JPS6021807B2 - ホ−マにおけるパンチ側の押出装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、パンチをダイス金型に押付けて金属素材を
圧造成形する際に、パンチの後退に伴いダイス内に圧造
された素材がパンチ側に喰い付いて一諸に引き出された
場合にパンチに喰い付いた素材を押出ピンによって押出
すようにした調ゆるパンチ側のノックアウト（ＰＫＯ）
装置に関する。

ホーマにおけるパンチ側のノックアウト装置は、従釆か
ら一般に知られているが、従来の装置はパンチ内に装備
された押出ピンをラムの後退位置において固定側に設け
たカムに押出しバーが突き当ることによって押出すよう
に動作するものあったから、移動ラム側に設けられた押
出しバーに対し、その押動用のカムが固定台枠側に設け
られる為に、その押出ピンの押動のタイミングは常に一
定の後退位置に達したときになり、而もその動作は瞬間
的であるから充分な時間的なゆとりをもって円滑確実に
パンチに喰い付いた素材を押出すことが困難で、従って
パンチから完全に離れない間に次のパンチ動作が行われ
て往々にして二度打ち等の事故を発生するのを避け得な
い欠点があった。

本発明は、このような従釆の欠点に鑑みてこれを除去し
たもので、その目的はパンチ内に設けた押出ピンの押動
を移動ラムの進退移動中任意の設定時期に、時間的にも
充分なゆとりをもって確実に行なうことができるように
したホーマにおける押出機構を提供することである。

このような目的は、パンチ内に装備された押出ピンを、
カムに押下される押出しバーにより移動ラムの一動作毎
に押出すように運動させたホーマにおいて、前記カムを
駆動軸に運動回転するよう移動ラム側に設けると共に、
この回転カムのカム軸と前記駆動軸とを中間ヒンジ部で
屈曲可能なりンク片で連結し、そのリンク片に駆動鞠の
回転も回転カムに伝達する連動ギャーを直列に設けるこ
とによって達成される。

以下その詳細を図面について説明する。

第１図において、１はパンチ、２はそのパンチ側に装備
された押出ピン、３は駆動軸４に運動する回転カム５に
よって押下される押出しバーであり、移動ラム６の一動
作毎に作動する。前記回転カム５はそのカム軸７を移動
ラム６上に設けられた軸受け８に回転自由に支持され、
移動ラム６と共勤しつっ回転する。

移動ラム６は駆動軸４とクランク軸９とで構成されるク
ランク機構１川こクランクピン１１を介して連動される
ように固定台枠１２に装備され、クランクが１回動作す
る毎に固定台枠１２をガイドに前後に往復運動するもの
である。前記回転カム５のカム軸７と駆動軸４とは、移
動ラム側に設けられたカム髄７に対し駆動軸４が固定台
枠１２側に枢設されている為に移動ラム６の進退移動に
よって両軸４，７の間隔は機械の運転中は常に広狭変位
するが、その広狭変位に拘わりなく両鈎４，７を中間ヒ
ンジ部１３で屈曲可能なりンク片１４，１５で連結する
と共に、そのリンク片に連動ギャー１６，１７，１８，
１９，２０を設けて両軸４，７を運動させているので駆
動軸４の回転がこれらを通して常にカム軸７に伝達され
るものである。

押出しバー３はベルクランク形のものを移動ラム６上に
裾付けられた左右一対の軸受２１に枢支した支軸２２に
前後揺動自在に設けられて、上部後方へ突出する水平ア
ーム３ａ端にフリクションローラー２３を設けてそれを
回転カム５に当俵させ、下方に突出する垂直アーム３ｂ
を押出ピン２の後端部に対応させるようにする。

垂直アーム３ｂには押出ピン２への衝鞍体２４を設ける
が、この衛綾体２４に押出ピン２の押出抵抗を検出する
ロードセルからなる検出体２５を侠圧状に組込むように
する。移動ラム６の前進によってパンチーを対応するダ
イス金型２６に圧入させると金属素材２７が所定形状に
圧造されるが、圧造品の種類形状によってはパンチ１の
後退の際にダイス金型２６より押出された素材２７がパ
ンチー側に喰い付いてパンチが所定位置へ復帰してもパ
ンチーより離脱しないことがある。このような状態にお
いて駆動軸４の回転でクランク運動により移動ラム６が
一往復動作するのに関連して駆動軸４の回転が運動ギャ
ー１６〜２０を経てカム軸７に伝達されると、該カム軸
７と共にこれに設けられた回転カム５を共回鰯するので
、そのカム面に当接している押出しバー３を第１図で時
計方向（失印イ）へ回動させ、これにより垂直アーム３
ｂで押出ピン２を前方（矢印口）へ押動し、連動ピン２
８を介しパンチ外周に欧めたストリッパー２９を押動さ
せる為パンチ先端に喰い付いた素材２７を突き落すもの
である。

而して、この押動ピン２の作動時期は、回転カム５のカ
ムの形状、又は各連動ギャー１６〜２０のギャ−比、等
によって例えばパンチング直後に移動ラムが後退し始め
てから最終後退位置に至るまでの間の任意に設定できる
ものである。本発明は、以上説明したように、従来固定
制に設けられるカムを駆動軸に連動回転するようにして
移動ラム側に設けると共に、この回転カムのカム軸と駆
動軸をとを中間ヒンジ部で屈曲可能なりンク片で連結し
、リンク片に駆動軸の回転を回転カムに伝達する運動ギ
ャーを直列に設けたので、従来のように押出しのタイミ
ングが移動ラムの後退時の一定した瞬間的なものに較べ
、回転カムの選定により移動ラムの進退移動中任意のと
きに行わせ、その為例えば押出ピンの押動時期を従来よ
り早めて素早くパンチから素材を押出すことができ、タ
イミングを自由に選定でき、而も多段の場合では各段の
パンチ側ノックアウトに相互に変化をもたせたり、一定
に揃える等の組合わせができて便利であり、タイミング
の調整も容易に行なうことができ、構造簡単、安価に実
施することができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の実施例を示すもので、その第１図はホ
ーマにおける圧造装置部の縦断側面図、第２図は第１図
におけるＡ−Ａ線よりみた縦断面図、第３図はリンク片
に取付けられた連動ギャー部の側面図、第４図は押出し
バーに検出器を組込んだ場合の要部拡大断面図である。 １・・・・・・パンチ、２・・・・・・押出ピン、３・
・・・・・押出しバー、４・・・・・・駆動軸、５・・
・・・・回転カム、６・…・・移動ラム、７……カム軸
、１３……中間ヒンジ部、１４，１５・・・・・・リン
ク片、１６〜２０・・・・・・運動ギヤー。愚 太 寒 熱 美 熱 ★ 太

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ パンチ内に装備された押出ピンを、カムに押下され
   る押出レバーにより移動ラムの一動作毎に押出すように
   連動させたホーマにおいて、前記カムを駆動軸に連動回
   転するよう移動ラム側に設けると共に、この回転カムの
   カム軸と前記駆動軸とを中間ヒンジ部で屈曲可能なリン
   ク片で連結し、そのリンク片に駆動軸の回転を回転カム
   に伝達する連動ギヤーを直列に設けてなることを特徴と
   するホーマにおけるパンチ側の押出装置。