JPH0743613U - ロータリー式射出成形機における金型交換装置 - Google Patents
ロータリー式射出成形機における金型交換装置Info
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- JPH0743613U JPH0743613U JP9443591U JP9443591U JPH0743613U JP H0743613 U JPH0743613 U JP H0743613U JP 9443591 U JP9443591 U JP 9443591U JP 9443591 U JP9443591 U JP 9443591U JP H0743613 U JPH0743613 U JP H0743613U
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 金型交換ステージS4に対応する位置に金型
交換台61を設け、これに、ロータリーテーブル22の
金型の着座面33に連なる台座面65には金型を保持す
る台座68を形成するとともに、この台座68と着座面
33との間で金型を移し換えるプル・プッシャー69を
付設する。一方、着座面33には、油圧駆動系63によ
って上昇するローラ支持部材71に装着されて着座面3
3から出没可能とされた複数のローラ70を有するリフ
トローラ62を、これらのローラ70が金型交換台61
の台座68側に向かって配列されるように配置する。 【効果】 金型交換時にはリフトローラ62を着座面3
3から突出させることにより、金型を円滑に移動して短
時間に交換することができる一方、成形作業時にはリフ
トローラ62が着座面33内に没入することにより、金
型を着座面33に密着させて安定的に載置することがで
きる。
交換台61を設け、これに、ロータリーテーブル22の
金型の着座面33に連なる台座面65には金型を保持す
る台座68を形成するとともに、この台座68と着座面
33との間で金型を移し換えるプル・プッシャー69を
付設する。一方、着座面33には、油圧駆動系63によ
って上昇するローラ支持部材71に装着されて着座面3
3から出没可能とされた複数のローラ70を有するリフ
トローラ62を、これらのローラ70が金型交換台61
の台座68側に向かって配列されるように配置する。 【効果】 金型交換時にはリフトローラ62を着座面3
3から突出させることにより、金型を円滑に移動して短
時間に交換することができる一方、成形作業時にはリフ
トローラ62が着座面33内に没入することにより、金
型を着座面33に密着させて安定的に載置することがで
きる。
Description
【0001】
本考案は、ロータリーテーブル上に複数の金型を載置し、ロータリーテーブル の回転に伴ってこれらの金型に順次射出成形を行うようにしたロータリー射出成 形機における金型交換装置に関するものである。
【0002】
このようなロータリー射出成形機としては、例えば特開平2−165922号 公報に記載されたようなものが知られている。 これは、所定の角度で間欠的に割出し回転するロータリーテーブル上に設けら れた複数の着座面のそれぞれに、金型をクランプによって着脱可能に載置すると ともに、ロータリーテーブルの回転に伴う金型の回転位置に対応して型締・射出 、ステーション金型交換ステーション、冷却ステーション、および型開ステーシ ョンを順次設けた構成とされており、狭いスペースを有効に利用して効率のよい 射出成形作業を行うことを目的としている。
【0003】 これらの金型回転位置のうち上記金型交換ステーションに対応する位置には、 ロータリーテーブルと同一平面をなす金型交換台とプル・プッシャー、および予 め複数の金型を貯蔵しているストレージボックスとから構成される金型交換装置 が設けられている。 この金型交換装置によって金型交換ステーションに位置した金型を交換する場 合には、まずクランプによる固定を解除するとともにプル・プッシャーによって 金型をロータリーテーブルの着座面から金型交換台上に移送し、さらに他のプル ・プッシャーによってこの金型をストレージボックス内に収納する。
【0004】 次いでストレージボックスを移動して、新たに射出成形に供される金型を金型 交換台上に移送し、これをロータリーテーブルの着座面に送り出してクランプで 固定する。 このように上記構成の金型交換装置では、成形品の種類の切り替え等に際して 金型交換が必要となった場合には、ロータリーテーブルの回転が停止している間 に金型の交換を行って、実質的に成形サイクル内での金型の段取り替えを図ろう としている。
【0005】
