JPH0744906Y2 - 給湯装置 - Google Patents

給湯装置

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JPH0744906Y2
JPH0744906Y2 JP1988133803U JP13380388U JPH0744906Y2 JP H0744906 Y2 JPH0744906 Y2 JP H0744906Y2 JP 1988133803 U JP1988133803 U JP 1988133803U JP 13380388 U JP13380388 U JP 13380388U JP H0744906 Y2 JPH0744906 Y2 JP H0744906Y2
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circuit
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  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)
  • Domestic Hot-Water Supply Systems And Details Of Heating Systems (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野及び考案の概要] 本考案は、給湯装置、特に、断続使用時に於ける各出湯
操作直後に、出湯蛇口から、火傷の危険がある熱湯や冷
たくて不快感を与える冷水等が流出しないようにしたも
のである。
[従来技術及びその問題点] ガス給湯器に配管接続した出湯蛇口を閉じて該蛇口から
の温水流出を停止させると、熱交換器の構成壁面等に蓄
えられた余熱が、該熱交換器部分の水回路に滞留する水
に集中的に伝達され、該滞留水が異常に熱くなる所謂後
沸き現象が発生する。そして、この状態で出湯蛇口を再
開放させると、熱交換器部分に滞留していた上記熱湯
が、再開放時に於ける上記出湯蛇口から突然に流出して
火傷する心配がある。
又、冬等の寒い時期に出湯蛇口を開放すると、出湯停止
時に於ける水回路内に滞留していた冷水が出湯蛇口から
暫く流出し続け、温水の流出を期待する出湯操作者に不
快感を与える。
かかる不都合を解消する給湯装置として例えば第2図に
示すものがある。
熱交換器(2)の下流側に形成された給湯回路(21)の
下流端には出湯蛇口(1)が取付けられており、更に、
該出湯蛇口(1)の上流側隣接部には、貯湯タンク(5
1)が設けられている。
そして、上記貯湯タンク(51)には、該貯湯タンク(5
1)内の温度を比較的高い温度(通常は70℃程度)に加
熱保温する為の保温用ヒータ(14)が設けられ、該保温
用ヒータ(14)の動作は、貯湯タンク(51)に添設され
た温度センサー(43)の信号で制御されるようになって
いる。又、上記貯湯タンク(51)と出湯蛇口(1)の間
には、水道配管(19)からの冷水と上記貯湯タンク(5
1)からの熱湯を一定比率に混合するミキシング装置(1
6)が設けられている。
このものでは、出湯停止時に、貯湯タンク(51)と給湯
器本体(29)の間の流路部に滞留する水が冷えてしまっ
ても、出湯蛇口(1)を開て出湯操作した際には、該出
湯蛇口(1)の上流隣接部に設けられた貯湯タンク(5
1)内の熱湯と水道配管(19)からの供給冷水がミキシ
ング装置(16)で混合されて上記開放状態にある出湯蛇
口(1)から流出する。即ち、出湯蛇口(1)から冷水
が流出して不快感を与えないのである。
又、出湯停止させたときに後沸き現象が発生して熱交換
器(2)部分に熱湯が滞留し、これにより、出湯蛇口
(1)の開放時に熱交換器(2)部分から熱湯が供給さ
れると、該熱湯は、貯湯タンク(51)に流入すると共
に、これに代えて該貯湯タンク(51)内の温水が出湯蛇
口(1)側に送られ、思わぬ高温水が出湯蛇口(1)か
ら流出することはない。
