JPH0744051Y2 - 筐体への基板の固定構造および固定用治具 - Google Patents

筐体への基板の固定構造および固定用治具

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JPH0744051Y2
JPH0744051Y2 JP1989049179U JP4917989U JPH0744051Y2 JP H0744051 Y2 JPH0744051 Y2 JP H0744051Y2 JP 1989049179 U JP1989049179 U JP 1989049179U JP 4917989 U JP4917989 U JP 4917989U JP H0744051 Y2 JPH0744051 Y2 JP H0744051Y2
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、電子部品などが載置される基板を筐体内に固
定する際の、筐体への基板の固定構造および、前記固定
構造によつて前記基板を筐体へ取付ける際に用いられる
固定用治具に関する。
従来の技術 第8図は、従来の接続爪1の簡略化した構造を示す斜視
図である。接続爪1は、まず金属製のケーシング2の一
平面を大略的に四角形に打ち抜き、前記四角形の一辺を
基端部とし、ケーシング2の打ち抜かれた一平面2aに対
して垂直な方向に屈曲される。その後、四角形の打ち込
み片が接続爪1の後述する形状に形成される。
接続爪1は、前記ケーシング2の一平面2aへ連結される
脚部3と、前記脚部3から前記一平面2aに対して垂直上
方(第8図において上方)へ延び、前記脚部の幅方向の
長さ1よりも狭い幅l2を有する立上り部4と、さらに
前記立上り部4に連結され、後述する基板を固定する際
に屈曲される屈曲部5とを含んで構成される。前記屈曲
部5の幅方向の長さl3は前記脚部3の幅方向の長さ1
よりも小さく、また前記立上り部4の幅方向の長さl2よ
りも大きく選ばれる。また、前記屈曲部5の一端面5a
は、立上り部4の同一側の一端面4aと揃えて形成され、
一方、屈曲部5の他端面5bは、立上り部4の他端面4bと
の間に、前記立上り部4から離間するほど脚部3から離
間して傾斜する摺接面5cを介して形成される。
第9図は、接続爪1による基板6の固定構造を示す斜視
図である。図示しないケーシング2へ配置される基板6
において、前記ケーシング2への配置時に前記接続爪1
と対向する位置には、挿通孔7が形成されている。前記
挿通孔7の長さl4は、前記接続爪1の脚部の幅方向の長
さ1および屈曲部の幅方向の長さl3との間で、 1>l4>l3 ……(1) の関係を満足し、また前記挿通孔7の幅は、接続爪1の
厚みよりも稍大きめに形成される。したがって、前記挿
通孔7には接続爪1の立上り部4と屈曲部5とが挿通す
ることができ、脚部3は挿通されない。すなわち、前記
脚部3の立上り部4が連結される端面3a,3bは配置前の
基板6の前記接続爪1と対向する表面と当接し、前記基
板6を支持する。
その後、第9図(1)に示されるように基板6から挿通
孔7を介して突出された屈曲部5を矢符8の方向に屈曲
することによつて、屈曲部5の摺接面5cが挿通孔7の週
縁部70を摺接し、第9図(2)のように屈曲部5が立上
り部4に対して屈曲する。前記接続爪1は、金属などの
剛性材料によつて形成されているので、前記屈曲部5は
屈曲後に元の位置に復帰しない。したがつて、基板6は
前述のように脚部3の端面3a,3bと屈曲された屈曲部5
の摺接面5cとによつて挟持され、接続爪1の挿通孔への
挿通方向へ基板6が摺動することなく固定される。前述
の固定構造は、ケーシングに配置される基板上に複数点
たとえば4点形成され、ケーシングへ基板を固定してい
る。
第10図は、接続爪1によつて基板6を固定する際に用い
られる固定用治具9を示す図である。固定用治具9は、
棒状体10から形成されている。前記棒状体10の先端部は
前記棒状体10の軸線を含む面によつて十字に切り込みが
形成され、4個の係合突部11a〜11dが形成され、対向す
る係合突部の間には係合凹所12a〜12dが形成される。前
記係合凹所において、各係合突部の対向する間隔l5は、
