JPH0743648A - 眼鏡テンプル母材の製造方法 - Google Patents
眼鏡テンプル母材の製造方法Info
- Publication number
- JPH0743648A JPH0743648A JP18406893A JP18406893A JPH0743648A JP H0743648 A JPH0743648 A JP H0743648A JP 18406893 A JP18406893 A JP 18406893A JP 18406893 A JP18406893 A JP 18406893A JP H0743648 A JPH0743648 A JP H0743648A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temple
- ornamental
- working
- base material
- preform
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 立体的装飾を持つテンプルを、安価に作る。
【構成】 立体的な装飾部と所定の加工部とを連結させ
た状態で鋳造し、その後に加工部をスエージングやプレ
スなどの手法で引き延ばす。
た状態で鋳造し、その後に加工部をスエージングやプレ
スなどの手法で引き延ばす。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、眼鏡部品製造方法の改
良、より詳しくは、複雑な立体装飾を持つテンプルを製
造するための方法に関する。
良、より詳しくは、複雑な立体装飾を持つテンプルを製
造するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】強度を確保するため、金属製の眼鏡部品
は、主に鍛造金属材を用いて、これに切削やスエージン
グ、プレス加工などを施すことによって製造される。し
かし、例えば大きな凹凸を伴う立体的な装飾を施した場
合などは、外形が複雑過ぎて切削加工やプレス加工が困
難になる。また、鋳造により眼鏡部品を製造した場合に
は、凹凸を含む複雑な形を製造することが可能になる
が、テンプルのような部品の製造は細長過ぎて工程過多
で高コストとなる上、ひび割れなどの心配も生じる。こ
のため、従来においては、複雑な立体装飾を備えたテン
プルは、鋳造により立体的な装飾を伴った部品とプレス
加工などによる細長い部品とをロウ付けなどにより連結
して製造するしかなかった。
は、主に鍛造金属材を用いて、これに切削やスエージン
グ、プレス加工などを施すことによって製造される。し
かし、例えば大きな凹凸を伴う立体的な装飾を施した場
合などは、外形が複雑過ぎて切削加工やプレス加工が困
難になる。また、鋳造により眼鏡部品を製造した場合に
は、凹凸を含む複雑な形を製造することが可能になる
が、テンプルのような部品の製造は細長過ぎて工程過多
で高コストとなる上、ひび割れなどの心配も生じる。こ
のため、従来においては、複雑な立体装飾を備えたテン
プルは、鋳造により立体的な装飾を伴った部品とプレス
加工などによる細長い部品とをロウ付けなどにより連結
して製造するしかなかった。
【0003】けれども、このような方法では、作業がや
や困難でロウ付けのときにテンプルが僅かに曲がって製
造されたり、強度不足で使用中にロウ付け箇所でテンプ
ルが折れたりすることがあって、高品質の製品が得られ
ないという問題があった。また、加工工数も決して少な
くなく、製造コストの低減効果も満足のいくレベルでは
なかったのである。
や困難でロウ付けのときにテンプルが僅かに曲がって製
造されたり、強度不足で使用中にロウ付け箇所でテンプ
ルが折れたりすることがあって、高品質の製品が得られ
ないという問題があった。また、加工工数も決して少な
くなく、製造コストの低減効果も満足のいくレベルでは
なかったのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の立体
的装飾テンプルの製造に上記の問題があったことに鑑み
てなされたもので、強度充分の立体的装飾テンプルを簡
易にかつ低価格で製造できるようにすることを、技術的
課題とする。
的装飾テンプルの製造に上記の問題があったことに鑑み
てなされたもので、強度充分の立体的装飾テンプルを簡
易にかつ低価格で製造できるようにすることを、技術的
課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】以下、上記課題解決のた
めに本発明において採用した手段を説明すると、後で長
軸化加工が可能な加工部と立体的な造形を持つ装飾部と
を連続的に備えたテンプル塑型を鋳造した後、テンプル
塑型の加工部に鍛造組織化加工と長軸化加工を施すこと
によってテンプル母材を得るというものである。つま
