JPH0743581A - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒

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Publication number
JPH0743581A
JPH0743581A JP18505393A JP18505393A JPH0743581A JP H0743581 A JPH0743581 A JP H0743581A JP 18505393 A JP18505393 A JP 18505393A JP 18505393 A JP18505393 A JP 18505393A JP H0743581 A JPH0743581 A JP H0743581A
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JP
Japan
Prior art keywords
groove
optical axis
draft
lens barrel
taper angle
Prior art date
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Pending
Application number
JP18505393A
Other languages
English (en)
Inventor
Harushige Yamamoto
晴滋 山本
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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Publication of JPH0743581A publication Critical patent/JPH0743581A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のように一様に抜きテーパーを設けたモ
ールドカム溝は、外圧によりカムフォロアーがテーパー
先端部を変形させてしまうことがあった。本発明はその
問題を解決するためになされたものである。 【構成】 モールド溝の一方側と他方側とで抜きテーパ
ー角を異ならしたことを特徴とする。 【効果】 成型工程やコストを変えることなく、部分的
な溝の端縁の強度を上げることを可能とし、該溝の変形
を防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカメラ等のレンズ鏡筒に
関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のカム筒305におけるカム
溝305bを展開したものであり、カム溝305bの断
面は全周にわたって305dに示すようなテーパー状と
なっている。これは、カム筒305がモールドの射出成
形によってカム溝305bも一体成形する為に、該カム
溝305bを外径スライド駒によって成形することによ
る。すなわち、カム溝305b用の外径スライド駒は、
スライド中心305eに対してカム溝305bの両端部
305fでの成形型の抜きテーパーが必要となるからで
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述従来
例では、前記カム筒305のカム溝305bの断面が全
周にわたって図4中305dに示すようにテーパー形状
となっており、先端が尖っている。この為、光軸最前方
のレンズ鏡筒201の先端に何れかの原因で外圧が作用
し、カムフォロアーが該カム溝305bのテーパー先端
部と干渉する。さらに外圧が作用すると、カムフォロア
ーが前記テーパー先端部を変形させ、最終的には、カム
溝としての機能を果たすことが出来なくなってしまうと
いう問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は光軸回り方向に
延出した溝を合成樹脂により一体成形した溝形成部材を
有するレンズ鏡筒において、該溝の一方側と他方側とで
抜きテーパー角を異ならしたことにより、成型工程やコ
ストを変えることなく、部分的な溝の端縁の強度を上げ
ることを可能とし、該溝の変形を防ぐことができる。
【0005】
【実施例】図1は第1実施例としての撮影レンズ鏡筒を
表わす分解斜視図である。101は図示しない1群レン
ズを保持する1群レンズ鏡筒。102は図示しない2群
レンズ及び3群レンズ、さらに公知のシャッタ,AF
(オートフォーカス)機構を具備する2・3群ユニッ
ト。204はその内部に4群レンズ104aを保持する
4群レンズ保持部材である。
【0006】105は公知のカメラ本体にネジ等で固定
される固定筒で、その内径部にはメスヘリコイド105
aが形成されており、これにオスヘリコイド筒106の
オスヘリコイド106aがヘリコイド結合し、該固定筒
105に対してオスヘリコイド筒106が回転しつつ繰
り出されるように構成してある。またオスヘリコイド筒
106には駆動ピン107がネジ結合されており、該駆