ところで、このようにロータリーテーブルの回転が停止している短い時間内に 金型を交換するには、ロータリーテーブルの着座面から金型交換台への交換され る金型の移送、および金型交換台からロータリーテーブルの着座面への新たな金 型の搬入がきわめて円滑に行われなければならない。このため、上記金型は着座 面からできるだけ動き易いように設定されることが望ましい。
【0006】 しかしながらその反面、このように着座面から金型が動き易く設定された場合 には、クランプによる固定にも拘らずロータリーテーブルの回転や型締・射出ス テーションにおける型締、あるいは型開ステーションにおける型開きによって金 型の位置がずれてしまうという問題が生じる。 特に、上記型締・射出ステーションにおいては金型にきわめて大きな型締力が 作用することから、ロータリーテーブルに僅かな傾きが生じた場合でも、この型 締力の分力が水平方向に大きく作用する。そして、これによって金型のずれが拡 大してしまって円滑な成形作業が阻害されてしまうおそれがあるため、金型の着 座安定性という観点からは、成形中の各金型は着座面にできるだけ動き難いよう に設置されることが望ましい。
【0007】
本考案は、このような互いに相反する課題を同時に解決するためになされたも のであって、金型交換位置に対応する位置に金型交換台を設け、この金型交換台 には、ロータリーテーブル上の金型の着座面に連なる該金型交換台の台座面に金 型を保持する台座を形成するとともに、この台座と上記着座面との間で金型を移 し換える移送手段を付設する一方、上記着座面には、該着座面から出没可能とさ れた複数のローラを該着座面から上記金型交換台の台座側に向かうように配列し たことを特徴とするものである。
【0008】
このような構成の金型交換装置によれば、金型交換時にあっては金型交換位置 においてローラを着座面から突出させることにより、金型の移送をきわめて円滑 に行うことが可能となる。他方、金型交換時以外には上記ローラをロータリーテ ーブルの着座面より下方に没入させることにより、金型を着座面に密着させて安 定的に載置することができる。 これにより、ロータリーテーブルの回転や型締・射出ステーションにおいて作 用する型締力等による金型のずれを防いで円滑かつ正確な成形作業を連続的に行 うことが可能となる一方、金型交換の際には着座面から金型交換台への金型の移 送を容易かつ短時間に行うことができ、ロータリーテーブルの短い回転停止時間 内でも十分これに対応して成形サイクル内での金型の段取り替えを行うことが可 能となる。
【0009】
以下、図面を参照して本考案の一実施例について説明する。 図1ないし図3は、本実施例に係わるロータリー式射出成形機の全体構成を示 すもので、このロータリー式射出成形機は射出装置1と成形装置2、および金型 交換装置3とから概略構成されている。ただし、図1および図2においては金型 交換装置3は省略されている。 射出装置1は、加熱筒11内に可塑化された樹脂原料をスクリューやプランジ ャ等によって加熱筒11先端のノズル12から射出する周知のものであり、基台 13上に設置されて上記成形装置2に対して進退自在とされている。
【0010】 成形装置2は、基盤G上に立設された中心軸21に挿通されて水平に支持され たロータリーテーブル22と、このロータリーテーブル22の上記射出装置1に 面する位置の上方に配置された型締装置23と、この型締装置23とは上記中心 軸21を挟んで反対側に配設された型開装置24とから概ね構成されている。 そして、ロータリーテーブル22上の盤面のうち、型締装置23の直下に位置 する部分、すなわち上記射出装置1に面する部分が型締・射出ステーションS1 とされており、以下、ロータリーテーブル22の回転方向(図2において反時計 回り方向)に沿って90度毎に、冷却ステーションS2、型開ステーションS3、 および金型交換ステーションS4となっている。
【0011】 ロータリーテーブル22は、上記中心軸21にベアリング等を介して外嵌され るとともに、その下面が上記中心軸21の周囲の基盤Gに立設された支持柱25 上のコロに接触して支承され、上記中心軸21を中心に水平面内にて回転可能と されている。また、このロータリーテーブル22の下面には、該ロータリーテー ブル22と同軸かつ一体に回転するとともに外周にギアが形成された可動円盤2 6が設けられ、一方この可動円盤に隣接する位置には上記ギアに噛み合う駆動ギ ア27を有する駆動装置28が配設されている。 この駆動装置28には、近接スイッチ等によってロータリーテーブル22の回 転位置を割出す割出し機構を有する制御装置(図示略)が接続されており、この 制御装置からの信号を受けて駆動装置が可動・停止することにより、上記ロータ リーテーブル22は間欠的に一定の角度(本実施例では90°)回転駆動される とともに、所定の回転位置で位置決めされて停止するようになっている。
