JPH0744680Y2 - 埋込式アクセサリーの取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、ユニットバスルーム内等に設置されるアク
セサリーの取付構造に関するものである。

（従来技術及びその課題） 従来、ユニットバスルーム等の室内壁面にはタオルバ
ー，石鹸入れ等のアクセサリーが固設されているが、従
来においては、アクセサリーはビス等を介し壁面に取り
付けられており、ビス等が露出して見栄性が悪く、又、
アクセサリーの破損等による交換時の作業性が悪いとい
う問題点があった。

（課題を解決するための手段） 本考案は上記従来の問題点に鑑み案出したものであっ
て、設置が容易で強固に壁面に固定可能なアクセサリー
の取付構造を提供せんことを目的とし、その要旨は、ユ
ニットバスルーム等の壁面を構成する壁パネルの所定位
置に形成された開口と、該開口の内周面に嵌め込み状に
取り付けられ内側へ突出する取付片を有する取付金具
と、該取付金具の取付片に室内側よりビス等を介し固設
される室内側が開口したボックスとを備え、該ボックス
内に充填される接着剤に室内側よりアクセサリー側に形
成された埋設部を押付固定させて該ボックスにアクセサ
リーを取り付けることである。

（作用） 予めユニットバスルーム等の壁面を構成する壁パネルに
所定位置に開口を形成させておき、この開口の内周面に
取付金具を嵌め込み状に取付け、この取付金具の取付片
に室内側よりボックスをビス等で固定し、このボックス
内に接着剤を充填して室内側よりアクセサリーの埋設部
をボックス内に押し付け状に埋め込んで、接着剤を介し
埋設部を強固に固定させることができ、取付状態が極め
て強固なものとなり、又、ボックス及び取付金具等は室
内側からは隠蔽された状態となるため、極めてスッキリ
とした取付状態を得ることができる。

（実施例） 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図はユニットバスルームの壁面を構成する壁パネル
にアクセサリーであるタオルバーを取り付けた状態の断
面構成図である。

図において、壁パネル１の所定位置には例えば方形状の
開口Ｋを形成させておき、この開口Ｋの内周面に第３図
に示すような取付金具２を嵌め込み状に取付け、この取
付金具２に対し室内側より第４図及び第５図に示すよう
なボックス４をビス等を介し取付け、ボックス４内に接
着剤５を充填して、この接着剤５に室内側よりタオルバ
ーの埋設部９を押し付けて埋設状に固定させることがで
きるものである。

即ち、取付金具２は第３図で斜視図で示すような形状に
形成されており、前記壁パネル１の開口Ｋの端面1cに当
接する当接片2aを有し、この当接片2aには折り曲げ状に
表片2bが形成され、当接片2aの反対側には反対方向に折
り曲げて取付片2eが形成されており、この取付片2eには
ナット３が溶着されている。又、当接片2aには挟持片2c
が固設されており、この挟持片2cは90°折曲された接合
片2dが溶接により前記当接片2aに接合されて一体化され
るものであり、その状態では前記表片2bに対し所定間隔
をおいて平行状に前記挟持片2cが配設されることとな
る。又、挟持片2cの先端部には内側へくの字状に折曲し
た食い込み部Ｃが形成されている。

従って、前述した壁パネル１の開口Ｋの内周面に取付金
具２の表片2bと挟持片2cを嵌め込み、表片2bを壁パネル
１の表面1aに当接させ、かつ挟持片2cを壁パネル１の裏
面1bに当接させて、食い込み部Ｃを壁パネル１の裏面1b
に食い込み状とさせ、表片2bと挟持片2cで挟み付け状に
壁パネル１に取付金具２を取り付けることができる。

第１図のように、対向状に開口Ｋの内周面の上部と下部
にそれぞれ一対の取付金具2,2を嵌め込み状に取り付け
ることができる。その状態で室内側より第４図に示すボ
ックス４が取り付けられる。即ち、第４図のボックスは
室内側が開口した方形箱状に形成されており、裏面部4a
の中央部には上下に２個の長孔形状のビス孔4c,4cが穿
設形成されており、又、ボックス４の室内側端縁部には
内側に折り返された折り返し片4bが形成されている。

第４図に正面図で、また第５図で平面図で示すように、
このボックス４のコーナー部には室内側よりエポキシ系
の接着剤５を充填させることができるものとなってい
る。このボックス４は、裏面部4aを前記一対の取付金具
２のそれぞれの取付片2e,2eに当接させ、ビス孔4c,4cに
それぞれ室内側よりビス12,12を挿入させて、ビス12,12
をそれぞれナット3,3に螺合させ、ビス12,12を介し強固
に一対の取付金具２に取り付けることができる。この時
にビス孔4c,4cは長孔形状であるため、ボックス４の上
下方向は適宜調節することができる。

