JPH0745194Y2 - 梅干昆布茶 - Google Patents

梅干昆布茶

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JPH0745194Y2
JPH0745194Y2 JP5006193U JP5006193U JPH0745194Y2 JP H0745194 Y2 JPH0745194 Y2 JP H0745194Y2 JP 5006193 U JP5006193 U JP 5006193U JP 5006193 U JP5006193 U JP 5006193U JP H0745194 Y2 JPH0745194 Y2 JP H0745194Y2
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kelp
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優子 堀川
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優子 堀川
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は梅干および昆布の風味
ある梅干昆布茶に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、昆布茶は、乾燥した昆布を細か
く粉砕した昆布粉を主材料とし、さらにグルタミン酸ナ
トリウムやイノシン酸ナトリウムなどの核酸系調味料、
塩、甘味料などを調合した粉末であり、その適量に湯を
注いで混ぜると、独特のうま味のある飲料となることが
知られている。
【0003】また、このような昆布茶に添加成分とし
て、乾燥した梅干の果肉片および乾燥しそ葉を添加した
梅干昆布茶も知られており、このものは昆布茶本来のう
ま味に加えて梅干の風味と、しそ葉の香りが取り合わさ
れた飲み物である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記した従来の梅干昆
布茶は、梅干の果肉片からなる小片を添加したものであ
るから、特に高品質の梅干を採用した製品を提供しよう
とする場合でも、形態的には従来のものと何ら変わると
ころがなく、そのような特徴を充分に発揮できないとい
う問題点がある。
【0005】ここで、従来の梅干昆布茶において、梅干
の乾燥果肉片に代えて梅実全体からなる乾燥した梅干を
添加すれば、商品価値の高い梅干昆布茶を提供できると
も考えられる。
【0006】しかし、弾力性に富む表皮で覆われた梅干
は、果肉片としたものを用いなければ湯の中に風味を充
分に分散させることができないので、これまで梅干の実
全体を用いて梅干昆布茶を構成することはできなかっ
た。
【0007】そこで、この考案は上記した問題点を解決
し、梅干昆布茶を、梅干の実全体を用いて、梅干の入っ
た飲料であることを形態的にも良くアピールできる商品
価値の高いものとし、しかも梅干および昆布茶の風味を
湯の中に充分にかつ速やかに分散させ得るものとするこ
とを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この考案においては、昆布成分含有の調味液を含
浸した梅実全体からなる梅干の表皮に、果肉部溶出用の
穿孔を形成した構成を採用したのである。
【0009】また、表皮に果肉部溶出用の穿孔を形成し
た梅実全体からなる梅干と、昆布成分含有の調味料とか
らなる構成を採用することもできる。
【0010】
【作用】昆布成分含有の調味液を含浸した梅干を用いた
梅干昆布茶は、この梅干に湯を注いだ際、表皮に形成さ
れた穿孔から内部に湯が良く浸透し、昆布成分含有の調
味液と湯に接して軟化した果肉部が穿孔から速やかに溶
出する。このため、湯を注ぐだけか、好ましくは湯を軽
くかき混ぜるだけで、梅干および昆布の風味を湯の中に
充分に、かつ速やかに分散させた飲料が得られる。
【0011】また、穿孔を形成した梅干と、昆布成分含
有の調味料とからなるこの考案に係る梅干昆布茶は、両
材料を容器に収容して湯を注いだ際、果肉部が穿孔から
速やかに溶出して昆布成分含有の調味液と混じり合うの
で、上記した場合と同様に昆布および梅干の風味が湯の
中に充分にかつ速やかに分散した梅干昆布茶となる。
【0012】
【実施例】まず、この考案に用いる梅干は、周知の製法
に従って、原料の生梅を塩漬けにし、さらに日干しにし
たいわゆる梅干の他、日干し処理を経ないで梅漬けの状
態のものであってもよい。このような梅干は、たとえば
重量13〜15g/個、塩分16〜18%、水分78±
2%のものを、この考案の材料として用いれば、1回分
の飲料として好ましい分量となる。なお、小梅を用いて
2〜5個程度を一回分として用いることができるのは勿
論である。
【0013】上記した梅干は、しそ葉または赤色102
号、赤色106号などの食用色素によって着色したもの
