫検査方法に関する。
らに詳細にいえば、光導波路を用いて抗原、或は抗体の
有無を検出することにより免疫検査を行なう免疫検査装
置および免疫検査方法に関する。
<従来の技術> 従来から免疫検査を行なう目的で、光導波路の表面に、
抗原、或は抗体を固定した領域を形成し、この領域に血
液等を接触させた状態で上記光導波路に光を導入し、光
導波路から出射される光強度を測定することにより、抗
原、或は抗体の有無を検知し、免疫検査を行なうように
した装置が提供されている(特許出願公表第58−501481
号公報参照)。
抗原、或は抗体を固定した領域を形成し、この領域に血
液等を接触させた状態で上記光導波路に光を導入し、光
導波路から出射される光強度を測定することにより、抗
原、或は抗体の有無を検知し、免疫検査を行なうように
した装置が提供されている(特許出願公表第58−501481
号公報参照)。
さらに詳細に説明すると、光が光導波路を伝播する場合
には、光の強度分布の殆どの部分は光導波路の中に閉じ
込められた状態であるが、一部は光導波路を包囲するク
ラッド部に浸み出し、再び光導波路の内部に反射される
ことが知られている(以下、この光成分および光導波路
の外部から光導波路内部に侵入し、そのまま光導波路内
部を伝播する光成分をエバネッセント波と称する)。
には、光の強度分布の殆どの部分は光導波路の中に閉じ
込められた状態であるが、一部は光導波路を包囲するク
ラッド部に浸み出し、再び光導波路の内部に反射される
ことが知られている(以下、この光成分および光導波路
の外部から光導波路内部に侵入し、そのまま光導波路内
部を伝播する光成分をエバネッセント波と称する)。
そして、上記エバネッセント波は、クラッド部の反射率
の影響を受けて光導波路内部への反射量が変化する。
の影響を受けて光導波路内部への反射量が変化する。
即ち、上記クラッド部に相当する部分に抗原、或は抗体
を予め固定しておいて、この部分に血液等を接触させた
状態で光導波路に光を入射させれば、血液等が全く抗
体、抗原を有していない場合には、上記抗原、或は抗体
を固定した部分の反射率の影響を受けて出射光強度が変
化し、他方、血液等が抗体、抗原を有している場合に
は、抗原と抗体とが結合して全く別の物質が上記クラッ
ド部に存在することになり、上記強度と異なる出射光強
度となる。(但し、上記出射光強度は、抗原、或は抗体
のみの場合と比較して、抗原抗体反応が行なわれた場合
の方が小さくなることが知られている)。
を予め固定しておいて、この部分に血液等を接触させた
状態で光導波路に光を入射させれば、血液等が全く抗
体、抗原を有していない場合には、上記抗原、或は抗体
を固定した部分の反射率の影響を受けて出射光強度が変
化し、他方、血液等が抗体、抗原を有している場合に
は、抗原と抗体とが結合して全く別の物質が上記クラッ
ド部に存在することになり、上記強度と異なる出射光強
度となる。(但し、上記出射光強度は、抗原、或は抗体
のみの場合と比較して、抗原抗体反応が行なわれた場合
の方が小さくなることが知られている)。
したがって、出射光の強度変化の有無を検出することに
より抗体或は抗原があるか否かを検出することができ
る。
より抗体或は抗原があるか否かを検出することができ
る。
しかし、上記の構成の免疫検査装置においては、短に出
射光強度が変化するだけであるとともに、出射光強度が
変化する割合が著しく小さいのであるから、温度条件、
湿潤程度等の変化に起因する出射光強度変化と抗原抗体
反応に起因する出射光強度の変化とを確実に区別するこ
とができず、免疫検査精度が著しく低下してしまうこと
になる。
射光強度が変化するだけであるとともに、出射光強度が
変化する割合が著しく小さいのであるから、温度条件、
湿潤程度等の変化に起因する出射光強度変化と抗原抗体
反応に起因する出射光強度の変化とを確実に区別するこ
とができず、免疫検査精度が著しく低下してしまうこと
になる。
このような問題を解消させるために、抗原、或は抗体を
予め固定した領域に対して血液等を接触させることによ
り免疫の程度に対応する抗原抗体反応を行なわせ、次い
で螢光物質により識別させられた抗原、或は抗体を接触
させることによりさらに抗原抗体反応を行なわせ、この
状態において光導波路に光を入射させるようにした免疫
検査装置が提供されている。この場合において、出射光
の向きについてみれば、入射光がそのまま出射される側
において螢光に起因する光強度を検出する方法と、光が
入射する側において螢光に起因する光強度を検出する方
法と、光導波路の側方において螢光に起因する光強度を
検出する方法とがある。
予め固定した領域に対して血液等を接触させることによ
り免疫の程度に対応する抗原抗体反応を行なわせ、次い
で螢光物質により識別させられた抗原、或は抗体を接触
させることによりさらに抗原抗体反応を行なわせ、この
状態において光導波路に光を入射させるようにした免疫
検査装置が提供されている。この場合において、出射光
の向きについてみれば、入射光がそのまま出射される側
において螢光に起因する光強度を検出する方法と、光が
入射する側において螢光に起因する光強度を検出する方
法と、光導波路の側方において螢光に起因する光強度を
検出する方法とがある。
したがって、螢光物質で標識された抗原、或は抗体を用
いて免疫を検査する装置においても、エバネッセント波
の影響を受けた出射光の強度を検出すれば、血液等の中
に抗原、抗体が存在するか否か、即ち、免疫があるか否
かを検査することができる。
いて免疫を検査する装置においても、エバネッセント波
の影響を受けた出射光の強度を検出すれば、血液等の中
に抗原、抗体が存在するか否か、即ち、免疫があるか否
かを検査することができる。
<発明が解決しようとする課題> 上記の螢光物質で標識された抗原、或は抗体を用いる免
疫検査装置においては、抗原抗体反応に対応する螢光信
号を得るために、光導波路に導入する励起光が必要であ
り、しかも、励起光の影響を受けた後、螢光が発せられ
る期間が著しく短いのであるから、即ち、発光強度が半
減するまでの所要時間が一般的に10-12sec程度であるか
ら、励起光の導入を連続的に行なわなければならない。
この結果、螢光に対する励起光の影響が著しく大きくな
り、免疫検査精度を余り向上させることができないとい
う問題がある。
疫検査装置においては、抗原抗体反応に対応する螢光信
