JPH0745441B2 - 分離方法 - Google Patents

分離方法

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JPH0745441B2
JPH0745441B2 JP11384086A JP11384086A JPH0745441B2 JP H0745441 B2 JPH0745441 B2 JP H0745441B2 JP 11384086 A JP11384086 A JP 11384086A JP 11384086 A JP11384086 A JP 11384086A JP H0745441 B2 JPH0745441 B2 JP H0745441B2
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C209/00Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton
    • C07C209/82Purification; Separation; Stabilisation; Use of additives
    • C07C209/86Separation

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、パラ−フルオロアニリンを対応するパラ−未
置換アニリンから分離する方法に関する。
〔従来の技術〕
一般式 〔式中、R1、R2、R3及びR4のうち1つは水素原子、ハロ
ゲン原子、C1-3アルキル基又はCF3基であり、他のもの
は水素原子、ハロゲン原子及びC1-3アルキル基から独立
的に選択される。〕 のパラ−フルオロアニリンは、医薬品及び農薬の製造の
ための価値ある出発物質を構成する。それらは、ニトロ
基に対するパラ位置に置換基を有さない対応するニトロ
化合物のフッ化水素中での接触水素添加により、かなり
簡単な態様で製造され得る。この反応においては、ニト
ロ基はアミノ基に変換されそしてアミノ基に対するパラ
位置にフッ素原子が入る。このようにして、例えばパラ
−フルオロアニリン、パラ−フルオロ−メタ−クロロア
ニリン及びオルト,パラ−ジフルオロアニリンが、それ
ぞれニトロベンゼン、メタ−クロロニトロベンゼン及び
オルト−フルオロニトロベンゼンから出発して製造され
得る。この技法の欠点は、所望のパラ−フルオロアニリ
ンの生成に加えて、パラ位置がフッ素置換されていない
対応するアニリンがかなりの量生成することを伴うこと
である。生成したアニリンの10〜30%mがパラ位置がフ
ッ素置換されていないアニリンからなる反応混合物がし
ばしば得られる。通常副生成物は主生成物の沸点に非常
に近い沸点を有するので、所望のパラ−フルオロアニリ
ンの精製を蒸留によって達成することは極めて困難であ
る。このことが主要な問題点である。かくして、大気圧
では、パラ−フルオロアニリンは187℃の沸点を有する
のに対しアニリンそれ自体は184℃の沸点を有し、パラ
−フルオロ−メタ−クロロアニリンは230℃の沸点を有
するのに対しメタ−クロロアニリンは230℃の沸点を有
し、オルト,パラ−ジフルオロアニリンは170℃の沸点
を有するのに対しオルト−フルオロアニリンは174℃の
沸点を有する。
これらの対となった化合物を分離する際のこの困難性
は、高純度のパラ−フルオロアニリンが所要される場合
主要な問題点を形成する。これらの化合物を蒸留によっ
て分離する困難性は、例えば「フィドラー(Fidler)
等、“ジェイ・オルグ・ケム(J.Org.Chem.)",26(196
1),第4014〜4017頁」及び「ムルベイ(Mulvey)等、
“テトラヘドロン・レターズ(Tetrahedron Letters)"
16(1978)第1419〜1420頁」に論じられている。
〔発明の解決点〕
パラ−フルオロアニリンがパラ位置に置換基を有さない
対応するアニリンとともに存在する混合物中のパラ−フ
