JPH0744816Y2 - 磁気軸受の保護装置 - Google Patents

磁気軸受の保護装置

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JPH0744816Y2
JPH0744816Y2 JP1991112239U JP11223991U JPH0744816Y2 JP H0744816 Y2 JPH0744816 Y2 JP H0744816Y2 JP 1991112239 U JP1991112239 U JP 1991112239U JP 11223991 U JP11223991 U JP 11223991U JP H0744816 Y2 JPH0744816 Y2 JP H0744816Y2
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JP
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magnetic
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stator
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精 石田
常生 久米
憲昭 岩渕
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Yaskawa Electric Corp
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Yaskawa Electric Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、正常時は、磁気軸受で
回転体を非接触で支持し、非常時は、回転体を接触支持
する磁気軸受の保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁石の吸引力により磁極を空隙を介し
回転体に対向させて、非接触で支持する磁気軸受は、接
触部がないため高速回転を可能とするが、吸引力を制御
して浮上するため、何らかのトラブルが生じ磁気浮上出
来なくなると、回転体が落下して磁極に接触し、磁気軸
受が破損するという問題があった。磁気軸受の破損を防
ぐものとして、ころがり軸受やパッドを空隙内に設け、
非常時に、接触支持する磁気軸受の保護装置がある(例
えば、実開昭63−135020公報)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、従来の構成で
は、磁気軸受の軸方向両外側に保護軸受を設けているた
め、回転体の軸方向寸法が長くなり、固有振動数が低下
し、危険速度が低下するので許容最大回転数が下がり、
非接触で高速化するというメリットが防げられる。ま
た、磁極部と保護軸受部の軸方向位置が異なるので、そ
れぞれのエアギャップを精度よく保つことが必要とな
り、分解組立の際、当初のエアギャップを維持できない
等の問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記のような問題を解決
するため、ラジアル軸受の場合は、磁極と磁極の間の空
間部に、磁極面よりわずかに空隙側に突出させて摺動部
材よりなる接触面を設け、摺動部材を磁気軸受の固定子
の両端面から張り出した支え板に固定する。スラスト軸
受の場合、ドーナツ状の磁極間の溝内に、磁極面よりわ
ずかに空隙側に突出させて摺動部材よりなる接触面を接
着材等で固定する。
【0005】
【作用】上記のように構成したことにより、ラジアルお
よびスラストいずれの磁気軸受においても、磁気軸受が
ダウンして、回転体が磁極に接近しようとしても、まず
保護軸受の接触面に接触し、磁気軸受および回転体の破
損を防ぐのである。
【0006】
【実施例】図1にラジアル磁気軸受の実施例を示す。図
において、図1(a)はステータを軸方向からみた側面
(一部断面)図、図1(b)は図1(a)のA−A’断
面図である。ステータ鉄芯1は、外径側はリング状であ
り、内径側には周方向等間隔にコイル2を巻回した磁極
11の磁極面12の内径DP を保ち、モータ・フレーム
等に固定してある。各磁極11の先端部と隣の磁極11
の先端部間には、軸方向の長さは磁極11の長さと等し
くした、軸方向から見たとき扇形で径方向から見たとき
矩形断面形状の非磁極の摺動部材(例えば、砲金、デル
リン:商品名、含油合金等)3が、ステータ鉄心1の両
端面に設けた支え板4に、止めネジ6で固定されてい
る。摺動部材3の空隙側には、磁極面12の内径Dp
り僅かに小さくかつ回転体の外径より僅かに大きい内径
b になるようにした接触面31を、磁極面12と接触
面31が同心になるように、設置してある。磁気軸受が
ダウンし、回転体が磁極面12に接近しようとすると、
まず接触面31に接触し、摺動する。第2の実施例を図
2に示す。図において、図2(a)はステータを軸方向
から見た側面(一部断面)図、図2(b)は図1(a)
のB−B’断面である。この場合、内径がステータ鉄心
1の磁極面12の内径Dp より大きく、外径がコイル2
