JPH0745033A - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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Publication number
JPH0745033A
JPH0745033A JP18397893A JP18397893A JPH0745033A JP H0745033 A JPH0745033 A JP H0745033A JP 18397893 A JP18397893 A JP 18397893A JP 18397893 A JP18397893 A JP 18397893A JP H0745033 A JPH0745033 A JP H0745033A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing member
roller
pinch roller
tape
slidability
Prior art date
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Pending
Application number
JP18397893A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Watanabe
拓 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH0745033A publication Critical patent/JPH0745033A/ja
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  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カセット匣体1の内部にピンチローラー16
を備えてなるテープカセットにおいて、ピンチローラー
16の回転摺動性を向上させ、安定したテープ走行が行
なわれるようにしてテープ巻きずれ等の発生を防止す
る。 【構成】 ピンチローラー16の軸受部材16bを、摺
動性パウダー(シリコンパウダー)を添加した樹脂材で
成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテープカセット、特にカ
セット匣体の内部にピンチローラーを備えたテープカセ
ットに関する。
【0002】
【従来の技術】先ず図1〜図3において、内部にピンチ
ローラーを備えたテープカセットの一例を説明する。図
は最近開発された、NTカセットと称される超小型(外
形寸法約30×20×5mm)のPCM信号記録再生用
のテープカセットを示しており、図において1はカセッ
ト匣体で、このカセット匣体1は樹脂製の上ハーフ2と
下ハーフ3とを螺子4によって合体固着して構成され
る。
【0003】このカセット匣体1の上下面には左右一対
のハブ駆動軸挿通孔5が形成され、このハブ駆動軸挿通
孔5に対応してカセット匣体1内には、磁気テープTが
巻装される一対のハブ6が回転可能に収納されている。
【0004】またカセット匣体1の前面側は磁気テープ
Tが表出される開口部7となされており、即ちこの開口
部7にはカセット匣体1の前端部の左右両側に回転可能
に枢支されるピンチローラー16を有し、上記ハブ6か
ら導出される磁気テープTがこの左右のピンチローラー
16を介して開口部7に架張状態で表出されている。ま
たこの開口部7の左右には、上下ハーフ2と3を接続す
る支持柱部8と、ピンチローラー16の付近における磁
気テープTの飛び出しを防止するための突起9が設けら
れている。
【0005】さらにカセット匣体1の前部には、上記開
口部7を開閉するためのリッド10が上下方向に回動可
能に軸支されており、テープカセットの不使用時(保管
時)にはこのリッド10によって開口部7が閉塞されて
磁気テープTを保護し、テープカセットの使用時(記録
再生時)には記録再生装置側のリッド開放機構によって
このリッド10が上方または下方に回動されて開口部7
が開かれ、磁気テープTが露出されるようになってい
る。
【0006】さらにカセット匣体1には、記録再生装置
に装着された際に位置決めの基準となる基準孔11、誤
消去防止用の検出孔12、その他各種の検出孔13、チ
ェンジャー用のクリップ凹部14等が形成されている。
【0007】そして以上のように構成されるテープカセ
ットにおいては、記録再生装置の回転ヘッド装置20に
よるヘリカルスキャン方式によって記録及び再生が行な
われる。即ち、図2に示すように回転ヘッド装置20の
回転ヘッド(磁気ヘッド)21はヘッドドラム22に対
して所定角度傾斜して回転するように構成されており、
記録再生時にはヘッドドラム22がカセット匣体1の開
口部7に挿入されてこのヘッドドラム22の周面に磁気