ルオロアニリンのモル百分率が、非酸化性の酸の水溶液
からの結晶化によりかなり増大され得る、ということが
今般驚くべきことに見出された。この方法はまた、N−
アルキル置換アニリンの混合物即ち−NH2基でなく−NHR
5又−NR5R6基(ここで、R5及びR6は同じ又は異なるアル
キル基を表す。)を含有するアニリンの混合物にも当て
はまる。
〔解決手段、作用、効果〕 従って、本発明は、パラ−フルオロアニリンを対応する
パラ−未置換アニリンから分離する方法において、一般
式I 〔式中、R1、R2、R3及びR4のうち1つは水素原子、ハロ
ゲン原子、C1-3アルキル基又はCF3基であり、他のもの
は水素原子、ハロゲン原子及びC1-3アルキル基から独立
的に選択され、R5及びR6は水素原子及びアルキル基から
選択される。〕 のパラ−フルオロアニリンと一般式II 〔式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は式Iと同じであ
る。〕 の対応するパラ−未置換アニリンとの出発混合物を非酸
化性の酸の水溶液に溶解し、そしてこの水溶液を冷却し
て該出発混合物におけるよりも高いモル百分率の式Iの
アニリンを有する式I及びIIのアニリンの塩の混合物が
晶出するようにする、ことを特徴とする上記方法を提供
する。
本発明による方法に付され得るアニリンの混合物の例は
次のものである: 1) パラ−フルオロアニリンとアニリンとの混合物 2) メタ−クロロ−パラ−フルオロアニリンとメタ−
クロロアニリンとの混合物 3) メタ,パラ−ジフルオロアニリンとメタ−フルオ
ロアニリンとの混合物 4) メタ−メチル−パラ−フルオロアニリンとメタ−
メチルアニリンとの混合物 5) オルト,パラ−ジフルオロアニリンとオルト−フ
ルオロアニリンとの混合物 6) メタ−(トリフルオロメチル)−パラ−フルオロ
アニリンとメタ−(トリフルオロメチル)アニリンとの
混合物 7) メタ−ブロモ−パラ−フルオロアニリンとメタ−
ブロモアニリンとの混合物 8) メタ−(イソプロピル)−パラ−フルオロアニリ
ンとメタ−(イソプロピル)アニリンとの混合物 9) オルト,メタ−ジクロロ−パラ−フルオロアニリ
ンとオルト,メタ−ジクロロアニリンとの混合物 10) メタ,メタ′−ジクロロ−パラ−フルオロアニリ
ンとメタ,メタ′−ジクロロアニリンとの混合物 11) メタ−クロロ−メタ′−メチル−パラ−フルオロ
アニリンとメタ−クロロ−メタ′−メチルアニリンとの
混合物 12) オルト,オルト′,メタ,メタ′−テトラクロロ
−パラ−フルオロアニリンとオルト,オルト′,メタ,
メタ′−テトラクロロアニリンとの混合物 一般式中R1、R2、R3及びR4の基のうち少なくとも2つが
水素原子であるアニリンの混合物を用いて、本発明によ
る方法を実施することが好ましい。R1、R2、R3及びR4
基のうち1つ又はそれ以上がアルキル基を表す場合、そ
れらは好ましくはメチル基である。R1、R2、R3及びR4
基のうち1つ又はそれ以上がハロゲン原子を表す場合、
それらは好ましくはフッ素及び/又は塩素原子である。
好ましくは、R5及びR6は水素原子及びC1-3アルキル基か
ら選択される。R5及びR6の基のうち少なくとも1つが水
素原子であることが更に好ましい。本発明による方法
は、パラ−フルオロアニリンをアニリンとともに含有す
る混合物中のパラ−フルオロアニリンのモル百分率を増
大させるために、並びにメタ−クロロ−パラ−フルオロ
アニリンをメタ−クロロアニリンとともに含有する混合
物中のメタ−クロロ−パラ−フルオロアニリンのモル百
分率を増大させるために(即ち、式I及びII中のR3が水
素又は塩素原子であり、R1、R2、R4、R5及びR6がすべて
水素原子である場合)、特に有利である。
上記に述べたように、R5及びR6が水素原子を表す一般式
I及びIIの化合物の混合物が、アミノ基の位置にニトロ
基を含有する一般式IIの化合物のフッ化水素中での接触