【0012】 このようなロータリーテーブル22に載置される金型Kは、本実施例では上型 K1と下型K2とに2分割されるものであって、上記各ステーションS1〜S4の位 置に対応して載置され、上記下型K2がロータリーテーブル22上面に突設され たガイドピン31…に案内されることによって位置決めされるとともに、この下 型K2の両側に2つずつ該下型K2に向かって配置されたクランパ32…によって 下型K2のフランジFが狭着されて固定される。そして本実施例では、ロータリ ーテーブル22上の盤面のこれらガイドピン31…およびクランパ32…によっ て囲まれる部分が、上記金型Kが載置される着座面33となる。 なお、図中34は、各金型に冷却水を供給し、あるいは供給された冷却水を各 金型から排水するためのカプラである。また、上記下型のロータリーテーブル2 2外周側に位置する部分にはフック35が設けられている。
【0013】 一方、上記型締・射出ステーションS1に配設される型締装置23は、上記中 心軸21とともに平面視に略正三角形をなすように2本の支持軸41,41が配 置され、これら中心軸21と支持軸41,41とを橋架するように設けられた基 板42の中央にプレス装置43が取り付けられて構成されている。 このプレス装置43は油圧によってラム44を昇降させる周知のものであって 、このラム44の下端には上記ロータリーテーブル22に対向するように可動板 45が取り付けられており、上記ラム44を降下させて金型を可動板45とロー タリーテーブル22との間で押圧することにより、該金型を型締するようになっ ている。
【0014】 また、上記型開ステーションS3に配設される型開装置24は、4本の支柱5 1…により支持された天板52に昇降用油圧シリンダー53が設けられ、この昇 降用油圧シリンダー53の下端にロータリーテーブル22に対向して支持板54 が取り付けられ、さらにこの支持板54の下面に上記金型Kの上型K1を狭着す るクランプ55…が装着された構成となっている。ここで、符号56は支持板5 4の上面に垂設され、天板52の挿入孔に挿通されて支持板54をガイドする棒 状の案内部材である。 なお、この型開装置24には、支持板上面に立設された棒状部材57aの長孔 に、天板に水平に設けられた挿入用油圧シリンダー57b先端の棒状片を挿入し て上記天板および上型の落下を防止する落下防止装置57が付設されている。
【0015】 そして上記ロータリーテーブル22の金型交換ステーションS4には、図3お よび図4に示すような金型交換装置3が配設されている。ただし、図4において は他のステーションS1〜S3や射出装置1、型締装置23、あるいは型開装置2 4等は省略されている。 この金型交換装置3は、上記金型交換ステーションS4に臨んで配設された金 型交換台61と上記ロータリーテーブル22の着座面33に埋設されたリフトロ ーラ62、および該リフトローラ62を出没させる油圧駆動系63とから概略構 成されている。
【0016】 金型交換台61は、平面視でロータリーテーブル22の接線方向に沿って床面 に配設された一対の平行なレール64上に設置されて、該接線方向に往復移動可 能とされている。この金型交換台61の上面は、図3に示すようにロータリーテ ーブル22の上面に略面一とされており、上記金型交換ステーションS4に位置 決めされた着座面33に連なる台座面65とされている。 この台座面65には、交換される金型Kの下型K2を案内するガイドローラー 66…と該下型K2を滑動させるローラ67,67とが、それぞれ2列ずつ上記 着座面33側に向かって配設されており、これらによって、金型交換ステーショ ンS4に位置する着座面33から移送された金型Kを一旦保持し、あるいは新た に上記着座面33に載置される金型Kを保持する台座68が形成されている。 さらに、これらのガイドローラー66…およびローラ67の間には、上記着座 面33側に向かって往復移動可能にプル・プッシャー69が配設されていて、本 実施例において上記台座面65と着座面33との間で金型の移し換えを行う移送 手段を構成している。なお、本実施例では上記台座68が金型交換台61の台座 面65上に2面形成されており、従って移送手段であるプル・プッシャー69も 該台座面65上に並列に2組配設されている。
