JPH0745536A - タングステンcvd装置 - Google Patents

タングステンcvd装置

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JPH0745536A
JPH0745536A JP18455993A JP18455993A JPH0745536A JP H0745536 A JPH0745536 A JP H0745536A JP 18455993 A JP18455993 A JP 18455993A JP 18455993 A JP18455993 A JP 18455993A JP H0745536 A JPH0745536 A JP H0745536A
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wafer
film
susceptor
chamber
cooling
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Seiichi Inaba
精一 稲葉
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Abstract

(57)【要約】 【目的】バリアメタル膜が形成されていないウェハー周
辺部へのタングステン膜の成長を抑制し、下地酸化膜と
の密着性の悪さから生じるタングステン膜はがれ及びパ
ーテイクルの発生を防止する。 【構成】ウェハー5を保持するステージを、ヒーターを
有するサセプタ2とこれを囲む冷却部4aとに分離す
る。チャンバー1は保持されたウェハー5を境界にして
上下2つの室に分けられ、それぞれ独立に真空ポンプ
6、7を有している。この真空ポンプ6、7によってウ
ェハー5の上下で真空圧力差を生じさせ、ウェハー5を
サセプタ2及び冷却部4aに密着させる。ウェハー5の
周辺部は冷却部4aに接触しているためタングステン成
膜が起こらず、従って膜はがれも生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体製造プロセスにお
いてウェハー上に金属薄膜を形成する際に用いるタング
ステンCVD装置に関する。
【0002】
【従来の技術】化学的気相成長(CVD)法は半導体製
造工程の薄膜形成に用いられる重要な方法の一つであ
る。近来、超LSIの設計ルールが厳しくなり、スパッ
タリングによるAl配線ではその後の工程でストレスマ
イグレーションが発生するなど、信頼性に問題が生じて
いる。そこで、上記の厳しい設計ルールでも充分に信頼
性を向上させることが可能な金属薄膜のCVD装置が登
場した。特に、タングステンCVD装置はカバレッジ、
層抵抗ともに良好であり、種々の工程で使用される可能
性がある。
【0003】この装置による微細コンタクトの埋込み
は、まずコンタクトホール形成後、Ti/TiNのバリ
アメタル膜を形成し、その後タングステンCVD装置を
用いてコンタクトホールを埋め込む。この際、前工程の
バリアメタル成膜時に、図5の断面図に示すようにウェ
ハー5の周辺部に幅数mm程度のバリアメタル膜11が
形成されない部分ができる。これはスパッタ工程の際、
ガイドリングでウェハー5の周辺部を押さえるためであ
る。このため、バリアメタル膜11の周辺にはBPSG
等の酸化膜13が露出しており、この部分にタングステ
ン膜が生長すると密着層であるバリアメタル膜11が存
在しないためにタングステンの膜はがれが生じる。
【0004】この膜はがれはウェハー上にパーティクル
となって存在するため、製品歩留りが悪化する。この膜
はがれを防止するために、従来の装置は図4の断面図に
示すように、ウェハー5の周辺部に接触型のシャドーリ
ング12を設け、パージガスを流しつつウェハー周辺部
へシャワーヘッド3からの反応性ガスが侵入しないよう
な構造としている。しかし、この構造ではウェハー搬送
時にシャドーリング12をウェハー5に着脱する必要が
あり、ウェハー5とシャドーリング12との境界で生成
したタングステン膜がパーティクルの発生源となってい
る。
【0005】また、必要とする個所以外にタングステン
膜を生成させない他の方法としては、特開昭63−15
3276号公報に示すように、必要個所以外の部分をタ
ングステン膜生成温度以下に下げることによって膜の生
成を防ぐ方法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この従来のCVD装置
では、ウェハー周辺部にタングステン膜を生成させない
ようにするために、シャドーリングを介在させて反応性
ガスをウェハー周辺部に到達させないようにするか、ま
たは、タングステン膜を必要としない部分を冷却しこの
部分をタングステン膜生成温度以下に保つ方法がある。
しかし、前者のようにウェハーへシャドーリングを接触
させる方法では、接触部分において着脱時に膜はがれに
よるパーティクルが発生するという問題点がある。そこ
で、本発明ではウェハー周辺部に低温領域を作ることに
よってタングステン成膜が起こらないように抑制し、密
着性の悪さから生じる膜はがれを防止するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のタングステンC
VD装置は、薄膜が被着形成されるウェハーを保持して
加熱するステージと、このステージの上方に前記ウェハ
ーと対向配置されて反応ガスを噴出するシャワーヘッド
と、これらを内装するチャンバーとを備え、前記ステー
ジがヒーターを有する中央部とこれを囲む外周部とに分
