JPH0745092Y2 - ベルト - Google Patents

ベルト

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JPH0745092Y2
JPH0745092Y2 JP1988032353U JP3235388U JPH0745092Y2 JP H0745092 Y2 JPH0745092 Y2 JP H0745092Y2 JP 1988032353 U JP1988032353 U JP 1988032353U JP 3235388 U JP3235388 U JP 3235388U JP H0745092 Y2 JPH0745092 Y2 JP H0745092Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
belt
roller
guide
rollers
meandering prevention
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1988032353U
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JPH01135465U (ja
Inventor
英男 松田
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (a)産業上の利用分野 この考案は複数のローラ間に張架されるベルトに関す
る。
(b)従来の技術 従来、複写機、プリンタなどでは、ベルト状の感光体や
誘電体を備えたものが広く使用されている。それらは感
光体あるいは誘電体である無端ベルトが駆動ローラ1と
1本以上のアイドルローラに装着されており、少なくと
も一つのローラを弾性部材などにより外側方向へ付勢す
ることにより、そのベルトに駆動方向の張力が与えられ
ている。このように複数のローラ間に張架されたベルト
は張力により駆動方向の浮き、波打ちなどが取り除かれ
ている。
(c)考案が解決しようとする課題 しかし、上記のような構成では、装置組立の際や、ある
いは駆動時間の経過とともに各ローラ間の両端での軸間
距離に僅かな誤差が生じた場合に対応できない。それら
の誤差は駆動時における駆動方向のベルトのずれの原因
となる。すなわち、ベルト装置が駆動するとローラの両
端の軸間距離の少ない方へとベルトがずれて行き、画質
の低下、ベルトの損傷を来す。さらにはベルトの使用不
能という不具合が生じる場合もある。
ベルトのずれ防止方法はいろいろ提案されているが、そ
の代表的なものとしては、ベルト裏面両端部にガイド部
材を設け、そのガイド部材とローラの端部とを係合させ
て駆動させる方法がある。この場合一般に、ベルトの材
質としては、ポリエステル,ポリカーボネート,ポリア
ミド,アラミド樹脂等が用いられている。蛇行防止ガイ
ドの材質としてはゴム,樹脂等が考えられる。上記のよ
うな材質よりなるベルトに上記のようなガイドを設ける
方法としては、接着剤で接着する、ホットメルト型樹脂
などでベルト上にガイドを直接形成する等が考えられて
いる。
しかし、接着剤により接着する場合、ガイドが伸びてな
い状態で接着することが難しく、たとえ接着できたとし
ても、ガイドによるベルトのひずみの発生、ガイドのベ
ルトからの剥離など、エージングテストに耐えることが
できない。
一方、ホットメルト型樹脂で直接ベルト裏面両端部にガ
イド形成する場合は、接着性には問題はないが、ガイド
自体が粘着性を有し、ローラに粘着したり異常音を発生
するという欠点がある。また、その粘着性を減少させる
と、小径のローラでは、ガイドにひび割れが生じてしま
うという問題がある。
この考案は、蛇行防止ガイドの材質としてRTVシリコン
ゴムを用いたことにより上記課題を解決したベルトの提
供を目的とする。
(d)課題を解決するための手段 この考案は、少なくとも一つのローラが他のローラに対
して所定範囲で接離自在にされるとともに、弾性手段の
弾性力により離間する方向に付勢された複数のローラ間
に張架されたベルトにおいて、 ベルトに発生する応力が前記弾性手段の弾性力より大き
く、ベルト裏面両端部近傍にローラの両端部の側面に当