前記接続爪1の厚みよりも稍大きく選ばれる。したがつ
て、前記係合凹所12a〜12dのいずれかへ基板6の挿通孔
7へ挿通された屈曲部5を嵌め込み、第9図(1)の矢
符8の方向へ前記固定用治具9を回転することによつ
て、屈曲部5が屈曲し、前記固定構造が形成される。
考案が解決しようとする課題 第11図は、第9図(1)の切断面線XI−XIから見た断面
図である。前述の固定構造によれば、基板6は接続爪1
の脚部3の基端面3a,3bによつて支持され、さらに屈曲
された屈曲部5の摺接面5cと当接して固定される。すな
わち、基板6は脚部3と屈曲部5の摺接面5cによつて挟
持されて固定される。
基板6に形成される挿通孔7の周縁部70は、前記屈曲部
5の摺接面5cと当接する位置関係になければならないの
で、第12図に示されるように基板の厚みl6は、立上り部
4の高さh1および、屈曲部5の前記他端面5bと脚部3の
端面3bとの間隔h2に対して、 h2>l6≧h1 ……(2) の関係を満足しなければならない。したがつて、たとえ
ば基板6の厚みが第12図の一点鎖線で示される厚みl7の
ように選ばれると、第2式の関係を満足することができ
ず、挿通孔の周縁部70と前記屈曲部5の摺接面5cとが当
接することができず、前記脚部3の端面と屈曲された屈
曲部5の摺接面とで基板6を挟持することができない。
したがつて、前記高さh1および前記間隔h2とが予め定め
られる値で接続爪1が形成される場合には常に、第2式
の関係を満足する厚みを有する基板6しか固定すること
ができない。また、前記接続爪の形状を任意に形成する
ことが可能であるならば、固定される基板6の厚みl6に
基づいて、第2式の関係を満足するように前記接続爪1
の形状を形成しなければならなく、接続爪の製造工程が
煩雑化する。
さらに、前記固定構造を形成するためには、第10図に示
される固定用治具9を利用される。前記固定用治具9に
よれば、一旦、係合凹所12へ接続爪1の屈曲部5を嵌め
込み、前記嵌め込んだ後に回転しなければならない。す
なわち嵌め込み動作と回転動作の2段階の動作を必要と
する。そのため、作業工程が煩雑化する。さらに前記固
定用治具による操作を自動制御する場合には、接続爪の
突設される方向に対して前記固定用治具を直進/後退さ
せる直進部材と、前記固定用治具を回転させる回転部材
とを必要とし、装置が大型化してしまうことになる。
本考案の目的は、いずれの厚みを有する基板に対しても
同一の形状から成る接続爪によつて固定できる。筐体へ
の基板の固定構造を提供することにある。
また本考案の目的は、前記固定構造を形成する際に用い
られ、作業工程数を削減することができる固定用治具を
提供することにある。
課題を解決するための手段 本考案は、挿通孔が形成されると基板と、筐体から突出
して一仮想平面上に形成され、前記挿通孔へ挿通される
接続爪であつて、前記挿通孔への挿通方向下流側へ延
び、前記一仮想平面上に形成される少なくとも3つの係
合突起と、前記係合突起の基端部付近に形成され、前記
係合突起を前記挿通孔へ挿通した際に、前記基板を支持
する支持手段とを有する接続爪を形成する筐体を含み、
前記係合突起を前記挿通孔へ挿通し、前記係合突起のう
ち1つの係合突起が前記仮想平面と交差する方向に屈曲
し、該1つの係合突起の両側に位置する2つの係合突起
が該交差する方向と逆方向に屈曲するようにして、前記
基板を前記筐体に固定するようにしたことを特徴とする
筐体への基板の固定構造である。
また本考案は、挿通孔が形成される基板を、筐体から突
出して一仮想平面上に形成され、前記挿通孔へ挿通され
る接続爪であつて、前記挿通孔への挿通方向下流側へ延
びる1つまたは複数の係合突起と、前記係合突起の基端
部付近に前記挿通孔と交差する方向に延びて形成され、
前記係合突起を挿通孔へ挿通した際に、前記基板を支持
する支持手段とを含む、そのような接続爪を形成する筐
体へ取付ける際に用いられ、基板に対して前記挿通方向
下流側に配置される固定用治具であつて、 前記係合突起の挿通方向上流側へ向けて配置される1つ
または複数の押圧用突起を含み、 前記押圧用突起には、基端部から遊端部にかけて、前記
仮想平面と交差する方向に亘って傾斜する傾斜面を有す
ることを特徴とする固定用治具である。