号を得るために、光導波路に導入する励起光が必要であ
り、しかも、励起光の影響を受けた後、螢光が発せられ
る期間が著しく短いのであるから、即ち、発光強度が半
減するまでの所要時間が一般的に10-12sec程度であるか
ら、励起光の導入を連続的に行なわなければならない。
この結果、螢光に対する励起光の影響が著しく大きくな
り、免疫検査精度を余り向上させることができないとい
う問題がある。
さらに詳細に説明すると、第6図Aに示すように、励起
光のピーク波長と螢光のピーク波長とは数10nm程度の差
が存在しているのであるが、励起光に含まれる波長分布
がピーク波長を中心として数10nmより大きくなっている
とともに、螢光の光強度と比較して励起光の光強度が著
しく大きいのであるから、螢光のピーク波長に対応する
励起光強度がかなり大きくなり、大きな誤差を与えるこ
とになってしまう。このような不都合を解消するために
励起光に対してフィルタリングを施すことも考えられる
が、第6図Bに示すように、完全なフィルタリングを達
成することは不可能であるから、誤差の程度がある程度
低減させられるだけで、依然として免疫検査精度を十分
に向上させることはできない。
光のピーク波長と螢光のピーク波長とは数10nm程度の差
が存在しているのであるが、励起光に含まれる波長分布
がピーク波長を中心として数10nmより大きくなっている
とともに、螢光の光強度と比較して励起光の光強度が著
しく大きいのであるから、螢光のピーク波長に対応する
励起光強度がかなり大きくなり、大きな誤差を与えるこ
とになってしまう。このような不都合を解消するために
励起光に対してフィルタリングを施すことも考えられる
が、第6図Bに示すように、完全なフィルタリングを達
成することは不可能であるから、誤差の程度がある程度
低減させられるだけで、依然として免疫検査精度を十分
に向上させることはできない。
これらの問題については、螢光強度が強い螢光物質を使
用することによりある程度改善することができるのであ
るが、上記したように励起光の影響を皆無にすることが
不可能であるとともに、螢光強度を強くすることにも限
界があるから、免疫検査精度を十分には向上させること
ができない。
用することによりある程度改善することができるのであ
るが、上記したように励起光の影響を皆無にすることが
不可能であるとともに、螢光強度を強くすることにも限
界があるから、免疫検査精度を十分には向上させること
ができない。
さらに、励起光の入射側において螢光を測定する構成を
採用することも考えられるが、この場合には、励起光入
射面における反射が螢光の強度レベルに対して到底無視
し得ない状態になるので、同様に、免疫検査精度を十分
には向上させることができない。
採用することも考えられるが、この場合には、励起光入
射面における反射が螢光の強度レベルに対して到底無視
し得ない状態になるので、同様に、免疫検査精度を十分
には向上させることができない。
また、励起光を生成する光源としては、ピーク波長を中
心とする著しく狭い波長範囲における光のみを出力する
とともに、安定した出力光強度を維持し続けることがで
きるものでなければ、免疫検査精度を高めることができ
ないのであるから、通常の光源を使用することはでき
ず、Xeフラッシュランプ等を使用しなければならなくな
るとともに、出力光強度を安定化するための制御装置を
設けなければならなくなり、このような光源、制御装置
等を具備させたとしても、励起光の影響を皆無にするこ
とはできないのである。
心とする著しく狭い波長範囲における光のみを出力する
とともに、安定した出力光強度を維持し続けることがで
きるものでなければ、免疫検査精度を高めることができ
ないのであるから、通常の光源を使用することはでき
ず、Xeフラッシュランプ等を使用しなければならなくな
るとともに、出力光強度を安定化するための制御装置を
設けなければならなくなり、このような光源、制御装置
等を具備させたとしても、励起光の影響を皆無にするこ
とはできないのである。
さらに、光導波路の側方において螢光に起因する光強度
を検出する方法を採用した場合には、螢光物質により識
別させられた抗原、或は抗体の全てから発せられる螢光
(光導波路に導入される励起光以外の光に基いて発せら
れる螢光をも含んでいる)が免疫検査のための光信号と
して入射することになるので、抗原抗体反応を行なって
いない螢光が含まれることになり、免疫検査精度が大巾
に低下してしまうことになるという問題がある。
を検出する方法を採用した場合には、螢光物質により識
別させられた抗原、或は抗体の全てから発せられる螢光
(光導波路に導入される励起光以外の光に基いて発せら
れる螢光をも含んでいる)が免疫検査のための光信号と
して入射することになるので、抗原抗体反応を行なって
いない螢光が含まれることになり、免疫検査精度が大巾
に低下してしまうことになるという問題がある。
<発明の目的> この発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、
励起光の影響を排除して免疫検査精度を著しく向上させ
ることができる免疫検査装置および免疫検査方法を提供
することを目的としている。
励起光の影響を排除して免疫検査精度を著しく向上させ
ることができる免疫検査装置および免疫検査方法を提供
することを目的としている。
<課題を解決するための手段> 上記の目的を達成するための、この発明の免疫検査装置
は、光導波路の側面所定位置に検査対象溶液を収容する
収容室が形成されているとともに、収容室内に位置する
光導波路の側面に、燐光物質で標識された抗原、或は抗
体を検査対象物質を媒介として受容する抗原、或は抗体
が固定されており、しかも、上記光導波路に対して励起
光を間欠的に供給する光源と、受容された識別抗原、或
は抗体の燐光のうち光導波路を通して伝播するエバネッ
セント波を受光し、励起光が供給されていない期間にお
けるエバネッセント波に対応する電気的信号を生成する
受光部とが設けられている。
は、光導波路の側面所定位置に検査対象溶液を収容する
収容室が形成されているとともに、収容室内に位置する
光導波路の側面に、燐光物質で標識された抗原、或は抗
体を検査対象物質を媒介として受容する抗原、或は抗体
が固定されており、しかも、上記光導波路に対して励起
光を間欠的に供給する光源と、受容された識別抗原、或
