JPH0744964U - 留め具と被組付部品との取付構造 - Google Patents
留め具と被組付部品との取付構造Info
- Publication number
- JPH0744964U JPH0744964U JP6183791U JP6183791U JPH0744964U JP H0744964 U JPH0744964 U JP H0744964U JP 6183791 U JP6183791 U JP 6183791U JP 6183791 U JP6183791 U JP 6183791U JP H0744964 U JPH0744964 U JP H0744964U
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- mounting
- hole
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 被取付部品10の取付孔12に取付けられた
留め具20の挿入孔25に対し、確実にスタッドボルト
42を挿入することができるようにスタッドボルト42
を案内する。 【構成】 自動車のボデーなどに固定されているスタッ
ドボルトに係止できる留め具20と、この留め具20を
介してボデーなどに組付けられるワイヤハーネス用プロ
テクタなどの取付片11とを互いに結合状態に保持する
ための取付構造であり、取付片11に形成される取付孔
12には、留め具20を取付けた時にその留め具20に
開口された挿入孔25に対しスタッドボルトを導く略漏
斗状の案内面を備えた案内板が設けられている。
留め具20の挿入孔25に対し、確実にスタッドボルト
42を挿入することができるようにスタッドボルト42
を案内する。 【構成】 自動車のボデーなどに固定されているスタッ
ドボルトに係止できる留め具20と、この留め具20を
介してボデーなどに組付けられるワイヤハーネス用プロ
テクタなどの取付片11とを互いに結合状態に保持する
ための取付構造であり、取付片11に形成される取付孔
12には、留め具20を取付けた時にその留め具20に
開口された挿入孔25に対しスタッドボルトを導く略漏
斗状の案内面を備えた案内板が設けられている。
Description
【0001】
この考案は、例えば自動車のボデーに固定されているスタッドボルトに係止さ せる留め具と、この留め具を通じてボデー側に組付けられるワイヤハーネス用プ ロテクタ等の被組付部品とを結合状態に保持するための取付構造に関する。
【0002】
従来、図13に示される取付構造が知られている。この図において、プロテク タ等の被取付部品(図示せず)の取付片11には長方形の取付孔12が形成され ている。この取付孔12は留め具20の取付部26を受入れており、また取付孔 12の下面には該取付孔12の長辺に沿って係合面13が形成されている。そし てこれらの係合面13には、前記取付部26と一体に形成された鍔部28が係合 している。 また、前記鍔部28は、前記取付孔12における規制部14にて規制されるこ とにより、取付孔12の長辺方向に関して位置決めされている。
【0003】
このような従来例の取付構造において、取付孔12に留め具20を取付けた状 態にてスタッドボルトを挿入しようとするとき、スタッドボルトが取付孔12と 取付部26との間に形成される隙間12’に誤挿入される不具合が発生する恐れ があり、挿入作業上の問題点となっていた。
【0004】 この考案の技術的課題は、挿入作業時にスタッドボルトが誤挿入されることを 防ぐ取付構造を提供することである。
【0005】
本考案における留め具と被取付部材との取付構造は、前記課題を解決するため に次のように構成されている。 すなわち、所定の装着部位に固定されているスタッドボルトを挿入させること でこのスタッドボルトに係止される留め具と、この留め具を介して前記装着部位 に組付けられる被組付部品とを互いに結合状態に保持するための取付構造であっ て、前記留め具はその下部に形成された断面がほぼ矩形の取付部と、この取付部 の相対向する縁部から張り出させた一対の鍔部とを備え、また前記被組付部品は 短辺が前記留め具の取付部を受入れて保持できる寸法で、かつ長辺が取付部の前 記鍔部を通過させることができる寸法に設定された長方形の取付孔と、この取付 孔における長辺側の両縁部下面にそれぞれ形成されて前記取付部の各鍔部と係合 可能な一対の係合面と、これらの各係合面における相互の対角位置で前記鍔部を それぞれ受け止め、取付孔の長辺に沿った方向への前記留め具の移動を規制する 規制部と、前記一対の係合面よりほぼ前記鍔部の厚さ分だけ下方に離れて形成さ れるスタッドボルト挿入案内板と、から構成され、前記スタッドボルト挿入案内 板は前記取付孔に留め具を係合した時に該留め具の挿入孔と整合する案内孔を備 えると共に該案内版の下面側には前記案内孔に向けて窄まる略漏斗状の案内面を 形成したものである。
【0006】
