JPH0745087B2 - ホーマのラム部ノックアウト装置 - Google Patents

ホーマのラム部ノックアウト装置

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JPH0745087B2
JPH0745087B2 JP1231500A JP23150089A JPH0745087B2 JP H0745087 B2 JPH0745087 B2 JP H0745087B2 JP 1231500 A JP1231500 A JP 1231500A JP 23150089 A JP23150089 A JP 23150089A JP H0745087 B2 JPH0745087 B2 JP H0745087B2
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die
knockout
pinion
rack
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伸男 鳥居
哲雄 中山
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株式会社静岡鐵工所
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、パンチ及びダイスによって、金属素材を鍛圧
して、所定形状の圧造品を得るホーマのラム部ノックア
ウト装置に関する。
(従来の技術) ホーマは、パンチ及びダイスを備え、これらパンチ及び
ダイス間に金属素材、例えば、線状金属素材を供給し、
パンチ及びダイスとによって供給された線状金属素材を
鍛圧して、所定形状の圧造品を得るものである。
(発明が解決しようとする課題) 上記従来の構成によると次のような問題があった。
パンチ及びダイスとによって線状金属素材を鍛圧した
後、パンチを反ダイス方向に戻す場合に、鍛圧された線
状金属素材がパンチに付着してパンチと共に移動してし
まうことがある。
そこで、鍛圧した後、パンチが反ダイス方向に戻る際
に、線状金属素材をパンチから離脱させるための各種ノ
ックアウト装置が考えられている。
しかしながら、何れのノックアウト装置もその構成が複
雑であるとともに、ノックアウトのタイミング及び量の
調整が困難であった。
特に、多段型ホーマにおいて、各段毎に独立して調整で
きる構成でもなかった。
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目
的とするところは、その構成が簡単であるとともに、ノ
ックアウトのタイミング及び量の調整が容易なホーマの
ラム部ノックアウト装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するべく本願発明によるホーマのラム部
ノックアウト装置は、ホーマ本体内に設けられたダイス
を備えたダイ部方向に往復動可能に設けられたパンチを
備えたラム部と、上記ラム部に取付けられ上記パンチの
外周側に配置されパンチの往復動時に夫々所定のタイミ
ングで所定範囲だけ静止しパンチの復動時にパンチに付
着した素材をダイ部側に離脱させるノックアウト部材
と、上記ラム部に設けられたピニオンと、上記ノックア
ウト部材側に対して相対的に移動可能に取付けるととも
に上記ピニオンに噛合していてピニオンの回転により上
記ノックアウト部材側とともに移動するラム部側ラック
と、上記ホーマ本体側に移動可能に取付けられるととも
に上記ピニオンに選択的に噛合する本体側ラックと、上
記ラム部側ラックに連結手段を介して連結され回転操作
されることによりノックアウト部材を移動させる調整ダ
イヤルと、上記本体側ラックに連結手段を介して連結さ
れ回転操作されることにより本体側ラックを移動させる
調整ダイヤルと、を具備し、上記ラム部を圧造動作後に
反ダイ部方向に復動させる際、上記ピニオンが本体側ラ
ックに噛合して回転するとともに該ピニオンの回転によ
り上記ラム部側ラックをダイ部方向に移動させることに
より、ラム部側ラックひいてはノックアウト部材をダイ
部に対して所定のタイミングで所定範囲だけ静止した状
態とし、それによってパンチより素材を離脱させるとと
もに、上記二つの調整ダイヤルを適宜回転させることに
よって、ノックアウト部材と本体側ラックを適宜移動さ
せることにより、ノックアウトのタイミングと量を調整
するようにしたことを特徴とするものである。
(作用) まず、ラム部がダイ部に対して往動する場合について説
明する。ラム部が往動するとそれに伴ってパンチも往動
し、ダイ部のダイスとによって、素材に所定の圧造を施
す。
その際、ラム部の往動により、ピニオン及びラム部側ラ
ックも往動し、ピニオンは本体側ラックに噛合し始め
