JPH0745095A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

Info

Publication number
JPH0745095A
JPH0745095A JP5209897A JP20989793A JPH0745095A JP H0745095 A JPH0745095 A JP H0745095A JP 5209897 A JP5209897 A JP 5209897A JP 20989793 A JP20989793 A JP 20989793A JP H0745095 A JPH0745095 A JP H0745095A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
redundant
lines
address
bit lines
word line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5209897A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Suga
進一 菅
Satoru Udagawa
哲 宇田川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
Japan Display Inc
Original Assignee
Hitachi Device Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Device Engineering Co Ltd, Hitachi Ltd, Hitachi Consumer Electronics Co Ltd filed Critical Hitachi Device Engineering Co Ltd
Priority to JP5209897A priority Critical patent/JPH0745095A/ja
Publication of JPH0745095A publication Critical patent/JPH0745095A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Design And Manufacture Of Integrated Circuits (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • For Increasing The Reliability Of Semiconductor Memories (AREA)
  • Dram (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 メモリアレイを構成する通常のワード線及び
ビット線の異常発生率を低くし、欠陥救済に供される冗
長ワード線及び冗長ビット線の異常発生率を低くする。
これにより、複数の冗長ワード線及び冗長ビット線を備
え特にSTC構造のメモリセルを採用するダイナミック
型RAM等の製品歩留まりを高め、その低コスト化を推
進する。 【構成】 冗長ワード線WRL0〜WRL1及びWRR
0〜WRR1を各メモリアレイのセンスアンプSA等の
Y系周辺回路に最も近接する位置に配置し、相補冗長ビ
ット線BRL0*〜BRL1*及びBRR0*〜BRR
1*をXアドレスデコーダXDL及びXDR等のX系周
辺回路に最も近接する位置に配置する。また、これらの
冗長ワード線及び冗長ビット線を、Y系周辺回路又はX
系周辺回路に離れた位置つまり各メモリアレイの内側に
配置されたものから順に欠陥救済に使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体記憶装置に関
し、例えば、複数の冗長ワード線及び冗長ビット線を備
えるダイナミック型RAM(Random Acces
s Memory:ランダムアクセスメモリ)等に利用
して特に有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】直交して配置されるワード線及びビット
線ならびにこれらのワード線及びビット線の交点に格子
状に配置されるダイナミック型メモリセルを含むメモリ
アレイと、ワード線に結合されるXアドレスデコーダ等
のX系周辺回路と、ビット線に結合されるセンスアンプ
等のY系周辺回路とを備えるダイナミック型RAMがあ
る。また、ダイナミック型RAM等のメモリアレイに複
数の冗長ワード線及び冗長ビット線を設け、これらの冗
長ワード線及び冗長ビット線を異常が検出されたワード
線又はビット線に選択的に置き換えいわゆる欠陥救済を
行うことでダイナミック型RAM等の製品歩留まりを高
める方法が知られている。
【0003】複数の冗長ワード線及び冗長ビット線を備
えるダイナミック型RAMについては、例えば、特開平
3−214669号公報等に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】複数の冗長ワード線及
び冗長ビット線を備える従来のダイナミック型RAM等
において、メモリアレイ内における冗長ワード線及び冗
長ビット線の配置位置は設計者の嗜好に委ねて任意に設
定され、複数の冗長ワード線及び冗長ビット線の使用順
序すなわちこれらの冗長ワード線及び冗長ビット線をど
のような順序で欠陥救済に供するかも特に規定はされな
い。このため、ダイナミック型RAM等のさらなる高集
積化・大容量化を図ろうとした場合、次のようが問題点
が生じることが本願発明者等によって明らかとなった。
【0005】すなわち、複数の冗長ワード線及び冗長ビ
ット線を備える従来のダイナミック型RAM等では、多
数のワード線及びビット線が交差して配置されしかも微
細化されたダイナミック型メモリセルが密集して配置さ
れるメモリアレイ部と、Pチャンネル及びNチャンネル
MOSFET(Metal Oxide Semico
nductor Field Effct Trans
istor:金属酸化物半導体型電界効果トランジス
タ。この明細書では、MOSFETをして絶縁ゲート型
電界効果トランジスタの総称とする)の組み合わせ回路
として実現されるセンスアンプ等の周辺回路部とでは、
図5に例示されるように、比較的大きな層間膜差が生じ
る。この層間膜差は、例えばダイナミック型RAM等の
高集積化・大容量化を図ろうとしていわゆるSTC(S
tacked CapacitorCell)構造のメ
モリセルを使用する場合等において特に顕著となり、メ
モリアレイの周辺回路に近接して配置されるワード線及
びビット線に異常が発生する確率を高める原因になって
いる。
【0006】一方、ダイナミック型RAM等に設けられ
る複数の冗長ワード線及び冗長ビット線は、そのすべて
が欠陥救済に供される訳ではなく、例えば製品出荷時に
おいてその一部は未使用状態とされる。ところが、冗長
ワード線及び冗長ワード線の配置位置が規定されない従
来のダイナミック型RAM等では、使用されない可能性
のある冗長ワード線及び冗長ビット線が異常発生率の低
い位置に配置され、逆に必然的に使用される通常のワー
ド線及びビット線が異常発生率の高い位置つまりメモリ
アレイの周辺回路に近接する位置に配置されることが多