前記留め具の鍔部を取付孔の長辺に沿った向きに合わせた状態で該取付孔に取 付部を入れ、約90°回転させることにより前記一対の鍔部が前記係合面に係合 すると共に前記鍔部は前記規制部に当接することにより、留め具は取付孔に対し 位置決め状に固定される。 この状態において留め具にスタッドボルトを挿入しようとすると、前記案内板 の案内面によって案内板の案内孔にスタッドボルトが案内され、確実に留め具の 挿入孔へと導かれる。
【0007】
次に本考案の実施例を図1ないし図12に従って説明する。なお以下の実施例 は自動車用ワイヤハーネスのプロテクタと、これを鋼板ボデーに組付けるための 留め具との取付構造に本考案を適用したものである。
【0008】 まず図12において、鋼板製のボデー40に対して装着される被組付部品とし てのプロテクタ10はワイヤハーネスWを保護するためのもので、一般には合成 樹脂などの素材で形成されている。またプロテクタ10の外壁に一体に形成され ている複数個の取付片12には、長方形の取付孔14がそれぞれ開けられている 。なお前記ボデー40には、次に説明する留め具20が係止され、結果的にはこ の留め具20を介して前記プロテクタ10を鋼板ボデー40に組付けるためのス タッドボルト42が固定されている。
【0009】 図中、20は留め具であって、本体22と取付部26とからなる。 22は本体であって、図8および図9で示されるように、その内部にスタッド ボルト44を受入れ可能な挿入孔25が形成され、該挿入孔25を挟んで一対の 係止片23が形成される。この係止片23は可撓性を有すると共に、前記挿入孔 25に面した側には、スタッドボルト42のねじ溝に係止可能な爪24が形成さ れる。 26は取付部であって、断面がほぼ矩形であり、その中心に前記本体22と同 様の挿入孔25が連通して形成されるとともに、相対向する二辺の縁部からは鍔 部28が突設される。この鍔部28は、前記本体22より、前記取付部12の下 面に形成される後述の係合面13の厚さとほぼ等しい距離たけ離れて突設される 。 また、前記取付部26における前記鍔部28が形成されていない二辺には係合 突部30がそれぞれ形成される。これらの係合突部30は図10に示すように、 互いに反対方向へ延設されると共に可撓性を有している。
【0010】 図中11はプロテクタに一体形成される取付片であって、前記留め具20の取 付部26を受入れ係止する取付孔12と該取付孔12の所定位置へスタッドボル ト42を導く案内部15が形成される。 12は取付孔であり、略長方形状に形成され、その短辺は前記取付部26の矩 形の一辺より僅かに大きく、またその長辺は前記取付部26および鍔部28が通 過可能な長さに形成される。 また前記取付孔12の長辺側の縁部には、それぞれの長辺に沿って所定形状に 切り欠かれて形成された係合面13が形成され、該係合面13近傍には、前記取 付孔12の長辺の対角位置に前記鍔部28を受止め可能な規制部14が形成され る。 15は案内部であって、略円筒状の案内壁16と案内板17とから構成される 。 17は案内板であり、前記係合面13からほぼ前記鍔部28の厚さ分だけ離れ た状態で形成され、該案内板17には前記取付孔12に前記取付部26が取付け られた状態における前記挿入孔25と整合する位置に、スタッドボルト42を案 内し受入れ可能な案内孔18が設けられる。この案内板17は、前記係合面13 に対向する面はほぼ平面状であるが、その背向面(すなわちスタッドボルト42 を受入れる側の面)は前記案内孔18に向けて略漏斗状に窄まる案内面17aを 形成する。
【0011】 以上のように構成される取付構造を用いてプロテクタ10を鋼板ボデー40に 取付けるには、まず、プロテクタ10の前記取付片11の取付孔12に対し、該 取付孔12の長辺方向に前記鍔部28の突設方向を合わせるようにして前記留め 具20の取付部26を挿入する。その後、該留め具20を図10の矢印の方向に 回転させると、前記鍔部26が前記係合面13の下方(図4において下方)に潜 り込むと同時に前記係合突部30が前記取付孔12の長辺側内縁に当接されて内 側に撓みはじめる。更に約90°の位置まで回転させると、前記係合突部30が 弾性復元すると同時にその先端が前記取付孔12の長辺側内縁に突っ張り状に当 接することより元の方向への留め具20の回動が不可能となる。また、逆方向へ の回動も、前記取付部26における鍔部28突接側の縁部が前記取付孔12の長 辺側内縁に対しぼ密接状に当接することから回動不可能となる。
【0012】 更に、前記鍔部28は前記規制部14の規制面14aと当接することから、前 記留め具20は前記取付孔12の長辺方向に対する動きも規制される。よって前 記留め具20は前記取付孔12に対し位置決め状態かつ取り外し不能状態に固定 される。
【0013】 次に、留め具20の挿入孔25に対し鋼板ボデー40上に突接されているスタ ッドボルト42を挿入する。 このとき、スタッドボルト42は前記案内板17の案内面17aにより自然と 前記案内孔18に導かれ、そのまま前記挿入孔25へと確実に案内され、該挿入 孔25内において前記係止片23の爪24がねじ溝に抜け止め状に係止する。 よって、前記留め具20およびスタッドボルト42を介してプロテクタ10が 鋼板ボデー40に取付けられる。
