JPH0743509Y2 - 2段遊星減速装置 - Google Patents

2段遊星減速装置

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JPH0743509Y2
JPH0743509Y2 JP9053989U JP9053989U JPH0743509Y2 JP H0743509 Y2 JPH0743509 Y2 JP H0743509Y2 JP 9053989 U JP9053989 U JP 9053989U JP 9053989 U JP9053989 U JP 9053989U JP H0743509 Y2 JPH0743509 Y2 JP H0743509Y2
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潤一 松井
孝夫 藤田
正夫 大野
博之 塩路
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、例えば油圧式掘削機、油圧式クレーン車等の
建設機械の走行駆動装置、旋回駆動装置等に用いられて
好適な減速装置に関する。
〔従来の技術〕
油圧式掘削機、或いは油圧式クレーン車等の建設機械は
下部走行体と上部旋回体との間に旋回駆動装置が設けら
れていて、該旋回駆動装置は下部走行体側の旋回輪と上
部旋回体側の旋回用油圧モータと、該油圧モータの回転
を減速する1段または2段の遊星減速装置と、前記旋回
輪と噛合し、該減速装置からの減速回転により上部旋回
体を旋回せしめるピニオンとから構成されている。
また、走行駆動装置は装軌式、或いはホイール式からな
り、装軌式においては、左右の履帯を駆動するために後
部に夫々設けられた走行用油圧モータと、該油圧モータ
の回転を減速す1段または2段の遊星減速装置と、前記
履帯と噛合し、該減速装置からの減速回転により履帯を
駆動せしめるスプロケットとから構成されている。
そして、上記のように構成される建設機械は、走行駆動
装置により下部走行体を前進、或いは後進走行させ、旋
回駆動装置によって上部旋回体を旋回させつつ作業機に
よって土砂の掘削、積込み、或いはクレーン作業を行う
ようになっている。
第1図は左右両側に装着される装軌式車両の走行駆動装
置を示し、該走行駆動装置は駆動源である油圧モータ
1、該油圧モータにより減速回転される2段遊星減速装
置2、該減速装置により履帯3を回転駆動するスプロケ
ット4から構成され、該走行駆動装置の組立体はトラッ
クフレーム5にボルト6により着脱可能に装着されてい
る。7は上記2段遊星減速装置2のケーシングで、8は
該ケーシングの図示左方に位置する第1段減速のリング
ギヤ、9は該リングギヤの右方に位置する第2段減速の
リングギヤ、10は、これら両リングギヤ8,9間に介装さ
れたフランジである。
11は、これらリングギヤの外端部に取付けられたカバー
で、該カバー11、リングギヤ8,9及びフランジ10はボル
ト12によりケーシング7に一体的に締結されている。13
は走行用油圧モータ1の図示しない駆動軸に連結された
減速装置2の回転軸で、該回転軸の端部には前記第1段
減速のリングギヤ8と同軸になるように第1段減速のサ
ンギヤ14が設けられていて、前記油圧モータ1によって
回転駆動されるようになっている。15は第1段減速のリ
ングギヤ8とサンギヤ14と同軸に配設され、第2段減速
のサンギヤ16と噛合する第1段減速キャリヤである。そ
して、17は該キャリヤ16にピン18、及び軸受19を介して
回転自在に支承された第1段減速の遊星ギヤで、前記第
1段減速のリングギヤ8とサンギヤ14とに噛合してい
る。
従って、該第1段減速のサンギヤ14が油圧モータ1で回
転駆動されると、第1段減速の遊星ギヤ17は自転しつつ
サンギヤ14の周りを公転することになり、該遊星ギヤ17