は抗体の燐光のうち光導波路を通して伝播するエバネッ
セント波を受光し、励起光が供給されていない期間にお
けるエバネッセント波に対応する電気的信号を生成する
受光部とが設けられている。
但し、上記光導波路としては、断面方形状に形成されて
いるとともに、光導波路の側面に検査対象溶液を収容す
る収容室が形成されていることが好ましい。
いるとともに、光導波路の側面に検査対象溶液を収容す
る収容室が形成されていることが好ましい。
また、上記の目的を達成するための、この発明の免疫検
査方法は、光導波路の側面に固定した抗原、或は抗体に
対して検査対象物質を反応させた後、燐光物質で標識さ
れた抗原、或は抗体を反応させ、次いで光導波路に間欠
的に励起光を導入することにより燐光物質を間欠的に発
光させ、光導波路近傍に位置する燐光物質からの発光の
みを光導波路を通して伝播させ、励起光を供給していな
い期間における伝播光に基いて免疫検査を行なう方法で
ある。
査方法は、光導波路の側面に固定した抗原、或は抗体に
対して検査対象物質を反応させた後、燐光物質で標識さ
れた抗原、或は抗体を反応させ、次いで光導波路に間欠
的に励起光を導入することにより燐光物質を間欠的に発
光させ、光導波路近傍に位置する燐光物質からの発光の
みを光導波路を通して伝播させ、励起光を供給していな
い期間における伝播光に基いて免疫検査を行なう方法で
ある。
さらに他の免疫検査方法は、光導波路の側面に固定した
抗原、或は抗体に対して検査対象物質および燐光物質で
標識された抗原、或は抗体を反応させ、次いで光導波路
に間欠的に励起光を導入することにより燐光物質を間欠
的に発光させ、光導波路近傍に位置する燐光物質からの
発光のみを光導波路を通して伝播させ、励起光を供給し
ていない期間における伝播光に基いて免疫検査を行なう
方法である。
抗原、或は抗体に対して検査対象物質および燐光物質で
標識された抗原、或は抗体を反応させ、次いで光導波路
に間欠的に励起光を導入することにより燐光物質を間欠
的に発光させ、光導波路近傍に位置する燐光物質からの
発光のみを光導波路を通して伝播させ、励起光を供給し
ていない期間における伝播光に基いて免疫検査を行なう
方法である。
<作用> 以上の構成の免疫検査装置であれば、検査対象溶液を収
容する収容室内に位置する光導波路の側面に、燐光物質
で標識された抗原、或は抗体を検査対象物質を媒介とし
て受容する抗原、或は抗体が固定されており、しかも、
上記光導波路に対して励起光を間欠的に供給する光源
と、受容された識別抗原、或は抗体の燐光のうち光導波
路を通して伝播するエバネッセント波を受光し、励起光
が供給されていない期間におけるエバネッセント波に対
応する電気的信号を生成する受光部とが設けられている
ので、検査対象溶液を収容室に入れて検査対象物質と予
め固定されている抗原、或は抗体との間で、検査対象物
質量に対応する抗原抗体反応を行なわせ、次いで、或は
同時に燐光物質で標識された抗原、或は抗体を含む溶液
を入れることにより、抗原抗体反応を行なった部分に対
してさらに抗原抗体反応を行なわせることができる。そ
の後、光導波路に間欠的に励起光を導入することによ
り、燐光物質を間欠的に発光させることができる。この
発光は光導波路の側面近傍において発生することになる
ので、エバネッセント波として光導波路に侵入し、その
まま光導波路内を伝播する。したがって、光導波路内を
伝播するエバネッセント波を受光部において受光し、励
起光が供給されていない期間におけるエバネッセント波
に対応する電気的信号を生成することにより、免疫の有
無を検知することができるのみならず、エバネッセント
波の強度に基いて免疫の程度を検出することができる。
容する収容室内に位置する光導波路の側面に、燐光物質
で標識された抗原、或は抗体を検査対象物質を媒介とし
て受容する抗原、或は抗体が固定されており、しかも、
上記光導波路に対して励起光を間欠的に供給する光源
と、受容された識別抗原、或は抗体の燐光のうち光導波
路を通して伝播するエバネッセント波を受光し、励起光
が供給されていない期間におけるエバネッセント波に対
応する電気的信号を生成する受光部とが設けられている
ので、検査対象溶液を収容室に入れて検査対象物質と予
め固定されている抗原、或は抗体との間で、検査対象物
質量に対応する抗原抗体反応を行なわせ、次いで、或は
同時に燐光物質で標識された抗原、或は抗体を含む溶液
を入れることにより、抗原抗体反応を行なった部分に対
してさらに抗原抗体反応を行なわせることができる。そ
の後、光導波路に間欠的に励起光を導入することによ
り、燐光物質を間欠的に発光させることができる。この
発光は光導波路の側面近傍において発生することになる
ので、エバネッセント波として光導波路に侵入し、その
まま光導波路内を伝播する。したがって、光導波路内を
伝播するエバネッセント波を受光部において受光し、励
起光が供給されていない期間におけるエバネッセント波
に対応する電気的信号を生成することにより、免疫の有
無を検知することができるのみならず、エバネッセント
波の強度に基いて免疫の程度を検出することができる。
さらに詳細に説明すると、一般に燐光物質の発光強度は
螢光物質の発光強度と比較して著しく小さいのであるか
ら、免疫検査のための標識物質として使用することはで
きないものと思われていたが、本件発明者は、鋭意研究
を重ねた結果、発光強度が著しく小さいという不利を克
服して、標識物質として燐光物質を使用することによ
り、螢光物質を使用した場合と比較して著しく高い免疫
検査精度を達成することができた。
螢光物質の発光強度と比較して著しく小さいのであるか
ら、免疫検査のための標識物質として使用することはで
きないものと思われていたが、本件発明者は、鋭意研究
を重ねた結果、発光強度が著しく小さいという不利を克
服して、標識物質として燐光物質を使用することによ
り、螢光物質を使用した場合と比較して著しく高い免疫
検査精度を達成することができた。
即ち、螢光物質を使用した場合には、発光持続時間が著
しく短いので(上記したように、発光強度半減期が10
-12sec程度)、常時励起光を導入し続けなければなら
ず、必然的に励起光の影響を受けることになっていたの
であるが、燐光物質の発光持続時間は螢光物質と比較し
て著しく長いのであるから(一般的に発光強度半減期が
10-3sec程度)、励起光を導入し続けることは必要でな