い。また、複数の冗長ワード線及び冗長ビット線が周辺
回路側に配置される場合でも、冗長ワード線及び冗長ビ
ット線の使用順序が規定されていないため、より異常発
生率の高い周辺回路側の冗長ワード線又は冗長ビット線
が先に使用されるケースが多くなる。これらの結果、通
常のワード線及びビット線の異常発生率が高くなり、欠
陥救済に供される冗長ワード線及び冗長ビット線自体の
異常発生率も高くなって、ダイナミック型RAM等の製
品歩留まりが思うように改善されない。
【0007】この発明の目的は、メモリアレイを構成す
る通常のワード線及びビット線の異常発生率を低くし、
欠陥救済に供される冗長ワード線及び冗長ビット線の異
常発生率を低くすることにある。この発明の他の目的
は、複数の冗長ワード線及び冗長ビット線を備え特にS
TC構造のメモリセルを採用するダイナミック型RAM
等の製品歩留まりを高め、その低コスト化を推進するこ
とにある。
【0008】この発明の前記ならびにその他の目的と新
規な特徴は、この明細書の記述及び添付図面から明らか
になるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次
の通りである。すなわち、複数の冗長ワード線及び冗長
ビット線を備え特にSTC構造のメモリセルを採用する
ダイナミック型RAM等において、複数の冗長ワード線
をセンスアンプ等のY系周辺回路側に配置し、複数の冗
長ビット線をXアドレスデコーダ等のX系周辺回路側に
配置するとともに、これらの冗長ワード線及び冗長ビッ
ト線を、Y系周辺回路又はX系周辺回路に離れた位置つ
まりメモリアレイの内側に配置されたものから順に欠陥
救済に使用する。
【0010】
【作用】上記手段によれば、通常のワード線及びビット
線をメモリアレイの異常発生率の低い位置に配置して、
その異常発生率を低くすることができるとともに、冗長
ワード線及び冗長ビット線を異常発生率の低い位置に配
置されたものから順に使用し、欠陥救済に供される冗長
ワード線及び冗長ビット線の異常発生率を低くすること
ができる。この結果、複数の冗長ワード線及び冗長ビッ
ト線を備え特にSTC構造のメモリセルを採用するダイ
ナミック型RAM等の製品歩留まりを高めて、その低コ
スト化を推進することができる。
【0011】
【実施例】図1には、この発明が適用されたダイナミッ
ク型RAMの一実施例のブロック図が示されている。ま
た、図2には、図1のダイナミック型RAMに含まれる
冗長アドレスデコーダXDの一実施例のブロック図が示
され、図3には、図1のダイナミック型RAMに含まれ
るメモリアレイMARYL及びMARYRならびにセン
スアンプSAの一実施例の回路図が示されている。さら
に、図4及び図5には、図1のダイナミック型RAMの
一実施例の基板配置図及び部分的な断面構造図がそれぞ
れ示され、図6には、図1のダイナミック型RAMの冗
長ビット線によるコンタクト形状試験の一実施例の概念
図が示されている。これらの図をもとに、この実施例の
ダイナミック型RAMの構成,動作,基板レイアウト及
びコンタクト形状試験の概要とその特徴について説明す
る。
【0012】なお、図3において、そのチャンネル(バ
ックゲート)部に矢印が付されるMOSFETはPチャ
ンネル型であり、矢印の付されないNチャンネルMOS
FETと区別して示される。また、この実施例のダイナ
ミック型RAMは、後述するように、8個のセンスアン
プSA0〜SA7と、これらのセンスアンプに対応して
設けられる8対のメモリアレイMARYL0〜MARY
L7,MARYR0〜MARYR7ならびにXアドレス
デコーダXDL0〜XDL7,XDR0〜XDR7と、
センスアンプ2個に対応して設けられる4個のYアドレ
スデコーダYD0〜YD3とを備えるが、図1ないし図
3では、これらがセンスアンプSA,メモリアレイMA
RYL及びMARYR,XアドレスデコーダXDL及び
XDRならびにYアドレスデコーダYDによってそれぞ
れ代表して示される。
【0013】図1において、この実施例のダイナミック
型RAMは、いわゆるシェアドセンス方式を採り、セン
スアンプSAをはさんで配置される一対のメモリアレイ
MARYL及びMARYRをその基本構成要素とする。
【0014】メモリアレイMARYL及びMARYR
は、図3のメモリアレイMARYRに代表して示される
ように、図の垂直方向に平行して配置されるm+1本の
ワード線WL0〜WLm又はWR0〜WRmならびに2
本の冗長ワード線WRL0〜WRL1又はWRR0〜W
RR1と、水平方向に平行して配置されるn+1組の相
補ビット線BL0*〜BLn*又はBR0*〜BRn*
(ここで、例えば非反転ビット線BL0Tと反転ビット
線BL0Bとを合わせて相補ビット線BL0*のように
*を付して表す。また、それが有効とされるとき選択的
にハイレベルとされるいわゆる非反転信号等については
その名称の末尾にTを付して表し、それが有効とされる
とき選択的にロウレベルとされるいわゆる反転信号等に
ついてはその名称の末尾にBを付して表す。以下同様)
ならびに2組の相補冗長ビット線BRL0*〜BRL1
*又はBRR0*〜BRR1*とを含む。これらのワー
ド線及び冗長ワード線ならびに相補ビット線及び相補冗
長ビット線の交点には、情報蓄積キャパシタCs及びア
ドレス選択MOSFETQaからなる(m+3)×(n
+3)個のダイナミック型メモリセルが格子状に配置さ
れる。
【0015】メモリアレイMARYLの同一の行に配置
されるn+3個のメモリセルのアドレス選択MOSFE
TQaのゲートは、対応するワード線WL0〜WLmあ
るいは冗長ワード線WRL0〜WRL1に共通結合され
る。また、メモリアレイMARYLの同一の列に配置さ
れるm+3個のメモリセルのアドレス選択MOSFET
Qaのドレインは、対応する相補ビット線BL0*〜B
Ln*あるいは相補冗長ビット線BRL0*〜BRLn
*の非反転又は反転信号線に所定の規則性をもって交互
に結合される。同様に、メモリアレイMARYRの同一
の行に配置されるn+3個のメモリセルのアドレス選択
MOSFETQaのゲートは、対応するワード線WR0
〜WRmあるいは冗長ワード線WRR0〜WRR1に共
通結合される。また、メモリアレイMARYRの同一の
列に配置されるm+3個のメモリセルのアドレス選択M
OSFETQaのドレインは、対応する相補ビット線B
R0*〜BRn*あるいは相補冗長ビット線BRR0*
〜BRRn*の非反転又は反転信号線に所定の規則性を
もって交互に結合される。メモリアレイMARYL及び
MARYRを構成するすべてのメモリセルの情報蓄積キ
ャパシタCsの他方の電極には、所定のプレート電圧V
Pが共通に供給される。
【0016】この実施例において、メモリアレイMAR
YL及びMARYRを構成するダイナミック型メモリセ
ルはSTC構造とされ、そのアドレス選択MOSFET
Qaは、図5に例示されるように、P型半導体基板PS
UBに形成された一対のN型拡散層ND3及びND4を
そのソース及びドレインとする。これらの拡散層の間つ
まりチャンネルの上層には、所定の絶縁膜をはさんで、
アドレス選択MOSFETQaのゲートとなりかつ対応
する冗長ワード線WRR1等の分割ワード線となるポリ
シリコン等のゲート層FG3が設けられる。アドレス選
択MOSFETQaのソースとなるN型拡散層ND3
