JPH0744698A - 画像変形方法およびその装置 - Google Patents

画像変形方法およびその装置

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JPH0744698A
JPH0744698A JP3293833A JP29383391A JPH0744698A JP H0744698 A JPH0744698 A JP H0744698A JP 3293833 A JP3293833 A JP 3293833A JP 29383391 A JP29383391 A JP 29383391A JP H0744698 A JPH0744698 A JP H0744698A
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JP3293833A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Takagi
宏明 高城
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 矩形画像を任意の四角形状に変形する際に、
遠近感を任意に調整できる自由度を持つと共に、遠近感
の有無を任意に選択したり、あるいは矩形画像を任意の
変形画像に変形する場合には、遠近感を自動的に調整で
きるようにする。 【構成】 変形画像の各頂点以外に変形画像領域内の任
意の一点を指定するだけで自動的に遠近感を調整して変
形処理が行われる第1発明と、変形画像の各頂点を指定
するだけで自動的に遠近感を調整して変形処理が行われ
る第2発明と、第1発明および第2発明の方法を実施す
る装置である第3発明および第4発明と、デザインの編
集等に必要な遠近感を適宜選択できる調整モードを備え
た第5発明とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二次元のラスタ画像の
形状を変更すると共に、その変形画像に自動的あるいは
必要に応じて遠近感を付けたり、また、遠近感の調整点
を指定することによって遠近感を付けることができる画
像変形方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術を図8(イ)および(ロ)を
参照しながら説明する。図8(イ)は二次元のラスタ画
像の形状を矩形形状から任意の四角形状に変形するため
の説明図である。図8(ロ)は従来の方法を用いて矩形
形状から任意の四角形状へ変形するための操作内容を含
めた説明図である。図8(イ)の(a)は変形前の矩形
からなる原画像、図8(イ)の(b)は前記原画像を任
意の四角形状に変形した後の変形画像である。原画像の
4隅の頂点は、P1、P2、P3、P4とし、また、変
形処理後の変形画像の4隅の頂点は、Q1、Q2、Q
3、Q4とする。そして、原画像および変形処理後の変
形画像の頂点P、Qに添えた数字で同じ数は、それぞれ
の頂点の位置が対応している。このように原画像を任意
の四角形状に変形する処理は、特に、デザイン業務や画
像処理等を行う際の支援に好都合であり、今後、さらに
幅広い分野で利用されることが期待されている。
【0003】矩形からなる原画像を変形処理するための
一般的な方法は、射影変換や疑似アフィン変換(たとえ
ば、画像処理サブルーチン・パッケージ「SPIDE
R」:工業技術院電子技術総合研究所 参照)がある。
射影変換による画像の変形処理は、遠近感の具合が一意
に決まり、遠近感を任意に調整できない。また、擬似ア
フィン変換による画像の変形処理は、画像を変形するだ
けであって、遠近感を付けることができない。上記いず
れの方法をデザイン等の編集作業に使用しても満足のい
くものではなかった。
【0004】本出願人は、上記欠点を改善することを目
的として、矩形の原画像を任意の四角形状に変形する際
に、遠近感を調整可能にして付けられる方法を提案した
(特願平2−266674号)。図8(ロ)は上記方法
を用いて矩形からなる原画像を任意の四角形状に変形す
る際の操作を説明するためのものである。図8(ロ)に
示す方法では、変形画像上に新たな指示点Q5とQ6を
設けている。点Q5は、原画像上の頂点P1と頂点P2
との中点に対応するもので、辺Q1Q4から辺Q2Q3
への方向の遠近感を調整できる。また、点Q6は、原画
像上の頂点P1と頂点P4との中点に対応するもので、
辺Q1Q2から辺Q3Q4への方向の遠近感を調整でき
る。
【0005】その他に、本出願人は、次のような関連出
願を提案している。たとえば、特願平1−314300
号には、矩形状の二次元ビットマップ原画像を円筒形状
になるように変形した場合の変形画像を得る二次元ビッ
トマップ画像の変形方法が記載されている。特願平1−
336416号には、二次元のビットマップ画像に二次
元情報だけを利用した計算により擬似的にパースを付け
る二次元ビットマップ画像の画像変形方法および装置が
記載されている。特願平2−132614号には、平面
画像を二次元平面内にある立体形状の画像に簡単な操作
で貼り付けられるように変形でき、さらにその立体感の
具合を変形できる変形可能な二次元画像の変形装置が記
載されている。特願平2−132615号には、小平面
パッチに分割して、座標を変形する画像変形装置におい
て、処理速度をそれほど低下させることなく、変形画像
の輪郭部分に発生する画質劣化を抑制する二次元画像の
変形装置が記載されている。特願平2−291762号
には、二次元の平面である画像に二次元情報のままで簡
単に凹凸を付けて立体感をもたせるように変形する二次