ところが、上記のものでは、貯湯タンク(51)内の貯溜
水を保温する為に使用されるエネルギー(上記のもので
は電気エネルギー)の消費量が多くなると言う問題があ
った。
これは、上記従来のものでは、貯湯タンク(51)内の貯
溜水が冷めると、その都度これを暖めるべく保温用ヒー
タ(14)が保温動作するからである。
即ち、上記従来のものの場合、貯湯タンク(51)内の温
水が冷めると、その都度、上記冷水を暖めるべく保温用
ヒータ(14)が発熱する。従って、朝・夕の炊事作業の
時間帯等の比較的温水を頻繁に使用するときは問題はな
いが、これ以外の温水使用頻度が低い時間帯では、貯湯
槽内の水が殆ど使用されないにも関わらず、これが冷め
る毎に保温用ヒータ(14)による保温動作が繰返され、
その為に使用される加熱エネルギーが無駄になるのであ
る。
[技術的課題] 本考案は係る点に鑑みて成されたもので、貯湯タンク
(51)内の貯溜水を保温する為に使用されるエネルギー
消費量が少なく抑えられるようにする為、必要時にの
み、これを保温するようにすることをその技術的課題と
する。
[手段] 上記課題を解決する為の本考案の技術的手段を第1図を
引用しながら記載すると、本考案の技術的手段は、『熱
交換器(2)から流出する水の温度を検知する出湯温セ
ンサ(41)と、上記熱交換器(2)の上下両流路部を繋
ぐ帰還回路(5)と、該帰還回路(5)の分岐部から該
帰還回路(5)側に向う回路と他方の出湯蛇口(1)側
に繋がる回路を択一的に開放する流路切替装置(8)
と、上記帰還回路(5)に挿入された循環ポンプ(P)
及び貯湯タンク(51)と、該貯湯タンク(51)と上記流
路切替装置(8)より下流側に位置する出湯回路(23)
部分を繋ぐ補助回路(53)と、上記貯湯タンク(51)内
の水温を検知する貯湯温センサ(42)と、出湯蛇口
(1)の開閉に連動してON・OFFする水流スイッチ(2
2)と、該水流スイッチ(22)から水流停止信号が出た
ときには貯湯タンク(51)内の水が暖まったことを示す
高温信号が貯湯温センサ(42)から出力されるまでポン
プ駆動信号を出すポンプ駆動信号発生回路(55)と、該
ポンプ駆動信号発生回路(55)からのポンプ駆動信号か
又は出湯蛇口(1)が開放された際に生じる水流スイッ
チ(22)の通水信号のいずれかの信号によってガスバー
ナ(7)へのガス回路(71)に挿入したガス弁(72)の
開成信号を出す第1OR回路(46)と、出湯温センサ(4
1)から出力され且つ予め設定された温度範囲から外れ
る程熱いか又は冷たいことを示す高・低温信号と貯湯温
センサ(42)の高水温信号と更に上記したポンプ駆動信
号発生回路(55)が出すポンプ停止信号の3つの信号の
AND条件を調べる第2AND回路(33)と、該第2AND回路(3
3)の出力信号か又はポンプ駆動信号発生回路(55)が
出すポンプ駆動信号のいずれかの信号が印加された場合
に既述した流路切替装置(8)を帰還回路(5)側に切
替える信号を出す第20R回路(47)を設けた』ことであ
る。
[作用] 上記技術的手段は次のように作用する。
最初の出湯操作(長時間不使用状態に放置されていた給
湯器に対しての第1回目の出湯操作)をする場合と第2
回目の以降の出湯操作(第1回目の出湯操作後に長時間
不使用状態に放置することなくこれに続けて行う出湯操
作)をする場合に場合分けして記載する。
(最初の出湯操作について) 温水使用後に出湯蛇口(1)を閉じると、水回路内の水
流が停止するから水流スイッチ(22)が通水停止信号を
出力する。すると、該通水停止信号によってポンプ駆動
信号発生回路(55)がポンプ駆動信号を出力し、更に該
ポンプ駆動信号によって循環ポンプ(P)が始動すると
共にガス弁(72)が開放せしめられてガスバーナ(7)
が燃焼し始める。
更に、上記ポンプ駆動信号は第2OR回路(47)に印加さ
れており、該第2OR回路(47)の出力で流路切替装置
(8)が作動して帰還回路(5)と熱交換器(2)を連
通させた状態に維持する。これにより、熱交換器(2)
