JPH0743734Y2 - ドラムフランジおよび感光体ドラム - Google Patents

ドラムフランジおよび感光体ドラム

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JPH0743734Y2
JPH0743734Y2 JP10770291U JP10770291U JPH0743734Y2 JP H0743734 Y2 JPH0743734 Y2 JP H0743734Y2 JP 10770291 U JP10770291 U JP 10770291U JP 10770291 U JP10770291 U JP 10770291U JP H0743734 Y2 JPH0743734 Y2 JP H0743734Y2
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JP
Japan
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drum
photosensitive drum
flange
flange portion
aluminum
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JP10770291U
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JPH0625854U (ja
Inventor
郁 守田
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アプルス株式会社
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、複写機、レーザビーム
プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置に使用され
るアルミニウムからなる感光体ドラムのドラムフラン
ジ、および、このドラムフランジを備えた感光体ドラム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、感光体ドラムの両端部に装着する
軸受用のドラムフランジを導電性樹脂で一体的に成型
し、このドラムフランジを介して感光体ドラムと回転軸
との電気的接続を図るようにしたものが知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記ア
ルミニウムの熱膨張係数が2〜2.5×10-5程度であ
るのに対して、上記導電性樹脂の熱膨張係数は7.0〜
8.5×10-5と極めて高いため、低温環境においてド
ラムフランジと感光体ドラムとの間に隙間を生じ、両者
を連結している接着剤の強度が低下するという欠点があ
る。
【0004】特に、上記複写機等は世界中に供給されて
おり、輸送途上における環境の変化は+50〜−20℃
の温度範囲にも及び、例えば、−20℃の環境で一度強
度低下を起こした接着剤は、その後常温状態に復帰して
も本来の強度が得られず、感光体ドラムとドラムフラン
ジとの間に所要の接着信頼性が得られないという問題点
があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は上記問題点を解
決するためになされたもので、ドラムフランジを、上記
アルミニウムからなる感光体ドラムの内径と略同一の外
径を有し、アルミニウムと略同等の熱膨張係数を有する
絶縁性樹脂で形成した内側フランジ部と、上記感光体ド
ラムの端部に装着した状態で、上記感光体ドラムに接し
て電気的に接続される導電性樹脂からなる外側フランジ
部とを、二色成型により一体的に構成したものである。
なお、上記ドラムフランジは、上記外側フランジ部の感
光体ドラムから突出する部分に周方向に連続したギヤ部
を設けたギヤフランジであってもよい。また、本考案の
感光体ドラムは、上記ドラムフランジを両端開口部に装
着したものである。
【0006】
【作用】上記ドラムフランジでは、感光体ドラムの内周
面に接する内側フランジ部が、感光体ドラムを構成する
アルミニウムと略同等の熱膨張係数を有する絶縁性樹脂
で形成されているので、温度環境が変化して膨張または