作用 本考案の筐体への基板の固定構造によれば、基板には挿
通孔が形成される。また筐体には前記挿通孔へ挿通され
る接続爪が形成される。前記接続爪は筐体から突出して
一仮想平面上に形成される。
また、前記接続爪は、前記挿通孔へ挿通方向下流側へ延
び、前記一仮想平面上に形成される少なくとも3つの係
合突起と、前記係合突起の基端部付近に形成され、前記
係合突起を挿通孔へ挿通した際に、前記基板を支持する
支持手段とを含んでいる。前記係合突起を前記挿通孔へ
挿通し、前記係合突起のうち1つの係合突起が前記仮想
平面と交差する方向に屈曲し、該1つの係合突起の両側
に位置する2つの係合突起が該交差する方向と逆方向に
屈曲することによつて、前記基板は筐体へ固定される。
したがつて、いずれの厚みを有する基板であつても、同
一の形状の接続爪によつて固定構造を形成することがで
きる。
また、一仮想平面上にある3つの係合突起のうち、1つ
の係合突起と、該突起の両側に位置する2つの係合突起
が、前記仮想平面上と交差する方向上で逆の方向になる
ように屈曲するため該方向上での係合力は強くなり、ま
た、前記1つの係合突起と前記両側に位置する2つの係
合突起が前記仮想平面を中心に互い違いになつており、
前記基板のある平面上での回転を抑えるため、さらに係
合力を強くすることができる。
また、本考案によれば、前記固定構造を形成する際に用
いられる固定用治具は、基板に対して前記接続爪の挿通
孔への挿通方向下流側へに配置される。前記固定用治具
には、前記接続爪の係合突起の挿通方向上流側に向けて
配置される1つまたは複数の押圧用突起が設けられてい
る。前記押圧用突起は、基端部から遊端部にかけて、前
記接続爪の仮想平面と交差する方向に沿つて傾斜する傾
斜面を有しており、挿通孔から突出される前記各係合突
起の遊端部と対向する。前記対向した状態から、前記固
定用治具を係合突起の基端部へ向けて押圧動作させるこ
とによつて、前記各係合突起の遊端部が前記傾斜面に沿
つて摺動し、その結果、前記係合突起が屈曲し、前記固
定構造が形成される。
したがつて、前記固定構造を形成するためには、前記押
圧動作のみでよく、作業工程が削減でき、また装置が大
型化することがない。
実施例 第1図は、本考案の一実施例である固定構造の構成要件
である接続爪30の簡略化した構造を示す斜視図である。
接続爪30は、金属製の剛性材料から成るケーシング31の
一平面を打ち抜いた打ち抜き片から形成される。前記打
ち抜き片は、大略的に四角形の形状に打ち抜かれ、前記
四角形の一辺を基端部として、前記打ち抜かれた平面31
aの垂直方向へ立設するように屈曲され、さらに後述の
ように整形して前記接続爪30が形成される。
接続爪30は、打つ抜かれた平面31aへ連結される脚部32
と、前記脚部32から前記平面31aに対して垂直方向、す
なわち第1図において上下方向へ延びる複数の係合突起
33を含んで構成する。本実施例においては、係合突起は
3個33a〜33c形成されている。第1図において脚部32の
幅方向の長さl11は、前記係合突起の両端部間の幅l12よ
りも大きく形成される。すなわち、係合突起33の基端部
付近には、前記係合突起が延びる方向と交差する方向に
脚部32の端面32a,32bが形成されている。また、各係合
突起33a〜33cの遊端部は曲形に形成され、後述のように
当接する平面に対して摺動自在となるように形成され
る。また、前記係合突起33において基端部から遊端部ま
での長さl13は、固定すべき基板の厚みよりも大きく選
ばれる。本実施例においては、係合突起33a〜33cは同一
形状に示されているけれども、形状に多少の差異があつ
てもよい。
第2図は、本考案の一実施例である固定構造を形成する
際に用いられる固定用治具35の簡略化した構造を示す斜
視図である。第2図に示される固定用治具35は、第1図
に示される接続爪30によつて基板34を固定する際に用い
られる治具である。固定用治具35の先端部には、1つま
たは複数の押圧用突起36が設けられている。本実施例に
おいては、前記押圧用突起36は3個36a〜36c設けられて
いる。各押圧用突起36a〜36cは、基端部から遊端部にか
けて尖鋭形状を有している。前記押圧用突起36を形成す