る。それによって、ピニオンは回転させられ、該ピニオ
ンの回転により、ラム部側ラックが反ダイ部方向に復動
させられる。
つまり、ラム部が往動すると同時にラム部側ラックは復
動することになるので、結局、ラム部側ラックはダイ部
に対して静止した状態になる。
したがって、ラム部のパンチがダイス側に往動するとき
に、ラム部側ラックひいてはノックアウト部材は所定の
タイミングで所定範囲だけ静止した状態にある。
次に、ラム部がダイ部に対して復動する場合について説
明する。圧造動作終了後に、ラム部が反ダイ部方向に復
動すると、それに伴って、ピニオン及びラム部側ラック
も復動する。
ピニオンが本体側ラックに往動時とは逆方向より噛合し
始めると、ピニオンは往動時とは逆方向に回転せられ
る。該ピニオンの回転によって、ラム部側ラックはダイ
部方向に往動せられる。
つまり、ラム部は反ダイ部方向に往動しているのに対し
て、ラム部側ラックは往動することになるので、結局、
ラム部側ラックはダイ部に対して静止した状態になる。
したがって、ラム部のパンチが反ダイス方向に復動する
ときに、ラム部側ラックひいてはノックアウト部材は所
定のタイミングで所定範囲だけ静止した状態にあり、そ
れによって、パンチに付着している素材はノックアウト
部材によってダイ部側に離脱される。
又、ノックアウトのタイミングと量を調整する場合に
は、二つの調整ダイヤルを適宜回転操作して、ノックア
ウト部材と本体側ラックとを適宜移動させるだけでよ
い。すなわち、ラム部側ラックに連結手段を介して連結
された調整ダイヤルを回転操作すると、ラム部側ラック
がピニオンに噛合していてその移動が規制されているた
めに、ラム部側ラックと相対的に移動可能なノックアウ
ト部材側が移動することになる。又、本体側ラックに連
結手段を介して連結されている調整ダイヤルを回転操作
すると、その連結手段を介して本体側ラックが移動する
ことになる。又、これらは、1組のラム部に設けられて
いるので、複数のラム部(それに対応するダイ部)を有
する場合には、夫々別個にノックアウトのタイミングと
量を調整・設定することができる。
(実施例) 以下第1図ないし第6図を参照して本発明の一実施例を
説明する。この実施例は、本発明を横型ホーマに適用し
たものであり、まず、装置の概略を説明する。
第1図は本実施例による横型ホーマの機構図であり、第
2図は装置の要部の構成を示す側断面図である。
ホーマ本体1内には、材料供給部3が内蔵されており、
又、ホーマ本体1内には、複数段式(本実施例の場合に
は4段)のラム部7及びダイ部9が水平方向に対置され
た状態で設置されていて、これらラム部7及びダイ部9
とによって、所定の鍛圧をなす。
ラム部7は、4段にわたって、パンチ11、13、15、17を
備えており、これらパンチ11ないし17は、各段に応じて
所定の形状をなしている。又、ラム部7には、各段にわ
たって、ノックアウト機構19、21、23、25が配置されて
おり、これらノックアウト機構19ないし25によって、鍛
圧によりパンチ11ないし17に付着した線状金属素材を離
脱させる。
尚、これらノックアウト機構19ないし25の構成について
は後で詳細に説明する。
一方、ダイ部9は、上記パンチ11ないし17にそれぞれ対
応するように、ダイス27、29、31、33を備えており、こ
れらダイス27ないし33も各段に応じて所定の形状をなし
ている。これらダイス27ないし33と、上記パンチ11ない
し17とによって、所定長さの素材に所定の鍛圧を順次施
していく。
ダイ部9側にも、ノックアウト手段35、37、39、41、43
が設けられており、この内ノックアウト手段37ないし43
によって、鍛圧された素材をダイス27ないし33内より押
し出す。
尚、ノックアウト手段35の機能については後述する。
一方、ホーマ本体1内には、駆動モータ45が設置されて
おり、この駆動モータ45からの回転は、クラッチ・ブレ
ーキ手段47を介して、ギヤ群49に伝達され、このギヤ群
49を介して、ラム部駆動手段51に伝達される。
駆動モータ45の回転は、フライホイール53、55、無端状
チェーン57を介してクラッチ・ブレーキ手段47に伝達さ
れる。クラッチ・ブレーキ手段47は、クラッチ59、ブレ
ーキ61を備えており、駆動モータ45を停止させることな
く、回転を選択的に伝達する。
ラム部駆動手段51は、2本のエキセンシャフト63、63、
バランサ65、各エキセンシャフト63、63とラム部7及び
バランサ65を連結する4本のコネクティングロッド67と
から構成されており、荷重の偏心成分を除去して、ラム
部7の往復動方向のみに荷重を伝達する。
既に述べた材料供給部3からは、線状金属素材69が供給
される。この線状金属素材69を所定量ずつ供給するの
が、ラム部7に近接配置された線状金属素材送り手段71