伸縮しても、感光体ドラムと内側フランジ部の間に隙間
を生じることがなく、また接着剤の強度低下を招来する
こともない。
【0007】
【実施例】以下、添付図面を参照して本考案の実施例に
ついて説明する。図1において、1はアルミニウムから
なる感光体ドラム、2は本考案に係るギヤ付ドラムフラ
ンジで、このドラムフランジ2は、内側フランジ部3と
外側フランジ部6で構成されている。
【0008】上記内側フランジ部3は、上記感光体ドラ
ム1の内径と略同一の外径を有する円盤状に形成され、
中心に貫通孔4を有し、外周部に周方向に連続した接着
剤用の溝5を備えている。また、内側フランジ部3は、
感光体ドラム1を構成するアルミニウムと略同一の熱膨
張係数を有する絶縁性樹脂、例えばガラス繊維40%強
化のAS樹脂(アクリロニトリル−スチレン共重合体樹
脂,熱膨張係数:2.5〜2.95×10-5)で形成さ
れている。
【0009】上記外側フランジ部6は、上記内側フラン
ジ部3と同様に略円盤状に形成され、中心に貫通孔7を
備えている。また、外側フランジ部6の外周部には、内
側に感光体ドラム1の内径と略同一の外径を有する段部
(電気接続部)8が形成され、その外側に周方向に連続
したギヤ部9が形成されている。この外側フランジ部6
は、上記内側フランジ部3の成型品をインサートした金
型に導電性の樹脂(例えば、(株)旭ポリスライダー製
の導電性ポリマ「エレラ」)を射出して、いわゆる二色
成型によって内側フランジ部3に一体的に成型される。
【0010】上記構成を有するドラムフランジ2は、内
側フランジ部3の接着剤用溝5に接着剤11を塗布した
後、内側フランジ部3と外側フランジ部6の電気接続部
8を感光体ドラム1の端部開口部に嵌合し、ギヤ部9の
内壁10を感光体ドラム1の端面に当接して固定され
る。また、感光体ドラム1の回転軸12は貫通孔4,7
に挿入され、回転軸12と感光体ドラム1が外側フラン
ジ6を介して電気的に接続される。
【0011】以上のようにして構成された感光体ドラム
1およびドラムフランジ2は、感光体ドラム1を構成す
るアルミニウムとドラムフランジ2の内側フランジ部3
との熱膨張係数がほぼ同一であることから、例えば温度
環境が−20℃から+50℃に変化しても、感光体ドラ
ム1と内側フランジ部3は常に一体的に膨張、収縮し、
両者の間に隙間を生じることがなく、接着剤の強度低下
を招来することはない。
【0012】なお、内側フランジ部3を構成するガラス
繊維40%強化AS樹脂の剛性は、曲げ弾性率が96,
000〜105,000kg/cm2と極めて高いの
で、その外径を感光体ドラム1の内径より0.05〜
0.07m/m大きくして、プレスフィット(締まり嵌
め)するようにしてもよい。この場合、感光体ドラム1
と内側フランジ部3の間に十分な結合が得られるので、
接着剤が不要となる。
【0013】また、内側フランジ部3を構成する樹脂は
AS樹脂に限るものでなく、アルミニウムと略同等の熱
膨張係数を有する樹脂であれば、ポリアミド、PBT、
ポリエステル、ポリアセタール、ABSなどの樹脂でも
よいし、これらをガラス繊維で強化したものでも、ある
いはガラス繊維で強化していないものでもよい。
【0014】本考案に係るドラムフランジ2と、ドラム
フランジを導電性樹脂だけで構成したドラムフランジと
を感光体ドラム1に装着し、引き抜き抵抗力を比較し
た。実験に使用した本考案のドラムフランジ2は次のよ
うにして成型した。まず、内側フランジ部3は、東レ
(株)トヨラックASG−40(ガラス繊維40%強化
AS樹脂)を使用し、40トン射出成型機で、外径φ3
0.0m/m、軸方向長さ10.5m/mに成型した
後、センタレス研削機で外径を28.5m/m(±0〜
−0.05m/m)に研削、研磨した。次に、40トン
射出成型機を使用し、上記内側フランジ部3をギヤフラ
ンジ用金型の移動側キャビティにインサートし、そし
て、金型を閉じて導電性樹脂((株)旭ポリスライダ社
製「エレラ」)を射出して、外側フランジ部6を一体的
に二色成型した。一方、比較例のドラムフランジは、同
一の40トン射出成型機とギヤフランジ金型とを使用
し、上記外側フランジ部6を構成した導電性樹脂により
一体的に構成した。なお、実験に使用したドラムフラン
ジは、すべて所定の外径寸法(φ28.5±0〜−0.