る側面において、前記押圧用突起の配列方向と平行な一
方面は固定用治具35の連結部37と同一平面を有し、前記
配列方向と平行な他方面は基端部から遊端部にかけて前
記配列方向に垂直な方向へ傾斜する傾斜面38を有してい
る。第2図において前記傾斜面38は、滑らかな湾曲形状
を有している。また、第2図に示される押圧用突起の傾
斜面38においては、隣接する傾斜面は相反する方向へ臨
むように形成される。
第3図は、本考案の一実施例である固定構造を説明する
ための図である。第3図(1)に示すように、基板34に
は、前記接続爪30と対向する位置に挿通鋼39が設けられ
ている。前記挿通孔39の長さ、すなわち挿通される係合
突起33の配列方向の長さl14は、前記接続爪30の脚部32
の幅方向の長さl11と係合突起33の両端部間隔l12との間
で、 l11>l14>l12 ……(3) の関係を満足するように選ばれる。また、前記挿通孔39
の幅は、前記接続爪30の厚みよりも稍大きく選ばれる。
したがつて、接続爪30の係合突起33を挿通孔39へ挿通す
ると、前記基板34に対して挿通方向上流側表面は、前記
接続爪30の脚部32の端面32a,32bと当接する。すなわ
ち、前記端面32a,32bによつて基板34が支持される。ま
た固定用治具35は、基板34に対して前記接続爪30の挿通
方向下流の表面側であつて、各押圧用突起36a〜36cが対
応する係合突起33a〜33cに対して対向するように配置さ
れる。
前述のように配置された固定用治具35を前記接続爪30の
挿通方向に対して反対方向へ移動し、各押圧用突起36の
傾斜面38へ対応する係合突起33の遊端部を当接する。す
なわち、押圧用突起36aの傾斜面38aには係合突起33aの
遊端部が当接し、同様に押圧用突起33b,33cの摺接面に
は、それぞれ係合突起33b,33cの遊端部が対応して当接
する。その後、前記固定用治具35を前記反対方向へさら
に押圧する。各係合突起33の遊端部は前記押圧用突起36
の傾斜面38に沿つて摺動し、その結果、前記係合突起33
はそれぞれ基端部付近から屈曲し、遊端部が基板に近付
く方向へ屈曲することになる。
第4図は、第3図(2)の切断面線IV−IVから見た断面
図である。まず第4図の仮想線で示されるように各接続
爪30の係合突起33の遊端部66は、前記固定用治具35の傾
斜面38と当接しさらに前記固定用治具35の遊端部55が基
板34に当接するまで前記固定用治具35を押圧することに
よつて、前記遊端部66が傾斜面に沿つて摺動し、その結
果、各遊端部66が基板に近付く方向へ前記係合突起33が
基端部付近67において屈曲する。前記屈曲によつて、前
記係合突起33の押圧用突起36と対向しない平面側は、基
板34の挿通孔39の周縁部40に当接する。基板34は前述の
ように脚部32の端面32a,32bによつて支持されているの
で、その結果、基板34は前記脚部32の端面32a,32bと、
屈曲して挿通孔39の周縁部40へ当接する係合突起33とに
よつて挟持されて固定されることになる。
前記固定用治具35の遊端部を基板34へ当接させた後に、
前記固定用治具35を基板34から離反することによつて、
第3図(3)のように各係合突起33が屈曲されて脚部32
の端面との間で基板34を挟持し、ケーシング31へ固定す
る固定構造が形成される。前記係合突起は剛性材料から
形成されるため、屈曲後、元の位置には復帰しない。第
4図においては、屈曲された係合突起33の遊端部は基板
34から浮遊した状態に示されているけれども、前記固定
用治具35の傾斜面38の曲率を小さく形成することによつ
て、前記係合突起33の遊端部を屈曲後に基板34に限りな
く近接するように形成することもできる。
上述の固定構造によれば、基板34の厚みl15が、接続爪3
0の係合突起33の長さl13に対して、 l5<l13 ……(4) の関係を満足しているならば、いかなる厚さの基板であ
つても容易に固定することができる。したがつて、予め
固定すべき基板の厚みの選択範囲から、前記係合突起の
長さl13を設定することによつて、同一の接続爪の形状
によつていずれの厚みを有する基板であつても固定する
ことができる。
