JPH0745481Y2 - 自動給紙装置 - Google Patents

自動給紙装置

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JPH0745481Y2
JPH0745481Y2 JP13612188U JP13612188U JPH0745481Y2 JP H0745481 Y2 JPH0745481 Y2 JP H0745481Y2 JP 13612188 U JP13612188 U JP 13612188U JP 13612188 U JP13612188 U JP 13612188U JP H0745481 Y2 JPH0745481 Y2 JP H0745481Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、コピー用紙等に用いられている普通紙等の薄
手の用紙及び葉書や封筒等の厚手の用紙のように、それ
ぞれ厚さの異なる複数種の用紙を対象として、これらを
自動的に一枚ずつ分離して繰り出し、プリンタや複写機
等に給送する自動給紙装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、自動給紙装置内に堆積された複数枚の用紙を繰り
出すためには、ゴムローラの摩擦力を利用して繰り出
し、これを分離爪により自動的に一枚ずつ分離して供給
している。
第9図はこのような従来の自動給紙装置の構造を示す斜
視図、第10図は第9図の側面図である。
第9図及び第10図において、1は葉書等のように定形に
切断された比較的厚手の用紙である。
2a,2bはこの厚手の用紙1を複数枚積載するため、左右
一対に設けられた用紙積載板であり、その両側にはこの
用紙積載板2a,2b上に積載された前記用紙1の両側端の
位置を規制するための用紙ガイド3a,3bが一体に直立形
成されており、またその前部は下方に段差状に下がって
形成されている。
4a,4bは前記用紙積載板2a,2bの段差状の1段下がってい
る部分の上側に張り出すように取りつけられた押上げ板
である。
5a,5bは前記用紙積載板2a,2bの前部の所定の位置にそれ
ぞれ形成された透孔、6a,6bはこの透孔5a,5bに対向する
ように押上げ板4a,4bに設けられた貫通孔である。
7は左右の用紙積載板2a,2bに貫通して設けられた角
軸、8a,8bはこの用紙積載板2a,2bの両側に設けられ、該
用紙積載板2a,2bを支持する支持体であり、前方にガイ
ド板9が掛け渡されている。
10a,10bはそれぞれ前記用紙積載板2a,2bの前端に設けら
れたガイド子であり、対向して設けられる前記ガイド板
9の手前側に摺動自在に係合されており、このガイド板
9と前記角軸7とにより、用紙積載板2a,2bは左右に摺
動可能となっている。
1は前記支持体8a,8bの間の、前方上部に掛け渡された
ドライブ軸であり、このドライブ軸11には回転すること
により前記用紙1を繰り出して給紙を行う給紙ローラ12
a,12bが回転可能に設けられており、かつこの両給紙ロ
ーラ12a,12bは、前記用紙積載板2a,2bの移動に合わせて
軸方向に移動可能となっている。
そして、このドライブ軸11は図示しない駆動手段により
回転するようになっている。
13a,13bは前記用紙積載板2a,2bと押上げ板4a,4bとの間
に配置されたスプリング等の付勢部材で、前記押上げ板
4a,4bを上方に付勢し、この押上げ板4a,4b上に積載され
た用紙1を前記給紙ローラ12a,12bに圧接されている。
14a,14bは、図示しないが例えば複写記等に用いられる
コピー用紙のような普通の薄手の用紙を給紙する場合
に、その分離を行うための第1の分離爪であり、前記用
紙ガイド3a,3bの前端に取りつけられており、その上端
部は水平状の三角形となっている。
15a,15bは前記厚手の用紙1を分離するための第2の分
離爪、16a,16bはこの第2の分離爪15a,15bをその先端に
取りつけているクランク部材であり、その後端を前記用
紙積載板2a,2bの下側に、回動自在に取りつけられてい
る。
前記第2の分離爪15a,15bは、金属板等の剛性部材の保
持片17a,及び17bと、この保持片17a,17bに貼り付けたポ
リエステルフィルム等の可撓部材18a,18bとにより一体