動ピン107は固定筒105の逃げ溝105bを貫通
し、その外周部に位置する駆動リング108の直進溝部
108a内に係合している(なお、駆動ピン107の径
より逃げ溝105bは若干幅広く設定されている)。こ
れにより図示されない公知の駆動手段により駆動リング
108を回転させると、前記オスヘリコイド筒106は
そのヘリコイドリードに沿って固定筒105に対して回
転しながら繰り出される。
【0007】一方前記オスヘリコイド筒106の内径部
には、直進ガイド筒109が回動自在に位置している。
該直進ガイド筒109の円周方向溝部109aには、前
述駆動ピン107の先端突部107aが嵌入している
為、該直進ガイド筒109はオスヘリコイド筒106に
対して回転方向のみの動きが許され、光軸方向の位置は
規制されている。さらに該直進ガイド筒109の後端フ
ランジ部に形成されたキー状突部109bは固定筒10
5の内径部に形成された直進溝部105cにより回転を
規制されている。この為、前述のように駆動リング10
8を回転させると、オスヘリコイド筒106は回転しな
がらくり出されるが、直進ガイド筒109はその回転が
規制されている為、回転せずにオスヘリコイド筒106
に連動してくり出されることとなる。
【0008】前記1群レンズ鏡筒101の突部101
a,2・3群ユニット102の突部102a,4群レン
ズ保持部材104の突部104bは、前記直進ガイド筒
109の直進溝部109cに嵌入するとともに、1群レ
ンズ鏡筒101の突部先端に嵌合するテーパーピン11
0の先端テーパー部110a及び2・3群ユニット10
2の先端テーパー部102b、さらに4群レンズ保持部
材104の先端テーパー部104cは、オスヘリコイド
筒106の内径部に形成された公知のカム溝(図示せ
ず)にそれぞれ係合している。駆動リング108の回転
により、オスヘリコイド筒106がくり出される時、該
オスヘリコイド筒106と直進ガイド筒109の相対回
転により、1群レンズ鏡筒101,2・3群ユニット1
02,4群レンズ保持部材104は、あらかじめ定めら
れた量だけ前記オスヘリコイド筒106の内径部に形成
されたカム溝によりくり出され、撮影レンズ系の光学位
置を保証している。以上のズーム機構は、いわゆる差動
ズーム機構である。
【0009】図5は、前記逃げ溝105bを形成する為
のモールド射出成形用,外径方向スライド駒の一部を示
した図である。今図中501で示した外径方向スライド
駒が、図中真上方向にスライドするように構成されてい
るとする。この時スライド方向に対し、θなる角度の位
置に設けられた逃げ溝105bの一端側面105dの抜
きテーパーは図中よりθ以上必要であることがわかる。
【0010】図6は前述逃げ溝105bの斜視図であ
る。図7に示す逃げ溝105bの外面展開図において、
溝のリフト角をαとした時、図6に示す光軸直角面(辺
l,t、角θで規定される直角三角形)と、該逃げ溝直
角面(辺m,t、各xで規定される直角三角形)には次
の関係が成り立つ為、溝直角方向で表わした必要抜きテ
ーパー角度が以下の様に定義される。
【0011】
【外1】
【0012】上式により、外径方向スライド駒のスラ
イド方向と逃げ溝のなす角度θ、逃げ溝のリフト角αを
代入することで、溝直角方向の必要抜きテーパー角xを
求めることが出来る。
【0013】図4に示す本実施例においては、3種類の
抜きテーパーで該逃げ溝を構成している。図中、スライ
ド中心を境に図中右側はフィルム面側(光軸後方側)で
ある部分401と、図中左側は被写体側(光軸前方側)
である部分402は抜きテーパーに制約がない。つま
り、抜きテーパー角xが0°で型を抜くことが可能であ
る為、余裕分3°を設けて構成してある(断面403,
404参照)。次にスライド中心から両側27.5°ま
での部分405,406では、前式のθに27.5
°、リフト角αに図4に示した48.6°を代入すると
xは、 x=tan-1(sin48.6°・tan27.5°)
=21.3° となるので、余裕角分を加えて24°30′で抜きテー
パーを構成している(断面407,408参照)。最後
にスライド中心から両側27.5°を越え47°の溝終
端部までの部分409,410は、前式のθに45
°、リフト角αに48.6°を代入して、 x=tan-1(sin48.6°・tan47°)・3
8.8° となるので、余裕角分を加えて41°で抜きテーパーを
構成している(断面411,412参照)。さらにこれ
ら抜きテーパーの切り換え点では、徐々に1つの角度か
ら他の角度に変化させ、2つの抜きテーパー角をつない
でいる。
【0014】図3は第2実施例としての撮影レンズ鏡筒
を表わす分解斜視図である。レンズ鏡筒のほとんどの構
成は上述した図1と同じであるので、同構成は同符号を
用いて詳細な説明を省略する。図1の第1実施例と異な
るのは、固定筒205と筒206であり、具体的には筒
206はヘリコイド駆動されるものではなく固定筒20
5のカム溝205bとカムフォロアーとしての駆動ピン
107との摺動によって駆動されるもので、駆動リング
108を回転させると筒206はカム溝206bのカム