を取付けているキャリア15は遊星ギヤ17の公転速度と同
速度で減速回転する。ここで前記遊星ギヤ17はサンギヤ
14との歯数比だけ減速して自転し、更にリングギヤ8と
の歯数比だけ減速して公転することにより、第1段の遊
星減速機構を構成する。
次いで第2段の遊星減速として、上記第1段遊星減速機
構によって減速された第1段減速キャリヤ15は第2弾減
速のサンギャ16と噛合されている。20は、第2段減速の
リングギヤ9とサンギヤ16と同軸に配設された第2段減
速のキャリヤであって、該キャリヤ20は、ボルト21で油
圧モータ1に固着されてある保持部材22とスプライン23
結合されてあり、これによって該キャリヤ20が回転でき
ないように保持されている。24は前記キャリヤ20にピン
25及び軸受26を介して回転自在に取付けられた第2段減
速の遊星ギヤで、該遊星ギヤ24は前記リングギヤ9とサ
ンギヤ16とに噛合している。従って、該サンギヤ16が第
1段減速機構のキャリヤ15により回転伝達されると、第
2段遊星ギヤ24は既述した第1段遊星ギヤ17と同様に自
転しつつサンギヤ16の周りを公転するが、該遊星ギヤ24
を取付けている第2段減速キャリヤ20は前記した如く保
持部材22によって固定されているために、リングギヤ9
を介してケーシング7が遊星ギヤ24の公転速度と同速度
で減速回転する。これにより該ケーシング7にボルト27
により取付けられているスプロケット4を回転駆動する
ことになる。
(考案が解決しようとする課題) ところで、このように構成された減速装置2において、
第2段減速のサンギヤ16は、第1段減速のキャリヤ15と
噛合すると共に、第2段減速の遊星ギヤ24とも噛合して
いる。しかし、第3図に示すように(イ)部でのキャリ
ヤ15とサンギヤ16との噛合は、両者が一体回転するギヤ
カップリングとしての噛合であり、また(ロ)部でのサ
ンギヤ16と遊星ギヤ24との噛合は、噛み合による回転伝
達する一対のギヤであることから、同じ噛合部でも
(イ)部と(ロ)部とは、このように機能が異なること
から、両位置での歯面の加工は(イ)部ではギヤカップ
リングとしてのホブ切り加工で充分であるのに対し、
(ロ)部では精度の高い噛み合い歯面としてのシェービ
ング加工が要求される処である。
しかるに、従来、上記キャリヤ15の歯面を(イ)部のギ
ヤカップリング部分も(ロ)部のギヤ噛み合い部分も一
律にボブ切りした後、シェービング仕上げ加工を施して
いた。
これは両噛合部(イ),(ロ)をホブカッタによる歯形
成形をしていたので転位も、マタギ歯厚も同一となり、
かかる歯形において、(ロ)部のみのシェービングカッ
タによる歯面仕上げは加工上できなかったためである。
このためにシェービングカッタの工具費、加工時間を含
めた加工費が割高になるという不具合があった。殊に量
産に際しては生産コストを引上げる要因ともなってい
た。
本考案は上記従来の不具合を改善する目的でなされたも
ので、ギヤカップリング噛合部分とギヤ噛み合い伝動部
分と夫々の機能から別異な加工を可能にして歯面成形を
行い安価な第2段減速サンギヤを製作し、該サンギヤを
備えた減速装置を提供しようとするものである。
(課題を解決するための手段及び作用) 本考案は上記目的を達成するために、2段遊星減速機構
における第1段減速キャリヤと第2段減速遊星ギヤの双
方と噛合する第2段減速サンギヤを、前記キャリアとの
噛合部を前記遊星ギヤとの噛合部に対して僅かにマイナ
ス転位した歯形に成形するようにして、該サンギヤをキ
ャリヤ噛合部と遊星ギヤ噛合間に転位をさせながら両噛
合部を通してボブ加工により歯形成形し、次いで遊星ギ
ヤ歯合部のみを更に歯面仕上げとしてシェービング加工
することにより、安価な加工費から第2段減速サンギヤ
を組込んだ2段遊星減速装置を提供するものである。
(実施例) 本考案の一実施例を添付図面により説明する。