は、その上部に形成された情報蓄積キャパシタCsに結
合される。また、そのドレインとなるN型拡散層ND4
は、隣接するメモリセルのアドレス選択MOSFETQ
aのドレインとして共有され、コンタクトCON3を介
して反転冗長ビット線BRR1B等に結合される。
【0017】反転冗長ビット線BRR1B等は、対応す
るコンタクトCON5を介して第1層のアルミニウム配
線層AL11に結合され、さらに後述するセンスアンプ
SAの対応するMOSFETN6のソースとなるN型拡
散層ND2に結合される。また、反転冗長ビット線BR
R1B等の上層には、冗長ビット線選択信号YSR1等
となる第1層のアルミニウム配線層AL12が形成さ
れ、その上層には、メインワード線つまり冗長ワード線
WRR0及びWRR1等となる第2層のアルミニウム配
線層AL21及びAL22が形成される。
【0018】次に、メモリアレイMARYLを構成する
ワード線WL0〜WLmならびに冗長ワード線WRL0
〜WRL1は、対応するX系周辺回路つまりXアドレス
デコーダXDLに結合され、択一的に選択状態とされ
る。また、メモリアレイMARYRを構成するワード線
WR0〜WRmならびに冗長ワード線WRR0〜WRR
1は、対応するX系周辺回路つまりXアドレスデコーダ
XDRに結合され、択一的に選択状態とされる。Xアド
レスデコーダXDL及びXDRには、Xアドレスバッフ
ァXBからi+1ビットの内部アドレス信号X0〜Xi
が供給され、タイミング発生回路TGから内部制御信号
XGが供給される。XアドレスデコーダXDLには、さ
らに冗長アドレスデコーダRDから冗長ワード線駆動信
号XRL0〜XRL1ならびに冗長切り換え信号XRL
が供給され、XアドレスデコーダXDRには、冗長ワー
ド線駆動信号XRR0〜XRR1ならびに冗長切り換え
信号XRRが供給される。XアドレスバッファXBに
は、アドレス入力端子A0〜Aiを介してXアドレス信
号AX0〜AXiが時分割的に供給され、タイミング発
生回路TGから図示されない内部制御信号XLが供給さ
れる。
【0019】XアドレスバッファXBは、アドレス入力
端子A0〜Aiを介して供給されるXアドレス信号AX
0〜AXiを内部制御信号XLに従って取り込み、保持
するとともに、これらのXアドレス信号をもとに内部ア
ドレス信号X0〜Xiを形成して、Xアドレスデコーダ
XDに供給する。なお、特に制限されないが、メモリア
レイMARYL及びMARYRを選択的に指定するため
の内部アドレス信号Xi等は、タイミング発生回路TG
にも供給される。
【0020】XアドレスデコーダXDLは、内部制御信
号XGがハイレベルとされかつ例えば最上位ビットの内
部アドレス信号Xiがロウレベルとされることで選択的
に動作状態とされる。この動作状態において、Xアドレ
スデコーダXDLは、冗長切り換え信号XRLがロウレ
ベルであると、内部アドレス信号X0〜Xi−1をデコ
ードしてメモリアレイMARYLの対応するワード線W
L0〜WLmを択一的に選択レベルとし、冗長切り換え
信号XRLがハイレベルである場合には、冗長ワード線
駆動信号XRL0〜XRL1に従って対応する冗長ワー
ド線WRL0〜WRL1を選択的に選択レベルとする。
同様に、XアドレスデコーダXDRは、内部制御信号X
Gがハイレベルとされかつ内部アドレス信号Xiがハイ
レベルとされることで選択的に動作状態とされる。この
動作状態において、XアドレスデコーダXDRは、冗長
切り換え信号XRRがロウレベルであると、内部アドレ
ス信号X0〜Xi−1をデコードしてメモリアレイMA
RYRの対応するワード線WR0〜WRmを択一的に選
択レベルとし、冗長切り換え信号XRRがハイレベルで
ある場合には、冗長ワード線駆動信号XRR0〜XRR
1に従って対応する冗長ワード線WRR0〜WRR1を
選択的に選択レベルとする。
【0021】一方、メモリアレイMARYLを構成する
相補ビット線BL0*〜BLn*ならびに相補冗長ビッ
ト線BRL0*〜BRL1*は、その右側において、セ
ンスアンプSAの対応する単位回路に結合される。ま
た、メモリアレイMARYRを構成する相補ビット線B
R0*〜BRn*ならびに相補冗長ビット線BRR0*
〜BRR1*は、その左側において、上記センスアンプ
SAの対応する単位回路に結合される。センスアンプS
Aには、タイミング発生回路TGから内部制御信号SH
L及びSHRが供給され、図示されないコモンソース線
SP及びSNを介して回路の電源電圧及び接地電位が選
択的に供給される。
【0022】センスアンプSAは、メモリアレイMAR
YL及びMARYRの相補ビット線及び相補冗長ビット
線に対応して設けられるn+3個の単位回路を含み、こ
れらの単位回路のそれぞれは、図3に例示されるよう
に、PチャンネルMOSFETP1及びNチャンネルM
OSFETN1ならびにPチャンネルMOSFETP2
及びNチャンネルMOSFETN2からなる一対のCM
OSインバータが交差接続されてなる単位増幅回路を含
む。これらの単位増幅回路の非反転及び反転入出力ノー
ドは、その左側において、対応するNチャンネル型のス
イッチMOSFETN7及びN8を介してメモリアレイ
MARYLの対応する相補ビット線BL0*〜BLn*
あるいは相補冗長ビット線BRL0*〜BRL1*に結
合され、その右側において、対応するNチャンネル型の
スイッチMOSFETN5及びN6を介してメモリアレ
イMARYRの対応する相補ビット線BR0*〜BRn
*あるいは相補冗長ビット線BRR0*〜BRR1*に
結合される。
【0023】センスアンプSAの各単位回路を構成する
スイッチMOSFETN7及びN8のゲートには、内部
制御信号SHLが共通に供給され、スイッチMOSFE
TN5及びN6のゲートには、内部制御信号SHRが共
通に供給される。また、各単位増幅回路を構成するMO
SFETP1及びP2のソースは、コモンソース線SP
に共通結合され、MOSFETN1及びN2のソース
は、コモンソース線SNに共通結合される。これによ
り、センスアンプSAの各単位増幅回路は、内部制御信
号SHLがハイレベルとされることでメモリアレイMA
RYLの対応する相補ビット線BL0*〜BLn*ある
いは相補冗長ビット線BRL0*〜BRL1*に接続さ
れ、内部制御信号SHRがハイレベルとされることでメ
モリアレイMARYRの対応する相補ビット線BR0*
〜BRn*あるいは相補冗長ビット線BRR0*〜BR
R1*に接続される。このとき、各単位増幅回路は、コ
モンソース線SP及びSNを介して回路の電源電圧及び
接地電位が供給されることで選択的にかつ一斉に動作状
態とされ、メモリアレイMARYL又はMARYRの選
択されたワード線に結合されるn+3個のメモリセルか
ら対応する相補ビット線又は相補冗長ビット線を介して
出力される微小読み出し信号増幅して、ハイレベル又は
ロウレベルの2値読み出し信号とする。
【0024】センスアンプSAの各単位回路は、さら
に、単位増幅回路の非反転及び反転入出力ノードと相補
共通データ線CD*との間に設けられるNチャンネル型
の一対のスイッチMOSFETN3及びN4をそれぞれ
含む。これらのスイッチMOSFET対のゲートはそれ
ぞれ共通結合され、YアドレスデコーダYDから対応す
るビット線選択信号YS0〜YSnならびに冗長ビット
線選択信号YSR0〜YSR1がそれぞれ供給される。
