JPH0745315Y2 - オフセット印刷機用水循環装置 - Google Patents

オフセット印刷機用水循環装置

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JPH0745315Y2
JPH0745315Y2 JP1157891U JP1157891U JPH0745315Y2 JP H0745315 Y2 JPH0745315 Y2 JP H0745315Y2 JP 1157891 U JP1157891 U JP 1157891U JP 1157891 U JP1157891 U JP 1157891U JP H0745315 Y2 JPH0745315 Y2 JP H0745315Y2
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water
pipe
auxiliary tank
tank
water level
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實 外丸
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實 外丸
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、オフセット印刷機に於
て、版胴表面を湿す水(以下、湿し水と呼ぶ)を循環し
て使用するための水循環装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】従来のオフセット印刷機
の水循環装置は、図6に示すものと、図7に示すものが
実用されている。図6の循環装置は、湿し水を収容し供
給管路(13)及びポンプ(11)を介して水舟(2)に連繋され
た主タンク(1)と、供給管路(13)から分岐して突設され
先端が主タンク(1)に接続された分岐管路(14)と、前記
水舟(2)に設けたオーバーフロー管(20)及び該管に連続
し先端がエゼクター機構(5)を介して前記分岐管路(14)
に連繋された回収管路(31)とによって構成される。
【0003】主タンク(1)に収容された湿し水は、水の
表面張力を低下させて版胴(6)に可及的に薄い水の被膜
を作るため、アルコール及びH液を添加すると共に、冷
凍機(12)によって主タンク(1)内で10〜15℃に冷却
されている。
【0004】しかし、アルコールやH液中のアラビアゴ
ム、界面活性剤は、湿し水を攪拌すると発泡し易くなる
大きな要因であり、これは主タンク(1)からポンプ(11)
による湿し水の供給が不安定になり、印刷に対して悪影
響を及ぼす。
【0005】図6の装置の場合、ポンプ1台で湿し水を
循環できるから、コスト安となる利点がある。しかし、
水舟(2)のオーバーフロー管(20)からオーバーフローし
た湿し水を、エゼクター機構(5)によって主タンク(1)
に回収する際、オーバーフロー管(20)を通じて湿し水と
一緒に外気も吸引するため、空気と湿し水が混合攪拌さ
れ、湿し水が泡立つ問題が生じる。
【0006】図7に示す実施例は、湿し水を収容し供給
管路(13)及びポンプ(11)を介して水舟(2)に連繋された
主タンク(1)と、水舟(2)に設けたオーバーフロー管(2
0)と前記主タンク(1)とを排水管路(21)及び回収管路(3
1)を介して補助タンク(3)にて連繋している。補助タン
ク(3)にはポンプ(32)及び該ポンプの運転を制御して水
面を一定範囲に規制する電極式液面検出器(33)が配備さ
れる。
【0007】水舟(2)のオーバーフロー管(20)からオー
バーフローした水は、排水管路(21)中を自然落下して補
助タンク(3)に入り、ポンプ(32)によって回収管路(31)
を通じて主タンク(1)に戻される。
【0008】図7の場合、図6の様にエゼクター機構
(5)によって外気を主タンク(1)に引き込むことはない
から水の泡立ちを抑えることができ、又、補助タンク
(3)に、湿し水を濾過するフィルター及び湿し水に交じ
った印刷インキの油分を分離する油水分離槽の組込みが
可能となる利点がある。
【0009】しかし、ポンプが2台必要であるばかりで
なく、液面検出器、配線等設備が増えコストが嵩む。更
に、補助タンク(3)の水面に浮いた印刷インキの油分が
液面検出器(33)の電極(34)に付着して、制御不良の原因
となっている。本考案は、上記図6、図7の装置の利点
を損なわず、問題点を解消できるオフセット印刷機用水
循環装置を明らかにするものである。
【0010】
【課題を解決する手段】本考案のオフセット印刷機用水
循環装置は、版胴(6)の表面に湿し水を供給するローラ
(62)を浸けた水舟(2)と、湿し水を収容し供給管路(13)
及びポンプ(11)を介して水舟(2)に連繋された主タンク
(1)と、供給管路(13)から分岐して突設され先端が主タ
ンク(1)に接続された分岐管路(14)と、前記水舟(2)に
設けたオーバーフロー管(20)及び該管に連続した下向き
排水管路(21)を介して水舟(2)に連繋された補助タンク
(3)と、一端が補助タンク(3)に、他端が前記分岐管路
(14)に接続された回収管路(31)と、分岐管路(14)に設け
られ分岐管路(14)を通過する湿し水の流れによって回収
管路(31)に吸引力を作用させるエゼクター機構(5)と、
前記補助タンク(3)に、該補助タンク(3)の設定下限水
位以下の高さ位置に設けられ該補助タンク(3)内の水位
が設定下限以下に下がると閉じ、一定の水位以上になれ
ば開くフロート弁(4)とによって構成され、補助タンク
(3)の弁(4)に回収管路(31)が連繋されている。
【0011】
【作用及び効果】ボンプによって水舟(2)側に圧送され
る水の内、一部の湿し水は、分岐管路(14)を経て主タ
ンク(1)に戻される。分岐管路(14)に設けたエゼクター
機構(5)を湿し水が高速で通過する際に生じるエゼクタ
ー作用によって、回収管路(31)に吸引力が働く。
【0012】水舟(2)内に供給された過剰な湿し水は、
オーバーフロー管(20)をオーバーフローし、排水管路(2
1)内を自然落下して補助タンク(3)に収容される。補助
タンク(3)内の水面の上昇に応じてフロート(45)が上昇
し、これによって弁(4)が開き、補助タンク(3)内の湿
し水が回収管路(31)に流出することを許容する。
【0013】前記の如くエゼクター機構(5)によって、
回収管路(31)には主タンク(1)側への吸引力が作用して
おり、補助タンク(3)の弁(4)の開放によって、該補助
タンク(3)内の湿し水は回収管路(31)を通じて主タンク
(1)へ回収される。補助タンク(3)内の水位、従ってフ
ロート(45)が一定高さまで下がれば弁(4)が閉じる。
【0014】上記動作を繰り返すことにより、主タンク
(1)→水舟(2)→補助タンク(3)→主タンク(1)の経路