である。この線状金属素材送り手段71は、曲がり矯正手
段70によってその曲がりを矯正された線状金属素材69
を、上記ラム部7の往復動を利用して所定量ずつ送り出
すものである。
上記ダイ部9の近傍には、線状金属素材69を所定の長さ
で切断するカッター手段73が配置されている。このカー
ター手段73により、線状金属素材69を所定の長さに切断
して素材75とし、この素材75をダイ部9の挿入部77に送
り込む。
尚、前記ノックアウト手段35は、この挿入部77より素材
75を押し出す機能をなす。
又、上記ホーマ本体1内であって、上記ラム部7とダイ
部9との間を鉛直方向から挟持するような位置には、一
対のトランスファ手段79、79が配置されている。
これら一対のトランスファ手段79、79は、4段にわたっ
て、フィンガ81を備えており、対置する一対のフィンガ
81、81を1組とする。又、各フィンガ81には、それぞれ
開閉機構83が設置されている。そして、各組のフィンガ
81、81の先端に設けられた爪82、82によって、素材75を
上下方向から挟持して次の工程に順次搬送する。
又、反転機構85も設置されており、素材75を挟持した状
態で180°反転させて搬送することもできる。さらに、
トランスファ手段79、79の先端には、完成品押出用爪80
が設けられていて、この完成品押出用爪80によって完成
品を押し出す。
又、各組のフィンガ81、81の爪82、82間に素材75が挿入
されたことを確認するための4個のセンサ76が設置され
ている。又、上記カッター手段73位置には、線状金属素
材69の先端が所定位置に到達したことを検出するセンサ
78が設置されている。
上記カッター手段73と、トランスファ手段79、79を駆動
するのが、カッティング・トランスファ駆動手段87であ
る。このカッティング・トランスファ駆動手段87には、
上記ギヤ群49を介して、駆動モータ45の回転が伝達され
る。
上記カッティング・トランスファ駆動手段87と、カッタ
ー手段73とは、ロッド88を介して連結されている。又、
カッティング・トランスファ駆動手段87と、トランスフ
ァー手段79、79とは、ロッド90、90を介して連結されて
いる。
したがって、カッティング・トランスファ駆動手段87が
回転することにより、カッター手段73、トランスファー
手段79、79が往復動する。
ラム部7及びダイ部9により、複数段にわたって所定の
鍛圧を施された素材75は、完成品として、完成品排出手
段91によって排出される。この完成品排出手段91は、油
圧ポンプ93によっで圧油を供給し、この圧油によって、
完成品を押し流し、シュート95を介してメッシュ97上に
捕集するものである。尚、圧油は、タンク99内に捕集さ
れる。
既に説明したダイ部9の下方位置には、集合カム手段96
が設置されている。この集合カム手段96にも、既に述べ
たギヤ群49、ギヤ群89を介して、駆動モータ45側の回転
が伝達される。
この集合カム手段96は、3枚のカムからなるカム群98を
4組備えているとともに、別に1枚のカム100を備えて
いる。上記カム群98によって、トランスファ手段79、79
の1組のフィンガ81、81の開閉を制御するとともに、ダ
イ部9の各段のノックアウト手段37ないし43を制御す
る。
又、カム100によって、ダイ部9の挿入部77におけるノ
ックアウト手段35を制御する。
以上が本実施例によるホーマの概略構成であり、次に、
第2図ないし第6図を参照して、ラム部7のノックアウ
ト機構19ないし25の構成につてい詳細に説明する。
尚、理解を容易にするために、第1図中左端に示す一段
目のパンチ11の部分を抽出して示す。
パンチ11は、パンチホルダ101にチャック103によって固
定されており、このパンチホルダ101の図中上方には、
スペーサ105が連結されている。
上記パンチホルダ101、スペーサ105の外周側には、スリ
ーブ107が装着されていて、このスリーブ107の外周に
は、クランパー109が設けられている。
上記パンチホルダ101の先端部には、チャック103を包囲
するようにストリッパーホルダ111が配置されており、
このストリッパーホルダ111の先端であって、パンチ11
の外周側には、ストリッパ113が取付けられている。
上記ストリッパーホルダ111は、上記スリーブ107を軸方
向に貫通した複数本(本実施例の場合には180°の位置
に配置された2本)のロッド115、115に固定されてい
る。上記ロッド115,115の反パンチ11側の端部は、第5
図にも示すように、スリーブ107に形成された切欠部117
に突出配置されており、スリーブ107に直交する方向に
配置された部材119、119に連結されている。
上記部材119,119は、スリーブ107の外周にベアリング12
1を介して配置されたブロック123に保持されている。