テープTが巻き付くように摺接し、回転ヘッド21が回
転すると磁気テープTにその走行方向に対し斜めに横切
る信号トラックが形成されることになる。
【0008】この際、ヘッドドラム22に磁気テープT
が確実に摺接されるように、カセット匣体1の開口部7
内には一対のガイド部材15が配設されており、ヘッド
ドラム22が開口部7に挿入されるとこのガイド部材1
5がヘッドドラム22の周面に当接し、磁気テープTを
挟んだ状態でガイドする如くなされている。
【0009】また、ヘッドドラム22の左右両側には、
一対のウイングガイド23が突出して設けられ、その先
端部にはガイドローラー24が備えられている。そして
ヘッドドラム22がカセット匣体1の開口部7に挿入さ
れると同時にこのウイングガイド23のガイドローラー
24も支持柱部8と突起9の間から開口部7に挿入さ
れ、磁気テープTをガイドするようになっている。
【0010】次に以上の如く構成されるテープカセット
におけるピンチローラー16の部分の構造を図4に示
す。このピンチローラー16は図により明らかな如く、
ローラー本体16aと軸受部材16bとにより構成され
る。
【0011】ローラー本体16aはゴム材によってリン
グ状に成形され、このローラー本体16aの内周面部に
軸受部材16bが圧入される。軸受部材16bは上下両
端部にローラー本体16aの抜け止めのためのフランジ
を有する円筒状に形成され、その成形材料としてはPO
M(ポリオキシメチレン)樹脂が用いられている。
【0012】そしてこの軸受部材16bの内周面部にお
いてピンチローラー16はカセット匣体1の軸17に回
転自在に枢支され、記録再生時にはこのピンチローラー
16の周面に磁気テープTを挾んだ状態で記録再生装置
側のキャプスタン軸25が圧接し、これによって磁気テ
ープTの定速走行が行なわれる。
【0013】尚、図5は上記ピンチローラー16の製造
においてゴム製のローラー本体16aに軸受部材16b
を圧入する工程を示しており、即ち台座30の上面に弾
性突出される棒状の治具31にローラー本体16aを挟
め込んで固定し、治具31の上に軸受部材16bを配置
した状態(図示の状態)から、押圧体32で軸受部材1
6bを下方に押圧することにより、治具31がローラー
本体16aから押し出されると同時にローラー本体16
aに軸受部材16bが圧入される。そしてこうして軸受
部材16bが圧入された後、ローラー本体16aの外周
面を研磨することによりピンチローラー16が完成す
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記の如きピンチロー
ラー16を内部に備えた従来のテープカセットは、ピン
チローラー16の回転摺動性(ピンチローラー16の軸
受部材16bとカセット匣体1の軸17との間の摺動
性)に問題があり、このため安定したテープパス系が得
られず不安定なテープ走行となり、その結果テープ巻き
ずれ、段巻き等を生じ易い不具合があった。
【0015】また、ローラー本体16aに軸受部材16
bを圧入する際に両者間の摩擦が大きく、このため軸受
部材16bがうまく圧入されず、図6Aに示す如き不完
全な圧入状態(軸受部材16bのフランジ部にローラー
本体16aが乗り上げた状態)が生じ易い。そしてこの
不完全な軸受部材16bの圧入状態でローラー本体16
aの外周面を研摩すると、ゴム研磨センターずれを起こ
し、同図Bに示すような歪んだ形に削れてしまい、これ
では安定したテープ走行は無理なため不良品となる。
【0016】本発明は上記のような問題点を解消するこ
とを目的としてなされたものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、カセット匣体の内部にピンチローラーを
備えたテープカセットにおいて、このピンチローラーの
軸受部材を、シリコンパウダー等の摺動性パウダーを例
えば1〜10%添加した樹脂材で成形してなるものであ
る。
【0018】
【作用】上記の如く構成したことにより、ピンチローラ
ーの摺動性が向上し、このためテープパス系が安定する
のでテープ巻きずれ、段巻き等が発生することはなく、
また軸受部材をローラー本体に圧入する工程では摩擦が
小さくなるので円滑に圧入され、不良品の発生率が減少
する。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。本
発明は、テープカセットに内蔵されるピンチローラー1
6の摺動性を向上させるために、このピンチローラー1
6の成形材料を考慮したものである。
【0020】即ち本発明においては、ピンチローラー1
6の軸受部材16bの成形材料として用いるPOM系樹
脂に、摺動性パウダーを添加する。この摺動性パウダー
としては、シリコンパウダーが好適に用いられる。
【0021】この本発明によるピンチローラーの製造工