接するRTVシリコンゴムよりなる部分円弧状断面を呈す
る蛇行防止ガイドを設けたことを特徴とする。
(e)作用 この考案に係るベルトでは、ベルトの裏面に設けた蛇行
防止ガイドがローラの両端部の側面に当接し、ベルトの
蛇行が防止される。また、蛇行防止ガイドの断面が部分
円弧状を呈しているため、ローラの左側又は右側の軸間
距離の長い方から短い方へとベルトのずれが発生した際
に、軸間距離の長い方のベルト裏面に設けられた蛇行防
止ガイドがローラ端部に乗り上がり、ローラを軸間方向
に付勢する弾性手段の弾性力より大きな応力がベルトに
発生することにより、ガイドが乗り上がったローラは、
ガイドの厚みだけベルトにより接近する方向へ押され、
少しずつ長い方の軸間距離が短くなり、ついには短い方
のローラの軸間距離と等しくなる。ローラの軸間距離が
ローラの両端で等しくなるとベルトのずれは止まり、そ
の後は安定して回転する。蛇行防止ガイドはRTVシリコ
ンゴム製であり、常温で固形化するとともに弾性に優
れ、ガイドとローラの接触面に大きな力が加わるにもか
かわらず、ベルトのひずみ、ガイドの剥離、ローラへの
粘着などを起こすことがない。
(f)実施例 第3図は、この考案の実施例であるベルトと、そのベル
トが張架されたベルト装置の外観斜視図である。本実施
例ではベルトは画像形成装置用の感光体で構成される。
ベルト装置10のベルト回転方向の両端には駆動ローラ31
とアイドルローラ32が配設されている。装置10の側面に
は上記2つのローラ31,32を支持する側板5が取り付け
られ、その側板5のアイドルローラ側には、アイドルロ
ーラ32をそのテンションをはずしてa方向に移動させる
ことが可能なテンション装置、すなわちテンションプレ
ート6,テンションスプリング7,テンションレバー8が設
けられている。
駆動ローラ31とアイドルローラ32にはベルト1が張架さ
れ、ベルト1の裏面両端沿いにRTVシリコンゴム製の蛇
行防止ガイド2が設けられている。ベルト1は前記テン
ション装置によりローラを介して外側に付勢されてお
り、駆動方向の浮きや波打ちは取り除かれている。
第1図は、この考案の実施例であるベルトがローラに張
架された状態でのローラ軸方向の断面図である。裏面両
端部に蛇行防止ガイド2を設けたベルト1はローラ3に
張架されている。4はローラ軸である。なお、本実施例
ではRTVシリコンゴムよりなるガイドの厚みはほぼ0.5m
m、幅はほぼ4mmとし、その断面の形状は半円形とした。
第2図はベルト装置10の水平方向の断面図である。
(A)はベルトを駆動開始してb方向へずれを起こす前
の様子を表し、(B)はずれが停止して安定した様子を
表している。ずれの原因は前にも述べた通り、2つのロ
ーラ31,32の軸41と42の左端と右端での軸間距離の誤差
である。(A)において、ローラの軸41と42の右端での
軸間距離lsは左端の軸間距離lLよりlGだけ短い。したが
って駆動開始とともにベルト1は軸間距離の短い方向、
すなわちb方向へとずれを生じる。b方向にずれていく
とベルト1の左側の蛇行防止ガイド2は徐々にローラ42
の端に乗り上げていく。ベルトの弾性応力はテンション
装置の付勢力より大きくローラ間の距離はベルトの内周
によって決定されるので、ベルトは乗り上げたガイドの
厚みだけ、テンション装置で外側に付勢されているロー
ラ32を押していく。左側の軸間距離lLは徐々に短くな
り、lG(=lL−lS)だけ短くなると、ローラの左端と右
端の軸間距離はともにlSとなり、ベルト1は正常に回転
しはじめ、ベルトのずれはその位置で停止し、その後は
安定して回転し続ける。(B)は軸間距離lLがlSまで減
少し、ローラの左端と右端での軸間距離が等しくなりベ
ルト1が安定して回転している状態での断面図である。
この考案で蛇行防止ガイドの材質として用いたRTVシリ
コンゴムは常温で固形化し、顕著な弾性を示す。張力を
受けてもエネルギー散逸に伴う発熱などがなく迅速に数
倍におよぶ伸長を示し、十分に伸長した状態で高い弾性
率と引っ張り強さを発揮する。したがって、ひずみ、剥
離、粘着、異常音などを発生することなく目的を達成す
る。
このRTVシリコンゴム製の蛇行防止ガイドを直接ベルト
に形成するには、本実施例では次のようなガイド形成装