く、間欠的に励起光を導入すれば、励起光の導入が遮断
された場合に十分な時間だけ発光が持続させられる。し
たがって、励起光の導入を遮断している期間における燐
光を測定することにより、発光自体の強度レベルは低い
が、強度レベルが著しく高い励起光の影響を皆無にする
ことができ、螢光を使用した場合と比較して著しく高精
度の免疫検査を行なわせることができるのである。
しく短いので(上記したように、発光強度半減期が10
-12sec程度)、常時励起光を導入し続けなければなら
ず、必然的に励起光の影響を受けることになっていたの
であるが、燐光物質の発光持続時間は螢光物質と比較し
て著しく長いのであるから(一般的に発光強度半減期が
10-3sec程度)、励起光を導入し続けることは必要でな
く、間欠的に励起光を導入すれば、励起光の導入が遮断
された場合に十分な時間だけ発光が持続させられる。し
たがって、励起光の導入を遮断している期間における燐
光を測定することにより、発光自体の強度レベルは低い
が、強度レベルが著しく高い励起光の影響を皆無にする
ことができ、螢光を使用した場合と比較して著しく高精
度の免疫検査を行なわせることができるのである。
そして、上記光導波路が断面方形状に形成されていると
ともに、光導波路の側面に検査対象溶液を収容する収容
室が形成されている場合には、抗原、或は抗体を固定す
る領域を大きくすることができるので、全体として光導
波路を伝播するエバネッセント波の強度を大きくするこ
とができ、免疫検査精度を一層向上させることができ
る。
ともに、光導波路の側面に検査対象溶液を収容する収容
室が形成されている場合には、抗原、或は抗体を固定す
る領域を大きくすることができるので、全体として光導
波路を伝播するエバネッセント波の強度を大きくするこ
とができ、免疫検査精度を一層向上させることができ
る。
以上の免疫検査方法であれば、光導波路の側面に固定し
た抗原、或は抗体に対して検査対象物質を反応させた
後、燐光物質で標識された抗原、或は抗体を反応させ、
次いで光導波路に間欠的に励起光を導入することにより
燐光物質を間欠的に発光させ、光導波路近傍に位置する
標識物質からの発光のみを光導波路を通して伝播させ、
伝播光に基いて免疫検査を行なうので、光導波路に励起
光を導入している間、即ち、エバネッセント波が励起光
の影響を受けている間は免疫検査を行なわず、光導波路
に励起光が導入されていない間、即ち、エバネッセント
波が励起光の影響を受けていない間においてのみ免疫検
査を行なうので、発光光強度が弱くても励起光の影響が
皆無になることにより、発光光強度の測定精度を著しく
向上させ、ひいては免疫検査精度を著しく向上させるこ
とができる。
た抗原、或は抗体に対して検査対象物質を反応させた
後、燐光物質で標識された抗原、或は抗体を反応させ、
次いで光導波路に間欠的に励起光を導入することにより
燐光物質を間欠的に発光させ、光導波路近傍に位置する
標識物質からの発光のみを光導波路を通して伝播させ、
伝播光に基いて免疫検査を行なうので、光導波路に励起
光を導入している間、即ち、エバネッセント波が励起光
の影響を受けている間は免疫検査を行なわず、光導波路
に励起光が導入されていない間、即ち、エバネッセント
波が励起光の影響を受けていない間においてのみ免疫検
査を行なうので、発光光強度が弱くても励起光の影響が
皆無になることにより、発光光強度の測定精度を著しく
向上させ、ひいては免疫検査精度を著しく向上させるこ
とができる。
また、以上の他の免疫検査方法であれば、光導波路の側
面に固定した抗原、或は抗体に対して検査対象物質およ
び燐光物質で標識された抗原、或は抗体を反応させ、次
いで光導波路に間欠的に励起光を導入することにより燐
光物質を間欠的に発光させ、光導波路近傍に位置する燐
光物質からの発光のみを光導波路を通して伝播させ、伝
播光に基いて免疫検査を行なうので、光導波路に励起光
を導入している間、即ち、エバネッセント波が励起光の
影響を受けている間は免疫検査を行なわず、光導波路に
励起光が導入されていない間、即ち、エバネッセント波
が励起光の影響を受けていない間においてのみ免疫検査
を行なうので、発光光強度が弱くても励起光の影響が皆
無になることにより、発光光強度の測定精度を著しく向
上させ、ひいては免疫検査精度を著しく向上させること
ができる。そして、検査対象物質および燐光物質で標識
された抗原、或は抗体を、予め固定された抗原、或は抗
体に対して同時に反応させることができるので、免疫検
査に必要な操作を簡素化することができる。
面に固定した抗原、或は抗体に対して検査対象物質およ
び燐光物質で標識された抗原、或は抗体を反応させ、次
いで光導波路に間欠的に励起光を導入することにより燐
光物質を間欠的に発光させ、光導波路近傍に位置する燐
光物質からの発光のみを光導波路を通して伝播させ、伝
播光に基いて免疫検査を行なうので、光導波路に励起光
を導入している間、即ち、エバネッセント波が励起光の
影響を受けている間は免疫検査を行なわず、光導波路に
励起光が導入されていない間、即ち、エバネッセント波
が励起光の影響を受けていない間においてのみ免疫検査
を行なうので、発光光強度が弱くても励起光の影響が皆
無になることにより、発光光強度の測定精度を著しく向
上させ、ひいては免疫検査精度を著しく向上させること
ができる。そして、検査対象物質および燐光物質で標識
された抗原、或は抗体を、予め固定された抗原、或は抗
体に対して同時に反応させることができるので、免疫検
査に必要な操作を簡素化することができる。
<実施例> 以下、実施例を示す添付図面によって詳細に説明する。
第1図はこの発明の免疫検査装置の一実施例を示す概略
斜視図、第2図は中央縦断面図であり、全体が平板状で
あり、両端部下面に光導入部(3a)および光導出部(3
b)を形成してなる光導波路(2)の上面に、予め多数
の抗体(6)を固定してなる領域(1)を形成してい
る。そして、Xeフラッシュランプからなる光源から出力
される励起光を上記光導入部(3a)に導いているととも
に、上記光導入部(3a)から導出される伝播光を、光電
子増倍管等を有する受光部(4)に導き、受光部(4)
から出力される電気信号を、差動増幅機能等を有する検
出部(5)に供給している。また、上記領域(1)を包
囲するように側壁(1a)を一体形成することにより収容