程としては、次の如き方法が採られる。即ち、図7に示
す如く、POM系樹脂に着色材を加えて着色する際に一
緒にシリコンパウダーを投入し、このシリコン入り樹脂
を用いて軸受部材を成形する。そしてこれをゴム製のロ
ーラー本体に圧入してローラー本体の外周面を研磨し、
完成品とする。またもう一つの方法として、図8に示す
ように成形時に着色済のPOM系樹脂ペレットにシリコ
ンパウダーを混合させて軸受部材を成形し、これをロー
ラー本体に圧入してローラー本体の外周面を研磨し完成
品とする。
【0022】本発明者は、実際に上記工程によってピン
チローラーを試作し、その結果を確認したところ、良好
な結果を得ることができた。そして、POM系樹脂に対
するシリコンパウダーの添加率は、1〜10重量(w
t)%が最も好ましい。これは、シリコンパウダーの添
加率が1%より低いと摺動性効果が希薄になり、また逆
にシリコンパウダーの添加率を10%より高くすると樹
脂の強度に影響が出ると共にシリコンパウダーが樹脂表
面から遊離しテープに付着するおそれがあるためであ
る。
【0023】以上のように本例ではピンチローラー16
の軸受部材16bを、シリコンパウダーを1〜10重量
%添加したPOM系樹脂で成形したことにより、ピンチ
ローラー16の回転摺動性(ピンチローラー16の軸受
部材16bとカセット匣体1の軸17との間の摺動性)
が向上し、このためピンチローラー16の自動調心性が
上がり、テープパス系が安定する。従ってテープ巻きず
れや段巻き等が発生することはない。
【0024】また、ローラー本体16aに軸受部材16
bを圧入する工程においては、両者間の摩擦が小さくな
るので軸受部材16bは円滑に圧入され、従来のような
不完全な圧入状態(圧入不足)が生じることはない。従
って不良品の発生率が従来に比して大幅に減少すること
になる。
【0025】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はこの実施例に限定されるものではない。例
えば、摺動性パウダーとしては本例に示したシリコンパ
ウダーに限ることなく、要はピンチローラーの軸受部材
の摺動性(滑性)を良好とする材質であればよい。
【0026】
【発明の効果】以上に説明した如く本発明は、内部にピ
ンチローラーを備えてなるテープカセットにおいて、こ
のピンチローラーの軸受部材をシリコンパウダー等の摺
動性パウダーを添加した樹脂材で成形したことにより、
ピンチローラーの摺動性が向上し、このためテープパス
系が安定するのでテープ巻きずれや段巻き等が発生する
ことはなく、また軸受部材をローラー本体に圧入する工
程においては摩擦が小さくなるので円滑に圧入され、不
良品の発生率が減少する等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】テープカセットの斜視図(リッドが閉じた状
態)である。
【図2】テープカセットの斜視図(リッドが開いた状
態)である。
【図3】テープカセットの平面図(上ハーフを取外した
状態)である。
【図4】ピンチローラーの部分の縦断面図である。
【図5】ローラー本体に軸受部材を圧入する工程の説明
図である。
【図6】従来例のピンチローラーの説明図である。
【図7】本発明によるピンチローラーの製造工程の説明
図である。
【図8】本発明によるピンチローラーの製造工程の説明
図である。
【符号の説明】
T 磁気テープ 1 カセット匣体 16 ピンチローラー 16a ローラー本体 16b 軸受部材 17 軸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カセット匣体の内部に、テープを定速走
    行させるためのピンチローラーを有し、このピンチロー
    ラーは、ゴム製のローラー本体と、このローラー本体に
    圧入される樹脂製の軸受部材とによりなるテープカセッ
    トにおいて、上記ピンチローラーの軸受部材を、摺動性
    パウダーを添加した樹脂材で成形したことを特徴とする
    テープカセット。
  2. 【請求項2】 上記摺動性パウダーとしてシリコンパウ
    ダーを用いた請求項1に記載のテープカセット。
  3. 【請求項3】 上記樹脂材に対する摺動性パウダーの添
    加率が1〜10%である請求項1に記載のテープカセッ
    ト。
JP18397893A 1993-07-26 1993-07-26 テープカセット Pending JPH0745033A (ja)

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JP18397893A JPH0745033A (ja) 1993-07-26 1993-07-26 テープカセット

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