なお、従来技術と同一構成要素には同一符号を付して説
明を省略する。第1図で既述した装軌式車両の走行駆動
装置に於いて2段遊星減速装置の第2段減速サンギヤ16
は第1段減速キャリヤ16とギヤカップリングとして噛合
して、該キャリヤの減速回転と一体回転して回転伝達を
受けると共に、該回転を第2段減速の遊星ギヤ24に伝達
するために、該遊星ギヤと噛合している。
かかる上記従来の第2段減速のサンギヤ16に代わる新規
な該サンギヤ16′として第2図に示すように先ずホブカ
ッタにより歯形成形が行われるが、該サンギヤ16′の歯
形成形に際しては、前記キャリヤ15との噛合部(イ)の
歯形を遊星ギヤ24との噛合部(ロ)の歯形に対して僅か
に(−)転位させ、その転位変化を(δ)部で行いなが
ら両噛合部(イ),(ロ)で転位の異なる歯形をホブ加
工により行う。
上記のようにホブ加工により成形された両噛合部
(イ),(ロ)の歯形は図示の如く、キャリヤ15との噛
合部(イ)の歯形は(−)転位のため遊星ギヤ24との噛
合部(ロ)に比べて歯先,歯底も低く、従ってマタギ歯
厚も(ロ)部の(M)に対し(イ)部は(M′)寸法と
小さくなるようにしてある。
このようにホブ加工により両噛合部(イ),(ロ)が歯
形成形されたうえ、次いで(ロ)部の歯面仕上げとして
シェービングカッタによる歯面仕上げ加工が行われる。
このシェービングカッタを該噛合部(ロ)のみに実施す
るに際しては他方の噛合部(イ)の歯形を転位により低
くして該シェービング加工に邪魔にならないようにして
あるので、該噛合部(ロ)のみのシェービング加工が支
障なく行うことができる。
なお、上述した実施例は走行駆動装置に適用した場合に
ついて述べたが、これに限定されるべきものではなく、
旋回駆動装置、その他広く2段遊星減速装置に適用する
ことができる。
(考案の効果) 本考案は以上詳述したように、第2段減速サンギヤの加
工において、第1段減速キャリヤとの噛合部の歯形を第
2段減速の遊星ギヤとの噛合部の歯形に対して(−)転
位成形したことから、前記遊星ギヤとの噛合部の歯面の
みのシェービングカッタによる仕上げ加工が支障なく行
うことができるので、ホブ加工で充分な前記キャリヤの
噛合部のシェービング加工を行わなくても済むことから
加工費を安価でき、特に量産に際する生産コストの引下
げ効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は装軌式車両の走行駆動装置の断面図、第2A図は
本考案に係る第2段減速のサンギヤの断面図、第2B図は
第2A図のP′視正面図、第3A図は従来の同サンギヤの断
面図、第3B図は第3A図のP視正面図である。 1……油圧モータ、2……2段遊星減速装置、3……履
帯、4……スプロケット、5……トラックフレーム、7
……ケーシング、8……第1段リングギヤ、9……第2
段リングギヤ、13……回転軸、14……第1段サンギヤ、
15……第1段キャリヤ、16,16′……第2段サンギヤ、1
7……第1段遊星ギヤ、20……第2段遊星ギヤ、22……
保持部材、24……第2段遊星ギヤ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】2段遊星減速機構における第1段減速キャ
    リヤと第2段減速遊星ギヤの双方と噛合する第2段減速
    サンギヤを、前記キャリヤとの噛合部を前記遊星ギヤと
    の噛合部に対して僅かにマイナス転位した歯形に成形し
    たことを特徴とする2段遊星減速装置。
JP9053989U 1989-07-31 1989-07-31 2段遊星減速装置 Expired - Fee Related JPH0743509Y2 (ja)

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