尚、部材119,119はボルト125,125によってブロック123
にそれぞれ固定されている。
上記ブロック123は、ベアリング121を介して、スリーブ
107に対して軸方向に上記切欠部117の範囲内でスライド
可能になっている。そして、このブロック123のスライ
ドによって、ロッド115,115及びストリッパホルダ111を
介して、ストリッパ113がパンチホルダ101ひいてはパン
チ11に対してスライド可能になっている。
一方、ラム部7には、ピニオン127が取付けられてい
る。このピニオン127は周方向所定領域にのみ歯を備え
るものである。
上記ブロック123には、ホルダ129が取付けられており、
このホルダ129には調整ねじ131がパンチホルダ101の軸
方向と同方向に貫通配置されている。この調整ねじ131
は下部にねじ部133を備えるとともに、上端部にギヤ135
を備えている。
上記ねじ部133には、ラム部側ラック137がねじ込まれて
いて、このラム部側ラック137は上記ピニオン127に噛合
する関係にある。
一方、上記ギヤ135には、別のギヤ139が噛合していて、
このギヤ139には別の調整ねじ141が固着されている。こ
の調整ねじ141は、調整ねじ131に直交する方向に延長さ
れていて、その端部には調整ダイヤル143が取付けられ
ている。
そして、上記調整ダイヤル143を適宜の方向に回転させ
ることにより、ギヤ139、135を介して、調整ねじ131が
回転し、それによってストリッパ113がパンチホルダの
軸方向に移動する。すなわち、調整ねじ131が回転する
と、ラム部側ラック137がピニオン127に噛合している関
係上移動できないために、調整ねじ131及びブロック123
が移動することになり、ブロック123に、スリーブ107、
ストリッパーホルダ111を介して一体に取付けられてい
るストリッパ113が移動することになる。
又、本体フレーム145には、別のラックが取付けられて
いる。これを第4図を参照して説明する。本体フレーム
145にはホルダ147が取付けられており、このホルダ147
には、調整ねじ149が貫通配置されている。
上記調整ねじ149のパンチ11側の端部には、ねじ部151が
形成されており、又、反パンチ11側の端部には、ギヤ15
3が取付けられている。上記ねじ部151には本体側ラック
155がねじ込まれている。この本体側ラック155は前記ピ
ニオン127に選択的に噛合する関係にある。
又、上記ギヤ153には別のギヤ157が噛合していて、この
ギヤ157は別の調整ねじ159に固着されている。そして、
この調整ねじ159には調整ダイヤル161が固着されてい
る。
上記調整ダイヤル161を適宜の方向に回転させることに
より、ギヤ157、153、調整ねじ149を介して、本体側ラ
ック155がパンチホルダ107の軸方向に移動する。
尚、上記本体側ラック155は、第3図中では、ラム部側
ラック137の紙面後方に位置しており、つまり、2個の
ラック137、155が平行に配置されていて、ピニオン127
に噛合する関係にある。
尚、他のノックアウト機構21ないし25についても同様の
構成になっている。
以上の構成を基にその作用を説明する。
まず、材料供給部3より線状金属素材69が供給される。
一方、駆動モータ45の回転がラム部7、カッティング・
トランスファ駆動手段87、集合カム手段96にそれぞれ伝
達されていて、ラム部7はダイ部9方向に往復動してい
るとともに、カッティング・トランスファ駆動手段87お
よび集合カム手段96は回転している。
材料供給部3より供給される線状金属素材69は、まず、
曲がり矯正手段70によって、その曲がりが矯正される。
又、線状金属素材送り手段71によって、所定量ずつ送り
出される。
所定量送り出された線状金属素材69は、カッター手段73
によって切断されて、所定長さの素材75となる。この素
材75は、カッター手段73によって、ダイ部9の挿入部77
に送り込まれる。
挿入部77に送り込まれた素材75は、ノックアウト手段35
によって、挿入部より押し出されるとともに、トラスン
ファ手段79、79の最初の1組のフィンガ81、81の爪82、
82によって挟持される。フィンガ81、81によって保持さ
れた素材75は、ダイ部9の第1段目のダイス27に搬送さ
れる。
尚、このときには、次の素材75が切断されて挿入部77に
挿入される。
次に、ラム部7の往動によって、第1段目のパンチ11と
上記ダイス27とにより、第1段目の鍛圧が成される。鍛
圧後、素材75はノックアウト手段83によって、ダイス27
より押し出され、2組目のフィンガ81、81の爪82、82に
よって保持される。
このとき、次の素材75は挿入部77よりノックアウト手段
35によって押し出され、1組目のフィンガ81、81によっ