これにより、各単位回路のスイッチMOSFETN3及
びN4は、対応するビット線選択信号YS0〜YSnあ
るいは冗長ビット線選択信号YSR0〜YSR1がハイ
レベルとされることで選択的にオン状態とされ、センス
アンプSAの対応する単位増幅回路つまりはメモリアレ
イMARYL又はMARYRの対応する1組の相補ビッ
ト線又は相補冗長ビット線と相補共通データ線CD*と
を選択的に接続状態とする。
【0025】この実施例において、センスアンプSAの
各単位回路を構成するスイッチMOSFETN6等は、
図5に例示されるように、P型半導体基板PSUBに形
成された一対のN型拡散層ND1及びND2をそのドレ
イン及びソースとする。このうち、MOSFETN6等
のドレインとなるN型拡散層ND1は、コンタクトCO
N1を介して対応する単位増幅回路の非反転又は反転入
出力ノードに結合される。また、そのソースとなるN型
拡散層ND2は、コンタクトCON2及びCON4を介
して対応する第1層のアルミニウム配線層AL11に結
合され、さらに対応する反転冗長ビット線BRR1B等
に結合される。このように、センスアンプSAがPチャ
ンネル及びNチャンネルMOSFETの組み合わせ回路
として構成されその層間膜の全高が比較的低くなるのに
比較して、メモリアレイMARYL及びMARYRで
は、特にSTC構造のメモリセルが採用されることによ
ってその層間膜の全高が高くなり、メモリアレイとセン
スアンプSAつまりY系周辺回路との間には比較的大き
な層間膜差が生じるものとなる。
【0026】YアドレスデコーダYDには、Yアドレス
バッファYBからi+1ビットの内部アドレス信号Y0
〜Yiが供給されるとともに、タイミング発生回路TG
から内部制御信号YGが供給され、冗長アドレスデコー
ダRDから冗長ビット線駆動信号YR0〜YR1ならび
に冗長切り換え信号YRが供給される。また、Yアドレ
スバッファYBには、アドレス入力端子A0〜Aiを介
してYアドレス信号AY0〜AYiが時分割的に供給さ
れ、タイミング発生回路TGから図示されない内部制御
信号YLが供給される。
【0027】YアドレスバッファYBは、アドレス入力
端子A0〜Aiを介して供給されるYアドレス信号AY
0〜AYiを内部制御信号YLに従って取り込み、保持
するとともに、これらのYアドレス信号をもとに内部ア
ドレス信号Y0〜Yiを形成して、Yアドレスデコーダ
YDに供給する。
【0028】YアドレスデコーダYDは、内部制御信号
YGがハイレベルとされることを条件に、選択的に動作
状態とされる。この動作状態において、Yアドレスデコ
ーダYDは、冗長切り換え信号YRがロウレベルである
と、内部アドレス信号Y0〜Yiをデコードして対応す
るビット線選択信号YS0〜YSnを択一的にハイレベ
ルとし、冗長切り換え信号YRがハイレベルである場合
には、冗長ビット線駆動信号YR0〜YR1に従って対
応する冗長ビット線選択信号YSR0〜YSR1を択一
的にハイレベルとする。これらのビット選択信号及び冗
長ビット線選択信号は、前述のように、センスアンプS
Aの対応する単位回路のスイッチMOSFETN3及び
N4のゲートに供給される。
【0029】ここで、冗長アドレスデコーダRDは、特
に制限されないが、図2に示されるように、メモリアレ
イMARYLの冗長ワード線WRL0〜WRL1つまり
は冗長ワード線駆動信号XRL0〜XRL1に対応して
設けられる2個の冗長アドレス比較回路XCL0及びX
CL1と、メモリアレイMARYRの冗長ワード線WR
R0〜WRR1つまりは冗長ワード線駆動信号XRR0
〜XRR1に対応して設けられる2個の冗長アドレス比
較回路XCR0及びXCR1とを備え、さらにメモリア
レイMARYLの相補冗長ビット線BRL0*〜BRL
1*ならびにメモリアレイMARYRの相補冗長ビット
線BRR0*〜BRR1*つまりは冗長ビット線駆動信
号YR0及びYR1に対応して設けられ設けられる2個
の冗長アドレス比較回路YC0及びYC1を備える。
【0030】このうち、冗長アドレス比較回路XCL0
〜XCL1ならびにXCR0〜XCR1の一方の入力端
子には、内部アドレス信号X0〜Xiが共通に供給さ
れ、その他方の入力端子には、対応する冗長アドレスメ
モリXML0〜XML1ならびにXMR0〜XMR1の
出力信号つまりこれらの冗長アドレスメモリによって保
持される欠陥ワード線の不良アドレスが供給される。ま
た、冗長アドレス比較回路YC0〜YC1の一方の入力
端子には、内部アドレス信号Y0〜Yiが共通に供給さ
れ、その他方の入力端子には、対応する冗長アドレスメ
モリYM0〜YM1の出力信号つまりこれらの冗長アド
レスメモリによって保持される欠陥ビット線の不良アド
レスが供給される。冗長アドレス比較回路XCL0〜X
CL1,XCR0〜XCR1ならびにYC0〜YC1に
は、さらにタイミング発生回路TGから内部制御信号C
Sが共通に供給される。
【0031】冗長アドレスデコーダRDを構成する冗長
アドレスメモリXML0〜XML1ならびにXMR0〜
XMR1は、所定数のヒューズ等の記憶手段を含み、メ
モリアレイMARYL又はMARYRの対応する冗長ワ
ード線WRL0〜WRL1あるいはWRR0〜WRR1
に割り当てられた欠陥ワード線の不良アドレスを保持し
て、対応する冗長アドレス比較回路XCL0〜XCL1
あるいはXCR0〜XCR1の一方の入力端子に供給す
る。同様に、冗長アドレスメモリYM0〜YM1は、所
定個のヒューズ手段を含み、メモリアレイMARYL及
びMARYRの対応する相補冗長ビット線BRL0*〜
BRL1*ならびにBRR0*〜BRR1*に割り当て
られた欠陥ビット線の不良アドレスを保持して、対応す
る冗長アドレス比較回路YR0〜YC1の一方の入力端
子に供給する。
【0032】一方、冗長アドレス比較回路XCL0〜X
CL1ならびにXCR0〜XCR1は、ダイナミック型
RAMが選択状態とされ内部制御信号CSがハイレベル
とされることで、選択的に動作状態とされる。この動作
状態において、冗長アドレス比較回路XCL0〜XCL
1ならびにXCR0〜XCR1は、内部アドレス信号X
0〜Xiと対応する冗長アドレスメモリXML0〜XM
L1あるいはXMR0〜XMR1から出力される不良ア
ドレスとをビットごとに比較照合し、両アドレスが全ビ
ット一致したことを条件にその出力信号つまり冗長ワー
ド線駆動信号XRL0〜XRL1あるいはXRR0〜X
RR1を選択的にハイレベルとする。同様に、冗長アド
レス比較回路YC0〜YC1は、内部制御信号CSがハ
イレベルとされることで、選択的に動作状態とされる。
この動作状態において、冗長アドレス比較回路YC0〜
YC1は、内部アドレス信号Y0〜Yiと対応する冗長
アドレスメモリYM0〜YM1から出力される不良アド
レスとをビットごとに比較照合し、両アドレスが全ビッ
ト一致したことを条件にその出力信号つまり冗長ビット
線駆動信号YR0〜YR1を選択的にハイレベルとす
る。
【0033】冗長アドレス比較回路XCL0〜XCL1
の出力信号つまり冗長ワード線駆動信号XRL0〜XR
L1は、前述のように、XアドレスデコーダXDLに供
給されるとともに、オア(OR)ゲートOG2の第1及
び第2の入力端子に供給される。また、冗長アドレス比
較回路XCR0〜XCR1の出力信号つまり冗長ワード
線駆動信号XRR0〜XRR1は、Xアドレスデコーダ