元画像の変形処理装置が記載されている。特願平2−2
91763号には、ベジエ曲面式による形状生成法を用
いて二次元平面の画像にパースを付けた形状に変形する
画像変形装置において、ベジエ曲面式に必要な制御点の
決定を簡単な操作により行うことができる二次元ラスタ
画像の変形装置が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の本出願人が先に
出願した従来技術では、点Q5、Q6を調整すること
で、遠近感に対する自由度が高くなった。しかし、その
反対にこれらを指定する分の操作が増えた。また、デザ
インを編集する際には、遠近感が自然に付いた形状、あ
るいは遠近感が付いていない形状、また、一方向にのみ
遠近感を付けた形状等を任意に選択したい場合等が必要
になる。上記従来例における方法を用いて遠近感を付け
る場合には、遠近感を付けるための調整点の選択や調整
に手間がかかるという操作上の問題が新たにおきた。
【0007】本発明は、以上のような課題を解決するた
めのもので、矩形画像を任意の四角形状に変形する際
に、遠近感を任意に調整できる自由度を持つと共に、遠
近感の有無を任意に選択したり、あるいは矩形画像を任
意の変形画像に変形する場合には、遠近感を自動的に調
整して画像変形を行う画像変形方法およびその装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の画像変形方法は、変形画像の各頂点以外に
変形画像領域内の任意の一点を指定するだけで自動的に
遠近感を調整して変形処理が行われる第1発明と、変形
画像の各頂点を指定するだけで自動的に遠近感を調整し
て変形処理が行われる第2発明と、第1発明および第2
発明の方法を実施する装置である第3発明および第4発
明と、デザインの編集等に必要な遠近感を適宜選択でき
る調整モードを備えた第5発明との5つの態様がある。
【0009】(第1発明)本発明の画像変形方法は、矩
形形状のラスタ画像を任意の四角形状のラスタ画像に遠
近感を付けると共に変形するため、画素密度を変更する
座標計算式と全体形状を変更する座標計算式とを組合わ
せて、画像を構成する各画素の座標値を求めるものであ
って、変形画像の各頂点(図4(ハ)のQ1、Q2、Q
3、Q4)の座標値、および変形画像領域内の任意の一
点(図4(ハ)のQc)である座標値を指定することに
よって、画像密度を変更する座標位置(図4(ハ)のq
5、q6)を算出した後、当該座標位置(q5、q6)
を基にして画像の遠近感および変形処理を行うように構
成されている。
【0010】(第2発明)本発明の画像変形方法は、変
形画像の各頂点(Q1、Q2、Q3、Q4)の座標値を
指定することによって、変形画像の対向する頂点(図4
(ニ)のQ1とQ3、Q2とQ4)どうしを結ぶ線の交
点(図4の(ニ)のQc)を自動的に算出して、これを
前記変形画像領域内の任意の一点(Qc)とした後、当
該交点位置(Qc)を基にして画像の遠近感および変形
処理を行うように構成されている。
【0011】(第3発明)本発明の画像変形装置は、矩
形形状のラスタ画像を任意の四角形状のラスタ画像に遠
近感を付けると共に変形するため、画素密度を変更する
座標計算式と全体形状を変更する座標計算式とを組合わ
せて、画像を構成する各画素の座標値を求めるものであ
って、変形画像の各頂点(図4(ハ)のQ1、Q2、Q
3、Q4)の座標値、および変形画像領域内の任意の一
点(図4(ハ)のQc)である座標値を指定する頂点座
標値入力手段(図1の1)と、前記各頂点(Q1、Q
2、Q3、Q4)の座標値および任意の一点(Qc)で
ある座標値に基づいて画像密度を変更する座標位置を算
出する遠近感調整位置算出手段(図1の7)と、当該遠
近感調整位置算出手段(7)によって算出された座標位
置(図4(ハ)のq5、q6)を基にして画像の遠近感
および変形処理を行う画像変形手段とから構成される。
【0012】(第4発明)本発明の画像変形装置は、矩
形形状のラスタ画像を任意の四角形状のラスタ画像に遠
近感を付けると共に変形するため、画素密度を変更する
座標計算式と全体形状を変更する座標計算式とを組合わ
せて、画像を構成する各画素の座標値を求めるものであ
って、変形画像の各頂点(図4(ニ)のQ1、Q2、Q
3、Q4)の座標値を指定する頂点座標値入力手段(図
1の1)と、前記各頂点(Q1、Q2、Q3、Q4)の
座標値に基づいて変形画像の対向する頂点(図4(ニ)
のQ1とQ3、Q2とQ4)どうしを結ぶ線の交点(図
4(ニ)のQc)を自動的に算出して、これを前記変形
画像領域内の任意の一点(Qc)とし、当該交点位置
(Qc)を基にして画像密度を変更する座標位置を算出
する遠近感調整位置算出手段(図1の7)と、当該遠近
感調整位置算出手段(7)によって算出された座標位置
(図4(ハ)のq5、q6)を基にして画像の遠近感お
よび変形処理を行う画像変形手段とから構成される。
【0013】(第5発明)本発明の画像変形装置は、変
形画像の各頂点(図4(ハ)のQ1、Q2、Q3、Q
4)と、変形画像領域内の任意の一点(図4(ハ)のQ
c)である座標値を指定することにより、変形画像の遠
近感および変形処理を行う画像変形手段と、変形画像の
各頂点(図4(ハ)のQ1、Q2、Q3、Q4)を指定
することにより、変形画像領域内の任意の一点(図4
(ハ)のQc)を自動的に算出した後に、変形画像の遠
近感および変形処理を行う画像変形手段と、変形画像の
各頂点(図4(ハ)のQ1、Q2、Q3、Q4)を指定
するだけで、変形画像に遠近感を付けずに画像の変形処
理を行う画像変形手段とから構成され、これらの各画像