て挟持されている。そして、最初の素材75は第2段目の
ダイス29に搬送されるとともに、次の素材75は第1段目
のダイス27に搬送される。そのとき、さらに次の素材75
が挿入部77に挿入される。
以下同様の作用を繰り返すことにより、素材75は、第1
段から第4段まで所定の鍛圧を施され、完成品となる。
この完成品は、トランスファ手段79、79の先端に設けら
れた完成品押出用爪80によって、押し出されるととも
に、圧油によって押し流され、シュート95を介して、メ
ッシュ97上に順次捕集されていく。
かかる一連の作用において、ラム部7側のノックアウト
機構19ないし25は次のように作用する。
まず、ラム部7がダイ部9方向に往動すると、パンチ11
ないし17も同方向に往動し、ダイ部9のダイス27ないし
33とによっで、素材75に所定の圧造を施す。
所定の圧造動作が終了して、ラム部7が反ダイ部9方向
に復動すると、パンチ11ないし17も同方向に復動する。
その際、ピニオン127が本体側ラック155に噛合し始め、
それによって、ピニオン127が第3図、第4図中反時計
方向に回転する。
上記ピニオン127の反時計方向への回転によって、ラム
部側ラック137が所定のタイミングで噛合してダイ部9
方向に往動させられる。つまり、ラム部7全体は反ダイ
部9方向に復動しているのに対して、ラム部側ラック13
7はダイ部9方向に往動することになり、結局、ラム部
側ラック137はダイ部9に対して静止した状態になる。
よって、ラム部側ラック137に連結されているホルダ12
9、ブロック123、ロッド115、ストリッパホルダ111、ス
トリッパ113がダイ部9に対して静止した状態になる。
したがって、パンチ11ないし17のみが復動して、各スト
リッパ113は静止しているので、パンチ11ないし17に付
着した素材75は、ストリッパ113に衝突してパンチ11な
いし17より離脱することになる。
以上の動作を模式的に示すと第6図のようになる。すな
わち、まず、第6図(a)、(b)に示すように、圧造
動作がなされる。そして、第6図(c)に示すように、
パンチ11のみが復動して、ストリッパ113が静止してい
るので、素材75がストリッパ113に衝突してパンチ11よ
り離脱されることになる。
尚、ラム部7の往動時、すなわち圧造動作時には、これ
と逆の動作がなされる。
つまり、ラム部7が往動していくと、ピニオン127が本
体側ラック155に噛合し始め、それによって、ピニオン1
27は第3図、第4図中時計方向に回転する。このピニオ
ン127の時計方向への回転によって、ラム部側ラック137
が反ダイ部9方向に復動せられる。
よって、ラム部側ラック137ひいてはストリッパ113はダ
イ部9に対して静止した状態となり、パンチ11ないし17
のみが最終位置まで往動する。
又、ノックアウトのタイミングと量は、調整ダイヤル14
3、161を適宜の方向に所定量回転させて、ラム部側ラッ
ク137、本体側ラック155を移動させることにより、各段
毎に任意に設定可能である。
以上本実施例によると以下のような効果を奏することが
できる。
まず、ラム部7側のノックアウト機構19ないし25によ
り、所望のノックアウト機能を発揮して、パンチ11ない
し17に対する素材75の付着、それによる各種不具合を未
然に防止することができる。
ノックアウト機構19ないし25は、ラック・ピニオン方式
を採用したメカニズムとして装置に組込まれており、か
つ、その構成は極めて簡単であり、ノックアウト機構19
ないし25自体はもとより、ホーマ全体のコンパクト化を
図ることができる。
ノックアウト機構19ないし25によるノックアウトのタイ
ミングと量は、調整ダイヤル143、161によって、容易に
調整可能である。具体的には、既に説明したように、調
整ダイヤル143を適宜の方向に回転操作することによ
り、ストリッパ113の位置を調整・設定するとともに、
調整ダイヤル161を適宜の方向に回転操作することによ
り、本体側ラック155の位置を移動させ、それによっ
て、ノックアウトのタイミングと量を調整するものであ
る。例えば、調整ダイヤル161を適宜法宇個に適当量だ
け回転操作すると、それによって、本体側ラック155が
所定量移動する。それによって、ラム部7の往復動時に
おいてピニオン127が本体側ラック155に噛合し始めるタ
イミングがずれることになる。又、そのような調整によ
って、ストリッパ113の位置もずれることになり(ダイ
ス27〜33の端面に対する位置)、そこで、これについて
は、調整ダイヤル143を適宜の方向に回転操作すること
により、ストリッパ113を適宜移動させて、ダイス27〜3
3の端面に対する位置を所望の位置に調整・設定するも
のである。
特に、各段毎に独立して調整することができるので、圧