→流路切替装置(8)→貯湯タンク(51)→循環ポンプ
(P)→熱交換器(2)と繋がる循環回路が形成され、
この循環回路内の水が上記駆動循環ポンプ(P)とガス
バーナ(7)の作用によって、循環加熱される。
上記循環加熱によって貯湯タンク(51)内の貯溜水が暖
まると、このことを示す高温信号が貯湯温センサ(42)
から出力される。すると、該高水温信号によってポンプ
駆動信号発生回路(55)がポンプ駆動信号を出さなくな
り、これにより、上記循環ポンプ(P)が停止してガス
バーナ(7)が消火する。これにより、貯湯タンク(5
1)内に温水が溜った状態になる。
そして、上記技術的手段によれば、水流スイッチ(22)
から水流停止信号が出たときには貯湯タンク(51)内が
暖まるまでこれが循環加熱されるようになっているか
ら、出湯停止操作がされない限り上記循環加熱がされる
ことはない。即ち、本考案によれば、器具が長時間に亘
って不使用状態に放置されると、貯湯タンク(51)内が
冷めてもこれが循環加熱されることがなく、該循環加熱
の為の加熱エネルギーが必要とならない。
(第2回目以降の出湯操作について) 上記第1回目の出湯停止によって後沸き現象が発生する
と熱交換器(2)部分には予め設定された温度範囲から
外れた高温の熱湯が滞留した状態になる。
この状態で出湯蛇口(1)を開くと、上記後沸きによる
熱湯の温度が出湯温センサ(41)で検知される。又、ポ
ンプ(P)が停止している上記状態ではポンプ駆動信号
発生回路(55)からポンプ停止信号が出力されているこ
とから、このポンプ停止信号と、上記出湯温センサ(4
1)の熱湯検知信号と、更に、貯湯温センサ(42)から
の高水温信号の三つの信号が全て出ていることを示す信
号が第2AND回路(33)から第2OR回路(47)に印加され
る。すると、該第2OR回路(47)の信号によって流路切
替装置(8)が帰還回路(5)を熱交換器(2)側に繋
げた状態にし、熱交換器(2)から流出した熱湯(後沸
きによる熱湯)は流路切替装置(8)→帰還回路(5)
→貯湯タンク(51)と送られる。すると、これに代わっ
て貯湯タンク(51)内の温水が補助回路(53)→出湯回
路(23)→出湯蛇口(1)と送られることとなり、これ
により、出湯蛇口(1)からの高温出湯が防止できる。
爾後、熱交換器(2)からの温水が予め設定された温度
範囲内に入って出湯温センサ(41)の出力が変化する
と、上記第2AND回路(33)及び第2OR回路(47)の出力
も変化し、該出力変化によって流路切替装置(8)が切
替わって熱交換器(2)からの温水が直接出湯蛇口
(1)側に送られる。
次に、熱交換器(2)から冷水が流出した場合の冷水流
出防止作用について記載する。
予め定められた温度範囲から外れた温度の冷水が熱交換
器(2)から流出すると、これが出湯温センサ(41)で
検知される。すると、上記後沸きによる熱湯流出時と同
様に流路切替装置(8)等が動作し、上記冷水が貯湯タ
ンク(51)内に供給されると共に、これに代って、貯湯
タンク(51)内の温水が出湯蛇口(1)側に送られる。
即ち、出湯蛇口(1)からの冷水が流出して不快感を受
けるようなことがないのである。
又、熱交換器(2)からの冷水が温水に変わった場合
も、既述した熱湯流出の場合と同様に、流路切替装置
(8)が切替わって熱交換器(2)から適温水が直接に
出湯蛇口(1)に送られる。
このように、上記技術的手段によれば、断続的な出湯操
作をする場合のような必要時にのみ、貯湯タンク(51)
の保温動作が行なわれることとなる。
[効果] 本考案は次の特有の効果を有する。
必要時にのみ貯湯タンク(51)内の貯溜水の保温が行な
えるから、これを常時保温していた既述従来のものに比
べて、貯湯タンク(51)内の貯溜水を保温する為に使用
されるエネルギー消費量が少なく抑えられる。
[実施例] 次に、上記した本考案の実施例を図面に従って詳述す
る。
第1図に示すように、熱交換器(2)の上下両流路は帰