変形手段を任意に選択する遠近感調整モード入力手段
(図1の2)とから構成される。
【0014】
【作 用】
(第1発明)第1発明では、矩形形状のラスタ画像から
任意の四角形状のラスタ画像に遠近感を付けると共に変
形するために、先ず、変形画像の各頂点の座標値、たと
えば図4(ハ)に示すQ1ないしQ4、および変形画像
内の任意の一点である座標値、たとえば図4(ハ)に示
すQcを指定する。その後、各頂点Q1ないしQ4およ
びQcの座標値から、画像密度を変更する座標位置、た
とえば図4(ハ)に示すq5、q6が算出される。この
座標値q5、q6を基にして変形画像の画像密度が変更
される。次に、変形画像の演算は、たとえば、画像全体
を一度に処理するのではなく、小平面に分割し、各小平
面の画素毎に変形画像の座標値が求められる。求められ
た変形画像の座標値は、原画像における画素の整数座標
点と一致しないため、変形前後の小平面の頂点座標のず
れが演算される。原画像と変形画像のずれを補正するた
めに補間処理部における補間演算によって新しい画素の
座標値が演算される。そして、この新しい画素の座標値
は、変形後の整数座標点に書き込まれる。以上のような
演算は、小平面の各画素について行われた後、各小平面
について行われる。
【0015】(第2発明)第2発明では、矩形の原画像
と任意の四角形からなる変形画像の4隅の頂点の座標
値、たとえば図4(ニ)に示すQ1ないしQ4を指定す
る。指定された変形画像の4隅の座標値からたとえば、
2本の対角線が求められる。そして、当該対角線の交
点、たとえば図4(ニ)に示すQcの座標値が算出され
る。その後、前記対角線の交点Qcの座標値を基にし
て、変形画像の辺における調整位置の座標値q5、q6
が自動的に算出される。上記調整位置の座標値から画素
密度を変更するための座標値算出と全体画像外形を変形
するための演算処理は、第1発明と同様にして行われ
る。
【0016】(第3発明)第3発明は、頂点座標値入力
手段によって、変形画像の各頂点の座標値、たとえば図
4(ハ)に示すQ1ないしQ4、および変形画像内の任
意の一点である座標値、たとえば図4(ハ)に示すQc
が指定される。その後、遠近感調整位置算出手段は、各
頂点Q1ないしQ4およびQcの座標値から、画像密度
を変更する座標位置、たとえば図4(ハ)に示すq5、
q6を算出する。この座標値q5、q6を基にして変形
画像の画像密度が変更される。
【0017】(第4発明)第4発明は、頂点座標値入力
手段によって、変形画像の各頂点の座標値、たとえば図
4(ニ)に示すQ1ないしQ4が指定される。その後、
遠近感調整位置算出手段は、各頂点Q1ないしQ4の座
標値から、変形画像の対向する頂点、たとえば、図4
(ニ)に示すQ1とQ3、Q2とQ4どうしを結ぶ線の
交点、たとえば、図4(ニ)に示すQcを自動的に算出
して、これを前記変形画像領域内の任意の一点とし、当
該交点位置を基にして画像密度を変更する座標位置、た
とえば図4(ハ)に示すq5、q6を算出する。この座
標値q5、q6を基にして変形画像の画像密度が変更さ
れる。
【0018】(第5発明)第5発明は、矩形の原画像と
任意四角形の変形画像の4隅の頂点、たとえば図4
(イ)に示すQ1ないしQ4の位置が指定される。遠近
感の付きかたを調整したい場合には、遠近感を調整する
複数の調整方法、たとえば、1点指示モード、2点指示
モード、遠近感有自動設定モード、あるいは遠近感無自
動設定モード等の中から1つを選択する。選択した調整
方法が1点指示モード、または2点指示モードによる手
動で遠近感を調整して変形するものであれば、遠近感を
調整する点、たとえば図4に示すQc、の座標位置が指
定され、遠近感調整位置算出手段によって遠近感を調整
する座標位置が決定される。選択した調整方法が自動的
に遠近感を付ける遠近感有自動設定モードであれば、変
形画像の各頂点、たとえば図4(イ)に示すQ1ないし
Q4の位置を指定するだけで、遠近感を調整する座標位
置が決定される。決定された遠近感を調整する座標位置
を基にして、座標値算出手段は、遠近感をもった変形画
像が算出される。
【0019】
【実 施 例】図1は本発明の一実施例を説明するため
のブロック構成図である。図1において、本発明の画像
変形方法を実施するための手段は、原画像あるいは変形
画像の頂点、あるいは遠近感の調整モードを入力する情
報入力手段111と、当該情報入力手段111によって
入力した情報を記憶する情報記憶手段112と、変形画
像の各画素の座標値を算出する座標値算出手段113
と、変形画像の座標値を逆変換して、原画像上の座標値
を求める逆変形座標値算出手段114と、変形画像の処
理を簡単化するために小平面に分割して処理を行う小平
面処理手段115と、読み出された画素およびその周辺
にある画素の値を用いて補間処理を行う補間処理手段1
4と、画像メモリ上の画素値の読み出し、および書き込
みを行う画素値入出力制御手段15と、変形前後の画像
を格納する画像メモリ16と、上記各手段を制御する制
御手段17とから構成される。
【0020】情報入力手段111は、変形前の原画像お
よび変形後の変形画像の4隅の頂点や遠近感調整用の調
整点の座標を入力する頂点座標値入力部1と、変形画像
に遠近感を自動的に付けるか、あるいは自動的に付けな
いか、または手動で調整して付けるかの複数の遠近感調
整モードを選択する遠近感調整モード入力部2と、変形
処理の演算に利用する情報で原画像を分割するときの小
平面の大きさや、補間処理を行う処理方法等を入力する
変形情報入力部3とから構成される。また、情報記憶手