構造となっている。この可撓性部材18aおよび18bは、そ
の先端が三角形に形成されており、この三角形の部分が
保持片17a,17bの上端からやや長く上方に突出してい
る。
そして、この第2の分離爪15a,15bは、下方から垂直に
前記用紙積載板2a,2bの透孔5a,5b及び押上げ板4a,4bの
貫通孔6a,6bを貫通して、該押上げ板4a,4b上に先端を突
出させている。このとき可撓性部材18a,18bは押上げ板4
a,4b上に堆積される用紙1の前端と接するようになって
いる。
また、押上げ板4a,4bの上面に突出した第2の分離爪15
a,15bの先端は、前記給紙ローラ12a,12bの下面よりもわ
ずかに高い位置となるようになっている。
19a,19bは前記クランク部材16a,16bの先端に形成されて
いる係合溝、20はこの係合溝19a,19bに係合して回転可
能に支持されている切り換え軸、21はこの切り換え軸20
の一端に、支軸21aを支点として一体に回転する切り換
えレバである。
この切り換えレバ21を回動させることにより、押上げ板
4a,4bを付勢部材13a,13bの付勢力に抗して下方に回動さ
せて図示しないロック部によりロックして水平状態に保
持し、各種サイズ及び厚みの用紙を入れ換えるようにな
っている。
そして、この押上げ板4a,4b上に、給送を行おうとする
用紙が載置されたら、前記切り換えレバー21を前記と反
対方向に回動して元の位置に戻し、前記ロックを外す。
これにより、前記押上げ板4a,4bを付勢部材13a,13bの復
旧力により上方に押し上げて、堆積された用紙の最上面
を給紙ローラ12a,12bに圧接させ、給紙可能状態とする
ようになっている。
次に、上述した構成による従来の給紙の動作を、前記第
9図及び第10図に第11図を加えて説明する。
第11図は従来の装置による厚手の用紙の給紙動作を示す
要部側面図であり、同図(a)は給紙開始時の状態、
(b)は給紙開始後の状態を示している。
まず、図示しない駆動手段によりドライブ軸11と一体に
給紙ローラ12a,12bを第11図(a)に示すように、矢印
方向に回転させる。
これにより、この給紙ローラ12a,12bに圧接され、用紙
積載板2a,2bに堆積されている用紙1の最上部の1枚に
は、給紙ローラ12a,12bの摩擦力による前方への送り力
が加えられる。
この時、用紙1の先端は第2の分離爪15a,15bの可撓性
部材18a,18bの上端部に当接しているので、この可撓性
部材18a,18bの上端の三角形の部分が、用紙1の送り力
を受けて用紙1の送り方向に反り返る。
このため、用紙1の先端は可撓性部材18a,18bに沿って
せり上がり、前記給紙ローラ12a,12bの回転に伴って同
図(b)に示すように、第2の分離爪15a,15bを乗り越
えて繰り出されてゆく。
こうして、用紙1は給紙ローラ12a,12bを回転させるこ
とで、自動的に分離させて順次1枚づつ給送される。
なお、図示しないが薄手の用紙を給送する場合は、切り
換えレバ21を回動させることにより、クランク部材16a,
16bを下方に押し下げて回動させ、前記第2の分離爪15
a,15bを押上げ板4a,4bから用紙積載板2b,2bの下方へと
退避させる。
そして、第2の分離爪15a,15bの前方にある第1の分離
爪14a,14bの内側に、前端を接するようにコピー用紙等
の薄手の用紙をセットする。この後、前記厚手の用紙1
の場合と同様に、駆動手段により給紙ローラ12a,12bを
回転させると、最上位の用紙は前方に移動し、第1の分
離爪14a,14bによって両角部が山形に変形し、1枚づつ
確実に分離されるようになっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら上述した従来の自動給送装置においては、
以下に示すような問題点がある。
まず、厚手の用紙を給送する場合に、給送しようとする
用紙の厚さに応じて第2の分離爪の高さが設定されてい
るので、葉書等の単一の種類の用紙のみを専用に給送す
る場合には、その用紙は1枚づつ確実に分離して安定し
た給紙を行うことが可能であるが、葉書以外の、例えば
封筒や証書等の複数種の厚手の用紙を使用する場合は、
第2の分離爪の高さの位置が合わなくなるために安定し