即ち、前記開口Ｋの寸法に比べボックス４の寸法をかな
り小さめに形成させておけばボックス４を上下に適宜調
節してボックス４と開口Ｋの内周間の隙間Ｓを適宜調節
することができる。即ち、開口Ｋの内周面に取付金具２
を取り付けた後に、先ず壁パネル１の室内側にタイル1
0,10が接着剤を介し貼着されるため、そのタイル10,10
の貼着後に室内側よりボックス４を取り付けると、タイ
ル10,10の貼着作業によっては開口Ｋの内側までタイル1
0の先端が突出することがあり、そのような場合には開
口Ｋの室内側の開口寸法が狭められることとなるため、
そのような場合にも容易に室内側よりボックス４を開口
Ｋ内に挿入可能に、ボックス４は予め開口Ｋよりも小さ
い寸法に形成されたものである。従って、タイル10の壁
パネル１の表面側への貼着作業が不揃いであっても良好
にボックス４を室内側より開口Ｋ内に埋設状に上下寸法
を調節して取り付けることができ、ボックス４を取付金
具2,2に取り付けた後に前述した如くボックス４のコー
ナー部に接着剤５を充填し、その後に室内側より第２図
に示すようなタオルバー６の埋設部９を押し込んで、埋
設部９を接着剤5,5に押し付け、接着剤５により強固に
埋設部９をボックス４内に埋設状に固定することができ
るものである。埋設部９の表面には凹み状に凹溝9a,9a
を形成させておけば、この凹溝9a,9a内に接着剤５が侵
入して、より強固な接合状態を得ることができる。尚、
埋設部９はボックス４の形状に対応させた方形状に形成
させておくことができ、埋設部９の表板８を取付時にボ
ックス４の室内側の折り返し片4b,4bに当接させて、容
易に位置決めした状態で埋設部９を固定させることがで
きる。

尚、第２図に示すように、表板８には一体状に支持凸部
７を突出形成させておき、この支持凸部7,7に２段状に
２本の水平バー6a,6aの先端部を支持させて形成させて
おくことができ、水平バー6,6の他端部はネジ部6b,6bと
なっており、このネジ部6b,6bは別途他部材に固定させ
ることができる。

尚、埋設部９をボックス４内に埋設状に固定させた後に
は、室内側より表板８とタイル10間の隙間にコーキング
材11をコーキングして隙間を埋めることができ、その状
態で取付けが完了される。

このような取付構造においては、壁パネル１の開口Ｋに
取付金具２を嵌め込み状に取付け、その状態でタイル貼
りをした後、ボックス４をビス等により取付金具２に良
好に位置決めして強固に固定させることができ、このボ
ックス内にアクセサリーの埋設部９を接着剤５で容易に
取り付けることができ、取付作業が簡単でかつ強固な取
付状態とすることができる。

又、タオルバー６が破損等した場合には交換する必要が
あるが、その時には前記コーキング材11を切り、室内側
よりボックス４を止めているビス12,12を取り外してボ
ックス４を容易に交換することができ、ボックス４を交
換して更に接着剤５を充填し、新しいタオルバーを容易
に取り付けることができ、取替え及びメンテンナスが極
めて容易なものとなる。

尚、本例においては、タオルバー６の取付構造を示した
が、このタオルバー６に代えて他の石鹸入れ等のアクセ
サリーにも同様に埋設部９を形成しておけば、埋設部を
埋め込んで良好な取付状態を得ることができる。

（考案の効果） 本考案のアクセサリーの取付構造は、ユニットバスルー
ム等の壁面を構成する壁パネルの所定位置に形成された
開口と、該開口の内周面に嵌め込み状に取り付けられ内
側へ突出する取付片を有する取付金具と、該取付金具の
取付片に室内側よりビス等を介し固設される室内側が開
口したボックスとを備え、該ボックス内に充填される接
着剤に室内側よりアクセサリー側に形成された埋設部を
押付固定させて該ボックスにアクセサリーを取り付ける
こととしたため、壁パネルの開口に容易に取付金具を嵌
め込み、この取付金具に室内側よりボックスをビス等で
固定でき、さらにボックス内にアクセサリーの埋設部を
接着剤を介し押し付け状に固定でき、取付状態が極めて
強固かつ正確なものとなり、又、室内側からは金具及び
ボックスは隠蔽されるため、取付状態の見栄性が極めて
良好なものとなる。

又、メンテナンス及び交換時には室内側より容易にボッ
クスを取り外して交換することができ、取付作業及び交
換作業等は室内側から行うことができ、作業性が極めて
向上する効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図はユニットバスルーム等の壁面を構成する壁パネ
ルにタオルバーを取り付けた状態の要部断面構成図、第
２図はタオルバーの斜視構成図、第３図は取付金具の斜
視構成図、第４図はボックスの正面図、第５図はボック
スの平面図である。 １……壁パネル、２……取付金具 2b……表片、2c……挟持片 2e……取付片、３……ナット ４……ボックス、4c……ビス孔 4b……折り返し片、５……接着剤 ６……タオルバー、８……表板 ９……埋設部、9a……凹溝 Ｋ……開口

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ａ４７Ｋ 10/10 Ｅ０４Ｃ 2/52 Ｖ 7806−2Ｅ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ユニットバスルーム等の壁面を構成する壁
   パネルの所定位置に形成された開口と、該開口の内周面
   に嵌め込み状に取り付けられ内側へ突出する取付片を有
   する取付金具と、該取付金具の取付片に室内側よりビス
   等を介し固設される室内側が開口したボックスとを備
   え、該ボックス内に充填される接着剤に室内側よりアク
   セサリー側に形成された埋設部を押付固定させて該ボッ
   クスにアクセサリーを取り付けることを特徴とする埋込
   式アクセサリーの取付構造。