水素添加の際得られる。R5及びR6のうち少なくとも1つ
がアルキル基である化合物は、かかる混合物を公知のや
り方でアルキル化することにより得られ得る。該接触水
素添加は好ましくは、分子状水素を用いて、0〜150℃
の温度及び70×105Paまでの圧力にて、ニトロ化合物1
モル当たり10〜50モルのフッ化水素の存在下かつ白金酸
化物、パラジウム酸化物及びパラジウム金属からなる群
から選択された水素添加触媒の存在下で行われる。ニト
ロ化合物の重量を基準として計算して0.05〜5%wの量
の白金酸化物、パラジウム酸化物及びパラジウム金属の
存在下で40〜75℃の温度にて接触水素添加を行うことが
特に好ましい。本発明による方法は好ましくは、上述し
た接触水素添加により得られたアニリンの混合物を用い
て行われる。一般式I及びIIの化合物が混合物中に存在
する比率については、50%mよりも多い好ましくは65%
mよりも多い一般式Iの化合物を含有する混合物を用い
て、本発明による方法を実施することが好ましい。
本発明による方法において、アニリンの混合物は非酸化
性の酸の水溶液中に高められた温度にて好都合に溶解さ
れ、次いでその溶液は冷却され、かくして、増大したモ
ル百分率のパラ−フルオロアニリン塩を有する塩の混合
物が晶出され得る。アニリン混合物の溶解及びその溶液
の冷却が行われる温度範囲は原則的に、該溶液の沸点に
より上限がそして該溶液の固化点により下限が制限され
る。上方の温度は、アニリンの混合物が完全に溶解し得
るのに少なくとも充分高く選ばれるべきである。当然、
この温度は、水溶液におけるアニリンの溶解度並びに水
溶液中のアニリンの濃度に依存しよう。所望の結晶化を
起こすために該溶液が冷却される温度範囲は、好ましく
は少なくとも40℃である。好ましくは、該溶液は、約周
囲温度の最小温度まで冷却される。更に、該溶液の冷却
は好ましくは、かくはんしながらかつ1時間当たり20℃
未満の冷却速度で行われる。
本発明による方法において、パラ−フルオロ化合物のモ
ル百分率が初期混合物においてよりも高い結晶生成物が
得られる。パラ−フルオロ化合物のこの精製に加えて、
パラ−フルオロ化合物の損失も起こるであろう(その化
合物の一部が母液に残存する事実に因る。)。本発明に
よる方法において、パラ−フルオロ化合物が高度に精製
されるとともにその化合物が少量しか損失されない、と
いうことが重要である。残念なことにその場合2つの対
立する作用に直面し、即ち、パラ−フルオロ化合物の純
度を一層高くしようとするとその化合物の一層多量の損
失を受け入れねばならず、逆にパラ−フルオロ化合物の
一層高い回収度はその化合物の一層低い純度を伴うであ
ろう。パラ−フルオロ化合物の精製及び損失に関する本
発明による方法の効果は、酸の水溶液中のアニリン混合
物について選ばれる濃度及び酸の水溶液の酸性度によ
り、かなり影響され得る。一般に、酸の水溶液中のアニ
リン混合物の一層低い濃度かつ/又は酸の水溶液の一層
低い酸性度は、パラ−フルオロ化合物の一層高い純度し
かし一層多量の損失をもたらし、一方、一層高い濃度か
つ/又は一層高い酸性度は、一層少量の損失しかし一層
低い純度をもたらすであろう。本発明による方法におい
て、酸の水溶液中のアニリン混合物の濃度については、
好ましい濃度は、酸の水溶液1リットル当たりアニリン
混合物1〜5モル一層好ましくは1.5〜3.5モルである。
酸性度については、アニリン混合物1モル当たり1〜5
当量一層好ましくは1.1〜2.5当量の酸を用いることが好
ましい。本発明による方法は好ましくは、パラ位置に置
換基を含有しない化合物の量が初期混合物中に存在する
その化合物の量の50%m未満になる一方、初期混合物中
に存在するパラ−フルオロ化合物のできる限り多くが結
晶化生成物になるような条件下で行われる。
本発明による方法において、非酸化性の酸の水溶液が用
いられる。硝酸及び過塩素酸の如き酸化性の酸は適さな
い。適当な酸の例は、塩化水素酸、硫酸、フッ化水素酸