変位に従って固定筒205に対して回転しながら繰り出
される(なお、当然のことながら、カム溝205bの幅
はカムフォロアーとしての駆動ピン107の外径とほぼ
一致させるように設定されている)。
【0015】なお、カム溝205の抜きテーパー角は図
2に示したものと同じに設定されている。
【0016】図8は本発明の第3実施例を示すもので、
上記固定筒105,205の逃げ溝部,カム溝部外面展
開図である。該逃げ溝,カム溝801bのスライド中心
に対し、右側の光軸後方側802、左側の光軸前方側8
03は、図2と同じく抜きテーパーは0°で形成できる
ので、余裕角を考えて3°の抜きテーパーで溝が形成さ
れている。また、スライド中心に対し、右側の光軸前方
側804、左側の光軸後方側805は、上記式によ
り、求められる角度xに余裕角分3°を加えた値つま
り、以下の式 (x+3)=tan-1(sin48.6°・tanθ)+3° … を満たすように、スライド中心と逃げ溝のなす角度θに
従って連続的に変化する抜きテーパー角として構成した
ものである。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、一体成形される溝
の型上の抜きテーパーを一方側と他方側とで異なる角度
で設定し、例えば外圧の影響を最も受けやすいテレ付近
のフィルム面側(光軸後方側)の溝の抜きテーパー角度
を極力少なくすることで、外圧により突出部(駆動ピ
ン)が該溝に当接し、それ以上の変形を防止するように
成したので、モールド射出成形金型の形状を工夫するだ
けで容易にしかもコストを上げることなく耐衝撃性,耐
外圧性に優れたレンズ鏡筒を実現することが可能とな
る。
【0018】なお、第1実施例では外圧によりヘリコイ
ド結合が外れかかった時に突出部(駆動ピン)が抜きテ
ーパー角の小さい逃げ溝に当接し、それ以上の変形を防
止することができる。
【0019】又、図2,図8に示したように溝の抜きテ
ーパー角をスライド中心を境として両側面で互い違いに
設定したことにより、溝形成筒体のねじれ強度を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例としてのレンズ鏡筒を表わす分解斜
視図。
【図2】図1の溝の展開図。
【図3】第2実施例としてのレンズ鏡筒を表わす分解斜
視図。
【図4】従来のカム溝の展開図。
【図5】モールド射出成形金型の一部を示す図。
【図6】図1の溝の一部説明図。
【図7】図1の溝の一部説明図。
【図8】第3実施例としての溝の展開図。
【符号の説明】
105 固定筒 105b 逃げ溝 107 駆動ピン 106 オスヘリコイド筒 205 固定筒 205b カム溝 206 筒

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光軸回りの回転によって光軸方向に移動
    する移動部材と、該移動部材の光軸方向の移動によって
    光軸方向に移動するレンズと、該移動部材の径方向に位
    置し、光軸回り方向に延出した溝を合成樹脂により一体
    成形した溝形成部材と、該移動部材に該溝を貫通するよ
    うに径方向に突出形成された突出部を設け、該移動部材
    の光軸方向及び光軸回り方向の移動に伴って該突出部が
    該溝に沿って移動するものであって、前記溝の径方向で
    の抜きテーパー角は該溝の一方側と他方側とで異ならし
    たことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 上記溝の抜きテーパー角は上記レンズが
    光軸前方に位置する際に上記突出部が位置する領域で
    は、該溝の光軸後方側の抜きテーパー角を光軸前方側の
    抜きテーパー角に比べて小さくしたことを特徴とする請
    求項1記載のレンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 上記溝の抜きテーパー角は上記レンズが
    光軸後方に位置する際に上記突出部が位置する領域で
    は、該溝の光軸後方側の抜きテーパー角を光軸前方側の
    抜きテーパー角に比べて大きくしたことを特徴とする請
    求項1又は2記載のレンズ鏡筒。
JP18505393A 1993-07-27 1993-07-27 レンズ鏡筒 Pending JPH0743581A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001221941A (ja) * 2000-02-10 2001-08-17 Canon Inc レンズ鏡筒用カム筒、レンズ鏡筒およびこれを備えたカメラ
JP2003015013A (ja) * 2001-06-28 2003-01-15 Olympus Optical Co Ltd レンズ鏡筒
JP2014153618A (ja) * 2013-02-12 2014-08-25 Canon Inc レンズ装置及びそれを有する撮像装置

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