還回路(5)によって連結され、該帰還回路(5)には
貯湯タンク(51)、循環ポンプ(P)更には逆止弁(5
9)が挿入されている。そして、出湯回路(23)と帰還
回路(5)の分岐点には、流路切替装置(8)としての
三方弁(81)が挿入されており、該三方弁(81)の切替
わりにより、出湯蛇口(1)に直接に繋がる出湯回路
(23)又は帰還回路(5)が熱交換器(2)側に択一的
に繋がるようになっている。
又、上記帰還回路(5)に挿入された貯湯タンク(51)
からは補助回路(53)が引出されており、該補助回路
(53)は上記した三方弁(81)の下流側に於いて出湯回
路(23)に連結されている。更に、熱交換器(2)の上
流側給湯回路(21)における帰還回路(5)との交差点
より上流側には、水流スイッチ(22)が挿入されてい
る。
他方、熱交換器(2)を加熱するガスバーナ(7)への
ガス回路(71)にはガス弁(72)が挿入されており、上
記した三方弁(81)、循環ポンプ(P)更にはガス弁
(72)等の電気回路は次に記載する如く電気接続されて
いる。
水流スイッチ(22)の出力は、微分回路(77)を介して
第1反転回路(61)に印加され、更に、該第1反転回路
(61)の出力は、サイリスタ(56)のゲート(57)に印
加されている。又、上記サイリスタ(56)の高電位側に
は第1トランジスタ(58)が配設されており、第1トラ
ンジスタ(58)のベースには、貯湯タンク(51)内の水
温を検知する為に設けられた貯湯温センサ(42)の出力
を判断する第1比較器(35)の反転信号が印加されてい
る。そして、この実施例では、上記第1トランジスタ
(58)とサイリスタ(56)の組合せが既述技術的手段の
項に記載したポンプ駆動回路(55)に対応している。
次に、上記したサイリスタ(56)のカソード側の出力は
第2トランジスタ(65)のベースに印加されていると共
に、該第2トランジスタ(65)のコレクタ回路には、熱
交換器(2)の上下両流路を繋ぐ帰還回路(5)に挿入
された循環ポンプ(P)を駆動させる為のポンプ用リレ
ー(50)が挿入されている。
又、上記したサイリスタ(56)のカソード側の出力は第
1OR回路(46)の一方の入力端子に印加されていると共
に、該第1OR回路(46)の他方の入力端子には、前記サ
イリスタ(56)のカソード側出力の反転信号と水流スイ
ッチ(22)の信号が印加される第1AND回路(32)の出力
が印加されている。そして、上記第1OR回路(46)の出
力は、ガスバーナ(7)へのガス回路(71)に挿入され
たガス弁(72)をON・OFFする第4トランジスタ(67)
に印加されている。
次に、熱交換器(2)から流出する温水の温度を検知す
る出湯温センサ(41)の出力は、ウインドコンパレータ
(75)を介して第2反転回路(62)に印加されており、
該第2反転回路(62)の出力と既述した貯湯タンク(5
1)内の温度を検知する為の貯湯温センサ(42)の出力
を判断する第1比較器(35)の出力と更に既述したサイ
リスタ(56)のカソード側出力の反転信号は第2AND回路
(33)に印加され、更に、該第2AND回路(33)の出力
は、上記したサイリスタ(56)のカソード側の信号と共
に第2OR回路(47)に印加されている。そして、該第2OR
回路(47)の出力は第3トランジスタ(66)に印加さ
れ、該第3トランジスタ(66)によって、帰還回路
(5)側の回路と直接出湯蛇口(1)に繋がる出湯回路
(23)とを切替える三方弁(81)を切替動作させるよう
になっている。尚、上記三方弁(81)は、第3トランジ
スタ(66)がON状態になっているときは帰還回路(5)
側に繋がった状態に付勢されるようになっている。
次に、上記した実施例のものの作用につて説明する。
不使用状態に放置されて貯湯タンク(51)内の貯溜水が
冷えていると、該貯湯タンク(51)内の温度を検知する
貯湯温センサ(42)の出力と温度設定回路(37)の出力
を比較する第1比較器(35)は低水温信号としての