【0014】 以上、説明して来た取付構造は本考案の1つの実施例に関するものであるが、 本考案はこれに限定されるものではなく、例えば取付孔における規制部の形態や 、案内部における案内壁や案内板の形態を必要に応じて変形させても良い。 また、上記実施例では、本考案を自動車用ワイヤハーネスのプロテクタに応用 した例を説明して来たが、これに限定されることなくスタッドボルトとスタッド ボルトに係止される留め具とを介して所定の部位に固定される部品であれば本考 案の取付構造を応用することができる。
【0015】
以上、本考案の取付構造によれば、留め具へのスタッドボルト挿入作業時にお いて、スタッドボルトが留め具の挿入孔に対し確実に案内されるのでスタッドボ ルトの誤挿入の恐れがなく、作業性が向上する。
【0016】
【図1】実施例における取付片単体での底面図である。
【図2】実施例における取付片単体での平面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】図1のB−B線断面図である。
【図5】実施例における留め具を斜め下方から見た斜視
図である。
図である。
【図6】実施例における取付片を斜め下方から見た斜視
図である。
図である。
【図7】実施例における取付片から案内部を取り除いた
状態での、斜め下方から見た斜視図である。
状態での、斜め下方から見た斜視図である。
【図8】実施例における留め具の外観を表わした正面図
である。
である。
【図9】図8のC−C線断面図である。
【図10】実施例における取付孔に留め具の取付部を入
れた状態の底面図である。
れた状態の底面図である。
【図11】実施例における取付孔に留め具の取付部を結
合状態に組付けた状態の底面図である。
合状態に組付けた状態の底面図である。
【図12】実施例において被組付部品を所定の装着部位
に組付ける状態を表わした外観斜視図である。
に組付ける状態を表わした外観斜視図である。
【図13】従来の一タイプの取付構造において被組付部
品の取付孔に留め具の取付部を結合状態に組付けた状態
の底面図である。
品の取付孔に留め具の取付部を結合状態に組付けた状態
の底面図である。
10 プロテクタ 12 取付孔 13 係合面 14 規制部 17 案内板 17a 案内面 20 留め具 26 取付部 28 鍔部
Claims (1)
- 【請求項1】 所定の装着部位に固定されているスタッ
ドボルトを挿入させることでこのスタッドボルトに係止
される留め具と、この留め具を介して前記装着部位に組
付けられる被組付部品とを互いに結合状態に保持するた
めの取付構造であって、前記留め具はその下部に形成さ
れた断面がほぼ矩形の取付部と、この取付部の相対向す
る縁部から張り出させた一対の鍔部とを備え、また前記
被組付部品は短辺が前記留め具の取付部を受入れて保持
できる寸法で、かつ長辺が取付部の前記鍔部を通過させ
ることができる寸法に設定された長方形の取付孔と、こ
の取付孔における長辺側の両縁部下面にそれぞれ形成さ
れて前記取付部の各鍔部と係合可能な一対の係合面と、
これらの各係合面における相互の対角位置で前記鍔部を
それぞれ受け止め、取付孔の長辺に沿った方向への前記
留め具の移動を規制する規制部と、前記一対の係合面よ
りほぼ前記鍔部の厚さ分だけ下方に離れて形成されるス
タッドボルト挿入案内板と、から構成され、前記スタッ
ドボルト挿入案内板は前記取付孔に留め具を係合した時
に該留め具の挿入孔と整合する案内孔を備えると共に該
案内版の下面側には前記案内孔に向けて窄まる略漏斗状
の案内面を形成したことを特徴とする留め具と被組付部
品との取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6183791U JPH0744964U (ja) | 1991-05-01 | 1991-05-01 | 留め具と被組付部品との取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6183791U JPH0744964U (ja) | 1991-05-01 | 1991-05-01 | 留め具と被組付部品との取付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0744964U true JPH0744964U (ja) | 1995-12-05 |
Family
ID=13182610
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6183791U Pending JPH0744964U (ja) | 1991-05-01 | 1991-05-01 | 留め具と被組付部品との取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0744964U (ja) |
-
1991
- 1991-05-01 JP JP6183791U patent/JPH0744964U/ja active Pending
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