及びシュウ酸である。塩化水素酸の水溶液が好ましい。
本発明による方法は、或るモル百分率のパラ−フルオロ
化合物を有する混合物から出発して、比較的高いモル百
分率のその化合物を有する結晶化生成物をもたらす。か
くして、パラ−フルオロ化合物の精製がなされる。例え
ば、70%のモル百分率のパラ−フルオロアニリンを有す
るパラ−フルオロアニリンとアニリンとの混合物から出
発して、パラ−フルオロ化合物のモル百分率が90%であ
る結晶化生成物を得ることができた。パラ−フルオロ化
合物の所望純度に従い、本発明による方法において単一
結晶化工程で充分であり得、あるいはパラ−フルオロ化
合物の更なる精製が達成されるべきである場合は、結晶
化生成物を非酸化性の酸の水溶液に高められた温度にて
溶解しそして冷却してパラ−フルオロ化合物の増大した
モル百分率を有する第2の結晶化生成物が分離され得
る。パラ−フルオロ化合物の純度を更に一層高めるため
に、後者の処理は一回又は数回繰り返され得る。例え
ば、上記の場合即ち70%のモル百分率のパラ−フルオロ
アニリンを有するパラ−フルオロアニリンとアニリンと
の混合物から出発して90%のモル百分率のパラ−フルオ
ロ化合物を有する結晶化生成物が得られた場合、この第
1の結晶化生成物を用いて98%のモル百分率のパラ−フ
ルオロ化合物を有する第2の結晶化生成物が得られ、そ
してこの第2の結晶化生成物から99.5%のモル百分率の
パラ−フルオロ化合物を有する第3の結晶化生成物が得
られた。
本発明による方法を用いて比較的高い純度のパラ−フル
オロ化合物が要求される場合には、最初に得られた結晶
化生成物を非酸化性の酸の水溶液から一回又は数回再結
晶化させることが得策である。何故なら、所望純度のパ
ラ−フルオロ化合物がそのようにして段階的に得られる
場合、パラ−フルオロ化合物の損失は、同じ純度が一工
程で達成される場合よりも少なくなる、ということがわ
かったからである。
上記に述べたように、パラ−フルオロ化合物の精製は、
その一部が母液に残存する故パラ−フルオロ化合物の損
失を伴う。更に、パラ−フルオロ化合物の所望の高い純
度にかんがみて最初に得られた結晶化生成物が非酸化性
の酸の水溶液から一回又は数回再結晶化される場合に
は、各再結晶化工程はパラ−フルオロ化合物の更なる損
失を伴うことになろう。例えば、上記の場合即ち70%の
モル百分率のパラ−フルオロアニリンを有するパラ−フ
ルオロアニリンとアニリンとの混合物から出発して3回
の逐次的結晶化工程を行って99.5%のモル百分率のパラ
−フルオロ化合物を有する第3の結晶化生成物を得た場
合、初期混合物中に存在していたパラ−フルオロ化合物
の量の34%しか、第3の結晶化生成物から回収されなか
った。
本発明による方法において副生成物として得られる母液
を蒸発させて、パラ−フルオロ化合物のモル百分率が再
結晶化された混合物においてよりも低いところの当該2
種の化合物の混合物を生成させることができる。蒸発後
のその混合物中のパラ−フルオロ化合物のモル百分率
は、本発明による方法を用いる場合、酸性度及び濃度を
適当に選ぶことにより、最初に再結晶化された混合物に
おいてよりもかなり高い値に増大され得る。
本発明による方法において最初に得られる結晶化生成物
を一回又は数回再結晶化させることが意図される場合
は、処理されるべき混合物を等しい組成の2つ又はそれ
以上の部分に分け、それらの部分の各々を別々に2回又
はそれ以上の結晶化工程に付し、部分(n+1)の結晶
化(m−1)が行われる溶液に部分nの結晶化mから得
た母液を添加することにより、母液によるパラ−フルオ
ロ化合物の損失は非常に適当に低減され得る。例えば、
上記の場合即ち70%のモル百分率のパラ−フルオロアニ
リンを有するパラ−フルオロアニリンとアニリンとの混
合物から出発して3回の逐次的結晶化工程を行って99.5
%のモル百分率のパラ−フルオロ化合物を有する第3の
結晶化生成物が得られたが初期混合物中に存在していた