た給紙を行うことが困難となっていた。
つまり、例えば第2の分離爪の高さを葉書に合わせて設
定した場合に、葉書よりも厚さの厚い用紙を給紙しよう
とすると、給紙ローラによりこの用紙が繰り出される
時、葉書よりもこの用紙の剛性のほうが強いため、第2
の分離爪の可撓性部材が必要以上に反り返ってしまうこ
とになる。
その結果、堆積されている用紙同志の摩擦力が、給紙ロ
ーラの送り力よりも強くなってしまい、最上部の用紙だ
けでなく、2枚目以下の用紙も第2の分離爪を乗り越え
易くなって、2重送りや3重送り等の重送が発生するこ
とになる。
このため、この重送を防止しようとして、第2の分離爪
の位置を葉書よりも剛性の強い用紙に合わせた高さに設
定すると、今度はこの用紙より剛性の弱い葉書等の用紙
を給送する場合、その用紙の先端が第2の分離爪を乗り
越える際に折れたりして、次工程においての障害を誘発
する要因を作ってしまうことになる。
また、厚手の用紙ではあるが、前記葉書よりはその厚さ
が薄く、かつ剛性の弱い用紙を給送しようとする場合に
おいても、同様の結果となる。
従って、従来の装置においては一定の厚みを有する単一
の用紙のみ給紙することが可能で、厚みの異なる複数種
の用紙を給送することは困難であるため、汎用性に欠け
るという問題がある。
そこで、本考案は前記問題点を解決するためになされた
もので、給送しようとする厚手の用紙の紙厚が、各々異
なった厚みを有していても、それぞれの用紙全てを1枚
づつ確実に分離して安定した給送を行うことを可能と
し、複数種の厚手の用紙に対応できる汎用性のある自動
給紙装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するため、本考案は、用紙の幅方向に摺
動可能に配置された左右一対の用紙積載板と、この用紙
積載板の両側に直立して形成され、用紙の幅方向を規制
する用紙ガイドと、前記用紙積載板の前端上側に位置す
るように前記用紙ガイド間に渡された回転可能な軸に取
りつけられた給紙ローラと、前記用紙積載板を上方に付
勢して前記給紙ローラに用紙を圧接させる付勢部材とを
備え、前記給紙ローラを回転させることにより用紙積載
板上に堆積された用紙を前方側に給紙する自動給紙装置
において、前記用紙積載板の前端下側から立ち上がるよ
うに配置した薄板状の弾性部材の上部を前記用紙の幅方
向に分割して第1の分離部と第2の分離部を設け、この
第1の分離部は第1を前記用紙面に対して一定の傾斜角
を持つように形成すると共に、第2の分離部は第1の分
離部より給紙方向前部側に延伸して第1の分離部の傾斜
角以上の傾斜角を持つように形成し、かつ第1の分離部
に前記用紙を分離可能な摩擦係数を有する第1の摩擦部
材を固定すると共に、この第1の摩擦部材より大きい摩
擦係数を有する第2の摩擦部材を前記第2の分離部に固
定して、この両摩擦部材を第1の分離部と第2の分離部
の弾性力によりそれぞれ給紙ローラに圧接させて成る分
離爪を備えたことを特徴とする。
〔作用〕
上述した構成を有する本考案は、給紙ローラを回転させ
て用紙積載板上の第1枚目の用紙に送り力が加えると、
この第1枚目の用紙は第1の分離部に設けられた第1の
摩擦部材に接触しつつ乗り越え、さらに前方の第2の分
離部に設けられて第2の摩擦部材に接触し、そしてこの
第2の摩擦部材も同様に乗り越えて繰り出されていく。
このとき第1枚目の用紙は第1の摩擦部材に接触する時
の抵抗が少ないので、スムーズに給紙ローラと第1の摩
擦部材との接触部に入り込むようになる。
このため、ここで給紙ローラと第1の摩擦部材とで第1
枚目の用紙が押さえられ、この状態で前方の第2の摩擦
部材と給紙ローラとの間に入り込んでいく。
また、給紙ローラにより2枚以上の用紙が給紙されてし
まい、この2枚の用紙が第1の摩擦部材を通過して、前
方の第2の摩擦部材に達しても、この第2の摩擦部材は
用紙に対する摩擦係数が第1の摩擦部材の摩擦係数より
大きいことから用紙の分離力が強く、このため第2の摩
擦部材を通り過ぎる時には、2枚目の用紙は確実に分離
されて、第1枚目の用紙のみが繰り出されて行く。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面を用いて説明する。
第1図は本考案の自動給紙装置の一実施例を示す要部斜