「L」信号を出しており、該信号を反転させる第3反転
回路(99)の出力(H信号)が印加される第1トランジ
スタ(58)はON状態を維持している。又、水流スイッチ
(22)はOFF状態になっていることから、サイリスタ(5
6)のゲート(57)には「H」信号が印加されておら
ず、該サイリスタ(56)のカソード側出力、即ち、ポン
プ駆動回路(55)の出力は「L」状態になており、この
信号の反転信号としての「H」信号が第1AND回路(32)
の一方に印加された状態になっている。
さて、上記の状態において出湯蛇口(1)を開放する
と、給湯回路(21)内の水の流れを検知して水流スイッ
チ(22)がON動作するが、このON動作によってもサイリ
スタ(56)はON動作せず、該サイリスタ(56)のカソー
ド側出力は「L」状態を維持している。即ち、第1AND回
路(32)の一方の入力端子には、上記「L」信号の反転
信号としての「H」信号が印加されたままになっている
のである。そして、上記した水流スイッチ(22)の作動
によるON信号(水流スイッチ(22)の出力接点(20)が
閉じた際に生じるH信号)が、一方の入力端子に「H」
信号が既に印加された状態になっている上記第1AND回路
(32)の他方の入力端子に印加され、これによって該第
1AND回路(32)の2つの入力端子に共に「H」信号が印
加された状態になって該第1AND回路(32)からは「H」
信号が出る。そして、該「H」信号が第1OR回路(46)
を介して第4トランジスタ(67)のベースに印加されて
該第4トランジスタ(67)がON状態になる。即ち、ガス
弁(72)が開放してガスバーナ(7)にガス供給された
状態になり、該ガスバーナ(7)は、図示しない点火装
置からの火移りによって燃焼することとなり、熱交換器
(2)部分を流れる水が暖められることとなる。
他方、貯湯タンク(51)内の温度を検知する為の貯湯温
センサ(42)の出力を判断する第1比較器(35)の
「L」信号は、第2AND回路(33)にも印加されており、
該第2AND回路(33)は「L」信号を出してこれが第2OR
回路(47)の一方の入力端子に印加されている。又、上
記第2OR回路(47)の他方の入力端子には、既述したポ
ンプ駆動回路(55)から出ている「L」信号が印加され
ており、これにより、該第2OR回路(47)の2つの入力
端子には共に「L」信号が印加された状態になってい
る。従って、第3トランジスタ(66)はOFF状態に維持
され、該第3トランジスタ(66)がONにあるときに帰還
回路(5)側に繋がる三方弁(81)は、上記第3トラン
ジスタ(66)がOFF状態にある今の状態では、直接出湯
蛇口(1)に繋がる出湯回路(23)側に切替わった状態
(同図の想像線で示す状態)になっている。
従って、貯湯タンク(51)内の貯溜水が冷めている条件
下で出湯蛇口(1)を開放したときは、直接出湯蛇口
(1)に繋がる出湯回路(23)側に切替わっている上記
切替装置(8)としての三方弁(81)を介して、熱交換
器(2)から供給される水が直接出湯蛇口(1)側に供
給される。即ち、熱交換器(2)から供給される水は、
貯湯タンク(51)を経由することなく出湯蛇口(1)に
供給されるのである。
これにより、不使用状態に放置されてあった給湯器を使
用すると、その最初の操作時は、通常の給湯器と同様
に、出湯蛇口(1)から冷水が流出した後に温水が出る
こととなる。
次に、出湯蛇口(1)を閉じると、ON状態にあった水流
スイッチ(22)がOFF状態に復帰すると共に、この復帰
信号(水流スイッチ(22)の出力が「H」から「L」に
変化する信号)を微分回路(77)が検出し、これが第1
反転回路(61)で反転せしめられて該反転信号(H信
号)が、ポンプ駆動回路(55)を構成するサイリスタ
(56)のゲート(57)に印加される。すると、第1トラ
ンジスタ(58)のベースには既に「H」信号が掛ってON
状態になっていることから、サイリスタ(56)に電気が
流れて、該サイリスタ(56)のカソード側から「H」信