段112は、頂点座標値入力部1によって入力した頂点
座標の値を記憶する頂点座標値記憶部4と、遠近感調整
モード入力部2によって選択した遠近感調整モード情報
を記憶する遠近感調整モード記憶部5と、変形情報入力
部3によって入力した変形情報を記憶する変形情報記憶
部6とから構成される。座標値算出手段113は、頂点
座標値入力部1によって入力された変形画像の頂点から
引かれた対角線の交点によって遠近感を調整する位置の
座標を自動的に算出する場合に必要な遠近感調整位置算
出部7と、頂点座標値入力部1によって入力された変形
前後の座標値と、遠近感調整モード入力部2によって選
択された遠近感調整モードにより、変形座標計算のため
の関数を求める変形座標計算関数算出部8と、後述のト
レース制御部により選択された小平面の頂点に対し変形
座標計算を行う変形座標値計算部9とから構成される。
逆変形座標値算出手段114は、前記各小平面に対して
変形前後の頂点座標値よりその小平面における変形の逆
変形となる関数を求める小平面逆変形関数算出部10
と、変形前の原画像によって決められている整数座標値
に対して小平面逆変形関数を用いて変形前の原画像上の
座標値を求める逆変形座標値計算部11とから構成され
る。小平面処理手段115は、各小平面や各小平面内の
各画素を選択する順番を制御するトレース制御部12
と、トレース制御部12によって選択された小平面内の
整数座標値を取り出す整数座標値検出部13とから構成
される。
【0021】以上のような構成の各手段を備えた画像変
形装置の動作について図2を参照しつつ説明する。図2
(a)ないし(c)は矩形原画像から任意の四角形の画
像に変形する座標変換を説明するための図である。初め
に、本発明の変形処理で用いる座標計算方法について説
明する。図2において、本発明の変形処理では画素密度
変換処理と外形変形処理との2段階の座標変換を施して
いる。たとえば、図2(a)は変形前の矩形原画像であ
る。図2(b)は原画像から画素密度変換処理を施した
後の画像である。図2(c)は画素密度変換処理後に、
全体の外形を変形した後の最終的な変形画像である。本
実施例では、変形の座標計算の説明をわかりやすくする
ため、変形処理を開始する前に、原画像の左下隅の頂点
P1がxy平面座標上の原点位置となるように原画像を
配置させることにする。図中の各頂点につけてあ
る「’」は、画像を原点位置に配置させたときの座標値
を意味する。図2に示した座標計算が終了した場合、原
画像の頂点P1’に対応する変形画像の頂点Q1’の位
置は、原点位置となるので、その後に変形後の位置に配
置する。
【0022】図2(a)に示す原画像では、4隅の頂点
以外に2つの点P5’、P6’を追加している。点P
5’は、頂点P1’と頂点P2’との中点であり、点P
6’は、頂点P1’と頂点P4’との中点であり、これ
らの2点P5’、P6’は、画像内部の遠近感調整に用
いるためのものである。たとえば、視点からの距離が異
なれば、その間で画素密度に違いが生じる。そこで、視
点に近い側で画像密度を低く、視点に遠い側で画素密度
を高くする処理を施すことにより、奥行き感の効果を擬
似的に与えることができる。本実施例では、1段目の座
標変換で、水平・垂直両方向の画素密度を連続的に変化
させて画像内部の遠近感表現を行うものである。たとえ
ば、図2(b)において、1段目の画素密度の変換につ
いて説明する。図2(b)に示す画素密度変換処理後の
画像における6つの頂点R1’、R2’、R3’、R
4’、R5’、R6’は、図2(a)に示す原画像にお
ける6つの頂点P1’、P2’、P3’、P4’、P
5’、P6’にそれぞれ対応している。この水平・垂直
両方向に対する画素密度変換処理は、二次多項式を用い
て行う。その処理を行う座標計算式をそれぞれ次の式1
と式2に示す。 xi=A・x2 +B・x+C : 水平方向 ( 式
1 ) yi=D・y2 +E・y+F : 垂直方向 ( 式
2 ) 上記式中でx、yは、画素密度変換処理前の水平・垂直
座標であり、xi、yiは、画素密度変換処理後の座標
である。上記式1における係数A、B、Cは、式1の入
力座標変数xと出力座標変数xiが (x,xi)=(0,0),(|P1x’P4x’|/
2,|Q1’Q6’|/|Q1’Q4’|),(|P1
x’P4x’|,1)の関係を満たす条件のもとで求め
る。ここで、たとえば、P1x’は、点P1の水平方向
の座標値を表す。|P1x’P4x’|は、辺P1’P
4’の長さを、|Q1’Q6’|は、辺Q1’Q6’の
長さを表す。また、式2における係数D、E、Fは、式
2の入力座標変数yと出力座標変数yiが (y,yi)=(0,0),(|P1y’P2y’|/
2,|Q1’Q5’|/|Q1’Q2’|),(|P1
y’P2y’|,1)の関係を満たす条件のもとで求め
る。また、原画像を原点位置に配置させずに、座標計算
を行う場合には、たとえば、式1の係数A、B、Cなら (x,xi)=(P1x,0),(P6x,|Q1’Q
6’|/|Q1’Q4’|),(P4x,1)の関係を
満たす条件のもとで求めればよい。(y,yi)につい
ても同様にして求めることができる。
【0023】以上のような画像密度の変換が行われた
後、2段目の座標変換では、外形全体の形状を変更す
る。図2(c)に示す最終的な変形画像の6つの頂点Q
1’、Q2’、Q3’、Q4’、Q5’、Q6’は、図
2(b)に示す画素密度変換処理後の画像の6つの頂点
R1’、R2’、R3’、R4’、R5’、R6’にそ
れぞれ対応している。この変形処理を行う座標計算式を
式3と式4とによって示す。 X=(−Q2x’+Q3x’−Q4x’)・xi・yi
