JPH0744548A - 文書作成装置およびその方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 読めない漢字を系統的に読み出すようにした
ものである。 【構成】 かな漢字データ、かな漢字変換データ、指定
データ、読み検索データ等を入力する入力手段１１と、
この入力手段１１が入力したデータ等を受けて処理する
中央制御手段１３と、単漢字データ、部首データ、熟字
訓データ、姓名データ、地名データ等を登録する記憶手
段１８と、前記入力手段１１から入力した指定データを
受け前記記憶手段１８に登録した漢字データを指定する
とともにその漢字データの読みを検索する検索手段１
３、１６、１７と、この検索手段１３、１６、１７が検
索した読みを表示する表示手段１５とを備えたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は文書作成装置およびその
方法に係り、特に、読めない漢字を系統的に読みを検索
するようにした文書作成装置およびその方法に関する。

【０００２】

【従来の技術および発明が解決しようとする課題】一般
に文書作成装置では入力部から入力されたかな文字列を
かな漢字変換し、かな漢字混じりの文を作成するように
している。

【０００３】また、この漢字に変換された漢字を「か
な」により検索しその読みを与えることも行っている。

【０００４】かかる漢字をかなで読み出す場合、部首入
力された漢字、音・訓の漢字、氏名、地名等の特殊な漢
字を読み取るには系統的な手法がなく読取り時間が相当
にかかると言う問題があった。

【０００５】このような漢字ために新たな漢字読み出し
テーブルを備えることもできるがこのテーブルを備える
には相当のコストアップになると言う問題があった。

【０００６】そこで本発明は読み取りが困難な漢字をあ
る規則にしたがって読み出すようにした文書作成装置お
よびその方法を提供するものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、かな漢字デー
タ、かな漢字変換データ、指定データ、読み検索データ
等を入力する入力手段と、この入力手段が入力したデー
タ等を受けて処理する中央制御手段と、単漢字データ、
部首データ、熟字訓データ、姓名データ、地名データ等
を登録する記憶手段と、前記入力手段から入力した指定
データを受け前記記憶手段に登録した漢字データを指定
するとともにその漢字データの読みを検索する検索手段
と、この検索手段が検索した読みを表示する表示手段と
を備えたことを特徴とする文書作成装置を提供するもの
である。

【０００８】また、かな漢字データ、かな漢字変換デー
タ、指定データ、読み検索データ等を入力し、この入力
したデータ等を処理し、単漢字データ、部首データ、熟
字訓データ、姓名データ、地名データ等を登録し、前記
入力した指定データを受け前記登録した漢字データを指
定するとともにその漢字データの読みを検索し、この検
索した読みを表示することを特徴とする文書作成方法を
提供するものである。

【０００９】

【作用】入力部により読めない漢字を指定する。この指
定した漢字の読みを検索するとともに読み出した漢字の
読みを表示部に表示する。これにより本文書作成装置を
一種の辞書として利用する。

【００１０】

【実施例】以下、本発明文書作成装置およびその方法の
一実施例を添付図面により説明する。図１は本発明文書
作成装置の主要部を示すブロック線図である。

【００１１】この文書作成装置１０にはキーボード等の
入力部１１が備えられ、かな漢字データ、かな漢字変換
データ、指定データ、読み検索データ等を入力するよう
になっている。この入力部１１には入力制御部部１２を
介してＣＰＵ等を備えた中央制御部１３が接続されてい
る。

【００１２】この中央制御部１３には表示制御部１４を
介して表示部１５、読み認識制御部１６を介して読み検
索部１７および単漢字およびその読み、部首により系統
的に整理された漢字およびその読み、熟字訓漢字および
その読み、姓名漢字およびその読み、地名漢字およびそ
の読み等を登録した辞書部を形成する記憶部１８が接続
され、入力データ、処理データ、指定データ等を受けて
読み検索、かな漢字変換、漢字かな変換、表示等を行う
ようになっている。

【００１３】このように構成した文書作成装置１０を用
いて系統的に漢字の読みを検索・表示する場合について
図２、図３および図４のフロチャートを参照しながら説
明する。