パラ−フルオロ化合物の量の34%しか第3の結晶化生成
物から回収されなかった場合において、上記の純度のパ
ラ−フルオロ化合物の収率は、そのプロセスを次のよう
に行うことによって43%に増大され得た。即ち、初期混
合物を2つの部分に分け、これらの部分の各々を3回の
結晶化処理に付し、しかして第1の部分の2回目の結晶
化の母液を第2の部分の1回目の結晶化のための出発溶
液に添加し、第1の部分の3回目の結晶化の母液を第2
の部分の2回目の結晶化のための出発溶液に添加する。
最後に、第1の部分から得られた第3の結晶化生成物
を、第2の部分から得られた第3の結晶化生成物と一緒
にする。
〔実施例〕
本発明は、次の例から更に理解されよう。
例1 70%のモル百分率のパラ−フルオロアニリンを有するパ
ラ−フルオロアニリンとアニリンとの混合物を2つの部
分に分けた。即ち、部分Iは0.7モルのパラ−フルオロ
アニリン及び0.3モルのアニリンからなっており、部分I
Iは0.338モルのパラ−フルオロアニリン及び0.145モル
のアニリンからなっていた。部分Iを、200mlの10N−塩
酸と200mlの水との混合物中に70℃にてかくはんしなが
ら溶解した。その溶液を、4時間かけてかくはんしなが
ら20℃まで冷却した。得られた結晶化生成物を 別し、
そして70℃及び1mmHg(1.33×102Pa)にて一定の重量に
なるまで乾燥した。その結晶化生成物(IA1)及び母液
(IB1)の組成を、GLC(気液クロマトグラフィー)分析
により決定した。結晶化生成物IA1は、パラ−フルオロ
アニリンの塩酸塩0.406モルおよびアニリンの塩酸塩0.0
46モルを含有していた。従って結晶化生成物IA1中のパ
ラ−フルオロ化合物のモル百分率は90%であった。母液
IB1の容量は369mlであり、パラ−フルオロアニリンの塩
酸塩0.294モルおよびアニリンの塩酸塩0.254モルを含有
していた。かくして、該母液中のパラ−フルオロ化合物
のモル百分率は54%であった。
初期混合物中に存在していたパラ−フルオロ化合物の58
%を依然含有していた結晶化生成物IA1を,46.7mlの10N
−塩酸と140.3mlの水との混合物から出発して、部分I
のやり方と同様なやり方で再結晶化した。かくして、結
晶化生成物IA2及び母液IB2が得られた。結晶化生成物IA
2は、パラ−フルオロアニリンの塩酸塩0.302モルおよび
アニリンの塩酸塩0.0062モルを含有していた。従って、
結晶化生成物IA2中のパラ−フルオロ化合物のモル百分
率は98%であった。母液IB2の容量は187mlであり、パラ
−フルオロアニリンの塩酸塩0.104モルおよびアニリン
の塩酸塩0.0398モルを含有していた。従って、母液IB2
中のパラ−フルオロ化合物のモル百分率は72%であっ
た。
初期混合物中に存在していたパラ−フルオロ化合物の43
%を依然含有していた結晶化生成物IA2を,32.3mlの10N
−塩酸と96.8mlの水との混合物から出発して、部分Iの
やり方と同様なやり方で再結晶化した。かくして、結晶
化生成物IA3及び母液IB3が得られた。結晶化生成物IA3
は、パラ−フルオロアニリンの塩酸塩0.238モルおよび
アニリンの塩酸塩0.0011モルを含有していた。従って、
結晶化生成物IA3中のパラ−フルオロ化合物のモル百分
率は99.5%であった。母液IB3の容量は129mlであり、パ
ラ−フルオロアニリンの塩酸塩0.064モルおよびアニリ
ンの塩酸塩0.0051モルを含有していた。従って、母液IB
3中のパラ−フルオロアニリンのモル百分率は93%であ
った。結晶化生成物IA3は、初期混合物中に存在してい
たパラ−フルオロ化合物の34%を依然含有していた。
部分IIを、16mlの10N−塩酸、48mlの水、及び母液IB2の
混合物から出発して、部分Iのやり方と同様なやり方で
再結晶化した。かくして、結晶化生成物IIA1及び母液II
B1が得られた。結晶化生成物IIA1は、パラ−フルオロア