+Q4x’・xi+Q2x’・yi ( 式3
) Y=(−Q2y’+Q3y’−Q4y’)・xi・yi
+Q4y’・xi+Q2y’・yi ( 式4
) 式中でxi、yiは、画素密度変換処理後で、かつ外形
変換処理前の水平・垂直座標である。X、Yは外形変換
処理後の座標である。X、Yに頂点Q1の座標(Q1
x,Q1y)を加えることで図8(ロ)に示す(b)の
画像上の座標値が得られる。その加算値を式3と式4に
初めから組み入れてもよい。なお、図2(b)におい
て、画素密度変更を加えた後の中間画像が示されている
が、この中間画像は、実際に生成されずに、式1〜式4
の演算処理が連続して行われる。
【0024】次に、本発明の課題である、画像の遠近感
を調整する方法について説明する。本発明では遠近感を
調整できる自由度を持ち、かつ簡単な操作で遠近感を調
整できるようにするために、遠近感を調整する複数の調
整法を用意し、その中から操作者が適切なものを選択し
て調整するものとした。変形処理のための操作から、変
形処理に用いる座標計算式を求め、変形処理を実行する
までのフローを用いて説明する。図3がそのフローであ
る。この他に画素値の処理などを含む全体的なフローに
ついては後述する。
【0025】図3は原画像を変形する前後における頂点
の座標値および遠近感調整モードを入力する操作を行う
ためのフローチャートである。図3におけるフローチャ
ートを図1を参照しつつ説明する。ステップS1では、
変形前の矩形形状である原画像の範囲を設定する。すな
わち、頂点座標値入力部1によって、原画像の4隅の頂
点P1、P2、P3、P4の座標位置を入力する。ステ
ップS2では、同じく頂点座標値入力部1によって、原
画像をどのような形の変形画像にするかを決定するため
に、変形画像となる4隅の頂点Q1、Q2、Q3、Q4
の座標位置を指示する。ステップS3では、遠近感調整
モード入力部2によって、複数の遠近感の調整モードの
中から1つのモードを選択する。本発明では、4つの調
整モード、たとえば、2点指示モード、1点指示モー
ド、遠近感有自動設定モード、および遠近感無自動設定
モードが設けられている。ステップS4では、選択した
調整モードを判定し、選択したそれぞれの処理モードに
進める。たとえば、前記複数の調整モードの中から2点
指示モードを選択した場合には、ステップS5に進む。
2点指示モードとは、本出願人が先に出願した方法であ
り、図8(ロ)の(b)において、変形画像の例で示し
たように、2つの指示点Q5、Q6を用いて遠近感を調
整する。図4(イ)ないし(ホ)は本発明の一実施例で
ある遠近感を調整するための説明図である。図4(イ)
ないし(ホ)における輪郭線以外の内部に描かれた点線
は、遠近感の様子を表すために示した補助線である。ス
テップS5では、頂点座標値入力部1からの入力指示に
より、点Q5の座標位置を辺Q1Q2上で調整する。ス
テップS6では、同様に頂点座標値入力部1からの入力
指示により、点Q6の座標位置を辺Q1Q4上で調整す
る。ステップS5とステップS6との順番は、反対でも
良く、交互に繰り返して調整しても良い。また、上記画
像の2点を調整する方法は、2方向のうち、1方向のみ
を固定して調整する用途、たとえば、デザインの編集
等、に有効である。ステップS7では、頂点座標値入力
部1によって入力した原画像の頂点P1、P2、P3、
P4、および変形画像の頂点Q1、Q2、Q3、Q4、
また、遠近感を調整する点Q5、Q6の座標値から変形
処理に用いる式1ないし式4の座標変換式となる関数を
求める。ステップS8では、上記関数を使用して、変形
座標値計算部9によって変形処理を実行する。
【0026】複数の調整モードの中から1点指示モード
を選択した場合には、ステップS9(図3b)に進む。
1点指示モードとは、2点指示モードで調整した2方向
の遠近感を1点の指示のみで、同時に調整するものであ
る。図4(ロ)は1点指示モードにおける変形処理操作
を示したものである。ステップS9では、図4(ロ)に
示す点Qcの位置を頂点座標値入力部1から調整する。
この点Qcは、原画像の中心点に対応する。次に、遠近
感調整位置算出部7は、前記点Qcの座標位置から2つ
の点q5、点q6の座標位置を算出する。たとえば、図
4(ハ)は点Qcの座標位置から点q5の座標位置を求
める様子を示すものである。ステップS10では、前記
遠近感調整位置算出部7によって、線分Q1Q2を頂点
Q1側からm:1−mに内分し、その内分点を点q5と
する。このとき点q5は、式5により求められる。 q5=(1−m)・Q1+m・Q2 ( 式5 ) ステップS11では、前記遠近感調整位置算出部7によ
って、線分Q4Q3を頂点Q4側からm:1−mに内分
し、その内分点を点q7とする。このとき点q7は、式
6により求められる。 q7=(1−m)・Q4+m・Q3 ( 式6 ) ステップS12では、前記遠近感調整位置算出部7によ
って、2つの内分点q5とq7とを結ぶ直線q5q7を
求める。ステップS13では、前記遠近感調整位置算出
部7によって、前記ステップS12によって求められた
直線q5q7が点Qcを通るときの内分比率mを求め
る。ステップS14では、求めた内分比率mを式5に代
入し、点q5の座標値を求め、それを点Q5の座標値と
する。同様にして点Q6の座標値について求める。すな
わち、ステップS15では、前記遠近感調整位置算出部
7によって、線分Q1Q4を頂点Q1側からn:1−n
に内分し、その内分点を点q6とする。このとき点q6
は、式7により求められる。 q6=(1−n)・Q1+n・Q4 ( 式7 ) ステップS16では、前記遠近感調整位置算出部7によ
