JPH0745849Y2 - 自動装着用熱伝導性電気絶縁シート - Google Patents

自動装着用熱伝導性電気絶縁シート

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JPH0745849Y2
JPH0745849Y2 JP1990057321U JP5732190U JPH0745849Y2 JP H0745849 Y2 JPH0745849 Y2 JP H0745849Y2 JP 1990057321 U JP1990057321 U JP 1990057321U JP 5732190 U JP5732190 U JP 5732190U JP H0745849 Y2 JPH0745849 Y2 JP H0745849Y2
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JP
Japan
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heat
sheet
automatic mounting
heat dissipation
adhesive layer
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JP1990057321U
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JPH0416827U (ja
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昭生 中野
勉 米山
清巳 小川
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は自動装着用熱伝導性電気絶縁シート、特には熱
の発生を伴なうパワートランジスター、サイリスタ、整
流器、トランスなどの放熱のために用いられる、自動装
着用熱伝導性電気絶縁シートに関するものである。
(従来の技術) パワートランジスター、サイリスタ、整流器、トランス
などのように稼動時に熱の発生を伴なうものについて
は、熱の発生によって特性が低下したり、場合によって
は破損が伴なわれるために、これを設置するときに放熱
器を取りつけたり、金属シヤーシに固定して放熱すると
いう方法が行なわれているが、この際電気絶縁性と放熱
性を向上させるために発熱性部品と放熱器との間にシー
ト状の熱伝導性電気絶縁材が介在させられている。
(考案が解決しようとする課題) しかし、従来この種の機器に対する放熱器の取りつけ
は、まず所定の形状に加工した熱伝導性電気絶縁シート
(以下放熱シートと略記する)を放熱器の所定の位置に
置き、ついでこの上に発熱性部品を置き、最後に発熱性
部品と放熱器をネジあるいは適宜の固定用治具で固定す
るという方法で行なわれているために、これには放熱シ
ートと発熱性部品との位置ずれが起りやすいし、正確な
位置決めに作業時間がかかり、さらには水平面でない面
に取りつけるのに手間がかかるという欠点がある。
また、この種の電気・電子機器の組立は現在かなりの部
分が自動化されているのであるが、放熱シートの装着は
このシートがゴム弾性体であるために自動化が難しく、
手作業で行なわれており、さらに放熱器および発熱性部
品に傷やマークがあると放熱シートだけでは密着性がわ
るく、放熱性も低下することがあるという不利がある。
(課題を解決するための手段) 本考案はこのような不利を解決した自動装着用放熱シー
トに関するもので、これは所定の形状に加工した熱伝導
性電気絶縁シリコーンゴムシートの一方の表面にシリコ
ーン粘着剤層を設け、これをフッ素置換基を側鎖に有す
るオルガノポリシロキサン硬化皮膜を設けたテープ状の
セパレーターの上に一定間隔で、あるいは間隔をおかず
にならべてなることを特徴とするものである。
すなわち、本考案者らは熱伝導性電気絶縁シート(放熱
シート)をラベリング装置などで自動的に放熱器あるい
は発熱性部品に装着できる自動装着用放熱シートを開発
すべく種々検討した結果、放熱シートの表面にシリコー
ン粘着剤層を設けて、これをフッ素置換基を側鎖に有す
るオルガノポリシロキサン硬化膜を設けたテープ状のセ
パレータ上に一定間隔でならべたものとしてこれをラベ
リング装置に取付ければ、放熱器、発熱性部品に容易に
取りつけることができるし、これによれば小さい締め付
け力ですぐれた密着性が得られるので接触熱抵抗を低減
でき、高い熱伝導性が得られると同時に放熱シートの破
損防止、位置決めが容易になるということを見出して本
考案を完成させた。
以下にこれをさらに詳述する。
(作用) 本考案は放熱シートの表面に粘着剤層を設け、これをテ