ニリンの塩酸塩0.309モルおよびアニリンの塩酸塩0.021
5モルを含有していた。従って、結晶化生成物IIA1中の
パラ−フルオロ化合物のモル百分率は93%であった。母
液IIB1の容量は228.4mlであり、パラ−フルオロアニリ
ンの塩酸塩0.133モル及びアニリンの塩酸塩0.1633モル
を含有していた。従って、母液IIB1中のパラ−フルオロ
化合物のモル百分率は45%であった。
結晶化生成物IIA1を、6.8mlの10N−塩酸、21mlの水、及
び母液IB3の混合物から出発して、部分Iのやり方と同
様なやり方で再結晶化した。かくして、結晶化生成物II
A2及び母液IIB2が得られた。結晶化生成物IIA2は、パラ
−フルオロアニリンの塩酸塩0.277モルおよびアニリン
の塩酸塩0.0085モルを含有していた。従って、結晶化生
成物IIA2中のパラ−フルオロ化合物のモル百分率は97%
であった。母液IIB2の容量は156mlであり、パラ−フル
オロアニリンの塩酸塩0.096モル及びアニリンの塩酸塩
0.0181モルを含有していた。従って、母液IIB2中のパラ
−フルオロ化合物のモル百分率は84%であった。
結晶化生成物IIA2を、85.5mlの水中の28.5mlの10N−塩
酸の混合物から出発して、部分Iのやり方と同様なやり
方で再結晶化した。かくして、結晶化生成物IIA3及び母
液IIB3が得られた。結晶化生成物IIA3は、パラ−フルオ
ロアニリンの塩酸塩0.205モルおよびアニリンの塩酸塩
0.001モルを含有していた。従って、結晶化生成物IIA3
中のパラ−フルオロ化合物のモル百分率は99.5%であっ
た。母液IIB3の容量は114mlであり、パラ−フルオロア
ニリンの塩酸塩0.072モル及びアニリンの塩酸塩0.0075
モルを含有していた。従って、母液IIB3中のパラ−フル
オロ化合物のモル百分率は91%であった。
例2 0.3モルのパラ−フルオロアニリンと0.2モルのアニリン
との混合物(この混合物中のパラ−フルオロアニリンの
モル百分率は60%である。)を、83mlの36%w/vの塩酸
と17mlの水との混合物から出発して、例1の部分Iと実
質的に同じやり方で再結晶化したが、例1との相違はこ
の例では溶解を90℃にて行ったことであった。得られた
結晶化生成物は、パラ−フルオロアニリンの塩酸塩0.25
8モルおよびアニリンの塩酸塩0.124モルを含有してい
た。従って、この結晶化生成物中のパラ−フルオロ化合
物のモル百分率は67.5%であり、該結晶化生成物は初期
混合物中に存在していたパラ−フルオロ化合物の85%を
依然含有していた。母液は、パラ−フルオロアニリンの
塩酸塩0.042モルおよびアニリンの塩酸塩0.076モルを含
有していた。従って、母液中のパラ−フルオロ化合物の
モル百分率は36%であった。
例3 0.3モルのパラ−フルオロアニリンと0.2モルのアニリン
との混合物(この混合物中のパラ−フルオロアニリンの
モル百分率は60%である。)を、150mlの36%w/vの塩酸
と50mlの水との混合物から出発して、例2に記載したの
と同じやり方で再結晶化した。得られた結晶化生成物
は、パラ−フルオロアニリンの塩酸塩0.225モルおよび
アニリンの塩酸塩0.045モルを含有していた。従って、
この結晶化生成物中のパラ−フルオロ化合物のモル百分
率は85%であり、結晶化生成物は初期混合物中に存在し
ていたパラ−フルオロ化合物の75%を依然含有してい
た。母液は、パラ−フルオロアニリンの塩酸塩0.075モ
ルおよびアニリンの塩酸塩0.155モルを含有していた。
従って、母液中のパラ−フルオロ化合物のモル百分率は
33%であった。
例4 0.158モルのメタ−クロロ−パラ−フルオロアニリンと
0.067モルのメタ−クロロアニリンとの混合物(この混
合物中のパラ−フルオロ化合物のモル百分率は70%であ
る。)を、50mlの36%w/vの塩酸と100mlの水との混合物
から出発して、例2に記載したのと同じやり方で再結晶