って、線分Q2Q3を頂点Q2側からn:1−nに内分
し、その内分点を点q8とする。このとき点q8は、式
8により求められる。 q8=(1−n)・Q2+n・Q3 ( 式8 ) ステップS17では、前記遠近感調整位置算出部7によ
って、2つの内分点q6とq8とを結ぶ直線q6q8を
求める。ステップS18では、前記遠近感調整位置算出
部7によって、前記ステップS17によって求められた
直線q6q8が点Qcを通るときの内分比率nを求め
る。ステップS19では、求めた内分比率nを式7に代
入し、点q6の座標値を求め、それを点Q6の座標値と
する。
【0027】以上のようにして、求められた点Q5およ
びQ6の座標値は、座標値算出手段113において、画
素密度変換および外形変形の処理、あるいは補間処理手
段14等の処理を行うため、ステップS7およびステッ
プS8に進む。すなわち、図3のフローチャートは、一
点指示モードが選択された場合、図3aにおける矢符合
Aと図3bにおける矢符合A、および図3bにおける矢
符号Bと図3aにおける矢符合Bとが接続される。
【0028】次に、複数の調整モードの中から遠近感有
自動設定モードを選択した場合にはステップS20に進
む。遠近感有自動設定モードとは、遠近感の操作者によ
る調整を必要とせずに、遠近感があるような形状に自動
的に変形するものである。図4(ニ)は遠近感有自動設
定モードを選択した場合の変形画像の様子を示したもの
である。なお、図3のフローチャートは、遠近感有自動
設定モードが選択された場合、図3aにおける矢符合C
と図3bにおける矢符合Cとが接続される。ステップS
20では、遠近感調整位置算出部7によって、頂点Q1
と頂点Q3の座標位置から、これらの点を結ぶ対角線で
ある直線の式を求める。ステップS21では、同様にし
て、頂点Q2と頂点Q4とを結ぶもう1つの対角線であ
る直線の式を求める。ステップS22では、遠近感調整
位置算出部7によって、ステップS20およびステップ
S21で求められた直線Q1Q3と直線Q2Q4との交
点の位置を求めるための演算処理を行う。そして、上記
演算処理によって求まった点Qcの座標値は、前述の一
点指示モードで指定したQcと同じものである。したが
って、以後の処理は、ステップS10に進み、1点指示
モードで点Qcを調整した後と同じ処理を施す。
【0029】次に、複数の調整モードの中から遠近感無
自動設定モードを選択した場合には、ステップS23に
進む。遠近感無自動設定モードとは、遠近感の操作者に
よる遠近感の調整を必要とせずに、遠近感がついていな
いような形状に自動的に変形するものである。図4
(ホ)は遠近感無自動設定モードを選択した場合の変形
画像の様子を示したものである。ステップS23では、
遠近感調整位置算出部7によって、頂点Q1と頂点Q2
の中点の座標位置を求め、それを点Q5の座標値とす
る。ステップS24では、同様にして、頂点Q1と頂点
Q4との中点の座標位置を求め、それを点Q6の座標値
とする。このように、頂点Q5と頂点Q6との座標値が
変形画像の中点に指定されると、画素密度は、視点の遠
近によって変わらないので、遠近感無しの変形画像が自
動的に選択される。そして、その後の処理は、ステップ
S7およびステップS8に進み、前述の処理が施され
る。なお、図3におけるフローチャート中の点の位置を
調整操作する際に、一旦設定したものを変更する場合に
は、関係のあるステップに戻り、設定をし直すことがで
きる。
【0030】以上のようにして、原画像を変形処理する
ための情報が全て設定されたら、メモリ上の画像データ
に対して変形処理の実行を開始する。この変形処理は、
座標計算を前述の式1ないし式4によって原画像上の全
画素に対して行うのではなく、原画像を小平面に分割し
て、その小平面単位に行う。たとえば、図5は原画像を
水平方向の長さw、垂直方向の高さhの矩形の小平面に
分割した後、さらにこの矩形の小平面を三角形に分割し
た図である。このように三角形単位に分割して、座標変
換を簡単に処理できるようにしている。この際の分割さ
れた小平面の大きさは任意である。
【0031】図6を参照しつつ本発明の一実施例におけ
る変形処理を説明する。図6は変形処理全体を説明する
フローチャートを示す。ステップS31では、情報入力
手段111により、変形に必要な初期情報、たとえば、
原画像の各頂点の座標値、変形画像の各頂点の座標値、
画像を分割する小平面の形状およびその大きさ、補間処
理の種類、あるいは遠近感調整モードの設定等を入力す
る。ステップS32では、遠近感調整位置算出部7によ
って、前記各頂点の座標値から自動的に調整点の座標を
求める。遠近感を付けない場合、前記調整点は、中間点
になる。ステップS33では、変形座標計算関数算出部
8によって、変形前後の各頂点の座標値と遠近感調整モ
ードから変形処理を行う座標計算関数を求める。これは
前述の式1ないし式4の係数を求めることである。ステ
ップS34では、原画像領域を、たとえば図5に示す、
幅w、高さhの三角形となる小平面に分割し、各三角形
のトレースを始める。ステップS35では、トレース制
御部12により、トレースされた小平面を1個ずつ選択
して変形座標値計算部9に送出する。ステップS36で
は、変形座標値計算部9によって、前記ステップS35
によって選択された小平面の各頂点の座標値に対して画
素密度変更のための座標値計算を行う。この座標値の計
算は、前述の式1および式2によって行われる。ステッ
プS37では、同じく変形座標値計算部9によって、前
記ステップS36の計算で得られた座標値に対して外形
変更処理のための座標値計算を行う。この座標値の計算