また、前記固定構造は、前記固定用治具を用いることに
よつて、前記接続爪の挿通孔への挿通方向と反対方向へ
押圧動作を1段階行うことによつて容易に行うことがで
きる。したがつて従来のように回転動作を必要とせず、
作業工程数が削減できるとともに、回転部材などの装置
が不必要であるので、装置が大型化することはない。
第5図は、本実施例における固定構造を形成するための
装置の一例を示す分解斜視図である。第5図において、
各接続爪30a,30dはケーシング31の底面31aの大略的に四
隅に形成されている。前記ケーシング31は基台41の位置
決め片42a,42dへ前記4隅を合わせて載置される。その
後、基板34に形成される挿通孔39a〜39aへ対応する接続
爪30a〜30dの係合突起が挿通されて、前記ケーシング31
へ基板34が載置される。各接続爪30a〜30dに対して、前
記挿通方向下流側、すなわち第5図において、基板34の
挿通孔に挿通された接続爪の係合突起の上方側にはそれ
ぞれ第2図に示される固定用治具が、各押圧突起を挿通
方向上流側へ向けて配置される。
各固定用治具35a〜35dは、取付部材43に固定され、前記
取付部材43は昇降部材44に固定されている。前記昇降部
材44を昇降することによつて、前記固定用治具35a〜35d
が対向する接続爪30a〜30dの係合突起へ近接/離反し、
その結果、第3図(1)〜(3)に示されるように固定
構造を形成し、基板34をケーシング31へ固定することが
できる。したがつて、前記固定構造および固定用治具を
用いることによつて、基板をケーシングへ固定する際に
必要とする装置は前記固定用治具を昇降動作させる装置
のみでよく、従来のように回転部材を必要としない。す
なわち1段階の作業工程のみで前記固定構造を形成する
ことができ、作業工程数が削減できるとともに、装置を
大型化することがない。
第6図は、接続爪の他の構造を示す斜視図である。第1
図と同一もしくは対応する部分には同一の参照符を付し
て示す。前記接続爪はケーシング31の底面から形成され
ることは本実施例において制限されることではなく、た
とえば第6図(1)に示されるようにケーシング31の側
面31bを打ち抜いて形成してもよい。第6図(1)に示
される接続爪51は、側面31bを大略的に四角形に打ち抜
いて、前記四角形の一辺52を基端部として底面31a側へ
屈曲する。さらに前記基端部から予め定められる間隔を
隔てた位置53において前記底面31aに対して垂直方向へ
屈曲し、第1図の接続爪1と同様に脚部および突起を整
形することによつて形成される。
また、第6図(2)のように、前記ケーシング31の側面
31bを大略的に四角形に打ち抜いて、前記四角形におい
て底面31aに対して垂直方向である一辺54を基端部とし
て、前記側面31bに対して垂直方向へ屈曲し、脚部およ
び係合突起を整形することによつて、接続爪62を形成す
ることができる。前記接続爪62によれば、前記押圧動作
によつて固定構造を形成する際に、前記押圧による応力
は前記側面31bから形成される基端部へはほとんど作用
しない。したがつて、前記押圧動作によつて脚部が押し
曲げられたりするようなことが回避でき、耐久力に優れ
ていると考えられる。
また本実施例においては、固定用治具の押圧用突起にお
ける傾斜面は湾曲形状を有しているように説明している
けれども、このことは制限されることではなく、第7図
に示される固定用治具45のように、各押圧用突起46は基
端部から遊端部へかけて湾曲形状ではなく、平面からな
る傾斜面47であつてもよい。
なお、各係合突起の屈曲する方向と、前記係合突起へ対
向する固定用治具の押圧用突起の傾斜面の傾斜方向と
は、それぞれ対応づけられる。
したがつて上述の固定構造および固定用治具を用いるこ
とによつて、固定されるべき基板の厚みの範囲よりも大
きい長さの係合突起を有する接続爪を形成することによ
つていずれの厚みの基板に対しても確実にケーシングへ
前記基板を固定することができ、生産性が優れている。
また、押圧動作の1段階によつて前記固定構造を形成す
ることができるので、作業工程数を削減することがで
き、固定構造を形成するために必要な装置を大型化する
ことがなく、また自動化も容易となる。