XDRに供給されるとともに、オアゲートOG3の二つ
の入力端子に供給される。さらに、冗長アドレス比較回
路YC0〜YC1の出力信号つまり冗長ワード線駆動信
号YR0〜YR1は、YアドレスデコーダYDに供給さ
れるとともに、オアゲートOG1の二つの入力端子に供
給される。オアゲートOG2及びOG3の出力信号は、
それぞれ冗長切り換え信号XRL及びXRRとされ、オ
アゲートOG1の出力信号は、冗長切り換え信号YRと
される。これにより、冗長切り換え信号XRL及びXR
Rは、対応する冗長ワード線駆動信号XRL0〜XRL
1あるいはXRR0〜XRR1の少なくとも一方がハイ
レベルとされるとき選択的にハイレベルとされ、冗長切
り換え信号YRは、冗長ビット線駆動信号YR0〜YR
1の少なくとも一方がハイレベルとされるとき選択的に
ハイレベルとされる。
【0034】以上のことから、内部アドレス信号X0〜
Xiにより欠陥ワード線のいずれかが指定されるとき、
冗長アドレスデコーダRDでは、対応する冗長ワード線
駆動信号XRL0〜XRL1あるいはXRR0〜XRR
1が択一的にハイレベルとされ、同時に冗長切り換え信
号XRL又はXRRがハイレベルとされる。これによ
り、XアドレスデコーダXDL又はXDRによる内部ア
ドレス信号X0〜Xi−1のデコード動作が禁止され、
代わって冗長ワード線駆動信号XRL0〜XRL1ある
いはXRR0〜XRR1によって指定されるメモリアレ
イMARYLの冗長ワード線WRL0〜WRL1あるい
はメモリアレイMARYRの冗長ワード線WRR0〜W
RR1が選択状態とされる。同様に、内部アドレス信号
Y0〜Yiによって欠陥ビット線のいずれかが指定され
るとき、冗長アドレスデコーダRDでは、対応する冗長
ビット線駆動信号YR0〜YR1が択一的にハイレベル
とされ、同時に冗長切り換え信号YRがハイレベルとさ
れる。これにより、YアドレスデコーダYDによる内部
アドレス信号Y0〜Yiのデコード動作が禁止され、代
わって冗長ビット線駆動信号YR0〜YR1によって指
定されるメモリアレイMARYL又はMARYRの相補
冗長ビット線BRL0*〜BRL1*あるいはBRR0
*〜BRR1*が択一的に選択状態とされる。
【0035】メモリアレイMARYの指定された相補ビ
ット線又は相補冗長ビット線が択一的に接続状態とされ
る相補共通データ線CD*は、データ入出力回路IOに
結合される。データ入出力回路IOは、図示されないラ
イトアンプ及びメインアンプとデータ入力バッファ及び
データ出力バッファを含む。このうち、ライトアンプの
出力端子及びメインアンプの入力端子は、相補共通デー
タ線CD*に共通結合される。ライトアンプの入力端子
はデータ入力バッファの出力端子に結合され、データ入
力バッファの入力端子はデータ入力端子Dinに結合さ
れる。また、メインアンプの出力端子はデータ出力バッ
ファの入力端子に結合され、データ出力バッファの出力
端子はデータ出力端子Doutに結合される。
【0036】データ入出力回路IOのデータ入力バッフ
ァは、ダイナミック型RAMが書き込みモードで選択状
態とされるとき、データ入力端子Dinを介して供給さ
れる書き込みデータを取り込み、ライトアンプに伝達す
る。この書き込みデータは、ライトアンプによって所定
の相補書き込み信号とされた後、相補共通データ線CD
*を介してメモリアレイMARYの選択された1個のメ
モリセルに書き込まれる。一方、データ入出力回路IO
のメインアンプは、ダイナミック型RAMが読み出しモ
ードで選択状態とされるとき、メモリアレイMARYの
選択されたメモリセルから相補共通データ線CD*を介
して出力される2値読み出し信号をさらに増幅して、デ
ータ出力バッファに伝達する。この読み出しデータは、
データ出力バッファからデータ出力端子Doutを介し
て外部送出される。
【0037】タイミング発生回路TGは、外部から起動
制御信号として供給されるロウアドレスストローブ信号
RASB,カラムアドレスストローブ信号CASB及び
ライトイネーブル信号WEBと内部アドレス信号Xi等
とをもとに上記各種の内部制御信号を選択的に形成し、
ダイナミック型RAMの各部に供給する。
【0038】ところで、この実施例のダイナミック型R
AMでは、図4に示されるように、実際にはセンスアン
プSAが8個のセンスアンプSA0〜SA7に分割して
配置され、メモリアレイMARYL及びMARYRも、
これらのセンスアンプをはさむべく8対のメモリアレイ
MARYL0及びMARYR0ないしMARYL7及び
MARYR7に分割配置される。そして、Xアドレスデ
コーダXDが、各メモリアレイに対応して8対のXアド
レスデコーダXDL0及びXDR0ないしXDL7及び
XDR7に分割配置され、YアドレスデコーダYDは、
2個のセンスアンプつまりは4個のメモリアレイに対応
すべく4個のYアドレスデコーダYD0〜YD3に分割
配置される。P型半導体基板PSUBの縦及び横の中心
線に近接する部分には、XアドレスバッファXB,Yア
ドレスバッファYB,データ入出力回路IO,タイミン
グ発生回路TGならびに冗長アドレスデコーダRDを含
む間接周辺回路PCが配置される。なお、この実施例の
ダイナミック型RAMは、いわゆるLOC(Lead
On Chip:リードオンチップ)パッケージ形態を
採り、上記間接周辺回路PCには、半導体基板PSUB
の縦の中心線に沿って直線状に配置された多数のボンデ
ィングパッドが含まれる。
【0039】この実施例において、メモリアレイMAR
YL及びMARYRすなわちメモリアレイMARYL0
及びMARYR0ないしMARYL7及びMARYR7
は、前述のように、2本の冗長ワード線WRL0〜WR
L1あるいはWRR0〜WRR1と、2組の相補冗長ビ
ット線BRL0*〜BRL1*あるいはBRR0*〜B
RR1*とをそれぞれ備える。このうち、冗長ワード線
WRL0〜WRL1ならびにWRR0〜WRR1は、図
1及び図4に点線で示されるように、各メモリアレイの
対応するY系周辺回路つまりセンスアンプSA0〜SA
7に最も近接する位置に配置され、相補冗長ビット線B
RL0*〜BRL1*ならびにBRR0*〜BRR1*
は、各メモリアレイの対応するX系周辺回路つまりXア
ドレスデコーダXDL0及びXDR0ないしXDL7及
びXDR7に最も近接する位置に配置される。また、こ
れらの冗長ワード線及び相補冗長ビット線は、その使用
順序が予め規定され、番号順言い換えるならば対応する
メモリアレイの内側に配置されたものから順につまりは
対応するY系周辺回路又はX系周辺回路に離れた位置に
配置されたものから順に欠陥救済に供される。
【0040】前述のように、特にSTC構造のメモリセ
ルを採用したこのダイナミック型RAMでは、メモリア
レイ部とXアドレスデコーダ等のX系周辺回路部あるい
はセンスアンプ等のY系周辺回路部との間に比較的大き
な層間膜差が生じ、この層間膜差が生じる部分に近接し
て配置される冗長ワード線及び相補冗長ビット線は、内
側に配置される通常のワード線及び相補ビット線に比較
してその異常発生率が高くなる。したがって、上記のよ
うに冗長ワード線及び相補冗長ビット線を層間膜差が生
じる部分つまりは対応するY系周辺回路又はX系周辺回
路に最も近接する位置に配置することで、通常のワード
線及び相補ビット線の異常発生率を低くすることができ