号が出力される。そして、該「H」信号によってトラン
ジスタ(65)がON動作して循環ポンプ(P)が動作し始
め、更に、上記サイリスタ(56)のカソード側から出る
「H」信号によって第4トランジスタ(67)がON動作せ
しめられてガス回路(71)に挿入されたガス弁(72)が
開成する。又、上記したサイリスタ(56)のカソード側
から出る「H」信号は第2OR回路(47)を介して第3ト
ランジスタ(66)に印加せしめられ、これによって、該
第3トランジスタ(66)がON状態になって三方弁(81)
が帰還回路(5)側に切替わった状態になる。
即ち、開成状態にある出湯蛇口(1)を閉じたときに
は、ガスバーナ(7)が燃焼して循環ポンプ(P)が駆
動し始めると同時に三方弁(81)が帰還回路(5)側に
切替わって、熱交換器(2)→三方弁(81)→貯湯タン
ク(51)→循環ポンプ(P)→逆止弁(59)→給湯回路
(21)→熱交換器(2)と繋がる循環回路が形成され、
該循環回路内の水が加熱循環せしめられるのである。
すると、該循環加熱によって貯湯タンク(51)内の貯溜
水は次第に暖まり、これが一定温度に達すると、第1比
較器(35)から「H」信号が出力され、これにより、こ
の反転信号としての「L」信号が印加される第1トラン
ジスタ(58)はOFF状態になる。すると、サイリスタ(5
6)のカソード側出力が「L」状態になり、第2トラン
ジスタ(65)及び第4トランジスタ(67)がOFF状態に
なる。即ち、これら第2トランジスタ(65)及び第4ト
ランジスタ(67)の夫々のコレクタ回路に挿入された各
リレーが消勢されてガス回路(71)のガス弁(72)が閉
じると共に、循環ポンプ(P)が停止状態に復帰する。
これにより、貯湯タンク(51)には温水が蓄えられた状
態になる。
尚、この状態では熱交換器(2)部分に滞留する水は、
後沸き現象によって熱湯になっているが、該熱湯は、次
の作用により、出湯蛇口(1)を再開放して温水の断続
使用が始まっても出湯蛇口(1)から噴出することはな
い。
即ち、貯湯タンク(51)に温水が蓄えられている状態に
おいて、出湯蛇口(1)を再開放させる(温水の断続的
使用が始まる)と、最初に出湯蛇口(1)を開放操作し
たときと同様の作用によって、ガスバーナ(7)が燃焼
する。
この状態で熱交換器(2)から、後沸きによる熱湯が流
出すると、ウインドコンパレータ(75)から「L」信号
が出て第2反転回路(62)から「H」信号が出る。する
と、貯湯タンク(51)内には温水が蓄えられた状態にな
っていて第1比較機(35)から「H」信号が出た状態に
なっており、然も、ポンプ駆動信号発生回路(55)を構
成するサイリスタ(56)のカソード側からは「L」信号
が出てその反転信号としての「H」信号が第2AND回路
(33)に印加されていることから、該第2AND回路(33)
が「H」信号を出して第3トランジスタ(66)がON動作
する。即ち、三方弁(81)が帰還回路(5)側に繋がっ
た状態に維持され、上記後沸きによる熱湯は、三方弁
(81)を介して貯湯タンク(51)内に送られ、これに代
って、貯湯タンク(51)に蓄えられてあった温水が、補
助回路(53)を介して出湯蛇口(1)に供給される。
やがて、熱交換器(2)から流出する熱湯が出湯温セン
サ(41)部分を通過し終えてその通水温度が低下する
と、これを検知する出湯温センサ(41)の出力をウイン
ドコンパレータ(75)が処理して該ウインドコンパレー
タ(75)からは「H」信号が出力され、これが第2反転
回路(62)で反転せしめられて該反転信号としての
「L」信号が第2AND回路(33)に印加せしめられる。す
ると、一方の入力端子に「L」信号が印加されている第
2OR回路(47)の他方の入力端子にも上記第2AND回路(3
3)から「L」信号が印加され、該第2OR回路(47)の出
力は「H」から「L」信号に変化する。即ち、第3トラ
ンジスタ(66)がONからOFF状態に変化し、これによっ