【0017】 一方、ロータリーテーブル22側のリフトローラ62は図5ないし図7に示す ように、ロータリーテーブル22の径方向に平行な方向に沿って、上記着座面3 3に形成した2列の溝33a内に上下動自在に配設された一対のローラ支持部材 71と、該ローラ支持部材71に、その長手方向に直交する支軸71aに回転自 在に支持されて上記長手方向に沿って複数配設されたローラ70…より成るもの であり、各ローラ支持部材71はそれぞれ上記着座面33の溝33aに固設され た複数の油圧シリンダ72…に連結されており、これらの油圧シリンダ72は上 記油圧駆動系63に配管Pにより接続されていて、該油圧駆動系63から油圧シ リンダ72に作動油を供給して加圧することによってローラ支持部材71が上昇 し、上記ローラ70…が着座面33から突出し、油圧シリンダ72への作動油の 供給を停止すると該油圧シリンダ72の内部に装着されているばねにより、ロー ラ支持部材71が下降し、上記ローラ70が着座面33から没入するようになっ ている。 なお、上記着座面33にはそのロータリーテーブル22外周側に、上記ローラ 70の突出高より低く、かつ該着座面33より高く形成された段差部73が設け られており、当該着座面33に載置される金型Kは、その下型K2のフランジF 外方端縁部がこの段差部73に係合することにより、ロータリーテーブル22径 方向の移動が拘束されるようになっている。また、71bは、上記着座面33の 各溝33aの内、外方端部に固定されたストッパで、上記ローラ支持部材71の 長手方向への移動を拘束している。
【0018】 ここで、上記油圧駆動系63は、図8に示すようにロータリーテーブル22内 に各着座面33ごとに設けられた配管系と成形機外に設けられた少なくとも1組 の配管系とをカプラ74によって接続することにより構成される。 このカプラ74は、各着座面33の近傍にロータリーテーブル22の周縁部に 面して配設されたカプラ74Aと、ロータリーテーブル22外の支柱75上に配 置され、該ロータリーテーブル22の回転が停止した際に金型交換ステーション S4に位置する着座面33のカプラ74Aに対向するように設けられたカプラ7 4Bとから構成されている。そして金型交換の際には、油圧作動等によってこの 支柱75上のカプラ74Bがロータリーテーブル22に向かって突出し、該カプ ラ74Bのソケット76…がロータリーテーブル22側のカプラ75Aのプラグ 77…に嵌着して上記両配管系が接続されるようになっている。 なお本実施例では、このカプラ74において3組のソケット76…とプラグ7 7…とが嵌着されて合計3系統の配管系を接続することが可能となっており、こ れらの配管系のうち1系統は上記リフトローラ62の油圧シリンダ72用、他の 2系統はクランパ32の狭着用および狭着解除用とされている。
【0019】 このような構成のロータリー式射出成形機では、成形の際はまずロータリーテ ーブル22の各着座面33に金型Kを載置してクランパ32で固定し、次いでロ ータリーテーブル22を駆動装置28によって間欠的に回転させつつ、型締・射 出ステーションS1では型締装置23によって金型Kを型締するとともに射出装 置1によって金型内に溶融樹脂を射出し、また冷却ステーションS2ではこの溶 融樹脂を冷却・固化して成形品を形成する。さらに型開ステーションS3では、 型開装置24の支持板54のクランパ55で上型K1を狭着した後、支持板54 を上型K1とともに上昇させて型開きし、上記成形品を取り出した後に支持板5 4および上型K1を下降させて型閉じする。 このように上記構成のロータリー式射出成形機によれば、ロータリーテーブル 22を間欠的に回転させながら、該ロータリーテーブル22の回転停止時間中に 各ステーションS1〜S4で所定の作業を行うことにより、一連の成形作業を連続 的に行うことが可能である。
【0020】 そして、このようなロータリー式射出成形機において、所定の成形作業が終了 した金型K(以下、被交換金型81と称する。)を、新たな成形作業に供される 金型K(以下、交換金型82と称する。)に交換する場合には、まず図4に示す ように金型交換台61の2面の台座68,68のうち一方の台座68に上記交換 金型82を載置するとともに、他方の台座68が上記金型交換ステーションS4 に面するように金型交換台61を位置決めする。そして、型開ステーションS3 において上記成形品が取り出された被交換金型81が金型交換ステーションS4 に位置決めされたところで、支柱75上のカプラ74Bをロータリーテーブル2 2に向けて突出させてカプラ74を連結し、金型交換装置3の油圧駆動系63を 接続する。