るとともに、これらの冗長ワード線及び相補冗長ビット
線を対応するY系周辺回路又はX系周辺回路に離れた位
置に配置されるものから順に使用することで、欠陥救済
に供給される冗長ワード線及び相補冗長ビット線自体の
異常発生率を低くすることができる。この結果、ダイナ
ミック型RAMの製品歩留まりを高め、その低コスト化
を推進することができるものとなる。
【0041】一方、この実施例のダイナミック型RAM
は、図3に示されるように、対応するX系周辺回路つま
りXアドレスデコーダXDL又はXDRに最も近接配置
された反転冗長ビット線BRL1B及びBRR1Bに結
合される2個のテストパッドTP1及びTP2(第1の
テストパッド)と、P半導体基板PSUBに結合される
もう1個のテストパッドTP3(第2のテストパッド)
とを含む。これらのテストパッドは、ダイナミック型R
AMのウエハ試験等において使用され、例えば図5の反
転冗長ビット線BRR1B等に対するコンタクトCON
5等が正常に形成されたかどうかを確認するためのコン
タクト形状試験に供される。
【0042】すなわち、各メモリアレイの反転冗長ビッ
ト線BRR1B等が形成される位置は、図6に示される
ように、Xアドレスデコーダ等のY系周辺回路部に対し
て比較的大きな層間膜差を生じる位置であり、これらの
冗長ビット線の上層に形成される絶縁膜の厚みは、Y系
周辺回路に近づくほど薄くなる。このため、層間膜差が
異常に大きくなりあるいはコンタクト形成のためのドラ
イエッチング処理が異常に長い期間にわたって行われた
場合等には、その上層の絶縁膜が最も薄い反転冗長ビッ
ト線BRR1B等の外側が不本意にエッチングされ、P
型半導体基板PSUBにまで達する。そして、エッチン
グ処理後に形成されるアルミニウム配線層を介して、こ
のアルミニウム配線層つまりは反転冗長ビット線BRR
1B等とP型半導体基板PSUBとの間が導通状態とな
り、ダイナミック型RAMの正常性が損なわれる。これ
らのことから、この実施例のダイナミック型RAMで
は、ウエハ試験時等においてテストパッドTP1又はT
P2とテストパッドTP3との間の絶縁抵抗を測定する
ことにより、反転冗長ビット線BRR1B等とP型半導
体基板PSUBとの間が導通状態にないか、言い換える
ならばコンタクト形成のためのエッチング処理が正常に
行われたかどうかを効率的にかつ的確に確認することが
できる。この結果、その試験工数を増大させることな
く、ダイナミック型RAMの信頼性を高めることができ
るものである。
【0043】以上の本実施例に示されるように、この発
明を複数の冗長ワード線及び冗長ビット線を備え特にS
TC構造のメモリセルを採用するダイナミック型RAM
等の半導体記憶装置に適用することで、次のような作用
効果が得られる。すなわち、 (1)複数の冗長ワード線及び冗長ビット線を備え特に
STC構造のメモリセルを採用するダイナミック型RA
M等において、複数の冗長ワード線をセンスアンプ等の
Y系周辺回路に最も近接する位置に配置し、複数の冗長
ビット線をXアドレスデコーダ等のX系周辺回路に最も
近接する位置に配置することで、通常のワード線及びビ
ット線をメモリアレイの異常発生率の低い位置に配置し
て、その異常発生率を低くすることができるという効果
が得られる。 (2)上記(1)項において、複数の冗長ワード線及び
冗長ビット線を、Y系周辺回路又はX系周辺回路に離れ
た位置つまりメモリアレイの内側に配置されたものから
順に使用することで、冗長ワード線及び冗長ビット線を
異常発生率の低い位置に配置されたものから順に使用
し、欠陥救済に供される冗長ワード線及び冗長ビット線
の異常発生率を低くすることができるという効果が得ら
れる。 (3)上記(1)項〜(2)項により、複数の冗長ワー
ド線及び冗長ビット線を備え特にSTC構造のメモリセ
ルを採用するダイナミック型RAM等の製品歩留まりを
高め、その低コスト化を推進できるという効果が得られ
る。
【0044】(4)上記(1)項〜(3)項において、
ダイナミック型RAM等に、X系周辺回路又はY系周辺
回路に最も近接配置された冗長ワード線又は冗長ビット
線に結合される第1のテストパッドと、半導体基板に結
合される第2のテストパッドとを設けることで、これら
の冗長ワード線又は冗長ビット線を利用したコンタクト
形状試験を行うことができるという効果が得られる。 (5)上記(4)項により、冗長ワード線又は冗長ビッ
ト線に対するコンタクト形成のためのエッチング処理が
正常に行われたかどうかを効率的にかつ的確に確認する
ことができるという効果が得られる。 (6)上記(5)項により、その試験工数を増大させる
ことなく、ダイナミック型RAM等の信頼性を高めるこ
とができるという効果が得られる。
【0045】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、この発明は、上記実
施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例え
ば、図1において、ダイナミック型RAMは、複数ビッ
トの記憶データを同時に入力又は出力するいわゆる多ビ
ット構成を採ることができる。この場合、冗長ビット線
は、ダイナミック型RAMのビット構成に応じた所定数
組を単位として選択的に欠陥救済に供すればよい。ダイ
ナミック型RAMは、シェアドセンス方式及びアドレス
マルチプレックス方式を採ることを必須条件としない
し、そのブロック構成や起動制御信号及びアドレス信号
の組み合わせ等は種々の実施形態を採りうる。
【0046】図2において、冗長アドレスデコーダRD
の冗長アドレス比較回路及び冗長アドレスメモリ等は、
すべてのメモリアレイの冗長ワード線又は冗長ビット線
に共通に設けてもよいし、分割配置されたメモリアレイ
の冗長ワード線又は冗長ビット線ごとに個別に設けても
よい。冗長アドレスデコーダRDのブロック構成は、こ
の実施例による制約を受けないし、冗長ワード線駆動信
号及び冗長ビット線駆動信号ならびに冗長切り換え信号
の論理レベルも同様である。
【0047】図3において、メモリアレイMARYL及
びMARYRに設けられる冗長ワード線及び冗長ビット
線の数は、任意に設定することができる。また、テスト
パッドTP1及びTP2ならびにTP3は、コンタクト
形状試験が行われるとき選択的に対応する反転冗長ビッ
ト線又はP型半導体基板PSUBに結合されるものとし
てもよい。センスアンプSAの各単位回路が、対応する
相補ビット線を所定のハーフプリチャージレベルとする
ためのプリチャージ回路を含むものであることは言うま
でもない。さらに、メモリアレイMARYL及びMAR
YRならびにセンスアンプSAの具体的な回路構成や電
源電圧の極性及び絶対値ならびにMOSFETの導電型
等は、種々の実施形態を採りうる。
【0048】図4において、冗長アドレスデコーダRD
は、間接周辺回路PC内の任意の位置に配置することが
できる。また、ダイナミック型RAMは、ワード線を図
の縦方向に配置するいわゆる縦積みレイアウトを採るこ
とができるし、LOCバックゲート形態を採ることを必
須条件ともしない。メモリアレイ及び周辺回路は、任意
の数に分割配置できるし、ダイナミック型RAMの基板
配置ならびにP型半導体基板PSUBの形状等は、この
実施例による制約を受けない。