【００１４】まず、部首変換（単漢字）により検索した
漢字を読む場合につき図２のフロチャートを参照しなが
ら説明する。

【００１５】まず、「碍石」の「碍」が読めない場合、
入力部１１から部首データ「いし」を入力し（Ｓ１）、
その部首キーを押す（Ｓ２）。この部首データ「いし」
は入力制御部１２を介して中央制御部１３に送られる。
この部首データ「いし」は記憶部１８に送られ、その部
首に相当する漢字を読み出す。この読み出した漢字は中
央制御部１３、表示制御部１４を介して表示部１５に送
り、これを下記のように表示する（Ｓ３）。

【００１６】１硝、２硲、３硫、４碓、５碍、６砕、７
斫、８砌、９砒、１０砧、…、この表示された漢字をチ
ェックし、「碍」が見付けたら入力部１１によりカーソ
ルをその「碍」にセットする。

【００１７】このセットが適切であると（Ｓ４）、入力
部１１の読み検索キーを押す。この読み検索データは中
央制御部１３、読み認識制御部１６を介して読み検索部
１７に送られる。この読み検索部１７が読み検索データ
を受けると、その読み検索データを読み認識制御部１
６、中央制御部１３を介して記憶部１８に送り、「碍」
の読みの検索を行う（Ｓ５）。

【００１８】この検索により記憶部１８から「碍」の読
みを「１がい、２さまたげる…」と読み出す。この読み
出した読みを表示部１７の別欄に表示し終了する（Ｓ
６）。この読みが終了したら取り消す（Ｓ７）。

【００１９】なお、該当する漢字がないときには（Ｓ
４）、取り消して終了する（Ｓ７）。

【００２０】つぎに、確定した漢字（熟字訓）が読めな
いときその読みを読み出す場合につき図３のフロチャー
トを参照しながら説明する。

【００２１】いま、入力部１１から入力した文章「昨日
は部屋にいた」が表示部１５に表示され確定していると
する。この文書中「部屋」の字が読めないとする。

【００２２】そこで入力部１１のカーソルキーを操作
し、文章中の「部屋」にカーソルをセットする（Ｓ１
１）。カーソルがセットされたら入力部１１の読み検索
キーを押し読み検索データを入力制御部１２を介し中央
制御部１３に送る（Ｓ１２）。この読み検索データは中
央制御部１３からは読み認識制御部１６に送られ、「部
屋」の前後の文字を認識してから読み検索部１７に送る
（Ｓ１３）。

【００２３】この読み検索部１７では読めない漢字であ
るか否かが判断され（Ｓ１４）、その検索データを読み
認識制御部１６、中央制御部１３を介して記憶部１８に
送り熟字訓データの読みを検索する（Ｓ１５）。

【００２４】熟字訓であると判断すると（Ｓ１６）その
読みを中央制御部１３、表示制御部１４を介して表示部
１５の別欄に「１へや」として表示する（Ｓ１７）。

【００２５】なお、読めない漢字であると（Ｓ１４）通
常の文書作成に戻される（Ｓ１８）。 またさらに、熟
字訓でない場合も（Ｓ１６）同様に通常の文書作成に戻
される（Ｓ１８）。

【００２６】さらに、姓名、地名等の読めない漢字を系
統的に読むときその読みを読み出す場合につき図４のフ
ロチャートを参照しながら説明する。

【００２７】入力部１１から姓名「山田 愛」を入力
し、入力制御部部１２、中央制御部１３、表示制御部１
４を介して表示部１５に表示する。

【００２８】この入力した名の「愛」が単純に「あい」
でるか他の読みであるか分からない。 そこで入力部１
１のカーソルキーを操作し、入力制御部部１２、中央制
御部１３、表示制御部１４を介して表示部１５に表示さ
れた「愛」にカーソルをセットする（Ｓ２１）。

【００２９】つぎに、入力部１１の姓名読み検索キーを
押し（Ｓ２２）、その検索データを入力制御部部１２、
中央制御部１３、読み認識制御部１６に送る。読み認識
制御部１６では姓名読みの検索が指定されているか否か
を判断する（Ｓ２３）。