と、主タンク(1)→分岐管路(14)→主タンク(1)の2経
路によって湿し水が循環する。
【0015】補助タンク(3)内のフロート弁(4)は、該
補助タンク(3)の設定下限水位よりも低い位置にあり、
該弁(4)が開いたとき空気が一緒に回収管路(31)に流れ
込むことはないため、回収管路(31)にエゼクター機構
(5)による吸引力が作用しても、エゼクター機構(5)に
空気を巻き込むことによる水の泡立ちを防止できる。
【0016】補助タンク(3)にポンプ(32)及び液面検出
器(33)が不要であり、コストを抑えることができるばか
りでなく、これらの電気的トラブルの問題は生じない。
【0017】
【実施例】図1に示す如く、実施例の水循環装置は、版
胴(6)に湿し水を供給するローラ群(61)の上流端のロー
ラ(62)を浸けた水舟(2)と主タンク(1)とを供給管路(1
3)及びポンプ(11)を介して連繋する。
【0018】主タンク(1)には、版胴(6)を湿すための
湿し水が収容され、該湿し水はアルコール及びH液を添
加している。主タンク(1)には湿し水を10〜15℃に
冷却するための冷凍機(12)が付設されている。
【0019】供給管路(13)には分岐管路(14)が突設さ
れ、該分岐管路(14)の先端は主タンク(1)の壁面を貫通
して該タンクの底面近傍に達している。前記水舟(2)の
底面を貫通してオーバーフロー管(20)が配備され、該管
の先端は水舟(2)内のロール(62)の下面よりも少し上位
置にて開口している。オーバーフロー管(20)に下向きに
排水管路(21)が接続され、該排水管路(21)は補助タンク
(3)に繋がっている。
【0020】補助タンク(3)は、図2、図3及び図4に
示す如く、長手方向に沿って設けられた仕切り板(38)に
よって、油水分離室(7)とフロート室(70)に区画され、
仕切り板(38)の一端下部に流通孔(39)が開設されてい
る。
【0021】油水分離室(7)には、長手方向の両壁面に
跨がって複数の、実施例では4枚の邪魔板(35)(35a)が
間隔を存して平行に配備され、該邪魔板は取付け高さを
高低交互して設けられる。高位置の邪魔板(35a)(35a)
は、下端が底板から離れて該底板との間に流通間隔(71)
を形成している。
【0022】油水分離室(7)に中蓋(36)が設けられ、前
記仕切り板(38)の流通孔(39)とは反対側の中蓋(36)の端
部にはフィルター部(37)が形成される。前記排水管路(2
1)は、フィルター部(37)とは反対側の中蓋(36)上に排水
される様に、補助タンク(3)に接続されている。
【0023】補助タンク(3)のフロート室(5)の側壁に
フロート弁(4)が取付けられる。該弁(4)の弁体(43)は
フロート室(70)側に流体の流入を許容する方向にのみ開
く様に、枢軸(42)を中心に内側に回動する様に弁筐(41)
に取付けられる。弁体(43)の自由端にアーム(44)を突設
して弁筐(41)のフロート室側開口(46)から突出させ、先
端にフロート(45)を取付けている。
【0024】フロート弁(4)の外側開口に回収管路(31)
が接続され、該回収管路(31)の他端は前記分岐管路(14)
に連繋される。分岐管路(14)には該管を高速で流れる湿
し水の勢によって、回収管路(31)に吸引力を作用させる
エゼクター機構(5)が組み込まれている。
【0025】実施例のエゼクター機構(5)は、図5に示
す従来例と同様にして、分岐管路(14)の内面に回収管路
(31)との交叉部よりも上流側に円錐ノズル(51)を配備
し、回収管路(31)との交叉部の下流側にカラー(52)を装
着して小径部(53)を形成している。
【0026】然して、ポンプ(11)によって水舟(2)側に
圧送される水の内、一部の湿し水は、分岐管路(14)を経
て主タンク(1)に戻される。分岐管路(14)に設けたエゼ
クター機構(5)を湿し水が高速で通過する際に生じるエ
ゼクター作用によって、回収管路(31)に吸引力が働く。
【0027】水舟(2)内に供給された過剰な湿し水は、
オーバーフロー管(20)をオーバーフローし、排水管路(2
1)内を自然落下して補助タンク(3)の内蓋(36)上に流れ
る。湿し水は内蓋(36)に設けたフィルター部(37)から油
水分離室(7)に落込み、高低交互に並んだ邪魔板(35)(3
5a)をくぐり抜けて仕切り板(38)の流通孔(39)からフロ
ート室(5)内に至る。
【0028】フィルター部(37)によってごみが除去さ
れ、又、湿し水が邪魔板(35)(35a)をくぐることによっ
て、水面に浮いた印刷インキの油分は高位置の邪魔板(3
5a)によって下流側への流れが阻止され、清浄な湿し水
をフロート室(5)に送ることができる。
【0029】フロート室(70)内の水面の上昇に応じてフ
ロート(45)が上昇し、これによって弁(4)が開き、補助
タンク(3)内の湿し水が回収管路(31)に流出することを
許容する。
【0030】前記の如くエゼクター機構(5)によって、
回収管路(31)には主タンク(1)側への吸引力が作用して
おり、補助タンク(3)の弁(4)の開放によって、該補助
タンク(3)内の湿し水は回収管路(31)を通じて主タンク
(1)へ回収される。補助タンク(3)内の水位、従ってフ
ロート(45)が一定高さまで下がればフロート弁(4)が閉
じる。
【0031】上記動作を繰り返すことにより、主タンク
(1)→水舟(2)→補助タンク(3)→主タンク(1)の経路
と、主タンク(1)→分岐管路(14)→主タンク(1)の2経
路によって湿し水が循環する。
【0032】補助タンク(3)のフロート弁(4)は、該タ
ンクの設定下限水位よりも低い位置にあり、該弁(4)が
開いたとき空気が一緒に回収管路(31)に流れ込むことは
ないから、回収管路(31)にエゼクター機構(5)による吸
引力が作用してもエゼクター機構(5)に空気を巻き込む
ことによる水の泡立ちを防止できる。
【0033】補助タンク(3)にポンプ(32)及び液面検出
器(33)を付設することは不要であり、コストを抑えるこ
とができるばかりでなく、これらに起因する電気的トラ
ブルは生じない。
【0034】本考案は上記実施例の構成に限定されるこ
とはなく、実用新案登録請求の範囲に記載の範囲で種々
の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】水循環装置の概略図である。
【図2】補助タンクの油水分離室の縦断面図である。
【図3】補助タンクの平面図である。
【図4】補助タンクのフロート室の縦断面図である。
【図5】エゼクター機構の断面図である。
【図6】従来例の概略図である。
【図7】他の従来例の概略図である。
【符号の説明】
(1) 主タンク (2) 水舟 (21) 排水管路 (3) 補助管路 (31) 回収管路 (4) フロート弁 (45) フロート (5) エゼクター機構