視図であり、図において、1は葉書等の比較的厚手の用
紙、22a,22bはこの用紙1を複数枚積載するため、左右
一対に設けられた用紙積載板、23a,23bはこの用紙積載
板22a,22bの両側に一体に直立形成された用紙ガイドで
ある。そして、この用紙積載板22a,22bはその下面側を
ベースプレート24に係合させることにより、ベースプレ
ート24上に左右に摺動自在に支持されており、この用紙
積載板22a,22bを左右に摺動させて、該用紙積載板22a,2
2b上に積載された用紙1の両側端の位置を用紙ガイド23
a,23bにより規制している。
25は支持体であり、この支持体25の両側に突出して形成
されている突条部25a,25bの回転支点部26a,26bに、前記
ベースプレート24が、その両側に形成された回転軸24a,
24bを介して回動可能に支持されている。
27a,27bは用紙積載板22a,22bが左右に摺動する動きに追
従して移動するL字形のブロックである。
28a,28bは前記用紙積載板22a,22bの下面に取りつけられ
て、前記ブロック27a,27bの水平な面との間に配され、
前記ベースプレート24を上方に付勢しているスプリング
等の付勢部材である。
29は前記ベースプレート24の下側に位置するように、前
記支持体25の両突条部25a,25bとの間に支持された角
軸、30はこの角軸29の一端に設けられた回転レバであ
り、この回転レバ30を回転させることにより前記角軸29
を介して、ベースプレート24を上下方向に回動するよう
になっている。
そして、このベースプレート24を下方に回動させて用紙
積載板22a,22b上に給送しようとする用紙1を積載した
後、再びベースプレート24を上方に回動させると、前記
弾性部材28a,28bの反力により、用紙積載板22a,22b及び
ベースプレート24は上方に付勢されて、用紙積載板22a,
22bに堆積された用紙1を、給紙ローラ12a,12bに圧接さ
せる。
31a,31bは前記用紙積載板22a,22b上に堆積された用紙1
を分離するための用紙分離爪であり、この分離爪31a,31
bの構造については第1図に加えて第2図、第3図及び
第4図を用いて説明する。
第2図は本実施例の分離爪の要部斜視図、第3図は本実
施例の分離部材の要部斜視図、第4図は分離爪が取りつ
けられた状態を示す要部側面図である。
図において、32a,32bは弾性を有するバネ材等から成っ
ている分離部材であり、この分離部材32a,32bの上部は
ほぼ3等分に分割され、かつ前記用紙1の進行方向前方
に折り曲げられている。
そしてこの3当分に分割された折り曲げ部のうちの両側
の短い2片を第1の分離部33a,33bとし、この第1の分
離部33a,33bに挟まれた中央の1片を第2の分離部34a,3
4bとしている。
この第2の分離部34a,34bは、両側の第1の分離部33a,3
3bよりも前方に長く延在されており、その途中でさらに
上方に向けて曲折されている。
なお、この時の第1の分離部33a,33bの傾斜角度θ1
は、前記用紙積載板22a,22bに堆積された用紙1の面に
対して30°以下に設定され、またこの第2の分離部34a,
34bの傾斜角度θ2は第1の分離部33a,33bの傾斜角度よ
りも少なくとも同等以上としている。
35a,35bはこの第1の分離部33a,33bの上面に接合固定さ
れた第1の摩擦部材、36a,36bは第2の分離部34a,34bの
上面に接合固定された第2の摩擦部材である。この時,
前記第1の摩擦部材35a,35bの用紙に対する摩擦係数
は、第2の摩擦部材36a,36bの摩擦係数より小さい値と
なっている。
そして、この分離部材32a,32bと第1の摩擦部材35a,35
b、及び第2の摩擦部材36a,36bとにより分離爪31a,31b
が構成されている。
37a,37bは用紙1が給紙ローラ12a,12bにて給紙されると
きに、最大紙厚の用紙1が3枚以上給紙されない高さに
設定されたガイド部材であり、前記分離爪31a,31bをブ
ロック27a,27bとの間に挟んでネジ止め等により固定し
ている。
そして、これら分離爪31a.31bの第1の摩擦部材35a,35
b、及び第2の摩擦部材36a,36bは第1の分離爪33a,33b
及び第2の分離部34a,34bの各バネ力により付勢されて