を採用してもよく、着色せずに用いることもできる。着
色にしそ葉を用いる場合には、塩分が20±2%の赤し
その葉、または青しその葉を4〜6mm程度の幅でカッ
トし、これを原料の梅干に3〜5重量%程度添加する。
【0014】次に、この考案に用いる昆布成分含有の調
味液とは、昆布のうま味成分を含有する調味液のことで
あり、昆布の水抽出成分に含まれるグルタミン酸などの
核酸系のうま味成分を含むものである。
【0015】そして、調味液には、昆布成分ばかりでな
く、梅干昆布茶が適当な嗜好性を備えたものとなるよう
に、イノシン酸ナトリウムその他の核酸系調味料、甘味
料、エチルアルコール、酸味料、塩分を配合したものが
好ましい。
【0016】このような調味液を前記した梅干に含浸す
るには、所定温度の調味液に梅干を浸漬すればよく、た
とえば10〜25℃では1週間、10℃未満の低温では
10日間を目安にして浸漬すればよい。
【0017】また、この考案における昆布成分含有の調
味料とは、上記した調味液またはこれを乾燥した固形調
味料である。この固形調味料の形態は特に限定されるも
のではないが、粉末状、顆粒状または湯に溶けやすい程
度の小塊状であってよい。粉末状、顆粒状とするには、
前記した調味液を噴霧乾燥、フリーズドライなどの周知
の手法を採用できる。
【0018】この考案に用いる梅干の表皮には、調味液
に浸す前、好ましくは浸漬後に内容物溶出用の穿孔を形
成する。このような穿孔は、梅実全体からなる梅干の表
面に3〜5箇所以上、直径1〜3mm程度の針状物で突
き刺して果肉内部に達するように形成することが好まし
い。
【0019】この考案の実施例を、添付図面に基づいて
さらに詳細に説明する。図1および図2に示すように、
昆布成分含有の調味液を含浸した梅干を用いた実施例1
は、昆布成分含有の調味液を含浸した梅実全体からなる
梅干の表皮1に、果肉部溶出用の穿孔2を形成したもの
である。
【0020】浸漬前の原料梅干は、重量13〜15g、
塩分20±2%、水分78±2%のものであり、これを
昆布エキス(水溶成分濃縮液、以下同じ)、酵母エキ
ス、鰹エキス、こはく酸、核酸系化学調味料、砂糖、ス
テビア、蜂蜜、エチルアルコール、醸造酢の混合物から
なる調味液に、常温で7日間浸漬した。そして、梅干の
表皮1に直径約1mmの穿孔2を図外の針によって果肉
部3に達するように約10〜20箇所形成している。
【0021】このような梅干の1個と、この梅干と同様
の塩分含有の赤しそを5mm幅でカットしたものの適量
(たとえば全体の4重量%)とを、プラスチック製袋に
密封して一杯分の梅干昆布茶の製品とした。この包装形
態としては、袋ばかりでなく、合成樹脂製のカップなど
に収容してもよいのは勿論である。
【0022】実施例1の梅干昆布茶を湯飲み茶碗にて9
0℃の湯を150ミリリットルかけたところ、昆布風味
の調味液と軟化した果肉部3が穿孔2から速やかに溶出
し、湯を軽くかき混ぜるだけで、梅干および昆布の風味
を湯の中に充分にかつ速やかに分散させ、また梅の実の
形も観賞できる梅干昆布茶が得られた。
【0023】また、実施例2として、実施例1と全く同
様に表皮1に穿孔2を形成した原料梅干1個と、実施例
1と全く同様にして調製した調味液を噴霧乾燥して得た
粉末調味料の適量をそれぞれ密封してプラスチック製袋
に収容したものを製品とした。
【0024】上記した調味液と穿孔2を形成した梅干と
を湯飲み茶碗に収容して、90℃の湯を150ミリリッ
トルかけたところ、実施例1と同様の梅干および昆布の
風味の高い梅干昆布茶が得られた。
【0025】
【効果】この考案は、以上説明したように、昆布調味液
を含浸した梅干の表皮に、果肉部溶出用の穿孔を形成し
た梅干昆布茶とし、または、表皮に穿孔を形成した梅干
と、昆布調味液とからなる梅干昆布茶としたので、梅干
の実全体を用いて梅干の入った飲料であることを視覚的
にも良くアピールできて商品価値が高いものとなり、し
かも梅干および昆布の風味を湯の中に速やかにかつ充分
に分散させることができるものとなる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の斜視図
【図2】実施例の断面図
【符号の説明】
1 表皮 2 穿孔 3 果肉部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昆布成分含有の調味液を含浸した梅実全
    体からなる梅干の表皮に、果肉部溶出用の穿孔を形成し
    てなる梅干昆布茶。
  2. 【請求項2】 表皮に果肉部溶出用の穿孔を形成した梅
    実全体からなる梅干と、昆布成分含有の調味料とからな
    る梅干昆布茶。
JP5006193U 1993-09-14 1993-09-14 梅干昆布茶 Expired - Fee Related JPH0745194Y2 (ja)

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