【0049】図5及び図6において、ダイナミック型R
AMは、3層以上の金属配線層を備えることができる
し、その材料もアルミニウムに限定されない。また、ダ
イナミック型RAMは、必ずしもSTC構造のメモリセ
ルを採用するものである必要はないし、その具体的なデ
バイス構造は種々の実施形態を採りうる。
【0050】以上の説明では、主として本発明者によっ
てなされた発明をその背景となった利用分野であるダイ
ナミック型RAMに適用した場合について説明したが、
それに限定されるものではなく、例えば、同様な複数の
冗長ワード線及び冗長ビット線を備えるスタティック型
RAM等の各種メモリ集積回路装置やこのようなメモリ
集積回路装置を内蔵する論理集積回路装置等にも適用で
きる。この発明は、少なくとも冗長ワード線及び冗長ビ
ット線を備える半導体記憶装置ならびにこのような半導
体記憶装置を内蔵する半導体装置に広く適用できる。
【0051】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、複数の冗長ワード線及び冗
長ビット線を備え特にSTC構造のメモリセルを採用す
るダイナミック型RAM等において、複数の冗長ワード
線をセンスアンプ等のY系周辺回路側に配置し、複数の
冗長ビット線をXアドレスデコーダ等のX系周辺回路側
に配置するとともに、これらの冗長ワード線及び冗長ビ
ット線を、Y系周辺回路又はX系周辺回路に離れた位置
つまりメモリアレイの内側に配置されたものから順に欠
陥救済に使用することで、通常のワード線及びビット線
をメモリアレイの異常発生率の低い位置に配置して、そ
の異常発生率を低くすることができるとともに、冗長ワ
ード線及び冗長ビット線を異常発生率の低い位置に配置
されたものから順に使用し、欠陥救済に供される冗長ワ
ード線及び冗長ビット線の異常発生率を低くすることが
できる。この結果、複数の冗長ワード線及び冗長ビット
線を備え特にSTC構造のメモリセルを採用するダイナ
ミック型RAM等の製品歩留まりを高め、その低コスト
化を推進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用されたダイナミック型RAMの
一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1のダイナミック型RAMに含まれる冗長ア
ドレスデコーダの一実施例を示すブロック図である。
【図3】図1のダイナミック型RAMに含まれるメモリ
アレイ及びセンスアンプの一実施例を示す回路図であ
る。
【図4】図1のダイナミック型RAMの一実施例を示す
基板配置図である。
【図5】図1のダイナミック型RAMの一実施例を示す
部分的な断面構造図である。
【図6】図1のダイナミック型RAMの冗長ビット線に
よるコンタクト形状試験の一実施例を示す概念図であ
る。
【符号の説明】
MARYL,MARYR,MARYL0〜MARYL
7,MARYR0〜MARYR7・・・メモリアレイ、
XDL,XDR,XDL0〜XDL7,XDR0〜XD
R7・・・Xアドレスデコーダ、XB・・・Xアドレス
バッファ、SA,SA0〜SA7・・・センスアンプ、
YD,YD0〜YD3・・・Yアドレスデコーダ、YB
・・・Yアドレスバッファ、RD・・・冗長アドレスデ
コーダ、IO・・・データ入出力回路、TG・・・タイ
ミング発生回路。 XML0〜XML1,XMR0〜XMR1,YM0〜Y
M1・・・冗長アドレスメモリ、XCL0〜XCL1,
XCR0〜XCR1,YC0〜YC1・・・冗長アドレ
ス比較回路、OG1〜OG3・・・オア(OR)ゲー
ト。 Cs・・・情報蓄積キャパシタ、Qa・・・アドレス選
択MOSFET、P1〜P2・・・PチャンネルMOS
FET、N1〜N8・・・NチャンネルMOSFET、
TP1〜TP3・・・テストパッド。 PSUB・・・P型半導体基板、PC・・・間接周辺回
路、ND1〜ND4・・・N型拡散層、FG1〜FG4
・・・ゲート層、LOCOS・・・ロコス、CON1〜
CON5・・・コンタクト、AL11〜AL12・・・
第1層アルミニウム配線層、AL21〜AL22・・・
第2層アルミニウム配線層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/8242 27/108 7210−4M H01L 27/10 325 Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワード線及び冗長ワード線ならびにこれ
    らのワード線及び冗長ワード線に直交して配置されるビ
    ット線及び冗長ビット線を含むメモリアレイと、上記ワ
    ード線及び冗長ワード線に結合されるX系周辺回路と、
    上記ビット線及び冗長ビット線に結合されるY系周辺回
    路とを具備し、かつ上記冗長ワード線が上記メモリアレ
    イの上記Y系周辺回路に最も近接する位置に配置され、
    上記冗長ビット線が上記メモリアレイの上記X系選択回
    路に最も近接する位置に配置されることを特徴とする半
    導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 上記冗長ワード線及び冗長ビット線は、
    複数設けられ、かつ上記Y系選択回路又はX系選択回路
    に離れた位置に配置されたものから順に使用されるもの
    であることを特徴とする請求項1の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 上記冗長ワード線又は冗長ビット線は、
    コンタクト形状試験に供されるものであって、上記半導
    体記憶装置は、実質的に上記冗長ワード線又は冗長ビッ
    ト線に結合される第1のテストパッドと、実質的にその
    半導体基板に結合される第2のテストパッドとを具備す
    るものであることを特徴とする請求項1又は請求項2の
    半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 上記半導体記憶装置は、ダイナミック型
    RAMであり、上記ワード線及び冗長ワード線とビット
    線及び冗長ビット線の交点には、STC構造のメモリセ
    ルが格子状に配置されるものであって、上記X系周辺回
    路は、Xアドレスデコーダであり、上記Y系周辺回路
    は、センスアンプであることを特徴とする請求項1,請
    求項2又は請求項3の半導体記憶装置。
JP5209897A 1993-08-02 1993-08-02 半導体記憶装置 Pending JPH0745095A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5209897A JPH0745095A (ja) 1993-08-02 1993-08-02 半導体記憶装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5209897A JPH0745095A (ja) 1993-08-02 1993-08-02 半導体記憶装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0745095A true JPH0745095A (ja) 1995-02-14