室(1b)を形成している。
斜視図、第2図は中央縦断面図であり、全体が平板状で
あり、両端部下面に光導入部(3a)および光導出部(3
b)を形成してなる光導波路(2)の上面に、予め多数
の抗体(6)を固定してなる領域(1)を形成してい
る。そして、Xeフラッシュランプからなる光源から出力
される励起光を上記光導入部(3a)に導いているととも
に、上記光導入部(3a)から導出される伝播光を、光電
子増倍管等を有する受光部(4)に導き、受光部(4)
から出力される電気信号を、差動増幅機能等を有する検
出部(5)に供給している。また、上記領域(1)を包
囲するように側壁(1a)を一体形成することにより収容
室(1b)を形成している。
また、図示していないが、上記抗体(6)は、血液等の
測定対象溶液に含まれる抗原(7)(第4図A参照)と
の間で抗原抗体反応を行なうものであり、さらに、上記
抗原(7)との間で抗原抗体反応を行なう抗体(8)
を、燐光物質(9)(第4図B,C参照)で標識してい
る。尚、燐光物質(9)としては、例えばエオシン、オ
ーラミン等が例示される。
測定対象溶液に含まれる抗原(7)(第4図A参照)と
の間で抗原抗体反応を行なうものであり、さらに、上記
抗原(7)との間で抗原抗体反応を行なう抗体(8)
を、燐光物質(9)(第4図B,C参照)で標識してい
る。尚、燐光物質(9)としては、例えばエオシン、オ
ーラミン等が例示される。
第3図は免疫検査装置の光学的構成を示す概略図であ
り、検出部(5)としての中央演算ユニット(以下、CP
Uと略称する)から出力される所定周期のトリガ信号を
入力とする高圧電源(13)によりXeフラッシュランプ
(11)に動作電源を供給している。
り、検出部(5)としての中央演算ユニット(以下、CP
Uと略称する)から出力される所定周期のトリガ信号を
入力とする高圧電源(13)によりXeフラッシュランプ
(11)に動作電源を供給している。
そして、Xeフラッシュランプ(11)から出力される励起
光を、光学フィルタ(14a)、集光レンズ(14b)、反射
鏡(14c)、スリット部材(14d)、集光レンズ(14e)
およびダイクロイックミラー(14f)からなる投光用光
学系(14)を通して光導波路(2)の光導入部(3a)に
導き、光導入部(3a)から導出される伝播光を、ダイク
ロイックミラー(14f)、集光レンズ(15a)および光学
フィルタ(15b)からなる受光用光学系(15)を通して
受光部(4)としての光電子増倍管に導いている。
光を、光学フィルタ(14a)、集光レンズ(14b)、反射
鏡(14c)、スリット部材(14d)、集光レンズ(14e)
およびダイクロイックミラー(14f)からなる投光用光
学系(14)を通して光導波路(2)の光導入部(3a)に
導き、光導入部(3a)から導出される伝播光を、ダイク
ロイックミラー(14f)、集光レンズ(15a)および光学
フィルタ(15b)からなる受光用光学系(15)を通して
受光部(4)としての光電子増倍管に導いている。
また、上記投光用光学系(14)の光学フィルタ(14a)
と集光レンズ(14b)との間にリファレンス信号生成用
のフォトダイオード(16)を設け、上記光電子増倍管
(4)からの出力信号およびフォトダイオード(16)か
らの出力信号を、それぞれ積分回路(17a)(17b)に供
給している。
と集光レンズ(14b)との間にリファレンス信号生成用
のフォトダイオード(16)を設け、上記光電子増倍管
(4)からの出力信号およびフォトダイオード(16)か
らの出力信号を、それぞれ積分回路(17a)(17b)に供
給している。
尚、上記積分回路(17a)(17b)は、単に積分動作を行
なうだけでなく、サンプリングホールド動作をも行なう
ようにしているが、両動作を行なう単独回路を組合せる
ことにより同様な回路を構成することも可能である。
なうだけでなく、サンプリングホールド動作をも行なう
ようにしているが、両動作を行なう単独回路を組合せる
ことにより同様な回路を構成することも可能である。
そして、上記両積分回路(17a)(17b)から出力される
積分結果信号をA/Dコンバータ(18)に供給することに
よりディジタルデータに変換し、CPU(5)に供給する
ことにより、高圧電源(13)に供給するトリガ信号を生
成するようにしている。
積分結果信号をA/Dコンバータ(18)に供給することに
よりディジタルデータに変換し、CPU(5)に供給する
ことにより、高圧電源(13)に供給するトリガ信号を生
成するようにしている。
尚、上記CPU(5)は、積分回路(17a)およびA/Dコン
バータ(18)を通して供給される光電子増倍管(4)か
らの出力信号と、積分回路(17b)およびA/Dコンバータ
(18)を通して供給されるフォトダイオード(16)から
の出力信号とを入力として、励起光強度の変動に対応す
る補償演算を行ない、せいかくな免疫検査結果を得るも
のであり、得られた免疫検査結果データを通信回線等
(12)を通して外部に転送するようにしている。
バータ(18)を通して供給される光電子増倍管(4)か
らの出力信号と、積分回路(17b)およびA/Dコンバータ
(18)を通して供給されるフォトダイオード(16)から
の出力信号とを入力として、励起光強度の変動に対応す
る補償演算を行ない、せいかくな免疫検査結果を得るも
のであり、得られた免疫検査結果データを通信回線等
(12)を通して外部に転送するようにしている。
上記の構成の免疫検査装置の動作は次のとおりである。
先ず、収容室(1b)に測定対象溶液を収容することによ
り、測定対象溶液中の抗原(7)と予め固定されている
抗体(6)との間で抗原抗体反応を行なわせる(第4図
A参照)。この場合における抗原抗体反応量は、測定対
象溶液中における抗原量、即ち免疫の程度に基いて定ま
る。
り、測定対象溶液中の抗原(7)と予め固定されている
抗体(6)との間で抗原抗体反応を行なわせる(第4図
A参照)。この場合における抗原抗体反応量は、測定対
象溶液中における抗原量、即ち免疫の程度に基いて定ま
る。
次いで収容室(1b)から測定対象溶液を排出し、燐光物
質溶液を収容することにより、抗体(6)との間で抗原
抗体反応を行なった抗原(7)と燐光物質(9)で標識
された抗体(8)との間で抗原抗体反応を行なわせる
(第4図B参照)。
質溶液を収容することにより、抗体(6)との間で抗原