り、本発明においては、テンプルのように細長い形状の
ものをそのまま鋳造するのを避けるため、鋳造するテン
プル塑型に対して加工部を具備させ、後でこの加工部に
鍛造組織化加工と長軸化加工を施して、細長くて折れに
くいテンプル母材を得るという手段を採用している。な
お、ここで長軸化加工というのは、細長く加工すること
をいう。また、本発明により製造されるテンプル母材
は、必ずしもテンプルそのものを指称するのではない。
例えば、テンプル母材に丁番をロウ付けして智の部分を
切断したり、モダンを取りつけたりして、テンプルが得
られる。また、テンプル母材にモダンを取りつけるだけ
で、テンプルとなることもある。
めに本発明において採用した手段を説明すると、後で長
軸化加工が可能な加工部と立体的な造形を持つ装飾部と
を連続的に備えたテンプル塑型を鋳造した後、テンプル
塑型の加工部に鍛造組織化加工と長軸化加工を施すこと
によってテンプル母材を得るというものである。つま
り、本発明においては、テンプルのように細長い形状の
ものをそのまま鋳造するのを避けるため、鋳造するテン
プル塑型に対して加工部を具備させ、後でこの加工部に
鍛造組織化加工と長軸化加工を施して、細長くて折れに
くいテンプル母材を得るという手段を採用している。な
お、ここで長軸化加工というのは、細長く加工すること
をいう。また、本発明により製造されるテンプル母材
は、必ずしもテンプルそのものを指称するのではない。
例えば、テンプル母材に丁番をロウ付けして智の部分を
切断したり、モダンを取りつけたりして、テンプルが得
られる。また、テンプル母材にモダンを取りつけるだけ
で、テンプルとなることもある。
【0006】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
【0007】銀のような手加工容易な金属で、原型Pを
作る。この原型Pは、鋳造目的とするテンプル塑型の形
状より3〜5%大きく作る。なお、本実施例において鋳
造するテンプル塑型の形状は、所定形状の装飾部11と最
終的に製造するテンプルより太軸の加工部12とを組み合
わせたものとする。この装飾部は、表面に模様を持つ横
長の第1装飾部位と、両端にリングを備えた第2装飾部
位とが、連結されてなる。また、加工部は、直径2.0〜
2.6mm、長さ20mm程度の丸棒形であるが、装飾部と繋が
る近傍が細くなっている。
作る。この原型Pは、鋳造目的とするテンプル塑型の形
状より3〜5%大きく作る。なお、本実施例において鋳
造するテンプル塑型の形状は、所定形状の装飾部11と最
終的に製造するテンプルより太軸の加工部12とを組み合
わせたものとする。この装飾部は、表面に模様を持つ横
長の第1装飾部位と、両端にリングを備えた第2装飾部
位とが、連結されてなる。また、加工部は、直径2.0〜
2.6mm、長さ20mm程度の丸棒形であるが、装飾部と繋が
る近傍が細くなっている。
【0008】次に、この原型Pから、ゴム型Rを作る。
まず、筒状の枠を用意し、この筒枠の底部を板材で封じ
て内部に原型Pを収める。この後、筒枠内に液状ゴム原
料を流し込み、筒枠上部を板材で蓋をして、加熱しゴム
を固結させる。固結後、ゴムを筒枠から外し、2つに割
って中から原型Pを取り出すと、ゴム型Rが得られる。
まず、筒状の枠を用意し、この筒枠の底部を板材で封じ
て内部に原型Pを収める。この後、筒枠内に液状ゴム原
料を流し込み、筒枠上部を板材で蓋をして、加熱しゴム
を固結させる。固結後、ゴムを筒枠から外し、2つに割
って中から原型Pを取り出すと、ゴム型Rが得られる。
【0009】このゴム型R内で熱溶融させたワックスを
固化させることにより、ワックス型W・W・…を多数作
る。このワックス型W・W・…を所定の容器内へ並べ、
容器の隙間に埋没材として石膏を流し込んで乾燥させ固
める。このとき、各ワックス型へ外側から連絡する所定
のランナが確保できるようにする。この石膏の固まりを
100℃前後に熱し、前記ランナからワックスを石膏外へ
溶かし出して脱蝋すると、鋳型Mが得られる。
固化させることにより、ワックス型W・W・…を多数作
る。このワックス型W・W・…を所定の容器内へ並べ、
容器の隙間に埋没材として石膏を流し込んで乾燥させ固
める。このとき、各ワックス型へ外側から連絡する所定
のランナが確保できるようにする。この石膏の固まりを
100℃前後に熱し、前記ランナからワックスを石膏外へ
溶かし出して脱蝋すると、鋳型Mが得られる。
【0010】そして、この鋳型Mの中へ溶融金属を流し
込み凝結させ、鋳型Mを割って鋳造品を取り出し、ラン
ナ部位に生じた不要部分を切り落とすと、テンプル塑型
1・1・…が得られる。
込み凝結させ、鋳型Mを割って鋳造品を取り出し、ラン
ナ部位に生じた不要部分を切り落とすと、テンプル塑型
1・1・…が得られる。