の内径よりも小さく、ステータ鉄心1の軸受方向両側面
に設けたリング5の円周方向に、摺動部材3を止めネジ
6で固定してある。第3の実施例を、図3に側断面図で
示す。この例では、内径側を接触面31とする摺動部材
30を空隙値以下のごく薄い円筒状にする。この摺動部
材30を、磁極面12の内径に嵌め込み、磁極11の長
手方向両端から張り出すように設置し、摺動部材30の
張り出し部の一端の外径側を、第2の実施例のリング5
と同様なリング51で強固に接合し、他端をリング52
を嵌め込んだ後、両リング51、52を、磁極11、1
1間を挿通する、止めネジ6で固定してある。第4の実
施例を、図4に側断面図で示す。この例では、第3の実
施例のリング51、52の代わりに、第1の実施例と同
様な支え板4、4により、摺動部材30を、磁極11、
11間を挿通する止めネジ6で固定してある。第5の実
施例を、図5に側断面図で示す。この例は、スラスト磁
気軸受の場合を示す。円盤状のステータ鉄心14に、断
面がコの字形をした複数の溝(ただし、図5には、溝1
個分だけを示している。)を設け、ドーナツ状のコイル
21を溝に埋設し、樹脂等で固定してある。コの字形の
突部は、磁極81と82となり、磁極81と82の上面
には磁極面83と84が形成され、スラスト円板7と軸
方向の空隙を介し、対向している。コイル21の空隙側
残部空間には、ドーナツ円板状の摺動部材32の接触面
35が、磁極面83と84より僅かに空隙側に突出する
ように、嵌合・固着してある。接触面35と磁極面83
と84は、磁気軸受の正常動作時には、エアギャップが
一定に保たれているが、磁気軸受がダウンし、磁極面8
3、84とスラスト円板7が接近すると、まず摺動部材
32の接触面35に接触し、摺動する。第6の実施例
を、図6に側断面図で示す。この例もスラスト軸受であ
る。摺動部材32は比較的肉厚の円筒状をしており、ス
テータ鉄芯14の内径側に、スラスト円盤7に対向さ
せ、摺動部材32の接触面33を磁極面83、84より
僅かに空隙側に突出させ固定してある。なお、摺動部材
32をステータ鉄心14の外径側に設けてもよい。
【0007】
【考案の効果】ラジアルおよびスラストいずれの磁気軸
受においても、保護軸受を磁気軸受の磁極間もしくは隣
接させて設けたので、回転体の全長を抑えることがで
き、固有振動数を上げて回転上限を上げ、モータの性能
向上をする効果がある。また、保護するためのエアギャ
ップを同一部位でとるので調整が簡単で、精度を維持で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す、側面図(一部断面)と
断面図
【図2】第2の実施例を示す、側面図(一部断面)と断
面図
【図3】第3の実施例を示す、側断面図
【図4】第4の実施例を示す、側断面図
【図5】第5の実施例として、スラスト軸受に適用する
場合を示す側断面図
【図6】第6の実施例として、スラスト軸受に適用する
場合を示す側断面図
【符号の説明】
1、14 ステータ鉄心 2、21 コイル 3、30、32 摺動部材 4 支え板 11 磁極 12、83、84 磁極面 31、32、35 接触面 5、51、52 リング 6 止めネジ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周方向に等間隔で設けた磁極にコイルを
    巻回した電磁石よりなるステータとステータ近傍に設け
    た前記磁極面より僅かに突出させた摺動部材を、空隙を
    介し、回転体と対向させ、正常時は電磁石により回転体
    を非接触支持し、非常時は回転体を摺動部材により接触
    支持する磁気軸受の保護装置において、 前記摺動部材を、前記磁極間に配置し、前記ステータの
    両端面に設けた支え板により固定したことを特徴とする
    磁気軸受の保護装置。
  2. 【請求項2】 前記支え板が、内径を前記磁極面の内径
    より大きくしたリングである請求項1記載の磁気軸受の
    保護装置。
  3. 【請求項3】 前記摺動部材の非磁性材が固体潤滑材で
    ある請求項2記載の磁気軸受の保護装置。
JP1991112239U 1991-12-24 1991-12-24 磁気軸受の保護装置 Expired - Fee Related JPH0744816Y2 (ja)

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JPH0552346U JPH0552346U (ja) 1993-07-13
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JPS5849069A (ja) * 1981-05-08 1983-03-23 Hitachi Ltd 巻線機
JPS5838485A (ja) * 1981-08-31 1983-03-05 松下電器産業株式会社 Ptcヒ−タ装置
JPS6150325A (ja) * 1984-08-20 1986-03-12 松下電器産業株式会社 電子部品

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