抗体反応を行なった抗原(7)と燐光物質(9)で標識
された抗体(8)との間で抗原抗体反応を行なわせる
(第4図B参照)。
したがって、この状態において、領域(1)に予め固定
されている多数の抗体(6)のうち、測定対象溶液の免
疫の程度に対応する数の抗体(6)に対してのみ、抗原
(7)を媒介として、燐光物質(9)で標識された抗体
(8)が受容されている。
されている多数の抗体(6)のうち、測定対象溶液の免
疫の程度に対応する数の抗体(6)に対してのみ、抗原
(7)を媒介として、燐光物質(9)で標識された抗体
(8)が受容されている。
その後、CPU(5)から高圧電源(13)に対してトリガ
信号を供給するのであるから、Xeフラッシュランプ(1
1)に高圧電源(13)から動作電源を間欠的に印加し、X
eフラッシュランプ(11)から間欠的に出力される励起
光を、投光用光学系(14)を通して光導入部(3a)から
光導波路(2)に導入すれば、励起光は全反射を行ない
ながら光導出部(3b)に導かれる。そして、上記励起光
は、領域(1)において多少外部に浸み出し、抗原
(7)を媒介として抗体(6)に受容された抗体(8)
を標識している燐光物質(9)を励起するので、燐光物
質(9)の固有のピーク波長で発光する。また、この燐
光物質(9)からの発光は光導波路(2)の上面近傍に
おいてなされるので、発光の一部は再び光導波路(2)
に侵入し、そのまま光導波路内部を両方向に伝播する
(第4図C参照)。
信号を供給するのであるから、Xeフラッシュランプ(1
1)に高圧電源(13)から動作電源を間欠的に印加し、X
eフラッシュランプ(11)から間欠的に出力される励起
光を、投光用光学系(14)を通して光導入部(3a)から
光導波路(2)に導入すれば、励起光は全反射を行ない
ながら光導出部(3b)に導かれる。そして、上記励起光
は、領域(1)において多少外部に浸み出し、抗原
(7)を媒介として抗体(6)に受容された抗体(8)
を標識している燐光物質(9)を励起するので、燐光物
質(9)の固有のピーク波長で発光する。また、この燐
光物質(9)からの発光は光導波路(2)の上面近傍に
おいてなされるので、発光の一部は再び光導波路(2)
に侵入し、そのまま光導波路内部を両方向に伝播する
(第4図C参照)。
そして、光導入部(3a)から導出される伝播光は、受光
用光学系(15)を通して光電子増倍管(4)に導かれる
ことにより、抗体(6)に受容された抗体(8)を標識
している燐光物質(9)の量、即ち、抗体(6)と抗原
抗体反応を行なった抗原(7)の量に対応する電気信号
に変換される。この変換された電気信号は、Xeフラッシ
ュランプ(13)が発光していない期間においてのみCPU
(5)に取込まれ、励起光の影響を全く受けていない燐
光のみに基いて、免疫の有無、および免疫がある場合に
は免疫の程度を検出することができる。
用光学系(15)を通して光電子増倍管(4)に導かれる
ことにより、抗体(6)に受容された抗体(8)を標識
している燐光物質(9)の量、即ち、抗体(6)と抗原
抗体反応を行なった抗原(7)の量に対応する電気信号
に変換される。この変換された電気信号は、Xeフラッシ
ュランプ(13)が発光していない期間においてのみCPU
(5)に取込まれ、励起光の影響を全く受けていない燐
光のみに基いて、免疫の有無、および免疫がある場合に
は免疫の程度を検出することができる。
また、Xeフラッシュランプ(11)から出力される励起光
強度に対応する信号をフォトダイオード(16)により生
成し、積分回路(17b)およびA/Dコンバータ(18)を通
してCPU(5)に供給することにより、上記電気信号に
対して必要な補償演算を施し、励起光強度の変動の影響
を排除して、正確な免疫検査結果信号を得ることができ
る。
強度に対応する信号をフォトダイオード(16)により生
成し、積分回路(17b)およびA/Dコンバータ(18)を通
してCPU(5)に供給することにより、上記電気信号に
対して必要な補償演算を施し、励起光強度の変動の影響
を排除して、正確な免疫検査結果信号を得ることができ
る。
以上の説明から明らかなように、光導波路(2)に対し
て励起光を導入するのであるが、連続的に導入するので
はなく、間欠的にのみ導入するのであるから、光導入部
(3a)から導出される燐光が励起光の影響を受ける状態
と励起光の影響を全く受けない状態とが交互に出現す
る。
て励起光を導入するのであるが、連続的に導入するので
はなく、間欠的にのみ導入するのであるから、光導入部
(3a)から導出される燐光が励起光の影響を受ける状態
と励起光の影響を全く受けない状態とが交互に出現す
る。
この結果、励起光が導入されていない期間についてみれ
ば、領域(1)に固定された抗体(6)に対して抗原
(7)を媒介として結合された抗体(8)に標識されて
いる燐光物質(9)の発光の一部のみが光導入部(3a)
から導出され、抗体(6)と抗原抗体反応を行なった抗
原(7)の量、即ち、免疫の程度に対応する強度の光の
みが受光部(4)に入射させられることになる。
ば、領域(1)に固定された抗体(6)に対して抗原
(7)を媒介として結合された抗体(8)に標識されて
いる燐光物質(9)の発光の一部のみが光導入部(3a)
から導出され、抗体(6)と抗原抗体反応を行なった抗
原(7)の量、即ち、免疫の程度に対応する強度の光の
みが受光部(4)に入射させられることになる。
したがって、免疫検査精度を著しく向上させることがで
きる。
きる。
第5図は他の手順による免疫検査を説明する概略図であ
り、第4図の手順と異なる点は、測定対象溶液の収容と
燐光物質溶液の収容とをこの順に行なう代わりに、第5
図Aに示すように、測定対象溶液と燐光物質溶液とを予
め混合しておいて、混合溶液を収容室(1b)に収容する
ようにした点のみである。
り、第4図の手順と異なる点は、測定対象溶液の収容と
燐光物質溶液の収容とをこの順に行なう代わりに、第5
図Aに示すように、測定対象溶液と燐光物質溶液とを予
め混合しておいて、混合溶液を収容室(1b)に収容する
ようにした点のみである。
したがって、この実施例の場合にも、予め固定している
多数の抗体(6)との間で抗原抗体反応を行なった抗原
(7)に、既に燐光物質(9)で標識された抗体(8)
が受容されることになる。そして、Xeフラッシュランプ