離され、中央部はヒーターを有するサセプタを構成し、
外周部は冷却媒体を循環させてウェハーの周辺部を冷却
する冷却部を構成している。
【0008】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例のタングステンCVD装置
の断面図である。図1に示すように、ウェハー5を載置
するステージは、中央部のサセプタ2とこのサセプタを
囲む外周部の冷却部4aとに分離されている。サセプタ
2にはヒーターが内蔵され、また冷却部4aには冷却水
配管4が設けられている。また、サセプタ2と冷却部4
aの上面はウェハー5を保持するために同一平面として
ある。チャンバー1はステージに保持されるウェハー5
を境界にして上下2つの室に別れ、それぞれ独立に真空
ポンプ6、7を有している。
【0009】真空ポンプ6はプロセス中は真空度Paに
保ち、真空ポンプ7は真空度Pb(Pa〉Pb)になる
ように設定する。ウェハー5は分離したサセプタ2と冷
却部4aとの間の分離領域におけるPaとPbの圧力差
によって吸着され、ウェハー5の中心部はサセプタ2と
密着し周辺部は冷却部4aと密着する。
【0010】このように、サセプタ2と冷却部4aとの
間の分離領域には真空部が存在するため熱伝導が抑制さ
れ、主な熱伝導はウェハー5によってのみ行われる。サ
セプタ2で成膜温度に達したウェハー5上には反応ガス
の導入により成膜が始まるが、ウェハー5の周辺部は冷
却水によって冷却されているため成膜は起こらず、密着
性の悪さから生じる膜はがれを防止できる。また、シャ
ドーリングによるウェハーへの機械的接触がないためパ
ーティクルが低減できる。
【0011】図2はウェハー上の温度分布を示す図であ
る。サセプタ上のウェハー温度T1を約400℃に設定
し、バリアメタル膜11が存在する最先端部付近の温度
Tcをタングステン成膜最小温度である約300℃に保
つことができるように冷却部温度T2をコントロールす
る。
【0012】成膜時には、図1に示すようにシャワーヘ
ッド3より反応性ガスが導入され、サセプタ2内のヒー
ターによる熱で成膜する。また、ウェハー周辺部への成
膜抑制のために冷却部4a内の冷却水配管4に冷却水を
循環させている。
【0013】図3は本発明のタングステンCVD装置の
他の実施例を示す断面図である。チャンバー1の内部構
成は、前記実施例と同様上下2室に分かれ、それぞれ真
空ポンプ6、7を有している。真空ポンプ6と7の圧力
差により、ウェハー5の中央部はサセプタ2と接触し、
また周辺部は冷却部4bと接触している。冷却は冷却部
4bに液体窒素等を冷却用不活性ガス導入口8より導入
して行う。冷却用不活性ガス導入口8に入った不活性ガ
スは、ウェハー5の裏面周辺部に当ってガイド9に沿っ
て上部チャンバー内部へ放出され、反応性ガスを希釈し
て不活性ガス排気管10より真空排気される。上記によ
りウェハー周辺部のタングステン膜成長を抑制すること
ができる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ウェハー
を載置するステージを、ヒーターを備えた中央部とこれ
を囲む外周部とに分離し、外周部は冷却媒体を循環させ
る冷却部としたことによって、バリアメタル膜が存在し
ないウェハー周辺部においてタングステン膜の成長を抑
制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の断面図である。
【図2】図1のウェハーステージ部分の温度分布図であ
る。
【図3】本発明の他の実施例の断面図である。
【図4】従来のタングステンCVD装置の断面図であ
る。
【図5】タングステン膜を成長させるウェハーの断面図
である。
【符号の説明】
1 チャンバー 2 サセプタ 3 シャワーヘッド 4 冷却水配管 4a、4b 冷却部 5 ウェハー 6、7 真空ポンプ 8 冷却用不活性ガス導入口 9 ガイド 10 不活性ガス排気管 11 バリアメタル 12 シャドーリング 13 酸化膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄膜が被着形成されるウェハーを保持し
    て加熱するステージと、このステージの上方に前記ウェ
    ハーと対向配置されて反応ガスを噴出するシャワーヘッ
    ドと、これらを内装するチャンバーとを備えたタングス
    テンCVD装置において、前記ステージがヒーターを有
    する中央部と、この中央部を囲む外周部とに分離され、
    中央部はヒーターを有するサセプタを構成し、外周部は
    冷却媒体を循環させ前記ウェハーの周辺部を冷却する冷
    却部を構成したことを特徴とするタングステンCVD装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ステージ上に保持するウェハーを境
    にして前記チャンバーを上下2室に分割し、それぞれの
    室に独立に真空ポンプを接続した請求項1記載のタング
    ステンCVD装置。
  3. 【請求項3】 前記チャンバーの上下2室に真空圧力差
    を生じさせ、前記サセプタと冷却部との分離領域におい
    てウェハーを吸着保持する請求項1記載のタングステン
    CVD装置。
JP5184559A 1993-07-27 1993-07-27 タングステンcvd装置 Expired - Lifetime JP2560986B2 (ja)

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