【0021】 次いで、クランパ32の狭着解除用配管系に作動油を供給して被交換金型81 の下型の狭着を解除するとともに、リフトローラ62油圧シリンダ72用の配管 系に作動油を供給してローラ支持部材71,71を上昇させる。 これによって、ローラ支持部材71に装着されたローラ70…が着座面33か ら突出して被交換金型81を浮上させ、被交換金型81は該ローラ70…の配列 された方向、すなわちロータリーテーブル22の径方向に移動自在となる。よっ て、上記他方の台座68に付設されたプル・プッシャー69をロータリーテーブ ル22側に移動し、被交換金型81の下型K2のフック35に掛止した上でロー タリーテーブル22から離間する方向に引き込むことにより、被交換金型81は ロータリーテーブル22の着座面33から金型交換台61の上記他方の台座68 に移し換えられる。
【0022】 こうして被交換金型81が他方の台座68に移し換えられたなら、金型交換台 61をレール64に沿って移動させて上記一方の台座68が金型交換ステーショ ンS4に面するように位置決めする。そして、この一方の台座68に載置された 交換金型82を該一方の台座68に付設されたプル・プッシャー69によって着 座面33側に押し込むことにより、交換金型82は金型交換台61の一方の台座 68上からロータリーテーブル22の着座面33上に移し換えられ、着座面33 周辺に配設されたガイドピン31…に案内されて位置決めされる。なお、この時 冷却水供給・排水用のカプラ34が接続される。 ここで、上記リフトローラ62上昇用の配管系への作動油の供給を停止すると 油圧シリンダ72のロッドは内蔵のばねにより下降すると共に、交換金型82お よびローラ支持部材71は自重によって降下し、これに伴って各ローラ70は着 座面33から没入するので、交換金型82はその下型K2のフランジF下面が着 座面33に密着して移動が抑えられる。次いでクランパ32…の狭着用配管に作 動油を供給して下型K2を狭着することにより、交換金型82は着座面33に強 固に保持されて金型交換が終了する。この終了は上記狭着用配管に設けた圧力ス イッチPSにより検知されるので、この検知信号により支柱75上のカプラ74 Bが後退されて取り外され、ロータリーテーブル22が回転して交換金型82が 型締・射出ステーションS1に位置決めされることにより、次工程の成形が行わ れる。
【0023】 このように上記構成の金型交換装置3によれば、射出成形時には金型Kが着座 面33に密着してその移動が抑えられるとともに、金型交換時にはローラ70… を着座面33から突出させることによって金型Kの移動をきわめて容易に行うこ とができる。 そしてこれにより、金型Kの搬出・搬入を一層短時間のうちに行うことが可能 となり、短いロータリーテーブル22の回転停止時間にも十分に対応して、成形 作業を中断することなく、実質的に成形サイクル内での金型交換を可能として作 業効率の向上を図ることができる。また、その一方、成形時には金型Kの移動が 拘束されるため、金型Kを安定的に着座面33に載置し得てロータリーテーブル 22の回転や型締装置23による型締力等による金型Kのずれを効果的に防止す ることができ、正確かつ確実な成形作業を行うことが可能となる。
【0024】 また本実施例では、上述のように着座面33のロータリーテーブル22外周側 に段差部73が形成され、これが金型Kの下型K2外方端縁部に係合することに よって該金型Kの移動が防がれるため、上記成形時の金型Kのずれをより一層確 実に防止することが可能となる。なお、この段差部73はリフトローラ62突出 時の高さより低く設定されているため、これによって金型交換時の金型Kの移動 が阻害されるようなことはない。
【0025】
以上説明したように、本考案は金型交換位置に対応する位置に金型交換台を設 け、ロータリーテーブルの着座面に連なる該金型交換台の台座面に金型を保持す る台座を形成するとともに、この台座と上記着座面との間で金型を移し換える移 送手段を設ける一方、上記着座面には、該着座面から出没可能とされた複数のロ ーラを、該着座面から上記金型交換台の台座側に向かうように配列したものであ るから、金型交換時には上記ローラを着座面から突出させることにより、金型を きわめて円滑に移動し得て短時間に金型交換を行うことが可能となる。 また、射出成形作業時には上記ローラが着座面内に没入することにより、金型 は着座面に密着して安定的に載置され、その移動やずれが抑えられるために正確 かつ確実な成形作業を行うことができる。
【図1】本考案に係わるロータリー式射出成形機の構成
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図2】図1に示すロータリー式射出成形機の平面図で
ある。
ある。
【図3】図1に示すロータリー式射出成形機の、型開装
置24側からの正面図である。
置24側からの正面図である。
【図4】本考案の一実施例を示す金型交換ステーション
S4部分の平面図である。
S4部分の平面図である。
【図5】図4に示す実施例の着座面部分の拡大平面図で
ある。