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 版胴表面に水を供給するローラ(62)を浸
    けた水舟(2)と、 水を収容し供給管路(13)及びポンプ(11)を介して水舟
    (2)に連繋された主タンク(1)と、 供給管路(13)から分岐して突設され先端が主タンク(1)
    に接続された分岐管路(14)と、 前記水舟(2)に設けたオーバーフロー管(20)及び該管に
    連続した下向き排水管路(21)を介して水舟(2)に連繋さ
    れた補助タンク(3)と、 一端が補助タンク(3)に、他端が前記分岐管路(14)に接
    続された回収管路(31)と、 分岐管路(14)に設けられ分岐管路(14)を通過する水の流
    れによって回収管路(31)に吸引力を作用させるエゼクタ
    ー機構(5)と、 前記補助タンク(3)に、該補助タンク(3)の設定下限水
    位以下の高さ位置に設けられ該補助タンク(3)内の水位
    が設定下限以下に下がると閉じ、一定の水位以上になれ
    ば開くフロート弁(4)とによって構成され、 補助タンク(3)の弁(4)に回収管路(31)が連繋されてい
    ることを特徴とするオフセット印刷機用水循環装置。
JP1157891U 1991-02-07 1991-02-07 オフセット印刷機用水循環装置 Expired - Lifetime JPH0745315Y2 (ja)

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JP1157891U JPH0745315Y2 (ja) 1991-02-07 1991-02-07 オフセット印刷機用水循環装置

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Publication Number Publication Date
JPH04100848U JPH04100848U (ja) 1992-09-01
JPH0745315Y2 true JPH0745315Y2 (ja) 1995-10-18

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ID=31745117

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19981215