それぞれ独立して前記給紙ローラ12a,12bに圧接してい
る。
次に、上述した構成により給紙を行う際に、用紙1に加
えられるそれぞれの力関係を図面を用いて説明する。
第5図は第1の摩擦部材による力関係を示す要部側面図
である。
図において、給紙ローラ12a,12bの摩擦係数をμ1、第
1枚目と第2枚目の用紙1の摩擦係数をμ2、給紙ロー
ラ12a,12bに用紙1を押しつける圧接力をP1、第1の分
離部33a,33bにより第1の摩擦部材35a,35bを給紙ローラ
12a,12bに押しつける押圧力をP5、同じく第1の分離部3
3a,33bによる第1の摩擦部材35a,35bの第1枚目の用紙
1への押圧力をP3、同じく第2枚目の用紙1への押圧力
をP4、第1の摩擦部材35a,35bの摩擦係数をμ3、第1
枚目の用紙1における第1の摩擦部材35a,35bからの反
力をF3、第2枚目の用紙1における第1の摩擦部材35a,
35bからの反力をF4とすると、 第1枚目の用紙の送り力がF1=μ1×P1, 第2枚目の用紙の送り力がF2=μ2×P1となるので、 F3=μ3×P3×COP▲θ-1 1▼, F4=μ3×P3×COP▲θ-1 1▼となり μ1>μ2,P4>P3であることから F1>F2,F4>P3、 さらに、μ1>μ3>μ2,P1>P4より F1>F4>F3>F2となる。
したがって第2枚目の用紙1は第1の摩擦部材35a,35b
により分離され、第1枚目の用紙1のみが繰り出される
ことになる。
この時の第1枚目の用紙1のみが繰り出された状態を第
6図の要部側面図に示す。
また、前記第1の摩擦部材35a,35bにて用紙1が2枚繰
り出されてしまった場合、この用紙1が第2の摩擦部材
36a,36bに当接した時の力関係を第7図を用いて説明す
る。
第7図は第2の摩擦部材による第1、及び第2枚目の用
紙に加えられる力関係を示す要部側面図である。
図において、第1枚目の用紙1に加えられる第2の分離
部34a,34bによる第2の摩擦部材37a,37bの押圧力をP7、
第2枚目の用紙1に加えられる同押圧力をP8、第2の摩
擦部材36a,36bの摩擦係数をμ4、第1枚目の用紙1の
第2の摩擦部材36a,36bからの反力をF7、第2枚目の用
紙1の第2の摩擦部材36a,36bからの反力をF8、第1枚
目及び第2枚目の用紙1に対する第1の分離部33a,33b
からの押しつけ力をP5とすると、 第1枚目の用紙の送り力が F1′=F1+μ1×P5=μ1×(P1+P5) 第2枚目の用紙の送り力が F2′=F2−μ3×P5となるので、 F7=μ4×P7×COP▲θ-1 2▼, F8=μ4×P8×COP▲θ-1 2▼となって、 μ1>μ4>μ3>μ2,P1>P5=P6, θ2≧θ1より F1′>F4>F3>F2′となる。
したがって第2枚目の用紙1が第1の摩擦部材35a,35b
により分離されなくても、第2の摩擦部材36a,36bによ
り分離され、第1枚目の用紙1のみが繰り出されること
になる。
この時の第1枚目の用紙1のみが繰り出された状態を第
8図の要部側面図に示す。
このようにして、用紙積載板22a,22bに堆積された用紙
1は、その最上部からまず第1の摩擦部材35a,35bにて
その殆どが、1枚づつ分離されて繰り出されて行く。
しかし、用紙1同志の静電気や、また用紙1を定形の大
きさに切断した時のバリ等により、第1の摩擦部材35a,
35bにより分離されず2枚目の用紙1も一緒に重なって
繰り出されてしまう場合がある。
このような場合であっても、前述した如く第2の摩擦部
材36a,36bは第1の摩擦部材35a,35bの摩擦係数よりも大
きく設定してあり、かつ押圧力が第1の摩擦部材35a,35
bと同等で、また用紙1を迎える傾斜角度θ2も同等以
上であるためその分離力は格段に増している。
従って第1枚目の用紙1と一緒に繰り出された第2枚目
の用紙はこの第2の摩擦部材36a,36にて確実に分離され
ることができる。その結果、第1枚目の用紙1のみが繰
り出されていくことになる。
なお、分離爪の形状は上述した実施例に限られるもので
はなく、たとえば分離部材の上部は3等分に分割するこ
となく、2等分やまた3等分以上としても良く、第1の
分離部が手前側に、第2の分離部が後方に配置して、繰
り出し方向に対して2段階に分離部が設けられているこ