【００３０】この読みが姓名読みに指定されていると、
その検索データが読み検索部１７に送られる。この検索
データはさらに読み検索部１７から読み認識制御部１
６、中央制御部１３を介して記憶部１８に送り、これに
「愛」の読みが登録されているか否かを確認し（Ｓ２
４）、登録されていればその読みを読み出す。この読み
は中央制御部１３、表示制御部１４を介して表示部１５
の別欄に下記のように表示する（Ｓ２５）。

【００３１】１あい、２え、３さね、４ちか、５なる、
６のり、７めぐみ、８よし…ここで実名「めぐみ」が読
み取られると、名の読みの検索を終了する。

【００３２】このようにしても名が読み取られない場
合、あるいは、漢字データが登録されていない場合には
記憶部１８から通常の単漢字の検索を行う（Ｓ２６）。
姓名の前後を確認し（Ｓ２７）、該当する漢字である否
かを確認する（Ｓ２８）。

【００３３】該当する漢字である場合、読み検索部１７
からの検索データが認識制御部１６、中央制御部１３を
介して記憶部１８に送り、その読みが記憶部１８から音
・訓で読み出す。この読みは中央制御部１３、表示制御
部１４を介して表示部１５に表示する（Ｓ２９）。

【００３４】また、該当する漢字でない場合、読み検索
部１７からの検索データが認識制御部１６、中央制御部
１３を介して記憶部１８に送り、その読みが記憶部１８
から訓・音の順で読み出す。この読みは中央制御部１
３、表示制御部１４を介して表示部１５に表示する（Ｓ
３０）。

【００３５】このようにして読み取りにくい漢字を部
首、熟字訓、姓名、地名等から体系的に読み出すように
したから読めない漢字を簡単に読み出すことができる。

【００３６】

【発明の効果】本発明は、かな漢字データ、かな漢字変
換データ、指定データ、読み検索データ等を入力する入
力手段と、この入力手段が入力したデータ等を受けて処
理する中央制御手段と、単漢字データ、部首データ、熟
字訓データ、姓名データ、地名データ等を登録する記憶
手段と、前記入力手段から入力した指定データを受け前
記記憶手段に登録した漢字データを指定するとともにそ
の漢字データの読みを検索する検索手段と、この検索手
段が検索した読みを表示する表示手段とを備えたから、
読めない漢字を体系的に読み出すことができる。

【００３７】また、かな漢字データ、かな漢字変換デー
タ、指定データ、読み検索データ等を入力し、この入力
したデータ等を処理し、単漢字データ、部首データ、熟
字訓データ、姓名データ、地名データ等を登録し、前記
入力した指定データを受け前記登録した漢字データを指
定するとともにその漢字データの読みを検索し、この検
索した読みを表示するようにしたから読めない漢字の読
みの検索が容易にできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明文書作成装置の主要部を示すブロック線
図。

【図２】図１の動作を示すフローチャト図。

【図３】図１の他の動作を示すフローチャト図。

【図４】図１の動作を示すフローチャト図。

【符号の説明】

１０ 文書作成装置 １１ 入力部 １２ 入力制御部 １３ 中央制御部 １５ 表示部 １６ 読み認識制御部 １７ 読み検索部 １８ 記憶部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】かな漢字データ、かな漢字変換データ、指
   定データ、読み検索データ等を入力する入力手段と、 この入力手段が入力したデータ等を受けて処理する中央
   制御手段と、 単漢字データ、部首データ、熟字訓データ、姓名デー
   タ、地名データ等を登録する記憶手段と、 前記入力手段から入力した指定データを受け前記記憶手
   段に登録した漢字データを指定するとともにその漢字デ
   ータの読みを検索する検索手段と、 この検索手段が検索した読みを表示する表示手段と、 を備えたことを特徴とする文書作成装置。
2. 【請求項２】かな漢字データ、かな漢字変換データ、指
   定データ、読み検索データ等を入力し、 この入力したデータ等を処理し、 単漢字データ、部首データ、熟字訓データ、姓名デー
   タ、地名データ等を登録し、 前記入力した指定データを受け前記登録した漢字データ
   を指定するとともにその漢字データの読みを検索し、 この検索した読みを表示する、 ことを特徴とする文書作成方法。