は、前述の式3および式4によって行われる。ステップ
S38では、小平面逆変形関数算出部10によって、ス
テップS37の計算で得られた変形前後の小平面の頂点
座標値から、その小平面に対する変形のための小平面逆
変形関数を求める。たとえば、小平面を図5に示す三角
形とすれば、変形関数は、アフィン変換の形で表せばよ
い。ステップS39では、トレース制御部12によっ
て、ステップS37で得られた変形後の小平面につい
て、その領域内の整数座標点のトレースを開始する。ス
テップS40では、整数座標値検出部13によって、変
形後の小平面内のトレースによって得られた整数座標点
を選択する。ステップS41では、整数座標値検出部1
3によって、選択された整数座標点に対して、逆変形座
標値計算部11が前記逆変形関数を用いて座標値計算を
行い、原画像上の座標値を求める。ステップS42で
は、補間処理手段14によって、前記ステップS41で
求められた原画像上の座標値の近傍にある1つ以上の整
数座標点の画素値を読み出す。ステップS43では、前
記補間処理手段14によって、読み出された画素値を基
に補間処理を行い、新たな画素座標値を計算する。ステ
ップS44では、前記補間処理手段14によって求めら
れた新画素座標値をトレース制御部12のトレースによ
り選択された変形後の画像内の整数座標点に書き込む。
ステップS45では、変形小平面領域内のトレースが終
了したか否かを判定しする。そして、Yesの場合は、
ステップS46に進み、Noの場合は、ステップS40
に戻り、次の変形小平面領域内の座標変換を行う。ステ
ップS46では、原画像を分割した全ての小平面のトレ
ースが終了したか否かを判定する。そして、Yesの場
合は、全処理を終了し、Noの場合は、ステップS35
に戻る。なお、ステップS43で行う補間処理の方式
は、各種ある内の公知のものであれば、いかなる方式も
限定しない。
【0032】図7は本発明の一実施例を説明するための
ハードウェア構成を示す。図7において、計算機71
は、画像変形処理を行う装置全体の制御や一般的な演算
を行う中央演算処理装置72と、画像変形のための処理
を行う画像変形処理部73と、画像データを記憶する画
像メモリ74とから構成されている。また、計算機71
は、画像データや制御情報を受渡しする役割を果たすバ
ス79を介して、計算機71に命令等を与えるキーボー
ドやマウスやデジタイザ等から構成される入力装置75
と、画像を出力表示するディスプレイ76と、画像を入
力するスキャナ77と、画像を出力するプリンタ78と
が接続されている。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
矩形形状から任意四角形状へのラスタ画像の変形処理を
遠近感調整の自由度を持たせて行うのに、遠近感のある
画像に変形する場合、あるいは遠近感のない画像に変形
する場合には、遠近感の調整操作を不要として、遠近感
を自動的に決定させて変形処理を行わせることができ
る。この結果、従来遠近感を付けるために行われていた
調整操作を与えずに遠近感の付いた変形画像を得ること
ができる。また、遠近感を付ける際の調整モードは、一
点または二点指示モード、遠近感有自動設定モード、お
よび遠近感無自動設定モードを用意したことで、操作者
がデザイン等の編集に際して、手軽に思い通りの遠近感
を付けることができる。したがって、操作者は、簡単に
任意の遠近感を付けた変形画像を生成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を説明するためのブロック
構成図である。
【図2】 (a)ないし(c)は矩形原画像から任意の
四角形の画像に変形する座標変換を説明するための図で
ある。
【図3】 原画像を変形する前後における頂点の座標値
および遠近感調整モードを入力する操作を行うためのフ
ローチャートである。
【図4】 (イ)ないし(ホ)は本発明の一実施例であ
る遠近感を調整するための説明図である。
【図5】 原画像を水平方向の長さw、垂直方向の長さ
hの矩形の小平面に分割した後、さらにこの矩形の小平
面を三角形に分割した図である。
【図6】 変形処理全体を説明するフローチャートを示
す。
【図7】 本発明の一実施例を説明するためのハードウ
ェア構成を示す。
【図8】 (イ)は2次元のラスタ画像の形状を矩形形
状から任意の四角形状に変形するための説明図である。
(ロ)は従来の方法を用いて矩形形状から任意の四角形
状へ変形するための操作内容を含めた説明図である。
【符号の説明】
1・・・頂点座標値入力部、 14・・・補間
処理手段 2・・・遠近感調整モード入力部、 15・・・画素
値入出力制御手段、3・・・変形情報入力部、
16・・・画像メモリ 4・・・頂点座標値記憶部 17・・・制御
手段 5・・・遠近感調整モード記憶部 111・・・情
報入力手段、6・・・変形情報記憶部、 1
12・・・情報記憶手段、7・・・遠近感調整位置算出
部 113・・・座標値算出手段、8・・・変形
座標計算関数算出部、 114・・・逆変形座標値算
出手段 9・・・変形座標値計算部、 115・・・小
平面処理手段 10・・・小平面逆変形関数算出部、11・・・逆変形
座標値計算部、12・・・トレース制御部、13・・・
整数座標値検出部、
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を説明するためのブロック
構成図である。
【図2】 (a)ないし(c)は矩形原画像から任意の
四角形の画像に変形する座標変換を説明するための図で
ある。