(11)から間欠的に出力される励起光が光導波路(2)
に導入されれば、抗原(7)に受容された抗体(8)の
量、即ち、燐光物質(9)の量に対応する強度の光が生
成され、この光の一部が光導波路(2)を通して伝播さ
れ、光導入部(3a)から導出されて光電子増倍管(4)
に導かれることにより、免疫の程度に対応する電気信号
を生成することができる。そして、励起光が光導波路
(2)に導入されていない期間における電気信号を積分
回路(17a)およびA/Dコンバータ(18)を通してCPU
(5)に供給することにより、励起光の影響を全く受け
ない燐光の強度に対応するデータを取込むことができ
る。
多数の抗体(6)との間で抗原抗体反応を行なった抗原
(7)に、既に燐光物質(9)で標識された抗体(8)
が受容されることになる。そして、Xeフラッシュランプ
(11)から間欠的に出力される励起光が光導波路(2)
に導入されれば、抗原(7)に受容された抗体(8)の
量、即ち、燐光物質(9)の量に対応する強度の光が生
成され、この光の一部が光導波路(2)を通して伝播さ
れ、光導入部(3a)から導出されて光電子増倍管(4)
に導かれることにより、免疫の程度に対応する電気信号
を生成することができる。そして、励起光が光導波路
(2)に導入されていない期間における電気信号を積分
回路(17a)およびA/Dコンバータ(18)を通してCPU
(5)に供給することにより、励起光の影響を全く受け
ない燐光の強度に対応するデータを取込むことができ
る。
この結果、上記の手順を採用した場合と同様に、高精度
に免疫検査を行なうことができる。
に免疫検査を行なうことができる。
<具体例> エオシンで標識された抗体を用いてフェリチンの測定を
行なう場合には、 領域(1)に抗フェリチン抗体を固定し、 収容室(1b)に、測定対象溶液およびエオシンで標
識された抵フェリチン抗体を含む溶液の混合溶液を収容
することにより、フェリチンと抵フェリチン抗体との光
源抗体反応を行なわせ、 Xeフラッシュランプ(11)から間欠的に出力される
励起光を光導波路(2)に導入してエオシンを励起し、
励起光が導入されていない期間におけるエオシンからの
燐光に基いて免疫検査を行なった。
行なう場合には、 領域(1)に抗フェリチン抗体を固定し、 収容室(1b)に、測定対象溶液およびエオシンで標
識された抵フェリチン抗体を含む溶液の混合溶液を収容
することにより、フェリチンと抵フェリチン抗体との光
源抗体反応を行なわせ、 Xeフラッシュランプ(11)から間欠的に出力される
励起光を光導波路(2)に導入してエオシンを励起し、
励起光が導入されていない期間におけるエオシンからの
燐光に基いて免疫検査を行なった。
そして、以上の測定を行なった場合における測定値は、
螢光物質標識抗体を用いた場合に7%のばらつきを有し
ていたのに対して、4%のばらつきしかなく、免疫検査
精度を著しく向上させることができた。
螢光物質標識抗体を用いた場合に7%のばらつきを有し
ていたのに対して、4%のばらつきしかなく、免疫検査
精度を著しく向上させることができた。
この具体例からも明らかなように、励起光の影響を全く
受けない期間における燐光のみに基く測定を行なうの
で、螢光よりも著しく微弱な燐光であっても、免疫検査
精度を著しく向上させることができる。
受けない期間における燐光のみに基く測定を行なうの
で、螢光よりも著しく微弱な燐光であっても、免疫検査
精度を著しく向上させることができる。
尚、この発明は上記の実施例に限定されるものではな
く、例えば、領域(1)に対して抗体(6)を固定する
代わりに抗原を固定しておくことが可能であるほか、燐
光物質として他の物質を用いることが可能であり、ま
た、光導出部(3b)から導出される燐光に基いて免疫検
査を行なうことが可能であるほか、光導波路の側方にお
いて燐光を受光することにより免疫検査を行なうことが
可能であり、さらに、収容室(1b)のサイズを適宜設定
することが可能であるほか、光導波路(2)の屈折率を
適宜設定することが可能であり、その他、この発明の要
旨を変更しない範囲内において種々の設計変更を施すこ
とが可能である。
く、例えば、領域(1)に対して抗体(6)を固定する
代わりに抗原を固定しておくことが可能であるほか、燐
光物質として他の物質を用いることが可能であり、ま
た、光導出部(3b)から導出される燐光に基いて免疫検
査を行なうことが可能であるほか、光導波路の側方にお
いて燐光を受光することにより免疫検査を行なうことが
可能であり、さらに、収容室(1b)のサイズを適宜設定
することが可能であるほか、光導波路(2)の屈折率を
適宜設定することが可能であり、その他、この発明の要
旨を変更しない範囲内において種々の設計変更を施すこ
とが可能である。
<発明の効果> 以上のように第1の発明は、励起光を間欠的に導入する
ことにより発光物質を発光させ、この発光を光導波路を
通して伝播させて受光部に導き、励起光が供給されてい
ない期間における伝播光のみに基いて免疫検査を行なう
ようにしているのであるから、免疫の有無、および免疫
がある場合には免疫の程度を著しく高精度に検査するこ
とができるという特有の効果を奏する。
ことにより発光物質を発光させ、この発光を光導波路を
通して伝播させて受光部に導き、励起光が供給されてい
ない期間における伝播光のみに基いて免疫検査を行なう
ようにしているのであるから、免疫の有無、および免疫
がある場合には免疫の程度を著しく高精度に検査するこ
とができるという特有の効果を奏する。
第2の発明は、光導波路が断面方形状に形成されている
とともに、光導波路の側面に検査対象溶液を収容する収
容室が形成されているので、抗原、或は抗体を固定する
領域を大きくすることができ、全体として光導波路を伝
播するエバネッセント波の強度を大きくして、免疫検査
精度を向上させることができるという特有の効果を奏す
る。
とともに、光導波路の側面に検査対象溶液を収容する収
容室が形成されているので、抗原、或は抗体を固定する
領域を大きくすることができ、全体として光導波路を伝
播するエバネッセント波の強度を大きくして、免疫検査
精度を向上させることができるという特有の効果を奏す
る。
第3の発明は、光導波路に励起光を間欠的に導入するこ
とにより燐光物質を励起し、励起光遮断後においても持
続する燐光に基いて測定を行なうのであるから、螢光と