Family

ID=16580460

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5209897A Pending JPH0745095A (ja) 1993-08-02 1993-08-02 半導体記憶装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0745095A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100346452B1 (ko) * 1999-12-30 2002-07-27 주식회사 하이닉스반도체 리던던트 워드라인 디스터번스 테스트 장치 및 그 방법
US7237175B2 (en) 2001-08-31 2007-06-26 Renesas Technology Corp. Memory circuit

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100346452B1 (ko) * 1999-12-30 2002-07-27 주식회사 하이닉스반도체 리던던트 워드라인 디스터번스 테스트 장치 및 그 방법
US7237175B2 (en) 2001-08-31 2007-06-26 Renesas Technology Corp. Memory circuit

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7269087B2 (en) Semiconductor memory device
JP4427847B2 (ja) ダイナミック型ramと半導体装置
US7274613B2 (en) Dynamic random access memory (DRAM) capable of canceling out complementary noise development in plate electrodes of memory cell capacitors
KR0141495B1 (ko) 반도체 기억장치 및 그 결함구제방법
JP2762292B2 (ja) 半導体記憶装置
US6191990B1 (en) Semiconductor integrated circuit device having stabilizing capacitors connected between power lines of main amplifiers
JP2000077609A (ja) 半導体集積回路装置
JPH02154391A (ja) 半導体記憶装置
WO2017145453A1 (ja) 半導体記憶装置
US6282147B1 (en) Semiconductor memory device having word lines driven by row selecting signal and column selecting signal lines arranged parallel to each other
JPH10275468A (ja) ダイナミック型ram
US5440521A (en) Semiconductor integrated circuit device
JP4487227B2 (ja) ダイナミック型ram
JPH10326497A (ja) 半導体記憶装置
JPH0745095A (ja) 半導体記憶装置
JP3202188B2 (ja) 半導体装置
JP2757303B2 (ja) 半導体記憶装置及び半導体装置
JP4949451B2 (ja) ダイナミック型ramと半導体装置
JPH065081A (ja) スタティック型ram
JP2887951B2 (ja) 半導体記憶装置
JPH1154726A (ja) ダイナミック型ram
JPH11126886A (ja) ダイナミック型ram
JPH07244997A (ja) 半導体記憶装置
JPH10275469A (ja) 半導体記憶装置
JP2002368134A (ja) 半導体記憶装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090519

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090519

Year of fee payment: 9

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090519

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090519

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100519

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110519

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110519

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120519

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130519

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130519

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140519

Year of fee payment: 14

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250