置を用いた。
第4図はその形成装置の外観図である。シート状のベル
ト1′を載置する定盤20が設置され、その下方に真空ポ
ンプ21が接続されている。定盤20の上方ベルト1′の端
に合わせてノズル22が配設され、ノズル22は図示せぬ走
行用レール上を移動可能になっている。ノズル22にはコ
ンプレッサ23,ポンプ24が接続され、ポンプ24にはさら
にRTVシリコンゴムのタンク25が配設されている。また
ノズル22にはスピードコントローラ26が接続されてい
る。
次に蛇行ガイド形成の動作を説明する。まずシート状の
ベルト1′を定盤20の上へ位置決めして置く。そのベル
ト1′を真空ポンプ21により吸着固定する。ノズル22は
走行用レールのスタート位置にセットされる。コンプレ
ッサ23の圧力によって常温より高い温度に保たれている
RTVシリコンゴムがノズル22により流出される。ノズル2
2はスピードコントローラ26により一定のスピードで走
行用レール上を移動し、シート状のベルト1′の端部に
ガイド2が形成される。エンド位置でノズル22は停止
し、ベルト1′から離れ、RTVシリコンゴムの流出も止
まる。ガイド2の形成されたシート状のベルト1′を定
盤20からはずしRTVシリコンゴムを完全に固形化させ
る。なお、蛇行防止ガイドの断面の形状は、ノズルの形
により、かまぼこ型、半円形など可能であり、同様の効
果が得られる。
(g)考案の効果 以上のようにこの考案によれば、複数のローラに張架さ
れるベルトの裏面両端部にRTVシリコンゴムよりなる蛇
行防止ガイドを設けたことにより各ローラ間の両端にお
ける軸間距離の相違により生じるベルト駆動時のずれが
ガイドの厚みによる軸間距離の均等化により抑えられ
る。また材質のRTVシリコンゴムは常温で固形化するた
め粘着など発生せず、弾性も優れているのでひび割れ、
剥離、ベルトのひずみなども起こすことがない。したが
ってずれが抑えられることによるベルトの変形、損傷な
どもなくなりベルトの寿命が伸びるとともに、複写機等
に適用した場合には画質も安定する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の実施例であるベルトがローラに張
架された状態でのローラ軸方向の断面図である。第2図
はベルト装置の水平方向の断面図である。第3図はこの
考案の実施例であるベルトが張架されたベルト装置の外
観斜視図である。第4図はガイド形成装置の概略図であ
る。 1……ベルト、2……蛇行防止ガイド、3……ローラ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一つのローラが他のローラに対
    して所定範囲で接離自在にされるとともに、弾性手段の
    弾性力により離間する方向に付勢された複数のローラ間
    に張架されたベルトにおいて、 ベルトに発生する応力が前記弾性手段の弾性力より大き
    く、ベルト裏面両端部近傍にローラの両端部の側面に当
    接するRTV(常温加硫性)シリコンゴムよりなる部分円
    弧状断面を呈する蛇行防止ガイドを設けたことを特徴と
    するベルト。
JP1988032353U 1988-03-10 1988-03-10 ベルト Expired - Lifetime JPH0745092Y2 (ja)

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JP1988032353U JPH0745092Y2 (ja) 1988-03-10 1988-03-10 ベルト

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JPS60202412A (ja) * 1984-03-27 1985-10-12 シユラムバ−ガ− オ−バ−シ−ズ ソシエテ アノニム 光学フアイバ−ケ−ブルの構造
JPS6250873A (ja) * 1985-08-30 1987-03-05 Konishiroku Photo Ind Co Ltd エンドレスベルト感光体の製造方法

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