化した。得られた結晶化生成物は、メタ−クロロ−パラ
−フルオロアニリンの塩酸塩0.111モル及びメタ−クロ
ロアニリンの塩酸塩0.029モルを含有していた。従っ
て、この結晶化生成物中のパラ−フルオロ化合物のモル
百分率は79%であり、該結晶化生成物は初期混合物中に
存在していたパラ−フルオロ化合物の70%を依然含有し
ていた。母液は、メタ−クロロ−パラ−フルオロアニリ
ンの塩酸塩0.047モル及びメタ−クロロアニリンの塩酸
塩0.038モルを含有していた。従って、母液中のパラ−
フルオロ化合物のモル百分率は55%であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−215357(JP,A) 仏国特許1135873(FR,A)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パラ−フルオロアニリンを対応するパラ−
    未置換アニリンから分離する方法において、一般式I 〔式中、R1、R2、R3及びR4のうち1つは水素原子、ハロ
    ゲン原子、C1-3アルキル基又はCF3基であり、他のもの
    は水素原子、ハロゲン原子及びC1-3アルキル基から独立
    的に選択され、R5及びR6は水素原子及びアルキル基から
    選択される。〕 のパラ−フルオロアニリンと一般式II 〔式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は式Iと同じであ
    る。〕 の対応するパラ−未置換アニリンとの出発混合物を非酸
    化性の酸の水溶液に溶解し、そしてこの水溶液を冷却し
    て該出発混合物におけるよりも高いモル百分率の式Iの
    アニリンを有する式I及びIIのアニリンの塩の混合物が
    晶出するようにする、ことを特徴とする上記方法。
  2. 【請求項2】R1、R2、R3及びR4のうち少なくとも2つが
    水素原子である、特許請求の範囲第1項に記載の方法。
  3. 【請求項3】R1、R2、R3及びR4のうち1つが水素原子、
    フッ素原子、塩素原子、メチル基又はCF3基であり、他
    のものが水素原子、フッ素原子、塩素原子及びメチル基
    から独立的に選択される、特許請求の範囲第1項又は第
    2項に記載の方法。
  4. 【請求項4】R5及びR6が水素原子及びC1-3アルキル基か
    ら選択される、特許請求の範囲第1項ないし第3項のい
    ずれか1つの項に記載の方法。
  5. 【請求項5】R5及びR6のうち少なくとも1つが水素原子
    である特許請求の範囲第1項ないし第4項のいずれか1
    つの項に記載の方法。
  6. 【請求項6】R3が水素原子又は塩素原子であり、R1
    R2、R4、R5及びR6がすべて水素原子である、特許請求の
    範囲第1項ないし第5項のいずれか1つの項に記載の方
    法。
  7. 【請求項7】酸の水溶液がアニリン混合物1モル当たり
    1〜5当量の酸を含有する、特許請求の範囲第1項ない
    し第6項のいずれか1つの項に記載の方法。
  8. 【請求項8】酸の水溶液がアニリン混合物1モル当たり
    1.1〜2.5当量の酸を含有する、特許請求の範囲第7項に
    記載の方法。
  9. 【請求項9】非酸化性の酸が塩化水素酸である、特許請
    求の範囲第1項ないし第8項のいずれか1つの項に記載
    の方法。
  10. 【請求項10】酸の水溶液中のアニリン混合物の濃度が
    1〜5モル/lである、特許請求の範囲第1項ないし第9
    項のいずれか1つの項に記載の方法。
  11. 【請求項11】酸の水溶液中のアニリン混合物の濃度が
    1.5〜3.5モル/lである、特許請求の範囲第10項に記載の
    方法。
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