ープ状のセパレータ上に一定間隔でならべてなる自動装
着用放熱シートに関するものである。
本考案に用いられる放熱シートは耐熱性、耐寒性、耐候
性、電気絶縁性にすぐれているシリコーンゴムに充填剤
としてシリカ、アルミナ、酸化マグネシウム、酸化亜
鉛、炭化ケイ素、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、石英
などの熱伝導性無機物を単独またはこれらの組み合わせ
で含有されたものであり、これはゴム弾性を有するので
発熱性部品を取り付ける際に密着性にすぐれ、部品を破
損する恐れがない。また、このシリコーンゴムシートは
補強のためにガラス繊維、セラミック繊維、ナイロン、
ポリエステルなどの有機繊維から作られた布あるいはフ
イルムをはさみこんだものとしてもよい。また、この形
状は単なるシート状のものでもよく、トランジスタなど
の形状に打ち抜いたものであってもよいが、この厚さは
通常0.2〜1.0mm程度のものとすればよい。
また、この放熱シートに設けられる粘着剤層としては、
長期にわたって過酷な条件下で使用される発熱部品用で
あることから耐熱性、耐寒性、耐候性、電気絶縁性にす
ぐれているシリコーン系粘着剤を用い、さらにこの粘着
剤層も熱伝導性を有するものとすることがよいので、こ
れに上記した熱伝導性無機物を添加したものとすること
がよい。なお、この粘着剤層の厚さはここに使用する粘
着剤、放熱シート、発熱部品の種類によって異なるが、
必要以上にこれを厚くすると放熱シートの放熱性が低下
するので、所定の粘着力を付与するということからは一
般的に10〜60μmの範囲となるようにすればよい。
本考案の自動装着用放熱シートは上記した放熱シートの
一面に上記した粘着剤層を設け、これをテープ状のセパ
レーター上にならべたものである。本考案で使用される
セパレーターは紙、プラスチックフィルム、金属箔など
の表面に離型剤層を設けたものであるが、通常のジメチ
ルポリシロキサン硬化皮膜を設けたシリコーン系セパレ
ーターではシリコーン系粘着剤に対しては経時とともに
重剥離化し自動装着時にトラブルを起こすので、シリコ
ーン粘着剤に対するセパレーターとしてはフッ素置換長
鎖アルキル基やフッ素置換アルキルエーテル基を側鎖に
有するオルガノポリシロキサンの硬化皮膜を設けたもの
とする必要がある。
本考案の自動装置用放熱シートの製造は、イ)所定の形
状に加工したシリコーンゴム放熱シートの一方の表面に
粘着剤層を設け、これをテープ状のセパレーターの上に
一定間隔でならべる方法、ロ)幅広の放熱シートの一方
の表面にシリコーン粘着剤層を設け、その上にセパレー
ターをラミネートし、スリッターなどで一定の幅にスリ
ットしてテープ状としたのち、自動打ち抜き装置でシリ
コーンゴム放熱シートとシリコーン粘着剤層だけを所定
の形状に一定間隔で打ち抜き(セパレーターは打ち抜か
ない)、不用のシリコーンゴム放熱シートを取り除く方
法、などで行えばよいが、工業的にはロ)の方法とする
ことがよい。なお、これらの場合においてシリコーン粘
着剤層を設けるにはエアードクターコーター、ブレード
コーター、ナイフコーターなどの後計量法、あるいはリ
バースロールコーター、グラビアコーター、スプレイコ
ーターなどの前計量法を用いればよい。
つぎに本考案の自動装着用放熱シートを添付の図面にも
とづいて説明する。第1図、第2図は本考案の自動装着
用放熱シートの縦断面図を示したものであり、これは第
1図に示したように放熱シート1の一面に粘着剤層2を
設け、これをセパレーター3の上にならべたものである
が、この放熱シート1は補強のために第2図に示したよ
うにガラスクロス4をはさみこんだものとしてもよい。
また、第3図〜第6図は本考案の自動装着用放熱シート
の平面図を示したもので、これはセパレーター3の上に
粘着剤層2を設けた放熱シート1を第3図に示したよう
に一定間隔でならべたもの、第4図に示したように放熱
シートを間隔をおかずにならべたもの、第5図に示した
ように放熱シート1に該放熱シートと放熱器を固定する
ためのネジ用の穴を設けたもの、第6図に示したように
放熱シート1をトランジスタのTO−3型の形状にしたも
のが例示される。
(実施例) つぎに本考案の実施例をあげる。
実施例 放熱シートとしてシリコーンゴムに熱伝導性無機物とし
てのアルミナを添加したシリコーンゴム組成物から作製
された厚さ0.45mmの放熱シート・TC−45AG[信越化学工
業(株)製商品名]を使用し、この一面にシリコーン系
粘着剤・KR−101−10[信越化学工業(株)製商品名]1
00重量部、トルエン100重量部、ベンゾイルパーオキサ
イド1重量部とからなる粘着剤組成物をナイフコーター
を用いて塗布し、150℃で10分間熱処理して厚さ30μm