て、帰還回路(5)側に繋がっていた三方弁(81)が他
方の出湯回路(23)側に切替わり、以後、通常の給湯動
作が進行する。
以後、出湯蛇口(1)を開閉して断続出湯動作をする
と、熱交換器(2)部分に滞留した熱湯は貯湯タンク
(51)に内に送られて該貯湯タンク(51)内の貯溜水と
混合稀釈せしめられてヌルめられた後に出湯蛇口(1)
側に送られ、これにより、断続的出湯動作を繰替えして
も、出湯蛇口(1)からの熱湯噴出が防止される。
又、熱交換効率を高くしている熱交換器(2)部分に滞
留する水は、出湯停止時においては、貯湯タンク(51)
部分の貯溜水に比べて温度低下し易いが、熱交換器
(2)部分に滞留する水が温度低下を来して冷水になっ
ても、上記後沸きによる熱湯流出防止時と同様にウイン
ドコンパレータ(75)からはL信号が出ることとなり、
上記後沸き現象発生時と同様の動作によって、該冷水が
貯湯タンク(51)内に送られ、これに代って、出湯操作
後の暫くの間だけ貯湯タンク(51)内の温水が出湯蛇口
(1)から流出する。従って、冬の寒い時期等に於いて
出湯蛇口(1)から冷水が流出することによる不快感も
防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例の説明図,第2図は従来例の説明
図であり、図中、 (2)……熱交換器 (5)……帰還回路 (7)……ガスバーナ (8)……流路切替装置 (21)……給湯回路 (22)……水流スイッチ (23)……出湯回路 (41)……出湯温センサ (42)……貯湯温センサ (P)……循環ポンプ (51)……貯湯タンク (53)……補助回路 (71)……ガス回路 (72)……ガス弁

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱交換器(2)から流出する水の温度を検
    知する出湯温センサ(41)と、上記熱交換器(2)の上
    下両流路部を繋ぐ帰還回路(5)と、該帰還回路(5)
    の分岐部から該帰還回路(5)側に向う回路と他方の出
    湯蛇口(1)側に繋がる回路を択一的に開放する流路切
    替装置(8)と、上記帰還回路(5)に挿入された循環
    ポンプ(P)及び貯湯タンク(51)と、該貯湯タンク
    (51)と上記流路切替装置(8)より下流側に位置する
    出湯回路(23)部分を繋ぐ補助回路(53)と、上記貯湯
    タンク(51)内の水温を検知する貯湯温センサ(42)
    と、出湯蛇口(1)の開閉に連動してON・OFFする水流
    スイッチ(22)と、該水流スイッチ(22)から水流停止
    信号が出たときには貯湯タンク(51)内の水が暖まった
    ことを示す高水温信号が貯湯温センサ(42)から出力さ
    れるまでポンプ駆動信号を出すポンプ駆動信号発生回路
    (55)と、該ポンプ駆動信号発生回路(55)からのポン
    プ駆動信号か又は出湯蛇口(1)が開放された際に生じ
    る水流スイッチ(22)の通水信号のいずれかの信号によ
    ってガスバーナ(7)へのガス回路(71)に挿入したガ
    ス弁(72)の開成信号を出す第1OR回路(46)と、出湯
    温センサ(41)から出力され且つ予め設定された温度範
    囲から外れる程熱いか又は冷たいことを示す高・低温信
    号と貯湯温センサ(42)の高水温信号と更に上記したポ
    ンプ駆動信号発生回路(55)が出すポンプ停止信号の3
    つの信号のAND条件を調べる第2AND回路(33)と、該第2
    AND回路(33)の出力信号か又はポンプ駆動信号発生回
    路(55)が出すポンプ駆動信号のいずれかの信号が印加
    された場合に既述した流路切替装置(8)を帰還回路
    (5)側に切替える信号を出す第20R回路(47)を設け
    た給湯装置。
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