ある。
【図6】図5におけるX方向視の図である。
【図7】図5におけるYY断面図である。
【図8】図4に示す実施例の油圧駆動系63の油圧系統
図である。
図である。
1 射出装置 2 成形装置 3 金型交換装置 22 ロータリーテーブル 23 型締装置 24 型開装置 28 駆動装置 31 ガイドピン 32 クランパ 33 着座面 61 金型交換台 62 リフトローラ 63 油圧駆動系 65 台座面 68 台座 69 プル・プッシャー(移送手段) 70 ローラ 71 ローラ支持部材 73 段差部 74 カプラ K,81,82 金型 S1 型締・射出ステーション S2 冷却ステーション S3 型開ステーション S4 金型交換ステーション
Claims (1)
- 【請求項1】 所定の角度で間欠的に回転するロータリ
ーテーブル上に設けられた着座面に着脱可能に載置され
た金型を、上記ロータリーテーブルの間欠的回転に伴う
該金型の回転位置のうち所定の金型交換位置にて交換す
るロータリー式射出成形機における金型交換装置であっ
て、 上記金型交換位置に対応する位置には金型交換台が設け
られ、この金型交換台には、上記着座面に連なる当該金
型交換台の台座面に上記金型を保持する台座が形成され
るとともに、この台座と上記着座面との間で上記金型を
移し換える移送手段が付設される一方、 上記着座面には、該着座面から出没可能とされた複数の
ローラが該着座面から上記金型交換台の台座側に向かう
ように配列されていることを特徴とするロータリー射出
成形機における金型交換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9443591U JPH081058Y2 (ja) | 1991-11-18 | 1991-11-18 | ロータリー式射出成形機における金型交換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9443591U JPH081058Y2 (ja) | 1991-11-18 | 1991-11-18 | ロータリー式射出成形機における金型交換装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0743613U true JPH0743613U (ja) | 1995-09-05 |
JPH081058Y2 JPH081058Y2 (ja) | 1996-01-17 |
Family
ID=14110177
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9443591U Expired - Fee Related JPH081058Y2 (ja) | 1991-11-18 | 1991-11-18 | ロータリー式射出成形機における金型交換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH081058Y2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006347015A (ja) * | 2005-06-16 | 2006-12-28 | Toyo Mach & Metal Co Ltd | 射出成形機 |
JP2018030260A (ja) * | 2016-08-23 | 2018-03-01 | 株式会社名機製作所 | 金型回転式射出成形機および金型回転式射出成形機の金型交換方法 |
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-
1991
- 1991-11-18 JP JP9443591U patent/JPH081058Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2018030260A (ja) * | 2016-08-23 | 2018-03-01 | 株式会社名機製作所 | 金型回転式射出成形機および金型回転式射出成形機の金型交換方法 |
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JP2019214135A (ja) * | 2018-06-11 | 2019-12-19 | 東洋機械金属株式会社 | 竪型射出成形機、及び射出成形方法 |
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JPH081058Y2 (ja) | 1996-01-17 |
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