【0011】これらテンプル塑型を検査し、不良品を捨
てる。そして、検査に合格したテンプル塑型1の加工部
12を、スエージング加工して軸方向に長く延ばし、次い
でプレス加工して扁平にする。この後、全体を適宜研磨
すると、テンプル母材2が得られる。なお、テンプル母
材2は、全体が135〜145mm程度の長さになれば良い。こ
のテンプル母材は、片端部を屈曲すると共に所定位置へ
丁番をロウ付けし、更に丁番ロウ付け箇所を切断した
後、眼鏡枠のフロントへ接合して端部へ樹脂製のモダン
を取り付けて、テンプルとなる。
てる。そして、検査に合格したテンプル塑型1の加工部
12を、スエージング加工して軸方向に長く延ばし、次い
でプレス加工して扁平にする。この後、全体を適宜研磨
すると、テンプル母材2が得られる。なお、テンプル母
材2は、全体が135〜145mm程度の長さになれば良い。こ
のテンプル母材は、片端部を屈曲すると共に所定位置へ
丁番をロウ付けし、更に丁番ロウ付け箇所を切断した
後、眼鏡枠のフロントへ接合して端部へ樹脂製のモダン
を取り付けて、テンプルとなる。
【0012】
【発明の効果】以上のように、本発明のテンプル母材の
製造方法を用いれば、複雑な立体形状の装飾がある場合
でも、ロウ付けなどの接合箇所のない一体型のテンプル
母材を作ることができる。したがって、複雑な立体装飾
を伴っても、折れにくいテンプルを比較的簡単に製造で
きるようになる。
製造方法を用いれば、複雑な立体形状の装飾がある場合
でも、ロウ付けなどの接合箇所のない一体型のテンプル
母材を作ることができる。したがって、複雑な立体装飾
を伴っても、折れにくいテンプルを比較的簡単に製造で
きるようになる。
【図1】実施例製造工程途中の説明図である。
【図2】実施例製造工程途中の説明図である。
【図3】実施例製造工程途中の説明図である。
【図4】実施例製造工程途中の説明図である。
【図5】実施例製造工程途中の説明図である。
【図6】実施例製造工程途中の説明図である。
【図7】実施例製造工程途中の説明図である。
1 テンプル塑型 2 テンプル母材
Claims (2)
- 【請求項1】 後で長軸化加工が可能な加工部と立体的
な造形を持つ装飾部とを連続的に備えたテンプル塑型を
鋳造した後、テンプル原材の加工部に鍛造組織化加工と
長軸化加工を施すことによってテンプル母材を得ること
を特徴とする眼鏡テンプル母材の製造方法。 - 【請求項2】 テンプル塑型加工部の鍛造組織化加工と
長軸化加工が、スエージングとプレスの連続加工である
ことを特徴とする請求項1記載の眼鏡テンプル母材の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18406893A JPH0743648A (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 眼鏡テンプル母材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18406893A JPH0743648A (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 眼鏡テンプル母材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0743648A true JPH0743648A (ja) | 1995-02-14 |
Family
ID=16146824
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18406893A Pending JPH0743648A (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 眼鏡テンプル母材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0743648A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20000000116A (ko) * | 1999-07-19 | 2000-01-15 | 정성길 | 알미늄 용접 안경테 및 알미늄 무테 안경테 |
-
1993
- 1993-07-26 JP JP18406893A patent/JPH0743648A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20000000116A (ko) * | 1999-07-19 | 2000-01-15 | 정성길 | 알미늄 용접 안경테 및 알미늄 무테 안경테 |
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