造態様の多様化に容易にかつ的確に対応できる。
尚、本発明は前記一実施例に限定されるものではない。
前記一実施例では横型ホーマに適用した場合を示した
が、立型ホーマにも同様に適用可能である。
又、多段型の場合にその段数は任意であるとともに、一
段の場合にも適用できる。
(発明の効果) 以上詳述したように本発明によるホーマのラム部ノック
アウト装置によると、ラック・ピニオン方式を採用した
メカニズムとして装置内に組込まれており、よって、所
望のタイミングと量とでノックアウト動作を提供でき
る。
その構成は極めて簡単であり、組込んだ装置のコンパク
ト化を図ることができる。
又、ノックアウトのタイミングと量を適宜調整すること
ができることはもとより、多段型のものに適用した場合
には、多段毎に独立して調整できる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は本発明の一実施例を示す図で、第
1図はホーマの機構図、第2図は装置の要部を示す側断
面図、第3図はノックアウト機構の構成を示す断面図、
第4図はノックアウト機構の構成を示す断面図、第5図
は第3図のV−V断面図、第6図(a)ないし(c)は
作用を示す断面図である。 1……ホーマ本体、7……ラム部、9……ダイ部、11〜
17……パンチ、19〜25……ノックアウト機構、27〜33…
…ダイス、111……ストリッパホルダ、113……ストリッ
パ、127……ピニオン、137……ラム部側ラック、145…
…本体フレーム、155……本体側ラック。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホーマ本体(1)内に設けられたダイス
    (27〜33)を備えたダイ部(9)方向に往復動可能に設
    けられたパンチ(11〜17)を備えたラム部(7)と、上
    記ラム部(7)に取付けられ上記パンチ(11〜17)の外
    周側に配置されパンチ(11〜17)の往復動時に夫々所定
    のタイミングで所定範囲だけ静止しパンチ(11〜17)の
    復動時にパンチに付着した素材をダイ部側に離脱させる
    ノックアウト部材(113)と、上記ラム部(7)に設け
    られたピニオン(127)と、上記ノックアウト部材(11
    3)側に対して相対的に移動可能に取付けれるとともに
    上記ピニオン(127)に噛合していてピニオン(127)の
    回転により上記ノックアウト部材(113)側とともに移
    動するラム部側ラック(137)と、上記ホーマ本体
    (1)側に移動可能に取付けられるとともに上記ピニオ
    ン(127)に選択的に噛合する本体側ラック(155)と、
    上記ラム部側ラック(137)に連結手段(131、133、13
    5、139、141)を介して連結され回転操作されることに
    よりノックアウト部材(113)を移動させる調整ダイヤ
    ル(143)と、上記本体側ラック(155)に連結手段(14
    9、151、153、157、159)を介して連結され回転操作さ
    れることにより本体側ラック(155)を移動させる調整
    ダイヤル(161)と、を具備し、 上記ラム部(7)を圧造動作後に反ダイ部(9)方向に
    復動させる際、上記ピニオン(127)が本体側ラック(1
    55)に噛合して回転するとともに該ピニオン(127)の
    回転により上記ラム部側ラック(137)をダイ部(9)
    方向に移動させることにより、ラム部側ラック(137)
    ひいてはノックアウト部材(113)をダイ部(9)に対
    して所定のタイミングで所定範囲だけ静止した状態と
    し、それによってパンチ(11〜17)より素材(75)を離
    脱させるとともに、 上記二つの調整ダイヤル(143、161)を適宜回転させる
    ことによって、ノックアウト部材(113)と本体側ラッ
    ク(155)を適宜移動させることにより、ノックアウト
    のタイミングと量を調整するようにしたことを特徴とす
    るホーマのラム部ノックアウト装置。
JP1231500A 1989-09-08 1989-09-08 ホーマのラム部ノックアウト装置 Expired - Lifetime JPH0745087B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6021807B2 (ja) * 1982-05-13 1985-05-29 株式会社阪村機械製作所 ホ−マにおけるパンチ側の押出装置
JPH0530826Y2 (ja) * 1987-10-07 1993-08-06

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