考案の効果 本考案に従えば、基板の厚みに関係なく、予め定められ
る形状の接続爪を形成することによつて、確実に基板を
筐体へ固定することができる。したがつて生産性に優れ
ている。
また、一仮想平面上にある3つの係合突起のうち、1つ
の係合突起と、該突起の両側に位置する2つの係合突起
が、前記仮想平面上と交差する方向上で逆の方向になる
ように屈曲するため該方向上での係合力は強くなり、ま
た、前記1つの係合突起を前記両側に位置する2つの係
合突起が前記仮想平面を中心に互い違いになつており、
前記基板のある平面上での回転を抑えるため、さらに係
合力を強くすることができる。
また本考案に従えば、押圧工程のみによつて前記基板を
筐体へ確実に固定することができるので、繁雑な作業工
程を必要とすることがなく、作業工程数が軽減され、さ
らには前記固定構造を形成する装置を大型化することが
ない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例である固定構造の構成要件で
ある接続爪32の簡略化した構造を示す斜視図、第2図は
本考案の一実施例である固定構造を形成する際に用いら
れる固定用治具35の簡略化した構造を示す斜視図、第3
図は本考案の一実施例である固定構造を説明するための
図、第4図は第3図(2)の切断面線IV−IVから見た断
面図、第5図は本実施例における固定構造を形成するた
めの装置の一例を示す分解斜視図、第6図は他の形状か
らなる接続爪を説明するための斜視図、第7図は他の実
施例である固定用治具45の簡略化した構造を示す斜視
図、第8図は従来の接続爪1の簡略化した構造を示す斜
視図、第9図は従来の固定構造を説明するための斜視
図、第10図は従来の固定用治具9の簡略化した構造を示
す斜視図、第11図は第9図(1)の切断面線XI−XIから
見た断面図である。 30,51,61……接続爪、31……ケーシング、31a……底
面、32……脚部、33……係合突起、34……基板、35,70
……固定用治具、36……押圧用突起、38……傾斜面、39
……挿通孔

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】挿通孔が形成されると基板と、 筐体から突出して一仮想平面上に形成され、前記挿通孔
    へ挿通される接続爪であつて、前記挿通孔への挿通方向
    下流側へ延び、前記一仮想平面上に形成される少なくと
    も3つの係合突起と、前記係合突起の基端部付近に形成
    され、前記係合突起を前記挿通孔へ挿通した際に、前記
    基板を支持する支持手段とを有する接続爪を形成する筐
    体を含み、 前記係合突起を前記挿通孔へ挿通し、前記係合突起のう
    ち1つの係合突起が前記仮想平面と交差する方向に屈曲
    し、該1つの係合突起の両側に位置する2つの係合突起
    が該交差する方向と逆方向に屈曲するようにして、前記
    基板を前記筐体に固定するようにしたことを特徴とする
    筐体への基板の固定構造。
  2. 【請求項2】挿通孔が形成される基板を、筐体から突出
    して一仮想平面上に形成され、前記挿通孔へ挿通される
    接続爪であつて、前記挿通孔への挿通方向下流側へ延び
    る1つまたは複数の係合突起と、前記係合突起の基端部
    付近に前記挿通孔と交差する方向に延びて形成され、前
    記係合突起を挿通孔へ挿通した際に、前記基板を支持す
    る支持手段とを含む、そのような接続爪を形成する筐体
    へ取付ける際に用いられ、基板に対して前記挿通方向下
    流側に配置される固定用治具であつて、 前記係合突起の挿通方向上流側へ向けて配置される1つ
    または複数の押圧用突起を含み、 前記押圧用突起には、基端部から遊端部にかけて、前記
    仮想平面と交差する方向に亘つて傾斜する傾斜面を有す
    ることを特徴とする固定用治具。
JP1989049179U 1989-04-25 1989-04-25 筐体への基板の固定構造および固定用治具 Expired - Lifetime JPH0744051Y2 (ja)

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