05m/m)の範囲に入っていた。
【0015】実験は、まず、本考案と比較例のドラムフ
ランジをN個製作し、2液混合型エポキシ系接着剤を用
いて感光体ドラムの端部に固定し、乾燥炉の中に50℃
の温度条件で3時間放置した。次に、上記N個のドラム
フランジの中からそれぞれ8個抽出して環境試験機の中
に入れ、高温環境(50℃×3時間)から低温環境(−
20℃×3時間)に移る1サイクルのヒートストレスを
3サイクル加えた後、常温(20℃)で引抜試験機によ
りドラムフランジの引抜抵抗力を測定した(実験1)。
続いて、上記N個のドラムフランジの中から3個のドラ
ムフランジをそれぞれ抽出し、それぞれヒートストレス
を付与することなく常温(20℃)で引き抜き抵抗力を
測定した(実験2)。なお、引抜速度は100mm/分
とした。実験1,2の結果をそれぞれ表1,2に示す。
【0016】
【表1】 実験1:ヒートストレスを加えた後の引抜抵抗力(kg) 番号 引抜抵抗力 番号 引抜抵抗力 本考案 1 50 比較例 1 25 〃 2 58 〃 2 20 〃 3 68 〃 3 28 〃 4 62 〃 4 19 〃 5 61 〃 5 16 〃 6 62 〃 6 11 〃 7 57 〃 7 14 〃 8 59 〃 8 18 平均値 60 平均値 19
【0017】
【表2】 実験1:ヒートストレス無しの場合の引抜抵抗力(kg) 番号 引抜抵抗力 番号 引抜抵抗力 本考案 1 67 比較例 1 65 〃 2 72 〃 2 70 〃 3 73 〃 3 72 平均値 71 平均値 69
【0018】上記実験より、ヒートストレスを加えない
場合の引抜抵抗力に関して、本考案のドラムフランジも
比較例のドラムフランジとほぼ同等であるが、ヒートス
トレスを加えた後の引き抜き抵抗力に関して、本考案の
ドラムフランジは比較例のドラムフランジよりも極めて
大きく、しかもヒートストレスを加えても本考案のドラ
ムフランジでは接着剤の強度低下は極めて小さいことが
明らかになった。
【0019】なお、以上の説明では、ドラムフランジと
して、外側フランジ部にギヤ部を備えたギヤフランジの
場合について説明したが、ギヤ部の無いドラムフランジ
にも本考案はもちろん適用可能である。
【0020】また、ドラムフランジは、まず内側フラン
ジ部を成型し、続いて、この内側フランジ部を金型にイ
ンサートして外側フランジ部を一体化するものとした
が、逆に、まず外側フランジ部を成型し、その後、この
外側フランジ部を金型にインサートして内側フランジ部
を一体的に成型するようにしてもよい。
【0021】
【考案の効果】以上の説明で明らかなように、本考案に
係るドラムフランジおよび感光体ドラムでは、感光体ド
ラムの内周面に接する内側フランジ部が、感光体ドラム
を構成するアルミニウムと略同等の熱膨張係数を有する
絶縁性樹脂で形成されているので、温度環境が変化して
膨張または伸縮しても、感光体ドラムと内側フランジ部
の間に隙間を生じることがないし、また両者の固定手段
として接着剤を使用する場合には、接着剤の強度低下も
なく、感光体ドラムの信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ドラムフランジの拡大断面図である。
【符号の説明】
1…感光体ドラム、2…ドラムフランジ、3…内側フラ
ンジ部、5…接着剤用溝、6…外側フランジ部、8…段
部(電気接続部)、9…ギヤ部、11…軸。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウムからなる円筒状感光体ドラ
    ムの両端部にあって、上記感光体ドラムの回転軸を支持
    するドラムフランジを、上記感光体ドラムの内径と略同
    一の外径を有し、アルミニウムと略同等の熱膨張係数を
    有する絶縁性樹脂で形成した内側フランジ部と、上記感
    光体ドラムの端部に装着した状態で、上記感光体ドラム
    に接して電気的に接続される導電性樹脂からなる外側フ
    ランジ部とを、二色成型により一体的に構成したことを
    特徴とするドラムフランジ。
  2. 【請求項2】 上記外側フランジ部の感光体ドラムから
    突出する部分に周方向に連続したギヤ部を設けたことを
    特徴とするドラムフランジ。
  3. 【請求項3】 アルミニウムからなる感光体ドラムの内
    径と略同一の外径を有し、アルミニウムと略同等の熱膨
    張係数を有する絶縁性樹脂で形成した内側フランジ部
    と、上記感光体ドラムの端部に装着した状態で、上記感
    光体ドラムに接して電気的に接続される導電性樹脂から
    なる外側フランジ部とを、二色成型により一体的に構成
    したドラムフランジを両端開口部に備えたことを特徴と
    する感光体ドラム。
JP10770291U 1991-12-27 1991-12-27 ドラムフランジおよび感光体ドラム Expired - Lifetime JPH0743734Y2 (ja)

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JPH0625854U JPH0625854U (ja) 1994-04-08
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