比較して発光光強度が著しく弱くても、励起光の影響が
皆無になることにより、発光光強度の測定精度を著しく
向上させ、ひいては免疫検査精度を著しく向上させるこ
とができるという特有の効果を奏する。
とにより燐光物質を励起し、励起光遮断後においても持
続する燐光に基いて測定を行なうのであるから、螢光と
比較して発光光強度が著しく弱くても、励起光の影響が
皆無になることにより、発光光強度の測定精度を著しく
向上させ、ひいては免疫検査精度を著しく向上させるこ
とができるという特有の効果を奏する。
第4の発明は、光導波路に励起光を間欠的に導入するこ
とにより燐光物質を励起し、励起光遮断後においても持
続する燐光に基いて測定を行なうのであるから、螢光と
比較して発光光強度が著しく弱くても、励起光の影響が
皆無になることにより、発光光強度の測定精度を著しく
向上させ、ひいては免疫検査精度を著しく向上させるこ
とができるとともに、検査対象物質および燐光物質で標
識された抗原、或は抗体を、予め固定された抗原、或は
抗体に対して同時に反応させることができるので、免疫
検査に必要な操作を簡素化することができるという特有
の効果を奏する。
とにより燐光物質を励起し、励起光遮断後においても持
続する燐光に基いて測定を行なうのであるから、螢光と
比較して発光光強度が著しく弱くても、励起光の影響が
皆無になることにより、発光光強度の測定精度を著しく
向上させ、ひいては免疫検査精度を著しく向上させるこ
とができるとともに、検査対象物質および燐光物質で標
識された抗原、或は抗体を、予め固定された抗原、或は
抗体に対して同時に反応させることができるので、免疫
検査に必要な操作を簡素化することができるという特有
の効果を奏する。
第1図はこの発明の免疫検査装置の一実施例を示す概略
斜視図、 第2図は中央縦断面図、 第3図は免疫検査装置の光学的構成を示す概略図、 第4図は免疫検査手順を説明する概略図、 第5図は他の免疫検査手順を説明する概略図、 第6図は励起光のピーク波長と螢光のピーク波長との関
係を説明する図。 (1b)……収容室、(2)……光導波路、 (4)……受光部としての光電子増倍管、 (5)……検出部としてのCPU、(6)(8)……抗
体、 (7)……抗原、(9)……燐光物質、 (11)……光源としてのXeフラッシュランプ
斜視図、 第2図は中央縦断面図、 第3図は免疫検査装置の光学的構成を示す概略図、 第4図は免疫検査手順を説明する概略図、 第5図は他の免疫検査手順を説明する概略図、 第6図は励起光のピーク波長と螢光のピーク波長との関
係を説明する図。 (1b)……収容室、(2)……光導波路、 (4)……受光部としての光電子増倍管、 (5)……検出部としてのCPU、(6)(8)……抗
体、 (7)……抗原、(9)……燐光物質、 (11)……光源としてのXeフラッシュランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−191965(JP,A) 特開 昭61−184442(JP,A) 特開 昭62−254038(JP,A) 特開 昭62−254039(JP,A) 特開 昭62−254040(JP,A) 特開 昭61−275656(JP,A)
Claims (4)
- 【請求項1】光導波路(2)の側面所定位置に検査対象
溶液を収容する収容室(1b)が形成されているととも
に、収容室(1b)内に位置する光導波路(2)の側面
に、燐光物質(9)で標識された抗原、或は抗体(8)
を検査対象物質(7)を媒介として受容する抗原、或は
抗体(6)が固定されており、しかも、上記光導波路に
対して励起光を間欠的に供給する光源(11)と、受容さ
れた識別抗原、或は抗体(8)の燐光のうち光導波路
(2)を通して伝播するエバネッセント波を受光し、励
起光が供給されていない期間におけるエバネッセント波
に対応する電気的信号を生成する受光部(4)(5)と
が設けられていることを特徴とする免疫検査装置。 - 【請求項2】光導波路(2)が断面方形状に形成されて
いるとともに、光導波路(2)の側面に検査対象溶液を
収容する収容室(1b)が形成されている上記特許請求の
範囲第1項記載の免疫検査装置。 - 【請求項3】光導波路(2)の側面に固定した抗原、或
は抗体(6)に対して検査対象物質(7)を反応させた
後、燐光物質(9)で標識された抗原、或は抗体(8)
を反応させ、次いで光導波路に間欠的に励起光を導入す
ることにより燐光物質(9)を間欠的に発光させ、光導
波路(2)近傍に位置する燐光物質(9)からの発光の
みを光導波路(2)を通して伝播させ、励起光を供給し
ていない期間における伝播光に基いて免疫検査を行なう
ことを特徴とする免疫検査方法。 - 【請求項4】光導波路(2)の側面に固定した抗原、或
は抗体(6)に対して検査対象物質(7)および燐光物
質(9)で標識された抗原、或は抗体(8)を反応さ
せ、次いで光導波路に励起光を間欠的に導入することに
より燐光物質(9)を間欠的に発光させ、光導波路
(2)近傍に位置する燐光物質(9)からの発光のみを
光導波路(2)を通して伝播させ、励起光を供給してい
ない期間における伝播光に基いて免疫検査を行なうこと
を特徴とする免疫検査方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63048134A JPH0746109B2 (ja) | 1988-02-29 | 1988-02-29 | 免疫検査装置および免疫検査方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63048134A JPH0746109B2 (ja) | 1988-02-29 | 1988-02-29 | 免疫検査装置および免疫検査方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01221667A JPH01221667A (ja) | 1989-09-05 |
JPH0746109B2 true JPH0746109B2 (ja) | 1995-05-17 |
Family
ID=12794863
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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