の粘着剤層を設けた。
ついでこれをポリエチレンラミネート紙の表面にフッ素
置換長鎖アルキル基を側鎖に有するオルガノポリシロキ
サンの硬化皮膜を0.9g/m2で設けたセパレーターにラミ
ネートしたのち、スリッター装置を用いて幅22mmのテー
プ状とし、さらに自動打ち抜き装置でこれを連続的に打
ち抜いて第3図に示したような自動装着用放熱シートを
作った。
つぎにこの自動装着用放熱シート5を第7図に示した自
動装着装置9にセットした。この自動装着装置9はセパ
レータ剥離端子10、圧着シリンダー6、ベルトコンベア
ー7からなるもので、ベルトコンベアー7の上に放熱器
8・FAB 150 PS-AN-0((株)オーエス製、商品名)を
のせ、作動させたところ、この放熱器8に放熱シート1
を連続的に30個/分の速度で貼り付けることができ、作
業性が大幅に改善された。
また、この放熱器8の表面を約100μm程度あらし、こ
れに放熱シートを介してトランジスタ・2SD751[松下電
器産業(株)製、商品名]を取りつけ、直径3mmのネジ
で5kg-cmのトルクで締め付け、このトランジスタに5V×
2Aの電力を印加し、10分後のトランジスタの温度(T1
と放熱器の温度(T2)を熱電対で測定し、この熱抵抗R
を式 から求めることとし、前記した放熱シートTC-45AGをト
ランジスタ形状に加工したものと本考案のシリコーン粘
着剤層を有する放熱シートとを取りつけたものと比較し
たところ、本考案のもののRが2.2(℃/w)で、あった
のに対し、比較例のものはRが2.5(℃/w)で、本考案
のもののほうが伝熱性のよいものであることが確認され
た。
(本考案の効果) 本考案は自動装着用放熱シートに関するもので、これは
前記したように所定の形状に加工した放熱シートの一方
の表面に粘着剤層を設け、これをテープ状のセパレータ
の上に一定間隔でならべてなるものであるが、このもの
はこれをラベリング装置に取りつけると、セパレータか
ら離された粘着剤層を放熱器、発熱部品に粘着させるこ
とができるので、放熱シートを放熱器、発熱部品に容易
に取りつけることができるし、これによれば小さい締め
付け力ですぐれた密着力が得られるので接触熱抵抗を低
減することができ、高い伝熱性が得られるし、放熱シー
トの破損防止、位置決めも容易になるという有利性が与
えられる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本考案の自動装着性放熱シートの縦断
面図、第3図〜第6図はその平面図、第7図は実施例で
使用された自動装着装置の概略図を示したものである。 1……放熱シート、2……粘着剤層 3……セパレーター、4……ガラスクロス 5……自動装着用放熱シート 6……圧着シリンダー 7……ベルトコンベアー、8……放熱器 9……自動装着装置 10……セパレータ剥離端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭54−101351(JP,U) 実開 昭63−50138(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の形状に加工した熱伝導性電気絶縁シ
    リコーンゴムシートの一方の表面にシリコーン粘着剤層
    を設け、これをフッ素置換基を側鎖に有するオルガノポ
    リシロキサンの硬化皮膜を設けたテープ状のセパレータ
    ーの上に一定間隔で、あるいは間隔をおかずにならべて
    なることを特徴とする自動装着用熱伝導性電気絶縁シー
    ト。
JP1990057321U 1990-05-31 1990-05-31 自動装着用熱伝導性電気絶縁シート Expired - Lifetime JPH0745849Y2 (ja)

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JPH0416827U JPH0416827U (ja) 1992-02-12
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WO2014104292A1 (ja) * 2012-12-31 2014-07-03 株式会社Pat フッ素樹脂シートとその製造方法
JP7298621B2 (ja) * 2018-09-28 2023-06-27 住友電気工業株式会社 ワイヤーハーネスの固定構造

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JPS6350138U (ja) * 1986-09-19 1988-04-05

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