【図3a】 原画像を変形する前後における頂点の座標
値および遠近感調整モードを入力する操作を行うための
フローチャートである。
【図3b】 図3aの続きのフローチャートである。
【図4】 (イ)ないし(ホ)は本発明の一実施例であ
る遠近感を調整するための説明図である。
【図5】 原画像を水平方向の長さw、垂直方向の長さ
hの矩形の小平面に分割した後、さらにこの矩形の小平
面を三角形に分割した図である。
【図6a】 変形処理全体を説明するフローチャートを
示す。
【図6b】 図6aの続きのフローチャートである。
【図7】 本発明の一実施例を説明するためのハードウ
ェア構成を示す。
【図8】 (イ)は2次元のラスタ画像の形状を矩形形
状から任意の四角形状に変形するための説明図である。
(ロ)は従来の方法を用いて矩形形状から任意の四角形
状へ変形するための操作内容を含めた説明図である。
【符号の説明】 1・・・頂点座標値入力部、 14・・・補間
処理手段 2・・・遠近感調整モード入力部、 15・・・画素
値入出力制御手段、3・・・変形情報入力部、
16・・・画像メモリ 4・・・頂点座標値記憶部 17・・・制御
手段 5・・・遠近感調整モード記憶部 111・・・情
報入力手段、6・・・変形情報記憶部、 1
12・・・情報記憶手段、7・・・遠近感調整位置算出
部 113・・・座標値算出手段、8・・・変形
座標計算関数算出部、 114・・・逆変形座標値算
出手段 9・・・変形座標値計算部、 115・・・小
平面処理手段 10・・・小平面逆変形関数算出部、11・・・逆変形
座標値計算部、12・・・トレース制御部、13・・・
整数座標値検出部、

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形形状のラスタ画像を任意の四角形状
    のラスタ画像に遠近感を付けると共に変形するため、画
    素密度を変更する座標計算式と全体形状を変更する座標
    計算式とを組合わせて、画像を構成する各画素の座標値
    を求める画像変形方法において、 変形画像の各頂点の座標値、および変形画像領域内の任
    意の一点である座標値を指定することによって、画像密
    度を変更する座標位置を算出した後、当該座標位置を基
    にして画像の遠近感および変形処理を行うことを特徴と
    する画像変形方法。
  2. 【請求項2】 変形画像の各頂点の座標値を指定するこ
    とによって、変形画像の対向する頂点どうしを結ぶ線の
    交点を自動的に算出して、これを前記変形画像領域内の
    任意の一点とした後、当該交点位置を基にして画像の遠
    近感および変形処理を行うことを特徴とする請求項1の
    画像変形方法。
  3. 【請求項3】 矩形形状のラスタ画像を任意の四角形状
    のラスタ画像に遠近感を付けると共に変形するため、画
    素密度を変更する座標計算式と全体形状を変更する座標
    計算式とを組合わせて、画像を構成する各画素の座標値
    を求める画像変形装置において、 変形画像の各頂点の座標値、および変形画像領域内の任
    意の一点である座標値を指定する頂点座標値入力手段
    と、 前記各頂点の座標値および変形画像領域内の任意の一点
    である座標値に基づいて画像密度を変更する座標位置を
    算出する遠近感調整位置算出手段と、 当該遠近感調整位置算出手段によって算出された座標位
    置を基にして画像の遠近感および変形処理を行う画像変
    形手段と、 を備えたことを特徴とする画像変形装置。
  4. 【請求項4】 変形画像の各頂点の座標値を指定する頂
    点座標値入力手段と、 前記各頂点の座標値に基づいて変形画像の対向する頂点
    どうしを結ぶ線の交点を自動的に算出して、これを前記
    変形画像領域内の任意の一点とし、当該交点位置を基に
    して画像密度を変更する座標位置を算出する遠近感調整
    位置算出手段と、 当該遠近感調整位置算出手段によって算出された座標位
    置を基にして画像の遠近感および変形処理を行う画像変
    形手段と、 を備えたことを特徴とする請求項3の画像変形装置。
  5. 【請求項5】 変形画像の各頂点と、変形画像領域内の
    任意の一点である座標値を指定することにより、変形画
    像の遠近感および変形処理を行う画像変形手段と、 変形画像の各頂点を指定することにより、変形画像領域
    内の任意の一点を自動的に算出した後に、変形画像の遠
    近感および変形処理を行う画像変形手段と、 変形画像の各頂点を指定するだけで、変形画像に遠近感
    を付けずに画像の変形処理を行う画像変形手段とから構
    成され、 これらの各画像変形手段を任意に選択する遠近感調整モ
    ード入力手段を備えていることを特徴とする請求項3ま
    たは請求項4の画像変形装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018081430A (ja) * 2016-11-15 2018-05-24 富士ゼロックス株式会社 画像処理装置、画像処理方法、画像処理システムおよびプログラム

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JP2018081430A (ja) * 2016-11-15 2018-05-24 富士ゼロックス株式会社 画像処理装置、画像処理方法、画像処理システムおよびプログラム

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