ととすれば良い。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案は、用紙積載板の前端下側か
ら立ち上がるように配置した薄板状の弾性部材の上部を
前記用紙の幅方向に分割して第1の分離部と第2の分離
部を設け、この第1の分離部を前記用紙面に対して一定
の傾斜角を持つように形成すると共に、第2の分離部は
第1の分離部より給紙方向前部側に延伸して第1の分離
部の傾斜角以上の傾斜角を持つように形成し、かつ第1
の分離部に前記用紙を分離可能な摩擦係数を有する第1
の摩擦部材を固定すると共に、この第1の摩擦部材より
大きい摩擦係数を有する第2の摩擦部材を前記第2の分
離部に固定して、この両摩擦部材を第1の分離部と第2
の分離部の弾性力によりそれぞれ給紙ローラに圧接させ
て成る分離爪を備えた構成としている。
そのため、給紙ローラにより繰り出された用紙は、まず
第1の摩擦部材によりほぼ分割され、そして、静電気や
バリ等により第1の摩擦部材にて分離されずに前方の第
2の摩擦部材にまで2枚重なって給送されても、この第
2の摩擦部材において必ず分離されることになる。
これによれば、繰り出された用紙の紙厚がそれぞれ異な
っていても、前後2か所の摩擦部材を通過することにな
るので、確実に1枚づつに分離することが可能となっ
た。
したがって、どのような紙厚の用紙でも安定した給送を
行うことが可能となるので、複数種の厚手の用紙に対応
できる汎用性のある自動給紙装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の自動給紙装置の実施例を示す要部斜視
図、第2図は本実施例に係わる分離爪の要部斜視図、第
3図は本実施例に係わる分離部材の要部斜視図、第4図
は分離爪が取りつけられた状態の要部側面図、第5図は
第1の摩擦部材による力関係を示す要部側面図、第6図
は第1の摩擦部材により用紙が分離給送される状態を示
す要部側面図、第7図は第2の摩擦部材による力関係を
示す要部側面図、第8図は第2の摩擦部材により用紙が
分離給送される状態を示す要部側面図、第9図は従来の
自動給紙装置の要部斜視図、第10図は第9図の側面図、
第11図は従来例の動作を示す要部側面図である。 1……用紙 12a,12b……給紙ローラ 22a,22b……用紙積載板 23a,23b……用紙ガイド 31a,31b……分離爪 32a,32b……分離部材 33a,33b……第1の分離部 34a,34b……第2の分離部 35a,35b……第1の摩擦部材 36a,36b……第2の摩擦部材 37a,37b……ガイド部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】用紙の幅方向に摺動可能に配置された左右
    一対の用紙積載板と、 この用紙積載板の両側に直立して形成され、用紙の幅方
    向を規制する用紙ガイドと、 前記用紙積載板の前端上側に位置するように前記用紙ガ
    イド間に渡された回転可能な軸に取りつけられた給紙ロ
    ーラと、 前記用紙積載板を上方に付勢して前記給紙ローラに用紙
    を圧接させる付勢部材とを備え、 前記給紙ローラを回転させることにより用紙積載板上に
    堆積された用紙を前方側に給紙する自動給紙装置におい
    て、 前記用紙積載板の前端下側から立ち上がるように配置し
    た薄板状の弾性部材の上部を前記用紙の幅方向に分割し
    て第1の分離部と第2の分離部を設け、この第1の分離
    部を前記用紙面に対して一定の傾斜角を持つように形成
    すると共に、第2の分離部は第1の分離部より給紙方向
    前部側に延伸して第1の分離部の傾斜角以上の傾斜角を
    持つように形成し、かつ第1の分離部に前記用紙を分離
    可能な摩擦係数を有する第1の摩擦部材を固定すると共
    に、この第1の摩擦部材より大きい摩擦係数を有する第
    2の摩擦部材を前記第2の分離部に固定して、この両摩
    擦部材を第1の分離部と第2の分離部の弾性力によりそ
    れぞれ給紙ローラに圧接させて成る分離爪を備えたこと
    を特徴とする自動給紙装置。
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